巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」 どうも、毎度おなじみ久遠晶です。 現在僕は、当てもなく魔法の森を彷徨っております。 えっ? どうしてかって? ……ついさっき、現在下宿中のアリスさん宅から無残にも追い出されてしまったからですよ。 一応言っておくけど、何か彼女の逆鱗に触れてしまったワケでは無い。断じて違う。 ただ、作業の邪魔になるから散歩にでも行ってろと言われただけである。 メディスンもてゐも同様に追い出されているから、間違っても僕だけが怒られたワケでは無いのですよ。ええ。 何となく僕だけ追い出し方が荒っぽかった気もするけど、違うからね? 先日の恨みとか声高に言われた気もするけど、それと上海でぶん殴られた事とは何の関係もありませんよ?「さて、それにしてもこれからどうしたもんかね」 メディスンとてゐは、二人で仲良く永遠亭へと向かった。 僕も付いて行きたかったけど、てゐ曰く「急に顔出したら命の保証が出来ないから止めとけ」との事。 アポ無しだと顔出す事すら出来ないって、どれだけ危険度が高いのさ永遠亭。 てゐが色々調整してるらしいから、そのうち行けるようになるそうだけど……行きたくないなぁ、そんな話聞かされると。 そういうワケで単独行動する羽目になった僕は、カメラ片手に魔法の森の景色でも撮る事にしたのですが……。「なんか前にも、似たような事をしようとした記憶がある気がするんだよね? デジャブ?」「あーっ! あきらだぁーっ!!」 あ、たった今思い出した。僕の馬鹿。 既視感があるのは当然じゃないか。都合二回、僕は同じ場面を経験しているんだし。 魔法の森の空気にそぐわない活発な声を上げてこちらに向かってくるのは、自称親分で自称さいきょーの氷精チルノさん。 僕にたくさんのトラウマを与えてくれた彼女は、天真爛漫さを顕現させたかのような笑みをその顔に浮かべている。 三歩進めば全部忘れるのが妖精だとか言われてたわりに、数ヶ月経ってても忘れられていないんですけど僕。 最早パターンと呼べるほど型にハマってしまった出会い方に、僕は苦悶の溜息を吐きだした。「すごいわっ! またあきら変わってるじゃないの!!」「……まぁ、衣装的な意味で言うとかなり変わったかもね」「最初、誰なのか分からなかったわよっ!」「真っ直ぐな目で言わないで、今まで耐えてた何かが降り切れる」 やっぱりこの子は苦手だ。 別に嫌いじゃない……むしろ好感のもてる妖精なんだけど、何かペースが乱されると言うか。 今もキラキラ輝く瞳で僕の事を見つめている彼女は、おかしな事を色々口走っていた。 というか、僕が氷漬けになるたびにパワーアップするってなにさ。 腋メイド姿は親分の中で、強化バリエーションの一種に含まれるのですか――では無くて。「あのねチルノさん、別に僕は倒される都度強くなる野菜の人みたいな特性は持ってな」「でも丁度良いわ! アンタも協力しなさいっ!!」 まぁ、スルーされると思ってたさ。 さすがに僕も分かってきたよ? 興味無い話は耳に入らないんですよね。 「で、何の手伝いをさせる気なんですか親分」「見回りよ、み・ま・わ・りっ」「……見回り?」 チルノは得意げに胸を張る。身長的に見降ろせない為、やや浮いている所が可愛い。 しかし意味は分からない。魔法の森を見回るってどういう意味なのだろうか。 子供の言う防衛隊ごっこ的な意味で言ってるのかな? こう、なんちゃら防衛隊ファイヤーみたいな。「そう、あたいと一緒に魔法の森をぱと、ぱと……」「パトロール?」「それよっ! さすが子分ね!!」「相変わらず僕は便利辞書扱いなんですね。別に気にしてないけど」「今からあきらは、あたいと一緒に魔法の森をぱとれいばーするのよっ!!」「間違えてないけど間違えてる。特車二課を幻想入りさせないで」 何かこのやり取りも、ちょっと懐かしいなぁ。 あの頃の僕は、空を飛ぶだけで何も出来なくなる貧弱な坊やだったっけ。 それがゆうかりんズ・ブートキャンプを受けるだけで、こんなにも変われました! 数キロ先を見通し、拳で岩をも砕き、フォームチェンジすら可能になり、あまつさえ手からビームまで出るようにっ!! ――自分で振り返っておいてアレだけど、これ明らかに人類のスペックデータじゃないよね。 多分仮面ライダーで通じる。サイズ違うけどウルトラマンでもイケそうだ。 まぁもう一人の鬼教官のおかげで、腋メイド以外の何者でも無くなったわけですけどね。 じゃあそろそろ現実逃避は止めようかな。うん。「ところでチルノ、聞きたいんだけど」「なによ?」「大ちゃんはどうしたの? 姿が見えないようだけど」 僕はいつも隣に居るはずの、ちょっと気弱で心優しい妖精さんの姿を探した。 チルノがパトロールしているのなら、彼女も苦笑いしながら後に続いていそうなものだけどなぁ。 そんな僕の疑問を受け、チルノは何故か誇らしげに胸を張った。 「大ちゃんは置いてきた。ハッキリ言ってこの見回りにはついてこれそうもない」「天さん!?」 まさかこんな所で往年の迷台詞を聞く事になろうとは。 あのコマを見た時、僕を含む読者は皆「お前だってそうだろ……」と思わずつっこんでしまった事だろう。 ……等と某龍玉の話を広げてもしょうがない。チルノも全然分かってないし。 むしろ気にするべきなのは、彼女の言った台詞の内容だ。 「ねぇチルノ。ついていけないってどういう事?」 「だって大ちゃんあんまり強くないもん。連れてきたら危ないじゃん!」「危ないって……ただの見回りでしょ?」「はぁ、あきらは馬鹿だなぁ」 凄く嬉しそうに僕を馬鹿にするチルノ。無駄に幸せそうだ。 毎回思うんだけど、彼女は馬鹿と言う言葉に何か括りがあるのだろうか? そう幸せそうに馬鹿扱いされると、怒られているのか褒められているのか分からなくなるんですが。 いや、どう考えても褒められてはいないんだろうけど。 間違いなくチルノは、怒る以外の目的で馬鹿馬鹿言ってるんだろうなぁ。「それで、馬鹿の僕にも分かるように事情を説明して欲しいんですが」「しょーがないなぁ、教えてあげるよ。この前のムカデのお化けの事覚えてる?」「ああ、そんなヤツも居たね」 傲慢なあの妖怪は、幻想郷では珍しい‘好きじゃない’タイプの妖怪だった。 あの時は大ちゃんに注視している隙をついて、最強スペカを叩きこみ事無きを得たワケなんだけど。 そういえばあの後、あの大ムカデはどうなったんだろうか? 「あいつは、一度叩きのめしたぐらいではんせーするような妖怪じゃないわ。きっとあたいたちにふくしゅーしようと考えてるはずよ」「……確かに、謙虚さとかとは無縁なヤツだったね」 妖怪の短所を結集した小物、と言ってもあながち間違いでは無いだろう。 大なり小なり「幻想郷」という世界を理解している他の妖怪と違い、随分と無作法な態度の目立った輩だった。 ……恐らくは、幻想入りした直後であるが故の傲慢さだと思いたいのだけど。 僕にはあのムカデが謙虚になる姿が、ちょっと想像出来なかった。「ううん、それだけならまだいいわ。ひょっとしたらあいつ、腹いせに妖精たちにやつあたりするかもしれない!」「だから見回りを?」「よわっちい皆は、さいきょーのあたいが守ってあげないといけないからねっ!」「……今までずっと一人で?」「そうよっ!!」 えっへんと胸を張るチルノ。一回倒しておしまいだと思っていた自分には、その姿が眩しくて直視出来ない。 ううっ、今まで気にもかけないでいてゴメンナサイ。 「そういうワケだから、今から見回りするわよ! あきらもついてきなさいっ!!」「うん、そういう事なら付き合うけど……僕はついてきていいの?」 僕の記憶が確かなら、チルノの中で僕は「よわっちい」部類に入ってると思うんですが。 いや、別に実際の僕が強い部類に入ってるとは思ってないけどね? 毎回チルノに凍らされている身としては、そういう評価を受けて良いのかどうかと。「大ちゃんが言ってたの。あきらは実はすごいやつだって」「……大ちゃんが?」「大ちゃんはあたいに嘘つかないもん。だからあんたは連れて行くの! 分かった!?」「あ、はい。よろしくお願いします」 そうか、大ちゃんがそんな事を言ってくれてたんだ。 「移動速度だけなら天狗並」とか自慢したくせに、障害物も避けれずあっさり木にぶつかった僕を……。 お化けムカデにビビって、相手の死角に移動して超不意打ちした僕を……。 その結果体力空っぽになって、あっさりチルノに凍らされた僕を……。 ――何でフォローしてくれたんだろう。どう考えても過大評価な気がするんですが。「さぁっ、しゅっぱつよーっ!!」「お、おーっ!!」 まぁ、おかげで見回りに同行出来るから良いんだけどね。 元気よく進んでいくチルノの後に続き、僕は魔法の森のパトロールへと向かう事になったのだった。 〈ギィヤァァァッ!!〉「ひぃっさぁぁっ! アイシクルホームラァァァァァン!!」 氷製のバットを振りかぶり、襲いかかってきた妖怪を吹っ飛ばした。 相手はこの前戦った――とせんせーが言ってました――餓鬼。 魔法の森をパトロールしていた僕を見かけた途端、奴らは有無を言わさず襲いかかってきたのだ。 ちなみに、後ろの方ではチルノが数体の餓鬼をカチカチに凍らせている。 やっぱり妖精としては破格の強さだよなぁ、彼女。「やるじゃないのあきら! それがあんたのスペルカードなの!?」「いや、ただノリで言っただけ。なんか叫ぶのが癖になっちゃっててさ」「分かるわ。叫ぶと強くなった気がするのよね!」「ですよねー」 どうでもいい事を話しながら、餓鬼達を追い払っていく。 以前――せんせーから聞いた話ですよ?――の餓鬼達と違い少数のため、脅威と呼べるほど手強い相手では無い。 結果ものの数分で、僕とチルノは餓鬼達を追い払う事が出来た。「これで終わりかな?」「ちょっと待って。……んー、もうこの辺には誰もいないみたい」 魔眼で周囲を見渡す。こういう時、この眼は本当に重宝する。 念のため気を探ってみても、餓鬼らしき反応はどこにも見受けられない。どうやら本当に全部追い払ったみたいだ。「少ないなぁ。餓鬼ってもっと大人数で動くものかと思ってた」「あたいが知ってるあいつ等は、もっとたくさんで動いてるよ。多分、こいつらは‘我慢できなかった’奴らじゃないかな」「……我慢できなかった?」「最近、あいつ等の餌を横取りしてる奴がいるみたいなの」「―――それって」「多分あのお化けムカデの仕業だと思う。あいつ等の縄張りは、ムカデと戦った場所のすぐ近くだし」 むぅ、思わぬ所で思わぬ風に話が繋がったね。 後で上白沢先生に報告した方が良さそうだ。騒動の原因を見つけましたって。 ……それに、謝罪も一緒にしとかないと。 結果的にとは言え、人里での騒動に僕も一枚かんでたみたいだし。 「それにしても、餌の横取りねぇ……何だか反省してなさそうな感じだなぁ」「こんなよわっちい奴らを苛めて喜んでるなんて、さいきょーとは程遠い奴よね! あのお化けムカデっ!!」「さいきょーの基準は良く分からないけど、器はちっちゃいと思―――」 周囲を警戒しつつ雑談していると、僕の魔眼に生き物の反応が引っかかった。 餓鬼とは違う儚げな波長を放っているのは……。「……妖精?」「―――っ」 木の陰からこちらを窺う、数体の可愛らしい妖精たちだった。 思えば、正規の妖精たちと会うのはこれが初めてかもしれない。 チルノや大ちゃん、紅魔館の妖精メイド達など、妖精という種族自体とは結構な頻度で顔を会わせているけど。 あそこらへんの面子は、ちょっとスタンダードとは言い難いモノがあるからね。 何となく嬉しくなった僕は、思わず彼女らに近づいていく。 しかしその途中で、僕の歩みは止まってしまった。 こちらを窺う彼女たちの表情が、恐怖で彩られていたためだ。 僕を見て、では無い。そうならこちらが近づいた時点で、彼女たちは何らかの反応を示しているはずである。 彼女達が見ているのは―――チルノだ。 「…………」 彼女は、妖精たちを見ようとしない。 だから僕からも、チルノの表情を察する事は出来ない。 結局チルノは、妖精たちが去っていくまで彼女らに顔を向ける事はなかった。「ねぇチルノ。今の子達って……」「あたい、ちょっと前まで悪戯ばっかりしててさ。他の妖精たちからすっごい嫌われてるんだ」 こちらを見ないまま、チルノは静かに語り始める。 その内容は、今の彼女しか知らない僕にはとても信じられないものだった。 確かにチルノは少しばかり短絡的な行動が目立つ子だけど、嫌われるほどの悪人でもない。 むしろ、彼女の言動は弱きを守り強きを挫く方に傾いている気がするんだけど。「その時のあたいは、さいきょーってのは何でも出来る事だって思ってた。……だから、他の妖精たちの事なんて何とも思ってなかったの」 どうも昔のチルノは、ガキ大将的な振る舞いの目立つ子だったらしい。 まぁ、その気持ちも分からなくは無い。 優れた力を持つと強気になってしまうのは、どの種族でも変わらない事柄であるらしい。「誰も寄り付かないって、すっごいつよい事だと思ってた。そしたらさ、れーむが言ったの」「れーむ?」「すっごい強いヤツなんだよ! さいきょーのあたいより強いのっ!!」 声のトーンを上げて、嬉しそうに「れーむ」の凄さを語るチルノ。 あたいの攻撃が全然当たらなかっただの、スペルカードを使わず倒されただの。 話半分で聞いたとしても、確かにとんでもない人だ。 そしてそのとんでもない人が、当時のチルノが変わる影響を与えたのだろう。 散々れーむの武勇伝を語ったチルノは、再びトーンを落とし話を続けた。「それでね。れーむが教えてくれたの、『アンタの最強は面倒臭いわね。いちいち聞いて回らないと消えてなくなるの?』って」「それは……教えてくれたって言うの?」 すいませんが、僕には馬鹿にされたようにしか聞こえなかったんですが。 しかし、チルノにとっては衝撃的な言葉だったらしい。 万有引力の法則を発見したニュートンのように、興奮した様子で僕の言葉に反論する。「そうよっ! だってれーむは、さいきょーのあたいを倒したさいきょーの巫女なんだもん!!」「なるほ……ど? いや、そうなるのかな?」「れーむに負けてあたい分かったの、ほんとーのさいきょーは弱い者をイジめる奴じゃない。弱い者を守る奴の事なんだって!」「そのれーむさんは、そういう事やってる人なの?」「うんっ! 妖怪退治屋なんだって!! ひとにがいをなすわるいようかいを……えっと」「まぁ、何となく分かるよ」 その「れーむさん」って人が、今のチルノを成り立たせているのだろう。 僕にとっての紫ねーさま……もしくは爺ちゃんみたいな人なのかな。 「そう、あきらにもれーむの凄さが分かるのね!」 ――いつの間にか、チルノの顔はこちらを向いていた。 俯いていると思われていた彼女の顔は、意外な事に真っ直ぐ僕へと向けられている。 その瞳に、自らの現状を嘆いている色は無かった。「だからあたい決めたの。今度こそ本物のさいきょーになるって! あたいの力で、妖精たち皆を守るって!!」 嗚呼、この子は凄く強い子だ。 自分がまだ、彼女たちの信頼を得る事が出来ないと分かっている。 だけど、チルノはそれを嘆いているワケじゃない。 自ら行動する事で、彼女は証明しようとしているのだ。 ―――自分が仲間を守る、‘さいきょー’の妖精である事を。 「ねぇ、親分」「なによ子分!」「やっぱり親分はカッコイイね」「ふふんっ! あったりまえじゃないのっ!!」 胸を張るチルノの姿に思わず苦笑する。 何だかやたらと湾曲に捉えてしまったけど、本人はもう少しシンプルに考えているのかもしれない。 氷精チルノは正義の味方! とかね。「それじゃ、パトロールを続けましょうか親分」「あ、ちょっと待ちなさいよ! 子分が親分より先に行くなぁーっ!!」「いやいや、こういうのは早い者勝ちだよ!」 つい浮かれてしまい、年甲斐も無く駆けだす腋メイド。後で思い出したら発狂するレベルのお茶目である。 しかしまぁ、それくらいさっきの話で僕のテンションは上がっていたのだ。 だからこそ僕は、ついうっかり狂気の魔眼を解除するのを忘れてしまい。 ―――おかげで突然木陰から飛び出してきた一撃を、何とか回避する事が出来たのだ。 「なっ……今のはっ!」 大地を抉るその攻撃を放ったのは、無数の脚のついた巨大な尻尾。 その持ち主が誰なのか等、察するまでも無い。〈避けたか。運の良い小童だ〉「――あ、アンタはっ!」〈待っておったぞ、貴様らが揃うその時を……〉 ギチギチとイヤな音を立て、森の奥から黒い巨躯が這い出てくる。 鋼鉄のような表皮、無数の蠢く脚、鈍く輝く眼球。 以前とまったく同じ姿で―――あの大ムカデは姿を現した。 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「『CMのあと、みんなでいっしょに歌を唄おう!』山田です」死神A「……侍戦隊ネタなんて、次の戦隊が始まったら風化しますよ。死神Aです」山田「しかし、あの空気の読めてなさっぷりはネタにすべきです」死神A「確かに凄いですからね。ラスボスが復活しようが殿がアレだったりコレだったりしてようがテロップ出してきますし」山田「我々も今回は、本編の空気をぶち壊しつつ話を進める立場なので、ちょっとあやかってみました」死神A「イヤなあやかり方だなぁ……それじゃあ早速質問行きましょうか」 Q:晶君のスキルコピーでは阿求のような常時展開型はどうなるんでせう?山田「結論から言うと、常時展開が可能ですね。コピー&ペーストが基本ですから。劣化しますけど」死神A「そうですかぁ……そうなると、求聞持の能力を持った晶君はやっぱりしっかりものに」山田「ははははは、無い無い」死神A「わぁー、良い笑顔だー」山田「少なくとも天晶花では、記憶する事と引き出す事は別物です。覚えていても肝心な時に出てこなかったら意味無いでしょう?」死神A「知識と知恵は別のものって奴ですか?」山田「そういう事です。まぁ、遺伝子レベルのうっかりは能力でもどうしようも無いと言う事ですね」死神A「うわぁ、真顔で言い切りましたよこの閻魔」山田「それでは次の質問です」 Q:あややってそんなに凄い立場に居たんですか?山田「まぁ、原作でも幻想郷最強クラスとは言われてますが、天晶花ではちょっと補正が入ってますね」死神A「補正ですか」山田「自機補正というヤツです。花映塚以外で自機になった方々は、本来より強く設定されます」死神A「花映塚は……まぁ含めると参加者全員に補正かかりますからね」山田「しかも基本的に、東方の名前有りのキャラは優遇されていますからね。旧作補正や名前有り補正等で、原作より強くなってるキャラは多々います」死神A「へぇ、そうなんですか」山田「七色の人形使い、四季のフラワーマスター、幻想郷最速の鴉天狗なんかが恩恵を受けまくってる方々です」死神A「さすがレギュラーメンバー。優遇されまくってますね」山田「萎めばいいのに」死神A「……もういっそ、それ持ちネタにしますか?」 Q:晶君のキラー肉じゃがの味はどうなんですか?山田「こんな事もあろうかと、すでに現物の方を用意しておきました」死神A「どういう事態を想定してたんですかっ!?」山田「はい。あーんしてあげますよー」死神A「しかも押しつけた!!」山田「あーん」死神A「言葉とは裏腹に何と言う強制力……これは、むぐっ」山田「……どうですか?」死神A「けひょっ」山田「せめて感想を言ってから倒れてくださいよ」死神A「無茶……言わ……ないで……」山田「仕方ありません。ここは唯一食べる事に成功した某妖怪に尋ねましょう」隙間「呼ばれて飛び出て。ゆかりん十七歳ですっ☆」山田「どうも、早速ですけどどんな味だったのか教えてください」隙間「渾身のネタをスルーされて、ゆかりん悲しいわ」山田「今の私にその手のボケは通じません。山田さん十七歳ですっ☆」隙間「本当にフリーダムねぇ」山田「で、味の方はどうなんですか?」隙間「秘密よ、ひ・み・つ」山田「そうですか、秘密なら仕方ありませんね。ではまた次回っ!!」死神A「そうやって……軽く流すなら………私が食べる意味無いじゃないです…………か」 とぅーびーこんてぃにゅーど