巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」 稗田邸に帰ってきた僕達は、今度は居間へと案内された。 ゆっくり話すならあの客間は不向きだ、という稗田さんの配慮によるものである。 確かに、最初に通された客間とは違い生活感のある居間は、ゆっくりするのに適していると思う。 そんな事を考えながら部屋の中を見渡していると、平静を取り戻したアリスに半眼で睨まれてしまった。「そういう態度はマナー違反だと思うわよ? 少し自重しなさい」「うぐぅ……」 ちなみに、すでに目隠しは「見ていてうざったい」と言うアリスの意見から取り除かれています。 また緊張しそうで怖い、と主張はしたんだけどね。 すっごい爽やかな笑みのアリスさんが、ドスの効いた声で仰る台詞が怖かったので素直に従う事にしました。 ――その時は、私が物理的に緊張を‘捻り取る’から安心なさい。 あれは本気の眼だった。恐らく、捻り取られるのは間違いなく緊張では無い何かなんだろう。 さすがの緊張も命の危機には勝てないらしく、おかげで僕は平穏な稗田宅訪問を楽しめるようになったワケです。 メデタシメデタシ。――そういう事にしといてください。 尚、ノリノリだった上白沢先生は、残念ながら今この場に居なかったりする。 何でも人里の外で見回りをしてくれている妹紅さんと合流して、今後の話し合いをしなければいけないのだとか。 まぁ優先順位を考えれば当然の話だ。後から来るとも言っていたし、変に不安になる必要は無いだろう。「すいません。今朝から慌ただしくて片付けする暇が……」「いやいやお構い無く、私達は勝手にくつろがせてもらうからね」「アンタは遠慮しなさいよ」 稗田さんからお茶を受け取りつつ、我が物顔で寝転がるてゐ。 普通なら、彼女の台詞こそが遠慮の定型句として使われるはずの物である。 それがまさかの言葉通りとは、兎詐欺さんは本当にやりたい放題ですね。「へぇ~、人間の住処ってこんな感じなんだ」 そんなてゐの隣で、興味深げにメディスンは居間を見渡している。 僕とまったく同じ事をしているのに、彼女は何も言われない。なんかズルい。「……貴方ね、自分とメディスンが同じ扱いになるとでも?」「あはは、ですよねー」 子供同然の女の子と十代後半の男の子じゃ、比較対象にもなりませんよね。 いやでも、僕だって子供のような心を持っているんだし、少しは見逃してくれても良いんじゃないだろうか? ――さすがにそれはないね、うん。「あれ? なにこれ」 そんなやり取りをしている間もキョロキョロしていたメディスンは、机の上に置いてあったカードの束を拾い上げる。 黒く染まった背景に簡素な文字の描かれたソレは、外の世界の僕には馴染みのある玩具だった。「それはウノだね。カードゲームの一種だよ」「……うの?」「トランプは知ってる? あれの「ページワン」ってゲームを専門にやるためのカードでね」「そうなんですか?」 メディスンにウノの説明をしていると、何故か稗田さんが驚きの声を上げた。 興味深げにカードの束を覗き込んでいる所を見ると……ひょっとして、使い方知らなかった? 僕の疑問を含めた視線に、稗田さんは照れた様子で苦笑する。「実はそれ。貰ったのはいいんですけど、今までどう使って良いのか分からなかったんですよ」「分からないって……そんなに複雑なルールのゲームじゃないけど?」「それは、ルールを知ってる貴方だから言える台詞じゃないの。ぱっと見じゃ私だって分からないわよ」「譲って貰った古道具屋さんに、名前と用途は聞いているんですが……具体的なやり方は全然」「そうなんだ……」「よし! ならここらで一発やり方を教えてあげようじゃないか、晶!」 何故そこで君が偉そうに言うんですか、てゐさん。まぁ別にいいけど。 ノリノリのてゐの言葉に、メディスンと稗田さんのテンションが目に見えて上がり出す。 アリスも興味無さそうにしているけど、視線はウノに釘付けだ。 そんな全員の興味深々な姿勢を確認したてゐは、何度も頷きながらさらに付けたした。「でさ、ちょっと人里の守護者が来るまで遊んでみない? もちろん罰ゲーム有りで」 それが目的かお前は。 ニヤリと笑いつつ、とんでもない提案をする兎詐欺。 どう考えても後半の方が本音である。 「それは面白そうですね。是非やってみたいです」「わーい! うの、うーのー!」「ウノウーノー」 しかし困った事に、てゐの企みは好意的に受け入れられてしまった。 ……なるほど、馬鹿正直に言っても民主主義で受け入れられると踏んで話したのか。 さすがのアリスも期待を溢れさせている彼女らを前にして、文句を付けにくそうにしている。 とは言えさすがに、ほのぼのカードゲームで殺伐としたオチを付けるワケにはいかない。 とりあえず釘は刺しておこうと、僕は口を開き言葉を紡ごうとして。「それじゃあ、各自三個ずつ罰ゲームを考える事! こういうのは平等にしなきゃいけないからねっ!!」 てゐに先手を取られ、出かかった言葉を引っ込める事になってしまった。 うーん、そういう形式をとられるとさすがに忠告しにくくなるなぁ。 稗田さんなんか、楽しそうに罰ゲーム書き込み用のメモを持ってきちゃったし。 あ、アリスも諦めたみたいだ。額に手を当てて苦々しげに呟いた。「……笑って済ませられる範囲にしておきなさいよ。自分が受ける可能性もあるんだし」「はっはっは、そんな事考えてギャンブルする奴はいないって」「違う、ギャンブル違う。これは暢気で愉快な団らん的なカードゲームだから」「それでどんなゲームなの? 早く教えてよー」 そういえば罰ゲームする事が先行して決まって、ルールの解説がまだだった。 全員の視線が僕に集中する。 その事に少々の照れ臭さを感じながら、僕はウノのやり方を説明し始めた。 ~少年説明中~「なるほど、七枚の手札を先に消費しきれば勝ちなんですね」「勝つって言うか……その時点で持ってる手札の点数が、各自に加算されるんだよ。で、何回かやって点数の少ない人が勝ちになるワケ」「ふ~ん、本当に簡単なんだね」 説明はさほど問題無く終わった。 先ほども言った通り、ウノというカードはシンプルさを売りにしたゲームだ。 元ネタであるトランプも幻想郷には存在しているため、皆の理解を得るのは思ったよりも簡単だった。 ただ、問題……と言うか思わぬ難点も発覚してしまったワケで。「けどさー、点数式じゃ罰ゲームの回数が少なくなっちゃわない?」 そう。元々早期決着を前提としたこのゲームは、複数回やる事で初めて結果が出る形になっている。 普通にやるならただそれだけの話なんだけど、罰ゲーム有りきでやると正直どこでゲームを切るべきか分からなくなってしまうのだ。 「んー、なら早抜け順で勝者を決める? それなら、最後に残った人が罰ゲームすれば良いし」「私としては、罰ゲームは少ない方が良いんだけど」「せっかくたくさん作ったんですから、ここは一杯やるべきですよ、マーガトロイドさん」「そうそう、そっちの方がより緊迫感が出るしね」 「……分かったわよ。好きにして」 そう言いつつ、アリスは咎めるような目でこちらを睨みつけてくる。 その視線は「余計な事言いやがって」と語っている気がした。 ……いや、ほらその、どっちにしろヤル気になってる皆なら同じ提案をしたと思いますよ? だからそんな怖い目で見ないでくださいよゴメンナサイスイマセン。 「それじゃー、『第一回稗田邸うの大会』をはじめまーす」「イエーイ!!」 メディスンの高らかな宣言と共に、てゐと稗田さんの拍手が鳴り響く。 と言うか第一回って何さ。二回目があるんですか? 当然の事ながら、僕の疑問に答えてくれる人はいなかった。 ルール把握も兼ねて始めた第一回戦、決着は早々についた。 僕の隣では、アリスが呆然とした表情で残った手札を見つめている。 誰が負けたかは……言うまでも無い事だろう。 ああ、他の三人もそんなに無邪気に喜んじゃダメだって、アリスが可哀想でしょう? ……いや、てゐのアレは嫌味かもしれないけど。 「まぁとにかくアリス、元気出して」「その台詞、貴方にだけは言われたくなかったわ。私に何か恨みでもあるの?」「……ははは、滅相もない」 ちなみに、彼女が大敗した原因を作ったのは僕だったりする。 経験者の有利を大人げなく活用した僕は、真っ先に手札を消化し勝ちぬけた。 ――隣でかつ次の手番のアリスに、大量のカードを押しつけて。 もちろんルールを覚えたばかりの彼女に巻き返しが出来るはずもなく、アリスはそのまま大量の負債を抱えて負けてしまったのである。 「だ、だけどしょうがないじゃん、妨害系のカードは次の手番が対象なんだし」「へぇ、リバースをリバースで返して流れを変えさせなかった人間がそんな事言うの?」「た、たまたま手札が充実してただけですよ。ほら、僕結構妨害カード受けてたじゃないですか」「地方ルールだけどあった方が白熱する、とか言って妨害カードを妨害カードで流せるようにしたのは貴方よね」「は、はひっ」「手札調節、とってもお上手でしたわよ。……カードゲームで詰みを経験するとは思わなかったわ」「あ、あははははっ」 すいません。僕も罰ゲームを受けるのはイヤなんです。 弁解を止めて視線を逸らした僕の姿に、アリスが諦めたように溜息を吐き出した。 ううっ、我が身可愛くて色々ゴメンなさい。「……まぁいいわよ別に。今のでルールは覚えたし、罰ゲームって言っても致命的なのに当たる確率は五分の一だもの」 アリスの言葉に、今更ながら僕も‘その事’に気付いた。 言われてみれば確かにそうだ。てゐが考案したから変に警戒していたが、今回の罰ゲームを考えたのはこの場に居る全員なのである。 僕は自分が引く事を考えて、無難な罰ゲームしか書いていない。 そしておそらくそれは、アリスや稗田さんも同じだろう。 思慮深い彼女達なら、笑って済ませられる程度の簡単な罰ゲームにしているはずだ。 そう考えると、てゐ以外で怖いのは無邪気なメディスンくらいなものか。 それだって彼女の性格を考えれば、致命的なモノで無いに違いない。……多分。 なーんだ。焦って損しちゃったよー。あはははは。「とりあえず、とっととすませてリベンジするわよ。ふふふっ」「ははは、お手柔らかに」「わー、晶ってば顔真っ青だー」 あはははは……本当に損しちゃったよ。どうしようこの状況。 ウノって、負けたら命を取られるルールとか無かったよね? ヤる気満々なアリスの姿に、思わずこのゲームの趣旨を再確認してしまう僕。 そんな僕を笑顔で威圧しながら、アリスは罰ゲームのメモを入れた紙箱の中から無造作に一枚取り出した。 そして彼女は気だるげにメモを開き―――呆然とした表情で、そのまま石になる。「マーガトロイドさん、どうしたんですか?」「なになに? どんな罰ゲームが出たの?」 僕とてゐと稗田さんの三人が、アリスの背後からメモを覗き込む。 するとそこには、やたら達筆な字で簡潔にこう書かれていた。 『バニーガール』 あえて言わせて貰おう。――なにこれ。「……てぇうぃちゃん? ナニカシラコレハ?」 にっこり笑顔のアリスが、迷わずてゐへと顔を向ける。 まさしく、顔は菩薩で心は修羅だ。他人事なのに今すぐ全力で逃げ出したい気持ちになってくる。 一方、そんな笑顔を向けられた張本人はと言うと、凄い勢いで顔を真横に振るっていた。「ちょい待ち! 知らない!! てゐちゃん知らないよ!?」「え? てゐじゃなかったの?」「晶まで酷いっ! 私はこんな一銭の得にもならないような罰ゲームはしないよ!!」 むぅ、確かにそれは説得力のある弁明だ。 実利主義一直線のてゐが、こんな眼福以上の価値を見いだせない罰ゲームをするとは考えにくい。 何らかの情報媒体に残す事が出来れば話は別かもしれないけど、てゐは会った時から手ぶらだったしね。 ……と言うかこの情報でアリスを脅してしまうと、明日のメニューは兎詐欺鍋で決まりよ、な結果が待っている気がする。 多分彼女も、それは分かっているんじゃないだろうか。 なら、この罰ゲームは一体誰が?「――あ、それ私です」「はわわっ?」「うさっ?」「えっ?」 そんな混迷しきった場の空気を晴らすかのように、にこやかな笑みで稗田さんがまさかの申告をしてきた。 ……えーっと、冗談ですよね? 今までで一番ご機嫌であると言っても差し支えない笑みの稗田さんは、僕達のそんな問いかけを含んだ視線にも微動だにしなかった。 どうしよう、マジだこの人。「ねぇねぇ、『ばにぃがぁる』って何?」「バニーガールと言うのは、この服を着た女の人に与えられる称号の事です」 いや、それは微妙に違うから。 そう言いかけた口が、稗田さんの次の行動によって塞がれてしまった。 彼女はおもむろに立ちあがると、隣の部屋に繋がる襖を空ける。 するとそこには、服市場でもやるんじゃないかと言わんばかりの量の服が大量に飾られていた。 しかも地味に内容がマニアック。何で幻想郷に客室乗務員の制服があるんですか。「あの、稗田さん? これは一体」「……私は阿礼乙女です。その寿命は、常人よりも遥かに短いになっています」「は、はぁ」「そんな短い生の中、残せるのが『幻想郷縁起』だけと言うのは、少し寂しいと思いませんか?」「まぁ、分からない主張じゃないね」「しかし私の身体は運動向きではありません。食事も楽しめるほど多くは採れませんし、睡眠に耽るのはさすがに問題外過ぎます」「分かった! それで一杯お洋服を持っているんだね!!」「はい、そうです! 何一つ満足にできない身なら、せめて外見だけでも着飾ろう。最終的に私はそう結論付けたのです!」 そう言って、拳を強く握りしめながら高らかに語る阿礼乙女。 おかしい。今のは確実に、彼女の悲壮な事実とか覚悟とかが明らかになった場面のはずなのに。 同情よりも先に「ダメだコイツ……」みたいな感情が出てくるのは何故なんだろうか。 嗚呼、涙が止まんないや。別の意味で。「で、その『お洒落な服』の中に、何でバニーがあるのよ」「趣味です」 あ、壊れた。今なんか僕の中で憧れとか尊敬とかで固められた稗田さん像が壊れた。 普通のお洒落ならまだ擁護出来ますが、さすがにバニーはアウトです。「と言うわけでマーガトロイドさん、罰ゲームです。はいどうぞ」「どうぞって……え? 本当に着るの?」「罰ゲームなんですから当然ですよ。ほらほら、ちゃんとマーガトロイドさんサイズのバニーもあるんですよー」「何で個人的趣味な服の中にサイズ違いがあるのよ!?」 自慢げに罰ゲーム用の衣装を取り出す、以前僕が憧れていた幻想郷縁起の作者様。 彼女が誇らしげに見せつけたのは、エナメルの光沢が眩しい赤いバニースーツだった。 御丁寧に小物として襟やら網タイツやら赤い蝶ネクタイまで完備したその一式は、見なかった事にしたくなるほどセクシーだ。 しかも補足するとこのバニー、切れ込みはかなり鋭いし背中は着るとほぼ丸出しになる。平たく言うと激烈エロい。 ……どう考えても、誰かに着せる事を前提としているとしか思えないんですが。そこんとこどうなのよ稗田さん。「な、ななな、何よコレっ! 着れるワケ無いでしょう!?」「大丈夫ですよ。このバニースーツは『ふりぃさいず』と言って、ある程度のサイズが調整出来るんです」「論点はそこじゃないわよ! 恥ずかしいって言ってるの!!」「なら、このバニースーツ用燕尾服も着ます?」「より卑猥になってるじゃないのっ!!」 稗田さんが出してきたのは、ノースリーブの赤い燕尾服。 と言ってもあるのは上着だけなので、アリスの言う通り着ても何の慰めにもならない。 むしろよりエロい。服の面積が増えた分、確実にエロくなっている。「マーガトロイドさんならきっと似合いますよ。だから早く着てください」「お願い口調に見せかけて命令入ってるわよ!?」「わーい! 罰ゲーム、罰ゲーム!!」 あ、メディスンがノッた。 しかし彼女は、どこまで場の流れを分かっているのだろうか。 ……何だか楽しい事になりそうだ、くらいにしか思っていない気がする。 そしてこんな愉快な状況を、迷惑うさぎが見逃すはずも無かった。「よーしっ! レッツ脱衣ターイム!!」「てゐアンタねぇーっ!」 恐るべしは民主主義か。アリスはあっという間に少数派となってしまった。 押しに弱い彼女は三人の罰ゲームコールに、思わず抗議の声を小さくさせてしまう。 これはマズいね。このままだと、アリスのバニーガール化決定じゃない? 念のため「気を使う程度の能力」で探ってみても、上白沢先生達の気配は感じられない。 と言う事は、彼女達の来訪による罰ゲームの中断も望めはしないようだ。 ふむ、乱入オチも無しときましたか……。「ちょっと晶! 明後日の方向見てないで助けてなさいよっ!!」 ついに断る言葉が出てこなくなって、僕に助けを求めるアリス。 同時に、全員の視線が僕へと集中した。 一瞬の間が場を支配する。 そこで僕は―――「ちょっと厠お借りしますねー」「はい、どうぞー」 この場を離れる事で、消極的肯定に一票を投じた。 ほら、さすがに数の暴力には勝てないじゃないですか。過半数に了承されたら、日和る事しか出来ませんよ。 だから間違っても、アリスのバニー姿が見たいとかそういう邪な想いに流されたワケじゃないんだよ?「こ、この裏切ものぉーっ!!!」 アリスの半泣きの叫びが、稗田邸に響き渡る。 外に出る僕が最後に見たのは、三人に群がられ倒れていくアリスの姿だった。 ……さすがにそれ以上は、見ているワケにいかないしね。 僕はアリスの冥福を祈りながら、トイレに向かって歩き出すのだった。 ―――あれ? でもこの勝負、まだ一回戦終わっただけなんだよね? ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「お久しぶりです。皆の逢盗(アイドル)山田です」死神A「何ですかその不吉な当て字は」山田「平たく言うと、皆の出逢いを盗む―――」死神A「あはは、今回の質問行ってみましょーっ」 Q:狂気の魔眼はレイセンは自分でも完全に抑えているわけではなかったような気がしますが、晶君にはそのような弊害はないのでしょうか?山田「東方天晶花では、月の兎は狂気の魔眼を完全に操れているという設定になっております。終わり」死神A「身も蓋も無い!? それでいいんですかっ!?」山田「幻想郷に居る名前有りキャラは大なり小なりチート、と言うのが天晶花での見解ですから」死神A「そういや、能力に制約が多いのは晶だけなんですよね」山田「そういう事です。東方の登場キャラは基本、格闘ゲームで言う所の常にゲージ満タン状態で戦えます」死神A「主人公さんは?」山田「ちゃんと三ゲージ溜めてくださいね☆」死神A「……ちなみに、その制約の多い主人公側に弊害は本当に無いんですか?」山田「弱体化してますからね。とは言え使い続けたらどうか――というフラグも無いです。安心してください」死神A「一瞬ドキっとしました」山田「それは恋ですね。私に惚れたら地獄に落ちますよ?」死神A「洒落になってないんで止めてくださいよ……それじゃあ、つぎの質問に行きます」 Q:一切公式記述に存在しない大ちゃんのワープは覚えられますか?山田「無理です。終わり」死神A「はい、はーい! いちいち終わりで締めないでちゃんと解説してくださーい!!」山田「仕方無いですね……メタ発言になりますが構いませんか?」死神A「どれくらいメタなんですか?」山田「晶君が覚えられる力は『公式で名前を付けられている力』だけ。くらいメタです」死神A「確認取る前に解説してますよねっ!?」山田「ぶっちゃけ、そこで止めとかないとキリが無いんですよ。晶君の条件の一つが「名前を知る事」になった理由もソレですね」死神A「つまりアレですか。大妖精の能力が『短距離跳躍(ショートジャンプ)』とか名付けられて晶がコピー、とかそんな展開は無しですか」山田「無しです。晶君が与えた影響により新規スペルカードを作成。くらいはありますが、能力の捏造まではしません」死神A「なるほどなるほど……」山田「と言うわけで、今回の教えて山田さんは以上となります。正直質問少な―――」死神A「はい、はーい! 暗転暗転!! それではみなさんさよーならーっ!!」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど?山田「まぁ、あんまりたくさん貰ってもどうしようも無いんですがね」死神A「ついに暗転後にまで顔出すようになった!?」