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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:51

巻の二「女心と秋の空」



「ここまでくれば、もう大丈夫―――でしょうか?」

「妖精はそこまで執念深くありませんよ。今頃はもう、貴方の事も忘れているんじゃないですかね」

「だといいんですけど……」

 現在僕は射命丸さんに抱えられたまま、森の上をゆっくりと飛行してもらっている。
 森の上、と言っても大した高さがあるわけじゃない。
 具体的な数字は出せないけど、そうだなぁ……ビルの二階部分くらいの高さかな?
 少なくとも、最初の時みたいなそこにいるだけで震えが来るような高さでない事は確かだ。

「それで、高度の方はもう大丈夫ですか? くすくす、だいぶ高さは抑えましたけど」

「うぐぅ。も、もう平気でございます」

 ええ、そうですよ。僕がお願いしたんですよ。
 つーか空も飛べない人間にあの高さは厳しすぎますって。
 だからチキンとか言わないで。

「それじゃあ、このまま人里の方まで運んでいきますね」

 へぇ……人里―――人間が住む集まりが、幻想郷にもあるんだ。
 ちょうどいい。行く当てもないし、まずはそこで今までの事を整理しようか。

「わざわざすいません。お願いできますか?」

「いえいえ遠慮はいりませんよ。ただちょっと、人里についた後で取材させていただければ」

 悪戯を企む子供のような声色で言う射命丸さん。
 ……そういえば、自己紹介の時に自分は幻想郷のブン屋だ、とか言ってたっけね。
 なるほど。僕を助けてくれたのは、僕の事を記事にするためだったのか。
 いや、出処不明の善意で優しくしてくれるよりは、よっぽど分かりやすくて良いんだけど……。
 僕の事なんかで、射命丸さんの望むような記事が書けるのだろうか?

「射命丸さん。一応言っておきますけど、僕は普通の人間ですよ?」

「ええ、知ってますよ? だから取材するんじゃないですか」

「……そうなんですか?」

「そうなんです。能力持ちの人間は珍しいですからね、取り上げるだけでもそれなりの記事になるんですよ。もちろん、私ほどの記者が書けばそれなりではすみませんが」

「へぇ……」

 知らなかった。能力がある人間って幻想郷でも稀だったのか。
 しかし幻想郷と言う世界の成り立ちを考えると、その言葉も納得出来る。
 妖怪という明確な幻想が存在する以上、人間はより『無能』である必要があるんだろうね。
 うーむ、早くも一つの事実を知ってしまった。後でメモっとこう。

「そんな事より久遠さん。私の事は呼び捨てで構いませんよ? 喋り方も、そんなに畏まらなくても結構ですし」

「へ? そう言われましても、命の恩人相手に砕けた喋り方をするのはちょっと……」

「その命の恩人からのお願いなんですって。久遠さんもそういう話し方得意じゃないんでしょう? 雰囲気でわかりますよ」

「確かにそうですけど……」

 射命丸さんに助けてもらえなかったら、僕は間違いなく死んでいたんだ。
 たとえ彼女が取材目的で僕を救ったのだとしても、その事実は変わらないのだからやっぱり抵抗はある。
 それに―――

「射命丸さんって、天狗ですよね」

「あやややや? 良く分かりましたね。そのとおりです」

 ああ、やっぱりそうだったか。
 修験者の頭巾に、一枚歯の下駄っぽい靴と、それらしい要素が細部に見られたからもしやとは思っていたんだ。
 だけど、彼女の服装がなぜか現代風の白いワイシャツと黒いプリーツスカートだったから、あんまり自信はなかったんだよなぁ。
 けど彼女が天狗だというなら、やっぱり僕は今の態度を貫くべきなんだと思う。

「天狗って個人差はありますけど、わりと上下関係とかシビアに定めますよね」

「あはは、もっとはっきり『強い相手にへつらい、弱い相手を見下す』と言ってくれて構いませんよ?」 

「…ゴホン。わりと上下関係とかシビアに定めますよね!」

「……意外と気を使うタイプなんですか。はい、そうですよ」

「僕は人間で、射命丸さんよりも力の無い存在です。そのうえ命を救ってやった恩もあるというのに対等な態度をとられたら、射命丸さんも不愉快でしょう?」

 昔から幻想郷に憧れていたせいか、僕はわりと幻想に対する考え方が古臭い。
 妖怪たちに対して好奇心や探究心を持ち合わせてはいるけど、彼らの領分を侵すつもりは毛頭ないのだ。
 ……その、そうしないとこちらの命も危ないわけだし。

「へぇ……」

 射命丸さんが、背後から興味深そうな目で僕の顔を覗き込んでくる。
 って、顔が近いよちょっと!?
 そりゃあ、相手が天狗様なら相応の慎み深い態度をとるけどさ。別に、男としての本能を捨てたわけじゃないんだよ?
 ああああああ。顔が近づいたせいで、流れるような髪の毛の匂いまでしてきましたよ。
 正直たまんないです、ちくしょう。

「久遠さん、変わってますねぇ」

「そ、そうですか?」

「ええ。最近は妖怪に対する恐怖や警戒も薄れてきましたけど。普通の人間はやっぱり、恐怖や畏敬の念で私たちに接してきますからね」

「僕もその普通だと思うんですが……」

「いえ、そうでもないですよ。私を立てる態度はとっていますけど、久遠さんからはあんまり恐怖とか畏敬とかの念を感じられません」

「……敬ってなくてすいません」

「あやややや、責めているわけじゃないんですよ。貴方のその隣人と接するような態度が珍しいなと思っただけなんです」

 うーん、僕は外から来た人間だからなぁ。
 幻想郷が妖怪と人間の関係を残したままの世界である以上、世界の住人達が妖怪を恐れることは必然であり必要なことなんだろう、きっと。
 そんな彼らと、妖怪がいない世界の住人だった僕の態度が異なることは、至極当然なことなんだけど……。
 今後は、接し方一つにも気をつかうようにしとこうか。
 射命丸さんは本当に気にしていないみたいだけど、相手によっては下手な挑発よりも効果的な喧嘩の押し売りになってしまいそうだ。

「その……育ちが少々特殊でして」

「あやや、そこらへんの話も後で詳しく聞かせていただきたいですね。けどその前に、少し話を戻す事にしましょうか」

「えーっと、なんでしたっけ」

「もっとフランクな程度で接してください、って話ですよ。貴方の主張も理解できますが、私にも新聞記者としての誇りってものがあるんです」

「誇り……ですか?」

「はい。伝統の幻想ブン屋、清く正しい射命丸が、取材相手に気をつかわせたとあっては恥もいいところです! 正しい記事は正しい取材から。自然体の久遠さんから話を聞いて、初めて私は久遠さんを取材したと言えるんですよ」

「な、何だか大袈裟な気がします」

「そんな事ありません。情報はブン屋の命です、なら、命を与えてくれる取材相手に敬意を払うのは当然じゃないですか!」

 未だ抱えられた姿勢のため、僕の方から射命丸さんの表情を窺う事はできない。
 だけどきっと、声の調子と同じくらい自信に溢れた笑顔をしているんだろう。
 その態度はとても眩しくて―――うん、すごく羨ましいな。

「……分かった。命の恩人がそう言うなら従う事にするよ、射命丸さん」

「ですから、呼び捨てで構いませんって」

「しょうがないよ。さん付する事に慣れちゃったんだから」

「あやや、慣れてしまったのなら仕方ないですね」

「うん。仕方ない」

 どちらから言い出すでもなく笑い合う、僕と射命丸さん。
 こんな事言うと、射命丸さんは笑って否定しそうだけど……いい人だよなぁ。
 善人ってわけじゃなくて。自分のやりたいよう自由気ままに動くんだけど、だからこそ憎めないと言うか。



 ―――そう、何だか風みたいな人なんだ。



 誰にも縛られず、一陣の風のように動き回る自由人か。
 射命丸さんを表現するのに、これほど的確な表現はないだろう。
 ……うん、ようやくはっきりとした形で実感できた。
 ここは間違いなく、僕が憧れた妖怪たちの住まう楽園、幻想郷なんだと。

「……まぁ、射命丸さんは人じゃなくて妖怪なんだけどさ」

「あやややや? 人がどうかしましたか?」

 なんだか自分の考えが無性に恥ずかしくなって、誤魔化すように小声で自分にツッコミを入れた。
 しかし、そんな僕の呟きはしっかりと射命丸さんに届いていたようで、再び興味深そうに顔を近づけられる。
 いや、だから正直たまらんので顔を近づけるのは勘弁してくださいって。
 妖怪にとって人間の雄雌の違いはあまり重要じゃないんだろうか。今度是非とも聞いてみたいもんだ。
 だけど、今重要視すべきなのはさっきの言葉を誤魔化す事だ。もしバレたら僕は死んでしまう、恥ずかしくて死ぬと書いて恥死してしまう。

「あはは、そのー……これから向かう人里ってどんなところかなーって思ってさ」

 で、おまえは何を言ってるんだ久遠晶。それで誤魔化したつもりなのか。
 いくら射命丸さんに聞こえた単語が「人」だったからって、そんな言い訳をするな。
 真実を追求するブン屋である射命丸さんに、そんな嘘が通用するわけ……。

「なるほど、そうでしたか」

 通じましたよ、おい。
 射命丸さんって結構……いやいや、これはきっと彼女なりの気遣いなんだ、そう思っておこう。うん。

「それにしてもおかしなことを気にしますねぇ? 人里なんて、久遠さんにとっては見慣れたものでしょう?」

 なんかこー、色々と失礼なことを考えていた僕は、危うくそのセリフを聞き逃すところだった。
 あれ? なんか、おかしいぞ?
 今、僕と射命丸さんの間にとんでもない認識の齟齬が見つかった気がする。

「……あのー、射命丸さん?」

「あやや、なんでしょうか」

「何で、僕にとって人里が見慣れたものだとか思ったの?」

「へ? 何でって……人間が人里以外のどこに住むって言うんですか」

「ほら、外の世界とか」

「あはは、外の世界の人間が幻想郷に入れるわけないじゃないですか。入れたとしても、外の世界の人間に能力持ちなんていませんよ」

「いやぁ……それは偏見だって」

「偏見って、何でそんなことが―――――」

 そこまで言って、射命丸さんが突然停止した。
 その急激な減速についていけず、僕の体が逆さまの前屈みたいな姿勢になったのだが、彼女は気づいていないようだ。

「……あ、あの、久遠さん? 一つ訊ねてよろしいですか?」

「答えられる範囲でなら」

「久遠さんって……『外来人』、なんですか?」

「うん」
 
 ―――唐突な沈黙。
 はっきり言って超気まずい。
 これはひょっとして、とんでもない事を言ってしまったんじゃなかろうか。
 いや、外来人が珍しいのは知ってたんだよ? そこらへんは事前に調べていたからね。
 だけどまさかここまでの反応が返ってくるとは思わなかった。
 せいぜい来歴とか備考欄あたりに、「出身:外の世界」とか書かれるぐらいのものかと―――

「久遠さん」

「は、はい。なんでせう!?」

 突然射命丸さんに抑揚の無い声で問いかけられました。凄い怖い。
 そりゃ、畏まった言い方にも戻るってもんですよ。泣いていいですか。

「……こちらに来られたのは、神隠しに遭われたからですか?」

「えーっと、原因は僕にも分かりません。ごめんなさい」

「いつ頃からこちらの方に?」

「さっきです」

「…………………そのわりには、幻想郷の事にお詳しいですね。すでにだいぶ馴染んでいますし」

 そうでもないです。なんだか早くも地雷を踏んでいるみたいですし。
 後、返答するまでの異様に長い間は何なんですか。

「えーっとその、話せば長くなるんですが」

「手短にお願いします」

「幻想郷に行くために色々と調べてました、能力もその時の経緯で目覚めたものですごめんなさい許してください」

 だから、両手をプルプルと震わすのは止めてもらえませんか。
 移動している時より、止まっている時の方が引力を感じて怖くなるんです。
 つーか今確信した。人はビル二階から飛び降りても死ねる。絶対死ねる。

「だ……だ……だい」

「Die!?」

 え、死ぬの? 僕死んじゃうの?

「大スクープですよぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!」

「……え?」

 いきなり大声で、射命丸さんが叫び出した。
 えーっと、大スクープって……ひょっとしなくても、僕のことなのかなぁ。

「神隠しにあわず幻想郷に足を踏み入れた外来人! それも能力持ち!! 氷精を退け、目指すは幻想郷最強か!?」

「いやだから、幻想郷にどうやって入れたのかは分かんないんだってば。それに後半、事実が一つも含まれてないよ? チルノから助けてくれたの射命丸さんじゃん」

「文々。新聞は話題の人物との独占インタビューに成功! その詳しい内容は裏面にて記載しております!!」

 ダメだ。全然聞こえてない。
 これから書くのであろう記事の内容を垂れ流す、伝統の幻想ブン屋。
 で、その内容の半分以上に、僕も初耳の事実が含まれているのは何故でしょうか。
 そこらのゴシップ紙よりタチ悪いぞ、君の記事。
 さっきの感動を返せ射命丸。もうさん付けなんてしてやらん。

「こんなオイシイ人間、人里に持っていくわけにはいけませんね。妖怪の山……はさすがに問題が……あ、でもにとりのいる所くらいなら」

「おいちょっと待て、清く正しい射命丸」

 最後の親切心までかなぐり捨てようとしてないか、この天狗。
 一応取材に協力しようとはしてるんだから、それぐらいの約束は守ろうよ。
 命を与えてくれる取材相手にその対応は正しいのですか。

「正しいジャーナリズムの前には、親切心も良心の呵責も意味をなさないのです!!」

「堂々とサイテーな事を言うな!! あと人の心を勝手に読まないで!」

「問答無用です! 進路変更、全速力で飛ばしますよ!!」

「え、全速力ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー!?」

 それはもう、比喩ではなく本当に風となりましたよ。
 今まで彼女がどれだけ優しく飛んでいたのか、文字通りこの身で体感しました。
 ―――問題があるとするなら、その速さが人間に耐えられるモノでなかったという事でしょうか。
 
「いぃぃぃぃぃやぁぁぁあああああああああああ!! たぁすぅけぇてぇぇぇぇええええええええええ!!!」

 その叫びを最後に、僕は生身でブラックアウト現象による気絶を経験することと相成ったのでした。
 ―――ええ、幻想郷が、ちょっと嫌いになりました。

 

 

 


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