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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:57

巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」




 さて、上白沢先生と爺ちゃんの意外な接点を知った僕達は、彼女の案内である人に会わせてもらう事となった。
 と言っても、彼女が誰と会わせようとしているのかはまだ分からないんだけどね。
 誰と会うのか尋ねても、先生は「会ってからのお楽しみだ」というだけで答えてくれない。
 ただどうも、爺ちゃんに関係する人ではあるらしい。
 ……まぁそれはいいんだけど、先生から漂う「サプライズでビックリさせてやろうオーラ」はどうにかならないものか。
 そういうテンションを取られれば取られるほど、こっちは逆に冷めてきちゃうんですけど。
 いや、楽しみではあるんですけどね?

「運が良かったな。普段は竹林にいるから、人里で会える事は滅多にないんだぞ」

「ふーん、そうなんですか」

「ああなるほど、誰かと思ったらあの……」

「こ、こら! 言うなっ!!」

 どうやら、アリスは誰のことなのか分かったようだ。
 別段、正体を隠す必要性はない気もするけど……学校の先生なんかやってると、こういう事もイベントっぽく演出してみたくなるのかな。
 さすがにいくら感慨深くても、祖父の友人パートツーと相対した時までしんみりしてたらキリがないと思うんですが。
 でもここまで期待されたら、やっぱりこう涙の一つでも見せなきゃって気になっちゃうよね。
 ……今のうちに泣く練習でもしておこうか。

「何やってるのよ、目頭なんて押さえて」

「いやまぁ、予行練習と言うか空気作りと言うか」

「……アンタはそういう空気を読めない人間なんだから、大人しくしてなさい」

 失敬な、アリスはどうして僕を空気読めない子にしようとするのか。
 確かに場の雰囲気を読めてないんじゃないかなぁと思う事は無きにしも非ずだけど、そこまで酷くは……。
 酷くは……ひど……。

「心当たりがあるだけマシね」

「あはははは……でも、なんで普段竹林にいる人と僕の爺ちゃんが知り合いなんですか?」

「ああ、細かい経緯は省くが、当時は今ほど妖怪と人間の関係が良好でなくてな」

「……そういえばそうだったわね。最近は緩くなってたから忘れてたけど、貴方だって本来なら排除の対象なのよね」

「うむ。当時から私を認めてくれた人間達はいたのだが、私の立場は食客に近いモノだった。なので外来人を置いてくれ等と易々頼む事は出来なかったのだ」

「へ? なんで?」

「……まずアンタには、幻想郷の常識を語った方がよさそうね」

 人差し指を教鞭に見立て、アリスは教師のように説明を始める。
 曰く、幻想郷における外来人の扱いの悪さは、僕が思っているよりも遥かに酷いものなんだそうで。
 まず基本が妖怪の餌。と言うか最悪の場合‘そのために’連れてこられる人すらいるらしい。
 次に多いのが野垂れ死に。まぁ、現代人の感覚で幻想郷を生き抜くのは至難の技だから、納得と言えば納得だけど。
 そしてこの二つの死因を抜け出した人間が至るのが、帰還。
 外とココとの明確な‘境目’である博麗神社では、迷い込んだ外来人を追い出す役目も担っているらしい。
 なるほど、道理で外にもココにも同じ神社が存在しているわけだ。
 ちなみに今の説明は原文そのままから引用です。アリスさん、外の人になんか恨みでもあるんですか。

「もちろん、居付く外来人がいないワケじゃないわ。だけど、基本‘人間’で幻想郷に残る人間はほとんどいないの」

「まぁ、人間には住みにくい環境だもんね」

「そういう事。ま、人里に住む事が出来ればほぼ安全は確保されたと思っていいけどね」

「え、そうなの?」

「そうでなきゃ、幻想郷に「人里」なんて出来ないわよ」

「なるほど」

 確かに、食物連鎖の観点からみると幻想郷の生態系は少々歪だ。
 まず最初に誰もが思うのが、捕食される立場である人間の住み家が一部にしかないという点。
 そもそも、人間なんて生き物は増えるのにも育つのにも時間が係る面倒な生き物である。
 それなのにその総数は、下手すると妖怪よりも少ないんじゃないかと言うこの矛盾。
 恐らく人間がレッドデータブックを通り越して絶滅動物記録書に載りそうなこの状況を、何とか保っている仕掛けが幻想郷にはあるんだろう。
 ……多分その一つが、外来人なんだろうけどね。

「幻想は、それを認識できるモノが居て初めてそう呼ばれる、か」

「あら、随分と面白い解釈ね。それが、アンタなりの「人里」がある理由?」

「人間が高度な存在だと驕るつもりはないけどね。妖怪の誕生と維持に、人間が関わっているのも事実でしょう?」

「誕生に、で切らなかった所はさすがね。妖怪は精神に比重を置く者。何らかの形で人間を食さないと、やはり自身を保つ事が出来ないわ」 
 
「「信仰」とか「畏怖」とか、食事方法は多様にあるけどね」

「……スムーズに話が通じるのも、それはそれでつまらないわよ」

「……どうしろって言うのさ」

 幻想と言うのはあやふやなものだ。
 具体的な形にしないからこそ怖いものもあれば、具体的だからこそ恐れるものもある。
 そして妖怪達は、大なり小なりその「あやふやさ」を基点にしている。
 そのあやふやさを支えるのは、恐れ怖がる人間達の想像力だ。
 人がその妖怪に抱くイメージは、逆にその妖怪の存在を侵食する。
 強く思えばより強く、弱く信じればより弱く。
 個体差による違いはあるだろうけど、人がその妖怪の存在を強く信じ続ける影響は決して小さくないはずだ。
 だからこそ、幻想郷は妖怪と人間の在り方を維持しなければいけない。
 人間が信じる事を止めた瞬間、人間と言う「観測者」がいなくなったその時、幻想郷の妖怪たちも緩やかな滅びを迎えてしまうのだから。

「となると、人間側が‘必要以上に増える’事もできないワケか」

「そういう事よ」

 なるほど、バランスとるって大変だね。
 迂闊に外来人を受け入れて人数を増やしてしまえば、人里に悪しき影響を与える恐れがある。
 ましてやその話を持ってきたのが半獣の上白沢先生なのだから、人里の方達が渋るのもまた当然の話なのか。
 ……爺ちゃんも本当、薄氷を踏むような危うい環境を生き抜いていたんだなぁ。

「なぁ、素晴らしく知的な会話を楽しんでいる所悪いが」

「ほへ?」

「なによ?」

「……教師役なら、現役の私が担うべきだろう」

 そしてやたら静かだと思っていたら、先生が裏路地の所で落ち込んでいた。
 どうやら彼女はわりと教えたがりな傾向にあったらしい。
 だけど無視されたからって、そんなハブられた子供みたいなヘコみ方しなくても。
 この人、意外と愉快な性格をしてるよなぁ。

「いいんだいいんだ、このまま是非とも私を無視して全ての謎を解明してくれたまえ」

「うわぁ、厄介な拗ね方するなー」

「とりあえず、幻想郷の常識は教えたワケだし。そろそろコイツの祖父の事情を教えてくれない?」

「……別に私がワザワザ教えなくてもいいだろう」

「いやいや、教えてもらえないと分かりませんって、先生だけが頼りなんですから」

「そ、そうか?」

 あっ、ちょっと復活した。
 なるほど、頼られると乗ってくるのか。

「そうそう! 超聞きたい!! 僕の爺ちゃんってどういう経緯でその人の所に!? ねぇアリス!」

「そ、そうね!! 外来人を受け入れ難い事情があったとはいえ、あいつに頼る理由は分からないモノ! ねぇ、何でかしらっ」

 必死に体育座りした先生を持ち上げる僕とアリス。
 傍から見るとすっごく間抜けに見える。
 それを町中でやっている僕らの苦労、推して知るべし。
 しかしおかげで、上白沢先生のテンションは最初の頃に戻りつつあった。
 よーし、後少し!!

「せんせー! お願いしまぁーす!!」

「よぉーし任せろぉー!」

 ようやく完全復活した上白沢先生。
 自信満々なその頭から角が幻視出来るのは僕だけではあるまい。
 ところで、真横で手間をかけさせてという顔をしているアリスさん。
 お気持ちはよく分かるけど、今は自重して。

「うむ、それでは慧音先生の分かりやすい説明を始めよう!」

「わーわー」

「ぱちぱちー」

 何と言うやる気のない掛声。それでもテンションの落ちない先生は一体どこを見ているのでしょうか。
 なお、紙芝居屋に集まる子供達みたいな陣形を思い浮かべていただければ、現状の間抜けさ具合がよく分かるかと。

「さて、なぜ久遠の祖父を私の友人に預けたかと言うと―――」

「当時の私は、竹林に籠りっきりの暇人だったんでな。‘護衛’を任すには最適の相手だったんだよ」

「―――ぁう?」

「はわ?」

「あら、貴女」

 そして、華麗に始まるはずだった上白沢先生の特別授業をかっさらった謎の声。
 声の主に振り返ると、銀髪赤眼の少女が皮肉げに口の端を歪ませながら両腕を組んで立っていた。
 何と言うか、昭和の女学生みたいな格好をしている。
 お札のついた紅いモンペ? がやたらと様になってるのが凄い。

「よぉ! 戻ってくるのが遅かったから、慧音の様子を見に来たんだが――随分と面白い事になってるじゃないか」

「えーっと、どなたさん?」

「コイツが藤原妹紅よ。上白沢慧音の友人で、恐らく彼女が言ってた「アンタの祖父の友人」ね」

「そういう事、よろしくな」

「あ、よろしくお願いします、藤原さん」

「妹紅でいいよ。名字で呼ばれるのは苦手でね」

 何故か、アリスが紹介してくる「祖父の友人」妹紅さん。
 と言うかこの人、見た目上白沢先生より若いんですが。さすが幻想郷は外見に縛られない人が多い。

「ふぅ~ん」

「な、何か?」 

「お前さんが‘あの’久遠の孫なんだって? 確かに、頭は切れるのに発想がおかしいところなんてアイツそっくりだ」

 じろじろと僕の顔を眺めまわしながら、妹紅さんは愉快そうにそんな事を言った。
 そういう言いまわしで似てると言われたのは、さすがに初めてだ。
 僕が会った頃の爺ちゃんは、わりと普通の気の良い好々爺だったからなぁ。
 ……でもそれ、明らかに褒めてないですよね。
 と言うかソレ以前に―――

「いきなり話題についていけてるって事は、ずっと前から見ていたんですか? 僕らのやり取り」

「ああ、慧音の『運が良かったな。普段は竹林にいるから~』の下りから、ばっちり全部な」

「それは移動直後のお話ですね」

「そんなに早く居たんなら、さっさと出てきなさいよ」

「ははは、何とも出づらい空気だったんでな」

 申し訳なさそうに顔を逸らす妹紅さん。
 どうやら、彼女なりに上白沢先生のサプライズに協力しようと努力はしたらしい。

「ううっ、もこぉお」

「ど、どうしたよ、慧音」

「見ていたのならなぜ、なぜ私の出番を奪ったぁぁぁあああ」

 半泣きで妹紅さんに縋りつく上白沢先生。
 この人は本当に人里の守護者で、寺子屋の教師なのだろうか。
 まるで己の尊厳全てを奪われたような絶望的な泣き顔に、あんまり関係ないはずの僕達まで心が痛くなってくる。

「いや、その、さすがに隠れ続けるのも辛くてさ」

「もこぉぉおお」

「そ、そこまで落ち込むとは思わなかったんだ。軽い冗談のつもりで」

「もこぉぉぉおぉぉぉぉおぉお」

「……ごめん」

 まぁ、謝るよねさすがに。
 それでも、先生の涙は止まらないわけなんですけどね。

「とりあえず、あそこの茶屋に入って落ち着きましょうよ。このままだと偉い目立つわ」

「さ、賛成!」

「い、異議なし!!」

「もこぉおおおおお」

 結局、周囲の目に耐えきれなくなった僕らは、アリスの提案で近くの茶屋に逃げ込む事になったのだった。










「お前さんの祖父は、外来人にしては機転の利く人間だったな」 

「……それは、褒められてるのか貶されてるのか」

「褒めてるんだよ。適応できなきゃ生きていけない世界さ、ここは」

 咄嗟に入った茶屋は、町並みに相応しい和風の作りをしていた。
 僕達四人は、その店に座って軽い雑談に浸る。
 先生はだいぶ落ち着いたらしく、今では恥ずかしそうにお茶を啜っている。
 ……茶屋のおばさんに、すごい心配されてたからなぁ。
 友人である妹紅さんがいなかったら、害のある妖怪として追いまわされていたかもしれない。僕も含めて。
 そもそもの原因は彼女なんですけどね。あえて言及はしないけど。

「だけど、やっぱりアイツは外の世界が良かったみたいでな。まぁ、止める理由も無かったから、私と慧音で送り返してやったというワケさ」

「なるほど……アレ? じゃあ泊まる云々の話は?」

「ああ、すぐに帰れるワケじゃなかったからな、少しの間どこかに泊まる必要があったんだよ」

「それで爺ちゃんは人里に?」

「いや、結局人里に泊める許可は取れなかったんでな、その間お前さんの祖父は私の家に泊めてやったさ」

 なるほど、それじゃあ爺ちゃんも人里には泊まらなかったのか。
 ……そういえば、爺ちゃんの口から人里関係の話を聞いた事はなかったような。
 なんだろう、ウチの家系は人里に関われない呪いとかにでもかかってるの?

「泊めてやったって……貴女の家、迷いの竹林の近くでしょ? 妖怪とかゴロゴロいるんじゃないの?」

「うむ、妹紅がいるから安全面は保障されていたが、精神衛生上の安全は確保されていなかったな。しかし久遠殿は、嫌がりもせずその提案を受け入れてくれたよ」

 アリスが会話に混ざり、だいぶ落ち着いた先生が疑問に答える。
 今さらだけど、妹紅さんがいる竹林は結構な危険地帯であるらしい。
 まぁ、タダモノじゃ無さそうな妹紅さんだから、そういう所にいても不思議ではないけど。
 ……危険地帯と縁深いのは血筋なのかなぁ。

「アイツは図太い奴だったからなぁ。確か慧音が最初に会った時は、蛇の妖に半分くらい食われてたんだろ?」

「ああ、あの時は肝が冷えた。何しろウワバミに呑まれかけていたのだからな」

「良く生きてたわね、それで……」

「消化が遅い上に丸呑みだった事が幸いしたんだよ。しかし助けた直後の第一声には、さすがの私も驚いた」

「お、それは私も初耳だな。なんて言ったんだい?」

「確か……「蛇は食事が遅いものだと聞いていたが、本当だったのだな」だったか」

「あははははははは、言いそうだ! アイツなら言いそうだ!!」

 先生の言葉に腹を抱えて大爆笑する妹紅さん。
 無理もない、他人事なら僕だって笑っていた事だろう。
 うん、他人事だったらね。

「……えっと、僕の聞いた話では「助けられた直後もしばらく恐怖で話せなかった」らしいんですが」

「いや、普通に話してたぞ? むしろ食われた直後とは思えないくらい元気そうだったな」

「アイツが食われた程度で動揺するかよ! あははははっ」

 ああ、崩れる。理知的で優しい祖父のイメージが崩れていってしまう。
 どんだけマイペースだったんですか爺ちゃん。適応力ありすぎじゃないですかお爺様。

「さすがアンタの祖父ね。行動パターンがほとんど変わってないわ」
 
「え? 僕ってそんなにのーてんきなの?」

「……ねぇ晶、アンタってどういう経緯で私と出会ったんだっけ?」

「……氷精にカチンコチンに凍らされたからです」
 
 そうですか、僕も大して変わらないですか。
 というか当時の事情を考えると、僕の方がのーてんきであったような気がする。
 何しろ僕の場合、その前にも同じ目に会ってるんだから。
 ……余計ダメじゃないか、それは。

「カチンコチンって……お前さん、幻想郷でどういう生活してきたんだよ」

「うむ、私も少し気になってきたぞ。人里の外で暮らしているらしいが、本当に大丈夫なんだろうな」

 どうやら今の一言で、変な不安まで煽ってしまったらしい。
 心配そうに僕を見つめる妹紅さんと先生。
 別に、言うほど危ない状況じゃ無いんだけど……やっぱりはっきり言わないと、ダメなのかなぁ。

「あはは、その時はたまたま運が悪かっただけで、今はそれほど辛くないですよ?」

「なんだそうなのか。では今は、どういう状況なのだ?」

「どうって……文姉と幽香さんに面倒見てもらいながら、紅魔館で世話になってるという平穏な」

「こ、紅魔館だぁ!?」

「‘幽香’とは、フラワーマスター風見幽香の事か!?」

「……文姉?」

 はっきり言ったらもっと驚かれました、何故。
 硬直する妹紅さんと先生。 
 アリスも、ブツブツと呟きながら何かを考え込んでいる。
 ……僕はひょっとして、凄い爆弾を投下してしまったのだろうか。

「久遠! 悪い事は言わん!! 今すぐ人里に来い!」

「慧音の言うとおりだ、あの悪魔の館からはとっとと逃げ出した方がいいぞ」

 二人がキツイ表情で詰め寄ってくる。
 だから、僕は平穏に暮らしてるんだってば。
 まったく、何でその事が分からないのかなぁ。

「いやその僕は――」

「洗脳か!? 傀儡とされたか!? おのれ紅の悪魔めっ!」

「いっそ私らで保護するか? 下手に日数をくれてやると何かされる可能性が……」

「そういえば晶には、鴉天狗の知り合いがいるって言ってたわね。ならひょっとしてその「文姉」ってのは」

「ああもう、誰か何とかしてぇぇぇええええっ」

「―――お呼びとあらば即参上!!」

 僕の叫び声と共に、激しい風が巻き起こった。
 この、唐突過ぎる登場方法は……。

「文姉!」

「清く正しい射命丸! 可愛い弟の危機に参上ですっ!!」

 無駄にポーズを決めて現れる、幻想郷最速のお姉ちゃん。
 確かに助けは求めたけど、まさか本当に誰か出てくるとは思わなかった。
 っていうか見てたの? 今までの行動ずっと見てたの?
 
「いえ、たまたま人里へ取材に来ていただけです」

「相変わらずの心を読んだ返答、ありがとうございます」

「そんな水臭い事言わないでください、私と晶さんの仲じゃないですか。晶さんが私を呼べば幻想郷の彼方からでも駆けつけますよ」

 たまたま来ていただけってさっき言ったじゃないですか。それに、別に貴女を呼んだわけではないですよ?
 なぜか顔を赤らめ身をよじる、助っ人のはずの文姉。
 他二人は、そんな謎のやり取りを見ながら硬直し続けていた。
 ……どうしよう。結局何の解決にもなってない。
 むしろ余計な混乱を招いただけだと、僕も薄々ながら感じ始めてきた。
 そんな中一人納得したようなアリスの呟きだけが、茶屋の中に響くのだった。

「なるほど、晶の言ってた世話になってる鴉天狗って、やっぱり射命丸文の事だったのね」





 ―――あの、そこよりも先に気にする事が他にあると思うんですけど。


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