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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:56

巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」




 「久遠晶行動調査書 調査者:十六夜咲夜」
 そうとだけ書かれた淡白な表紙で綴られている分厚い書類が、私の目の前に置かれていた。
 これを提出してきた私が最も信頼する侍従長は、いつもどおりの瀟洒な態度で私の傍に佇んでいる。
 ……これは、咲夜流のジョークなのだろうか。
 自らのメイドから回された不可解なフリに、さしもの私もどう反応すべきか言葉に詰まっていた。
 紅魔館の主として表面上は冷静に受け取ってみたが、内心はどういう言葉を返そうかで一杯になっている。
 「何やってるのよ」――咲夜が私にこれを渡してきた以上、そこには何かしらの意味があるはずだわ。頭ごなしに否定すべきではないわね。
 「……そんなに好きなの?」――確かに咲夜は晶を可愛がっていたけれど、ここまでするほどではなかったはずよ。却下ね。
 「御苦労さま」――ね、労うの? このよくわからない報告書を提出したことを?

「お嬢様?」

 咲夜は、一向に反応を示さない私の態度を怪訝に思ったらしい。
 ということは、この案件には私も係わっていたのかしら?
 まったく心当たりはないのだけど……いや、待った。
 一つあった。たった一つ、これに関係していそうな命令を、彼女に下した覚えがあった。

「……咲夜」

「はっ」

「確かに私は、「久遠晶の動向に注目しておきなさい」と言ったわ」

「「面白い所があったら報告なさいよ」ともおっしゃられていましたね」
 
「ええ、そうね。―――だからって、こんな報告書まで作ってくるんじゃないわよっ!!」

 報告書を、置いてあった机ごと一気にひっくり返す。
 軽くとはいえ私の腕力で勢いよく回したため、机は高速で回転しながら天井へと向かっていく。
 が、次の瞬間。机と報告書は何事もなかったかのように最初の位置に戻っていた。
 私のお気に入り紅茶までしっかり用意している、その周到さが今は少しだけ腹立たしいわ、咲夜。

「お嬢様、そのお言葉を口にするのは少々早いかと思われます」

「……どういう事よ」

「報告書をお読みいただければ分かるかと」

 あくまで咲夜は、この報告書が「必要なモノ」だと主張するつもりらしい。
 ……そういうことなら、検めさせてもらおうじゃないか。
 私は意を決して表紙を捲った。
 


AM 7:00「起床」

 吸血鬼との生活習慣の違いや、客人でありながら手伝いでもあるという複雑な立場から、対象の起床時間はある程度指定している。
 対象は朝を苦手としているようで、しばらく布団の中で悶えた後、声ともつかない唸りをあげて上半身だけを起こした。
 その後はしばらく、意味のない「あー」や「うー」等の呟きに合わせ頭を前後させ続ける。
 時折ナイトキャップ(パジャマと合わせて、風見幽香より譲り受けた品であるらしい)のボンボンが顔に当たり表情を歪ませるが、意識の覚醒には至らないようだ。
 ――以上の行動はすべて起床後のお嬢様と同じ行動パターンであり、何かしらの関連性が考えられる。



「ないわよっ!!」

 今度こそ、私は妨害されることなく報告書を床に叩きつけられた。
 咲夜が驚愕の表情でこちらを見ているが、むしろその表情をしたいのは私の方だと言わせてもらいたい。
 いや、むしろ言う。

「私はここまで無様な真似を晒さないわっ!」

「それはまぁ、寝ぼけているのですから当然ではないかと」

「なっ―――」

 確かに寝起きの記憶はアレだけど……で、でも、ここに書かれてるほど酷くはないわよ。きっと!
 いえ、そこじゃないわ。そこも問題だけど、そこだけじゃないわ。

「咲夜……こんなプライベートな部分まで書き連ねているというの?」

「面白い結果でしたので」

 真顔で、本当に心の底から思っているような真剣な表情で、咲夜は頷いた。
 久遠晶には、同情の念を送らざるを得ない。
 この職務に忠実な侍従長は、おそらく本当に生真面目に「面白かった結果」を洗い出して報告書を書いたのだろう。
 ……こういった部分は覗いてやるな、と言い含めるべきだったかしら。
 まさか、寝起きの姿をこうも克明に報告するとは。

「……待て、ということは咲夜。貴様は私の寝起き姿も面白いものだと」

「いえ、お嬢様の寝起きは大変可愛らしいものとなっております、ご安心ください」

 それはそれで不愉快よ、あと鼻血は拭きなさい。

「とはいえ久遠様の寝起きが充分可愛らしいモノだったのも、また事実です。そういった点から報告している箇所も多々あります」

 しれっと言い切る咲夜に、下した命令の意図を問いかけたい衝動に襲われた。
 あれは、彼が本当に「運命」を託すに相応しい相手かを確かめるために言った事なのよ?
 そんな「ペット面白大百科」みたいな話を聞きたくて言ったわけじゃ無いのよ?

「ですが命令の根底までは外しておりませんので、続けて報告書をお読みください」

 再び机の上に戻された報告書を見て、小さく溜息を吐く。
 どうやら彼女は、あくまでもこの書類を成果として提出するつもりらしい。
 ……仕方がないわね。無責任に命令を下したのは私なのだし。
 私の能力が「見るな、ガッカリするぞ」的な警告をしているのを無視し、私は報告書の続きに目を通した。



AM 7:30「着替え」

 対象が完全に意識を覚醒させるのに、結局30分ほどの時間を要した。
 重たそうに体を動かしながら、対象はいつものメイド服に着替え始める。
 初めの頃は、別途の袖を付け忘れたり、髪型を整え損ねたりと、身だしなみの至らない部分があった対象だが、今では、着用前に見せていた躊躇う素振りさえも無くなり、鏡の前で自分の髪型を何度も調整するにまで成長した姿を確認できた。
 余談だが、そうやって髪型を整えた対象は、最後鏡の前で満面の笑みを浮かべる作業を日課としている。
 共に観察していた烏天狗が一撃で沈黙するほどの威力を誇る日課だが、どうやら自身にも効果があるらしく、これを行った対象は顔を伏せたまま長時間沈黙してしまう。
 それでもなお対象が日課を行う理由は不明。追加して調査する必要あり。



「ふっ、なんだ。久遠晶も私が決めた髪型を気に入ってるんじゃないか」

 私が髪型を整えてやった時には、世界の終わりのような顔をしていたというのに。
 カワイイ奴め。今度髪留め用に私とお揃いのリボンでもくれてやるか。

「しかし咲夜、ひとつ聞きたい」

「何でしょうか」

「……ここの、『共に観察していた烏天狗』のことだが」

「射命丸文ですが」

「いや、それはわかっている」

 問題は、なぜソイツがお前と一緒に犯罪ちっくな観察行為を行っているのか、という点なのだが……。
 まぁいいか。元々取材のためには手段を選ばんやつだ。
 きっとその行動も新聞作りの一環なのだろう。そう思う事にしよう。



AM 9:00「訓練」

 一時間程の沈黙と軽い朝食を挟み、対象は表門へと移動する。
 対象は自身の能力をより使いこなすため門番に師事したようで、空いた時間を門番の下で過ごす事が多い。
 現在安静の身である対象は、「気」の効果的な扱いを学習中であるようだ。
 自らの肉体の治癒速度を促進させているため、本来よりも早い回復効果が見込まれる。

 追記:対象の訓練を名目にして、門番が居眠りしているのを確認。罰則、ナイフ二本。



「なるほど、美鈴に能力の使い方を習い始めたか……」

「美鈴も満更ではないようで、気の使い方から身体の動かし方まで丁寧に教えています」

「ふむ、仲が良くて結構な事だな」

 つい先日その二人が殺し合っていた事も、うっかり忘れそうになってしまうわね。
 そりゃ、二人とも本意で戦っていたわけではなかったのだけど。
 片や絶対安静の大怪我、片や能力を写し取られた身だと言うのに、何の遺恨も残さず付き合えるなんて……。
 ――本当に、何で仲がいいのかしら、あの二人。

「相性が良いのではないかと。特に用事が無いときでも、二人で雑談している姿を良く確認できますので」

「そ、そういう他愛ない会話も記録しているのか?」

「いえ、会話まではさすがに。ただ、二人の雑談が長時間に及ぶ場合、美鈴に「忠告」する必要がありますので」

「……あまり締め付けてやるなよ」

「畏まりました」



AM10:00「仕事」

 家事手伝いの一環として、対象に紅魔館の清掃を手伝ってもらった。

 特記事項:無し


 
「……咲夜、むしろこういう公的な内容こそ細やかに記録すべきではないか?」

「特筆する事がありませんでした」

 つくづく思う。もう少し別の言い方をするべきだったと。
 まぁ、要するに「面白くない」真っ当な仕事ぶりを見せたんでしょうね。
 ダメだったらダメと、咲夜ははっきり言うもの。
 とりあえず、妖精メイドよりは使いモノになるという事が分かっただけでも、良しとしておきましょうか。



AM12:00「昼食」

 仕事を中断し、対象と共に食事をとる。
 参加する顔ぶれは毎回変化するが、今回は偶然にもお嬢様を除いたほぼ全員が揃った。
 その後、食事はさしたるトラブルもなく終了。
 
 特記事項:やはり無し。強いて言うなら対象のジョークで花の妖怪が呼吸困難に陥り、パチュリー様が喘息悪化で療養室行きになった程度。
 


「え、何よそれ。何を言ったら、あのしかめっ面の顕現みたいなパチェが喘息悪化させるほどに笑うと言うのよ」

 おまけに、フラワーマスターが呼吸困難?
 そりゃ、あの妖怪はいつもニコニコ笑ってるけど。
 そこまで笑う事態は、稀と言うより最早異変よ?

「ぷふっ、そ、その、私の口から説明すると面白さが半減してしまうので……くくっ、詳細は久遠様から、ふふふっ」

 さ、咲夜が笑いを堪えながら報告している!?
 思い返すだけで笑ってしまうような会心のジョークだったと言うの!?
 気になる。すっごく気になるっ。
 っていうかその部分を特記しなさいよ。この報告書、そういう趣旨じゃなかったの!?

「お嬢様、次の項目へ。この項目に留まられると、色々思いだしてしまって私に危険が。くふふっ」

「ひょっとして貴女、わざとやってない?」

「はぁ、何の事でしょうか」

「……次何かやらかしてくれたら、私の怒りが有頂天に行くわよ」

「肝に銘じておきます」



PM 3:00「読書」

 昼食後しばらく清掃を続けた後、対象は大図書館で休憩をとる。
 なお、夕食の時間になるまで対象が図書館から出てくることはない。
 この日はパチュリー様が不在だったが、在住の場合は互いに薦めた本を読んでいるようだ。
 その間に交わされる言葉は、「それはダメよ」「どうぞ」「はい」「ありがとう」の四つのみ。
 対象とパチュリー様の親交も、順調に進んでいるようだ。



「それは順調と言うの!?」

 確かに、熟年期入った夫婦みたいな会話だけど!
 色々間違ってるでしょう? 夕食まで一緒に居てそれだけなの!?

「ほ、本当に仲が良いのかしら、それは」

「違いないかと。小悪魔からお墨付きも貰いました」

「……あの子は最近、目に変なフィルターがかかってるから駄目だと思うわ」

 知ってる? あの子の中では貴女と美鈴、禁断の関係になってるのよ?
 ちなみに私は、博麗の巫女に懸想しているそうよ。
 一応言っておくけど、「私のモノにしたい」という言葉にそういう意味は無いわ。
 あ、いや、ちょっとはあるかもしれないけど。本当にちょっとだけよ?

「そうかもしれませんね。「魔理沙さんと久遠様の間で揺れるパチュリー様の乙女心……ドキドキする展開です」とか言ってましたし」

「今度パチェに、あの子を再教育するよう言っといて」

「畏まりました」

 娯楽に飢えているのかしらね……。
 パチェと久遠晶の関係改善と合わせて、少し考えておく必要がありそうだわ。



PM 7:00「夕食」

 お嬢様の起床に合わせ、対象の休憩も終了する。
 この時間以降、対象は私と共にお嬢様付きの侍従として、お嬢様の様々な要望に応える事になる。
 対象に与えられた役割は、お嬢様の話し相手。
 意外と豊富にある対象の話に、お嬢様もご満悦していただけたようだ。


 
「ふむ、ここからようやく私も関わってくるのか」

 私の記憶では、ここ最近ずっと久遠晶の顔を見続けている気がしていたのだが。
 こうして客観的に見てみると、それも一日の半分にも満たない僅かな会話でしかないのだな。
 咲夜といい久遠晶といい、人間の勤勉ぶりには毎回驚かされる。
 しかし、そういえば……。

「私は久遠晶から、ジョークの話をされた事はなかったな」

 会話量だけで言えば、紅魔館で私ほど彼と話した奴はいないはずだ。
 久遠晶が話題を出し惜しみしている様子も無かったのに、何故私はそのジョークを知らないんだろうか。

「パチェリー様を療養室送りにした後悔から、久遠様がそのジョークを封印なされたからではないかと」

「なるほど、それなら納得が――――ええええええっ!?」

 な、なによソレ! それじゃあ私がそのジョークを聞ける機会がないじゃない!

「咲夜ぁ! それなのに貴女さっき、久遠晶に聞けって―――」

「はい。ですからお嬢様、是非ともご自身でそのお話を聞きだしてください」

 なるほど、そういう事なのね。
 確かに咲夜の言ってることはもっともだわ。
 ……だけど、ジョークってそんなに苦労して聞き出すものなのかしら。
 断言してもいいわ。そこまで手間をかけた時点で、どんな面白い冗談も白けてしまうでしょうね。

「まったく……」

 私は報告書を閉じて咲夜に投げつけた。
 それを咲夜は、音も立てず受け取ってみせる。
 私が登場した以上、一日を綴ったこの報告書に意味はない。
 これから私が眠るまで、久遠晶はずっと私の傍にいるのだから。

「どうでしたか、お嬢様」

「どうもこうもないわよ。結局命じた事なんて、一つも書かれていないじゃない」

 こんな報告書で、久遠晶が運命を託すに相応しい相手なのかなんて、わかるはずない。
 分かる事は、たった一つ。


 ―――久遠晶は、紅魔館でそれなりに上手くやっている。という事実だけ。

 
 まったく、くだらないわ。
 彼が紅魔館に問題なく馴染める事なんて、私はとっくに分かっていたわよ。

「それでも、退屈しのぎにはなったわね」

「そうですか」

「ええ、思ったよりは楽しめたわ」

 苦笑しながら、未だに温かい湯気を放つ紅茶に手をかける。
 そのまま、朱色の液体を口に含もうとした私は――
 突如目の前に現れた三倍になった報告書に、思わずその動きを静止させた。

「……え?」

「では、次の報告書に目通しを」

「こ、これで終わりじゃ無いの!?」

「お嬢様がご命令を下してから十日間、ご要望に沿えるよう記録を続けて参りました」

 そう告げる咲夜はいつのまにか、人が殺せそうな量の紙束を抱えていた。
 ……そこに何が記されているのかは、最早推測する必要もあるまい。

「も、もういい。貴様の忠義、確かに受け取った」

「そうはいきません。面白いものを見せると言っておきながら、お嬢様を退屈させてしまってはメイドの名折れ」

「ええっ!? 本当にそういう意図で記録してたのっ!?」

 久遠晶がちゃんと紅魔館に馴染めているかを、湾曲的に報告するためのモノじゃなかったの!?
 私の驚愕の言葉に、咲夜の顔色が変わった。
 表情は変わらないけれど、明らかにムッとした事が雰囲気から感じ取れる。
 ……しまった、ついうっかり。

「次は、きっと次は面白いのでご安心ください。さぁ、御嬢様!」

 ―――今度は、運命を覗かないでも分かるわ。
 全部読み切るまで、きっと咲夜は私を解放しない。
 さらに追加される報告書の束を見ながら、私は頭痛を抑えるため紅茶を飲みほした。
 これもまた、主としての勤めなのね。
 最後まで変わらないであろう評価をどうやって咲夜の望むように言いかえるか考えながら、私は次の報告書に手を伸ばすのだった。










おまけ:昼食の一幕


晶「……眠い」

文「どうしたんですか、目の下に凄いクマがありますよ?」

晶「吸血鬼の生活スタイルは、とことん人間に遭わないッス」

幽香「……空いた時間で眠りなさいよ」

晶「僕、明るいとどんだけ眠くても眠れない体質なの」

美鈴「不憫ですねぇ。私なんていつでもどこでも眠れふぎゃっ!?」

晶「(相変わらず学習しないなぁ)ところで咲夜さん、さっきから何書いてるんですか?」

咲夜「お気になさらず。久遠様はいつもどおりに振舞ってください」

パチェリー「……ここまで明け透けにやられたら、もう感心するしかないわね」

小悪魔「そうですねぇ」

晶「……なんの話か分からないけど、なんか泣けてきた。これは何なんだろう」





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