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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:55

巻の二十二「子は三界の首枷」




「かくして、異邦人たる久遠晶は新たなる可能性を発現し……発現し……はぁ」

 紅魔館の屋根の上で、朝靄のかかった空気を払うように私は大きなため息を吐きだしました。
 手にしているのは文々。新聞のネタを書き込む文花帖。
 何度も継ぎ足しを重ねすっかり分厚くなったその手帳には、今度の新聞の一面を飾るであろう記事の草案が書かれています。
 ですが……。

「―――没、ですね」

 最後まで書ききって、私は愛用の万年筆を仕舞いました。
 ……結局、また記事に出来ませんでしたね。
 文花帖のページを遡り、私はもう一つの没草案に目を通します。

「『花の妖怪が人間をペットに!? 驚きの顛末!』……はははっ、これも記事にし損ねてましたね」

 新聞という形にして、草案はようやく「記事」と呼べるモノとなります。
 だからすでに推敲まで済ませたこの文も、やはり記事ではないのです。
 ―――本来、文々。新聞に「没記事」はありません。
 それは、私の中にブン屋としての確固たる自信と誇りが存在しているからです。
 たとえ三流記事と言われようとも、私が捉えた真実を「記事」にするという、誇りと自信が。
 そんな私が記事にしないと決めている例外事項は「私が関わった事件」だけです。
 ゆえに、この記事も本来は草案すら書かれないはずなんですが……。

「……言い訳がましいですよ、射命丸文。アレで『関わった』と、本気で主張するつもりですか」

 私は、何もしていない。
 風見幽香との弾幕ごっこの時にも、紅魔館へ「散歩」に行った時も。
 ただそこに居ただけ。
 久遠さんの危機を前にしても、何も。

「―――はぁ」

 何度目かになる溜息を吐きだしました。
 きっと、私の幸せは急激に減っているに違いありません。
 
「私は、何がしたいんでしょう」

 彼に付き添っているのは、「約束」のためでした。
 ですが実際のところ、私が久遠さんに出来る事があるのでしょうか?
 ……私は、彼を護るつもりでいました。
 ロクに能力を扱う事も出来ない、呑気で優しく、そして危なっかしい夢追い人の事を。

「……全部、本気だったんですけどね」

 取引を持ちかけた時の言葉に、方便はありませんでした。
 自らの夢を語る彼の姿はそれほど綺麗で―――目をそらしたくなるほど、眩しいモノだったのですから。
 ……幻想郷という世界は、悪い言い方をすれば閉鎖的な場所です。
 ゆえに妖怪も人間も、自然と「自分があるべき形」に納まってしまう傾向にありました。
 もちろん私は、それが悪い事だとは思いませんし、言うつもりもありません。
 幻想郷ではそれが自然な在り方なのですから。
 ですが――いえ、だからこそ、いなかったのかもしれません。
 臆面もなく「自らがありたい形」を語ってしまう、そんな変わった人間が。

「ですけど……」

 私は、何もできていない。
 世界を見せると言う約束も、彼を護るという約束も、何一つ守れていない。
 ……だから、なんでしょうかね。
 約束を守れていない私が、対価である彼の記事を書けないのは。

「あー、情けない。伝統の幻想ブン屋がこの体たらく。普段の強気な私はどこにいったんでしょうか」

「どこにいったのかしらねぇ」

「……うぐっ」

 いつのまにか、背後にはにこやか笑顔のフラワーマスターが。
 最悪です。よりにもよって一番見られたくない妖怪に、体育座りでマジ凹みしてる私を見られてしまいました。

「な、何の用ですか」

「晶の調子が落ち着いたから、ワザワザ教えに来てあげたのよ。感謝なさい?」

「……それはどーも。けど、ワザワザ貴女が教えに来なくても良かったんですがね」

「紅魔館の連中は、主に合わせておねむの時間なのよ」
  
「あー、そうですか」 
 
 一時期は死んだ可能性すら危惧されていた久遠さんでしたが、思いのほか早く復活しました。
 同じく早々に復活した美鈴さん曰く、「おそらく無意識に内功を練って治療を促進したのでは」との事。
 ……さっぱり分かりませんが、【気を使う程度の能力】を持っている方は総じて回復力も高くなるという認識で良さそうです。
 それでもまぁ、パチュリーさんがかけた治癒魔法の結果を含めても重傷患者扱いなんですが。
 フラワーマスターの「気の扱いを覚える良い機会だし、残りは本人に治させましょうか」という無茶ぶりによって、永遠亭行きは阻止されてしまいました。
 微妙に正論な所が腹立たしいです。
 本当に、風見幽香はイジメとしか思えない提案を色々としていますが……全部それが、久遠さんの力になっているんですよね。
 言うまでもなく、かなり無茶ですけど。

「あら、私の顔に何かついているかしら? 役立たずさん」

「…………ふんっ」

 紅魔館の主であるレミリアさんは、久遠さんの治療場所を喜んで提供してくれました。
 おかげで細やかに対応してくれるメイドと、もしもの時の治癒魔法の使い手が常にいる好環境を手に入れる事が出来たのですが……。
 その結果、幻想郷最速の称号を持つ鴉天狗は何の役にも立たない置き物と化してしまったわけです。

「貴女だって、役立たずじゃないですか」

「私は、‘自分が役立たずだ’とは思ってないわ」

「……………っ」

「――反論も出てこない、と」

 心底呆れたように、私を見つめるフラワーマスター。
 同じように久遠さんと関わる彼女が、彼に与えた影響は大きいです。
 それはきっと、彼女が久遠さんにどう関わるかを決めているからなのでしょう。
 私は―――決まっていると、思っていただけでした。
 
「貴女にはガッカリね」

「な、なんですか突然!?」

「何だか落ち込んでいるようだったから、立ち直れないくらい弄ってやろうかと思ったんだけど……その気も失せたわ」

 肩を竦めながら、とんでもない事をぬかす花の妖怪。
 こういう「らしい」ところを見れば、久遠さんへの態度がどれだけ異常か良く分かるというものです。
 それにしても、随分と失礼な事を言ってくれるじゃありませんか。

「私が落ち込んでいるですって? あやや、そんな事あるわけないですよ」

「そう。なら、それでいいわ」

 興味を失ったと言わんばかりに、フラワーマスターは屋根から飛び降ります。
 その目には、中途半端な立場の私を蔑む冷たい意志が宿っていました。

「落ち込んでなんか、いませんよ」

 ただ、自分がここに居ていいのか、分からなくなっているだけです。
 今更私に、見せられるものがあるのでしょうか。
 今更私が、彼を護れるのでしょうか。
 私は………。

「―――――はぁ」

 頭の中で、考えが堂々めぐりを起こしています。
 ……それから、どれくらいの時間悩んだでしょうか。
 気づけば、空では太陽がその姿を堂々と晒すようになっていました。
 そんな中迷いに迷った私は―――

「そうです。久遠さんにドロワーズを履かせれば問題ないんですよ」

 結果、堂々めぐりし過ぎて思考が不可思議な領域に至ってました。
 意味不明過ぎますね、我ながら。
 こんな呟き、久遠さん本人に聞かれたらどんなことになるか。
 
「あの、ドロワーズは勘弁してもらえませんか……」

「あ、あややややー!?」

 本日二度目のしまったー!?
 よりにもよって、一番聞かれたくない妄言を一番聞かれたくない相手にっ。

「ちちち、違いますよ!? 今のはなんて言うか、無意識下の願望が漏れ出ただけでっ」

「何一つフォローされてないよっ!?」

「久遠さんが女装の似合うキャラをしているのが悪いんですよ!」

「挙句逆切れされた!?」
 
 氷の翼でふよふよ浮いている久遠さんが、涙目になって下がりました。
 ……ああもう、何をやってるんですか私は。
 こんなくだらない討論をする前に、確認する事があるでしょう。
 
「す、すいません。ちょっと混乱していまして」

「うん。尋常じゃ無いくらいしてたねっ! ビックリしたよ」

「あはは……それで、久遠さんはどうしてここに?」

 すっかり元気そうになった久遠さんですが、服の下からは包帯や湿布が覗き見えます。
 確か、七曜の魔法使いから絶対安静を言い渡されていたはずですけど……。

「幽香さんから、歩けるんなら動いて治せとご命令を受けまして」

「……断りましょうよ、さすがに」

「いやー、上手い具合に乗せられちゃって」

「なんと言われたら、重傷患者が能力を使ってまでうろつく様になるんですか……」

「あの鴉天狗が屋根の上で柄にもなく泣いてるわ、って」

「……そんな嘘に、乗せられないでくださいよ」

 というかあのフラワーマスターも、なに久遠さんに吹き込んでいるんですか。
 今の私に、興味がないと言ったのは貴方でしょう。
 意外と優しいところもあるんでしょうか?
 ……本当に久遠さんを動かすための方便だった気も、しないでもありませんが。

「まったく、子供じゃないんですから、理由もなく鴉天狗が泣くわけないでしょう」

「あー、うん。僕もまさかとは思ったんだけど……心当たりもあったからさ」

「心当たりですか?」

 はて、何かありましたっけ?
 久遠さんの言う「心当たり」が見つからずキョトンとしていると、彼が突然頭を下げました。
 へ? ど、どういう事ですか?

「ごめんなさい!」

「あ、あやや?」

「何度も注意されたのに、無茶ばっかりして本当に申し訳ないっ!!」

 ……ああ、そういう事ですか。
 確かにそういう約束もしていましたね。
 一度も守られた事がなかったので、私もすっかり忘れてましたよ。
 まぁ、仕方ないですよね。

「……幻想郷では、無茶のうちに入りませんよ。あんな事も」

「ほへ?」

「あの約束は、「普通の人間」だった久遠さんに必要だったモノですから」

「普通じゃないって―――確かに、反論はできないけど」

 ……そう、なんですよね。
 私が交わした「約束」が必要だったのは、会った頃の久遠さんなんです。
 様々な経験を経て成長した今の久遠さんに、私との約束が必要なわけではありません。

「私が居る必要は、ないんですね」

 今、分かりました。
 記事が書けなかった理由は、怖かったからなんです。
 自分の存在意義が無い事を知ってしまうから、書く事が出来なかったんです。
 ……けれど、いい加減認めてしまいましょうか。私がもう、久遠晶に不要な存在であると。
 少し、寂しいですけどね。

「はわわわわ!? ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、本当にゴメンナサイ!」

「ちょ、く、久遠さん!?」

 涙目が号泣に変わりましたよこの人!?
 凄まじい勢いで私に詰め寄ってくる久遠さん、はっきり言って少し怖いです。

「うわぁぁぁぁああん! もう無茶な事しませんからぁぁぁぁ、見捨てないでくださいよぉぉぉおおおおお!!」

「ゆ、揺さぶらないでください。な、ななな、何でそんな話になってるんですかっ!?」

「あうあうあうあうあう、ごめんなさいなのですごめんなさいなのですごめんなさいなのです」

「キャ、キャラが変わってますよ!? 落ち着いてください!」

 というか、何故そこで貴方が慌て出すんですか。

「ううっ、もう幽香さんに命令されて突貫する事もしな……いや、それは置いといて」

「……むしろそこを優先的に直して欲しいんですが、まぁそれよりも」

「はい?」

「何でそこまで、必死になって引き止めるんですか?」

「………………………………………………………………………………………………………………………………へ?」

「いや、ですから―――」

「      」

 今度は無音で泣きだしましたー!?
 ぼろぼろという擬音が似合いそうな大粒の涙を流しながら、久遠さんは棒立ちしています。
 ああ、何だか良く分からないけど罪悪感が!?

「……射命丸さん」

「は、はい」

「今まで大変お世話になりました。もう、あな、あな、貴方の迷惑に、に、に」

「な、泣きながら無理やり話さないでくださいよ!?」

「すいません。ぼ、ぼ、ぼ、僕、射命丸さんが無理に付き添っているなんて、ぜ、ぜ、ぜぜ、ぜ、全然、気づかなくて」

 ハンカチで目じりを押さえながら、つっかえつっかえ語る久遠さん。
 ……えーっと、これはどういう事なんでしょうか。

「いや、その、私は全然嫌だったとか思っていませんよ?」

「じゃあ、じゃあ、そ、その、な、ななな、なんで」

「……約束を、護れそうにないので」

 顔からいろんな水を垂れ流しつつある久遠さんを宥めつつ、正直に告白します。
 ああもう、小さい子供を宥めている気分ですよ。
 成長したとか言った矢先にコレですか。本当にもう、面倒のかかる人ですね。

「そういう事ですから、私は――」

「え゛ぐっ、射命丸さん」

「はい、なんですか?」

「……約束ってなんでしたっけ?」

 わぁい、そうきましたか。
 いや確かに私も忘れていた約束がありましたよ?
 ですけど、私達の関係の根本にある取引の事を完璧に忘れてるってどうなんですか。

「私があなたの記事を書く代わりに、幻想郷を見せるって言う話ですよ」

「……ああ、なるほど」

 マジですか。マジ忘れですか。
 あんまりな展開に、怒りよりも先に呆れが湧き出してきましたよ。

「はぁ、どうしてその事を忘れられるんですか、貴方は」

「あはははは、すいません。いつの間にか射命丸さんが居る事に疑問を抱かなくなってまして」

「………まったく、何ですかそれは」

 こっちが自分の尊厳すら危うくしながら悩んでいたというのに、疑問すら抱かなくなったって。
 その、正直に白状するとかなり嬉しい言葉ですけど。
 真面目に色々考えていた私が馬鹿みたいじゃないですか。

「んー何だろう」

 いつのまにか涙を引っ込めた久遠さんが、眉間にしわを寄せて悩み始めました。
 どうやら、自分で自分の言葉の意味が分かっていなかったようです。
 まったく気の抜ける人ですよ。
 とりあえず、怒るのは次の言葉が出るまで待つ事にしましょうか。

「きっとさ――――僕は射命丸さんの事を、身内みたいに思ってたんだよ」

「……あやや?」

「兄弟とか姉妹とかいなかったけどさ、「姉」がいたら射命丸さんみたいな人なのかなーって」

「な、何を言ってるんですか。久遠さんには紫ねーさまがいるじゃないですか」

「あの人は……どっちかというと憧れの人って感じで、姉って言うほど気安くなかったからさ」

「そう、なんですか」

 ――――まさか、姉と呼ばれてしまうとは。
 確かに私も出来の悪い弟と接している気がしていましたが。
 久遠さんの口からも、そんな言葉を聞かされるとは思いもしませんでしたよ。

「そうですか。姉ですか」

「えっと、射命丸さん? その、やっぱり身内は言い過ぎでしたかね?」

「うふふふふ、なるほどなるほど」

「……あ、あのー?」

 お互い姉弟みたいなものだと思っていたのなら、これはもう本物の姉弟と主張しても問題ありませんね。
 久遠さんが弟ですか……ふふふ。
 いえいえ、待ちなさい、違いますよ射命丸文。
 姉弟がそんな他人行儀な呼び方をするのは正しくありません。ここは姉弟らしく、お互いに正しい名称で呼び合おうじゃありませんか。

「久遠さん―――いえ、晶さん」

「ほ、ほへ?」

「そういう事なら不肖、この射命丸文。貴方の姉となりましょう」

「は、はぁどうも」

「ですから、私の事は是非とも「文お姉ちゃん」と」

「―――へっ?」

「姉弟間なんですから、呼び方もフランクに行きましょう。ですから、「文お姉ちゃん」と」

 私の必然的な主張に困惑する晶さん。
 まったく、恥ずかしがり屋さんなんですから。

「ちょ、ちょっと待ってよ射命丸さん。そりゃ身内みたいなモノだと言ったけど、いきなりお姉ちゃんってのは―――」

「なら「文姉」でもいいですよ? あ、むしろそっちの方が特徴的で良いですね、そっちでいきましょう」

「いやいや、問題はそこじゃなくて」

「りぴーとあふたーみー、「あ・や・ね・ぇ」さんはいっ」

「…………あ、文姉」

 ――――――――その時、私に衝撃走る。
 なんでしょうか、この胸の奥から込み上げる筆舌しがたい衝動は。
 照れくさそうに上目遣いで私を呼ぶ晶さんを見た瞬間、歓喜と幸福と慈愛とその他諸々とが混ざった感情の波が私に襲いかかりました。
 ああ、そうか。私は遂に見つけたんですね、成長した晶さんとの新しい関係を。

「晶さん!」

「わぷっ」

 私は晶さんを抱き締めました。
 胸元でジタバタしている晶さんを見ていると、先ほどまでの感情が倍増される気がします。

「私は決めました! 貴方を、どこに出しても恥じる事のない立派な天狗に育ててみせます!! ええ、お姉ちゃんに任せてください!」

「あ、文姉……苦しい。あと僕は人間なんですけど――」

「今こそ分かりました! 私は貴方の姉となるために出会ったんです!! そうです、そう決めました!!!」

「わか、分かったから、息が、息が」

 まるで天啓を得た賢者の様な気分の私は、晶さんを抱えたままグルグルと喜びを表現するため回り続けました。




 ――――その後、窒息プラス回転によるダメージで晶さんが再び生命の危機に晒されたため、私は色んな人にたっぷりと叱られる事になるのでした。
 
 







おまけ

 無音で泣き出す晶(SD白黒)
(http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/tensyouka22sd.jpg)


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