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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:54

巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」




 前回までのあらすじ、紅魔館で僕と握手。
 嘘です。
 紅魔館に突貫する事になった僕は、門番と戦う羽目になりました。
 残念ながら、今度は本当です。
 しかし相手となるはずの門番は、何故か爆睡していました。
 そこで僕はその隙を突くための作戦タイムを提案し、幽香さんにあっさり却下されたワケなんですが。

「……久遠さん、まだ覚悟は決まらないんですか」

「もーちょっとだけ、後少し待って!」

 未だに僕は、門番を起こしてすらいなかったりします。

「往生際が悪いわね」

 そう言われると反論できませんが、僕の葛藤も少しは察してくれませんか。
 幻想郷じゃ弾幕ごっこなんて日常茶飯事なのかもしれませんが、僕にとってはまだ非日常の出来事なんですよ。

「うう、せめてこの隙を有効に活用できれば……」

「寝ている間に攻撃を仕掛けるの? 意外とイイ性格してるじゃない」

「そ、そこまで外道な真似はしません!」

 ただちょーっとだけ先手を打って、効果的なスペルカードの組み方とかを考えたりしておきたいだけですよ。
 ……残念ながら今のところ、そういったアイディアはひとつも出てこないんですがね。
 まぁ、それも当たり前か。
 僕には対抗策を編み出すための情報が、圧倒的に不足しているんだから。

「ちなみに、あの門番ってどんな人なんですかね?」

「相手が寝ている間に戦力分析したいなら、はっきりそう言いなさい」

「……言ってもいいんですか?」

「言うだけなら自由よ。答えないけど」

 ですよねー。
 しかし、前準備なしで挑む愚を散々犯してきた僕としては、何か一つくらい相手の事を知っておきたいワケなんですが。
 出来れば役に立ちそうな情報なんかを。

「なら、私が教えますよ。あの門番の情報ですよね」

「え、いいの!?」

「構いませんよ。私は幽香さんみたいに、久遠さんを追い詰めて喜ぶ性癖はありませんから」

「あら、言ってくれるじゃない」

「あやや? 事実じゃないですか」
 
「うふふ……貴女って記事だけじゃなくて口先まで出鱈目なのね」

「あはは……清く正しい文々。新聞に随分な言い草じゃないですか」

 幽香さんと射命丸さんの間に剣呑な空気が流れる。
 話題を振った僕にこれを言う権利はないのかもしれない。けど、あえて言わせて。
 ―――――余所でやれ。
 あと、これだけ混沌としている状況下で、なお寝ている門番はもう逆に凄いと思う。

「とりあえず、教えてもらえるのかもらえないのかだけはっきりしてくれませんか」

「そうね。鴉天狗が教える事を止める気はないわよ。相互不干渉だもの」

「そういう事です。ですから、遠慮なく聞いてください」

 僕の問いかけに合わせて、あっさりと口喧嘩を止める二人。
 仲が良いのか悪いのかいい加減はっきりしてください。

「……とりあえず、門番の事を教えてもらえますか、射命丸さん」

「はい。彼女の名前は紅美鈴、【気を使う程度の能力】の持ち主です」

「【気を使う程度の能力】ねぇ」

 それってもしかして……。
 いやいや、いくら幻想郷でもそれはさすがに。
 けど、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。頭の片隅にでも覚えておこう。

「弾幕ごっこは苦手なようですが、その分近接戦は鬼のように強いです。武術の達人ですから近づくのは自殺行為ですよ」

「なるほど、そうなると僕がとるべき戦法は……」

 遠距離からチクチクやる、ヘタレチキン――もとい、ヒットアンドアウェー戦法が主体になるね。
 相手は門番だから、門から離れて派手に動き回る事もしないだろうし。

「超接近戦ね」

「……へ?」

「弾幕はあまり使わず、出来るだけ相手と距離を離さずに戦いなさい」

 僕がそんなことを考えていると、それまで黙っていた幽香さんから突然死刑宣告された。
 いくら何でも、その命令は無茶過ぎる。
 けれど、幽香さんの眼はその言葉が本気である事を如実に語っていた。

「ど、どうしてそんな事を」

「有利になった分、ハンデはつけないといけないじゃない」

「あの、実力的に劣勢確実な僕に、そんなハンデをつける必要があるんでしょうか」

「あるわ」

 断言された。どうやら、断る事は出来ないようだ。
 ……なるほど、干渉する事は出来なくても後付けする事は出来るんですね。
 そして、幽香さんには僕を有利にする気が一切無い、と。
 これで吸血鬼の事なんて聞いた日には、背中に米俵をしょったまま戦う羽目になるかもしれない。

「……行ってきます」

「くすくす、行ってらっしゃい」

 おかげで覚悟が決まりましたよ。ありがとうございます。
 射命丸さんも、苦虫を噛み潰したような表情で見送ってくれる。
 まぁ、わりと致命的なハンデを付けられたけど、情報を貰った事自体は有益だった。
 おかげで、ひとつ思いつけた事があるしね。
 相手が射命丸さんの言った通りの相手だとしたら、この手はかなり有効な筈だ。

「よしっ、たのもーっ!!」

 決意を込めて開戦の合図を自ら口にする。
 道場破りのような心境で放った、そんな僕の叫びは。

「……………………………ぐぅ」

 しかし、受取人不在で帰ってきてしまった。

「た、たのもーっ!!!」

「ぐぅぐぅ」

「もしもーし!」

「すやすや」

「……起きてくださーい」

「ふへへぇ、そんな褒めないでくださいよ咲夜さぁん」

 ……どうすんのさ、これ。
 もうこのままこの人スルーして、屋敷の中に入っちゃってもいいんじゃない?
 助けを求めるために背後の二人へ視線を向けると、さっと逸らされた。
 僕一人で何とかしろということか、面倒だからこっちに振るなということか。……どっちにしろ切ない。

「揺すったら起きるかな……いやでも、武術の達人は寝ている間にすら敵意を敏感に察するというし」

「くふふふ、特別ボーナスですかお嬢様。いえいえ、遠慮なくいただきますよ。えへへ」

「さて、本当にどうしよう」

 これは不意打ちしても許されるレベルの油断じゃないだろうか。
 射命丸さんと幽香さんがいなかったら、多分僕暗黒舞踏とかして注意を引こうとしていたよ?
 ……いっそもう、本当にやってみようか。

「ふにゃあああ!?」

「うわぁぁああ!?」
 
 突如、それまで沈黙を保っていた――というか寝てた――門番が、叫び声を上げて立ち上がる。
 至近距離でその場面に遭遇した僕は、驚いて後ずさった。
 すると、彼女に何が起こったのかが見えてくる。
 何故か門番の頭には、一本のナイフが突き刺さっていたのだ。
 さすがにそれは目が覚めるね。……ってオイ。

「え? え? 何でナイフ!? どこから飛んできたの!? 僕知らないよっ!?」

「ああ、気にしなくていいですよ久遠さん。紅魔館の名物みたいなものですから」

「そうね。紅魔館に来たら一度は見ておきたい、そんな名物よね」

 え、なにそれこわい。
 僕の目の前で起きた謎のナイフ飛来現象は、紅魔館の名物であるらしい。
 さすが吸血鬼の根城は一味違うね。ただの人間である僕には全く分からない世界がそこにある。

「……すいません、全然納得できません」

「じゃあ、納得させてあげるわ。――ヒントは門の中、よ」

 門の中って、紅魔館の庭に当たる所だよね?
 ヒントって言われても、僕が見た時には何も……。

「――――あれ? 誰?」

「あやや、やっぱりお見通されてましたか」

「あの暇人が、こんな面白そうな事に首を突っ込まないワケないじゃない」

「それもそうですね」

 そこには、いつのまにかメイドさんがいた。
 流れるような銀色の髪に、ガラス細工のような美しい瞳。
 端正な顔つきは人形のように綺麗だけど、同時にその無機質さが得体の知れない恐ろしさを醸し出している。
 清廉で瀟洒な侍従、と評するのが最も相応しい彼女の容姿に僕は息を呑んだ。

「うー、いたた。寝てません、寝てませんよ咲夜さん」

 そして、門番のセリフに呑んだ息を吐いた。
 ……この状況下で、なおそんな言い訳が出るとは。
 もうあれだ、僕の中で門番への評価が尊敬のレベルまで上がったね。絶対、ああはなりたくないけど。

「ふぎゃっ!?」

「うわっ!?」

 再び、ナイフが門番の後頭部に突き刺さる。
 やたら生々しい刺さり具合だけど、そこはさすが妖怪。至って平気そうだ。
 顔からモロに倒れた上に血だまりが出来かかっているみたいだけど、本人的には全然問題ないんだろう。
 うんっ、大丈夫! 誰も気にしてないみたいだから、きっと大丈夫さ!! 大丈夫ったら大丈夫!

「御見苦しいところをお見せしました。申し訳ございません」

「は、はわわわわ!?」

「………『はわわ』?」

 門番に注意が飛んでいたため、メイドさんが目の前に立っていた事に気づかなかった。 
 いや、ちょっと待て? 冷静に考えるとだいぶおかしいぞ?
 メイドさんの居た庭からここまでは、数秒かかる程度の距離がある。
 おまけに屋敷に繋がる鉄の扉は閉まっていたから、ここに来るには扉を開ける必要もあったはずだ。
 つまり彼女は、僕が門番に注視した僅かな数秒で扉を開き、ここまでやってきたという事になる。
 それも音を一つも立てずに、だ。
 …………さっぱりワケが分からない。
 しかもはわわて、いや最初に言ったのは僕だけど、いやだからって復唱するって、いや別にいいんだけど。

「よしよし」

「はひ?」

「………『はひ』」

 パニック状態に陥っていた僕の頭を、なぜかメイドさんが撫でてきた。
 しかも、何度か繰り返すごとにその撫で方が優しくなってくる。

「はふぅ~」

「………『はふぅ』」

 何でこの人、いちいち人の呟きを復唱するんだろうか。
 良く分からないけれど、何となく満足そうな顔をしているからいいか。
 ほら、あれだ。撫でられた猫の反応に一喜一憂する人みたいな顔してるんだよ。かなり分かり辛いけど。
 ……ありゃ? その例えでいくと僕ってネコ?

「何をやっているんですか……貴方達」

「うひゃあ!? ごめんなさい射命丸さん!!」

「………失礼しました」

「あら、もう止めちゃうの? 残念だわ、面白かったのに」
 
 射命丸さんに怒られてしまいました。凄く怒られてしまいました。
 頭を撫でていたメイドさんも、あくまで瀟洒な態度を維持したまま手を引っ込める。

「大変申し訳ございません。こちらの方が混乱なされているようでしたので、宥めさせていただきました」

「……どうだか」

「いいじゃないの、頭を撫でるくらい。それより、私としては貴女がここに来た要件を知りたいわね」

「不甲斐ない門番に変わって、侵入者を排除しに来たってところじゃないですか?」

「なんですと!?」

 思わず後ずさる。射命丸さんの言葉が本当なら、僕はこの人と戦う事になるからだ。
 ………どうしよう、さっぱり勝てる気がしない。
 今までの不可思議な現象を考えれば、彼女が何かしらの能力を持っている事は明らかだ。
 そしてその能力は……おそらく、’僕には認識できない’力だと思われる。
 つまりは、僕と相性最悪な能力パートツー。
 ……逃げ出したいなぁ。

「いえ、違います」

「そうなの、残念ね」

 しかし、その言葉はメイドさん本人に否定された。
 良かった。戦わせる気満々だった幽香さんは残念そうだけど、僕的には良かった。
 けど、そうなると何の用で?

「その前に失礼ながら、貴方のお名前をお教え願えないでしょうか」

「……へ? ぼ、僕?」

「はい」

「えっと、久遠晶です。はい」

「恐れ入ります、久遠様」

「様付け!?」

 メイドさんの丁寧な対応に、先ほどとは違う意味で後ずさった。
 いや、だっていきなり頭下げられて様付けだよ?
 しかも不法侵入予定者に。
 どうやらこの対応は射命丸さんにとっても予想外だったようで、彼女はキョトンとした顔でメイドさんを眺めている。
 幽香さんは……どうだろう、ニコニコしっぱなしで全然分からないや。

「我が主、『永遠に紅い幼き月』レミリア・スカーレット様より、アフタヌーンティーのお誘いに参りました。久遠晶様」
 
「……アフタヌーンティー?」

 確か、英国式のお茶会をそう言ったよね。
 吸血鬼の発祥はイギリスじゃ無かった気がするけど……そこらへんに深い縛りはないのかな、吸血鬼には。

「なるほど、道理で慇懃な態度をとるわけです。最初からお客様待遇だったわけですね」

「アフタヌーンティーにご招待だなんて、相変わらず大袈裟よねぇ、あの吸血鬼」

「……招待されたのは久遠様だけよ。貴方達は特に呼ばれてないから、出来れば帰ってくれるとありがたいわね」

「私はこの子の保護者よ。付き添う事に問題は無いわ」

「なっ、何勝手に保護者を気取ってるんですか! 久遠さんの面倒を見るのは私ですっ!」

「ふふっ、貴方が?」

「――喧嘩売ってるなら、買うわよ」

 ああ、また始まっちゃったよ。
 しかも今度は、そのやりとりを眺めている人がいるから恥ずかしさが半端じゃない。
 メイドさんは特に気にしていないと言うか、そのやり取りもガン無視しているみたいだけど。
 何だか身内の恥を晒しているような気がして、僕自身としては生きた心地がしないです。

「……えっと、どっちも保護者みたいなものなので、出来れば同行を許可してください」

「久遠様がそうおっしゃるのでしたら」

 結局僕が喧嘩の大本をなくすまで、二人はにらみ合いを続けるのだった。
 それにしても、吸血鬼のお茶会なんて受けて良かったのかな?
 まさか、「今日のお茶会で飲むお茶は、お前の血だぁ!」とか言われないよね?
 ……今更ながら、軽率な真似をしたんじゃないかという気になってきた。
 うう、いっそ普通に弾幕ごっこしてた方が良かったかもしれない。

「何なんですかもう……居眠りしてた事は謝りますけど、そこまで怒ることないじゃないですかぁ」

「おはよう美鈴。早速だけどこちらを向きなさい」

「今度は何を――ってうわっ、フラワーマスターに鴉天狗!? いつの間に!?」

「さっきからいましたよ?」

「随分前から、貴方の前でおしゃべりしてたわねぇ」

「あ、あはははは……マジですか」

「マジよ。覚悟はいいわね」

「―――優しくお願いします」

「刺し方は優しいわ」

 ……いや、そうでもないか。
 銀色の逆さハリネズミになった門番を見ながら、僕はしみじみとそう思うのだった。
 あ、門番の身震いが無くなった。





おまけ

なでなでする咲夜さん(雑絵
(http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/tensyouka18.jpg)


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