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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:54

巻の十七「無用の用」




 河城にとり様、河童の川鍋美味しゆうございました。

 河城にとり様、特製河童巻き美味しゆうございました。

 河城にとり様、胡瓜増し増し冷や汁美味しゆうございました。

 ……胡瓜尽くしとはこの事か。
 まぁ、実際美味しかったから良いんだけどね。
 幻想郷で食べた、最後の料理になるかもしれないワケだしさっ!

「で、氷精に負けた言い訳は無いのかしら?」

「……ありません」

 どうも、死亡フラグだらけの地雷原を全力疾走している晶君です。
 現在絶賛正座中……というか強制着座中でございます。
 いやー、知らなかった。
 幽香さんの【花を操る程度の能力】って、こんな使い道も出来たんだね。
 植物の拘束具とか、漫画でしか見たこと無かったよ。
 でもこれ、膝の上に石畳置いたら普通に拷問になりますよね?
 ……手足を蔦で絡める以上の事をしてこないのは、せめてもの情けなのか。

「ほら、現実逃避しないの」

 幽香さんが優しく僕の態度を諌めるのに合わせ、足に絡まっていた蔦の蕾が花開く。
 それ自体は、身じろぎすれば簡単に散ってしまうただの花でしかない。
 だけど、それを本当に散らしてしまった時、僕の命も散る。
 明言されてはいないけど、幽香さんの眼はそう告げている気がした。
 
「あれだけ綺麗に凍らされておきながら、弁解の一つも出てこないのかしら」

「弁解したら、怒るんでしょう?」

「何も言わなくても怒るわよ」

 理不尽だ。いや、一応幽香さんは僕の師匠っぽい立場にいるんだから、理不尽ではないのかな? でも僕としてはやっぱり理不尽だ。
 ムカデの変化を倒した僕は、何故かチルノに凍らされた。
 その後、射命丸さんに発見された僕は、太陽の畑まで輸送、解凍され今の状態に至ったというわけだ。
 射命丸さん? 今僕の後ろで冷やかな視線を送っていますよ。
 あえて視線の意味を翻訳するとしたら、「またこの人は安易に命を危険に晒して……」といった所だろうか。
 ……色々と迂闊でごめんなさい。

「仕方なかったんです。あの時は「フリーズ・ワイバーン」を使ったせいで、弾幕を避ける余力も無くて」

「あんな変化相手に余力無くすくらい苦戦しないでください」

「う、うぐぅ」

 僕の弁解は、あっさり射命丸さんに論破されてしまいました。
 なんでも射命丸さん、そして話を聞いた幽香さん曰く、あのムカデの変化は妖怪としてはむしろ弱い部類に入るようで。
 ……数百年程度の変化って、幻想郷じゃあ「思春期入ったガキンチョ」レベルの扱いでしかないんだそうです。
 見た目コワモテだから、思わず不意打ちで最強必殺技を叩きこんでしまったけど……普通に戦ってればよかったかなぁ。

「そう意地の悪い事を言うものじゃないわよ、文。結果がどうあれ、晶の判断自体は正しかったわ」

「貴方に意地が悪いと言われるのはだいぶ不本意ですが……どうやら、幽香さんの見解は私とは違うようですね」

「そうね。相手は幻想郷のルールも知らない無法者、早めにケリをつけようとした晶の行動自体は間違っていなかったと思っているわ」

「そう言われると……確かに」

「問題なのは、晶のスペルカードよ」

「ぼ、僕の「フリーズ・ワイバーン」が問題なんですか?」

「一発放っただけで戦闘不可能になるようなスペルカードよ? いつかこういう事になるのは目に見えていたわ」

「はわわ……」

 確かに、「フリーズ・ワイバーン」による体力の消費は尋常でない。
 何せまったく疲れていなかった僕が、足腰立たなくなるくらい疲労したんだ。
 幽香さんの言うとおり、こういう事態に陥るのは時間の問題だったのかもしれない。

「氷精に感謝した方がいいわよ? 何しろ貴方のスペルカードの欠点を教えてもらったんだもの」

「そうですねぇ。弾幕ごっこは連戦する事も考えられますから、使えば即座にゲームオーバーになるスペルカードは色々と問題がありますよね」

「一撃必殺というわけでもない所がさらに問題よ。氷結の特性を持っている点は評価できるけど、ね」

「そもそも、最初に使った時点で幽香さんに破られているわけですし。そう考えてみると切り札としての価値も……」

「あの、もう勘弁していただけませんでしょうか」

 二人にそうやって淡々とダメ出しされると、心が折れそうになるんですが。
 喧嘩しなくなった途端、ありえないほど仲良くなってませんか二人とも。
 意外と、相性いいのかなぁこの二人。

「仲は良くないわね」

「むしろ最悪ですよ?」

 揃って心を読まないでください。
 後、それはそれで切ないです。

「そ、それにしても、「フリーズ・ワイバーン」がこんなに使いにくいとは思わなかったですねっ」

「違うわよ? そのスペルカードが使えないんじゃなくて、貴方が使いこなせていないだけよ。あと、その誤魔化し方無理があるわ」

「そうですね。結局、久遠さん自身が貧弱すぎる事が問題なんですから。それと、その話題の振り方はどうかと思います」

「……別に、仲悪くないじゃん」

 泣けてくる。別に悪意があって言ってるわけじゃないのが余計に。

「とりあえず、晶」

「はい?」

「そのスペルカードは使用禁止よ。欠点が克服されるまで使わないこと」

「やっぱそうなりますか……」

「そりゃなるでしょう。これ以上、久遠さんに自爆要素を追加するわけにはいきませんよ」

「え? そんなに言うほど自爆要素多いの、僕?」

「むしろ自爆体質の体現者ですね」

「体現者!?」

 射命丸さんの中で、僕はどういう人間にされているんだろうか。
 ……あながち、否定しきれないのが辛い。

「でも、アレが一番威力のあるスペルカードだからなぁ……禁止されるのはちょっと」

「確かにある意味必殺技ですよね。自分を、と頭に付いてしまう所が問題ですが」

「あはははは―――おっしゃる通りです」

「………そうねぇ。打たれ弱いのも、決定打に欠けるのも問題よね」

 幽香さんが、ボソリと呟いた。
 まるで、悪戯を思いついた子供のような笑顔で。
 いや、子供というには少々……あの、その邪悪な微笑みはなんですか幽香さん。
 彼女は満面のように見えなくもない笑みを浮かべ、僕の首輪を掴む。
 頭の中で警鐘が鳴りまくっているのは、きっと気のせいじゃ無い。

「あの……幽香さん?」

「さ、晶。散歩に行くわよ」

 ―――その散歩とやらは、デスマーチと何が違うのでしょうか。

 








「見えてきたわね」

「久遠さーん、見えてきましたよー」

「…………うぐぅ」

 幽香さんの言う「散歩」は、今のところ本当に普通の散歩だった。
 ただし、僕の扱いを除いての話だけど。
 幽香さん、首輪に縄をつけて引っ張るのは、外の世界じゃペットの散歩でする事です。
 ……ああそうか、だからなのか。

「憔悴しきってますねー」

「そう思うなら、この状況を何とかしてください」

「すいません。その、彼女とは相互不干渉を誓い合ってまして」

「ううっ、これくらい干渉しても罰は当たらないと思うんですが」

「似合ってますよ?」

「それが本音か」

 今分かった。僕に味方はいない。
 二足で移動させる程度の尊厳は残してくれていますが、むしろ中途半端に残ってる分余計恥ずかしいんです。
 いや、一気に尊厳を取り除いてくれと言ってるわけじゃありませんよ?
 ただ縄をつけて引っ張りまわすのを勘弁して欲しいんです。首輪はもう諦めましたから。
 おかげで今の僕には、いちいち周囲を気にしている余裕も無いんですよ。

「ところで、なにが見えてきたの?」

「はぁ……本当に余裕がないんですね。目的地ですよ、目的地」

「え? この散歩って目的地があるの?」

「それはありますよ。歩き回る為に出かけたわけじゃありませんからね」

「それもそうか」

 どうも、思っていた以上に僕は憔悴していたらしい。
 散歩に至る経緯を考えれば、目的地がある事は十分考えられたというのに。
 さて、どこに連れてこられたのだろうか。
 それを確認するために、僕は下げっぱなしだった顔を前に向けた。
 
「うわ! 何アレ!?」

「あー、やっぱりそういう感想になりますよね」

 幻想郷に似つかわしくない整った道の先には、大きな洋館が存在していた。
 それだけなら、外の世界の避暑地みたいな光景だなぁ。と珍しがるだけで終わっていただろう。
 けどそれは、屋敷の外観が普通だった時の話だ。
 
「……真っ赤だ」

 そう、その洋館は屋根から壁にいたるまで全て深紅に染まっていた。
 もう悪趣味とかそういうレベルをとっくに通り越して、芸術の域にまで辿りついている光景だ。
 そしてその芸術は、当然僕には理解できない。
 しかも窓が全然無いし。どういう間取りしてるんだろう、この屋敷。

「ここは『紅魔館』、趣味の悪い吸血鬼の根城よ。この散歩の目的地でもあるわね」

「……すいません。片っぱしから不吉な単語が入りまくっているような気がするんですが」

「その予感は気のせいじゃありませんから、気をつけた方がいいですよ。いろいろと」

 あー、やっぱりそうなんだ。
 とりあえず、幻想郷には吸血鬼さえいる事にビックリしておこう。
 アリスの時にも思ったけど、本気で節操無いよね幻想郷。
 しかも、そんな妖怪の住み家が目的地ってどういうことですか?
 僕が足を踏み入れるだけで死亡フラグになりそうな所に、目的を置いてほしくないんですが。

「話は終わった? なら、先に進むわよ」

「あの……幽香さん。つかぬ事お尋ねしますが、吸血鬼の根城で何をする気なんですかね?」

「あら、私は何もしないわよ」

「あ、そうなんですか」

 良かった。幽香さんの事だから、てっきり何か無茶苦茶な事をするのかと。
 そうだよねぇ。いくら幽香さんでも、いきなり吸血鬼の根城に殴り込むなんて事は。

「貴方が、紅魔館に真正面から突撃をしかけるのよ」

「―――正直、そうじゃないかと思ってました」

 けど、その提案は攻撃的過ぎじゃないでしょうか。
 確かに強くなりたいとは思ってますが、僕の基本姿勢は専守防衛ですよ?
 というか死ぬて。今度こそ間違いなく死にますて。

「すいません幽香さん。出来れば、そういう後々遺恨が残りそうな散歩は勘弁願いたいのですが……」

「ふふっ、そのあたりの問題なら大丈夫よ。あの我儘な吸血鬼はきっと、菓子折を持って挨拶に行くより喜んでくれるわ」

「そ、それはいくらなんでもありえないのでは」

 この人、嘘はつかないけど自分の中の常識で物事を語る時が結構あるんだよなぁ。
 確かに幽香さんはそういう『挨拶』の方が好きなんだろうけど。
 あの屋敷の主である吸血鬼まで、そういう嗜好があるとは限らないんじゃ。
 とりあえず、確認の意味を込めて射命丸さんに視線を向けてみる。
 彼女は僕と目を合わせると、苦笑しながら頷いた。
 ……つまり、マジなんですか。
 幻想郷の妖怪は、強くなればなるほどバトルジャンキーになる傾向があるとかないよね。
 ない、よね?

「少なくとも、何かしらの縁は出来るわよ。良かったじゃない」

「未来の皮算用を喜ぶ前に、今の命を大切にさせて欲しいんですが」
 
「――頑張りなさい」

「イエッサー!」

 直立不動で敬礼し、僕は反論する事を諦めた。
 うん、情けないのは分かっているからヘタレって言うな。
 今の命を大切にした結果がこれなんだよ! 目に冷たい光が宿ってたんだよ!!

「応援する事しかできませんが……頑張ってください、久遠さん」

「うぐぅ、その一言だけで救われます」

 けど、応援の内容は幽香さんとおんなじだよね。などと思ってしまう捻くれた僕。
 自分の死を予期し、心がささくれだっているわけではない。断じてない。

「ほら、入口が見えてきたわよ。いつまでも私の後ろに隠れているんじゃないの」

「ぐぇっ」

 幽香さんに縄を引っ張られ、先頭に押し出される。
 ここからは僕一人で行けという事なんだろう。二人はその場で立ち止まり、幽香さんは僕の縄をほどいてくれた。
 ……覚悟、決めるしかないよなぁ。
 両頬を叩きながら、僕は紅い屋敷と相対する。
 洋館を囲っている鋼鉄の柵の入口が、目と鼻の先に存在していた。
 ここから、堂々と入っていかなきゃいけないんだよね。

「…………あの、度々すいません」

「今度は何かしら?」

「あそこに佇んでいる門番と思しき方とは……」

「当然、戦うのよ」

「ううっ、やっぱりそうですか」

 実は先ほどから門の前にずっと、一人の女性が佇んでいたのだ。
 人民服とチャイナ服を合わせたような中華風の衣装に、艶やかな赤い長髪を持つ長身の美女。
 こちらに見向きもせず悠然と佇んでいる彼女から、僕はこの屋敷の守護神と評するに相応しい威厳を感じとっている。
 はっきり言って超強そう。まだ吸血鬼の顔すら見ていないと言うのに、この絶望感は何なんだろうか。
 
「久遠さーん、何やってるんですかー?」

「ちょ、ちょっと待って! まだ覚悟が決まってなくて」

 今までと違って自発的に喧嘩を売るせいか、どうにも覚悟が決まらない。
 せめて相手が反応してくれれば、その場の勢いでどうにか戦えると思うんですが。
 ……不法侵入の意図を露骨に示しているというのに、ウンともスンとも言わないのはどういうわけなんでしょうか。
 相手にもされてないって事? それはそれでショックだなぁ。
 それとも、僕の背後に控えている幽香さん達を警戒しているのだろうか。

「そうなんですか。なら、覚悟が決まってからで構いませんから、相手を起こしてあげてくださいよ?」
 
「……へ?」

「ふふっ、寝ている相手に右往左往する晶もなかなか面白かったわね」

 二人の言葉を受け、改めて目の前の女性の様子を確かめる。
 穏やかで定期的な呼吸、かすかに前後する頭、あと鼻ちょうちん。
 どう見ても寝てます。本当にありがとうございました。
 こんな油断しまくった姿に脅威を感じていたとは……これが噂に聞く、石橋を叩きまくって壊すというヤツか。

「いえ、ただ久遠さんがビビっていただけでしょう」
 
「臆病と慎重過ぎる事は完全に別物よ?」

 だから、心を読むのと二人がかりでチクチク痛いところを突っつくのは止めてくださいってば。
 そのうち泣きますよ? もう半泣きだけど、さらに全泣きを追加して五割増しの勢いでマジ泣きしちゃいますよ?
 うん、まぁ泣くだけなんですけどね。

「……ごほん」

 軽く咳ばらいして、気を取り直す。
 何はともあれ、相手が寝ていると分かった事は僥倖だ。
 卑怯だと言われようと相手の隙をつくのは勝利の鉄則なのだから、存分にこの優勢を利用させてもらおう。
 僕は悪党ちっくな笑みを浮かべ、幽香さんに問いかけた。
 


「――――作戦タイムを申請しますっ!!」

「却下よ」



 せ、せこいとか言わないでよ!
 こっちも生き残るために必死なんですよっ!!
 


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