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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:54

巻の十五「竹馬の友」




 さて、ここで問題です。
 幻想郷最強の妖怪『風見幽香』を相手にした決闘で、僕はどうやって勝つのでしょうか。

 答え①ハンサムな晶くんは突如反撃のアイディアをひらめく。
 答え②射命丸さんがきて助けてくれる。
 答え③ペットになる。現実は非情である。

 うん、もうオチは分かってるよね?



 
 
 ―――紫ねーさま、このたび僕は幽香さんのペットになりました。
 人間の尊厳ってわりと簡単に無くせるもんなんですね、びっくりです。

「と、いうわけで……今までお世話になりました」

「いやいやいや、ちょっと待ちなって。丸一日連絡せず急に帰って来て、いきなりそれじゃあワケわかんないよ」

 ちょっと話を端折り過ぎたようだ。
 目の前のにとりは、僕の急な言葉についていけず軽く混乱している。
 水車小屋に辿り着くまでの間で、頭の中を整理していたつもりだったけど……まだだいぶ混乱してるみたいだ。

「とりあえず、中に入って詳しく話を聞かせてよ」

「だね。そうするよ」

「……ところで、文は?」

「幽香さんのところで取材中です」

 アレを睨みあいととるか取材中ととるかは個人の自由だと思うので、そう表現させてもらった。
 胃袋が痛くなるほど場の空気が引きつっていたのは気のせい。間違いなく気のせい。

「で、何があったの? というかその首の何?」

「首輪です」

「いや、そうじゃなくて」

「皮の首輪です」

「……とりあえず、最初から話してよ」

「分かった」

 うん、ぶっちゃけて言うと幽香さんにつけられたペットの証なんだけどね。
 それを正直に言えるほど器ないです、僕。
 そりゃ、「こんな事もあろうかと、あらかじめ用意していたのよ」と言われても苦笑いしか返せないですよね。
 ……ああいう時ってどうリアクションすれば良かったんだろうか。
 笑えばいいと思うってすでに笑ってるんですよ、見知らぬヘタレっぽい人。

「な、何で泣いてるのさ」

「色々ありまして」

「色々って、だから何があったのさ」

「えーっとね」

 気を取り直して、取材に行ってから起きた事を一から説明していく。
 幽香さんとの再会、挑まれた弾幕ごっこ、新しい能力。
 やがて話が同じスペルカードのぶつかりあいになったところで、それまで黙って聞いていたにとりがボソリと漏らした。

「相変わらず、アキラは生き急いでいるねぇ」

「やっぱそう見えますか」

 つーか「相変わらず」を枕詞につけられるほど無茶してるの? 貴方の中で僕は。

「ま、無事で何よりだけどね。……スペルコピー? だっけ、また言葉の響きだけは便利そうな技を覚えたもんだよ」

「言葉の響きだけは便利そうときましたか」

「どうせまた、しち面倒な条件とかガッカリなオチとかつくんだろ?」

「……その通りでございます」

 河童の理解度の高さは異常。
 でも、当人差し置いてやれやれ言うのは勘弁してください。
 何故か貧乏くじ引かされたはずの本人が申し訳ない気持ちになります。

「今更だからぶっちゃけ言うけど、三つの条件はこっちにもあるみたいなんだよね」

「あ、やっぱそうなんだ。……だけど、スペルカードのコピーならそう難しくもないだろ?」

 確かに、事前に名称を宣誓する必要があるスペルカードなら、技の名前を知る事は容易だ。
 弾幕ごっこに用いられる所は共通だから、用途を知るのもそう難しくはないし。
 強いて言うなら「見る」イコール「スペルカードを食らう」になる点が辛いけど、そこらへんはスキルコピーも変わらないからね。
 ただ、問題が無いかといわれるとやっぱりそうじゃないわけで。

「難しくないけど、僕が使うには面倒な問題があるんだよねー」

「問題?」

「スペルコピーで覚えた技は、’そのスペルカードの形を保っている’必要があるんだよ」

 自分の能力を把握していない愚を、幽香さんとの弾幕ごっこで痛感したからね。
 色々あって足止めくらっていた数時間の間に、「スペルコピー」で覚えた技の実験は相当しましたよ。
 おかげで、「スペルコピー」で覚えた技の利点と欠点はある程度理解する事が出来た……と思う。
 え? 色々あったって何の事だって?
 ヒエラルキー最下層の僕に説明できるわけないじゃないですか、あの睨み合いの一部始終を。
 
「んー、良く分かんないや。つまりどういう事?」

「元の形や力からかけ離れた弾幕にする事は出来ないんだよ。他の力と合わせても」

 この前の弾幕ごっこで覚えたマスタースパークは、直線的な光線以外の形で使う事は出来なかった。
 剣みたいな形の「マスターブレード」なんてスペルカードのアイディアも考えていただけに、受けたショックは地味に大きい。
 調整できたのは、結局威力と数だけだったしね。
 しかも、数を増やすと威力が落ちるため、マスタースパークの特徴が生かせなくなると言うオチ付き。

「それって、ちょっと面倒じゃないかい?」

「ちょっとどころかだいぶ面倒だよ。スペルカードの特性を残さないといけないから、どうやっても亜種っぽくなっちゃうし」

「うーん、複数のスペルカードを合わせる時はどうなっちゃうの?」

「……そこまでは試してないけど、組み合わせが悪かったら『劣化弾幕抱き合わせ商法』になるんじゃないかと」

「泣きたくなるほど世知辛いねぇ」 

「まったくです」

 あの時「フリーズ・ワイバーン」を思いつけた事は、幸運であり奇跡であった。
 【冷気を操る程度の能力】がうまい具合にマスタースパークに付与され、相乗効果として威力が上がったんだから。
 そりゃ、複合技の欠点である「能力を限定して使うため、同能力は使用不可になる」というペナルティはしっかりついてきているけど。
 多分現時点では、アレ以上の組み合わせを見つける事は出来ないんじゃないだろうか。
 単に二つのスペルカードを合わせても、それだけでパワーアップ!なんて安易な事にはならないはず。
 おそらくマスタースパークの数を増やした時みたいに、相対的に威力が下がってガッカリショボンなオチになるだけだろう。
 そもそも、大概の弾幕は能力覚えれば疑似的にでも再現できるからねぇ。

「結局、相手の能力と無関係なスペルカード覚えるぐらいしか用途ないんだよ」

「……そこまで酷いの?」

「酷くはないけど、弄り幅が少ないの」

「だから劣化前提で覚えるアキラには、ちょいと厳しいのか」

「そういう事です」

「なるほどねぇ」

 僕のコピーした能力や技は、オリジナルより劣る――というか’僕自身の地力相応’の結果しか生まないのだ。
 組み合わせる事で、劣化した力同士が相乗効果やら限定特化やらで強化され実力以上のパワーを持つことになるんだけど、それだって全てが上手くいくわけじゃない。
 ブーメランと拳法が両方強いからと言って、ただ組み合わせればいいってワケじゃあないんですよ。
 工夫せずにくっつけた所で、出来あがるのはブーメラン拳法なんつーワケのわからないモノなんだから。
 ………我ながらどういう例えだ、それは。
 
「ところで、だいぶ脱線したけど本筋の話はどこまで進めてたっけ?」

「アキラと花の妖怪が押しあいヘしあいってとこまで聞いたよ」

「ああ、そうだった」

「それでその状態からどうなったんだい?」

「えーっと……ここから先は、射命丸さんと幽香さんから教えてもらった話になるんだけど」

「……何で、他人から自分の決闘の顛末を教わるのさ」

「色々ありまして」

 何せ、その時の僕はいろんな意味でギリギリだったからね。
 「フリーズ・ワイバーン」で互角になったあたりから、僕自身の記憶はだいぶ曖昧な感じになっている。
 だから、これから話す事にも全然実感がなかったりするのだ。

「とりあえずそこらへんの説明を後回しにして要点だけ説明すると、僕は勝負に勝って試合に負けたらしいです」

「……本当に要点だけだね。どういう事だい?」

「劣化してる分負けていた僕は、複合したスペルカードを使ったんだよ。冷気属性を追加したビームって感じのヤツを」

「ビームってのはイマイチ分よくかんないけど………スペルコピーで覚えたスペルカードに、【冷気を操る程度の能力】を組み合わせた技なのかな」

「そういう事。それでも互角が精一杯だったんだけどね。どうもこの複合技、「冷気」の特性が概念として組み込まれてたみたいで」

「あんま小難しい事言われても分かんないから、簡単にお願い」

「このスペルカードは光も凍ります。幽香さんのスペルカードも凍りました。勝った」

「……マジ?」

「マジ、らしいです」

 残念ながら、僕はその時前後不覚に陥っていたので見てはいないんだけどね。
 「フリーズ・ワイバーン」は幽香さんのマスタースパークを凍結させ、粉々に砕いたらしい。
 マスタースパークに組み込まれた事で、冷気の特性がより幻想に近づいたのだろうか。自分で言ってて良く分からない。
 良く分からないけど、結果としてそれが勝利につながった事は確かだ。
 問題があるとするなら……。

「そこでガス欠起こして、結局僕の負けになったけど」

 まぁ、それくらいの事だろう。

「なるほど、要点通りの結果だったわけだ」

「……そういう事です」

 一応、「フリーズ・ワイバーン」は幽香さんに届いたらしい。
 余波で太陽の畑の一部は凍ってしまったらしいし、それなりに威力はあったんだろう。
 が、幽香さん自身はまったくの無傷。
 むしろ、両手凍った僕の方がダメージ大きかったという体たらくだった。
 ……凍傷になるほど酷くはなかったけど、しばらく両手が動かなかったしなぁ。
 
「そして、決闘に負けた僕は幽香さんのぺ――保護下に入る事になりまして」

「荷物を取りに、アキラだけ帰ってきたと」

「……そういう事です」

「なるほどねぇ」

 にとりがじっと僕の眼を見てくる。
 うぐぅ、やっぱり勝手にこういう事決めるのは、にとりに悪かったかな。

「―――ねぇ、アキラ」

「な、なに?」

「フラワーマスターの世話になる理由は、決闘に負けたからだけなのかい?」

「え?」

「付き合いは浅いけど、アキラがなんだかんだで意地っ張りなのは知ってるからね。何か他にも理由があるんじゃないかなーって思ってさ」

 間違ってたらごめんよ。と頬をかきながら苦笑するにとり。
 ……本当に、河童の理解力の高さは異常だ。
 一か月にも満たない短い付き合いで、僕の事をこんなにも分かってくれるんだから。

「えっとさ、幽香さんとの決闘で思い知ったんだよね。ああ、僕は幻想郷の事を何も分かってなかったんだなーって」

「……ん、続けて」

「頭でっかちな知識があるだけで、強さも、覚悟も全然足りなかった。きっと幽香さんが教えてくれなかったら、どこかでうっかり死んでたと思う」

 自分が強いとか、絶対に死なないとか、そういう無意味な自信が僕にも僅かだけどあったんだろう。
 妖怪全てが人間相手に「手加減」できるという変な信頼も、そこから生まれる油断を助長していたに違いない。
 ……だけど一番の問題は、相手の好意に甘えて自分を磨くのを放棄しようとしていた事だ。
 そんな人間に、幻想郷の全てを見たいと言う権利は、きっとない。

「決闘の後、幽香さんのお世話になるって決めた根本の原因はさ。つまるところ、生意気言うなら相応の実力を身につけなきゃいけないと思ったからと言いますか……」

「うん、分かった。なら止めないよ」

「へ―――?」

 僕がグダグダな言い訳を最後まで言い切る前に、にとりはそういって頷いた。
 ……自分で言っててかなり意味不明な説明だったと思うんですが、それで問題なかったのでしょうか?

「い、いいの?」

「いいよ。アキラがそう決めたんならね」

「な、なんかわりとあっさりだね」

「それはアキラが変わってなかったからだよ」

「僕が……?」

「うん。私は、アキラの誰とでも仲良くしようとする所が好きなんだ。誰がなんと言おうと、そこがアキラの長所だと思ってる」

「そ、そこまで褒められるとむず痒いんですが」

「だから、アキラが皆と仲良くなるために頑張るって言うなら止めない。止めるわけがない。だって、友達だもん」

「にとり……」

 彼女の笑顔が眩しい。
 たとえ種族が違うとしても、僕とにとりは友達だとはっきり言ってくれた。
 友達だから、僕のする事を信じると、応援してくれると言ってくれた。
 それが、すごく嬉しい。

「……はは、ありがとう。そんな事、言ってもらえるとは思わなかったよ」

「酷いなぁ。アキラは私の事をなんだと思ってたのさ」

「友達、だよ。幻想郷で出来た、大切な友達」

「なーんだ、私と一緒じゃないか」

「うん、そうだね」

 お互いに笑い合う。
 頑張ろう。彼女が信じてくれた「久遠晶」であり続けるためにも。

「だから遠慮せず行っておいで、アキラ」

「うん。ありがとう、にとり」

「礼はいらないって。……だけどまぁ、アキラとお風呂に入れなくなるのは寂しいかな」

「いや、今までも一緒に入った事はないから。なにその事実捏造」

「花の妖怪の所に行っても、たまには一緒にお風呂入ろうね」

「丁重にお断りします」

 今までの感動を、あっさりぶち壊す発言をするにとり。
 おそらく、これから幽香さんの元に行く僕を励ましてくれてるんだろう、多分。
 最後の言葉を「にとりなりのジョーク」と受けとって、僕は水車小屋を後にした。
 ……せめて、冗談の上だけでも了承してあげれば良かったかな。
 お互いが見えなくなるまで手を振り続けるにとりを見ながら、僕は噛みしめるように彼女との思い出に浸るのであった。










 ―――僕が幽香さんの家に住み始めて、最初の朝を迎えた。
 到着した当初は「ペット」という扱いに戦々恐々としていたワケなんですが、どうやら思いっきり杞憂だったようです。
 三食個室付きの上に自由行動可能門限無しって、優遇されているにも程があるでしょう。
 まぁ、幽香さんの用事を最優先するよう厳命はされたけどさ。そこらへんはむしろ予測の範囲内というか当然の要求というか。
 とにかく、思いのほか優しい扱いに拍子ぬけしたわけなんですが……思いもしなかった問題が、一つ発生しました。
 
「さて、弁明を聞こうか」

「はてさて、何の事だい?」

 なぜか、朝起きたら居間に河童がいました。
 フローリングに座り込んだにとりと、椅子に座って優雅にお茶してる幽香さん。……シュールな絵だ。

「僕の涙と感傷と思い出を返せっ!」

「そこまで言うかい」

「何でココにいるのさ!? 昨日別れたばっかじゃん!? しかもくつろぎすぎっ!!」

「えー? だって、アキラの持ってる「おりじなる」がないと『でじかめ』と『ぷりんた』の調査ができないじゃん」

 屈託のない満面の笑みだ。さては、最初からそのつもりだったなこの河童。
 嬉しいはずなのに釈然としないのは何故だろう。
 救いを求めるように、僕は幽香さんの方に視線を送る。

「私は構わないわ。邪魔になったら’出て行ってもらう’だけよ」

 はて、幽香さんの寛容な態度に、背筋がぞっとするのは何故なんでしょうか。
 とはいえ家主のOKが出たのは間違いない。
 そうなると、ペットの僕に異論を挟む余地はないのだ。……さすがに、そこまでムキになるほど怒ってたわけでもないしね。
 
「すでに一人受け入れているんだから、もう一人ぐらい増えたって何も変わらないわよ」

「へ?」

「どうもー! 清く正しい射命丸ですっ!! 久遠さんの様子を見に来ましたっ!」

「――ああ、なるほど」

 どんなやり取りがあったのかは知らないけど、幽香さんと射命丸さんの対立には一応の決着がついたらしい。
 何故かやたら張り切る射命丸さんと、悪党っぽく笑う幽香さんの態度が気になったけど、まぁそこはスルーで。
 その結果、射命丸さんはこの家にも変わらず顔を出す事になったんだけど……。
 それってつまり、今までとほとんど状況が変わらないって事だよね。

「…………ほんと、嬉しいはずなのに、釈然としないこの気持ちは何だろう」

「人生なんて総じてそんなものよ」

「幻想郷には不条理なんてないんですよ? あるのは誰かが望んだ結果だけです」

「あはは、気にしない気にしない」

 やたら悟ったことを言う三人の妖怪の意見を聞き流しながら、僕は深々と溜息を吐くのだった。
 ―――まぁ、楽しそうだからいいか。




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