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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:53

巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」




 互いに、スペルカードを提示する。
 僕は五枚。幽香さんは三枚。
 この二枚の差が、明確な実力の差を表していた。

「先手は譲るわ。どうぞ」

「それは、どうもご丁寧に」

 彼女の態度は変わらない。
 泰然としたまま、僕の出方を窺っている。
 サービスのつもりなんだろう。
 確かに、こういった勝負では先制の方が有利だ。
 ただし残念ながら、今回のハンデは何のアドバンテージにもならないのだけれど。
 何しろ、僕のスペルカードは一枚を除いて全てコピーなのだ。
 オリジナルの「ダンシング・フェアリー」ですら効くかどうか怪しいというのに、他の劣化した弾幕が通用するとも思えない。
 せめて相手が油断しているのなら、付け入る点もあるんだろうけど。

「ふふっ、隙を窺っても無駄よ?」

「そうとも言い切れないですよ。どんな強い妖怪だって多少の隙は……」

「それを、素人の貴方が見切れるのかしら」

「………無理です」

 ただの人間相手でも、幽香さんは舐めてかかるような真似はしないようです。
 笑顔で佇んではいるけど、その瞳の奥に輝く光は冷静にこちらを見据えている。
 下手な弾幕は、無用な怒りを誘い貴重なチャンスを潰す。
 つまり、選択肢は一つしかないわけだ。
 こっちの持つ最大攻撃力を誇るスペルカードによる、先制攻撃。
 不意を打つ事も、油断を誘う事もしない、速攻という名の『フェイント』をかけるのだ。
 だけどそれって外した瞬間に勝敗が決定するって事でもありますよね。
 相手も、それくらいの浅知恵は予想しているだろうし。
 ……やっぱり、「アイシクルフォール」とかで様子を見た方がいいのかなぁ。ううっ。

「久遠さーん、今すぐにでも貴方を確保して逃げましょうかー」

「だ、大丈夫ですっ!!」

 しぶしぶながらも距離をとってくれた射命丸さんからの言葉で思い直した。
 意地で受けた決闘で、逃げに走ってどうするんだ。

「行きますっ!」

「ええ、かかっていらっしゃい」



 ―――――――幻想「ダンシング・フェアリー」



 起動するスペルカード。前回は発動しそこねたけれど、今度は氷翼を出してないから問題ない。
 風が僕の両手に集まって、気流の渦を作り出す。
 爆発しそうなほど圧縮された荒れ狂う風を、僕は幽香さんめがけて放った。

「―――なるほどね」

 幽香さんが、杖代わりにしていた傘を水平に掲げる。
 乱気流と化した風は相手を吹き飛ばさんと猛威を揮うが、泰然とたたずむ彼女を動かしはしない。
 予測はしていたから、驚きは無かった。
 元々、この風は攻撃用に生み出したものではない。
 僕自身にすら予測できない軌道を持つ乱気流は、これから放たれる氷弾の通り道となるのだ。
 無秩序に踊る氷の塊と、相手の動きを阻害する強風を組み合わせた弾幕。
 これが、幻想『ダンシング・フェアリー』の概要だ。

「らしいスペルカードね。だけど……」

 巻き起こる風に乗って、無数の氷弾が放たれる。
 だがそれらは幽香さんに届く前に、全て吹き飛ばされてしまった。
 彼女が日傘を振るって起こした風によって。
 
「私相手に使うには、少し貧弱じゃないかしら」

「うぐぅ……」

 なんつー力任せな。僕の起こした風を、傘を振った衝撃で散らしてしまうとは。
 しかし、合理的で的確な対処方法である事は間違いない。
 乱気流にその軌道を委ねている氷弾は、風の流れを読めなければかわす事が難しい。
 いや、風の流れがぶつかりあい、ランダムに軌道が変化する乱気流相手では、読めたとしても対応するのは困難なはずだ。
 だが逆に言ってしまえば、その風を何とかすれば対処が容易なのである。このスペルカードは。
 まさかそれを一目で見破られるとは……。

「ふふっ、弾幕ごっこらしく避けても良かったんだけどね。……あまり冷気に’慣れる’と、宵闇の妖怪の二の舞になりそうだしね」

「な、何の事ですやら」

「あら? 考えすぎだったかしら」

 ……次点で用意していた策も、不発に終わりそうです。
 策と言っても、やる事は以前戦った闇の妖怪の時と一緒。
 氷弾をばら撒いて冷気を蔓延させたところで、一気に広がった冷気を纏めて相手を氷漬けにするってだけの話なんだけど。
 そんな稚拙な罠すら設置する事を認めてくれないわけですか、貴方は。
 ぶっちゃけ、もう手札切れたよ?
 …………いや、まだ一つ残っているか。
 僕の持つ全能力の根底。【相手の力を写し取る程度の能力】が。
 幽香さんの持つ能力さえわかれば、ひょっとしたら勝機が見えてくるかも――

「それじゃあ今度は私の番ね。さぁ、避けてごらんなさい」

「ほへ?」

 再び幽香さんの傘が振るわれる。
 そこから放たれた弾は―――――は、花!?

「ひょ、氷翼!!」

 背筋に走る悪寒から、攻撃方法を失う氷の翼を展開し空に逃げた。
 舞い散る花びらの弾幕は、先ほどまで僕がいた大地を軽く撫ぜ―――大きく、地面を抉らせる。
 何それ! 何ですかそれ!!

「ふふふっ、素敵な翼ね。速さも申し分ないわ」

「あはははは! どうもありがとうございますよコンチクショウ!!」

 幽香さんは僕の翼を褒めてくれたけれど、ぶっちゃけ嫌味にしか聞こえないです。
 ……実際、嫌味なのかもしれない。ひょっとすると。
 彼女が事前にスペルカードの名称を口にしなかったという事は、あれは幽香さんの通常攻撃だという事になる。
 どう考えても、『アイシクルフォール』並の威力と範囲があるアレが、だ。
 それに対して僕は避ける事しかできないんだから、そりゃ皮肉の一つも言いたくなるってもんだろう。

「ううっ、さすが最強の妖怪。凄いパワーだ」

「ありがとう。褒めてもらって光栄よ」

 褒めてません、愚痴っているだけです。
 いくら何でも規格外すぎる。地力の差がここまで大きいとは思わなかった。
 だけど、この能力を覚える事が出来ればっ!

「言っておくけど、私の能力を覚えようとしても無駄よ」

「へ? 何でですか?」

「久遠さん……正直に「能力を覚える気でした」と白状してどうするんですか」

 いや、ついうっかり。
 ――って問題はそこじゃなくてさ。

「た、確かに僕が覚える能力は劣化するけど、無駄って言い方は……」

「そうじゃないわよ? むしろ、私の能力なら貴方も劣化せずに覚えられるでしょうね」

「……ほへ?」

「これが、私の【花を操る程度の能力】よ」

 そういうと同時に、全ての向日葵が一斉にこちらを向いた。
 おー、花を自在に操る事ができるのか。
 ……………で?

「あの、それだけなんですか?」

「それだけよ」

「さっき、派手に花の弾幕をばら撒いておりましたけど」

「能力はほとんど関係ないわ」

「……関係ないんですか」

「ないわ」

 にこやかに言い切る幽香さん。嘘だと思いたい。
 だけど彼女がウソを言わないって事は、先ほどから嫌というほど理解しているワケで。

「彼女の言う事は本当です。風見幽香が最強と呼ばれる由縁は、強力な妖力と身体能力にあります」

「そ、それじゃあ、幽香さんの能力は……」

「おまけみたいなモノです」

 それって、僕にとっては最悪の事実じゃないかっ!?
 今度こそ本当にネタ切れだ。
 僕が持っている手札じゃ、どう逆立ちしたって勝てっこない。
 本当なら、ここで素直に降参した方がいいんだろうけど。

「それじゃあ、分かったところで続きを始めましょう。私はまだ、貴方に何も教えていないもの」

 ……幽香さんにそう言われたら、そんな弱音は引っ込めるしかないよねぇ。

「―――ええいっ! ガンガンいこうぜっ!!」

「ふふっ、良い覚悟だわ」

 半ばヤケクソなだけです、はい。
 そして再びばら撒かれる花の弾幕――って、多い多い多い!?
 さっきの倍以上の数、弾丸が放たれる。
 それを、氷翼を操って必死に避けようとするけれど……。
 は、早くても小回りが利かないから避けにくい!?
 そりゃそうか、あくまでも氷翼の移動に使っているのは風なんだから、流れは急に曲げられないよねー。

「うにゃー! 避けきれないー!?」

 と、ととと、とにかく距離をとらなきゃ死んでしまう!!
 氷翼を広げ風を受け、僕は可能な限りの最高速で幽香さんから離れた。

「はぁ、はぁ……」

「あらあら、逃げられちゃったわね」

 だいぶ離れたおかげで、弾幕は回避しやすくなったけど……この距離だと僕も何一つ出来ないからなぁ。
 ううっ、なのに幽香さんは随分と余裕そうですね。
 笑顔のまま立っているだけで、距離を詰めようとする様子すら無いじゃないですか。
 ………ひょっとして窺っているのかな、僕がどうするのか。

「そもそも、氷翼展開した僕は弾幕を使えないしなぁ」

 いっそ体当たりでも仕掛けようか。
 速度だけはあるわけなんだし、氷と風でドリルみたいな鎧を作ってさ。
 ―――あれ? なんかいけそうだソレ。

「よし! 思い立ったら吉日!!」

 幽香さんに向かって真っ直ぐ突っ込めるよう、翼の位置を調整する。
 ……結構距離はあるけど、速度出し過ぎて気絶とかはないよね?
 それはいくら何でも間抜けすぎるもんね。
 怖くない。怖くない。

「あー、ジェットコースターの発車直前って良くこんな気持ちになるっけ」

「久遠さん! 意地張ってないで降参してくださいよー!!」

「スペルカード発動しますっ!」

 嗚呼、悲しきかな意地っぱり。
 どうしてこう、素直に射命丸さんの思いやりを受け取れないのか。
 まぁ、それが出来たらこんなところにいないもんねっ! くそぅ!!



 ―――――――幻想「ペネトレイション・サーペント」



 即興でスペルカード名を決め、半泣きで加速しながら飛び蹴りの姿勢をとる。
 氷の翼が、螺旋を描きながら身体を守る鎧になった。
 風が氷の鎧に沿うよう捻り集まり、小さな竜巻と化していく。
 おおっ、思いのほか上手くいってる!?
 
「色々と思いつくじゃない。面白いわね」

 幽香さんが傘を構える。
 それだけで、何とかされてしまいそうだと思えてしまうんだから恐ろしい。

「だけど、これだけの勢いでぶつかれば―――!」

「はぁっ!!」

「ふぎゃん!?」

 あっさり負けたー!?
 彼女の傘の一閃で、僕はあっさりと吹っ飛ばされた。
 三角錐状の物体がスーパーボールのように跳ねながら転がっていく様は、きっと傍から見る分には面白いに違いない。
 まぁ、中の僕はそれどころじゃないけどねっ!

「く、久遠さぁーん!?」

「あべしっ!?」

 最終的に氷の鎧が度重なる衝撃に耐えかね砕け散り、僕は何とか停止できた。無事ではないけど。
 っていうか脆い! 全然身体守れてない!!
 ただの氷だから当然だけど、気づくのちょっと遅かった!
 そのわりには幽香さんの一撃は防げたのが不思議だけど……そもそも、当たった時の感触もおかしかった気が。
 ……ひょっとしてこのスペルカード、思いのほか穴だらけ?

「何やってるんですか! 貴方の飛び方で体当たりなんて、無謀もいいところじゃないですかっ!!」

「―――あ゛っ」

「もうっ、うっかりにもほどがありますよ!!」
  
 この飛行方法の起点となっているのは、あくまで僕自身の『浮く力』だ。
 僕の力は、身体を大地に縛りつけている重力から解放させる、言わば無重力状態になる力なのである。
 中途半端なのは、その状態から移動する力がないという点。
 それを補うために氷翼があるんだけど……。
 風と同等のスピードが出る時点で、ちらっとは考えていたんだよねぇ。
 それってつまり、僕自身にかかるあらゆる抵抗がほとんど無い状態なんじゃないかと。
 どういう事か分かりやすく説明すると。

 「ペネトレイション・サーペント」 ≒ エアホッケーのパック

 ……ちょっとは痛いかもしれないけど、絶対弾幕ばら撒いていた方が強いよねぇ。
 せめて、自分の意思で踏んばったり、加速したりできれば真っ当なスペルカードになるんだろうけどさ。
 
「貴方は私を馬鹿にしているのかしら?」

 今の時点ではただの挑発ですよね! うっかり!!

「あ、あははははー」

「笑ってる場合ですか……久遠さん」

「うぐぅ」

 まったくもってその通りです。
 だけどもう笑うしかないよねこれは。あははー。
 ……むしろ泣けてきた。

「晶」

「イエッサー!」

「私ね。貴方にはだいぶ期待しているのよ? あまりガッカリさせないでほしいわ」

「は、はわわわわ……」

 そういって微笑む幽香さんの顔がだいぶ怖いです。
 うん。これは間違いなく地雷踏んじゃったね。
 彼女はニヤリと笑って、傘の先端をこちらに向ける。
 ……えっと、なにをする気なんでしょうか?
 先ほどぶっ飛ばされたおかげで相当距離があるわけなんですが……もしかして伸びるの、ソレ?

「『晶』―――私は、貴方の名を呼んでいる。それが、どういう意味を持っているのか分かるかしら?」

「名前、ですか」

「重要な事よ。名前は、全てのモノに意義と意味を与えるわ」

 淡々と、彼女は語っていく。
 それと同時に、僕の中で大きく警鐘が鳴り始める。
 ――ヤバい。全ての感覚が、そう僕に警告している気がした。

「私も、かつては名前が与える影響を軽視していたわね。意義も意味も与えず、力をただ力として振るっていた」

 ゆっくりと、傘の先端に光が集束していく。
 それは、ありえないほど強力な’力’の顕現。

「私が名付けなかった「技」は、あるコソ泥に名前を付けられ意義と意味を得たわ。その瞬間から、その「技」は私のものではなくなったのよ」

「――――まさか、その技は」

「あら、さすが情報通の鴉天狗。気付くのが早いわね」

「いけない久遠さん、避けてくださいっ! アレは危険です!!」

 分かってる。対峙しているからこそ、痛いほど。
 傘に集まる光は、最早幽香さんを隠すほどの量まで膨張している。
 ……っていうかソレは洒落になってないと思うんですが。

「皮肉なものよね。私は自分のモノだった「技」を、他人のスペルカードとして使わなければいけないのよ」

 最後に、光が拳大に圧縮された。

「『名前』にはそれだけの重さがある。それを自覚なさい、この一撃で」



 ――――――――起源「マスタースパーク」



 放たれる光の奔流が、一瞬にして視界を占める。
 暴力的なその流れに巻き込まれ、僕の意識は途切れたのだった。
 






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