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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:53

巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」




「久遠さん! 取材に行きますよ!!」

「へ? 取材?」

 完成した新聞を配りに行った射命丸さんが、文字通り旋風の様な勢いで戻ってきた。
 で、その第一声がコレ。
 当然、僕もにとりも呆然とする他なかった。

「文、もうちょい噛み砕いて説明してくんないかい? いきなりすぎてワケがわかんないよ」

「おっとそうでした。……あれは私が文々。新聞の配達に出かけた直後の事です」

「そりゃ、さっき出かけたばっかなんだから必然的にそうなるよ」

「アキラの言うとおりさ。もっと簡潔に教えてくれない?」

「そんな事言わなくてもいいじゃないですかぁ」

 いや、そんな可愛らしく拗ねられても。
 なんだかやけにテンション高いなぁ、今日の射命丸さんは。

「まぁ、簡潔に説明すると、文々。新聞の取材希望者が現れたわけなんですよっ」

「へぇー、そうなんだ」

「ええっ!? そんなバカなっ」

「……にとりさん、貴方の発言の旨を教えていただきたいのですが」

「あはははは、良かったじゃないか文!」

 ……にとりが驚くって事は、よっぽど無いんだろうなぁ、取材希望者。
 そう考えると、射命丸さんのテンションの高さも納得できる。
 で、何で僕も一緒なの?

「射命丸さん、僕を連れて取材に行くのはもう少し後だって言ってなかった?」

「うっ」

「だよねぇ。心配性な文は、いつもそう言ってアキラを置いてったじゃないかい」

「そ、それは……久遠さんがうっかりしてるから」

「返す言葉もございません」

 何しろ、ほんの数日前に身体半分凍らされたワケだし。
 もちろんその事は言ってないけど。
 いや、ほら、終わった事で心配かけてもしょうがないじゃん。
 ま、間違っても恥の上塗りを報告したくないわけじゃないんだからねっ!!

「じゃあ、何でアキラを取材に連れて行くんだい?」

「それが……取材相手の希望なんですよ」

「ほへ? そうなの?」

「はい、是非ともこの記事の『外来人』に会ってみたい、と」

「なるほど、文の記事じゃ無く本人の口から内容を確認したいわけだ」

「……にとり?」

「い、いやっ、今のは知識の探求者として当然の欲求を語っただけの事だよ?」

 そのわりには慌てているけど……まぁ、あえて指摘はすまい。
 射命丸さんと一緒に取材に出かけられるいいチャンスでもあるし、今は成り行きを見守ろう。

「それで結局、取材の際に久遠さんを連れて行くという事で話がついたわけなんですが」

「……それって、アキラ連れて行く報酬に取材の許可をもらったって」

「取材は、あくまでも相手側からの希望なんですっ!!」

「分かった分かった。そういう事にしとくよ」

「それは「弾幕ごっこしようぜ!」という、私へのメッセージと考えてよろしいのですね」

 ダメだ。見守ってたら脱線する。

「そ、それで、取材する相手って誰なの?」

 スペルカードを持ち出しそうな雰囲気の射命丸さんと、苦笑しているにとりの間に割り込んで質問する。
 射命丸さんは、よっぽど取材を依頼された事が嬉しかったのだろう。
 僕の質問に、あっさりと怒り顔を引っこめた。

「ふふふー、なんと幻想郷最強とまで言われている妖怪からの希望なんですよ」

「さ、最強!?」

 いきなりでてきた枕詞に、思わず身体を強張らせる。
 その原因が最強という単語自体にあるのか、チルノを思い出したからなのかは分からない。

「それって、最初にアキラを連れて行く相手にしては、ちょっと難易度高くないかい?」

「確かに私もそれは考えましたけど……強力な妖怪の方が、逆に安全だと思いませんかね」

「まぁ、それもそうか」

 高位の妖怪というと、前に会った幽香さんとかそうだよね。
 射命丸さんの言うとおり、確かに強い妖怪は無闇に力を振るわない傾向にあるのかもしれない。
 いや、僕の知ってる強い妖怪って全然数少ないんだけど。

「久遠さんだって、そういった妖怪に会ってみたいんでしょう?」

「もちろん!」

「……能天気な返事だね」

 正直に自分の気持ちを表現しただけです。
 だから呆れないでよにとり。それから、そういう返事を想定していたはずの射命丸さんも。

「ま、いざとなったら私が守りますから安心してください」

「うわぁい、心強いなぁ」

「あはは、そりゃそうか。文がいるなら安心だねぇ」

「もちろんですとも。例え幻想郷最強の一角が相手だろうとも、最速の私がいれば安全は保障されたようなものです」

 そういって、自慢げに胸を張る射命丸さん。
 裏付けされた実力からくる言葉なのは、重々承知しているけど。
 ……男の子としてはちょっと複雑ですね。

「で、結局相手は誰なんだい? スキマ?」

「さすがに彼女からの依頼は受けませんよ、胡散臭いから。相手は太陽の畑の主、フラワーマスターです」

「ああ、あの妖怪かぁ。確か――アルティメットサディスティッククリーチャーとか呼ばれてたっけ。意味は分かんないけど」

「そうそう、その妖怪ですよ。意味は分かりませんが」

 え、なにそれこわい。
 まるで常識にように恐ろしい別称を述べるにとりと、頷く射命丸さん。
 ………マジで究極加虐生物なんですか、その妖怪さん。
 二人の言葉で、さっきまでの期待が一気に不安に塗り替えられたのは言うまでも無いことだった。










 その圧倒的な光景に、僕の眼は釘付けにされた。
 視界を覆う、向日葵の海。
 なるほど、確かにこれは「太陽の畑」だ。

「……凄い」

「ええ、住んでいる妖怪が強すぎてあまり人は寄り付きませんけど、美しさは幻想郷でも一、二を争う場所ですからね」

 その妖怪の住み家は、予想とは違った意味で驚くべき場所だった。
 うーむ、とりあえず写真にとっておこう。

「フラワーマスターはいないようですね……じゃあ、とりあえず彼女の説明を」

「い、いや遠慮しとくよっ! 変な印象を抱かないよう、最初は僕の目で人となりを判断したいしね!!」

「……貴方の妖怪を見る目は斬新過ぎて当てにならないと思いますが」

「あはは、そんな事ないよぉ」

 ついでに言うと、今回に限っては方便なんです。
 すでにもう変な印象抱きまくりっす。
 いや、だってアルティメットサディスティッククリーチャーだよ?
 いくら能天気が服を着ているとまで言われた僕だって、さすがに警戒しますとも。

「それにしても、これだけ向日葵に囲まれていると誰がいるのか分からないよね」

「そうですね。相手はフラワーマスター、花の親玉みたいな相手です。あまり花に近づくと彼女の怒りを買うかもしれませんよ」

「そ、そういう警告は早めにお願いしますっ!」

 至近距離で向日葵を覗き込もうとした僕は、射命丸さんの言葉で回れ右をした。
 怖い、マジ怖い。迂闊に花の鑑賞もできやしないよ。

「うふふ、冗談ですよ。いくら彼女でもそこまで狭量じゃ……」

「ええ、そんな心の狭い奴だと思われるのは心外だわ」

「ほへ?」

 背後から、どこかで聞いたような声がかけられる。
 と、同時に僕の体が何者かにギュッと抱きしめられた。
 何事!? そして、背中に当たる柔らかくてドキドキする感触はいったい!?

「あ、あやややややや!? 久遠さん!?」

「ふふふっ、久しぶりね。『晶』」

「その声……幽香さん?」

 ガッチリ抱かれて動けないため、頭だけを後方に向ける。
 ちらりと見える緑のウェーブがかかった髪、暖かい向日葵のような良い匂い。
 間違いない。幻想郷を訪れた僕が初めて経験した『戦い』を、最後まで見届けてくれた妖怪――風見幽香さんだ。
 なぜ僕を抱きしめているのか、そもそも何でここにいるのか等、疑問は尽きないけど……こうして再会できたことは素直に嬉しい。

「ええ、覚えていてくれて光栄だわ」

「い、いやいや、それは僕の言うべきセリフじゃないかと」

「うふふ、私があなたの事を忘れるわけないじゃない」

「きょ、恐縮です」

 だ、だからあの、そう言いながらほっぺをプニプニするのは止めてください。
 その適度過ぎる力加減が意味も無く心臓の鼓動を早くさせるんです。

「………楽しそうですね」

「は、はわわ!?」

「あらあら」

 うわっ、何だかよく分からないけど、射命丸さんの機嫌が最悪にっ!?
 にっこり笑顔をしてはいるけど、周囲の風が攻撃的なぐらいに渦巻いている。
 っていうか引きつってますよ笑顔、怖いよ笑顔、なにがそんなに不愉快なんですかっ。

「久遠さん」

「は、はいっ!!」

「事情の説明を希望します」

「イエッサー! 実は以前散歩に出かけた時に、お友達になったのでありますっ!!」

「あら、私と貴方はお友達だったのね。ふふっ………もっと、深い間柄だと思っていたわ」

「―――どういう事かしら?」

「はわわっ、どういう事と言われても。はわわわわわっ」

「………冗談よ。そんなに脅えさせなくても良いでしょう? みっともないわよ」

「これは、私と久遠さんの問題です。部外者は引っ込んでいてください」

「そういうわけにもいかないのよねぇ。私と晶は『お友達』だから」

「そうですか」

「そうよ?」

 あ、あれれ、何かどんどん剣呑な雰囲気に。
 どっちも笑顔だけど、全然笑ってないですよっ!?

「それにしても……久遠さんが説明不要だと言った理由はコレだったんですね。ふんっ、納得です」

「ほへ? な、なにが?」

「しらばっくれなくてもいいですよ。フラワーマスターとお知り合いなら、そう言ってくれればいいじゃないですか」

「…………何の事?」

 僕がアルティメットサディスティッククリーチャーと知り合い?
 いや、もしそうだったらあんなにビビってませんって。
 それにしても射命丸さんは、なんでまだ会ってもいない妖怪と知り合いだなんて思……。

「……あのー、幽香さん?」

「何かしら」

「ひょっとして、幽香さんの二つ名って『フラワーマスター』なんですか?」

「そうよ? 言ってなかったかしら」

 ええ、初耳です。
 でもそうだよねー。いくら幻想郷が非常識な場所だって、幽香さんみたいな人がそこらへんにゴロゴロしてるわけないよね。

「う、うぇえええええええええええっ!? そうなのぉぉぉおおおおおおおお!?」

「あらあら、面白い顔ね」

「……久遠さん、貴方のそのうっかりは何かの呪いじゃないんですか」

 うん、僕もそう思う。










「えー、それじゃあこれから取材を始めたいと思います」

 うわぁ、テンション低いなー射命丸さん。
 不機嫌の原因が何となくわかるから、なにも言えないけど。
 僕が幽香さんから解放される間にも色々あったからねぇ。……か、解放されて残念だとかは思ってないよ!?

「いえ、その前にやる事があるわ」

「やる事?」

「今度はなんですか……」

 ああ、射命丸さんの機嫌がさらに急降下。
 出来ればあんま刺激しないで欲しいんですが幽香さん。無理ですか。無理だよなぁ。

「ええ、出来れば早めに’手を打つ’必要がありそうだからね」

 そういって、幽香さんはまっすぐ僕を見つめる。
 彼女の雰囲気が、今までとまるで違う大妖怪の纏うソレに変わっていく。
 息を呑んだ。
 そのあまりの迫力にではない。高位の妖怪が持つ、神々しさすら感じるその威厳に、僕は呑まれてしまったのだ。

「久遠晶、私は貴方に決闘を申し込むわ」

「――――――ほへ?」

「あ、あやや?」

 だから最初、彼女が何を言っているのか理解するのにだいぶ時間を有した。
 結党? 血糖? 血統?
 二転三転変換された言葉は、最後にようやく正しい単語に行き当たる。

「け、決闘って」

「――――――どういう、つもりですか」

 僕が問いかけを言いきるよりも先に、剣呑な雰囲気の射命丸さんが幽香さんを睨みつけた。
 彼女もまた、高位の妖怪に相応しい威厳のある雰囲気を纏っている。
 忘れそうになるけど、僕の周りって凄い妖怪が多いんだよねぇ。再確認したよ。
 などと、ちょっと現実逃避。

「あら、なにがかしら?」

「誤魔化さないでください。貴方ほどの妖怪がただの人間を相手にするなんて、正気の沙汰とは思えません」

「決めつけは良くないわ、幻想郷のブン屋さん。何事にも例外はあるものよ」

「ですから、その例外の理由を尋ねているんです」

「貴方に話す理由がないわ」

「そういうわけにはいきません。私には久遠さんを守るという約束があるのですから」

 僕と幽香さんの間に割り込むように、射命丸さんが移動する。
 いつ弾幕ごっこが始まってもおかしくない、警戒を露わにした態度。
 なのに幽香さんは、あくまで泰然とした姿勢を崩さない。
 視界を遮る彼女を邪魔だと思っているだけで、それ以上の興味を持っていないようにすら見える。

「勘違いしないで鴉天狗。私は決闘を’申し込んだ’のよ。受ける権利も、断る権利も貴方には無いわ」

「……久遠さんが受けるとでも?」

「それを決めるのも、貴方じゃないわ」

 幽香さんの言葉に射命丸さんの警戒がやや軽くなる。
 それでもまだ、僕なんかはいるだけでもお腹が痛くなってくるほど場が緊迫しているワケなんですが。
 互いに交わす会話も無くなったのか、二人の視線は一旦僕に向けられた。
 ……へ? 僕?

「あー、そのー」

「もう一度言わせてもらうわね、晶。私は、貴方に決闘を申し込むわ」

 そういって、相変わらず彼女は僕をじっと見つめている。
 射命丸さんが文句を言ってきた時もそうだった。返答はするけど、あくまで視線は僕に向いているんだ。
 本気、なんだ。

「決闘には、互いにかけるモノがあるはずです。だけど僕には、そういったものはありません」

「ええ、私にも無いわね」

「……ないんですか」

「無いわ。今回は……どちらかというと『様子見』なのよ。だから勝ち負けはあまり重要じゃないわ」

「よ、様子見ですか」

 僕のどんな様子を見るのか、分からないけど。
 この人、ウソは言わないんだよなぁ。良い意味でも悪い意味でも。

「フラワーマスター、それじゃあ決闘する意味がないでしょう」

「そうね。なら、勝敗に価値をつけましょうか。晶が勝ったら、私は晶の願いを何でも一つ叶えてあげるわ」

「……僕が負けたら?」

「晶が私のペットになる」

「メチャクチャな条件吹っかけないでくださいっ! 結局久遠さんにメリットは無いじゃないですか!!」

 ですよねー。勝ち目がない以上、勝ったご褒美に意味なんて無いもん。
 うん、やっぱ断っちゃおう。
 いくら何でも幻想郷最強の妖怪相手に戦うのは無茶だもんね?

「メリットは無いでしょうね。少なくともこの決闘に、損得なんて俗物的な概念は存在しないもの」

「あやや、まるで損得以上のモノがあるみたいな言い方ですね」

「ええ、あるわよ。この幻想郷で晶が晶らしくあるために、知らなきゃいけない事がね」

「…………知らなきゃ、いけない事?」

「そう、貴方が知っておかなければいけない事。―――それを、幻想郷の先輩として教えてあげるわ」

 幽香さんが、そういって優しく笑う。
 いつものいじめっ子のような笑顔でも、先ほど見せた妖怪としての笑顔でもない、温かい笑み。
 その笑みに含まれた意味は、何なんだろうか。
 彼女の言う『知らなきゃいけない事』とは、何なんだろうか。
 分からない、なにひとつ分からないけど。

「久遠さん、受ける必要はありませんよ。仮に風見幽香の言葉が真実だとしても、デメリットの部分が大きすぎます」

「射命丸さん」

「………久遠、さん?」

「下がっててください。結構、派手な勝負になると思いますんで」

 ―――この決闘を受けないで、幻想郷にいる事は出来ない気がした。
 
「ふふっ、男の子ねぇ」

「はい、男の子です。だから……そこまで言われたら、その決闘を受けないわけにはいきません」

 僕は多分、すごい馬鹿な真似をしているんだと思う。
 自分でもよく分からない意地と感情で、自らを死地に追い込んでいるのだから。
 でも、ひとつだけはっきりしている事がある。
 彼女はやっぱり、ウソをつかないんだ。いい意味でも、悪い意味でも。

「そういってもらえると、思ったわよ」

 彼女が日傘を杖に見立て悠然と構える。
 すでに賽は投げられた、もうなるようにしかならない。
 ……大丈夫、何とかなるさ。
 
「期待させてもらうわよ? 久々に「弾幕ごっこ」でない喧嘩をするんですから」

「いや、弾幕ごっこですから。ガチ喧嘩とかふつーに死にますから」

「あらら、男の子が女の子の遊びに興じるのかしら?」

「外の世界ではすでに男女平等が基本になってるんでマジ勘弁してください!」

「しょうがないわねぇ。そこは妥協してあげるわ」

「……っていうか、ガチの決闘するつもりだったんですか」

「うふふふふっ、どうかしらねぇ?」

「あ、あはははは、どうなんでしょうねぇ!」

「―――だから、受ける必要はないって言ったじゃないですか」

 な、何とかなるよ、ねぇ?




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