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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:53

巻の十一「縁は異なもの味なもの」




「ところで、晶って外の人間よね」

「ぶふっ!?」

 そんな事を言われたのは、自己紹介も終わり、改めて出された紅茶を飲もうとした直後の話だった。
 思わず、意味もなく空いた手でアリスの視線を遮ってしまう。

「何よ、汚いわね」

「ご、ごめん。つい驚いてっ」

「ふーん」

 本人に深い意図はなかったらしく、アリスは人形に指示して汚れてしまったシーツを取り換えさせている。
 あれ、おかしいな?
 今までのパターンからして、最低でも詰め寄られるぐらいの反応は覚悟していたんだけど……彼女は、至って冷静だった。

「えーっと、確かに僕は外来人だけど、どうしてそれが?」

「それ、貴方のでしょう?」

「あ、僕のリュック」

 アリスは、ベッドの横に置いてあった僕のリュックを指差した。
 なるほどそれでか。確かに、持ち歩いていた道具を見れば一目瞭然だ。
 幻想郷でも最先端の技術力を誇る河童のにとりでさえ、興味を惹くような代物が詰まっているわけだし。
 ……ところで、僕はチルノの弾幕をモロ受けたんだよね。
 中身、無事なのかなぁ。

「晶の来ている服の素材も、外来人がよく使ってるモノでしょう? それで分からない方がおかしいわよ」

「へぇー、そうなんだ」

 少なくとも、某新聞記者は分かってませんでしたよ?
 あ、すいません想像の中の射命丸さん。
 馬鹿にしたわけじゃないので、その蔑みの目は止めてもらえませんか。

「という事は、外来人って幻想郷にも結構いるの?」

「数はその時のスキマ妖怪の気分次第だけどね。最近は……わりと少なめじゃないかしら」

「な、なるほどぅ」

 紫ねーさま、アンタ何やってるんですか本当に。

「少なくとも特別珍しい存在ってわけじゃないから、そんな露骨に緊張しなくてもいいわよ」

「は、はははっ。ご忠告どーも」

 アリスの言葉に、僕は苦笑を返す事しかできない。
 どうも散々レアもの扱いされてきたせいか、僕の中に変な条件反射が生まれてしまったようだ。

「……身体の方は、問題ないみたいね」

「へ? 身体?」

「貴方の身体、ほぼ半分凍ってたのよ。普通の人間なら軽く死んでるくらいの重症だったわね」

「…………………マジ?」

「マジよ。運が良かったじゃない、ラッキー」

 欠片も感情を挟まない、抑揚のない声でそんな事言われても。
 しかもあさっての方向見ながら。
 興味が無いなら無理に相槌打たないでいいですよ。
 それにしても、無事だった原因が分かっていたとしても、体半分凍っていたとか言われるとぞっとするなぁ。
 ありがとう【冷気を操る程度の能力】、原因もお前なんだけどね【冷気を操る程度の能力】。

「それじゃ、本題に入るわ」

「―――本題?」

「ええ、私は慈善で貴方を助けたわけじゃないから」

「それは……そうだろうねぇ」

 妖怪――魔法使いもそうだったよね?――が人間を助けるパターンは大きく分けて二つになる。
 ひとつめは、その人間自体に興味がある場合。
 興味の種類は妖怪によって違うけど、大体は変わった能力とか性格とかに興味を示す……らしい。情報源は射命丸さんなので、はっきり断言はできないけど。
 いやいや、信じてないとかそういうわけじゃなくて、自分で確認してないから言い切れないというだけなんですよ?
 当然、アリスはこのケースに含まれない。
 何しろこれだけ会話していて、僕と目を合わせた回数が二度ほどしかないわけだし。
 ちなみに、一回目が最初に出てきた時で、二回目がお茶を吹いた時。それ以外はずっとあさっての方向と目で会話してました。
 ………興味がないにもほどがある。

「分かっているなら話が早いわ。率直に言わせてもらうけど……それ、もらえないかしら」

「それ?」

 アリスが指さしたのは、僕のリュック。
 やっぱこれは、もう一つのパターンなのか。
 射命丸さんが教えてくれたふたつめのパターンは、相手が対価を求めている場合だ。
 基本的に妖怪は、人間相手に対価を求める事はしないらしい。
 まぁ、幻想郷における力関係を考えれば、それほど不思議な事でもないだろう。
 例えて言うなら、大人が子供に対して「それちょーだい」と言ってるようなものだ。
 さすがに極端すぎる例えだとは思うけど、それくらい妖怪が人間のものを欲しがるという事態は発生しにくいのだろう。
 
「まぁ、例外として何の理由もない気まぐれってパターンもあるけど」

「何ブツブツ言ってるのよ」

「いや、その……」

 いけないいけない、つい現実逃避してしまった。
 さて、どうしたもんかなぁ。
 アリスは恩人だから、欲しいと言った物をお礼にあげたい気持ちはあるんだけど。

「―――持ちモノ全部は、ちょっと」

「なっ!? そ、そんな追剥みたいな要求はしてないわよっ!」

 あ、慌ててる。さっきまでずっとクールな態度を貫いていたから、ちょっとビックリ。

「私が欲しいのは、これよっ!」

「それって……」

 アリスがリュックから引き抜いた物は、撮影用に持ってきた三脚だった。
 その三脚は、外の世界で『博麗神社』を調査するためにデジカメやプリンタと一緒に購入したものである。
 僕が形から入る性分だったため、かなりお高い値段のヤツを買ってしまったわけだけど……。
 なんで、三脚?

「えーっと、写真撮影がご趣味なんですか?」

「いいえ、違うわ。……これって、写真を撮るのに使うのかしら?」

「うん、補助器具としてね」

「そうなの。けど、正しい使い方はどうでもいいのよ」

「ほへ?」

「私が欲しいのは、この素材よ」

 そう言って、彼女は三脚の足を軽く叩いて見せた。
 えーっと、確かその部分は……。

「そのカーボンが欲しいの?」

「ふーん。カーボンって言うのね、これ」

 アリスは興味深そうに三脚を眺めている。
 そっか、幻想郷には炭素繊維なんて存在しないのか。
 そういえば、にとりもコンパクトカメラの軽さに驚いていたっけ。
 どうやら生成技術に関しては、外の世界の技術が幻想郷を上回っているようだ。

「って、名前も分かってない物が欲しいの?」

 それはいくら何でも変だ。
 にとりあたりなら、見たこともない素材を解析したがるかもしれないけど。
 どうみても、アリスはにとりと同じタイプには見えない。

「……悪かったわね。私も少し煮詰まってるのよ」

「煮詰まってる?」

「私の研究で少し、ね。だから気分転換の一環で、新しい素材の人形を作ろうと思ったわけよ」

「そのためにカーボンを?」

「そう。羽毛みたいに軽いのに、骨みたいに堅いんだもの。人形の関節とかに使えそうじゃない」

 確かに、炭素繊維は硬くて軽いのが特徴だけど……。
 人形の関節に、使えるかなぁ?
 そもそもカーボンって、加工するのが凄く難しかったはず。
 いくら何でも切羽詰まり過ぎじゃ無い?

「……何よ」

「いえ、何でも無いです」

「一応言っとくけど、形を変えるのが難しい事は私も分かっているわよ? 加工の手間も含めて、の話よ」

「あ、そうなんだ」

 普通なら、カーボンの加工なんて一般家庭じゃできないんだろうけど。
 何しろ相手は魔法使いだ。僕なんかじゃ想像もつかないような加工方法の心当たりがあるんだろう。

「そういう事なら、どうぞ」

「ええ、ありがとう」

 彼女は、別の人形を呼んで受けとった三脚を運ばせた。
 ……さっきから気になってはいたんだけど、いろんな作業を人形任せにしているのは何故なんだろう。
 やっぱ、『七色の人形遣い』を謳っている以上、何をするにも人形を使わないといけない制約でもあるのか。
 魔法使いもなんだかんだで謎が多いなぁ。

「ところで、煮詰まってる研究ってなんなの?」

 話も一区切りついたようなので、軽い気持ちで疑問をぶつけてみた。
 ……のだけど、アリスの眉間にしわが寄ったのを見て、何も考えずに質問した事を即座に後悔する。

「貴方ね。魔法使いに研究内容を尋ねるとか、どれだけ命知らずなのよ」

「い、命知らずときましたか」

「外の世界にだって研究者はいるでしょ。なら、自分がどんな愚行を犯したのか、少しは分かるんじゃないの?」

 いえ、うちの世界の科学者達は結構オープンに研究内容を公表しているんですが。
 だけどまぁ、彼女の言いたい事は分かる。
 魔法は隠匿されるものだ。この基本は、魔女狩りが始まるだいぶ前から変わっていない。
 おそらくそれは、魔法が毒と同じ危険物だからこそ生まれた習慣なんだろう。
 無暗に毒を広げないため。そして、解毒薬を作らせないために。魔法使いは己の術を、知識を隠匿したのだ。
 そういえば、その魔法使いの工房に今僕はいるんだよね。

「何で笑ってるのよ」

「いやいや。何でも無いよ、何でも」

「ならいいけど……ちゃんと言いたいこと、分かった?」

 それはまぁ、充分理解したけど。
 魔法使いの工房で、魔法使いの研究が行われているワケだよね。
 ……見たいなぁ。知りたいなぁ。

「な、なによ。そのやたらキラキラした眼は」

「研究内容は教えられなくても、工房ぐらいなら見てもいいよね? 僕魔法使いじゃないし」

「そういう問題じゃなくてね」

「絶対口外しないよ?」

「……だ、だから」

「じーっ」

「ぎ、擬音を口に出さないでよっ」

「じーーーーーっ」

「そもそも私の工房は全然魔法使いらしくないのよ」

「じーーーーーーーーーーーーっ」

「…………………………はぁ、少しだけだからね」

 アリスの中の何かが折れる音と共に、僕はぐっと拳を握り締めた。
 七色の人形遣いは、意外と押しに弱いらしい。










「わぁー! わぁー! すごーい!!」

「貴重な人形もあるから、無暗に触らないでよ」

「そんな事しないから大丈夫だって。うわー、うわー」

 了承を貰って案内されたアリスの工房は、人形博物館と評するに相応しい内装をしていた。
 古今東西の人形が、ところ狭しと飾られいる。
 すごい、なんかテンションあがってきた。

「……人形を作っているだけの工房で、よくそこまで喜べるわね」

 他人に工房を見られるのが気恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしたアリスがそっぽを向きながら呟く。
 本来なら彼女に気を使って工房から離れるのが礼儀なんだろうけど、今はあえて無視する。

「何か変かな?」

「……魔法使いの工房が見たかったんじゃないの?」

「うん。だから見学させてもらってるよ?」

「そ、そうなの。それならいいわ」

 はて、なにを当たり前の事を言ってるんだろうか彼女は。こんなにも魔法使いの工房してる部屋はないと思うんだけどなぁ。
 僕の答えに、何故か彼女は満足そうに頷いた。さっぱりワケが分からない。
 ……まぁいいや、続き続き。
 お、これは製作途中の人形かぁ。うーむ、さっぱり構造は分からないけど、とにかく凄い構造だって事は伝わってくるね。
 たまーに魔法陣とか魔道書っぽいものが無造作においてあるのも『らしくて』いいなぁ。
 えーっと、タイトルは『ソロモン……っとと、いけないいけない。

「グリモワールのタイトルや記述は読まない方がいいよね」

「そうね。片付けておくわ」

「あれ? この人形のローブの模様、文字になってない? えーっと……」

「そ、それも読んじゃダメよっ!」

「これは同じ色の糸で、裏側に魔法陣を刺繍をしているのかな。ん? この真ん中に縫い付けてある宝石は」

「覗かないの! 目がつぶれるわ!!」

「あ、隠し扉みっけ」

「嘘!? 魔理沙にだってバレなかったのにっ」

「ブードゥー人形まであるんだぁ……このシンボルは、確か火と鉄の神格オグンだったっけ」

「そ、それは拾ったものだから、私も詳細は知らないよっ」

「んーと、これは……」

「あーもう! 見学はおしまい!! はい、出ていきなさいっ!」

「えーっ」

 アリスに押されるまま、工房から締め出されてしまった。
 あうぅ、まだ見たいものがたくさんあったのに。

「もうちょっと見せてくれても……」

「ダメよっ! ―――というか、貴方も危ないと思わないの?」

「何が?」

「……晶は工房立ち入り禁止ね」

「は、はわわ」

 何故か出入り禁止にまでされました。
 よほど相手の機嫌を損ねる真似をしてしまったのでしょうか、僕は。
 ……謎だ。

「そ、そんな目で見てもダメよ。貴方はある意味、そこらへんの魔法使いよりも厄介なんだから」

「厄介って……」

「まったく、外の人間ってそんなに魔法に詳しいの?」

「いや、僕は色々あって、そういう類の知識を調べていた事があっただけだよ」

 子供の頃は、それこそ妖怪と悪魔の違いも分かってなかったからなぁ。
 オカルト雑誌などを種類選ばず読み漁っているうちに、自然とそっち系の知識が蓄えられたもんである。
 おまけに外だと西洋の魔道はわりと廃れているから、よっぽどグロい代物でもない限り比較的簡単に手に入るわけだし。

「はぁ……タチ悪いわねぇ」

 やっぱり魔法に関わる者としては、一般人にホイホイそういう知識を知ってもらいたくないのかな。
 アリスは憮然とした表情で、小さく一つ溜息を吐いた。

「ううっ、もう工房には入れないのかぁ」

「そういう事、悪いけど諦め……」

「じゃあ、今度は人形が見たい」

「………えっ?」

「工房に入れないなら、アリスの作った人形が見たいっ」

 さっきの作りかけの人形は、人形に詳しくない僕の目から見ても分かるほど出来のいいものだった。
 彼女が研究の一環として人形を作っているなら、きっと同じように素晴らしい人形を幾つも持っているのだろう。
 それは見たい。是非とも見たい。

「ほ、ほとんど普通の人形よ? 魔法的効果を付与した人形は少ないわ」

「アリスが作った人形が見たいだけだから、魔法のあるなしは気にしないよ。あった方が嬉しいけど」

「そ、そんなに私が作った人形が見たいの?」

「見たいっ! ついでに、写真も撮らせてくれると嬉しいな」

「……しょ、しょうがないわね。まぁ、工房をもう一度見せろと言うよりはマシだから、特別に見せてあげるわね」

 どうみても口の端が緩んでいるのだけど、まぁ本人がそういうのならそういう事にしておこう。
 こうして僕は、『七色の人形遣い』謹製の人形達を本人の解説付きで見せてもらうという、実に有意義な時間を過ごしたのだった。
 その間にまたひと悶着あったりもしたのだけど、それはまた別のお話。 





 ところで、水車小屋に帰ってみるとにとりと射命丸さんが弾幕ごっこしてた上に、何故か僕が原因だと両方から怒られました。
 ちゃんと門限ギリギリに帰って来ても怒られるのは、ちょっと理不尽だと思いませんか。





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おまけ 巻の十一 白黒落書漫画(雑)
(http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/tensyouka11.jpg)


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