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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:53
巻の九「親しき仲にも礼儀あり」




 僕が幻想郷に辿りついて、早くも四日が過ぎようとしていた。
 空を飛べるようになってからは……二日か三日かな、正確な時間はさすがに数えていない。
 その間、僕はずっとにとりの工房周辺で飛ぶ練習をしていた。
 ……アイディアは良かったんだけどなぁ。
 我ながら会心の出来だと自負している氷翼は、思わぬ弱点を抱えていたのだった。

「あー、しんどかったぁ」

「ふふふっ、お疲れ様です」

 射命丸さんがお茶を持ってきてくれる。
 肩を叩きながら、僕は暖かな湯気を出す湯呑を受けとった。

「久遠さん、あの翼の『欠点』は修正出来たんですか?」

「うん。一応ね」

「それは良かったです。時間制限付きの移動方法なんて、危なっかしくて使えませんものね」

「ははっ、だよねぇ」

 氷翼の欠点、それは「冷気」だ。
 ただでさえ高度と速度の関係で身体が冷えると言うのに、翼からも冷気を垂れ流されたらそりゃ長時間使えないさ。
 よって僕は冷気を自分以外のところへ排出するよう、氷翼を改良しようとしたんだけど……。
 あまりにはっきりとした形で生み出された幻想の翼は、新たな変化をさせ辛いという思いがけない短所を持っていたのだ。
 まぁ、考えようによってはちょっとやそっとじゃブレない強固な翼であるという長所にもなるんだろうけど。
 冷気の逃がし道を作るのにだいぶ時間がかかったのはやっぱりいただけない。

「とはいえ、まだ改良点はあるんでしょう? 練習あるのみですよ」

「………うぐぅ」

 まったくもってその通りです。
 ああっ、僕の素敵な幻想郷ライフがまた遠ざかって行くぅ。
 また空の上から幻想郷の景色を眺めるだけの日常が始まるんだね。

「まぁ練習する範囲は、もう少し広げてもいいと思いますけどね」

「え?」

「ですから、翼の欠点も治ったことですし、もっと遠くに……」

「射命丸さん愛してる!!」

 仕方ないという感じで微笑む射命丸さんに抱きついた。
 優しい、さすが射命丸さん優しい。

「ちょ!? 久遠さん落ち着いてくださいっ。ああ、そんな頬を擦りつけてこないで」

「もっと遠くへいっける~♪ うっれしいなったらうっれしいなぁ~」

「変な歌を歌わないでくださいよ、夜雀じゃあるまいし! あうっ、顔が近いですよ!?」

「……楽しそうだねぇ」

「そ、そんなわけないじゃないですか! いいから助けてくださいよっ、にとり!!」

「顔真っかだよ?」

「にぃ~とぉ~りぃ~!!!」

 にとりが風呂場から戻ってきたみたいだ。
 この工房には、何と外の世界と同性能の湯沸かし器が置いてある。もちろんにとり作の。
 原理は違うみたいだけど、様々な発明をする工房では意外とこの湯沸かし器は重宝しているらしい。
 いちいち沸かさなくてもお湯が手に入るっていうのは、やっぱり便利な事なんだね。と、外の世界の利便性を再確認したものだ。
 ……む、つまりそれは。

「はいはい、離れた離れた。お風呂沸いたよ」

「……沸いたの?」

「沸いたよ」

 射命丸さんから離れて、にとりと向き合う。
 互いの空気が張り詰めていく。

「さ、アキラ。一緒に入ろう」

「入りません」

「背中の流し合いっこしよっ」

「流しません」

「入ろ」

「やだ」

 満面の笑顔を浮かべあって、僕とにとりは対峙する。
 にとりは友情を深めあうため、一緒のお風呂に入りたいのだという。
 彼女は、男女の違いを大して気にしていないのかもしれない。
 どうも異性に対する恥じらいというヤツが、ちょっと薄いような気がするんだ。
 射命丸さん曰く、人見知りはするけど身内には遠慮がないんだとの事。
 つまり僕は、男である前に身内であると言っているのだ。……嬉しいような、切ないような。
 そういうわけで、僕がここに泊まる事になってからほぼ毎日、このやり取りは続いている。

「入ろ」

「やだ」

「入ろ」
 
「やだ」

 お互いの要求をぶつけていくだけのやり取りが続いていく。
 この三日間、僕とにとりはお互いの倫理観や価値観に基づいて様々な交渉を行った。
 交渉というのはお互いの目的から妥協点を探し出し、双方できる限り得をしようと考える取引の一種だ。
 ……そう考えると、この交渉が最初から成立しない事は明らかだった。

「入ろ」

「やだ」

「入ろ」
 
「やだ」

「入ろ」

「やだ」

 どちらも妥協しないと理解してから、僕たちは理屈で相手をねじ伏せるのを止めた。
 後はもう、意地の張り合いだ。
 どちらが先に折れるか。これは、そういう戦いなのである。
 ……負けるわけにはいかない。
 この戦いには、男の子としての意地がかかっているんだ。
 例え相手がそんな事を気にしないとしても――いや、しないからこそ余計に負けられない。
 なぜなら僕は男の子だからだ。
 例え、以前男のクラスメイトに「お前って……意外と可愛いよな」とか真顔で言われたとしても。
 クラスメイトがいつの間にか学園祭のミスコンに僕の事を応募していた上に、あっさりと予選通過をしていたのだとしても。
 悪ノリで着せられたゴスロリ服でそのミスコンの本選に参加させられ、前回チャンピオンや他の参加者達に二倍近い差をつけて優勝したのだとしても。
 高校進学後の始業式で、教師に「何でお前は男子の制服を着ている」とマジな顔で言われたとしても。
 あくまで僕は男の子なのだ。
 ……男の子なんだもん。

「……どうしたのさ、アキラ」

「なんでもない」

 ちょっと泣けてきた。ちくしょう。

「ならいいや。入ろ」

「いや」

「入ろ」

「やだ」

 ちなみに、ここ三日は全て引き分けという事でお互い別に入っている。
 僕の勝ちではないところがポイントだ。
 流れとしてはこんな感じ。


 言い合う僕とにとり、お互い一歩も引かない。

 ↓
 
 呆れた射命丸さんが先に入る。やっぱり言い合っている僕ら。

 ↓

 お風呂に入っている射命丸さん。意外と長風呂。そして言い合っている僕ら。

 ↓

 出てくる射命丸さん。胸元が軽く開いたシャツから覗いて見える胸元とか濡れた黒髪とかしっとりとしたうなじがエロい。しつこく言い合っている僕ら。

 ↓

 ようやく仲裁に入る射命丸さん。諦めて風呂に行くにとり。僕が後なのはにとり突貫を防ぐため。


 ……いや、やっぱり僕勝ってない?
 にとりの「今日のところは引き分けにしとくよっ」という言葉に何となく納得してしまったけど、これ引き分けじゃないよね? 

「入ろ」

「やだ」

「入ろ」

「やだ」

 まぁいいや。
 とにかく、今日の我慢比べにも負ける気はない。
 男の子の意地と、誇りと、生理現象にかけて。特に生理現象。
 ……あれは、自分の意思で制御できないという意味では邪気眼よりタチが悪いよね。

「入ろ」

「やだ」

 意地の張り合いは続いていく。
 かなり不毛だと思うけど、お互い相手を納得させる絶対の理屈を持っていないのだからしょうがない。
 どうにかならないかな。僕、だんだんと疲れてきたよ。
 いやいや、ここで諦めちゃ相手の思うつぼだ。
 負けるもんか。絶対に負けない。何でこんなに負けたくないのか忘れそうだけど、とにかく負けたくない。

「………ううっ」

「ん?」

「もう我慢の限界だぁーい!!」

 先に根負けしたのはにとりだった。
 四つ角の怒り記号が見えるかのように、彼女はプンスカと怒りだす。
 ……ふっ、今度こそ勝った。

「こうなったら力づくだよっ!」

「あ、あれ?」
 
 彼女の両手が、僕の体を掴む。
 あ、そっちのベクトルにプッツンしちゃったんですか?
 しまった。そうなると僕に対抗手段はない。
 そしてにとりは勢いよく、僕を風呂場に向かってブン投げた。

「は、はわわわわわわわわわっ!!?」

 ちょっ、いくら力づくでも限度ってもんがあるよっ!?
 この勢いで壁面に叩きつけられたら、最悪死ぬて。

「くっ、風よ集まれっ!」

 風を全身に集めて、一気に減速する。
 未だに単体だと上手く扱えない他人の能力だけど、今回は思ったとおりに動かせた。
 脱衣場の扉のギリギリ手前で停止する。

「セ、セーフ……」

「甘いっ!」

「ちょうようかいだんとうっ!?」

 追撃で体当たりをくらい、吹っ飛ぶ僕とにとり。
 もはや手段を選んでないっ!?
 そのまま、扉を破壊して脱衣場へとなだれ込む。
 きょ、強硬手段にもほどがあるっ。

「あぐっ!?」

「ふっふっふ~、覚悟しろー」

 馬乗り状態のにとりが、僕の上で手をワキワキしながら笑っている。
 ……この状態で風呂に入れと言うのですか、貴方は。

「にとり、河童は服を着て風呂に入るの?」

「へ? 何言ってるのさ。そんなわけないだろ」

「だよねぇ」

 だったらどいてもらえると嬉しいんですが。
 このままだと、服も脱げません。
 いや、一緒に入る気はないんだけどさ。

「ほら、だから」

「………なんですか、その手は?」

「さっ、ぬぎぬぎしようねぇ~」

「はわわわわ!?」

 そういって微笑む彼女の手が、僕の服に……って、わー!? わーっ!?
 ぬ、ぬぬぬ、脱がされる!?
 僕は必死に抵抗するが、河童の腕力にはとても対抗しきれない。
 にとりからは邪気みたいなものは感じられないので、変な意味がないことくらい僕も分かっちゃいるんだけど。
 だけど僕自身が無理っ! 邪念満載でごめんなさい!! でも男なら無理だからっ!

「あっ! あっちでウォーカーギャリアーがICBMボムを担いでギャグ走りしてるっ!!」

「何それ!? 超気になるっ」

 僕の指差した方角を、勢いよく振り向いたにとり。
 自分で言っといてなんだけど、何一つ分からないであろう単語に引っ掛かるのはどーよ。
 それとも、河童の本能が僕の単語に含まれたメカ臭に引き付けられたとか?
 どちらにせよ、チャンスである事には変わりない。
 
「いまだっ」

 咄嗟の隙をついて彼女の下から抜け出す。
 そのまま風の力と宙に浮く力を合わせて使い、滑り込むように風呂場に逃げ込んだ。
 扉を閉め、追撃を封鎖して逃走完了。

「ふぅ、何とかなった」

 ……まぁ、力づくで壊されたらおしまいだけど。
 さすがのにとりでも、ここまで逃げ込まれたら諦めるよね。
 僕は流れる汗を拭きとるように額を腕でこする。
 ううっ、風呂が沸いているせいで湯気が凄い事になってるや。

「服着ていると蒸すなぁ。ちょっと冷やそう」

 体の周りに冷気を流すと同時に、周囲を覆っていた湯気が晴れていく。
 曇っていた視界が晴れるとそこには―――――お風呂に肩までつかっている射命丸さんがいた。

「………あれ?」

「…………」

 あれれー? 何でこんなところに天狗様が?
 あっちも僕がいるのは予想外だったのか、同じような顔でこちらを見ている。
 人間は突発的な事態に追い込まれると現実逃避するか思考停止するかの二種類に分かれると聞いていたけど、妖怪も同じだったんだ。
 さしずめ、僕が前者で彼女が後者と言ったところか。
 さて、何でこんな事になったのだろう。ちょっと考察してみようね。
 えーっと、普段の流れ的に考えると……。


 言い合う僕とにとり、お互い一歩も引かない。

 ↓
 
 呆れた射命丸さんが先に入る。やっぱり言い合っている僕ら。

 ↓

 お風呂に入っている射命丸さん。意外と長風呂。そして言い合っている僕ら。 ← 今ここ。


 ああ、納得。そういう事ですか。
 いつものノリで僕らを放置し、射命丸さんはお風呂に入ったのだろう。
 だけど今回は、プッツンしたにとりが強硬手段に出たわけで。
 結果、こうして僕らはハチ遭わせしたという。

「なるほどぉ! あはははははー」

「……何が、おかしいんですか」

「い、いえそのっ」

 僕が笑いだすと同時に、射命丸さんも動き出す。
 顔の下半分まで湯船の中に隠し、ブクブクと泡を立てて抗議する射命丸さん。
 ……お湯は乳白色か。残念。

「………ぶくぶく」

「ごめんなさい」

 今、確実に「ぶくぶく」という擬音に殺意がこもっていたよ。
 発言はしていないけど、全てを察されたっぽい。

「と、とにかく、これはわざとじゃないわけで……」

「ぶくぶく」

 ああ、責めるような視線が「早く出て行ってください」と告げているのが分かる。

「分かりました。それじゃ、僕も出ていきま……」

「どっかーん!!!」

「ぶくぶくっ!?」

「はわわっ!?」

 背後から衝撃が加えられる。
 散らばる木片と一緒に前方に押し出される。
 間違いない、にとりだ。まさか、ここまで力づくにされるとは。
 というか僕まで吹っ飛ばされてるじゃないですか。

「あぶふっ!?」

「ぶくぶ……きゃあ!!!」

「―――おや?」

 思いっきり吹っ飛んだ僕は、頭から湯船に突っ込んだ。
 当然、その先には射命丸さんがいるわけで……。
 ……なんだろう。この視界を覆う肌色は。

「あやややや! 久遠さん何やってるんですか!!」

 何もしているつもりはありません。私は巻き込まれただけです。

「おおっ、仲良いねぇ二人とも。そんなに抱きあって」

「抱き合ってるんじゃなくて、彼が私の胸に顔を突っ込んでいるんです!」

 状況説明ありがとうございます。感触しか分からないのが残ね……もとい、せめてもの救いです。

「久遠さんも、早く立ち上がって……って、湯船が凍ってますよ!?」

 あー、そういえばさっきから、冷やすために能力使いっぱなしにしていたっけ。
 やたらと身体が安定しているのは、湯船が凍って固定されているからか。

「さ、さささ、さむっ!? 寒いですよ久遠さん。後、吐息が胸にあたってます! どいてくださいっ」

「……いいなぁ、文は一緒にお風呂入れて」

「この状況を見て出てくるセリフがそれですかっ!?」

 ちなみに、幸せそうに見える僕の状況ですが、実はだいぶ辛いです。
 氷の拘束具で体がどんどん冷えていくし。そもそも呼吸がしにくいわけですし。
 …………あれ? 僕密かに死ぬピンチ?
 いかんっ! このままだとマジでヤバい!!
 とはいえ冷気を止めても意味は無いし、どうすれば。

「いい加減にぃ……してくださいっ!!!」

 どかーんと破裂音がして、凍っていた湯船が吹っ飛んだ。
 さすが女の子に見えても天狗。氷の塊程度じゃ動きを止める事すら出来ないとは。
 同時に僕も吹っ飛ばされ、風呂場の床に尻もちをつく。
 た、助かったぁ。

「まったく、久遠さんもにとりも、いい加減に」

「あちゃー」

「は、はわわっ」

「へ? どうしまし……た」

 再び硬直する射命丸さん。
 そりゃあ、全裸で仁王立ちなんてした日には固まってしまうでしょうね。
 あ、大丈夫。僕は見てないよ? とっさに視線を逸らしたから。
 ………ごめんなさい、ちょこっとだけ肌色の部分を見てしまいました。いや、はっきりではないよ?

「あ、あ、あああ―――」

 分かる。見てもないのに、真っ赤になっている彼女の顔が容易に。
 しかし下手な事は言えない。
 今の彼女は破裂寸前まで空気をためた風船みたいなものだ。口にする内容次第では……。

「文……もうちょっと恥じらいを持とうよ」

 あ、アウト。
 君にそれを言われちゃあ……。

「う、ううう、うわぁぁぁぁぁぁあああああああああん!!!!!」



 ―――――――塞符「天上天下の照國」



「どひゃああああああああ!?」

「う、うへぇぇえええええ!?」

 射命丸さんのスペルカードで、風呂場ごと僕らは華麗にすっ飛びましたとも。





 ……当然の話だがその後、にとりが一緒にお風呂に入ろうと言う事はなくなった。


 



 





おまけの落書

○フルカラー久遠 晶(服適当、氷翼装備)
( http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/akira.jpg )
○在りし日の晶(ミスコン編)
( http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/arisihi.jpg )


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