巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」 前回までのあらすじ、何だか良く分からないけど僕は愛されているそうです。主に友情的な意味で。 レミリアさんに相談に乗って貰った僕は、まだ色々と言いたそうだった彼女に断りを入れて紅魔館を後にした。 僕の事を部下にしたいと言ってくれたレミリアさんだけど、強制する気は更々無いらしい。 多分、帰ると決めても呆れながらサヨナラしてくれるんだろうなぁ。 本当に良い吸血鬼だよ。若干唯我独尊気味だけど。「やっ、やっと見つけましたよ晶さん。すいませんが、私と紅魔館に……」「あ、美鈴。もう用事は済んだから戻って来いってレミリアさんが言ってたよ」「……そんなぁ~」 皆に迷惑かけてる以上、ちゃんと結論を出さないとダメだよね。 さて、それじゃあ次はどこへ行こうかな。Case4:上白沢慧音&稗田阿求(+1)の場合「なるほど、それで我々に悩みを相談しに来たのか」「人生相談には最適だもんな、この二人は」「……妹紅さんは何もしないんですね」「はっはっは、私はそういう言う柄じゃないさ」 とりあえず一番近い所から。と言う考えで人里にやってきたんですが、言わない方が良いかなコレは。 もっと言うと、上白沢先生と妹紅さんが居たのは完全に偶然だったんだけど……いや、後でどっちにしろ頼る気だったからこれは問題無いか。 しかし、こうして相談された事を喜ばれると何だか申し訳なくなってくる。色んな人に相談しているだけに。 曜日毎に付き合う相手を変えるダメジゴロになった気分だ。ちなみに、ヒモっぽい現状である事は特に否定しません。「まぁでも、空気を読まずに言わせて貰えれば――残るべきだと私は思うね」「……それは、妹紅さんの経験からくる助言ですか?」「そう思ってくれて構わないよ。異端は、やっぱり同じ様な異端の中に居るべきなのさ」 妹紅さんはどこか遠い瞳で、そんな事を呟いた。 恐らくソレは、彼女の経験談から来る言葉なのだろう。 確かに、外の世界へ帰るに当たって一番の懸念事項となるのはソコだ。 映姫様は半月以内なら間に合うと保障してくれたけど、そこから先どうなるかは言ってくれなかった。 もちろん外に戻ってから積極的に能力を使うつもりは無いけれど、偶発的に使ってしまう可能性は充分にあるワケだしね。 その結果、現代の魔女狩りが始まったりしたら目も当てられないだろう。外でも完全に妖怪なんかが居なくなったワケじゃないし。「故郷を大切にする気持ちも分かるけどな。合わない場所に住み続けるのは互いにとって辛い事に――なんだよ慧音」「そうやってお前は、いつだって私が話したかった内容を先に話してしまうんだな」「え? いや、今のはあくまで私の意見で………ってひょっとして、慧音も同じ意見だったのか?」「おまけに、理由の方まで私と同じだなんて――妹紅は本当に私の事が嫌いなのかぁぁぁ?」「や、別にそんなつもりは無いから。と言うか意外だな、お前なら晶に帰るよう促すと思っていたよ」「……その理由も、さっきお前が言ったんだよ、妹紅」「………スマン」 上白沢先生、とことん報われ無いなぁ……。 ある意味お馴染となった先生の醜態から目を背ける様に視線をズラし、僕は阿求さんに意見を求める。 同じく二人の姿に苦笑していた阿求さんは、僕の視線に気付くと表情を引き締め、自分の考えを語り始めてくれた。「私は、帰った方が良いと思います。晶さん程の実力者が幻想郷に残れば、それは新たな火種になりますし」「そ、それは大袈裟じゃないかな」「なら言い方を変えますね。晶さんが残る事を選んだ場合、現在晶さんが関わっている組織の人達が血みどろの争奪戦を始める可能性がありますよ?」「あっはっはっは―――どうしよう、凄くその光景が想像出来る」 残るって事は当然、永住する為の居場所を用意しなければいけないワケだ。 まぁ、そうなった場合は十中八九今まで通り幽香さんのお家でお世話になるんだろうけど……立場がペットだからなぁ。 誰か一人が僕の立場にイチャモンを付けた瞬間、バトルロワイヤルが始まる気がする。 なーんちゃって、さすがに考え過ぎだと思うけどねー。………出来れば、自意識過剰であって欲しいなぁ。「しかしだな、稗田殿。それでは「お前は騒動の元になるから帰れ」と言ってるのと同じでは無いか?」「私が心配しているのは、晶さんの身の安全です。そう言う上白沢さんこそ「貴方はバケモノだから幻想郷に残れ」と言ってる様に聞こえますが?」「どっちも邪推のし過ぎだと思うがなぁ。後、言ったのは私だからな、一応」 僕も概ね妹紅さんの意見に同意です。事実に腹を立てるほど狭量じゃありませんし。 ただどうも二人は互いの意見に納得がいかなかったらしく、厳しい表情で睨み合っている。 けどまぁ、いきなり殺し合いを始める気配は無いので全然不安にならない。むしろ微笑ましいくらいだ。 「なので僕は、次の人に相談しようと思います。後ヨロシク」「ヨロシクって……せめて少しくらい、二人の話を聞こうとする素振りを見せろよ」「なら妹紅さんは、二人の話し合いを最後まで聞いていたいと思いますか?」「はっはっは、よーし行ってきなー」 分かって頂けて幸いです。 いや、まぁ二人の話が退屈とかそういう事は一切無いですよ? だけど絶対長くなりそうだからなぁ……。お互いワリと頑固でしかも口が立つ方だから、尚更長引いてしまいそうだ。 それに、個人的にも他人の意見はあくまで参考程度に留めておきたい。 この状況下で何をと思うかもしれないけど、自分の事はやっぱり自分で決めておきたいのだ。「おい、晶はどう思……ってアレ?」「あ、もうあんな所に」「では失礼します、ありがとうございましたーっ!!」 だから、僕が逃げる事は必然なんですよ! 自分の行動に言い訳をしながら、僕はお礼と共に人里を後にするのだった。Case5:蓬莱山輝夜の場合 勢いのまま駆け抜けていたら、いつの間にか迷いの竹林に辿り着いていました。 魔法の森耐久マラソンに比べればまだ大人しいけど、ナチュラルに人外の所業を行うのは今後自重した方が良いかもしれない。色んな意味で。 ……嫌だなぁ、次に人里へ行った時に「マッハ腋メイド」なんて都市伝説が出来ていたら。 まぁ、後悔してもしょうがないし、今度は永遠亭の人に話を聞いてみようか。 「と言うワケで、相談に来ました!」「じゃあ残りなさい♪ その方が私も楽しいし」 うわぁ、ツッコミ皆無で結論だけを口にしたよこの人。 ここは永遠亭の奥座敷にあった、以前は何故か落とし穴で入れた輝夜さんのお部屋である。 もちろん今会話している人に捻りが有るはずも無く、普通に輝夜さんなワケで。 彼女は唐突に現れた僕のこれまた唐突な相談事に対して、何一つ反応する事無く自分の意見を口にした。 さすがはなよたけのかぐや、この程度のボケっぷりなど千年前に通過したと言う事かっ。 ……まぁ、実際は普通に訪問して普通にお師匠様達に挨拶していたから、単純に筒抜けだっただけなんだと思うけど。「何よ、不満なの? どうせ私がどう言っても従う気は無いくせに」「いえいえ、不満は特に有りませんよ? 輝夜さんもワリと真面目に答えてくれたみたいですし」「………あら、何故そう思ったのかしら?」「何故って……適当にあしらうつもりなら、輝夜さんはもっとソレらしい事を言うでしょう?」 さすがに、それが分からないほど人を見る目が無いワケじゃありませんよ? 輝夜さんは基本的に、自分の欲求に素直な人だからなぁ。 その場のノリで言ってる様に見える時の方が、本音で語ってる確率が高いのだから困る。 幻想郷の人達は総じてそんな感じ、と言うのは禁句ですヨ?「……良いわね。今の言葉はかなりキタわ、空気読めない貴族五人よりよっぽど乙女心が分かってるじゃない」「何か、お気に召しましたか?」「召したわよ~。もういっその事、幻想郷に残るついでに私と結婚しない?」「すいません、もう二度と難題には挑戦したくありません」「今なら無条件で嫁入りさせてあげるわよ。貴方の寿命が尽きるまで、一緒に夫婦ごっこするのはどうかしら?」 要約すると、永遠の中のほんの数十年を僕で暇潰ししたいワケなんですね。 ……輝夜さんにとっては閃光の様な一瞬でも、僕にとっては残りの一生なんですがソレ。 あと、ナチュラルに人を嫁入りさせないでください。そりゃ僕は男の娘キャラで通ってますけど、その一線だけは譲れませんヨ?「タダより怖いモノは無いと思うので、やっぱりお断りさせて頂きます」「あら残念。少しくらい悩んでくれても良かったのに」 輝夜さんはさほど残念でも無い表情で、口元を隠しながらクスクスと笑った。 天然でコレだから怖いよなぁ。本人に一切悪意の無い所が、余計に傾国の美女っぽさを醸し出している。「まぁ、真面目な話。したい様にするのが一番だと思うわよ? 例え貴方が、誰かに何かを忠告されたとしてもね」「……そんなモノですか」「そんなもんよ。ちなみに私は、月に帰りたくないから迎えの使者を纏めてブチのめしたわ」「え? いや、それって自慢げに言う事じゃありませんよね?」 僕の常識が間違っていない限り、ドヤ顔で説明する話では無いと思われますが。 と言うかこの人そんな事してたんだ。現代に伝わる竹取物語の中じゃ、かぐや姫は最初から諦めモードだったと言うのに。 まぁ、輝夜さんらしいと言えばそれまでだけど。……もうすでに僕の中で竹取物語への信頼度はゼロになりましたよ。「退屈は永遠すらも殺すの。貴方も、譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい。賢いフリしてあっさり手放すのは馬鹿のする事よ」「き、気をつけます……」「ふふっ。もっとも貴方なら、私がわざわざ指摘しなくても理解していると思うけどね」 ……すいません。それはさすがに買い被り過ぎだと思います。 輝夜さんの妙な信頼が込められた笑顔に対し、僕は口の端が引きつりまくった苦笑いを返す。 ううっ、下手に心配されるよりずっと居たたまれないのは何でだろう。 結局輝夜さんの視線に耐えきれず、僕は逃げ出す様に永遠亭を後にしたのだった。Case6:東風谷早苗(+α)の場合 何だか幻想郷横断の体を成してきた相談行脚の次の目的地として、僕は守矢神社を選択した。 選択したんだけど……今、物凄くその事を後悔している所です。 僕の様子から何かを察した早苗ちゃんが、気を利かせて自分の部屋に案内してくれたまでは良かったんだけどねぇ。「どうぞ、粗茶ですが」「あ、どうも。お構いなく」 お茶とお茶菓子を持ってきた早苗ちゃんが、お茶菓子を挟んで相対する位置に座り込んだ。 その表情からは、親友の悩みに対して真摯に答えようとする意思が汲み取れる。 まぁ、そっちの方は特に問題無いんだけど……そんな彼女の後ろに、招かれざる神々が居るんですよ。それも二柱も。 襖の隙間から、神様二柱が押し合い圧し合い部屋の中を覗きこむその姿は、シュールを通り越して何かの芸術にも思えてくる。……ゴメン、やっぱ気のせいだ。 どうやら彼女達は、僕等が何をしようとしているのか大変気になっているらしい。 出来ればそっとして欲しいんですが、残念ながらそれを今の八坂様に告げる勇気は存在しておりません。 いや、だってなんか祟り神みたいな顔でじっとこっちを見てくるんだもん。出来れば見なかった事にしたいくらい怖いんですって。 ちなみにもう一人のデバガメ神こと諏訪子さんは、チラ見しただけで分かるほど面白がっているので助けてくれる望みは薄い。神様アテにならねぇ。「むぅ、なるほど。いつの間にかそんな大変な事になっていたんですね」「え、あ、うん。そうなんですよ」「……どうかしましたか?」「気にしないでください。話の続きをどーぞ」「はぁ……?」 どうやら後ろを気にしている間にも、話の方は普通に進んでいたらしい。 と言うか、僕の方も無意識に事情説明まで済ませていたようだ。 ……こういう時たまにだけど、自分が実は凄いやつなんじゃと思う時がある。すぐに気のせいだと思い直すけど。「帰るか、残るか。なかなかに難しい問題ですね」 むむむと唸り声を上げながら、早苗ちゃんが眉根に皺を寄せて考え込み始めた。 いや、そんなに真剣に考えてくれなくても良いんですよ? 他人事上等で適当に答えてくれたんで僕的には充分なんです。 貴女の後ろの神様なんて、見事に適当そのものな答えを返してくれてますし。しかもフリップボードに書いて。 とりあえず八坂様、僕の事が嫌いなのは分かってますから「とっとと帰れ!」って太字で書くのは止めてください。 あと諏訪子さん、「早苗と一緒に現人神化、HAPPYEND」ってどういう意味ですか。そして何で貴女は無駄に俗っぽいんですか。「守矢神社の現人神として答えるのなら、晶君は外に帰った方が良いと思います」「現人神として?」「はい。幻想郷は、神や妖怪の領域です。人である晶君は、やはり人の世界に居た方が良いのではないかと」「なるほど。……ちなみに、僕の友達として答えるのならどんな感じになりますかね?」「友達としてなら、私は晶さんの選んだ答えを支持します!」 それまで周囲に漂っていた神様らしい厳かさを投げ捨て、元気よく断言してくれる僕の親友。 そんな何時も通りの彼女の姿に、ちょっとホッとしたのは秘密だ。だから何かを察してニヤニヤしないでください諏訪子さん。 「そっか……ありがとう」「いえいえ、友達として当然の事を言ったまでです。……参考になるかは微妙ですけど」 早苗ちゃんは自慢げな表情で、えっへんと胸を張る。 その際、正座していたせいで微妙にバランスを崩す所がちょっと可愛い。 もっともその後ろから、微笑ましさを消し飛ばす程の殺気が飛んできているのでどうでもいい事ですがね! あ、「調子に乗るな」ですか。すいません、これからは細々と生きていこうと思います。「ところで晶君、さっきから何で私の後ろを――あ」「ありゃ、見つかっちゃったねー」「い、いや違うぞ早苗。これは偶々……」 八坂様、さすがにそれは無理があります。どう見ても覗き見している様にしか見えませんって。実際その通りだし。 そこは諏訪子様のように、切腹直前の武士みたいな覚悟で判決を待ちましょうよ。 まぁ、潔いけど神様の態度としては正直どうかと思う。どうなってるんだろうね守矢神社のヒエラルキー。 ……ところで、先ほどから滲み出ているそのドス黒いオーラは何なのでしょうか早苗サマ。 この神社で崇めているのは邪神の類じゃ無いはずですよ? 怒っているのは分かるけどとにかく落ち着いてください。「――――晶君」「イエス、マムッ!!」「急に用事がデキテシマイマシタ。少しセキヲ外しテもヨロしいデょウカ」「だ、大丈夫でふっ! そろそろ他の人に話を聞こうかなーって思っていたのでありまして」「なっ、貴様、私達を見捨てるのかっ!?」「いやぁ、見捨てるでしょうコレは」「デハ、シツレイサセテイタダキマス」 二人の首根っこを掴み、ずるずると引き摺りながら部屋の奥へと移動する邪神……もとい早苗ちゃん。 僕に許されたのは、神様の安否を神様に祈ると言う本末転倒な行動だけだった。「――勝手に人の部屋を覗くなんて、何を考えているんですかぁぁぁぁぁあっ!!!」 襖を閉じてから数秒後に聞こえてくる、至極もっともな早苗ちゃんの抗議。 神社どころか妖怪の山全体に響き渡るレベルの叫び声に、僕は無言で敬礼の姿勢を取った。 これが、幻想郷で見た二柱の最後の姿だった……なんて事に為らない事を切に祈る。「さて、これからどうしようか……」 妖怪の山の麓に辿り着いた僕は、再び頭を悩ませる事となった。 候補だけなら親分や椛が残っているから全然問題は無いんだけど……何だか、相談すれば相談するほど雁字搦めになっている気がする。 皆ワリと親身になって相談に答えてくれるんだけど、答えがバラバラだからなぁ。 いや、そもそも参考程度に収めるつもりなら、バラバラであっても問題は無いはずなんだよね。 ……結局は、どうして良いのか一向に定まらない自分が悪いのか。 頬を叩いて気分を変えようとしても、モヤモヤが消える気配は一向に無い。せめて、何か切っ掛けでもあれば……。「なーんて、そう上手くいくはずも無いか」「―――久遠晶殿、ですね」「……はい?」 自嘲気味に頭をはたいた僕に、突然透き通った鈴の音みたいな声がかけられる。 振り返るとそこには、黄金の様に輝く九本の獣の尾を持った道士風の女性が存在していた。 ……何だか、紫ねーさまに似た人だなぁ。 そんな僕の第一印象を肯定する様に、九尾の女性は慇懃な口調で言葉を続けた。「初めまして。私は八雲紫の式、八雲藍と申します。紫様の命により貴方様をお迎えに参りました」 そう言って丁寧に一礼する、自称「八雲紫の式」である八雲藍さん。 ――ひょっとしてこれは、欲しがっていた切っ掛けだったりするんだろうか。 何故か鳴りだす脳内の危機感知センサーに不安を覚えながら、僕は静かに息を呑むのだった。 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「スキマ妖怪だと思いましたか? 残念、山田さんでしたっ!!」死神A「ああ……戻ってきちゃいましたか。死神Aです」山田「やはりこのコーナーは私でないとダメですね。有るべき所に有るべきモノが納まった気がします」死神A「私は一生スキマ妖怪で良かったと本気で思ってました」山田「そんな事言ってて良いんですか? 同じアシスタント枠の人気で腋巫女に負けているのに」死神A「……いや、あれは人気って言うより同情じゃ」山田「では最初の質問でーす」死神A「ガン無視!?」 Q:‘習得条件’も同時に作った事になるとのことですが「条件のついた能力を作った」のか「能力を作った後に習得条件を作った」のかどちらですか?山田「形としては後者になります。某隙間妖怪に能力を説明された後、嘘の条件を聞いて本当に条件が増えたと言う事ですね」死神A「なるほどぉ。ちなみに、条件付きの能力も作れるんですかね?」山田「今更何言ってるんですか。散々色んな事を出来る出来ると言ってきたのに、出来ないワケが無いでしょう。給料減らしますよ」死神A「なんでそんなに辛辣なんですか!?」山田「質問者も言っておりますが、既存の能力に更なる条件をかける事ももちろん可能です。……まぁ意味は無いと思いますがね」死神A「あ、でもパワーアップ的な使い方も出来るんじゃないですか? こう、条件を満たせば強化可能みたいな」山田「そうやって知的路線をアピールするつもりですか。あざとい、実にあざとい」死神A「いや、この程度でその路線アピールは無理があるでしょう!?」山田「では、今回の所はこれまでで―――」死神A「えっ、ちょっ、待ってくださいよ。早すぎませんか?」山田「仕方が無いでしょう、質問が無いんですから。まったくスキマ妖怪の時は祭りが出来るくらい質問が来ていたと言うのに……全員地獄に落としてしまいましょうか」死神A「……あれは、話の流れ上多くなってしまっただけだと思うんですが」山田「何でその時私が居なかったんですか!! あとその胸がムカつくので一発殴らせて下さい」死神A「本編で解説してたからですよっ! と言うか後半は本件に一切関係無い!?」山田「あ、私は四季映姫さんとは全くの無関係なんでそこは考慮してください。胸も私の方が大きいですよ」死神A「…………哀しくなる嘘は止めてください」山田「ちなみに、質問者からはこんなメッセージも貰ってます」 タダで質問するのもなんですので空腹の腋巫女さんへ晶君の肉じゃがをプレゼントです死神A「……いや、これはダメでしょう。隙っぱらにアレとか普通に死にますよ」山田「でしょうね」死神A「でしょうねって、分かってるなら――」山田「なのでこの肉じゃがは、スタッフ(※注1)が責任を持って処分致します」 ※ここで言うスタッフとは死神Aの事である。死神A「何ですかその不必要かつ面倒な注釈は!? 結局私が食べるってことじゃないですか!」山田「正解。すーぱーやまださんの効果で三倍の肉じゃががプレゼントされまーす」死神A「それって実質罰ゲームですよね!? あ、ちょっと、待って、もう肉じゃがはイ――――――――」山田「ではでは、オチもついた所でまた次回~」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど