<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

その他SS投稿掲示板


[広告]


No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[8576] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/09 00:02


巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」




 幽々子さんにお礼を告げた僕等は、一度文姉の家に帰還すべくまったりと飛んでいた。
 まぁ、あくまで傍から見たらの話ですけどね?
 実際の所はどうかと言うと……悩み過ぎて悶々としている状態です、はい。
 挙句の果てには、フランちゃんに気を使われる始末。

「ねぇねぇお兄ちゃん。私、お兄ちゃんの本当の能力を見てみたいなぁ」

「えーあー、そーだねー」

「どうしたの?」

「その、実はまだ使い方が良く分からなくて……」

「ご、ゴメンなさい」

「……いや、僕の方こそゴメン」

 その気遣いも、華麗に空回りさせちゃったワケですが。
 申し訳無さ過ぎてそろそろ死ねる。誰かこの空気を何とかしてくださいお願いします。

「妹さまー、晶さーん」

「あれ、美鈴だ?」

「本当だ。何してるんだろう」

 妖怪の山の麓付近まで辿り着いた僕等の前に、何故か紅魔館の門番であるはずの美鈴が現れた。 
 彼女はこちらに向かって、元気そうに手を振っている。
 僕達は顔を見合わせ首を傾げながら、美鈴の目の前に着地した。

「御二人共、お元気そうで何よりです」

「おかげ様で……と言うべきなのかな? それよりどうしたのさ美鈴、こんな所で」

「その、お嬢様に妹様を迎えに行くよう言われまして」

「……あー、申し訳無い。勝手に連れ出しちゃって」

 状況が状況だったから仕方無いけど、皆に何も言わず出掛けちゃったんだよねぇ、僕等。
 心配してるだろうなぁ、特に紅魔館組と文姉。
 
「あ、そこらへんの事情はお嬢様も分かってますから大丈夫ですよ?」

「え゛っ、レミリアさん知ってるの!?」

「と言うか、あの場に居た人は皆知ってますよ?」

「僕の覚悟筒抜け!?」

 何と言う事でしょう。いや、正直上手くいきすぎてる気はしてたけどさ。
 皆の心遣いに感謝するべきなのか、恥ずかしがるべきなのか。
 ……とりあえず、フランちゃんを連れ出した釈明をしなくて済んで良かったと思っておこう。

「あ、そうですそうです。それから、幽香さんからも伝言を預かっております」

「幽香さんから?」

「えっと『蝙蝠が騒がしいから、太陽の畑に戻るわよ』だそうです」

「……どういう事?」

「実はですね。晶さん達が居ない間に、お嬢様達は月へと出掛けていたんですが――そこでどうも完膚なきまでに負けちゃったみたいなんですよ」

「あの、レミリアさんが!?」

 月に出掛けた事自体びっくりだけど、そこで完敗した事はさらに驚きだ。正直信じられない。
 彼女と戦ったのは‘お遊び’の数回だけだけど、その強さは身に沁みて分かっている。
 相手が八坂様級の実力者でも、完敗は有り得ないと思っていたんだけど……世の中は本当に広いものだ。
 しかしそれが本当なら、幽香さんからのメッセージの意味も何となく察する事が出来る。
 あのプライドの塊みたいなレミリアさんが、そんな負け方をした後どうなるのかなんて想像するまでも無い。
 
「ちなみに、美鈴が今のレミリアさんの状態を例えるとどんな感じ?」

「そうですねぇ。……逆鱗を反対向きに固定された状態の竜って感じです」

 いつ暴れ出してもおかしくない状況なんですね、分かりました。
 いや、でもそんな感じなら幽香さんは呆れて出ていくなんてしないよね。むしろ燻ってる炎に油ぶっかけるよね。
 と言う事は、機嫌は悪いけど爆発する気配は無くて空気だけが悪くなってる感じなのかな。
 ……うん、間違いないね。それなら幽香さんは絶対に出ていく。明日出荷される予定の養豚場のブタでも見る様な目でレミリアさんを見下しながら出ていく。
 
「もう、お姉様ってばしょうがないんだから。なら美鈴、急いで帰ろっか」

「そう言って貰えると助かります……。晶さんはどうします?」

「僕は――先に太陽の畑に戻るよ。文姉もそっちに居るだろうしね」

「頑張ってね、お兄ちゃん!」

 両手を合わせ僕を応援してくれるフランちゃんと、話の流れが理解できずクエスチョンマークを浮かべる美鈴。
 二人に軽く手を振りながら、僕は氷翼を展開し太陽の畑へと飛んでいった。
 さて、まずはあの二人に相談する事にしようか。



Case1:河城にとりの場合



「ああ、あの二人なら出掛けてるよ。どこかで喧嘩でもしてるんじゃないかな」
 
「―――ぎゃふん」

 久々に戻った幽香さんの家で僕を出迎えてくれたのは、幽香さんでも文姉でもなくにとりだった。何でここに居るのさ。
 彼女は僕のバックから取り出したのであろうカメラとプリンタを床に並べ、両手に持った同じ外見の代物とソレを何度も見比べている。
 ……あれ、何で増殖してんの? まさか幻想郷の空気を吸って分裂したんですか?
 そんな僕の疑問を帯びた視線に気づいたにとりは、全身から自慢げなオーラを放ちながら説明してくれた。

「ふっふっふ。アキラが私の事を忘れている間も地道に努力を続けた結果、ついに『でじたるかめら』と『こんぱくとぷりんたぁ』を模倣する事に成功したのさ!」

「な、なんだってーっ! あと、忘れてて本当にごめんなさい」

「まぁ、ぶっちゃけ中身の完全模倣は不可能だったんで、再現出来たのはガワと性能だけなんだけどね」

「いやいや、充分凄いから」

 にとりの持ってるカメラもプリンタも、本物と比べて一切遜色の無い出来をしている。
 さすがに見ただけじゃ性能面の再現までは分からないけど、にとりの様子からして画竜点睛を欠く事はありえまい。
 まさに河童驚異の技術力。次はこの人、パソコンをパーツ単位で作りだすんじゃないだろうか。

「完成したのはアキラが協力してくれたおかげだよ、ありがとう」

「あはははは、おかげと言われるとさらに申し訳なくなってしまいますネ。手助けなんて、ちょっとしかしていないワケだし」

「その「ちょっと」があったから完成したんだよ。胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」

「う、うん。どういたしまして」

「そうそう素直で結構。……ところで、アキラはあの二人に何の用があったんだい?」

 僕の返答に満足したにとりが、改めて二人を探している理由を尋ねてくる。
 ふむ。二人がいないのなら、先に彼女に相談した方が良いかな。
 何だかんだで、僕が幻想郷に来た頃からの付き合いがある貴重な友人だ。
 どんな答えを返してくれるにせよ、結論を出す参考に為る事は間違いないだろう。

「んー、実は皆に相談したい事があってね」

「お、何か悩みごとかい? 何なら私が相談に乗ってあげようか?」

「あはは、それじゃあお願いしちゃおうかなー」

 出来るだけ軽く聞こえるような口調で、僕はにとりに今までの事を語っていく。
 本当の能力の事、選ばなければいけない未来の事、閻魔様の教えてくれた期限の事。
 一通りの話を聞いた彼女は――白々しいほど明るい態度で笑いだした。

「そっかぁ、アキラは幻想郷から帰っちまうんだねぇ。寂しくなるよ」

「えっ、いや、にとりさん?」

 それをどうするべきか、現在進行形で悩んでいるワケですよ?
 にとりはこちらの戸惑いをガン無視して、僕が帰る前提でアレコレ考え始めている。
 お別れ宴会とか企画してくれるのは嬉しいですけど、今の状況だと軽いイジメですよねソレ。
 にとりは複製したプリンタとカメラを自分のバックパックに収めると、こうしては居られないとばかりに立ち上がった。

「さーて、まずは宴会場を探すとするかぁー」

「あ、あのですね。心遣いは大変嬉しいんですが、問題はそこじゃ無くて……」

「じゃあね! アキラも、早く帰る準備を済ませなよ?」

 僕はにとりを制止しようとするんだけど、もちろん彼女が聞いてくれる気配は無いワケで。
 無駄に良い笑顔で、にとりさんは帰っていってしまいましたとさ。
 
「ええー……」

 これってひょっとして、早く帰れって意思表示なのかなぁ……。



Case2:アリス・マーガトロイドの場合



「そんな事があったんだけど、アリスさんはどう思いますかね」

「とりあえず、貴方が私を便利屋扱いしてる事は良く分かったわ」

「いいえ、駆け込み寺です」

「尚更悪いわよ!!」

 にとりにまさかの相談放棄をされた僕は、ショックで呆然としたままアリスの家に駆けこんでいた。
 作業中だったらしいアリスは僕の訪問に渋い顔をしたけれど、それでも家の中に招き入れお茶を出してくれた。
 さすがはアリス、口では文句を言いつつも何だかんだで優しいね。

「そういう貴方は来訪するごとに図々しさが増していくわね」

「ボクトケイヤクシテ、マホウショウジョニナッテヨ!」

「あっはっは」

 自覚はあります。特に自重する気はありませんが。
 ほら、アレですよ。思うがままに振舞える気安さがアリスさんにはあるんですよ。

「アンタはどこでもそんな感じでしょうが」

「はぅあっ」

「そもそも都会派魔法使いの私に、そんな空気は必要ないのよ」

「……都会派ですか、上海さん」

「トカイハデスヨ、アキラサン」

「―――上海、撃て」

「テキハホンノウジニアリ!」

「ひでぶっ! まさかの裏切り!?」

 酷いや、上海だって同じ様な事言ってたのに。
 本当にアリスさんは人形に甘いなぁ。僕にももっと愛情が欲しいです。
 あ、ゴメンなさい。ちょっと調子に乗り過ぎました。
 だから人形二体を使って両サイドからグリグリするのは止めてください。意外と痛いです。

「あと、出来れば相談にのってください」

「本当に図々しいわね。……とっとと外の世界に帰れば?」

「そんな適当な事言わないでさぁ」

「適当じゃないわ。帰ればいいじゃない、どうせここに残る理由も無いんでしょう?」

 いや、確かにそうだけど。
 その態度は、余りにもつれなさ過ぎやしませんかね?
 話はそれで終わりだと言わんばかりに、アリスは卓上の作業へと戻っていく。
 ちょっと待ってくださいよ。他人に頼れって言ったのはアリスさんなのに、その等閑っぷりは無いと思いません?
 僕泣くよ? あらん限りの声で泣くよ?

「はいはい、好きなだけ泣きなさい。ただし余所でね」

「うう……うわぁ~ん!! アリスのばかぁーっ! 大っきらいだー!!」

 杜撰な扱いに耐えかね、僕は半泣きで部屋から飛び出した。
 もう誰も信じられないとはこの事か。ちくしょう、この悲しみをどこで癒せば良いのかっ!

「……良いのよね、これで」

「あ、ちなみに今の「大嫌い」は物の弾みで口にしただけで、本当は大好きだからね!!」

「ワザワザ戻ってきてアホな事言ってるんじゃ無いわよ! とっとと行きなさい!!」

「キミガスキダ-ト、サケビ-タイ」



Case3:レミリア・スカーレットの場合



 そうやって勢い良く飛び出したものの、ぶっちゃけ行く当ての無かった僕はとりあえず紅魔館にやってきた。
 何故か美鈴の代わりに門番をやっていた咲夜さんに案内されて、僕はレミリアさんの部屋へと通される。
 部屋の中には、何故かベッドに座って優雅に足を組んでいるレミリアさんの姿が。
 何だろうコレは。聞いていたより機嫌は良いみたいだけど、あからさまに様子がおかしいな。
 両腕を組んだレミリアさんは、無言で目の前に置いてある椅子に座るよう促してくる。
 何と言うか、先生に呼び出された生徒の気分だ。まさかレミリアさんにまでお説教されるとかないよね?

「来たか、久遠晶」

「はぁ、来ましたが」

「フランから聞いたぞ、何やら悩んでいるそうじゃないか。ふっふっふ、私が相談を受けてやっても良いんだぞ?」

「……レミリアさん、フランちゃんから何か言われました?」

「くっくっく。フランめ、晶の悩みを晴らす事が出来るのは私しかいない等とおだておって……仕方の無い奴だ。くっくっく」

 フランちゃん、お姉さんの操縦方法を心得てるなぁ。
 おまけに僕の方の問題も、姉に託す事で間接的に手助けするなんて。
 ……手際が良過ぎて、少し将来が心配になるね。
 最終的に、彼女が姉を陰から操る黒幕キャラとかにならない事を祈っておこう。

「しかしやたら来るのが早かったな。つい先ほど美鈴に探してくるよう言ったのだが……」

「あ、僕が紅魔館に来たのは完全な偶然です。だから美鈴には会ってませんよ」

 そうか、それで咲夜さんが門番をやっていたのか。……美鈴も可哀想に。
 僕がここに居る以上、美鈴は戻ってこれないはずなんだけど、レミリアさんは特に気にして無いらしい。美鈴本当に可哀想。
 
「まぁ、美鈴はどうでも良い。それよりも相談だ、相談」

「左様ですか」
 
「何を悩んでいるのかは知らんが、この私に任せれば解決確実だぞ。さぁ、キリキリと相談せんか」

 何故だろう、レミリアさんが張り切ってるとオチがある様な気がしてくるのは。
 まぁ、相談に乗ってくれると言うのなら甘えさせてもらおう。……ここでも粗雑に扱われたら僕はもう死ぬかもしれませんが。
 レミリアさんに促されるまま、僕は今まであった事を説明していく。
 心が参っていたのもあって、その過程でアリスやにとりに釣れなくされた事も説明してしまったのはご愛嬌としておいてください。
 僕の話を聞き終えたレミリアさんは、そんな僕の悲しみがおかしくてしょうがないとばかりに笑いだした。

「……さすがに、笑われると腹が立つんですけど」

「くくっ、すまんすまん。だがおかしくてな。どうやら貴様、魔法使いや河童にえらく好かれている様ではないか」

 え、何その歪んだ愛情表現。恋愛は尽くす主義な僕もさすがに尽くしきれませんよ?
 そんな僕の思考を見抜いたのであろうレミリアさんは、一転呆れたように苦笑して肩を竦めた。

「阿呆が、そういう意味では無いわ。貴様の事を気遣っているが故の発言だと言っているのだ」

「気遣ってる、ですか?」

「貴様は無茶ばかりするからな。その二人は、幻想郷で早死するより外の世界で安寧に暮らして欲しいと考えたのだろうさ」

 言われてみれば、アリスもにとりもちょっと様子がおかしかったような。
 そうか、アレは二人なりの気遣いだったのか。
 ……出来ればもう少し、精神的なダメージを負わない優しさを見せて欲しかったですが。
 とりあえず、アリスには後で謝っておこう。場合によっては僕の必殺土下座が火を吹く所存です。

「まぁ、奴等の気持ちは分からんでも無い。だが私は私欲を優先させる吸血鬼だ、貴様に帰れ等とは言わん」

「ですよねー。レミリアさんはそう言いますよねー」

「ふふん。そう褒めるな」

「……レミリアさんがそう思ってるのなら、それで良いですけど」

「相変わらず良く分からん事を言うヤツだな……まぁいい。とにかく、貴様が悩んでいるのなら私が‘理由’をくれてやろう」

「理由、ですか?」

「そうだ。居場所と言い換えても構わん。――貴様程の腕前を腐らせるのは惜しい。貴様が望むのなら、私の下で存分に働かせてやろうではないか」

 そう言って、彼女は右手を真っ直ぐ僕に突き出してきた。
 尊大とも言えるその態度は、レミリアさんの器を示すかのように違和感無く彼女のカリスマを彩っている。
 さすがレミリアさん。何だかんだ言って、実力者としての風格は充分過ぎるほどあるんだよね。
 だけど……レミリアさんの配下かぁ。
 いや、悪くは無いんですけどね。今でも半ば部下みたいなモノだし。
 幻想郷に残る理由としては申し分無いと思うんだけど……何となく頷き難いモノが有ると言うか。

「くっくっく。まぁ、即断しろとは言わん。私とて忠誠の無い部下を欲しいとは思わんからな。存分に悩めよ」

「あ、はい。ありがとうございます」

 解決確定はどこ行ったのでしょうか。と言うツッコミは入れちゃダメなんでしょうね、きっと。
 まぁ、おかげでアリス達の事を誤解せずに済んだし。判断材料を一個貰えたし。レミリアさんには感謝しておいた方が良いのでしょうて。
 ……さらに、問題が複雑化したような気もするけどね。
 本当に、これからどうしたもんかなぁ。


 


 
 



「晶さぁ~ん、どこですかぁ~」

「晶さぁ~ん……」

「うう、早く見つけないと咲夜さんに逆剣山されちゃうぅうう」




前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.033667087554932