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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/12/23 00:57


巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」




 本当にどうでも良い事で不貞腐れた幽々子さんをどうにか宥め、僕は彼女に白玉楼へ来た目的を話した。
 自らの真実を知るため紫ねーさまの所在を尋ねた僕に、幽々子さんはあまり残念そうに見えない笑顔で教えてくれた。

「残念だけど今、紫に逢う事は出来ないわ。――恐らく誰にもね」

「ど、どういう事ですか?」

 分からないでは無く、‘逢えない’と来ましたか。
 何とも意味有り気な幽々子さんの言い方に、不安感だけが増していく。
 ……見当外れな訪問にはならなかったみたいだけど、状況が好転する事もなさそうだなぁ。
 半ば諦めモードに入りつつも、僕は僅かな希望に縋って幽々子さんの説明を聞き続ける。
 
「紫は今ちょっと‘立て込んでいる’の。どうも、何事かを企んでいるみたいね」

「た、企んでいるのですか?」

「安心なさい、貴方には恐らく関係の無い話だから。……だけど、当分はどこにも顔を出さないと思うわ」

 しかしその希望も、あっさりと打ち砕かれてしまいました。
 ……まぁ正直、そんな気はしてましたが。
 んもー、ねーさまってばこんな時に行方不明にならなくても良いのに。
 いや、こんな時だからこそなのかな?
 紫ねーさまに逢う気が有るのなら、どんな状況でも絶対僕宛ての‘道しるべ’を残すだろうし。

「しょーがない。何か別の手立てを考えるか」

「え? 良いのお兄ちゃん、そんなに簡単に諦めて」

「正直良くは無いっす。だけど、あの人に本気で隠れられたら手の打ち様が無いんで」

「その「ゆかりねーさま」って妖怪、そんなに凄いの?」

「んー、凄いって言うか――‘線引き’の見極めが上手いんだよね、あの人は」

「ふぅ~ん」

 思いつくまま口にした例えに、自分自身ああなるほどと納得してしまった。
 こちらの思考を全て読んだような言動も、唐突でありながら違和感を与えない登場も、言ってしまえば全て「それ」が大元なのだろう。
 自然と不自然のライン、意識と無意識のライン、洒落で済む事とそうでない事のライン。
 あの人はそれらを巧妙に読んで、時にラインの手前で止まり、時にラインを犯し、他人を煙に巻き続けているのだろう。
 そうやって紫ねーさまの考察を自己完結させていると、何故か幽々子さんが興味深そうにこちらを見てきていた。
 くりくりとした瞳を真っ直ぐこちらに向け、探る様な楽しむ様な笑みを浮かべた幽々子さんの姿が良く分からないけど凄く怖い。
 特に根拠は無いんだけど、これから先の返答を間違えたら死ぬ気がする。本当に根拠は無いんだけど。

「ねぇ、貴方」

「は、はひっ、何でしょうか!?」

「紫の「能力」が何か――知っているのかしら」

「すいません知りません良く分からないけどゴメンナサイ!?」

 質問内容も胡乱なままに、連続高速土下座に移行するドチキンな僕。
 冷静に考えると、この質問で謝るのってかなりおかしい気がする。
 あと、もっと冷静になるとさっきの幽々子さんは大して怒ってもいなかったような。
 アレだね。何事も焦り過ぎちゃダメって事だね。

「無知でありながら本質は見抜く、か。本当に聞いた通りの子なのね、うふふ」

 いやでもコレ絶対誰だって謝るよ! だってなんか、幽々子さんすっごく怖いもん!?
 怒ってはいないみたいだけど、妙な迫力があると言うか……白玉楼の主モードのスイッチが入ってしまったと言うか。
 これならまだ、違うお煎餅が良いって駄々こねられていた方が良かった気がする。

「でもお兄ちゃん。そのおねーさんに会えないのなら、これからどうするの?」

「えっ? あ、うん。……どうしようか」

 そんな幽々子さんの変化に気付いてないのか、割とどうでも良いと思っているのか、フランちゃんがズレかけていた話の軌道を戻す。
 しかし、ぶっちゃけ紫ねーさまに会えば何とかなるんじゃないかと考えていた僕に次善策があるはずもなく。
 返答に困って右往左往していると、何故かニコニコ笑っている幽々子さんと視線があった。
 えーっと、如何なさいました? 今の貴方に笑いかけられると、何だかとっても不安になるんですけど。

「紫と会わせる事は出来ないけれど、貴方の疑問を解消出来そうな人なら知っているわよ」

「へっ? ほ、本当ですか!?」

「確証は無いけれど、彼女ならきっと‘白黒はっきり’してくれるでしょうね」

「だ、誰なんですか!? その、解消出来そうな人って」

 僕がやや喰い付き気味に尋ねると、幽々子さんはすっごい意地の悪そうな笑みを浮かべる。
 ああ、これは分かる。幽香さんとかが良く見せる無茶振りする時の笑顔だ。

「ふふ~ん、どうしようかなぁ~。タダじゃ教えられないわよねぇ~」

「まぁ、死ぬほど無茶な事で無いなら構いませんが。――で、何をすれば宜しいのですか?」

「……………どうしようかしら」

「考えて無いの!?」

「貴方達は、どんな条件が良いと思う?」

「しかもこっちに振るんデスか!?」

 自分で言っときながら条件が思いつかないらしく、幽々子さんは視線を彷徨わせる。
 いかん、この人発想が斜め上だ。
 このままでは、適当な思い付きでロクでもない条件を提示されるかもしれない。
 僕は再び頭をフル回転させ、穏便に済む様な条件を絞り出そうとする。
 しかし、僕が考えを纏め切る前に口を開いた子が居た。

「はい、はーい! じゃあさ、教えてくれる代わりに一緒に遊ぶって言うのはどうかな!」

「遊ぶ? おままごとでもやるのかしら?」

「ううん、弾幕ごっこ!」

 ちょっと妹さまぁ!? 僕が必死に避けようとした条件を、こっちから提示しないでぇ!?
 最高に良い笑顔で悪魔の提案をするフランちゃん、マジ悪魔の妹。
 そしてそんな提案に、どうやら幽々子さんは興味を示してしまったらしい。

「面白そうね、それ」

 うわぁーい、いつものパターン来ちゃったチクショーっ!!
 どう見てもフランちゃんの提案を受け入れつつある幽々子さんの姿に、僕はガックリと肩を下ろした。
 ああ、紅魔館を離れてから久しくやってなかった、バトルロワイヤルと言う名の公開リンチが始まってしまうワケですね。
 諦めの境地でそんな事を考えていると、申し訳無さそうな顔で妖夢ちゃんがやってきた。

「申し訳ありません、ゆゆ様。お食事の準備ですが、もう少し時間がかかりそうで……」

「あらあら、丁度良い所に来たわね妖夢。食事の準備は後で良いから、ちょっと頼まれてくれないかしら」

「ええっ!? ゆ、ゆゆ様が食事の準備を後回しに!?」

 あ、やっぱり驚くポイントはそこなんだ。
 もとい。幽々子さん、妖夢ちゃんを呼びとめてどういうつもりなんだろうか。
 戸惑う僕と妖夢ちゃんを置いてきぼりにして、幽々子さんは彼女に指示を出すのだった――










 ……嗚呼、どうしてこんな事になったんだろうか。
 意外と普通な冥界の空を眺めながら、僕は結論の出ない問題に悶々としていた。
 そんな僕の眼前には、腰の刀に手をかけた妖夢ちゃんの姿が。

「頑張りなさい、妖夢。その子は強いわよー」

「頑張れー、お兄ちゃーん!!」

 いや本当に、どうしてこんな事になったんだろうか。
 条件を提示し受諾した当人達は、縁側で呑気にお茶をすすっているし。

「あーあ、私も遊びたかったなー」

「ゴメンなさいね。今回は妖夢に譲ってあげて?」

「良いけど……お姉ちゃんは良いの? 一緒に遊ばなくて」

「ふふ、私も我慢かしら。――私と戦ったら、あの子死んじゃうもの」

 ま、まぁ、これで良かったのかもしれないね。うん。
 幽々子さんが一瞬見せた冷徹な実力者の瞳の色に、ビビって日和る情けない僕。
 ……とは言え、キツい状況である事にあまり変わりは無いと思う。
 対戦相手である妖夢ちゃんからは、美鈴同様「達人」の気配が漂ってくる。
 恐らく剣客として、相当な腕前を持っていると思っても良いだろう。
 ううっ、強そうだなぁ。武器持ちだから、格闘戦だとリーチでも負けちゃうワケだし。……出来れば戦いたくないなぁ。
 そうやって心が折れそうになりながら妖夢ちゃんを観察していると、当の彼女がゆっくりと剣から手を離してきた。
 そのまま彼女は直立不動の姿勢になると―――物凄い速さと勢いでこちらに向かってお辞儀してくる。

「よろしくお願いしますっ! 晶さま!!」

「は、はぇ?」

「晶さまのご勇名は、常々紫様よりお聞きしておりました! その様な方とお手合わせ出来るとは……光栄ですっ!!」

 いえ、それは多分僕じゃない晶さまです。
 妖夢ちゃんの全身から放たれる「憧れのスポーツ選手に会った系のオーラ」に、僕はさっきとは違った意味で気押される。
 と言うかねーさま、この子に僕の事どんな風に説明したんですか。

「あの、妖夢ちゃん? ねーさまから何を聞かされたのか知らないけど、僕はそんな大した事はしてないからね?」

「何を仰いますか! 紅魔館の吸血鬼に認められ、永遠亭の姫を下し、守矢の神々にも一目置かれている貴方が、大した事無いはずが無いでしょう!」

 うわぁ、強ち間違って無いから訂正しにくいなぁ。
 ……実際の所、そんな凄い事したワケじゃないんだけどね。
 認められてるのは玩具としてだし、下したって言っても勝ちを譲って貰っただけだし、一目置かれている理由は良く分からないし。
 少なくとも、妖夢ちゃんに尊敬の目で見られる様な人間で無い事は確かですヨ?
 それと紫ねーさま。今までのアレコレを見られていた事実には驚きませんが、人の恥を脚色して他の人に説明するのは勘弁してくれませんか。

「私自身、先ほどの高潔な態度で確信致しました。晶さまは尊敬に値する素晴らしい御方だと!」

「こ、こーけつですか?」

「私は自分が情けないです。晶さまは、互いの名誉のためにあの様な申し出をしてくださったと言うのに。私は白玉楼の財政ばかりを気にして……」

「いや、それはその」

 実は僕も同じ事を気にしていました、とは言えなかった。
 なにこれ褒め殺し? まずは精神面から責め立てようって言うの? 効果覿面だよちくしょう!
 
「今日は、胸を借りるつもりで戦わせて頂きます!」

「あーうん、程々でお願いしますネ」

 勘弁してください。実際の僕は、君に完封負けしてもおかしくない程弱っちいんです。
 と言うか、本格的にコレはマズいぞ。そんな態度で来られたら、油断を誘う事もハンデを貰う事も出来ないじゃん。
 何て厄介な。自分の力量はきちんと把握して貰わないと困りますよ!
 しかし、ここで本当の事を言ったとしても彼女は「なんと謙虚な御方なんだ」とか思うに違いない。
 ここは正々堂々、真正面から――卑怯な事をしてでも勝つしかないね!
 え、小細工無しで戦えって? ……勝てるならそうしますよ、勝てるなら。
 
「まぁ、何にせよやるしかないか。鎧展開っと」

 僕は魔法の鎧を展開し、腰に仕込んであったロッドを取り出す。
 こちらも展開させようと両手を添えた僕は、そこでふとある‘作戦’を思いついた。
 ……でもコレ、タネがバレたら凄い怒られるんじゃないだろうか。
 純粋そうな妖夢ちゃんに毛虫如く嫌われた日には、さすがの僕も首を括って死ぬかもしれない。
 しかし他に手立てを思いつかない以上、勝つためにはこの方法を選ぶしかないワケで。
 ――ええい、嫌われたら後で逆エビ回転土下座して謝れば良いさ!
 僕は畳んだままのロッドの先端から、氷の刃を形成していった。
 その長さは、およそ三尺三寸……になっていたら良いなぁ。
 あ、実際は適当にそれっぽく見える長さに伸ばしただけですヨ?

「名付けて、氷刀『備前長船長光』……なんちゃって」

「――っ! ‘物干竿’ですか」

「はは、名前だけの紛い物だけどね。だけど、ただの氷塊だと思わない方が良いよ」

「……ええ、分かります」

 気で強化された氷の刃は、目に見える程強く、金属の様に鈍い輝きを放っている。
 肉体の強化を必要最低限に抑え、残った『気』を全て刀の強化に回した結果だ。
 これなら、妖夢ちゃんの持っている刀に最初の一太刀でスッパリ斬られる――なんて最悪の事態は避けられるだろう。
 僕は「物干竿」の刃が、顔に対して平行になるよう構えた。
 時代劇なんかで、とにかく暴れがちな将軍様が良く見せる構えだ。確か、八双の構えとか言うんだっけ。
 
「……?」

 僕の構えを怪訝そうに見ながらも、妖夢ちゃんは二刀を下段に構える。
 まぁ、達人級の腕前を持つ彼女から見れば、心底不思議だろう。
 どう見ても剣に関してはド素人にしか見えない人間が、隙だらけで防御度外視の構えをとっているのだ、無理も無い。
 出来れば、これで油断してくれれば良いんだけど――ダメだ。むしろ警戒が強くなってる。

「二刀使い対大太刀使い……まるで、巌流島の決闘みたいね」

「がんりゅーじま?」

「二刀使いのお侍さんが、相手に勝つため遅刻したりイチャモンつけたり不意をついたりして、大太刀使いのお侍さんに勝つお話よ」

「ふーん、お兄ちゃんみたいだね!」

 幽々子さんそれは超訳し過ぎです。しかも肝心な所がほとんどハブられています。
 そしてフランちゃん、思っていてもそう言う事は言っちゃいけないよ?
 と言うか僕は大太刀使いのお侍さんポジションじゃないの? や、敗北フラグが立つから認定されても困りますけどね?

「まぁ実際の所、決闘と言うほど高度な戦いにはならないでしょうね。あの子、剣術に関しては完全に素人みたいだし」

「でも、お兄ちゃんは強いよ!」

「そうね。‘総合的な’実力では、きっと妖夢は彼に及ばないわ」

 幽々子さんそれは過大評価し過ぎです。しかもそれを聞こえる様に言わないでください。
 ああ、妖夢ちゃんがさらに気合いを入れてしまっているじゃないですか。
 ……いや、逆に考えよう。これだけ気負ってくれれば、むしろ隙につけこみ易くなるはずだと。
 そこまで考えて、これは確かにフランちゃんの言う通りだとちょっと自己嫌悪。いつもの事だと気付いて嫌悪倍プッシュ。
 何くそ、今更この程度の精神攻撃で参るもんか! 妖夢ちゃんの褒め殺しの方がずっと効いたわっ!!
 うん、今ので自己嫌悪ゲージもマックスになりましたけどね。大丈夫、振り切ったよ、色々と。

「とにかく、このまま睨み合っていても仕方ないからとっとと始めようか!」

「は、はいっ! よろしくお願いしますっ!!」

 溢れそうになる涙を堪え、僕は妖夢ちゃんに提案した。
 このままだと、戦う前に僕の精神がダメになってしまうからだ。
 僕の半ばヤケクソ気味な言葉に律義な返事をくれた妖夢ちゃんは、そこで大きく息を吸い込み‘意識’を切り替える。
 そして再び彼女が眼を開いたその時――そこに居たのは、紛れの無い一流の剣客だった。
 
「改めて――魂魄流、魂魄妖夢。参ります」

 アナクロにも為りかねない名乗りをいとも自然に行い、魂魄妖夢は身体を屈める。
 発射寸前のロケットみたいな彼女に、僕も同様の名乗りを返――返したいんだけど……流派、どうしようかな。
 ド素人なんだから我流とかそんなんで良い気もするけど、これだけ立派な名乗りをされるとそれじゃあ負けた気がする。
 しかし、下手に実在の流派を名乗っても後で恥をかくだけだし、どうしたら……あ、そうだ。
 僕は彼女を迎え撃つように腰を落とし、ニヤリと笑って名乗り返した。

「では僕も――‘朧月流’、久遠晶。参る」 

 視線が交差する。僕の出鱈目な名乗りも、彼女は生真面目に受け取ったらしい。
 さて、彼女はこの名前の‘意味’に、気付くだろうか。 





 ――僕は‘紅い’瞳を細めながら、彼女と同様に意識を切り替えるのだった。



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