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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:53

巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」




「妖怪の賢者、かぁ」

「はい。幻想郷では知らない者がいないほど有名な妖怪ですよ」

 どうも、清く正しい射命丸です。
 しばらくの間驚愕していた私達は今、久遠さんにその理由を説明しています。
 彼は、どうやらというかやはりというか、幻想郷における彼女の知名度を知らなかったようです。

「そっかぁ……紫ねーさまって、そんなに胡散臭いんだ」

 久遠さんは、相当量オブラートに包んだはずの私達の説明にすら、軽いショックを受けたようでした。
 私としては彼女を、’頼りになって優しい妖怪さん’と評した貴方にビックリなんですけどね。
 まぁ、確かにあのスキマ妖怪も、たまには普通に振舞う事があるのかもしれません。
 ―――やっぱりダメです。軽く想像しただけでも、何かを企んでいるようにしか見えません。

「その、元気出してください。久遠さん」

「そうそう。確かに隙間妖怪は胡散臭い奴だけど、アキラが知っている一面だってウソじゃない……えっと、ウソじゃないよ、ね?」

「わ、私に聞かないでよ!?」

 フォローなんて出来ないわよ、さすがに!
 あやや、久遠さんの顔がどんどん渋くなっていきます。

「……ねーさま、幻想郷で何やってるんですか」

 いえ、むしろ好き勝手やった結果に幻想郷があるワケなんですけど。
 これ以上久遠さんを泣かせるわけにもいかないので、それは黙っている事にしましょう。
 しかしこの様子だと……彼が八雲紫と結託して何かを企んでいるというセンは無さそうですね。
 残念、文々。新聞の独占スクープが――とは、思っていませんよ?
 それにしてあのスキマ妖怪、何を企んで久遠さんに接触したんでしょうか。
 ……何だか、嫌な予感がしますね。

「はははっ、いっそ八雲紫を見つけ出して文句でも言いに行くかい?」

「んー、止めとくよ。幻想郷での姿がどうであれ、僕のねーさまへの評価が変わるわけじゃないし」

「今は幻想郷を見て回る方が大事、ですか?」

「そう言うこと」

 相も変わらず逆さまな久遠さんが、同じく逆さまな私に不器用なウィンクで答えました。
 その発言の深い意味を知っている私は笑顔を返します。
 ――憧れのお姉様よりも大切なのね。自分の夢が。
 その姿はとても微笑ましい。けど、同時に少し危うく見える。
 彼がそこまで執着する、幻想郷という世界。
 そこはけっして、お伽話のように甘い場所ではない。
 だからこそ私は怖くなる。
 いつか彼の理想と現実の幻想郷が、致命的な掛け違いを起こすのではないか、と。
 
「……射命丸さん?」

「あ、あやや、どうしました」

「どうしたってのはこっちのセリフだよ。急にぼーっとしちゃってさ」

「いえいえ、な、何でもありませんよ」

 どうやら少々考え込み過ぎていたようです。
 にとりと久遠さんが、心配そうな表情でこちらを見ています。
 ……こういうのを杞憂と言うのでしょうね。
 私は頭を軽く振って、今の考えを追い出しました。

「それよりも能力を使いこなす練習ですよ、久遠さん。目的が変わらないのなら、最初の予定通り動くべきでしょう」

「ま、そうだね。アキラだって、早く幻想郷を飛び回れるようになりたいだろ?」

「もちろん、そのつもりだよ」

 話を誤魔化すのと合わせて、話題を元に戻します。
 さきほどの不安は、とりあえず私の胸のうちにしまっておく事にしましょう。
 ……やれやれ、私も随分と甘くなったものです。

「しかし、能力を使いこなすねぇ。言うのは簡単だけどどうしたもんかね」

「とりあえず、慣れるまで使ってみるしかないんじゃない?」

「確かにそれしかないでしょうねぇ。そうなると問題は、使う能力ですが」

「――――使う能力、かぁ」

 ’慣れる’という目的のため使うには、彼本来の力は適していません。
 久遠さんの持つ【相手の力を写し取る程度の能力】は、使い所が限定されすぎています。
 目的が限定された力は、方向性が定まっている分制御しやすくなっていますからね。
 実際、久遠さんは二度の模倣に成功しているわけです。
 そういう意味でなら、彼は自身の能力を完全に使いこなせていると言えるでしょう。
 なら、彼が使いこなせていない部分はどこなのかと言えば―――――まぁ、覚えた能力しかないわけですよねぇ。

「普通に考えりゃ、【冷気を操る程度の能力】か【風を操る程度の能力】だろうねぇ」

 にとりも同じ考えに至ったのか、肩をすくめながら言いました。
 まだ風を操っている所しか見ていませんが、なにしろあの雑さです。
 その分成長の幅があるという解釈もできますが、現状未熟であることは誤魔化しようがありません。
 今の彼は、自らの身を守る事さえ出来ないわけですし。
 ………そういえばそこらへんの問題もありましたね、彼には。

「とはいえここに、覚えた力を使える本家がいるワケですからね。扱う能力は決まっているようなものでしょう」

 最悪飛べなかったとしても、私の能力を使って飛べばいいんです。
 私は誇らしげに自分の胸を叩きました。
 しかしそんな私の正当な主張に、何故かにとりは苦笑します。
 なんですか、その嫌な笑顔は。

「……何か言いたい事があるんでしたら、どうぞ」

「いやいや、可愛い弟分が出来たようでなによりだと思ってね」

「それは馬鹿にされていると思っていいの?」

 何やら考え込んでいる久遠さんを軽く押して余所にやりました。
 事と次第によっては、弾幕ごっこに移行するのも辞さない覚悟です。
 にとりもそんな私の剣呑な気配に気づいたのか。冷や汗をたらして後退します。

「あ、あはは。仲よきことは美しきかな、って言ってるだけじゃないか」

「そうね。上から目線でそう言ってるだけよね」

 もちろんそれは、私がそういう態度嫌いなのを知った上でやっているのよね?
 ―――――分かったわ。表出なさい。
 私は爽やかな笑みを浮かべつつ、意志表示としてスペルカードを取り出す。
 ふふふっ、久遠さんには実戦を見る事で力の使い方を学んでもらいましょうか。

「やたっ、できたー!!」

「あやや?」

「おや?」

 にとりが苦笑しながらスペルカードを取り出したところで、居間の端に移動していた久遠さんが声を上げました。
 やけに大人しいと思っていたら久遠さん、何かしていたんですか。
 私達は同時にスペルカードをしまい、彼のいる端の方に顔を向けました。

「どうしました、久遠さん?」

「えへへー。見て見てー、名づけて『踊る蝶々』だよ!」

「なっ――――」

「へぇ……」

 無邪気に両手の間にある『ソレ』を見せつけてくる久遠さん。
 私はそれを見て絶句しました。

「最初は、氷の塊でも回してようかなーって思ったんだけど……やっぱ、遊び心は欲しいじゃん」

「ははは、なかなか面白い事考えるねぇ」

 覗き込むにとりに見せつけるよう、久遠さんは両手のなかにある『氷の蝶』を掲げます。
 稚拙で、左右の対象もとれていない氷像。
 だけどそれは、まるで命を与えられているかのようには羽ばたいています。
 無機物である氷の蝶を操っているのは、周囲を漂っている冷風。
 ……間違い、ない。

「久遠さん―――あなた」

「しゃ、射命丸さんどうしたの? 何だか顔が怖いですヨ?」

「能力を’併用して’使う事ができるんですか……」

「へっ?」

 冷気だけでも、風だけでもない。
 二つの能力を同時に使ったからこそ可能になった、『踊る蝶々』。 
 気づいていない。久遠さんは、自分がやったことの意味に。

「……どうなんですか? 答えてください」

「え? えーっと……で、出来るみたいだね。知らなかったけど」

 ……知らなかった?
 では、彼はどうして出来たというの?
 急激に体が強張っていく。
 警戒している。私が、先ほどまで『自分の身も守れない』と思っていた彼に。

「ちょっと文、睨み過ぎだってば」

「―――――えっ?」

「ごめんなさいごめんなさい、生まれてきてごめんなさい」

 あ、あやや。なんだか久遠さんがすっかり怯えちゃってますね。

「そんなに驚く事かい? アキラの能力なら、十分あり得ることじゃないか」

「……た、確かにそうですね。久遠さんの能力の特性上、想定できることです。すいません」

「はわわ、だ、大丈夫です。はい」

 改めて見てみれば分かります。氷の蝶は、騒ぐほどのものではありません。
 あの氷精でも、【冷気を操る程度の能力】単体で再現できるでしょう。
 あ、あややややや。

「……何で私は、あんなに驚いたんでしょうか」

「いや、知らないよ」

 そもそも元となる久遠さんの力が低いんですよね。
 もちろん、そんな彼が能力を併用したところで、驚くほどの結果なんて出るはずありません。
 非常識な能力だらけの幻想郷以外ででしたら、警戒すべき力かも知れませんけどね。
 ううっ、申し訳ない事をしたものです。
 おかげで久遠さんが、隅っこの方で蝶々遊びに逃避し始めてしまいました。

「でも確かにあの時、私の天狗としての勘に何かが引っかかった気がするんですよねぇ」 

「気のせいじゃない?」

「そうはっきり言われると否定できませんが……」

 まぁ、今は久遠さんの新しい可能性を改めて喜んでおきましょう。
 ……そのためにはまず、彼を隅っこから引っ張り出さないといけませんね。

「久遠さーん。さきほどは本当にすいません。だからいい加減……」

「閃いたっ!!」

「あ、あやや!?」
 
「おおっ!?」

 こ、今度は何なんですか?
 いきなり立ち上がった久遠さんの顔には、悪戯を思いついた子供のような笑みが浮かんでいるのでした。










「やっほー!! ふったりっともー!!!」

「…………」

「…………」

 にこやかに手を振る久遠さんに、私とにとりは呆然と手を振り返します。
 今度は、にとりも絶句しています。
 ですがそれも、当然でしょう。
 ―――軽やかに飛ぶ彼の姿を見れば、二の句をつげる事なんて出来ないはずです。

「驚いたね。あんな蝶々遊びからこんな飛び方を思いつくなんてさ」

「そう、ですね」

 空を舞う彼の背中には、氷でできた翼が生えていました。
 鳥の羽を模した’ソレ’は、久遠さんの起こした風を受け本物のようにはためいています。
 ――それにしても、早い。
 自重が無くなった彼の身体は、風の速さそのままに動く事ができるようです。
 ……まぁ、速過ぎると本人が加速に耐えられないようなので、速度は多少緩めているみたいですが。
 何も考えず最高速を出せば、天狗に匹敵する速さで動けるかもしれませんね。

「さっきの’警戒’の理由は、これかい?」

「……どうでしょう」

 私達の視線の先にいる久遠さんは、今だ呑気に飛び続けています。
 あの浮かれ具合、本人は全然気づいてないのでしょうね。
 彼の生み出した氷翼が、本人の錬度にあわない高度な出来栄えであるという事に。

「―――目的を限定した能力はより使いやすくなる、ね」

 【冷気を操る程度の能力】で生み出された氷の翼は、本物の羽と同じ役割を持たせるため、同能力で自在に形を変えています。
 【風を操る程度の能力】も同様です。久遠さんが飛翔する際の推進力として、また防護幕として機能しています。
 やや、風の方に与えられた役割が多い気もしますが。
 彼が元々持っていた『宙を浮く力』がある以上、飛ぶための力は最低限で済むのでしょう。
 それら全ての役割を組み合わせた結果が、あの氷翼なわけです。

「……だけど、口で説明する以上に扱うのは難しいはずよ。少なくとも、力を使うようになって一日弱の人間が出来るような芸当じゃないわ」

「出来たとしたら、そいつはよっぽどの’天才’ってことかな」

「’天才’ね……」

 確かに、そうかもしれません。
 彼は純粋な才能のみで、あの氷翼を生み出しました。
 それは’警戒’するに足る、確かな力です。
 ですが―――才能という言葉だけで片付けてしまって良いのでしょうか。

「本当に、ただの’天才’なのかしらね」

 おそらく、彼の過去に『八雲紫』が関わっていると聞いてからです。
 それまで無邪気だと感じていた笑顔を、空恐ろしいものだと思うようになってしまったのは。
 ……考えたくない。けど、考えてしまうのです。
 私は、とんでもない相手を助けてしまったのではないか、と。

「どかーん!!」

「あやや!?」
 
 突然、にとりに体当たりされました。
 彼女はぷんすかという擬音が聞こえてきそうなほど頬を膨らませ、私を睨んできます。
 ……軽い態度に見えますが、これは相当怒っていますね。

「文! あんたはそれでも新聞記者かいっ!!」

「――――っ」

「どんな情報だって平等に取り扱うのが、『真実一路』の文々。新聞なんだろ!」

「……いえ、私は裏の取れていない情報を使わないだけで、情報に貴賎はつけますよ? それに枕詞は『清く正しい』です」

「なのに情報を扱う側であるアンタが、偏見の目を持っちゃあおしまいだろ!」

「無視ですか、そうですか」

 ……まったく、好き勝手言ってくれますね。
 情報を全て平等に扱った日には、他の天狗と変わらない嘘だらけの新聞になるじゃないですか。

「いいですか、にとり」

「なんだい? 言いたい事があるなら聞いてやるよ」

「私は’清く正しい’射命丸。興味のある情報は隅の隅まで調べ尽くす、幻想郷一のブン屋ですよ?」

「自称だけどね」

「そんな私が、ただの推論だけで相手を疑ってかかるような失礼な真似、するわけないでしょう!」

「……無視かい」

 胸を張って、はっきりと宣言します。
 そう、私はまだ彼の事をほとんど知らないんです。
 彼の力の由縁も、笑顔の意味も。
 知らないモノを知らないままにして、結論だけを出そうとするなんて……なんとも、愚かな事です。
 ゆえに。

「久遠さんの秘密は、この射命丸文がズバッと解き明かせてみせますよ」

「ふふふっ……そうかい」

 笑顔のにとりから視線を逸らし、苦笑します。
 ……まぁ、今回は素直に感謝しておくことにしましょう。
 例えどんな結果が待っているとしても、私は彼から目を離してはいけないんです。
 それが彼を助け、約束を交わした『射命丸文』の責任なんですから。
 私はくるくると螺旋を描きながら墜落して行く久遠さんを見つめながら、ニヤリと笑いました。
 ……えっ? 墜落?

「あ、あやややや!? 久遠さぁーん!?」

「ア、アキラぁー!?」

 私は風を纏い、超高速で落ちてくる久遠さんを受け止めに飛んでいきます。
 ――――後日知った事なんですが、この時の久遠さんは背後の冷気を垂れ流しにしていたそうです。
 ははは、アホですか貴方は。そりゃ身体も冷えて動けなくなりますって。
 

 ……あやや、これは別の意味でも、目を離せなくなりそうですよ。
 


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