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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/12/16 10:51


巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」




 ―――食べる。

 ―――――食べる。

 ―――――――食べ続ける。

 互いの誇りと信念を賭け、勝利と言う名の栄冠を手にするために。

 ただひたすら饅頭を食べ続けた、その結果――



「ざ、材料不足で饅頭が作れなくなったため、今大会は両選手の同時優勝と言う事にさせて頂きます!」



 まったく別の所がギブアップしてきました。

 ……まだ、腹八分も食べてないんだけどなぁ。





「失態ね、妖夢。大食い大会なんだから、お饅頭はたくさん用意しておくべきでしょう?」

「申し訳ありません。まさか、ゆゆ様と同じくらい食べる方が居るとは思わなくて……」

 それから大体四半刻後、撤収準備に入った大会会場で司会者の子がお姉さんに平謝りしていた。
 どうも、このお姉さんが大食い大会の主催者だったようだ。
 彼女は軽く肩を竦めると、申し訳無さそうに僕へ謝罪の言葉を述べる。

「ごめんなさいね。こんな形で終わる事になってしまって」

「あはは、全然平気ですよ。残念なのは僕も同じですけど、充分楽しめましたから」

「ふふ、そう言って貰えると助かるわ。私も凄く残念だけど」

「……本当に申し訳ありません」

 司会の子――確か名前は妖夢ちゃん、が僕等に向かってペコペコと謝ってくる。
 僕は別に「無いなら饅頭の材料買ってこいよ。五分以内でな!」等と言いだすほど勝負に括ってはいないので、そこまで気にしてはいないんだけどね。
 あー、でも賞金とかはどうなるんだろう。やっぱり山分けになるのかな?
 そんな事を考えていたら、こちらの考えを見透かしたかの様にお姉さんが言った。

「せめてもお詫び……と言うワケじゃないけれど、賞金は全額貴方に差し上げるわ」

「ほへ? 良いんですか?」

「主催者が同時優勝で賞金を山分け、なんてみっともなくて出来ないわよ。ねぇ?」

 お姉さんは、同意を求める様に妖夢ちゃんの方へ顔を向ける。
 妖夢ちゃんは物凄く何かを言いたそうにしていたけど、すぐに諦めて渋々と言った感じに頷いた。
 ……なるほど、彼女達の財布を管理しているのは妖夢ちゃんなのか。
 気前は良いけど金銭感覚も無さそうなお姉さんの姿に、妖夢ちゃんの苦労を察して苦笑する僕。
 これは、さすがに全額貰う気にはなれないかなぁ。
 先ほどまで彼女と同じ様に財布の中身で苦しんでいた僕は、頭をフル回転させて山分けするための言い訳を考える。
 そうだなぁ……あ、思いついたこの路線で行こう。

「えっと、他の参加者と同じ条件で戦ったんですから、お姉さんも立派な選手の一人ですよ」

「あら、気を使ってくれているのかしら?」

「事実を言っただけですって。それに、お姉さんが他の参加者と同じ扱いでないと僕が困るんです」

「……困る? 貴方が?」

「ええ。賞金を山分け出来ないと、‘引き分け’にならないじゃないですか」

 うむうむ、我ながら大変それっぽい言い訳である。
 フランちゃんや妖夢ちゃんなんかはすっかり信じ切って、僕の言葉に感激しているみたいだし。
 ……ちょっとした罪悪感も湧くけど、それはあえて無視で。
 ゴメンね二人共、実際はそんな高尚な事ちっとも考えてなかったんだ。
 ぶっちゃけ、全額貰うのが申し訳無かっただけなんです。ほんと色々と申し訳ない。
 
「ふふっ、そうね。なら‘そういう事’にしておきましょうか」

 そして騙すべき対象にはバッチリばれてると言う有り様。それでも察してくれたから良いけどさ。
 しかもそんなこちらの真意まで見抜いているのか、お姉さんはご機嫌そうに笑っている。正直心が折れそうです。

「紫から聞いた通りの子ね。とても面白いわ」

「――へっ?」

 あれ? 今、何気なく物凄い重要な事を言っておられませんでしたか?
 紫ってアレですよね。人物ですよね? ご飯にかけて食べるゆかりじゃありませんよね?
 突然の言葉に混乱する僕と、それを満足そうに眺めているお姉さん。
 このままでは何一つ分かりそうに無いので、僕はパニック覚悟で話を進める事にした。

「あの、紫ねーさまとお知り合いなんですか?」

「ええそうよ、親友なの」

 親友!? 今まで多くの人妖が「ああ、あの胡散臭いスキマね」と答えた紫ねーさまに親友が居たんですか!?
 ――っていけないいけない、余りに新鮮な反応につい失礼な事を。
 しかし本格的に何者なんだろうかこの人は。紫ねーさまの知り合いって所は間違いなさそうだけど。
 そもそも僕は一度も名乗っていないと言うのに、何故この人は僕がねーさまの話に出てきた「久遠晶」だと分かったのだろう。
 はっ、まさか彼女は心の中を覗く能力の持ち主なんですか!?

「どうも気付いていないみたいだから、一応教えておくわね」

「はい?」

「私はさっきの大会の主催者だから、当然参加者名簿も見れるのよ?」

「……あ、左様でございますか」

 そりゃ分かってて当然だよね。きっちりフルネームを書いてたもん。
 素っ頓狂な推理をしていた自分が恥ずかしくて、僕はお姉さんから視線を逸らしながら頬をかく。
 そんな僕の服の袖を、心底不思議そうな顔をしたフランちゃんが引っ張ってきた。

「ん、どうしたのフランちゃん?」
 
「ねぇお兄ちゃん、さっきから何をそんなに驚いてるの?」

「何をって……この人が紫ねーさまの事とか僕の事とかを知っているから、どうしてかなって。僕の事の方は解決したけど」

「でも、幽々子お姉さんはその人と知り合いだって、お兄ちゃん言ってたよね?」

 ……あんですと?
 フランちゃんの発言に、僕は思わず首を傾げる。
 確かに僕は、昨日の宿屋で紫ねーさまの事をフランちゃんに語っている。
 けれど少なくとも、僕の覚えている範囲で彼女にそんな事を説明した記憶は無い。
 そもそも、僕の知ってる紫ねーさまの交友関係自体が驚くほど少ないワケだし。
 幻想郷で知っている紫ねーさまの知人って言ったら、それこそ目の前のお姉さんか、次行く予定の白玉楼の主人くらいで――あっ。

「……すいません、少しお尋ねして宜しいですかね」

「何かしら」

「その、お姉さんのお名前と、出来れば所属なんかを教えて頂きたいのですが」

「良いわよ。私の名前は西行寺幽々子――白玉楼の主をやってるわ」

 ――なんとご本人でした。そういえば、ルナサが西行寺さんは中有の道に居るとか言ってた記憶が。
 しかしまさか、彼女がこんな所で大食い大会をやっているとは……世の中、何がどう転がるのか分からないモノだね。

「……ひょっとしてお兄ちゃん、あの時白髪の人のお話を聞いて無かったの?」

「ほ、ほぇっ!? 何故それをっ!?」

「全部白髪の人が説明してたよ? この人が白玉楼の主でこの大会の主催者の、西行寺幽々子さんだって」

 若干呆れ顔のフランちゃんが、僕にとっては驚愕の事実を教えてくれる。
 ああ、やっぱり聞き逃していたんですね。しかも超重要な部分を。
 これって同時優勝していなかったら、とんでもないすれ違いを犯す所だったんじゃないのかな。
 僕は自身の大食い能力に、心の中でこっそりと感謝した。あと、ちゃんと話を聞いてたフランちゃんにも。

「……白髪の人」

 でもフランちゃん、妖夢ちゃんを見たまんまで白髪の人とか言っちゃダメだよ?
 彼女、地味に応えてるみたいでガックリと項垂れちゃってますヨ?

「ふふふっ、本当に紫から聞いた通りの子ね」

「紫ねーさまから何を聞かされたのかも大変気になりますが、とりあえずそれは脇に置いておく事にします」

「聞きたいなら教えるわよ?」

「いえ、遠慮しておきます。それより幽々子さんに、もうひとつお尋ねしたい事があるんですが……」

「尋ねたい事、ねぇ」
 
 幽々子さんは左拳で顎を支えながら、何事かを考えている様だった。
 何だろう、久々に嫌な予感がヒシヒシとしてきたよ。
 個人的には不義理と言われようと、聞くべき事を聞いてとっとと撤退したいんだけど。
 ……気のせいで無いなら、それじゃ済まない空気が彼女から漏れ出てる気がしますです。
 
「そうね。なら、賞金山分けのお侘びと積もる話の清算を兼ねて、貴方達を白玉楼へご招待しましょうか」

 良い事を思いついたとばかりに、ぽやぽやな空気を撒き散らしながら両手を叩く幽々子さん。
 だけどその瞳に一瞬、計算高い策士の色が宿った事を僕は見逃さなかった。
 ああ、この人は間違いなく紫ねーさまの親友なんだなぁ。もちろん同族的な意味で。
 にこやかな笑顔の裏に真意を隠し切っている幽々子さんの姿に、僕は現在所在不明な後見人の姿を重ねた。
 ……出来れば僕にも有意義な悪だくみでありますように。僕は切にそう願うのだった。










 こうして僕等は、目的地である白玉楼へと招待された。
 天まで届いていそうな長い階段を飛んで省略した僕等の視界には、広大な日本屋敷と美しい庭園が映っている。
 恐らく開花の時季には、満開の桜並木と花吹雪を楽しむ事が出来るのだろう。
 残念ながら、季節外れの現状では葉桜すら見る事は叶わないけどね。
 それでも尚美しいと思える庭園を僕らがじっと眺めて居ると、何故かフランちゃんの顔つき不安そうなモノに変わっていった。

「どうしたの、フランちゃん?」

「ねぇお兄ちゃん。……ひょっとして私のおうちって変なのかな?」

「え゛っ?」

 何を今更――と言いかけた口はギリギリ噤めた。
 世間一般から見れば不気味な事この上ない血の様に紅い屋敷でも、フランちゃんからしてみれば普通の家だったのだ。今までは。
 しかし、‘比較対象’が出来てしまえば話は変わってくる。
 本当の「普通の家」を見てきたフランちゃんは、どうやら紅魔館の景観に疑問を抱いてしまったらしい。
 ……悪趣味だからなぁ、紅魔館の外観って。主であるレミリアさん自身も、そう見える事を承知の上で赤く染めてるみたいだし。
 あの人、吸血鬼としての考え方は意外とステレオタイプだからね。
 その巣窟である紅魔館はやっぱり不気味で近寄りがたい感じに、とか考えているのだろう。
 でもフランちゃん的にはどうなんだろうか。こっちは吸血鬼としては規格外な奔放さの持ち主だからなぁ、その考え方を受け入れられるかどうか……。

「他のおうちって、三階とか四階とか無いよね。なんで?」

 あ、そういう意味でしたか。いやぁ、深読みし過ぎてヒヤヒヤしちゃったよ。
 けどそうか。幻想郷は日本家屋がメインだから、二階建て以上の建物は滅多に無いんだよね。
 その例外項が紅魔館なんだから、フランちゃんが不安がるのも当然だと言える。
 言えるけど……嫌味にしか聞こえないから、もうちょっと言い方は考えてください。

「ふふ、貴方の所と私の所では建て方が違うのよ。ケーキとお団子では作り方も形も違ってくるでしょう? そう言う事よ」

「……変じゃないの?」

「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの。だから、他と違うからと言って気にする必要は無いわ。分かったかしら?」

「うん! ありがとう、幽々子お姉さん」

 大人の包容力を全身から漂わせた幽々子さんが、フランちゃんにフォローを入れてくれる。
 例えは正直どうよと思ったけど、フランちゃんは納得している様なのでまぁ良しとしておこう。
 僕はフランちゃんの後ろで、幽々子さんだけに見える様小さく礼をした。

「ところでフランちゃん、一つ聞いて良いかな」

「なに?」

「……幽々子さんに、自己紹介とかした?」

「あっ、まだだった! 今からしてくる!!」

「あーうん、多分必要ないけど行っておいでー」

 ……フランちゃんって、館に引きこもっていたからそこまで知名度は無いはずだよね。
 姉弟子とか、名前は知っていても外見は知らなかったし。少なくともノーヒントで分かる程の有名人では無いと思う。
 だから幽々子さん、今のはあくまで事前の会話から察したんですよね?
 意味ありげにこっちを向いている気がするのも、単に僕が考え過ぎているだけですよね?

「うふふ」

 こわっ! この人こわっ!!
 得体の知れなさ加減では、暫定トップのお師匠様に匹敵するかもしれない。
 さすがは紫ねーさまの親友だ。と言うかぽやぽやした取っつき易い雰囲気をしているせいか、紫ねーさまより底知れない感じがする。
 
「それでは、客間にご案内いたしますわ。――妖夢」

「はっ!」

「ご飯の用意、お願いね」

「はっ!!」

 元気良く返事をして、そのまま台所に向かって駆け出す妖夢ちゃん。
 予想はしてたけど、彼女白玉楼の食事も担当しているんだね。
 こりゃ、下手すると咲夜さん並に働いているかもしれない。
 ルナサの説明によると、彼女はこの白玉楼の庭師でもあるみたいだし――妖夢ちゃんが過労死しない事を祈ろう。
 と言うか幽々子さん、大食い大会のすぐ後にご飯ですか。まぁ食べますけどね。

「さ、客間はこちらよ。二人ともいらっしゃい」

「はーい!」
 
 妖夢ちゃんの姿が見えなくなった所で、僕等も幽々子さんに連れられて客間に辿り着いた。
 大きく開けた障子の向こう側に一望できる、美しい庭園が素晴らしい。
 部屋の中は純和風の作りで、特筆する事はあまり無いけど……テーブルがやたら大きいのはきっと食事のためなんだろうね。
 僕等がぐるりと客間を見回したのを確認し、幽々子さんがゆっくりと床の間を背にして座った。

「さ、貴方達も遠慮せずに座りなさい」

「あっ、はい」

「失礼しまーす」

 彼女に促され、僕等はいそいそと座布団の上に腰かけた。
 自然と正座の姿勢になってしまうのは、果たして真面目な話をするつもりだったからか、それとも場の雰囲気に呑まれたからか。
 どこからか聞こえてくるししおどしの音が、自然と僕の身体を緊張させた。

「失礼します。お茶とお菓子を持って参りました」

 そうやって間合いを窺うように話始めるタイミングを計っていると、先にお茶だけを持ってきた妖夢ちゃんが客間に入ってきた。
 よし、妖夢ちゃんがお茶を全員に配り終えたら話す事にしよう。
 心の中でそう決めて、僕は妖夢ちゃんからお茶を受け取る。
 しかし、僕が口を開くよりも早く、それまで沈黙を保っていた幽々子さんが動いた。
 今までのぽややんとした雰囲気が嘘の様に、張り詰めた空気を放ちながら幽々子さんは呟く。

「―――妖夢」

「は、はいっ!?」

 ただそこに居るだけで‘死’を感じさせる圧力が、妖夢ちゃんに向けられた。
 誰かが、ひょっとしたら僕自身が、ゆっくりと息を呑む。
 凍った空気の中、その原因となっている幽々子さんが言葉を続ける。

「このお煎餅は昨日も食べたわよ~」

 ――うん、まぁ正直その手の話になるんじゃないかとは思った。
 中央に置かれたお菓子を摘まみながら、切なそうに文句を言う大きな子供。
 しかも食べてるし。普通にバリバリ食べちゃってるし。
 妖夢ちゃんも気が抜けたのか、思いっきり肩を落としてワザとらしく溜息を漏らした。
 ちなみにフランちゃんは、良く分かっていないのか呑気にお煎餅に噛り付いている。平和で何よりだ。

「こういう時は、お客様用に特別なお菓子を出すモノじゃないのかしら?」

「……この後お食事も控えてますから、ここは軽く摘まめるモノで我慢してください」

「えと、僕もお煎餅好きですから、これで構いませんよ?」

 駄々をこねる幽々子さんに、何故か客側の僕がフォローを入れると言う不思議事態。
 本当に、どうしてこんな事になったんだろうか。
 結局この後、不貞腐れる幽々子さんを宥め、妖夢ちゃんを台所へ逃がすのにそれなりの時間を有した。 





 ――幻想郷の偉い人は、本当に好き勝手してるよなぁ。つくづくそう思った一幕でした。
 
 


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