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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/11/20 00:02


巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」




「あふぅ……よく寝たぁ」

「おはよう、フランちゃん。良く寝れた?」

「うん! お布団で寝るの初めてだったけど、すっごく気持ち良かった!!」

 どうも、毎度おなじみ久遠晶です。
 意味ありげな会話を交わしていますが、深い意味は一切ありませんのであしからず。
 まぁアレだね。選択の余地が無かったとは言え、旅立ちはせめて明け方頃にすべきだったね。
 そこらへんで野宿する根性もずっと徹夜する根性も無かった僕等は、偶々見かけた宿屋で大人しく一夜を過ごしていた。
 何気にこういう形での外泊は初めてだったりする当たり、僕の恵まれっぷりがよく分かると言うものだ。
 
「それじゃ支度して外に出ようか。格安だから、朝ご飯は出てこないみたいだし」

「はーいっ!」

 手早く身支度を整えた僕等は、‘やたら半透明な’店主に宿代を払い外に出る。
 宿の前には、丁寧に舗装された石畳の道が延々と続いていた。
 道の両端には多種多様な出店の数々が立ち並び、多くの人や妖怪――そして‘死者’達が長い長い道を行き来している。
 そう、ここは中有の道。三途の河に繋がる死者の通り道である。

「……まぁ、そんな風にはぜーんぜん見えないんですがね」

「どうしたの?」

「あはは、何でも無いよー。ちょっと世界の不思議を噛みしめて居ただけで」

「ふーん?」

 何でも地獄の不景気を補うために、地獄の模範囚たちがこの道の出店で出稼ぎをしているらしい。
 そのせいでお祭り好きの生きてる方々もたくさん集まり、中有の道は結構な観光地になっているんだそうな。
 正直、人里よりここの方が繁盛している気がする。年中お祭り騒ぎだし。

「ねぇねぇ、ところで朝ご飯は何? 私、あそこの林檎飴ってヤツとか食べて見たい!!」

 フランちゃんもお祭りムードに当てられ、目に見えるほどテンションが上がっている。
 しかし、ここでとっても残念なお知らせがあったりします。
 ……ちょっと普通の朝ご飯を食べるのは無理かなぁ。財布の中身的に。
 元々、僕は幻想郷の通貨を一切持っていない。言わば文無しの状態だったワケだ。
 なのに宿代が支払えたのは、以前に上白沢先生の頼みで教師のアルバイトをしていたおかげなのである。
 とは言えそれも、額としてはそれ程大したモノでは無い。
 ぶっちゃけて言うと、さっきの宿泊代だけでもう中身の四分の三は持って行かれました。格安なのに。

「――と、とりあえずあそこのお団子を食べに行こうか! お団子!!」

「わーいっ、おっだんごおっだんご」

 魔眼による超視力をフル活用して、ここらへんで一番安いお店を選んだ僕を許して下さい。
 それもこれも皆ビンボーが悪いんだ。あと、年中お祭り価格な出店も。
 
「みったらし、くっさもち、きっなこにずっんだ、いっぱいいっぱい食べたいなぁ~♪」

 ゴメンナサイ、いっぱいどころかお代わりすら出来るか怪しいデス。
 こちらの心情も知らずに――知られても困るけど――即興で呑気な歌を口ずさむフランちゃん。
 余程気分が良いのか、管楽器によるやたら浮かれた音楽まで聞こえてくる気がする。
 ……いや、ちょっと待った。本当に聞こえてるぞ。
 フランちゃんも気付いたのか、足を止めて周囲の様子を窺っている。
 そんな僕等に、音の発生源が現れた。

「あらら~、もうおしまいなの? せっかく気分が乗ってきた所なのにー」

 トランペット片手に、全体的に白いぽわぽわした雰囲気の女性が話しかけてきた。
 もうすでに普通では無い感じのする女性だけど、僕の魔眼にはその正体の様なモノがぼんやりと映っている。
 
「お姉さん、ひょっとして幽霊ですか?」

「ふふ、ざ~んねん。私は騒霊よー」

「……そーれい? お兄ちゃん知ってる?」

「いや、全然知らない」

 霊の分類って、幽霊と亡霊くらいじゃ無いの?
 初めて聞く霊の名前に、幻想大好きっ子を自負する僕もフランちゃんと一緒に首を傾げるしかない。
 それを予期していたのか、騒霊と名乗った女性は不敵に微笑んでみせる。
 そして彼女は、やや立派な胸を張り高らかに名乗った。

「私はメルラン・プリズムリバー。あの有名なプリズムリバー三姉妹の次女なのよ~」

 同時に鳴り響く複数のファンファーレ、誰が鳴らした。
 メルランさんは、称賛か驚愕の言葉を寄こせと言わんばかりに胸を張った姿勢で止まっている。
 ……なので、僕は助けを求めるためにフランちゃんへと視線を送る。

「――――だれ?」

「ですよねー」

 さすがにフランちゃんに救援を頼むのは、親分に微分積分を解いてもらうくらい無謀だったか。
 あ、メルランさんが胸を張った姿勢のままずっこけた。
 地面に転がらず宙に浮いている所は、さすが霊の一種だと言わざるを得ない。
 さらに、出処不明の管楽器がやたら悲劇的な音をかき鳴らす。
 良く分からないけど、この音は彼女のメンタル状態を表現しているようだ。もしくは自分で鳴らしてるのかな?

「ふふふ~、今のはちょっと利いたわー」 

 二、三発ボディブローを喰らった後のボクサーみたいにフラフラな挙動で立ち上がり、劇画ちっくな感じに拳で顔の汗を拭うメルランさん。
 どうやら、結構自分の知名度に自信を持っていたらしい。
 まぁこの場合、知っていない僕等の方が異端である可能性は非常に高いので、特に落ち込む必要は無いと思うんだけど。
 ……そういう問題じゃ無いんだろうなぁ。なんかプロの芸人さんって感じがするし、プライドは存外高そうだ。

「ま、まぁ、お嬢ちゃんにはちょっと早いもんね~。私達の音楽はー」

「そうなの? 残念……」

 いやメルランさん、その子実年齢五百歳越えてますから。
 フランちゃんも、聞かせないって言ってるワケじゃ無いんだよ?
 まぁ、今までの様子からして本格的な演奏家みたいだし、途中で興味を失って寝てしまいそうな事は否定しないけど。

「ところで、そっちのお姉さん」
 
「……すいません、僕男なんです」

「あ~、そうなんだー。じゃあお兄さん」

「なんでしょう」

 軽っ! そして受け入れ早っ!!
 なんだろうこの気持ち。引かれるのは嫌だけど、ここまであっさり受け入れられるのも同じくらい嫌だ。
 そういえば、僕の人生の中で女装姿を否定された事って数える程しか無いような……。
 うん、忘れよう。今のは‘知らなくて良い事’だ。一生問題定義にすら取り上げてやらないからなチクショウ。
 ちなみに、僕に微妙な心の傷を与えた張本人は気にせず話を進めている。まぁ当然だけど。
 
「貴方はどうなの? 私の事、知ってるー?」

 そして期待をたっぷり込めた瞳で、僕を見つめてくるメルランさん。
 ゲームだったら、選択肢が二つか三つ出てきそうな場面だ。
 ……メルランさんの事を考えたら、知ったかぶりでもファンのフリをしてあげたいんだけどね。
 僕、フォルテとピアノの違いも分からないレベルの音楽音痴なんですヨ。
 もちろん、それでも感想くらいなら絞りだす事が出来るけど……最終的に「上げて落とす」結果になる事は間違いないだろう。
 と言うワケで素直に白状します。メルランさんゴメンナサイ。

「えっと……知らないです申し訳ない」

「がびーん」

 わざとらしい口調に反して、沈み切った表情で地面に崩れ落ちるメルランさん。
 よほどショックを受けたのだろう。こんな事なら、後々もっと酷くなるにしても嘘をついた方が良かった気がする。
 いや、そっちの方がダメか。そんな展開になったら今度は地面にでも潜られそうだ。
 
「ううっ、私達も最近有名になったと思った直後にこの仕打ち。世間の荒波は幽霊にも厳しいのね」

「げ、元気出してお姉さん」
 
「ありがとうねー、お嬢ちゃん。ちょっと辛い事もあったけど私は泣かないわ~」

「もう、お兄ちゃぁん……」

 え、僕が悪いの? 僕だけが悪いの?
 何故かメルランさん側に居る、僕と同罪なはずのフランちゃん。
 僕を咎めるその視線はとっても痛いけど、同じくらい理不尽さも感じてしまう。
 いや、感じて良いんだよね。実際に理不尽なんだよね、この状況は。
 反省に傾きかけた気持ちを何とか押し留め、僕は自らのボヤキの正当性を再確認する。
 よしよし、それじゃあビシッと一言二人に―――

「ああ、意識が薄くなるわ。世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」

「しっかりして、お姉さん!」

「――――すいません。お詫びってワケじゃありませんけど、そこでお団子でも食べませんかね」

 はい、嘲笑ってくださって結構です。
 ぶっちゃけ二人ともノリでやってる気はするんだけど、それを指摘してさらにツッコミを入れる勇気は僕にはありませんでした。
 今更だけど……僕って本当にヘタレだなぁ。










 団子屋に入ってから、良い事と悪い事が其々一つずつありました。
 良い事は、メルランさんが思ったよりも少食だったと言う事。
 おかげで出費は、お茶三杯と三個セットのお団子一つで済みました。
 悪い事は……それでも財布の中身がスッカラカンになってしまったと言う事だ。
 お金が無いのは首が無いのと同じだと良く言ったモノだ。うう、皆びんぼーが悪いんやっ。

「メルランお姉さんは、姉妹で楽団をやってるんだねー」

「そうなのよ~、三人で並の楽師百人分。それがプリズムリバー三姉妹なのー」

 お団子を食べてすっかり気を持ち直したメルランさんは、フランちゃんと僕に自らの‘楽団’の事を語ってくれた。
 楽しそうに自分達の事を語る彼女の言は、ともすれば自信過剰な言葉とも捉えられかねないけれど実は違う。
 文字通り、彼女等は一人で複数の‘音’を鳴らす事が出来るらしい。
 だからこそ、三人でありながら彼女等は「楽団」を名乗っているのだそうだ。
 ……言葉通りの自信も、案外含まれてそうではあるけどね。
 ちなみにメルランさんの担当は見ての通り金管楽器。道理で突然ファンファーレが鳴り響いたワケである。
 
「今日はねー、天気も良いからどこかで一曲奏でようかと思って、皆でココに遊びに来たのよ」

「皆って……メルランさん以外の姿が見えないんですが」

「そうなのよ~。二人とも、どこに行ったのかしらー」

 その台詞は、はぐれてしまったであろう他の二人に言わせてあげてください。
 つまりメルランさんは、姉妹揃ってこの中有の道にやってきて――見事に迷子になったと言うワケだ。
 そしてフランちゃんの創作鼻歌に惹かれ、迷子になっている事も気付かずここに来た、と。
 ……何故だろうか。この呑気さには妙な親近感を持ってしまう。

「それじゃあ、お姉さんの音楽聞けないんだ……」

 メルランさんの語る幽霊楽団の話に、すっかり食いついていたフランちゃんががっくりと肩を下ろす。
 内心、どんな音楽なのか期待していた僕もちょっとションボリである。
 しかしメルランさんは、そんな事は無いと言わんばかりに胸を張って答えた。

「ふふん、プリズムリバー三姉妹を舐めてもらっちゃあ困りますよ~。ピンになっても一騎当千、オーケストラだって演じて見せますとも」

「……三人の時より増えてない?」

「しっ、そういう事は思ってても言っちゃダメなの!」

 フランちゃんのツッコミは聞こえていなかったようで、上機嫌でトランペットを構えるメルランさん。
 店先で良いのかとも思ったけれど、客も店主も「待ってました」と言った様子なので問題は無いのだろう。……全員幽霊なのがやや気になるけど。

「それじゃー、いっつしょーた~いむっ」

 メルランさんが宣言すると同時に、店の中に多数の金管楽器の音が鳴り響く。
 ジャズの様に軽快なのに、クラシックの様な重みもある重奏。
 音楽に詳しくない僕には良く分からないけれど、その場のノリでコロコロ曲調が変わっている所を見ると即興演奏なのだろう。
 それが違和感に為らず、むしろ自然に感じるのだから、彼女の言う「一騎当千」もあながち誇張では無いのかもしれない。
 フランちゃんも、曲に釣られたのか楽しそうにステップを踏んでいる。
 まったくもうはしゃいじゃって、でもレーヴァテインを持ちだすのはさすがに危な―――

「ってちょっとちょっとフランさぁん!?」

「アハハ、アハハ、タノシイナタノシイナシイナシイナナナナナナ」

 あんまりにも楽し過ぎて、理性を振り切ってしまったようです。そんな馬鹿な。
 壊れたテープレコーダーみたいに笑いながら、フランちゃんがレーヴァンテインを振りまわそうとする。
 周りの幽霊たちは、メルランさんも含めて音楽に集中している様でそんなフランちゃんに気付いていないようだ。
 これはマズい、本格的にマズい。とにかくまずはフランちゃんを止めないとっ!



 ―――――――神剣「天之尾羽張」 



 全てを奪う神剣を顕現させ、フランちゃんの魔剣を相殺する。
 自分一人なら逃げ惑うだけで済むけど、これだけ霊の皆様が居るとそうも言ってられない。
 まだ地獄に行って無いけど灼熱地獄をプレゼント、なんて結果になったらそれこそ地獄に叩き落とされそうだし。
 この技を使うのはそれと同じくらい嫌だけど、全部相殺し切れば問題は無いだろう。
 良く分からないけど、今の僕なら出来そうな気がする。
 何だろうか、この高揚感は。きっとテンポの良い音楽のおかげに違いない。

「アソブノ!? イッショニアソンデクレルノ!? アハハハハハ!!」

「遊んでやろうじゃないか、さぁ来いフランちゃん!!」

「おぉー、盛り上がってるねぇ~。それじゃあこっちもテンポアップするよー」

 僕の神剣が魔剣を掻き消し、フランちゃんが再び魔剣を精製する。
 いつか見たやり取りは、新たにバックグラウンドミュージックを追加して再開された。
 
 再形成、斬撃、薙ぎ払い。

 斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。斬る、薙ぐ。

 以前と変わらない壮絶な‘我慢比べ’は、ますます勢いを増していった。
 余りにテンポが速すぎて、即興で曲調を変えていっているメルランさんが次の曲に悩んで一端演奏を止める程だ。
 ……ってアレ? どうして僕、フランちゃんと馬鹿正直に斬りあってるんだろう?
 BGMが途絶えると同時に、僕の頭は急速に冷えていった。
 そりゃ、最初の一撃は相殺必須だったけどさ。その後も続けざまにチャンバラする理由は無いはずだ。
 
「と、とりあえず魔眼を発動! フランちゃんちょっと僕の話を聞いて!!」

「――よーし、きーまった。それじゃあ弾幕ごっこにピッタリな第二弾、いっくよ~」

「アハハハハハハ、キエロキエロキエロキエロキエロ!!」

「……あ、あっるぅえーっ?」
 
 再度鳴り響く音楽と共に、フランちゃんが狂気の笑顔を保ったまま斬りかかってきた。
 弄ったはずの狂気は、まるでそんな事実が無かったかのように戻っている。
 おかしい。絶対におかしい。
 確かにフランちゃんの精神は変化しやすいけど、下げた傍から上がっていく程酷くは無かったはずだ。
 そもそも最近は、僕と姉弟子の努力――主に姉弟子がメインで――の結果、魔眼に頼る機会も大分減ったと思っていたんだけど。
 どーいう事なんだろう、まるで何かに後押しされている様な……。

「うんうん、盛り上がってきたわね~。なら次はもっと激しい曲で行くよ!!」

 勘弁してください! 貴方の曲を聴いていると、テンションが上がり過ぎて細かい事がどうでも良くなってくるんですヨ!!
 結局考えは一向に纏まらず、フランちゃんの斬撃でチャンバラが再開されてしまった。
 いやーっ!! 終わりの無いマラソンはいやーっ!?
 不吉な未来を何とか頭から消して、僕は神剣を振るうのだった。
 


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