巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」「ちょっと良いですか、晶さん」 口喧嘩をリアルファイトへと発展させてしまった神様二柱が、怒った風祝に拉致られてから数分後。 小物類を全部装着した僕に、一瞬たりとも場を離れなかった文姉が話しかけてきた。 「ん、どうしたの文姉?」「実は、今後の事で少しお話があるんですよ」「今後の事……?」 それは何と言うか、嫌な予感しかしないお話だなぁ。 最近は暇になってきたと思ったらすぐコレだよ。果たして今度はどんな無茶ぶりをかまされてしまうのだろうか。 とりあえず、『天魔さんと逝く、半日ぶっ通し耐久弾幕ごっこ』とかだったら何とか思い止まってもらおう。 てゐからパクったジャンピングスパイラル土下座にいつでも移行出来る半立ちの姿勢で、僕は文姉の次の言葉を待った。「何とですね―――晶さんの天狗としてのお仕事が、今日で終わりと相成ったんですよー!」「ゴメンなさい! せめて二時間くらい短縮して貰えないでしょうかっ!!」「えっ?」「……えっ?」 先手必勝とばかりにお願いしてみたものの、見事に話が噛み合って無かった様です。 キョトンと顔を見合わせる僕と文姉。それを黙って見ていた幽香さんが呆れたように話を引き継いだ。「はいはい、ようやくお役御免となったワケね。聞いていたより早かったじゃない」「そこはまぁ色々と‘説得’しましてね。いつまでも晶さんを拘束して置くわけにもいきませんから」 にこやかな笑みで幽香さんの疑問に答える文姉。 もちろんこの場合のにこやかさは、幽香さんのそれと同意義です。 どうやら文姉は、かなり強引な『説得』で天狗達を納得させたようだ。文姉怖い。 と言うか僕が来た辺りから、妖怪の山の天狗さん達はロクな目にあって無い様な気がする。 自業自得とは言え、ここまでメタメタにされるとさすがに同情を禁じ得ない。「もっとも、ここまで話がスムーズに進んだのは晶さんのおかげなんですけどね」「ほへ? 僕?」 「ええ、晶さんが「弾幕ごっことは言え、人間風情に負けるとは情けない」とほざいていた輩達を徹底的に叩きのめしてくれたおかげです」 ……本当に、同情を禁じ得ない。 とりあえず土下座とかしに行った方が良いんですかね。 あ、逆効果ですか? 色々スイマセン。「ちなみにその頭巾は差し上げます。それを付けていれば、今後も普通に天狗の里へ入れますよ」「え、良いの?」「まぁ、報酬としてはしょっぱいモノですけどね。他に渡せる物も無いので」「いやいや、凄くありがたいですよ。天狗の皆様と喧嘩する理由は少ない方が良いですからね」「別に良いじゃない、喧嘩を売られたらまた叩きのめせば良いのよ。大した相手でもないでしょう?」「出来れば、僕は平穏な日常を謳歌したいっす……」 すでに程遠い生活に居るだろうって? 余計な御世話だ。 だからこそ平穏な日常が欲しいんですよ。弾幕ごっこは三日に一度くらいで勘弁して欲しいです。「とにかく、これで私も自由の身。これからはまた新聞記者としてスクープを探し求める日々が始まるワケですよ」「ふぅん、なるほどね……」 歌って踊って廻りだしそうな程ご機嫌な文姉の姿を見て、幽香さんが何事か考え込みだす。 いつもなら脳内の危機感知センサーが鳴りだすはずの光景だけど、今回はピクリとも反応しなかった。 何だろう、逆に怖い。 顔に濃い陰影が掛ってる様な笑顔で無い所も怖さを倍増させている気がする。 真顔は勘弁して貰えませんか、幽香さん。特に理由も無く泣いてしまいそうです。「なら、後片付け終了記念に宴会でもしましょうか」「……ほへ?」「どうしたんですかいきなり? ヤケに真っ当な提案をしてきましたが、頭でも打ちました?」 文姉、早速喧嘩を売らないでください。……僕も微妙に似た様な事考えたから、否定は出来ないけどさ。 しかし幽香さんは、珍しく文姉の挑発を受け流し話を続ける。 何だか色々とおかしい気が。本格的に永遠亭へ連れていく準備をした方が良いのだろうか。「いきなりじゃないわよ。前の宴会は晶が参加出来なかったでしょう? その事を残念がってたみたいだから、ずっと機会を探していたのよ」「え、そうだったんですか!?」「ふと思い出した時に、程度の頻度だったけど。ふふっ、たまには貴方の苦労を労ってあげないとね」「ゆ、幽香さん……」 何と言う優しいお言葉だろうか。肝心の僕は、幽香さんの正気を疑ってかかっていたと言うのに。 永遠亭の時の何気ないボヤキを覚えていてくれた事に、さっきとは違う意味で泣きそうになった僕。 しかしそんな幽香さんに対して、文姉は疑惑の表情を向けるのだった。 ……まぁ、そうなるよね。やっぱり。 「正直、これっぽっちも信じられません。――が、怪し過ぎて逆に裏が無い様な気もします。どういうつもりですか?」「とことん失礼ねぇ。……深い意味は無いわ」 そういって幽香さんの視線は、何故か僕の方向に。 どう見ても深い意味が有りそうなんですが。――って文姉、どうしたんですか貴女も。 同じ様に意味深な表情で見られると、何か色々と不安になるんですが。「……まぁ、一応は信じましょうか。悪意は無い様ですし」「分かって貰えて光栄だわ。……それに、貴方にとっても悪い話じゃないのよ?」「あやや? どういう事です?」「妖怪の山での仕事が終わった以上、晶は紅魔館に戻る事になるわ。だけど宴会が長引けば、それだけ――」「ちょっと晶さんの知り合いに片っ端から連絡してきますね!」 ああ、いつもの文姉だ。ちょっと安心した。 幻想郷最速の名に恥じぬ速さで、やたら張り切った様子の文姉はあっという間に部屋から出ていく。 「……と言うか、呼ぶのは僕の知り合いなんですか?」「気を使っているのよ、貴方に。初めての宴会はこじんまりとした方がやり易いでしょう?」「それはそうですけど……文姉や幽香さんは良いんですか?」「私も天狗も、宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」 何とも男前な言葉と共に、可愛らしくウィンクをしてくる幽香さん。 色々ツッコミ所が多過ぎて逆に何も言えないけど、この人も文姉同様色々気遣ってくれてるのかもしれない。 ……何だろう。僕、死ぬのかな。二日後辺りに死ぬのかな。 「さて、それじゃあ私達も行きましょうか」「行く? どこにですか?」「叱られている神様とその巫女の所よ。……さすがに許可も取らずに宴会を始めるのはマズイでしょう?」 あ、ここでやるんですか。 どうやら、文姉や幽香さんの気遣いは守矢神社の面々には適応されないらしい。 と言うか二人とも、そこらへんの話全然纏めてませんでしたよね。 単にどっちも勝手にアドリブを効かせて行動しているだけなんだろうけど、この連携の高さは異常だと思う。 やっぱり二人とも、仲良いんじゃないかなぁ。「仲は悪いわよ。むしろ最悪ね」 もうそろそろ反論するのも疲れました。仲良くしてください。 宴会の許可は、思ったよりもあっさり取る事が出来た。早苗ちゃんから。 八坂様は不満そうだったけど、説教中で主導権が完全に彼女にあったため抗議はあっさり封殺された。 と言うか八坂様も諏訪子さんも怒られる時は正座なんですね。なんか切ない。 で、宴会の準備のため皆色々やり始めたんですが……。 皆が忙しなく動き回る中、僕に与えられた任務は何故か受付係でした。「……手伝いとかしなくて良いのかなぁ」 もちろん僕も、黙ってこの役割を受け入れたワケでは無い。 早苗ちゃんが宴会の料理を作ると言ったので、その協力を申し出たのである。 ――そしたら何故か、神様二人に猛反対されました。 その制止ぶりは尋常で無く、あの幽香さんが二人の様子を見て嘲笑せずにドン引きしたレベル。 僕の両足にしがみついて、半泣きの状態で「肉じゃがだけは……肉じゃがだけは止めてくれ」と語る二人の姿は多分一生忘れられないと思う。 と言うか、何がそんなにダメなんだろう。肉かな、ジャガかな。 「やぁ、もう宴会は始まっているのか?」「よっす、久しぶり!」「あ、上白沢先生に妹紅さん。どうもお久しぶりです」 一番初めにやってきたのは、一升瓶を抱えた妹紅さんと五段のお重を持った上白沢先生だった。 どうやら文姉は、真っ先に人里へと向かったらしい。 しかし、阿求さんの姿は見えない。……彼女は不参加なのだろうか?「ああ、稗田殿は参加しないよ。やはり体調が不安でな、私の方からストップをかけさせて貰った」「そうですか……」「本人も残念がっていたがな。稗田殿は幻想郷にとって大事な人間だ、あまり危険な目には晒したく無いのだよ」「いえ、稗田さんの身体が第一ですから。上白沢先生の判断は正しいですよ」 残念だけどしょうがない。人里の外は危険でいっぱいだからね。 稗田さんにはまだ、幻想郷縁起の修正ってお仕事が残っているらしいし、無理は禁物……ん?「どうした久遠、慧音の事じっと見つめて。惚れたか?」「そういうワケじゃ無いです。それより確認したいんですが、上白沢先生って『ワーハクタク』ですよね?」「うむ、お前も良く知っての通りだ。それがどうかしたか?」「その能力は歴史に関係する事で、上白沢先生もそういった事柄に大変お詳しいのでございますですね?」「に、日本語がおかしいぞ」「どうなんですか」「うむ、まぁ、その通りだが……」「――すみません! ちょっと聞きたい事があるんですが!!」 意外な所に救世主が居たーっ!! 僕は呆然としている上白沢先生の両肩を掴み、にじり寄る。 先生は慌てているけどとりあえず無視。 こちとら色々と焦っているのだ。多少の不躾な態度は多めに見て貰おう。「べ、別段構わんぞ……だが、本当にどうしたんだ?」「実はですね……」 ポカンとしている妹紅さんに対するフォローを入れる余裕も無い僕は、畳みかける様にこれまでの事情を語っていく。 と言っても、語るのは「能力」に関するアレコレだけだけど。 上白沢先生は幻想郷の歴史を知り尽くしている。 なら、僕の能力に関する知識も持っているかもしれない。 最低でも、何かしらのヒントでも貰えれば……。 そんな期待を込めた僕の問いかけに、上白沢先生は申し訳無さそうに答える。「すまん、それは私には分からん」 ……ですよねー。 自分でも説明してて、だいぶ無理がある気がしてました。 どうも僕の力は、前例も関連も無い徹底した『未知』であるらしい。 ほんと、どうすんだコレ。 「歴史は『起きた事実を記したモノ』だからな。何も分かっていない能力を知る事は……」「まぁ、無理だろうなぁ」「うぐぅ、やっぱりそうですか」「こういった事は、私では無く妖怪の賢者――『八雲紫』殿に聞いた方が良いと思う」「確かに。あのスキマなら誰も知らない事でも知ってそうだもんな」 ああ、結局そこに戻っていくワケなんですね。 僕とあの人との関係を知らないから仕方が無いとは言え、出てくる結論に少し肩の力が抜けてしまう。 とは言え、そこらへんの鍵を握るのがねーさまである事に違いはない。 やっぱり一度は、話を聞きに行った方が良いのかもしれないね。 ……まぁ、あの人がどこに居るのかは全然知らないんだけど。 「ちなみに先生達は、ゆかりね――その、八雲さんの居場所を知っていたりするんですか?」「いや、残念ながらあの人は神出鬼没でな。居そうな場所くらいしか知らん」「あ、それでも良いです! 是非教えてください!!」「良いだろう。慧音先生の分かり易い課外授業と行こうではないか」 ……そのネタ、またやるんですか。 どうやら僕の態度で教師心をくすぐられてしまったらしい先生が、両腕を腰に当てた姿勢で胸を張る。 まぁ、前回は隣に居る人に粗方言われて始まる前に終わってしまったんですが。 等と考えていたら、やっぱり今回もやらかしてくれました、隣の人。「確か、妖怪の山にあるマヨヒガって所へ、たまに自分の式の式の様子を見にやってくるらしいぞ」 妹紅さんってば、ほんと容赦無いなぁ。 あっさりと講義を中断されて、先生の反り返っていた身体が反対方向へ曲って行く。 何だろう。彼女は上白沢先生を苛めないと気が済まないタチなのかな。「とは言えその式の式がマヨヒガに住んでるワケじゃないし、スキマも滅多に来ないらしいから、会えるかどうかは……って何だよ慧音」「妹紅は、妹紅は私が嫌いなのかぁ!?」「いや、別にそういうワケじゃ。とりあえず落ち着けって」「すいません。そういう漫才はどうでもいいんで、他の候補を教えて貰えませんか?」「……お前、結構辛辣だな」 分かってください。それだけ余裕が無いって事です。 マヨヒガの話なら僕も、天狗のお仕事をしていた時に聞いた事がある。 妖怪の山の住人でも正確な所在を知らない、『化け猫未満』の猫達が集まる猫屋敷。 そこに紫ねーさまが来るかもしれないと言うのは貴重な情報だけど、その微妙な遭遇率ではちょっと……。 と言うか式の式って何さ。妹の友達みたいなモンですか?「ほら慧音、久遠が他の場所を聞きたいって言ってるぞ。今度は邪魔しないから説明してやれって」「……分かった。では、今度こそ説明するぞ。他に賢者殿が居そうな場所はだな」「白玉楼。――冥界にあるその屋敷には、八雲紫と親交の深い亡霊が住んでいるわ。本人も、結構な頻度で訪れているらしいわね」「お、おぉう?」 そして再びブツ切られる先生の講義。 妨害したのはもちろん妹紅さん……では無く、たった今来たばかりの永遠亭の主、蓬莱山輝夜さんだ。 後ろには色々持っているお師匠様とレイセンさん、それに手ぶらのてゐが居る。 どうやら彼女らも、宴会の参加者であるらしい。「おこんばんわ。お誘いありがとう、そこの無作法者より上等な酒と肴を持ってきたわよ」「輝夜……てめぇ、いきなり出てきて好き勝手言ってくれるじゃねぇか」 何と言う事でしょう。輝夜さんと妹紅さんが会話した事により、一瞬にして剣呑な空気が場を支配しました。 そういえば、この二人って凄く仲が悪いらしいんだよね。 そりゃ、一触即発な感じになろうモンだよ。……妹紅さんも同じ事してたけどね。「ちなみに早速僕の後ろに居るてゐさん、冥界ってどのあたりにあるの?」「ここから太陽の畑方面に向かえば、途中でそれっぽい所につくよー。それよりこの状況でやけに落ち着いてるね、自分」「……どうにもならんでしょう、これは」「ああ、とうに諦めてたのか」「そう言う事です」 今まで、何度も他人のいがみ合いを見てきたおかげですかね。 何となく分かるんですよ、それがガチでやる気なのかただの挨拶代わりなのかは。 もちろん、今の妹紅さんと輝夜さんのやり取りは前者。 文姉と幽香さんで例えると、両者がスペルカードを取り出した状況に類似するレベルの空気の悪さである。 ここまで来ると、僕程度じゃ説得も制止も出来やしないのだ。 「……私には教師の才能が無いのだろうか」「あらあら、来て早々大変な事になっちゃったわね」「いや、そんな呑気な事言ってる場合じゃ!? ど、どどど、どうしましょう!?」 そして他の方々も、制止する気は特に無い様です。 姉弟子は止める気があるみたいだけど、あの様子じゃまず無理だろう。 さて、どうしたもんか。「……てゐちゃん、僕はこれから皆の差し入れを境内へ持って行くつもりなんだけど、てゐちゃんはどうする?」「お前だけに重たい思いをさせるかよ! てゐちゃんも一緒に行くぜっ!!」 うん、良い返事だ。さすが自己保身の塊。 ――まぁ、今の僕もあんまり変わらないんですけどね! 「宴会の余興代わりに、火の鳥で花火でも打ち上げてあげましょうか」「ほざいてな、なよたけの丸焼きにしてやるよ」「姫様、落ち着いて――と言うか逃げるなそこの二人ーっ!!」「船が沈没する前に逃げ出す鼠みたいね」 何と言われようと、命は惜しいですからね。 スペルカードを取り出した二人の攻撃を逃れるため、僕達二人は境内へと逃げ出すのだった。 とりあえず、姉弟子達も早めに逃げ出した方が良いですよ? ちなみにその後、弾幕ごっこしていた二人は後からやってきた紅魔館面子……と言うかフランちゃんにあっさりキュッとしてドカンとされてしまったそうです。 おかげで喧嘩は治まったから良いけど、相手が蓬莱人じゃ無かったら死んでたよね、ソレ? ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「どうも、『「巻の転」前後は空気が壊れるから出さない』と作者にはっきり言われた山田です」死神A「……まぁ、確かに呑気に山田さんやってる空気じゃ無かったですよね」山田「ただその代わり『質問数が多ければ独自コーナーで山田さんする』とも言われました。結局出来ませんでしたけど」死神A「あ、そうだったんですか」山田「それが作者を見た、最後の姿でした……」死神A「作者死んでる!?」山田「今は地獄で天晶花の続きを延々書いています」死神A「いや、そのボケどこで収拾つける気ですか!?」山田「そういうワケで今回の質問です」死神A「あ、収拾つける気は皆無なんですね……」 Q:山田さんへ質問。晶君はモ●バー●ー派ですか? マク●ナル●派ですか? 個人的には、ロッ●リ●派でなければいいんですが山田「基本はモ●派ですが、ポテトだけはマク●絶対至上主義です」死神A「それ、晶じゃ無くて作者の好みですよね」山田「マ●ドがポテトを滅多に値引きしないのは、その商品価値を分かっての所業だと思うんですよ」死神A「知りませんよ! 主人公の方の好みを教えてください!!」山田「マッ●フルーリーはもう少し安かったら毎日食べてたそうです。しかし、主に食べていたのはあった●スフレプリンだったそうで」死神A「バーガー食えよ!?」山田「ちなみに作者は、たまにロッ●リ●に行くと大して旨くも無いのに絶品チーズバーガーを食べてしまうと言う妙なハマり方を」死神A「いや、心底どうでもいいですから、その追加情報」 Q:かなすわ様は、晶の肉じゃがを食べた事があるんですか?山田「さて、続いては毎度お馴染「質問される前にこっちで疑問に答えちゃおう」のコーナーです」死神A「いつ恒例になったんですか、その謎のコーナー」山田「本当は本編中で説明する予定だったんですが、流れ的に無理だったのでこちらで解説しますね」死神A「み、身も蓋も無い……」山田「ちなみに答えはイエスです。どちらも外の世界に居た時、晶君お手製肉じゃが(神殺し)をつまみ食いしています」死神A「つまみ食い、ですか?」山田「流れとしては以下の感じです」 晶、早苗に差し入れとして肉じゃがを持ってくる。 ↓ 早苗受け取り、少しの間席を外す。 ↓ 興味津津の諏訪子と親父モードの神奈子がその隙につまみ食い。 ↓ 大 惨 事 ↓ その後、残った肉じゃがは瀕死のスタッフが頑張って廃棄致しました。 ↓ 早苗大激怒。それでも二人は悪くない。死神A「これはひどい」山田「恐るべきは彼の作る肉じゃがの威力です。神さえもその威力には抗えない……」死神A「ちなみに、耐えられるヤツって居るんですか?」山田「いますよ。多分、誰もが「ああ、もうあの人しかいないよな」と思う方が」死神A「……メディスン・メランコリー?」山田「外れです。と言うか別にアレ、本当に毒と言うワケではありませんから」死神I「―――なん……だと……」死神A「誰!?」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど