はい、こんにちは。作者・水虫です。
まだ、色々と書き足りない部分もあり、そういった話は外伝集・『水色の星0』の方に投稿しようとは思っておりますが、本編の大筋のストーリーとしては、今回を持ちまして最終回となります。
いや『完結』という、SS作家としての一つの目標を遂げる達成感と、これで終わりという寂寥感が混在する、何とも言えない感慨が溢れております。
超大作(長さ的な意味で)、という長さの長編となった本作でありますが、ここまでやって来れたのは、この作品を読んだり、感想をくれたり、時には指摘を下さった読者の皆様のおかげでございます。
原作より先に別の(はずの)エンディングを迎えた本作ですが、数年後に赤面するような結果になったとしても、今まで応援して下さった皆様の誠意を大事にしたいので、後悔はしません。
さて、何かと重いものを背負う事にはなったものの、ハッピーエンドを迎えた本作。実はこの分岐はSの八章エピローグ『赤い涙』で発生しております。
あの時、『もしゆかりが消滅していればルート』があったわけです。
ゆかりが死ぬ直前に悠二に想いを告げ、ゆかりが望んだ『皆一緒に』という目的のために悠二は狂信的に『大命』を目指し、ヘカテーを過剰なまでに守ろうとし、結果として次々に仲間たちは死んでいき、『大災厄』が発生し、吉田の助力もなく、悠二もヘカテーも、歪みに呑まれて消えてしまう。結局変わらなかった世界で、生き残ったシャナは失った者たちを想い、それでも生きていく。
というシビアなルートがあり、それはそれで深い話になるかと思っていたのですが、結局はゆかりミステス化ルートを選びました。
未練はありますが、後悔はしていません。
変わった世界で悠二たちはどんな風に生きているのか? 佐藤やマージョリーは? フレイムヘイズや徒はその後? そしてあれからの学生生活は?
そういった話は、外伝の方に書くとします。最終決戦が終わった後に本編であまり伸ばすのも締まりがないように思えたので。
本編はこれで終わりですが、まだまだ外伝の方に書く事があり、そちらも是非読んで頂けると嬉しいです。
余談ですが、外伝の『メロンパン・ナ・コッタ』は、実は『界戦』終了後の話になります。
随所随所に、S以前の暮らしならあり得ない要素があったりします(ゆかりの触覚ビームとか)。
『水色の星』の後、書き手をやめるか次回作やるかは悩んでおります。
これだけ長編書いて、文章力とか上がった自覚もイマイチですし。次も完結出来るとも限りませんので。
では、最後にもう一度。
やたら長い長編となった本作を読んで下さった、特にこのあとがきを読む‥‥つまり最後まで本作に付き合って下さった皆様、本当にありがとうございました。
よろしければ、外伝の方もよろしくお願いします。