APPENDIX:「なかがきとか各話解説とか」
・なかがき
どうも分散した、意味のあいまいなあとがきみたいなものしか書けていないので、ちょっとこういうのを書いてみたくなりました。
というか、あれ別にあとがきじゃなくて書いてる最中に思ったことのメモみたいなもんだし。
作者だって人間だもの、いろいろ言いたいことたってあるさ。
というか寧ろあふれ出る自己顕示欲を抑えきれない。 俺スッゲェェェェェェェ! 俺を見て!! という痛い奴ってことで一つ手打ちに。
最初の話を投稿してから約五ヶ月。 思えば遠くへ来たものです。
正直叩かれるの覚悟で書き始めたSSですが、おおむね好評なようで安心しております。
嘘です。 安心どころか画面の前で小躍りしてます。 ヒャハー!
公に出す以上、「読み手を楽しませる」事を重視してしかるべきなのですが。
文体、表現方法、一人称/三人称の使い分け、視点の移動など、「書き手の実験」という要素が強くなっていて申し訳ありません。
そんな、基本すら出来ていない稚拙な作品を、此処まで読んでくださりありがとうございます。
それに、Extraやこのなかがき、設定を除いた文章量、約30万文字。
平均的なラノベ三冊分くらいです。 ハッキリ言ってここまで書けるとは思いませんでした。
絶対飽きると思ってました。 書き続けられるのも、読んでくださる人、感想をくださる人のお陰です。
あと、この場を借りてお礼を言わせて貰いますが、メールで絵などを送ってくださった方、ありがとうございます。
その際、公表しても構わないかどうかを併記して頂けると幸いです。
フリーメールでやってる所為か、返信でお聞きした際に返事がなかったりしたので。
というか、PVがコレを書いている時点で17.5万+消してしまった1.6万、感想数が143+消してしまった24件とか。
他にウィッチーズメインで活動してる人が理想郷にいないからって伸びすぎだろう常識で考えて。 要素を見るとトンでもなくゲテモノSSだし。
「トラック」「TS」「オリキャラ」「オリ主」「憑依」「原作知識あり」「再構成」「百合(?)」「しかし概ね原作通りの展開」
オーケー、地雷臭しかしないな。 自虐的にすぎるけど、笑えない自虐が持ちネタなので勘弁。
前書きに書いたまんまの理由で、SSを書くことに決めたのですが。
本当なら火葬戦記とか、スカイ・クロラっぽいものを書いても良かった、というか書くべきだったのでしょうが。
フミカネ氏の作り出す世界観が、お絵かき掲示板で活動していた頃から大好きで、気づいたらそっちで書く方針で資料集めしてた。
ただ、ウィッチーズで火葬戦記に出来なかった理由として、ネウロイの歪み無いチートっぷりと当時の自分の筆力の無さに諦めた部分も。
未だ、筆力に関しては全然自信ないのですが。 羞恥プレイ的に、最初期の、火葬戦記風だった奴のプロットを最下部に載せて置きます。
萌え要素・笑い要素満載ではなく、設定とか空戦とか妄言とか変なのに溢れてますが。
kdがウィッチーズに感じるもがそういうのなので勘弁してください。
どうも、表層的に、ぱんつやおっぱいや下半身丸出しのインパクトが強すぎるためか、見るのを避ける方が多いように思えますが。
友情、成長モノとしては2008年のアニメの中でも結構秀逸な部類だと思います。
二期も始まりそうだし、みんな見ようぜ。 で、もっとSS書こうぜ。 ウィッチーズ板が出来るくらい。
以下、各エピソード解説と作者の感想。 まだ読んでない人は読まない方が良いです。
読んでないのになかがき読もうとする人とか居るとは思えませんが、あとがきから小説読む人も居るので一応。
盛大なネタバレと同時によくわからん戯言とネタと愚痴を含みます。 そのうえなんか長い。
自分で解説を書くのは一瞬どうかと思ったけれど、まぁアリなんではないかなぁと。
あ、解説読んだ後で本編を読み直すとちょっと違った感覚で読めるかも知れません。
では、覚悟の決まった人は下のほうへどうぞ。
Prologue:
数年ぶりに筆を取った、というか打鍵した結果のプロローグ。
短い! 描写が微妙な上にショボい! 全体的に薄っぺらい! と、はっきりいって書き直したい部分。
でもなんか改稿に関して、「連載中はあんま改稿しないほうがいいんじゃね?」的な意見がFAQ板で見受けられたのでしない。
まぁ、あのショボさではしょっぱなで出鼻をくじかれて読むのをやめる人も多かろうという感じです。
読み続けてくださっている方、本当にありがとうございます。 kdの筆力が回復していく様をお楽しみください。
微妙な改行が非常に多いですが、これはkdの性癖のようなもので、ブラウザ上で横書きの日本語が右端で折り返されてると。
漠然とした不安のようなものを感じるのです。 縦書きだったり、英文だったりしたら平気なんですがね。
改行で無駄に行数を稼いでるつもりは無いのですが、序盤ではそう思われても仕方ない気がします。
軽く偏執的ですが、まぁ本当に個人的な性癖なので勘弁して下しあ。
一番最初のミーナたちの会話の辺りで、火葬戦記風にしようと思ってた頃の名残が見えますね。
その後の、トラックどーんですが、本来なら時流への反骨心からちょっと凝ったものにしようと思ってたんですが。
その時点での実力足らずのお陰で難航、結局テンプレートどおりのトラック転生と相成りました。
まぁ、マンネリズム的安心感とかそんなのでもいいんじゃね? と心の中で折り合いがついたとか。
どうでもいいけど、トラック、人撥ねすぎじゃねぇ? 日本の運輸業の明日はどっちだ。
主人公の喋り方は、よくある勘違い系の要素を入れようと思って変な方向に失敗した物。
でも無口系キャラ好きだからいいや、とそのまま見切り発車。 今でも名残でたまーに、地味ーに勘違いされてます。
後主人公に関しては、状況適応力が高すぎなのがなんとも。 裏では色々努力したり苦労したりしてると思って補完してください。
改稿時に追加予定です。 まぁ、主人公が現実逃避してるだけなのも有るんですが。
キャラクターの造詣に関して、非常に苦心しています。
多少の崩れは致し方ない、という甘いささやきに屈しないよう、気をつけて書いているのですが。
感想板のほうで指摘があれば、自分なりに原作やメディアを見直して再吟味しますので、バシバシどうぞ。
私なりの解釈、というのもありますのでご期待に添えるかどうかは判りませんけれども。
一応、「このキャラならこういう動き、言動をしてもそんなに違和感は無いよなぁ」というレベルを維持できていると思っているのですが。
スオムスに間借りしてる工廠……? Me262はカールスラント(ドイツ)なのに? と思った方へ。
スオミ(フィンランド)は第二次世界大戦においてドイツと同盟国で枢軸側。 技術供与や装備供与を受けていました。
その辺の関係からです。 輸送ルートは陸路で西にバルトラントを通り抜け、そこからカールスラントの艦隊でブリタニアまで。
駆逐艦エーリッヒ・ギーゼは史実の1940年、北欧はナルヴィク海戦で損害を受けた多くのドイツ駆逐艦の一隻。
ウィッチーズ世界だとほとんど海戦は起こらないだろうから、44年まで生き残ってましたが。
所詮無機物、やはり運命には逆らえなかったということで。
適当な独逸側の船で沈んでるのを探して一番に見つけたのと、北欧で活動していたということで沈んで貰いました。
戦闘シーン。
戦闘シーンはゲームの戦闘曲を大音量でガンガン流しながら書いてます。
尤も、戦闘のイメージBGMという意味ではなく、気分高揚のためですが。
読むとき、頭の中で何かしら戦闘系の音楽流れ始めたら書き手として勝ちを感じる。
戦闘シーン書くのは凄い楽しくて、だけどあんまりその点に関しての感想が無くて、独りよがりなんじゃないかと不安になります。
そして、馬鹿な……初めてでストライカーユニットを飛ばすだと! なんてヤツだ!
と、kdも思いますが、まぁスピード狂、運動神経良好、フライトシミュレータが趣味、ということで勘弁。
三次元戦闘も、フライトシミュレータで結構色々やってたお陰で混乱が多少抑えられたというのもあります。
知識って大事よ? 百聞は一見にしかず、というけど知識を蔑ろにして大成した人間って居ないと思うんだけれど。
そういうった知識も無しに飛んで、しかも銃器を扱った芳佳さんマジ化け物的天才。
しかも、経年による魔力減衰が低い家系という……なんというチート、原作主人公自重しろ。
まぁ、バルクホルン相手に10分耐えるのはやりすぎだったかな、と今更ながら少し思います……が。
どうも史実のルフトバッフェの基本戦術はロッテによる連続一撃離脱だったらしいので。
バルクホルンもそんなにドッグファイトは得意じゃなかった、のかもしれん。 それでも確実にエース級だろうけど。
Me262は本当、格闘戦は駄目な子だったらしい。 コンバット系シムでもそんな感じですね。
エースがきちんと機体の特性を理解して一撃離脱に徹した場合、凄い強かったらしいけど。
新兵が怖がって旋回戦に持ち込まれてしまった場合、心底落としやすかったらしい。
なお、バルクホルンがヴィルヘルミナを落とした方法は、「ストライカーと戦闘機は違う」という事を書きたかった。
そういえばあの辺の心理描写のショボさは特筆に価するので、是非とも書き直したいところ。
あと、描写のお陰でエーリカルートだと誤解を招きまくった模様。
エーリカ好きだけどアニメじゃ余りキャラが掘り下げられて無くて残念。
一応アニメ七話がエーリカとルッキーニ担当っぽいけど、どっちかっていうとお色気&バカ担当の回だよなぁ……
基本的にkdはカップリングとかそういうのはあまり重視しないので。
ハーレムとか特定の誰かとの百合はあんまり考えてないかなぁ……色恋よりも友情とかそういうのを描写していきたいと思います。
ただしエイラーニャともっさんペリーヌはガチ。 シャッキーニは母子。
・Raising Heart
レイジングハート。 レイハさん! レイハさんじゃないか!
いや、別にとらハは関係有りません。 ちょっと名前を借りただけです。
アニメ第一期1、2話をカバーするエピソードです。 意味は「高みを目指す心」。
主人公が自分の不安定さと弱さを自覚し、この世界での自分を何とか確立しようと、覚悟を決める回であり。
芳佳さんが、死ぬ気で艦隊を守ろうとした(という風に見えている)ヴィルヘルミナを見てその高みを目指そうという回。
後者はかなり描写不足だったかなと思います。
主人公の過去の一端が垣間見える回。 真っ当な、状況適応力の高い一般人と見せかけて元ヤン!
こういうキャラ付けはどうかと思いましたが、まぁこんなのも良いかと思い。
平時でも時々表れる荒っぽい発想が、この手の過去から励起されてる、とか思って頂けるかと。
芳佳さんを原作と違い飛ばさなかったのは、ダブルヒーロー(女性だからヒロインか?)を狙っての物。
芳佳さんに無力感を噛みしめて頂き、さらに坂本さんのみでなく、ヴィルヘルミナにも憧れを抱いて貰おうという感じ。
芳佳がヴィルヘルミナに学ぶこと、ヴィルヘルミナが芳佳を見て学ぶこと、とか書けたらいいなぁ……とかこの時点では考えてたんですが。
シャーリーやルッキーニの好感度が上がったり、主人公のエイラに対する好感度が上がったり。
エイラのナデポニコポ攻撃。 童貞主人公には効果は抜群だ! みたいな。
エイラはペリーヌや芳佳をからかったりする印象が強いんですが。
kdとしてはアニメ6話や、その他要所で見せる他人への気遣いから、シャーリーと並んで母性の強いキャラなんじゃないかなと思っています。
あるいは、何というか……悪ガキのイメージ? 他には色々ちょっかい出すけど、サーニャに対して物凄く奥手なところとか、そんな印象がある。
ああ、まぁ、kdのエイラ好きが高じて、ヴィルヘルミナへの自己投影と願望が出てるのを否定は出来ませんが。
無茶な描写ではない……と思っています。 エイラ、百合っこだし、悪ガキ的なところもあるので。
本当はリネットさんにもちょっかい出したかったんだけど、いまいち意味不明なシーンになってしまって反省。
一応次の話の伏線にはなっていますが……ここも書き直したい部分。
戦闘において、主人公TUEEEEEEEEEEE!!! してしまった感もありますが。
自分の身体を鑑みないめちゃくちゃな戦い方であり、kdとしてはかなり下策な戦い方として描写しているつもり……なんだけどなぁ。
読み直すと独りよがりな描写も散見されたりして、結構凹みます。
重量軽減・質量増幅の能力は、実際は候補としては三番目くらいの能力だったのですが、使い道も案外意表を突けたようで良かったです。
第一候補は短距離テレポート、第二候補は力のベクトル偏向でした。
前者は便利すぎ、後者も便利すぎの上、用途がかなり戦闘向けなので却下しました。
前者は某ブレンパワードみたいな戦い方になる予定でした。 連続短距離テレポート超かっこいいわぁぁぁ。
質量増幅は兎も角、重量軽減は日常生活でも非常に役立つので採用。
質量増幅も、攻撃ではなく主に機動制御に用いる様に気をつけています。 重心移動とそれに伴う空気抵抗の変動による機動制御、みたいな。
あと、このエピソードで一番リサーチに時間かけたのが、なぜか食堂でホットミルク作るシーン。
この時代に一般的なガスコンロと冷蔵庫の有無がどうだったのか、一時間半くらいかけて調べました。
結果、どちらも高価かつ初期的ながら存在することが判明。
古城を改造して基地に仕立て上げたっぽいウィッチーズ基地に電気はともかくガスが通ってるかどうか微妙なところでしたが。
基地化の際に近代化も行われていたはずだ、と思いガスコンロの登場が決定しました。
無かったらヴィルヘルミナは一々かまどに火を入れて煮炊きせにゃならんことに……ホットミルク出すのに20分くらいかかりそうだ。
なお、オーストリア料理のエピソードは、元ネタのバッツの生誕地がバイエルン州であることから。
バイエルン州はオーストリアとの国境近くに位置するため、食文化が比較的似通っているです。
元々ドイツ、というかプロイセンとオーストリアは色々有るしね。 史実でも色々あって無血併呑したりしてるし。
なんとなくこの辺、描写が主人公マンセー→俺の知識スゲェ! が透けて見えるのであまり好きではないところ。
あと、サーニャが普通に料理できるの忘れてたわー。 サーニャ好きとしてあり得ん事態。
・Reason Seeker
レゾンシーカー。 意味はそのまま「理由を求める者」。 アニメ第3話をカバーするエピソード。
そして、この後続く説教臭い三部作の記念すべき第一作。
主人公がどのようにこの先原作に関わるかの方針と意思を決める回であり。
リネットさんが自分が此処にいる理由を明確にすることで自信をつけるエピソードです。
この辺はあまりいじらず、原作に無いヴィルヘルミナというファクターをどう関わらせるか、というのが書き手としての主題となっております。
あとは、「下げて下げて上げる」というストーリーというか、そう言った展開の物を書く実験というか。
まぁ、主人公がぐだぐだーッと悩むのが書いていて非常に鬱陶しかったのですが。
そんな事悩まずにさくっと生きろよ……とも思いますが、まぁよく考えたら自分の事じゃなくて他人の人生に必然的に関わる事なので容赦してあげてください。
原作に準じた展開を行うと、ノベライズっぽくなってきてしまうのは仕方ないのですが。
アニメを見た人には、アニメとは少し違う感覚で読めるように何とかしようという努力の痕跡が見えます。
まぁなんだかんだいって、結局の所流れが一緒な以上、小手先の技術では無理なわけですが……
そして相変わらず多人数シーンが苦手。 こればっかりは練習するしかない感じです。
美緒さんの態度は、慎重な楽観論者という何とも表現しにくいものを頑張って書こうとした物。
秘め声CDのシャーリーが一番ストレートに言ってるんですが、リネットはこの時点で半ば諦められてたんですよ。
もっさんなら、芳佳をカンフル剤としてリネットを奮起させようとか普通に考えそうだな、と思ったのが事の発端。
一応、この辺から”Side ○○”を辞めようと言う気風が発生し出しました。
あんまり意識してなかったけど、今見ると結構邪魔っ気なのが解ります。 後で消しておこう。
また、自分を客観的に見る余裕が出てきて表現技法に色々疑問を持ち始めたり。
その辺、感想で頂けると嬉しいんだけどなぁ……。 Extraを書いたのもこの頃。
イメージの違うExtraと本編の切り替えが上手くいかず、思ったより鬱々としたイメージになってる感じ。
ミーナさんが芳佳さん単体での随伴を許可した事。
余計な口論して時間食うよりは、基地上空哨戒とかいう名目で後ろ置いておいた方が良いと思ったため。
その後、リネット合流で本来通りの展開に。 本編でもネウロイに引き離されるまでは、芳佳とリネットに何かさせる気全くなさそうだったし。
kdの中では”戦う理由”と”戦いたい理由”はまったくの別物です。
何言ってるのか自分でもよくわからないけど。
戦う理由、すなわち戦わなければならない理由。
それは必然であったり、偶然であったり、強要であったり、流されただけだったり色々あると思いますが。
戦いたい理由。
運命とか命令とか、そういった物や誰かに背を押されるわけでもなく、鉄火場に自らの意思で踏み込んでいく意思とその理由付け。
主人公の戦いたい理由は、自分の周囲で、女子供が傷つけられたり死ぬかもしれないのに、それを黙って見ているのが我慢できないから。
戦いを望みはしないが、必要ならば自ら望んで、危険に飛び込む事を疎いはしない。
そんな主人公が、書けていたらいいなと思います。
芳佳の台詞の改変。 アニメの「撃てます、守るためなら!」は結構キー台詞だと思うんですが、個人的には今一歩足りない感じ。
「撃てる」んじゃなくて、「撃ちます」だよなぁ……Can/Cannotを聞いてるんじゃなくて、Do/Notだろ、此処は。
ああでも、ローティーンにそこまで覚悟決めさせるのはかなり厳しいというか重いよな……と思い、あのような形に。
使い魔出さないとか言ってたのに出しちゃった! 後先考えない行動である。
んー、でもコンパスのガジェットとしての価値は結構あると思うんだけどなぁ。
この手の首にかける小道具が大好きなkdです。
主人公は大人っぽい人、大人ぶってる人として書きたいのですが。
どうも、Kdの人生経験が浅いらしく、そういった成熟した人間性というのを表現できずにいます。
この辺はもっと歳食って色んな物事と関わり合わないと無理な気もします。
本文中で、各人のポジションに関しての記述がありますが。
前衛:芳佳、トゥルーデ、エーリカ、ペリーヌ
指揮:ミーナ、美緒(前衛寄り)
後衛:サーニャ、リーネ
オールラウンダー:ルッキーニ、シャーリー、エイラ
kdの中ではこんなイメージ。 思いつきで書き出してみたけど、結構バランス取れてるもんだ。
余談ですが、ヴィルヘルミナはやたらMG42を捨てて怒られないのか、という質問に対する答え。
怒られてます。 ちゃんと装備喪失の報告書を書かないとだめ……なのですが、書けないのでミーナさんやバルクホルンが書いてます。
あと、MG42は当時世界最高峰の量産性を持った重機関銃。 小さなドイツが何丁生産したか調べるとビビるくらいのマスプロっぷりです。
ウィッチーズの世界観だと、世界中でライセンス生産されてるって可能性も捨てきれんのですけれど。
同時にカールスラントは資源の豊富な南リベリオン(南米)大陸のノイエ・カールスラントに疎開している様なので。
マスプロっぷりに拍車がかかってても問題ないんじゃないかなぁ。 とりあえず使い捨ての効く高性能銃器、とkdはとってます。
騎士鉄十字章ぱんつ、というか勲章=下着、のネタはフミカネ氏の同人誌だかどっかに載ってたはず。 あるいは限定版DVDのブックレット。
不幸なことに「アフリカの魔女」も「砂漠の虎」も所持しておりません。 誰かください。
アニメだとエーリカが実物の勲章貰ってたので、セットで存在すると言う解釈に。
まぁ、壇上に上って拍手と共にぱんつ貰うとかあまりにもシュールすぎる光景なので、たぶん副賞とかそんな感じなんじゃね?
式典用正装とかそんなの。
そういえばガーター勲章は本当にガーターベルトだそうです。
あとルッキーニのパンツは階級章も兼ねていて、トップパイロットになると金の縞パンになるそうです。
フミカネ自重しろ。
・Scarcaress
スカーキャレス。 アニメ第4話をカバー。 意味としては「愛撫される傷跡」
痛みを訴える傷跡を優しく慰撫しあう、初期イメージはそんな感じ。
それが何故か最終的にはお姉ちゃんと主人公がイチャイチャする話に……なんでやねん!
ここも基本的にはアニメをなぞりつつ、バルクホルンとエーリカとミーナ、そしてそこに加わったヴィルヘルミナという要素による効果を書くのが主題。
あと、主人公が必死になって「年下の」「女の子」を守ろうとする理由の一端を見せるのが目的。
バルクホルンの傷と、ついでに主人公の傷、主人公側の一方的な同属嫌悪とバルクホルンを大事だと思う気持ちとの確執を描くのが課題。
……だったんだけど、今更ながらこの課題ってほとんど達成できてないよなぁ。
というか、主人公の過去の一端の見せ方が、付け焼き刃的というか、あまりにも唐突すぎて無駄に過ぎる。
なんかプロットがどうしても最後まで沸いてこなかったので、本編の再構成は最小限で、ちょっとTSらしい事もやってみた。
具体的には生理とか。
イライラしたり偏頭痛起きたり、お腹が痛くなったり、そしてちょっとぱんつ濡れてたのも全部生理の予兆。
家族や女性の友人にリサーチしました。 kdの周囲には重い人が多くて可哀想だと常々思います。
TS物の重要要素と言えば
「異性の視線を不快に感じる/元異性で有った事を揶揄される」
「痴漢される/襲われる」
「初潮/精通」(と、それに伴う精神不安。 特に前者)
とか、この辺りだと思うんだがどうだろうか。 なんか葛藤とか動揺とかの原因たるお約束要素的な。
前二つはどうやっても異性の存在が必須で、男っ気の極めて薄いストパンだとどうしようもない。
魔女はその気になれば、非武装でも一般人の攻撃なんか受け付けないほど強いらしいからレイプはないだろうし。
ミーナさんのお陰でウィッチーズの居住区域からは男っ気は完全排除されてるし。
ああ、いや、エイラ辺りが襲うとかアリかもしれないけど、エイラはkdの中ではサーニャ一筋の純情ッ子なので。
ので、生理だけでもカバーしておこうというお茶濁し。
なんでだろうなー、ArcadiaのTS物でこれらをカバーしてる作品ってほとんど見た事無いんだけれど。
生々しいことではあるけど、別に15禁にすらならないだろうし……生理の知識自体は小学校でやる事だしさ。
ストパン世界ではまともに戦うには魔女=女性であることが必須であり。
TSしなきゃいけない理由=原作に戦闘方面で介入し辛いから、という理由でTS物にしたわけですが。
戦闘シーン書きたいし、練習もしたかったので。 あと、男性心理の方が当然書きやすいからでもあるけど。
男主人公でも魔法が使えるとかだと辻褄あわせが難しいのです……設定厨的にはこの辺の摺り合わせが出来ないと自我崩壊しかねないので。
それに、男がすね毛まるだしで日常生活するとか……無いだろ、常識的に考えて。
でもまぁ、「お話」というのは普通だったら文字通り「お話にならない」訳で、適切な理由付けが出来てれば別に男主人公でも良いと思う。
あと、面白ければ基本的には何でもおっけーと感じる個人的な面もある。
哨戒任務はアニメ最大の謎のひとつ
「3話で『この前エーリカが200機撃墜達成』したのに、7話で『250機撃墜の勲章』を貰ってる」
事に対するkdなりの答え。 しかもこの間、エーリカが出撃したのって3話のダミーネウロイ相手にした時だけなんだぜ……?
一応、第二次大戦時のドイツ空軍は、暇なときにはフライヤクトという任務をやってたそうな。
作戦区域に突出して、帰ってくる味方の爆撃機の護衛したり、あるいは敵編隊との遭遇戦やったりしたそうです。
参謀部は明確な目的がないと嫌ったが、パイロット達が最も好んだ任務だったそうで。
主人公のスタンス。
結局、主人公が周りの事を大事にしようとしているのは、自分の心の古傷を必死になって庇っているから。
もちろん結果的には周囲を守ろうとしている訳です。 でも、どちらかと言えば後ろ向きな感情から生まれる行動、的な。
前回のレゾンシーカーでの勘違いは、心地良い環境を得て、無意識にそれを守ろうと思いこんでいたため。
異世界憑依なんていうトンデモな経験をして、なまじっか原作知識が有るために色々臆病になっていた所為です。
あとは、既に諦めてる主人公と、若くて諦めていない芳佳の対比。
大人になるって事は現実という壁を見て、妥協して諦めて迂回する事かな、とか思います。
歳の割にはkdはまだまだガキ臭いと良く言われるのですが。 だからこういう見方をしてしまうのかも知れません。
説教する主人公がウザいとはよく言われますが、まぁ説教するほど人生経験積んでないのでそれは諦めた。
kdの力量では原作主人公に多少のスパイスを加えて、少し改変した台詞を吐かせるくらいしかできないのです。
この辺、芳佳がもっと表に出てて……例えば、芳佳とバルクホルンの対立シーンがもう1,2あれば最後の芳佳の台詞が生きてきたんじゃないかな、と思う。
戦闘シーン:
戦闘機がベースなのに、相当自由の利く機動と、手持ち武器という特性上相当の広範囲を射界に収められるウィッチ。
戦闘機の空戦とほぼ同じであろう戦法を取りつつも、明らかに高い運動性を持つ航空歩兵の集団戦闘を描いてみた……つもり。
きちんとイニシアチブ握ればこのくらいフルボッコに出来ると思うんですよね、ウィッチーズの経歴とかを考えると。
それこそ、OPの戦闘や、第一話アバンの戦闘とか、そんな感じ。
ヴィルヘルミナが先行してその打撃力と高機動性を生かして相手の注意を引き、本隊は理想的なポジションから殴りこむ。
本来はその余りの高速性と低い運動性の為、編隊戦闘が不可能とされているMe262を、なんとか部隊として運用するために考え付いた苦肉の策です。
まぁウィッチだしね。 本当の戦闘機なら単機で突っ込んでったところでさくっと集中十字砲火受けて落ちるのがオチだし。
シールドがあるのと、相手のネウロイが大型のために火線数は多くとも結局は一方向からしか攻撃がこないという特殊な状況下じゃないと通用しないのでは。
そんなのよりも大事だったのは、どうやってお姉ちゃんを怪我させるかということ。 読み直すとかなり無理やり感が有って、苦笑せざるを得ない。
あと感じるところといえば、ハンマー攻撃か。 主人公の発言で某ゴルディオン思い浮かべた人が多いっぽいですが。
どっちかっていうとイメージとしては神話のミョルニールとかそんな感じ。 戻ってもこないしそんな強くないけれど。
トゥルーデがずっと主人公のことを「バッツ」って呼んでた伏線を回収。
基本的に、気が緩んでるとか余裕無いときは「ヴィルヘルミナ」と呼ばせ、それ以外では「バッツ」と呼ばせていました。
お姉ちゃんデレフラグというか。 トゥルーデも基本的には年相応の甘さがあるので、このような意地を張ったとかそんな解釈。
主人公がバッツと呼ばれることを微妙に嫌ったのは作中の通り「罰! 罰!」と呼ばれてる気になるからですが。
本当なら「バッツバッツ、ってお前はギルガメッシュか! エクスカリパー振り回すビッグブリッヂなのか!?」と言う理由でした。
FF5知らない人にはもう全然解らないので回避。 金ぴか王の方が今じゃ有名だし。 それにしてもkdの年が知れるな!
一部の人にしか解らないゲーム・アニメネタは余り使いたくないので (すでにEp.1で使っちゃいましたが)
うちのエーリカは優しい子ォォォ! エーリカァァァァァ、大好きだぁぁぁぁ!!(SE:ぶわわわっ)
みんなの中のエーリカもこういう優しい子だよな、な!?
なんていうかクールで本心あんまり見せたがらないんだけど凄い優しいというか、もう、なんだコレ!
というか既に多分エーリカじゃなくなってきている件について。
あと、自分で書いておきながらもうエーリカルートでいいよコレとか思った俺がキモ過ぎて痛すぎる件について。
エーリカの言葉回しとか挙動とか、結構気をつけて書いたつもりなんだけど……あんまり反応無くて寂しかったです。
まぁ此処だけでなくて、エーリカ書くときはシャーリーとはまた違った種の飄々とした、なおかつ優しい所を書くのに気をつけてますが。
お姉ちゃんのデレっぷりとハンマーによってかき消されてしまったか。
・Beyond the Bounds
アヌビス! アヌビスじゃないか! ADAは俺の嫁。 これだけは譲れん。 文句のある奴は表に出ろ!
いや、今回も名前を借りてきただけですが。 意味としてはやはりそのまま「境界の向こう側へと」。
アニメ第5話をカバー。 シャーリーさんが音速の壁という超えがたい境界の向こう側へと飛翔する、アニメの流れをなぞりつつ。
次の神回への伏線というか、主人公が乱入するための理由をでっち上げるというか練り上げるというか。
あとは最後の描写で、シャーリーさんと主人公の関係が一つの段階を超えた、という概念的なモノを描くのが課題。
私生活が忙しかったので、相当時間がかかってしまったエピソード。
安定した更新速度を維持できないのは、かなり切なく思います。
さて、サーニャ。一見今回の話に置いて関係なさそうですが、背景的にはシャーリーに通じる物があります。
すなわち、(現在は停止しているとはいえ)、音楽の道を志し、打ち込んだという事実。
Me262の事で負い目を感じる主人公が、色んな人に相談しつつ自分の経験もふまえて、何となく答えのような物を見出し。
そして、そんな誰かの意図した助けを借りずとも、芳佳は間接的な助けになりつつも、それでも女王たるシャーリーは一人で立ち直り、前を向いている。
そんなシャーリーの格好良さや、主人公の成長というか学習を描きたかった。
シャーリーはウィッチーズの中でも群を抜いていい女だと思います。 リアルに居るなら一生の友達になって欲しい感じ。
kdには甲斐性が無いので、嫁に貰うのは諦めます。 誰か幸せにしてやってくれ!
シャーリーさんがMe262を運用できない、というのは最初から決まっていたことです。
使えると加速魔法の上乗せで簡単に音速突破できちゃって、カタルシス無いからね。
Me262は起動に高い魔力資質が必須、という公式設定? もあるので。
シャーリーさんには人並みの魔力資質しか無いと言うことになってもらいました。
一応、無理なくMe262を運用できるのはカールスラント組に加え、芳佳、ルッキーニ、ペリーヌくらいかなぁと。
もっさんはあと1年早ければ使えたでしょう。 作品開始時点ですでに魔力減衰始まってるらしいし。
シャーリーが501に来た経緯は、本当に大体あんなモノらしいです。
国境を攻められつつあるロマーニャ、ウィッチ隊を育成・編成中のリベリオン。
この二国は、統合戦闘航空団に最優戦力を送ることを良しとせず、問題児を派遣してるらしいんですな。
シャーリーは本文通り、無断改造の常習犯だったのを、追放するには才能が惜しいので、上官の心づくし。
ルッキーニは無茶な突撃でユニット壊しまくる上に、ママ恋しさの脱走の常習犯だそうな。
同じくネウロイと国境を接するスオムスは、要らん子中隊の恩を返す為にトップエースのエイラ送り込んでるけれど。
ああ、そういえばリーネも問題児と言えば問題児か。
土地を貸してるのと、自国防衛に他国戦力だけという状況が好ましくないという理由で送り込まれてる感じ。
もっと腕の良いの送ればいいのに、という意見はマロリーさんがウィッチ隊嫌いだから黙殺されたそうな。
kdは別に、エースとは魔力適正が高いとか魔力の潜在能力が高いとか、固有魔法技術の優劣によって決まる物ではないと考えてます。
それらも当然大きな武器となりますが、要は戦いに関するセンスだよね……その変が全般的にきちんと描写できていればいいのですが。 凹む。
一応、主人公の機動描写に比べて、エース連中の描写は気合入れてトンデモな動きさせてるつもりなんだけれども。
読み直すと描写が足りてないと思うことが多々あったり。
戦闘シーン書いてアドレナリン出てると脳内で勝手に再生されるんよ……コレだから困る。
ネウロイの変形は、モデルとなったブラックバードの逸話から。 高速時は大気摩擦のお陰で全長が60cmも伸びるそうで。
その状態を最適とした設計のために、地上では配管とかはスカスカでオイル漏れ、燃料漏れが酷かったというのは有名な話。
件の燃料、火のついた煙草落としても燃えないとかトンデモネェ代物だというのも有名な話だけど。
実際にネウロイを変形させるのは駄目かな、と思ったけれど、スピード勝負というシチュエーションがどうしても魅力的だったので。
アニメでやったネウロイのケツを掘る、っていうのはある意味ビジュアル的なインパクトが強いので、文章で出してもそんな派手にならないと思うんですよ。
多分、衝撃波にこんな威力は無いけど。 画的に映えるからこれでいいのです。 画じゃなくて文ですけど。
まぁ、ネウロイのコアって透明だし結晶体だし、音波には弱いんじゃまいか。
ただし、高度5000m程度で発生した衝撃波が、直下の建造物のガラスにダメージを与えるというのは事実。
あと割とどうでも良いけど、書いてる最中ずっと思ってたこと。
「音の壁=処女膜」。 うむ、ちと変態すぎたか。 でも、一旦破ってしまえば後はスムーズって所とか似てると(以下略)
つまりチャック・イェーガー氏は空にとって初めての人。 くそっ、アメ公イタ公はプレイボーイばっかだな!
ちなみに、ストライカーの外部発動機のネタはフミカネ氏の初期スケッチと、ユモ004B-1エンジンの特徴から。
ユモ004B-1はそのエンジンの始動補助用に、バイク用のエンジンが取り付けられていたらしい。
ストライカーは小型であることを要求されてあの形なので、余計な機構は取り付けられてないだろうし。
もう一方の外部発動機の方は、増加艇体にチューブつないで、外部装置でエンジン始動させてたっぽい。
鳥居型の魔法式カタパルト? みたいのとかもあって、最初期はもっとファンタジーしてたっぽいです、ウィッチーズ。
零式戦闘脚は魔力適正が低くても起動が容易で初心者にも扱いやすい~とか言ってる以上。
初心者じゃ起動出来ない魔道エンジンとかあるんじゃないだろうか、というのが今回の発想の基礎。
25話、ちょっと実験的に時系列を乱してみた感じ。 ゴシップ誌風に書いてみた感じです。
ちなみに、話してることはほとんど事実。 イェーガー氏が最初の音速の人、というのにいちゃもん付ける人は多かったらしい。
感想欄で百合百合言われてる気もしますが、百合と意識しながら書いてるのはエイラが出るときくらい。
ちょっと認識がズレて、サーニャの描写に関して指摘頂いたところもあり、もうちょっと頑張ります、と反省することしきり。
・Extra1ー1~3
>Bitter, Bitter, Bitter
>Smoking Chain
>Lily
大好きな夏深てふ氏がストパンで一つ書き始めて、触発されて書きだした短編連作。
テーマは「受け継がれていくもの」。 裏テーマは「戦いは人を老いさせる」。
描写力が足りないくせに描写量を削るという暴挙に出ているこの三部作。
妄想力を全開にして読んで、ようやく理解できる部分もあるかと思われます。
全体的な実験としては、キャラクターに固有名詞を与えないこと。
もしくは、名前以外での個性の確立。 何だかんだ言ってグリュンとかそれっぽい固有名詞になってるけれど。
>Ex1の題名は「三つの苦しみ『闘争』『喪失』『理解』」というイメージ。 こんなのわかんねーよ。
戦う事の苦しみ。 失ってしまう事の苦しみ。 そして、世界が、人生がそれらに満たされている事を無理矢理に理解させられる苦しみ。
幼年期の終わり、的な。 有る意味処女喪失。 何も変わって居ないはずなのに、全てが変わって見えてしまう。
大尉が言っている、セックスと戦いの三つ目の違い。 それが何だったかは、きっと思い浮かべた想像全てが正解だとおもいます。
それを考えるためにも生き残れよ、という大尉の迂遠な応援。
なお、書き手としての実験は「主格の曖昧な文章を使用することによる読者の撹乱」
最初の段落の登場キャラクターを曖昧にすることで、それが大尉かグリュンかの判別を曖昧にする。
筆力が足りて無くてもこういう実験位してもいいよね……?
>Ex2のイメージが「魂を縛り付ける紫煙の鎖」。 またわかんねー。
大尉の魂は、煙草と百合が好きだった彼女に縛られていたのだ。 心を分け与えた者を失えば、鎖で繋がれている以上、引きずられ、落ちてしまう。
故郷を失って、それでも大切と思える相手を得た者。 生まれて初めて、自分以上に大切にしたい相手を見つけた者。
はたして、彼女達は空の果てで再び巡り会い、何を思うのだろうか。
百合ん百合んな回。 書いてる最中すっごいくすぐったかった。
しかし、Ex1のような事態が起こると解ってて読むと、すんごい切ない話に!
今回の実験はEx1に引き続き、「主格の曖昧な文章を使用することによる読者の撹乱」ですが。
すこし踏み込んで、主格を最後まで明らかにしないことによる意味不明さを狙っています。
最初の段落、これが”少女”を失った後、”グリュン”の初陣直前の”大尉”の胡乱な思考だと思うのが普通でしょうが。
これが”少女”の思考だと考えると、”少女”が大尉にかなり依存しており、なぜ”少女”が死んだかとか、ライターを”大尉”にささげたのか、などが見えてくるはず。
>Ex3「風に舞う白百合の花弁、されどその根は大地に」 あり得ないイメージ。 単語から此処まで想像できないだろうが。
空を飛ぶ者は軽くなくてはいけない? いいや、空を飛ぶためには重くなくてはならないのだ。
空は何も生まない。 空には何もないのだから。 帰る場所は、花の咲く大地にこそ有るのだから。
飛ぶとは地上にある者から見て相対的であって初めて実現することであり、空を行き続ける者は飛んでいるのではない。
彼らは空に捕らわれているだけなのだ。
夏深てふ氏の作品、「魔法使い達の群像」、Chapter1に対する一つの答え。
これは普通に前向きな方。 もう一つ、すっごい後ろ向きな答えがあるんですが、それはまた別の機会に。
普通に読めば解ると思いますが、このお話の”大尉”は1-1におけるグリュン。
月日がたって階級と共に成長して、過去のことを自分の中で清算し、人間として一つ大きくなった感じ。
大事なのは囚われないこと、けれど忘れないこと。
大切な思い出の、そして預かり品であるジッポーをグリュンに気軽に渡すその姿にそういったものを感じていただければ、作品としては成功かと。
ありがちな台詞ですが、kdが大好きで、実践できない言葉の一つです。
実験は特になし。
しいて言えば、三部作の締めということで、作品のテーマをキャラクターに台詞や行動で語らせること。
あと、てふさんの作品の一つに対する自分なりの答え。日本語読解力が低くて、正しい答えを出せたかは今でも不安です。
>あちらのあとがきに書いているとおり、こういうしっとりしたお話のが大好きです。
その上、kdは基本的に欝話スキーな子なので、本編のほうも気づくと欝展開入れそうになって困る困る。
プロットを組んで見直すたびに、「ここらでエーリカ殺しとくと美味しい展開に持ってけそうだよなぁ」とか。
「ああ、この辺でヴィルヘルミナに無茶させて肘から先、吹っ飛ばそうかなぁ。腕一本あればきっと十分戦えるし」と思ってしまうこと多々。
ああ、いや、欠損キャラとか好きなのです。 過剰なグロは勘弁だけどな!
障害を負ってなお、それを乗り越えたりする王道なお話がで好きなだけです。 別に歪んだ保護欲とかそういうのじゃ……ええ、ないはずです。
本編はリハビリと作風の拡大を目指した、ある意味苦行なのでオリキャラのヴィルヘルミナさんは極めて普通、もしくは王道なキャラ造詣となっております。
……そのはずだったんだけど、うん、欲望に耐えられず外見だけ火傷負っております。 本人は少しだけ気にしてますが。
話を元に戻します。
特に年代設定はありません。 場所も北方戦線のどこかです。
名前も無いです。 背景とかモデルになったキャラクターも一切ありません。
ただ、MG34使ってるので、割と戦争初期~中期のお話ではないでしょうか。
kdは設定大好き厨なので、こういう風に未設定の事柄があるのは結構珍しいです。
それでも何かを感じ取りたい人は、フロム脳とかそう言ったのをフル回転させるんだ。 フロム脳が何かは、ぐぐれ。
アニメ版のストライクウィッチーズだけ追っていると、こういうのはあまりやるような話ではないのは理解しています。
鉄火と死と煙草と酒が似合うのは無精髭の歴戦のおっさんであり。
年端もいかない女の子にはあんまり似合わないんじゃないかなぁとも思います。
ウィッチーズは、アニメ版やいらん子中隊のように、ジュヴナイルっぽいというか明るく、緩くて、華のあるお話のほうが似合っていると思います。
だが、その流れに反逆する! 戦争物である以上、煤けた人間ドラマやその類があってしかるべきだ!
筆力が足りないなんてかんけーねー、kdは……書きたい様に書いて恥を晒す!
ああ、でも、あれだ。 隻眼白子ロリ辺りがスリップ一枚でソファに寝転がってタバコ吸って酒飲んで不健康そうな面しながら
「良い魔女は死んだ魔女だけよ」
とか病んだ目で自嘲気味に言うのとか。 うん、すげぇそそる。 ギャップ萌えとかそんな感じじゃないかな。 え、違う?
余談:
Reines Silber最初期プロットというかあらすじ――火葬戦記風Reines Silber。
ある日、謎の大規模爆発に襲われ、壊滅するウィッチーズ基地。 それは海峡を挟んだ大陸側から放たれたネウロイの攻撃だった。
その超超長射程を持つ、ムカデのように細長く多くの足を持った、全身を一個の砲台と成しているネウロイ。
ウィッチーズ基地への砲撃は、おそらくは牽制を兼ねた試射。 数日に一発の割合で放たれる、瘴気を撒き散らす砲撃。
短くなっていく射撃間隔。 日に日に、その一撃はロンドンへと近づいていく。
ウィッチーズはネウロイを撃破せんと出撃するが、濃密な対空陣地と膨大な数の護衛戦闘兵器に成すすべも無く撤退を余儀なくされた。
これに対し、人類連合軍は反抗作戦用にブリタニア島内に運び込まれていたカールスラントの対陣地攻略兵器の使用を決定する。
すなわち、800mm列車砲グスタフ。 最強の、そして最劣の砲兵器。
魔法力により、射程と威力を強化されたグスタフ。 その魔力供給者の一人として選ばれる芳佳。
国運をかけ、あるいはヨーロッパにおける人類の命運を掛けて、設営期間一月のところを二週間で組み立てられるグスタフ。
ウィッチーズの皆は、グスタフを破壊しようと来襲する航空型ネウロイを撃退するために出撃する。
しかし芳佳は、グスタフへの魔力供給訓練のために、出撃を禁止されていた。
自分にも出来ることが無いのか、と地上で悩む芳佳が出合ったのは、カールスラントのウィッチ。
銀色の髪と、銀色の瞳を持つ、Me262を駆るウィッチ――ヴィルヘルミナ・ヘアゲット。
「私にも出来ること」が無いのかと、ヴィルヘルミナに問いかける芳佳。
「お前でも出来ることではなく、お前にしか出来ないことをやれ」そう返すヴィルヘルミナ。
その言葉を聴き、グスタフへの魔力供給の訓練にいっそう身を入れる芳佳。
そして、作戦決行日。 しかし、予想以上に敵の動きが速い。 それを察知したアドルフィーネ少将は猛々しく笑った。
「諸君、あの黒い害虫どもに思い出させてやろうではないか。 黒き森に住まう、王者の鷲(ライヒス・アドラー)が今だ健在だということを。
思い知らせてやろうではないか。 一度は破られた我々の翼が、かつて無く強く、速く、そしてより鋭さを増して戻ってきたということを!」
世界最速の戦闘機、Me262によって構成されたJV44、そしてヴィルヘルミナ。
格闘戦も対地戦も苦手としながら、その速度だけで相手に肉薄し、時間を稼ぐためだけにドーバー海峡50kmを銀色のウィッチがまっすぐに切り裂いていく。
目指すは、敵ネウロイ陣地。 ケファラスをはじめとした新鋭の戦闘機型ネウロイがひしめく空。
誰に言われなくとも、それが絶望的なことは芳佳にもわかった。 それでも、芳佳は彼女にしか出来ないことを成す為に、グスタフに魔力をこめる。
人類史上類を見ない、超距離砲撃戦。 数多のウィッチの、男達の、そして芳佳の思いの宿った巨砲が今、ドーバー海峡にその咆哮を響かせる――
……ぜってぇぇぇぇこっちのほうが物語的に面白かった! でも筆力的に無理。 誰かカッコいい仮想戦記書ける人書いてください。
コンセプトはトンデモ兵器大決戦:ムカデ砲vs列車砲。 そしてMe262の見事な散り様。 あと、マロリー将軍をはじめとしたオサーン共の活躍。
物語のテーマは「皆、一生懸命に今を生きている」あたりでどうだろうか。
キャッチフレーズは「今、私にしか出来ないこと」とか言って本編との対比を狙ってみたり。
見所は、一射目を外したグスタフの射角調整のために、陸戦ウィッチたちが(当然ストライカー装備)何十人も集まってチェーンを引っ張ったり。
赤城を筆頭にティルビッツ、グラーフツェペリン、プリンス・オブ・ウェールズ等の居並ぶ艦隊とか。
すんげぇ男前なアドルフ、アドルフィーネのガランド親娘とか、JV44に誘われて、しかし501の皆の為にそれを蹴るエーリカ(とバルクホルン)とか。
ドーバー海峡越しの砲撃戦とか、Me262の空戦とか、敵ジェットネウロイ(モデルはフォルクスイェーガ)との高速格闘戦とかになる予定だった。
ライバルはジェットネウロイよりもウォーロクさんの方がいいかもしれん。 長距離射撃の一射目は絶対外す、とかお約束だよね。 ヤシマ作戦的に。
囮のために、ウルスラが持ってきた超弩級ロケット兵器であるところのV2が飛ばされるとかもアリかもしれん。
なお、ここでもヴィルヘルミナなのはMe262A-a1/U4は対爆撃機用ではなく、タンクキラーだったという説を採用したため。