13 「腕立てと夜明け」***Side Wilhelmina*** 海に、射撃音が響く。 走り込みを含む基礎体力訓練の後、リネットと芳佳は射撃訓練に入っていた。 それを美緒さんと一緒に見ているオレ。「よし、命中」「わぁ、リネットさんすごーい!」「……そんな事……無い、です」「的なんて私全然見えないよ」「ぅ……ごめんなさい」 伏射の体勢を取り、沖のほうにあるターゲットを得物である対物ライフルで撃ち抜くリネット。 芳佳に無邪気にほめられて、照れているのか卑屈ってるのか、しゅんとなるリネットの獣耳と尻尾がかわい過ぎる。 うおー! 耳撫でさせろ! 尻尾モフモフさせろ! と、本当ならハッスルしてしかるべきシーンなんであるが。 参るね。 何が参るって、そりゃあ……色々である。 たとえば、5分に満たない、初めての芳佳さんの飛行。 こっちは飛べるって解ってたから構わないが、リネットは劣等感にブーストかかってんぞコレ。 ……嘘です。 芳佳さん、よろけながらも上手に着陸しやがりました。 オレ、まだ着陸のとき転ぶんだよなぁ……。 オレもやや凹む。 ぐむぅ……Me262は着陸が難しいんである。 空中に居る間はあんなに簡単に速度落ちるくせに、地上だとぜんぜん速度落ちてくれないんですもの。 しかし、美緒さんはいったい何考えてんだ……ああ、いや、たぶん物凄いポジティブな考え方してるんだろうけど。 確かに負けん気が強かったり、ある程度自尊心がある人なら強力なライバルが現れたら奮起するだろうけどさ…… 自尊心フルボッコ状態のリネットさんには、ちとヘヴィブロー過ぎると思う。 本編でも最初は芳佳に相当劣等感を持ってたが、実際に見たから余計に感じてしまっているだろう。 「そんなこと、ないです」 リネットが搾り出すように呟く。 いや、そんな別に大事な事でもないのに二回言わんでも。 とりあえずフォロー入れときますか。「……当たる、だけで……十分、凄い」「そんな、ヴィルヘルミナ中尉まで……」「いや、ヴィルヘルミナの言うとおりだ。 あの程度の大きさのネウロイなら、当たれば落ちる」 補足してくれる美緒さん。 たしかにね、対戦車ライフルの威力だったら2Mくらいまでのネウロイだったら当てれば文字通り木っ端微塵じゃなかろうか。 っていうか人間だったら掠っただけでショック死のはずだし。 それに確かリネットの魔法技術は弾丸の精度・速度・貫通力・破壊力を大幅に引き上げるものだったはずだしね。 ……いったいどんな魔法だよ。 強化系とかそういうのだろうか。「オレは……射、撃が、下手、だから……当て、られる、ヤツは、十分……すごい」「ふむ……そうなのか。 では、リーネ、あと二回当ててヴィルヘルミナと交代だ」「は、はい」「頑張って、リネットさん!」 リネットが申し訳なさそうに、芳佳が心配そうにこちらを見てくる。 ああ、いや、良いよ……うん、これ、自業自得だから。 息あがってるように見えて、実際息あがってるけど、見た目ほど大変じゃないから。 あと、芳佳、微妙にリネットにプレッシャーかけてんじゃねえよ。 参る理由その2。 アニメ通り走り込みやった後、射撃訓練の体勢に入ってる二人の後ろで延々と腕立て伏せやっております。 回数は、リーネが五発命中させるまでずっと。 美緒さんの言いつけです。 そりゃーそーだよねー。 女の子ばかりの緩くて華やかな雰囲気があるが、なんだかんだ言って軍隊なのである、ウィッチーズは。 上意下達、上からの命令は絶対なわけでして。 アニメとかゲームじゃ士官が簡単に部下に意見を求めたり、部下が勝手に意見具申したり動いたりするけど、本当はああいうのはタブーなんだよな。 待機時や地上任務なら兎も角、ブチ切れてたとはいえ戦闘時に上官である美緒さんに抗命してるのだ、オレは。 ウィッチーズ、特にミーナさんや美緒さん等の部隊上層部にはフレキシブルな思考の出来る人が多いので大丈夫かな、と思ったんだがなー。 ……本音を言うとこういうのは少し、どころかかなり面倒くさく感じる。 だが、組織で、チームで戦う以上こういう意識は持たないとダメだから……本当に気をつけないと。 それに、多分、芳佳に見せつける意味もあるんだろう。 根拠は、新人二人が射撃に注意を向けてる間、美緒さんがこっちをちらっと見て苦笑しながら『すまん』のジェスチャーを送ってきたからだ。 あの場にいてインカムの音声拾えたのだから、オレの声も聞こえてたのかも知れない。 現場で簡単に自分の意見が通ると思われたり、通されたりしても、困るのは芳佳だけじゃない。 部隊のみんなである。 まぁ、とにかく。 この身体、ヴィルヘルミナ・ボディだが。 体重が軽くて大いに助かっております。 基礎体力も十分にあるのだが、低身長のお陰かとても軽いので、腕立ての負担がほとんど無い。 多少左肩が痺れるが、その辺は力のいれ具合を調節してやればごまかせる範囲だ。 調子に乗って腕立て伏せしながら喋ったりしてるから息は上がってるし、二人に付き合って走り込んだ後そのままだから汗はかいたりしてるけど。 あと、制服脱ぐと肌晒しちゃうので脱げないのとか、陽光に焼かれる滑走路が熱かったりするのも汗かく要因だったりな。 うん、でもちょっと苦しいほうが脳内麻薬が出て楽しくなってくるんだよ! うひょー、テンション上がってきた! 腹のそこに響く銃撃音を聞きながら、腕立てがんばる!「命中だ。 的の中央に近づいてきたな」 あと二発ですか。 何度見てもこの銃をぶっ放すんだから凄いよなぁ……だってバイポッド立てずに対戦車ライフル撃って、しかも反動で銃身跳ねあがんないんだぜ? オレもMk108の単射モードだったら似たような事は出来るけど、それでも銃身ぶれるし。 まぁMk108は口径がリネットのボーイズの二倍以上あるから仕方ないと言えば仕方ないんだが。 そのままストレートにリネットが二発続けて命中させて、オレは腕立て地獄から解放された。 うーん、腕がだるい。 Mk108が重い。 今日はお風呂入りたい気分だ。 入浴時間何時からだっけな。「よし、じゃあ次はヴィルヘルミナだな。 先任としての実力を宮藤に見せてやってくれよ」 はい無理ー! 努力はするけどな!***Side Witches*** 日々は過ぎていく。 幾日目かの夜。 ミーナは、格納庫の脇の壁にもたれかかりながら、滑走路の先端に座る二人の少女の背中を見ていた。 芳佳とリネットだ。 方や、輝く才能の片鱗を見せながらも銃を撃つことにためらいを持ち、その余りある力をもてあます芳佳。 方や、十分な地力を持ちながら自信を持てずに、踏み出すことを恐怖しているリネット。 彼女達が何を話しているのかは、彼方に居るミーナには解らない。 ただ、外へと出て行く二人が少し心配で、彼女は後についてきたのだった。 腕を組み、ミーナは考える。 どちらも戦士として半人前。 覚悟の軽重を問いたくは無いが。 ペリーヌやサーニャ、そしてミーナを含むカールスラント勢――ネウロイに故郷や親しい人達を奪われた者とは、突きつけられているものが違う。 そして同時に、同じ思いを彼女達にはして欲しくないとミーナは思う。 ネウロイと互角以上に戦えるのはウィッチだけ。 それは純然たる事実であり、現状では覆しようの無い現実だ。 リネットと芳佳の二人が使い物になってくれれば、部隊としての戦力は充実し、より多くの人を守ることが出来る。 力の無い人々を守る。 だが、その過程において二人が空に散るような事があってはならない。 それでは本末転倒だ。 だからこそ。 ミーナは司令官として、二人を切る選択肢を常に考えている。 リネットが、このまま実戦で実力を発揮できなかったら。 芳佳が自身の魔力を持て余すままだったら。 自己の制御もおぼつかない人間が戦場に立てば、本人にとっても、周囲にとっても不幸しか呼ばないのをミーナはよく知っていた。 芝を踏む微かな音。 ミーナが視線を向ければ、そこにはヴィルヘルミナが居た。 ミーナには気づいていない様子で、木にもたれ掛かって芳佳とリネットの二人の方を見ている。 月明かりに照らされる相変わらずの無表情。 所作や言動があれば、その心中をうかがい知れるのだが。 ヴィルヘルミナは何も言わず、ただ二人を眺めていた。 ミーナは思う。 ヴィルヘルミナもそうだ。 彼女は戦える。 その技量は決して褒められたものではないが、それでも戦い方を知っている。 彼女がウィッチーズに編入されたのは、歓迎すべき事態である。 だが、芳佳とリネットを見ていてふと思うことがある。 ヴィルヘルミナは記憶を失っているのだ。 彼女に戦う意思はあるのか――残留した記憶から来る義務感ではなく、戦いたいと言う感情。 ヴィルヘルミナ自身の発言では、それがあると言う。 美緒に聞いた話でも、ネウロイを撃墜する事に関しては十分な熱意を示していたと言う。 だがそれが、曖昧な記憶に頼っているだけの、かつての自分の模倣であったのならばどうだろうか。 戦場に出て、PTSDの発症やパニックに陥るという最悪の危険性は薄いと見て良いだろう。 無茶をしがちだが、それは周囲に味方が居れば大丈夫だろう。 判断の早さ、思い切りの良さは彼女の命を救うだろう。 それも、何度も。 だが、しかし。 それだけでは危ういかもしれないのだ。 生死を賭けた場では、義務感だけでは生き残れない。 精神論を声高に謳う気は無いが、美緒の言うように気迫と意志が生死を分ける瞬間は、必ず存在する。 その事は、ミーナや美緒のみならず、実戦を潜り抜けた者なら誰でも知っていることだ。 司令官としての目と思考で少女たちを見ていたミーナの視線の脇で、ヴィルヘルミナが動く。 その視線は、東へ――ヨーロッパの方へと向けられており。 視線と同じ方向へと右手がゆっくりと伸ばされる。 何をしているのだろう、という疑問をミーナが抱くよりも早く。 ヴィルヘルミナの体が青白い魔力の光を帯び、使い魔との合一の結果である獣耳が生えたところで、小さなうめき声が聞こえ。 魔力の放出が止まった。***Side WIlhelmina***「ヴィルヘルミナさん? 何をしているの?」「! ミー、ナ……?」 うぉっ!? びっくりしたな! そういえば居るんだっけ、この人。 風呂上りに夕涼みがてら、ちょっと物思いにでもふけろうと外に出てきたら、芳佳さんとリネットが滑走路の端っこでいちゃらいちゃらしていたので。 そういえばこんなイベントもあったっけなぁ、と木にもたれかかりながら鑑賞していたのです。 っていうか月明かり星明りがオレの居た時代とは段違いに明るく感じるとはいえ、ヴィルヘルミナさん、夜目利くなぁ。 畜生め、500m先の相手を確認できるってどうよ。 オレも利く方だったが、このくらい見えてれば峠攻めがもっと楽だったろうに……ああ、いや、峠のことはもう良いや。 余計な記憶が励起されて悶え死ぬから。 とにかく、ミーナさんである。 不味いところを見られちまったなぁ……出来ることなら秘密にしておきたい。 「……なんでも、ない」「そう? 魔法を使おうとして、何か不都合があったように見えたけど……」「大事……無い」 本当に? と眉尻を下げて重ねて聞いてくるミーナさん。 うう、芳佳さんに治してもらったとは言え、大事を取ってミーナさんとのMe262の訓練を先延ばしにして頂いてる以上、これ以上心配をかけるわけにもいかん。 恥はかき捨て!「その……木に……もたれて、たから……生えた尻尾が……つぶれて」 ……その、なんだ。 考え事をしていて、ちょっとヨーロッパのほうに手を伸ばして。 究極魔法、エターナルフォース魔力ビーム! 効果、ネウロイは死ぬ。 とか遊んでみようと魔法発動させたんだよ。 いや、なんか気とか魔力っぽい物が使えるならなんかハドーケンとかカメハメハー、見たいのやりたくなるだろう、男の子的には。 それはまぁ、兎も角。 うん、耳が出るのも尻尾が出るのも覚えてたけど、木にもたれてた関係で、ちょうど尻尾の生える場所の周辺で体重支えてたんだよ。 生えた尻尾が圧迫されて、ごりって……ごりって! 痛いのな! っていうかケモ耳に聴覚無いのに尻尾に痛覚あるのな! 犬猫の尻尾踏むと超怒る理由がわかるわ。 うん、すんごく痛い。 尾骨神経に直にくる痛みです。 ウィッチ同士で魔法使った格闘戦になったら尻尾握ったほうが勝ちだな……なんか国民的人気を誇る青狸ロボみたいな弱点だな。 というわけで心の厨二の扉をほんの少し開けて遊んでいましたなんて言えなかったオレである。「ああ、それは、その……痛かったわね。 大丈夫?」「大丈夫……」 わぁい、なんかすんげぇ微妙な表情された。 なんかフラグがダース単位で折れた音が聞こえた気がする。 微妙な空気が漂う。 ああ、なんかエーリカとバルクホルンの事を話した時とはぜんぜん違う空気だが、居づらさとしてはどっこいどっこいだよ! ミーナさんがそんな空気を払うように小さな咳払いを一つしてから聞いてくる。「そういえば、どうして此処へ?」「少し……考え事が、あった……から」 考え事――そう、考え事である。 この三日間、芳佳やリネットの訓練に混じりながら、ずっと考えていることがある。 オレは強くなる。 そう決めた。 体はともかく、オレだって男だ。 決めた以上は血反吐を吐こうがやってみせる。 だが、強くなる理由は戦うためであり、周囲の皆に迷惑を必要以上にかけないためだ。 では、なぜ戦うのか。 戦うことが目的じゃない。 少なくとも今のオレは戦闘狂じゃない。。 戦うという手段をとるために、強くなる必要があるだけだ。 もし、此処が、オレがまったく知らない世界であり、未来を知らなかったのならば。 生き残るために戦う。 それでも構わなかったと思う。 ただ生き残るために、がむしゃらに、その瞬間に使えるすべてのリソースを駆使して、もがき足掻けばいいのだから。 だが、幸か不幸かオレは知っているのだ。 何が起こるのか、誰が傷つくのかを。 そして、このストライクウィッチーズというお話は、ハッピーエンドで終わるという結果を。 数学の証明問題の応用に似ている。 問題を解くのに必要な要素はすべて出揃っている。 基礎問題の解法も知っている。 導き出すべき答えもわかっている。 なのに、オレという基礎問題には無い要素が存在するだけで、答えに至る証明が出来ないのだ。 さらには、今朝のミーティングでミーナさんが伝えた情報もオレを焦らせる。 明日、ネウロイが来襲する可能性が非常に高いと。 オレは知っている。 それは必ず来るのだ。 それも早朝に。 少しの変化が、どれだけ今回の戦いに影響するのかが解らない。「よかったら相談に乗りましょうか?」 そう言ってくるミーナさんに、甘えたくなる。 だが、今だって十分甘えてるんだ。 これ以上甘えるわけには行かないし、何よりこういうのは自分で結論を出すものだ。 せめて、こういうことくらいは自分の手で決着を付けたい。「……いい」「そう。 ……あまり抱え込まないでね」「……ん」 うん、良い人だ。 しかし、ミーナさんもオレに構うくらいだったらバルクホルン頼むよ。 最初ちょっと甘くしてもらってたから、厳しく当たられるとかなりクるものがある。 訓練後の芳佳さんに「死にたくなければ帰れ!」って言った光景を格納庫の影でクールダウンしながらぼんやりと眺めてたら。 立ち去り際にオレのところ来て「……お前もだぞ、バッツ」とか言われたときには切なかったね。 一週間前には、おかえり♪ とか言ってくれたあのバルクホルンのここ最近のやさぐれっぷりや消沈っぷりには見てて滅入るものがある。 あれ、音符飛ばしてたのってエーリカだったか? などと考えていたら。 視界の片隅で動きがある。 此方に、いや格納庫の方へとかけてくる人影。 リネットだ。 此方には気付かず、そのまま基地内へと走り去っていく。 アニメ通り芳佳と折り合いが付かなかったんだろう。 「リネットさん……」「……」 ふとミーナさんの方を見れば、心配そうな顔でリネットさんの走り去った暗闇を見ていた。 自分もそんな歳食ってないだろうに……思春期の子供達を纏めるのはキツかろうな。「もうすこし、自分に自信を持ってくれれば良いんだけれど……」「……大丈夫」「ヴィルヘルミナさん?」「明日……解る」 そう……多分、大丈夫、だ。 明日のネウロイをリネットが撃墜して、それが彼女の自信になるはず。 自信さえ付いて、肩の力が抜ければ、リネットは上手くやれるはずなんだ。 芳佳も飛んでるし、リネットは追いつめられてるし、流れそのものは変わってないはず、だ。 オレが一体どうしたらいいのか。 それがあと一歩で見えそうなのに見えなくて、解らない故の不安が胸の中に渦巻いていた。***Side Lynett*** 部屋に駆け込んで、布団の中に潜り込む。『……新人』『あ、バルクホルンさん……』『ここは最前線だ。 即戦力だけが必要とされている。 ……死にたくなければ帰れ』『私も……私に出来ることを』『ネウロイはお前の成長を待ってはくれない。 後悔したくなければ、ただ強くなれ』 バルクホルン大尉が、ミヤフジさんに言っていた台詞を思い出す。 その言葉は、きっと、彼女だけではなく自分にも向けられていて。 いつまで経っても成果を出せない私を責めているようで。 自分にも何か出来る事があるなら、それをしたい。 そう思って軍に志願したのに。 何も出来ない自分が嫌いで。 これ以上の失敗を怖がって何も出来ない自分が厭で。 何も考えたくない。 目を閉じて、意識を沈めていく。 ――このまま、明日が来なければいいのに。***Side Witches*** 迷う者は多く、道は容易に定められず。 ただ、砂時計の砂だけが容赦なくこぼれ落ちていく。 夜間哨戒を終えたサーニャが滑走路に降り立つ。 東の空が明るく染まり始めたのを見て、欠伸を一つ。 日の出は、彼女にとっては眠気を誘う物で。 ふらふらと格納庫へと入っていく。 そして、警報が鳴り響いた。 ストライカーユニットを脱いだ後、もう一度朝日を見ようと格納庫を出たところでサーニャはそれを聞いた。 ネウロイの襲撃が今日だと、ミーナが言っていたのを思い出す。 慌ただしい一日になりそうだった。------苦労人ミーナさん。 追いつめられるリネット。 そしてぐだぐだ悩む主人公。くそー、Extra引きずってるな……そういやぁなんだかんだいってウィッチーズって軍隊なんだよなぁ。ミーナが信頼されてるのもあるんだろうけど、作中だと、軍隊慣れしてない芳佳さん以外は全員上からの命令には疑問や意見を挟まずストレートに従ってるんだぜ。ラスボス閣下には反逆してたけどあれはあれで危うい命令だしなぁ。そういえば。Side Witchesは三人称で書いているのですが、時々登場人物の一人称で書いていると勘違いされる瞬間があるみたいで。どの辺の書き方が不味いのかなぁ。 三人称なのに心理描写多くしてるのが問題なのだろうか。心理描写は一人称のほうがやりやすいという話ですが、自分の感情を精緻に認識できる人間なんてそう居ないだろう……個人的には三人称のほうが心理描写しやすく思う。