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No.5960の一覧
[0] 真・変姫†無双 ~ドキッ☆腐女子だらけの三国志演義~(お知らせ追加[吉正](2009/09/17 22:49)
[1] 【ネタ】真・腐姫†無双 ~ショタかずとの冒険~[吉正](2009/01/20 00:20)
[2] 第1話 関羽、天の御使いに会うのこと[吉正](2009/01/20 00:15)
[3] 第2話 彼女らの心情のこと[吉正](2009/01/21 03:33)
[4] 第3話 彼の視点で、のこと[吉正](2009/01/22 04:25)
[5] 第4話 黄巾党の一日のこと[吉正](2009/02/01 06:00)
[6] 第5話 御使いの価値のこと[吉正](2009/02/22 12:05)
[7] 第6話 別れと新たな出会いのこと[吉正](2009/02/22 12:04)
[8] 第7話 変わり逝く者達のこと[吉正](2009/02/23 07:36)
[9] 第8話 Mの受難、のこと[吉正](2009/04/24 23:57)
[10] 第9話 普通の人のこと[吉正](2009/04/25 05:37)
[11] 第10話 一刀覚醒す、のこと[吉正](2009/04/25 11:37)
[12] 第11話 そのころの彼女達のこと[吉正](2009/04/26 02:30)
[13] 第12話 一刀つかの間の休息を得るのこと[吉正](2009/05/07 22:15)
[14] 第13話 月は出ているか!のこと[吉正](2009/05/07 22:24)
[15] 第14話 月はいつもそこにある、のこと[吉正](2009/05/09 04:04)
[16] 第15話 すなおになれないおんなのこ、のこと[吉正](2009/05/11 03:29)
[17] 第16話 未だ見ぬ人々のこと[吉正](2009/05/13 04:39)
[18] 第17話 ひとりでできるもん、のこと[吉正](2009/05/15 13:23)
[19] 第18話 筆は剣より強し、のこと[吉正](2009/05/19 19:47)
[20] 第19話 兵は神速でぶっとぶ、のこと[吉正](2009/05/31 06:49)
[21] 第20話 子龍、一身全てこれ戯言なり[吉正](2009/07/18 17:59)
[22] 第21話 燕雀いずくんぞ鴻鵠の謀を知らんや、のこと[吉正](2009/07/18 17:56)
[23] 第22話 各王の見る所はほとんど同じ、のこと[吉正](2009/07/20 02:56)
[24] 第23話 魏国にいらずんば息子を得ず、のこと[吉正](2009/08/21 04:31)
[25] 第24話 呉下の一刀に非ず、のこと[吉正](2009/08/28 04:33)
[26] 第25話 治世の凡臣、乱世で病人、のこと[吉正](2009/09/03 19:05)
[27] 第26話 士、フラれて三日、即ち刮目して相待つべし、のこと[吉正](2009/09/05 18:44)
[28] 第27話 危急存亡の秋蘭、のこと[吉正](2009/09/10 19:10)
[29] 第28話 昨日の敵は心の友よ、のこと[吉正](2009/11/05 18:16)
[30] 登場人物紹介[吉正](2009/07/20 02:58)
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[5960] 第11話 そのころの彼女達のこと
Name: 吉正◆629f1aac ID:8d542cca 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/04/26 02:30







拝啓、周喩様
突然のお手紙にさぞ驚かれたかと思います。
黙って江東の地を出たこと、ここにお詫びいたします。
そして決してこの出奔が本意ではないことを伝えたく思い、こうして筆を取ったしだいであります。

私は今洛陽にむかう旅路にいます。
このような旅は初めてでありますが、見聞を広めると思えば楽しく思う事こそあれ苦にはなりません。
隣を歩く華雄将軍にも良くしていただいております。
先日など、歩きつかれた私をおぶっていただきました。
男児として恥じるべきと思いつつも、心が温かくなる感じがいたしました。

屋敷を出てみると、いろいろなこと耳にいたします。
黄巾党が壊滅したことで諸侯が勢いづいているとか。
華雄様は朝廷の将軍ゆえ心苦しい思いをしているのでしょう。
聞く所によると、袁家も野心を覗かせる勢力の一つとか。
無謀な指示で苦労していませんか?

この文を書きつつ思うことは、嘗ての賑やかな生活です。
母様達は息災でしょうか。
勢いあまって奇行を繰り返していませんか?
孫策様にいたっては、酒が元で体を崩さぬかと心配になります。
甘寧様には、入浴剤は破棄していただけたかと信じています。
妹君様達には、どうか節度を持った振る舞いを期待してなりません。
そして陸遜様、どうか水鏡塾出版社の書物だけは読まないで頂きたい。
貞操の危機を感じます。

黄蓋様、周泰様、周喩様。
皆様に挨拶なく旅立ったこと、未だに悔いております。
何も恩を返せずに消えることをお許しください。
彼女達の相手はさぞ大変かと思います。
微力ながら、遠方より応援させていただきます。

末筆ながら、孫家の益々の発展と皆様の健康を祈って。

敬具






「書けたか?」

「はい」

「では商隊に渡してくる。
 その後に出発だからな、用はすませておくんだぞ」













真・変姫†無双 ~ドキッ☆腐女子だらけの三国志演技~
第11話 そのころの彼女達のこと














私の名前は厳政。
嘗ては多くの黄巾兵を率いる親衛隊に所属。
地和班としてすべてを捧げてきたというのに……
今は場末の盗賊に過ぎない。
すべてあの餓鬼が悪いんだ。
弟なんて甘言で我が妹に近づくから。
制裁を加えたのに、なぜか私は居残り組。
拠点も落ちて幽州なんて田舎にまで逃げてきた。


「くそっ!退却、退却ーー!
「なんだあのチビ!強すぎる!」
「あの女、綺麗だがおっかねーー!」
「ていうか、なんで主力が女なんだ!」


さらに太守の軍にやられて敗走中。
なんてこった。

しばらく逃げて、あたりが静かになったころ。
少し前方に、女が一人現れた。
こちらには気付いていない。
そういえばここのところ襲撃が上手くいっていない。
飯も満足に食えない。
女なんてなおさらだ。
我慢できん。

女がこちらに気付く。
剣を持っているようだが、遅い。

ガキンッ!

こちらの得物で叩き落す。
脅かしてやろうと、峰打ちの一撃を振り下ろす。
ちょろいもんだ、と内心思っていると、声が聞こえてくる。


「わたし、得物って苦手なんだよねー」


それとともに女が機敏に動き出す。
確実に当たると思っていた一撃がかわされる。

ヒュンッ

その動作の流れで女は回し蹴りを放ってくる。
なめるな!
これでも元親衛隊。
無理やり体に制動をかける。


「ぐっ!」


直撃は避けたが鼻をかすり、血を噴出す。
何だこいつは、と思い女をみると、そいつは動きを止めていなかった。

回転は勢いを増し、長い桃色の髪をそれに巻き込む。
その勢いのまま、女は体を浮かす。
直後鋭い視線が厳政を射抜く。

(あ、死んだ)

鋭い蹴撃が側頭部を捉える。

―――連撃・旋風脚

彼の意識は闇に落ちていく。














「お嬢、お見事」


後ろから程遠志さんが拍手しながら出てくる。


「びっくりした~、愛紗ちゃんかと思ったよ。
 愛紗ちゃん、怖いんだよ?また一人で!って怒るんだから」

「はは、俺もあの人は苦手だがね」


そんな会話をしていると、さらに鄧茂も出てくる。
どうやら仕官したようだ。


「あ、こいつ親衛隊じゃないですか?」

「……あの子のこと、知ってるかな?」


思わぬところで拾い物をした。
愛紗のお仕置きは逃げられないが、手がかりが見つかった。


「鄧茂さん、愛紗ちゃんに伝えて。
 このあたりの残党を退治したら……」

「はい……坊ちゃん、無事かなぁ?」

「あいつなら大丈夫だろ。元気にやってるだろうさ」






















「大陸に覇を唱えるために、あなた達の力を使い、兵を集めさせてもらうわ」


私たちを捕らえた曹操は、そう提案して来た。
褒賞は活動資金と通行証。それと彼女の支援。
断れば、待っているのは断頭台。
条件は悪くない。
将来的には、大陸全土で安全に活動できる。


「分かったわ。その条件、飲みましょう」


そう、返事した。
そのおかげで、今こうして小さいながら活動が出来ている。


「ちょっと人和!なに勝手に…!
 姉さんも何か言ってやってよ!」


そのとき、ちぃ姉さんは相変わらずだったけど。
天和姉さんの言葉には、正直驚いた。
あのときは自分たちのことで手一杯だった。
だからといって、あのことを忘れてはいけなかったのに。


「んー。曹操さん、もう一ついいかなぁ……?」

「なに?あまり無茶は聞けないのだけれど?」

「人を探してほしいの、男の子」

「……人探し?」


「「……っああーーーーー!!!!」」


かずと!
本当に、どうして忘れて忘れていたのだろう。
とても可愛くて、
とても大事な、
私たちの、
弟を。

結局、その条件は飲んでもらえなかった。
領土を広げていくのだから、勝手に探せと。
ただ、他領土で話を聞いたら伝えてあげると、そういう約束はした。




「張梁様、報告します。
 残念ながら、この街にも弟さんはいないようです」

「そうですか、分かりました」


今私たちは曹操の領内の街を回り、歌いながらかずとを探している。
まっていて、かずと。きっと見つけてあげるから。
一段落ついたからか、新しい意匠が湯水のごとく湧いてくるの。
今から楽しみだわ。

っと、そろそろ時間ね。


「姉さん達、そろそろ舞台の時間よ」

「よぉ~っし!今日もみんなちぃの虜にしちゃうんだから!」

「うん、お姉ちゃんもがんばらなくっちゃ!」






















「そういえば姉様。姉様に引き合わせたい人間がいます」


蓮華が切り出す。
最近、雪蓮は元気がなかった。
というか、一刀がいなくなってから、屋敷全体が静かになった。


「この者の名は呂蒙。我らの新たな仲間です」

「冥琳から報告は聞いているわ、はじめまして呂蒙」

「は、はじめまして!」


元気がなくても仕事はこなす。
最低限のことはやっていた。…最低限は。


「あなたは私と穏の下についてもらう。
 私の後継になれるように、しっかり鍛えてやるからな」

「はい!よろしくお願いします、周喩様!」


冥琳でいいとの返答の後、呂蒙は思い出したかのように袖の中を漁る。
そして出てきたものを冥琳に手渡す。


「あの、お手紙を預かってきました」

「私にか?」

「はい」


さしあたり急ぎの用事もなかったので、彼女はその場で手紙を開いた。

読む
読む
読む

……

読み終えて、冥琳は口を開く。


「雪蓮、一ヶ月間酒は禁止」

「いきなりどーしてぇ!?」

「思春は反省房行きだ。少し頭を冷やせ」

「なっ、なぜ!?」


連行される思春(と酒樽)を見送り、彼女は一息ついた。


「北郷、お前は雪蓮よりよっぽど大人だよ……」




























「桃香様!かずとくんの情報が手に入るというのは本当ですか!?」

「うん♪だから今、こうして訊問してるとこ…ろっ!」

「ぎゃーーー!!」

「あ、あれはまさか、伝説の王蛇捻極絞(こぶらついすと)!!」

「知っているのか、白蓮お姉ちゃん!!」






「人和様、例の物が出来上がりました」

「ご苦労様です」

「なになに?れんほーちゃん、何を頼んでたの?」

「かずとの服よ」

「うわ、これって……でも、いい。
 これなんていう名前なの?」

「そうね……撫瑠馬、とでも名づけましょうか」






「めいり~ん。何でかわかんないけど、お酒だけは勘弁して~」

「明命、ここから出せ!私は述の下穿きを作らねばならんのだ!」

「だ、だめです!というか、本当に何本作る気ですか!?」

「紹様御禁制の書物が今私の目のまえにぃ…
 気になる。気になるけどぉ……嫌われるわけにわぁ~…」

「たいくつ~。周周、善善、お散歩いこっ!」

「し、仕事がおわらないぃ~…ねえさまぁ~」






「ねえ、華雄さん。洛陽ってどんなとこ?」

「大きな街だ。人や物が大陸中から集まってくる。
 最近は少し物騒だが……
 そ、その、何か食いたい物はあるか?私がおごってやる!」

「は、はぁ…」










群雄割拠の時代は近い。









あとがき
よく考えたら、シャオとアーシェ、フライング?


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