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No.5944の一覧
[0] 【完結】トリッパーメンバーズ(超多重クロス)【外伝更新】[ボスケテ](2011/04/06 01:53)
[1] 第一話 序章開幕[ボスケテ](2009/09/15 13:53)
[2] 第二話 ツフル人の滅亡[ボスケテ](2009/01/25 16:26)
[3] 第三話 宇宙の帝王 フリーザ[ボスケテ](2009/01/25 16:19)
[4] 第四話 星の地上げ[ボスケテ](2009/02/07 23:29)
[5] 第五話 選択・逃避[ボスケテ](2009/02/15 01:19)
[6] 第六話 重力制御訓練室[ボスケテ](2009/02/23 00:58)
[7] 第七話 飽くなき訓練<前編>[ボスケテ](2009/02/23 00:59)
[8] 第八話 飽くなき訓練<後編>[ボスケテ](2009/03/03 01:44)
[9] 第九話 偉大なる戦士[ボスケテ](2009/03/14 22:20)
[10] 第十話 運命の接触[ボスケテ](2009/03/14 22:21)
[11] 第十一話 リターン・ポイント[ボスケテ](2009/03/16 22:47)
[12] 第十二話 明かされる真実[ボスケテ](2009/03/19 12:01)
[13] 第十三話 最悪の出会い[ボスケテ](2009/03/28 22:08)
[14] 第十四話 さらなる飛躍への別れ[ボスケテ](2009/04/04 17:47)
[15] 外伝 勝田時雄の歩み[ボスケテ](2009/04/04 17:48)
[16] 第十五話 全ての始まり[ボスケテ](2009/04/26 22:04)
[17] 第十六話 幻の拳[ボスケテ](2009/06/04 01:13)
[18] 第十七話 伝説の片鱗[ボスケテ](2009/06/22 00:53)
[19] 第十八話 運命の集束地点[ボスケテ](2009/07/12 00:16)
[20] 第十九話 フリーザの変身[ボスケテ](2009/07/19 13:12)
[21] 第二十話 戦いへの“飢え”[ボスケテ](2009/08/06 17:00)
[22] 第二十一話 必殺魔法[ボスケテ](2009/08/31 23:48)
[23] 第二十二話 激神フリーザ[ボスケテ](2009/09/07 17:39)
[24] 第二十三話 超サイヤ人[ボスケテ](2009/09/10 15:19)
[25] 第二十四話 ザ・サン[ボスケテ](2009/09/15 14:19)
[26] 最終話 リキュー[ボスケテ](2009/09/20 10:01)
[27] エピローグ 序章は終わり、そして―――[ボスケテ](2011/02/05 21:52)
[28] 超あとがき[ボスケテ](2009/09/17 12:22)
[29] 誰得設定集(ネタバレ)[ボスケテ](2009/09/17 12:23)
[30] 外伝 戦闘民族VS工作機械[ボスケテ](2011/03/30 03:39)
[31] 外伝 戦闘民族VS工作機械2[ボスケテ](2011/04/06 01:53)
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[5944] 誰得設定集(ネタバレ)
Name: ボスケテ◆03b9c9ed ID:ee8cce48 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/17 12:23


 設定資料集エトセトラ。




 全く、何時からここはこんなにツンデレばかりになったのか、作者はびっくりですよ。思わず感想見て誤解しかけちゃったじゃない。
 だが心配無用。こんな時に備えて作者の心眼スキルは鍛え抜かれているからな。全くヒヤヒヤさせてくれるぜ。

 選択肢で8とか1とか5とか3とか色々なツンデレ意見が出ていたけど、大丈夫。作者はちゃんと分かってるって。
 答えは12、だろ? ふ、安心しな。吾輩は惑わされず正解を選ぶぜ!




 まぁ、というわけで本編にて出せなかった及び使えなかった各種設定群の羅列です。
 正直頭で各ストーリーの構想は用意していても、それを全部生きている間に出せるかどうか分からないですし。というかぶっちゃけ無理だろうしなぁ………という訳でこれらの設定群見て、適当に内容を各自の妄想力で補完してくれればいいかなぁ、と思ってみたり。すみません。

 特にトリッパーメンバーズ関係の設定が多いかったり。誰か一緒にシェアワールド展開してくれないかなぁという作者の願望の表れ………まあ妄想ですがね!

 以下、誰得って気もしますが、どぞ。








 ―――キャラ設定編。




 ―――リキュー

 本作全三部作の内、第一部序章開幕編の主人公。頭脳明晰で戦闘能力も高いという、典型的な最強オリ主。
 ドラゴンボールの世界へとトリップしたトリッパーであり、トリッパーとしての分類は転生型。トリップした世界での身分はサイヤ人のエリート。
 トリップした時代は原作の始まる遥か前。まだ惑星ベジータは消失せずツフル人が存在していた時期。
 惑星ベジータにて暮らす内に、自分の今いる世界がドラゴンボールの世界だと判明。様々な障害に遭い懊悩を重ね、屈折した人格を形成していくことになる。その過程にてフリーザの打倒を決意、一人地道な修練を重ねていくこととなる。
 そして惑星ベジータで生活を送っている内に、トリッパーメンバーズに所属する勝田時雄と接触。自分と同じ境遇の者たちがいることを知り、自身もまた組織へと在籍することとなる。
 そこで多くのトリッパーや創作物世界の住人たちと邂逅し、様々な経験を積むこととなる。この時に宿敵にして自身の同類であり、後に親友とも言うべき関係となるリンと出会う。
 やがて四年の歳月が経過し、戦闘力を爆発的に向上させるも超サイヤ人には覚醒出来ず、惑星ベジータ崩壊の時期が到来。意気揚々と出陣し、フリーザへと挑む。
 そして敗北。両親を目の前で殺され自身の右手も消し飛ばされる羽目となり、両親の遺骸の前で慟哭。その時超サイヤ人へと覚醒し、フリーザを抹殺。十年以上の長きに渡る目的を果たす。
 最後は第一部最終話にて、ツバミに自身のイセカムを渡してリンにはサイヤ人の未来を託し、自分は惑星ベジータへと接近してくるクウラへと向けて出陣。惑星ベジータの衛星軌道上にて謎の大爆発が確認された後に行方をくらまし、生死不明な状態のまま完全に消息を絶つ。その後の行方は、そもそも死んでいるのか生きているのかすら誰にも分からないものとなる。
 なお、トリッパーメンバーズではリンを初めとする一部の人間の発する強固な主張を受け入れ、リキューの失踪後も死亡扱いではなくあくまでも行方不明扱いし、何時でも戻って来れるよう在籍名簿など各種登録は消去されず、組織に残されたままとなっている。

 主にその人格・行動について。

 前世に当たる日本人であった頃の記憶と人格と、転生してからの異常な環境の両方が合わさった結果、非常に強くそしてねじ曲がった倫理観を持つに至っている。
 不殺主義者であり、よほどの悪人でも酷くて半殺しにすることがある程度で、ほとんどの場合は軽くノして現地の治安機関に引き渡すなどして済ましている。
 サイヤ人の肉体的特性ゆえに、原始的な凶暴性や闘争欲求の発露と、それに伴う感情の揺れ幅などが非常に大きい。これは単純にサイヤ人だからという理由だけでなく、リキュー自身の過剰反応気味の自己否定も加わった結果のもの。これについて本人は常に理性で感情の統率を務めているが、その精神的な負担は馬鹿には出来ない代物あり、そのため捌け口としての役割を担うために、フリーザを無意識且つ絶対的な敵対者に設定して情動の抑制を図っている。
 なお上記のような精神的構造を形成した結果、リキューは自身が一度“悪”として認定した存在に対しては一切の抑制を働かせず、不殺も撤廃した完全なる抹殺を意図する行動を取るという、精神的なロジックが作られてしまっている。
 なおその人格の全体的な性質は能動的なものと思われがちだが、実際は受動的なものであり、基本的に頼まれごとなどは断らず引き受けて、場の状況に流されることも多い。

 トリッパーメンバーズ在籍時には、探査部の“開通係”に所属。多数の世界へトリップを行い、そこで率先し、あるいは巻き込まれるなどして、幾多の戦闘行為を行っていた。
 トリッパーにしては珍しいオタク知識に造詣のない人間であり、そのために原作を著しく崩壊させるような行為なども平気で実行してまうことが多い人間である。
 通称『原作ブレイカー』。組織内のトリッパーにおいて、創作物世界のストーリーを最も多く破壊した人間であったりする。以下その一例。
 マブラヴ世界にて横浜ハイヴをトリップ早々完全破壊、白銀と純夏を手遅れになる前に助け出す。ダイ大世界にて原作開始前に大魔王へ戦いを吹っ掛け六大軍団長全員とバトル、後のW竜の騎士フラグを打ち立てる。古代アルティメットクウガとガチバトル、山脈を二つ三つ消し飛ばすetc……。
 特に型月世界では、先に存在していたもう一人のトリッパーである『系譜殺し』の活躍と合わせて、裏世界の勢力図を一変させるほどの大規模改変を実行。その名を地味に轟かせたりしている。(ORTを完全消滅させ蘇生完了まで100年という状況に追い込む、ネロ・カオスを太陽にぶち込むなど)
 仕事の面では自身の趣味をこなしている傍らだが意外と真面目に従事しており、“開通係”という高給取りであることもあってそれなりに収入は高い。しかもテクノロジストとして、下手なSF世界関係技術者よりも知識があるため、一部パテント料などそちらから入る利益すらもある。ただし生来の本人の雑な金銭感覚によって割かしあっさり且つ大量に資産を放出するために、蓄えはそんなになかったりする。(重力コントローラーを莫大な予算をつぎ込んで製作する、資産を換金可能な貴金属類に換えてそれをあっさりトリップした世界の他人にプレゼントする、など)
 あと何気にブリーダーとしての素質も持っているようで、何人か戦いを訓示してやった人間が組織の内外に複数存在しており、結果『限界突破』の存在もあって幾人もの超人を生み出すことに。そしてその中には原作キャラもいたりして、彼のおかげでSHIROUやSHIROGANE、ICHIGOといった魔改造キャラなども生まれてしまっていたりする。まさしく『原作ブレイカー』、こいつ自重を知らねえ。

 ちなみに、当人サイヤ人の性質かなんなのか、かなり純情でプラトニックでウブな人間でもあったり。性的にオープンな話題や誘惑などに対しては顔を赤くして慎みを知れッと怒鳴る。
 んで、何気にリターン・ポイントにて、とある売店に務めていた女性といい関係を築いていたりなどしていたり。ツバミにフラグ立てといてのこの所業、リア充がッ。
 サイヤ人としてオールマイティに通じる規格外の身体能力などがあるゆえに、メンバーズ・トップ10のその上位陣の一員として存在。そして後に超サイヤ人へと覚醒するに至り、不動のトップワンとなった。
 その失踪後にはトップワンという地位のこともあり、彼の起こした数々の騒動などの存在も含めて、一種の伝説の存在としてトリッパーメンバーズという組織の中で語られ続けることになる。
 あと本当にどうでもいい無駄設定として、ハンドルのある乗り物に乗ると性格が変わるというものがある。

 最終到達戦闘力は3億。計算が合ってないのは、自分の本当の気持ちに気付き精神と肉体の一致が完全に果たされたから。基礎戦闘力が600万に増えてる。




 ―――リン・アズダート

 リリカルなのはの世界へとトリップした憑依型のトリッパーであり、ランクにしてSSS級に位置する能力を持つ魔導師。
 トリップした世界での時期は、無印開始のかなり前であり、年数に直しておおよそ三十年以上前。主人公陣などまだ一人も生まれちゃいません。
 トリッパーメンバーズ内でのトリッパーの中でも最多のギフトホルダーであり、メンバーズ・トップ10の一人。
 憑依した肉体は脳死状態でカプセルに保存されていた、アルハザードより流出された技術より形成された、すでに滅び去った文明が作成し奇跡的に残っていた人造生命体のものであり、規格外の魔力を持っている。この肉体は非常に秀逸なバランスで形成されており、単純な外観の美麗さは元より、強力な再生能力や並の人間を上回る超人的な身体能力をも持ち合わせている。(片手で掴んだクルミを割ることが出来るなど)
 その肉体の開発における通称コードは、“神の雛型”。理論先行で作られた人造生命体であり、結局まとも生命体として完成したものは一体もないという曰く付きの肉体。
 二つのレアスキルを所持しており、それらはそれぞれ本人の左右の両眼を基点に存在している。よって目が潰された場合、眼球自体の再生は可能であるもののレアスキルは失われてしまう。レアスキルが失われた場合は分かり易く瞳の色が金色へと変色する。
 武装員としての実力に加えて、高い事務能力をも持ち合わせたあらゆる技能に秀でる万能的な人間であるが、面倒であるとのことで事務能力については隠匿している。
 基本的に初対面の人間と会話する時はいい人を装って話すものの、一言多い発言により不愉快を買ってしまうことが多々あり。そして少し親しくなればすぐに地の性格が出てくる。少なからず精神的人格的に浅慮な部分が見受けられ、不快を買うことも多い人間だが、その分他者と色々分け隔てなく話せるために友人知人の数も多い。
 “神の雛型”専用のデバイスでありロストロギアでもある、アームドデバイスのジェダイトを持つ。

 トリップした時の状況は、廃墟となっていた研究所らしき施設の中のポッドに保管されていた“神の雛型”に憑依といったもの。混乱したまま同施設に保管されていた専用デバイスであるジェダイトを発見し情報交換。ここがリリカル世界であるということを知りながら施設を去り、着の身着のまま当てもなく彷徨った結果、餓えて倒れる。そこを偶然発見したアズダート老夫妻に保護され、事情を聞いて帰るところも頼れる者もいないということで養子として受け入れられる。
 アズダート老夫妻はそれなりの資産を持った家庭であり、都会から離れた田舎にて静かに二人だけで暮らしていた。リンは恩を返すためとリリカル世界を見て回ってみようという目的の元、時空管理局に所属しない、無所属の野良魔導師として傭兵の真似事みたいなことなどをするようになる。その派手なスタイルから“白銀の天使”などといった二つ名が付けられはじめ、さらに広がり始めた評判などから管理局にロストロギアの不正所持疑惑をもたれ、優先度は低いものの密かに追跡されるようになる。
 その後、トリッパーメンバーズと接触。その活動目的などを知るに至り、自身も参加することを決意。アズダート夫妻に事情を話してリリカル世界から飛び出し、組織の“開通係”所属し活動していくこととなる。
 リキューと出会ってからは常に当人と反目し続けており、その対立はリターン・ポイント内でもそれなりに有名に。
 第一部終了後からは“開通係”を辞職し、惑星ベジータの所轄惑星化及び、リターン・ポイントの衛星都市化を目指した開発作業を一手に担い行う様になる。この大事業を蓄積されたストレスで胃腸類を痛めつつ、知り合いへのヘルプなど様々な手助けを借り受けて、何とか一定の成功を収めることとなる。
 キャラの役割として、もう一人のリキューというコンセプトでメイキング。リキューとはその思考原理がほとんど同じであり、両者がいがみ合っているのは同族嫌悪でしかなかったりする。第一部本編を読み返してもらうとそのあたり分かって貰えると思われる。行動に差異はあれど、基本的に考えてることはこいつら同じである。
 リンもまた不殺主義者。非殺傷設定を解いて人を攻撃したことは、よほどの非常時以外では全くなかったりする。

 保持している技能技術

 『魔力乖離』
 本人の魔力自体に秘められた性質で、種別を問わず発動した魔法や放出した魔力に対して対象が触れることで、自動的に発揮されるレアスキル。
 この効果の対象となった者は、自身の魔力が強制的に略奪されて体外に放出されてしまう。
 魔力を奪われる際にはその魔力量に比例した脱力感や痛みといったショックが付随して発生するため、攻撃魔法の直撃などを対象者が受けた際は、そのショックの強さに気絶する可能性が高い。
 またこの性質のために一部の魔法による捕縛や防御といったものも、単純に魔力を放つことでその魔法の魔力を奪い、構成や強度に関係なく簡単に崩壊させることなどが可能となっている。
 対象の力量などに関係なく、対象の魔力量に応じたショックを与えるために、リキューなどにも直撃させれば効果が発生する。逆に言えば対象が魔力を持ってないと意味のない死にスキルとなる。

 『同時並行多重発動』
 文字通り、設定した様々な魔法を、本人やデバイスの処理能力を無視して好きな形で発動できるスキルである。
 これはつまり、一つの強烈な攻撃魔法を同時に無数に展開しながら、相手を尋常を凌駕する数の捕縛魔法で無限に雁字搦めし続けることもできるということ。
 魔力こそ展開する数と同等の消費量が求められるが、その問題さえ解決すればタイムラグなしに自由に魔法を使える、無限魔法砲台と化すことも可能なスキル。
 リン本人が膨大な魔力を持っているからこそその効力を発揮しているスキルであり、ゆえにこそまさにリンという存在にお誂えたかのようなレアスキルである。
 このレアスキルは第一部終了後には失われる。

 覚醒の紋章。
 リンが過去に幻想水滸伝の世界にトリップした時に手に入れた紋章。頭部に宿している。
 ワールド・ルールに由来する効果を持っており、その内容は発動時『宿主の放つ全ての魔法の効力を1.5倍にする』というもの。それゆえどんな世界のどんな種類の魔法であろうとも、それが魔法という名が付いているのならば発動した場合に効果が1.5倍になる。
 発動には時間がかかり、その準備も戦闘に突入してからではないと出来ないために、あらかじめ準備しておいてすぐに発動させるという芸当はできない。

 返し刃の紋章。
 同上。左手に宿らされている紋章。
 これもまた同じくワールド・ルール由来の効果を持ち、宿主の基本的な動体視力や反射神経など見切りに必要とされる能力が向上される。
 しかしそれだけでなく、紋章が真に発動した時には圧倒的な格上の相手であっても問答無用でその動きを一瞬だけだが、『見切る』ことが出来る。(全力で動きまわるリキューやフリーザの動きなど)
 なおこの真の発動は純粋な確率に左右されるために、リン自身でコントロールすることは出来ない。

 疾風の紋章。
 同上。右手に宿らされた紋章。
 特に目新しい能力は持たない、常時発動型の紋章。戦闘時に宿主の全体的な行動速度を格段に高める効果を持つ。
 リンはこの効果と自身の用いる強化魔法を併用することで、爆発的な戦闘速度の向上を実現している。けどそれもリキューには大して効果がなかったりする。基本が違うのよ基本が。

 デバイス解説。

 ジェダイト。
 “神の雛型”と並行して開発された、専用のアームドデバイス。これとセットで運用することで、“神の雛型”の能力を120%発揮するのが目的だった。
 設計コンセプトは、武器ではなく相棒。一個の確立した生命と遜色のない人格を持たせパートナーとして信頼し合うことにより、相互補完によるスペック以上の能力の発揮が目指された。なお一部設計にはユニゾン・デバイスが参考にされている。
 こちらも理論先行の気が見られ、理想通りにはならず。確立した自由意志を持った人格を保持させた分、デバイス側の反抗といった問題が露出。高度なテクノロジーが使用されているものの、同時にどうしようもない欠陥デバイスとなる。デバイスによる保持者の乗っ取りというその危険性から、時空管理局からランクは低いけれどもロストロギア認定され、被害が出る前の回収が求められている。

 『スタンバイモード』
 掌に収まる程度の大きさの、翡翠色のクロスをしている。
 普段はこの状態にして首にかけ、アクセサリのように身に付けている。

 『リンクモード』
 デバイスの人工知能と保持者の意識を同調させ、タイムラグなしの完全な意思伝達を可能とする状態。いわば疑似ユニゾン。
 この状態になると、デバイスの処理機能をフルに使っての体調のリアルタイム管理が可能となる。
 またリアルタイム管理によって極限まで魔力の運用は効率化され、その結果による増幅効果をも併発。結果として一回りレベルの上回ったパワーアップが実現する。
 この際には溢れる魔力が背部から放出されて、二対四枚の“羽”が形成される。この“羽”は自由に動かせて、レアスキルとも合わさり魔法に対して攻防一体の立派な一つの武器となっている
 また頭髪も魔力過多による発光現象に見舞われて、銀髪状に輝き揺らめくようになる。
 同期レベルを高めることにより、保持者の意識とデバイスの人工知能との垣根が取り払われ、互いが互いの機能を思考一つで操作できるようになる。二人で一つの状態。この機能こそがジェダイトのデバイスとしての最大の特色であり、同時に最も問題視される欠陥。(デバイス側に悪意があれば、この時保持者の身体を乗っ取ることが出来るからである)

 『フルドライブモード』
 魔力を凝縮して刀身の状態に凝り固め形成する。全ての魔力を総動員した攻撃特化接近戦形態。
 リンの魔力を限界を越えて総動員させる状態であるため、リンカーコアに莫大な負担がかかる。万全な態勢で使用したとしても、長時間の行使は後遺症を発生させる危険性を持つ。
 第一部本編にて瀕死の状態でリンはこのモードを使用した結果、リンカーコアに障害が残りその魔力総量が13%減少してしまった。

 パターンB・H・S。
 ブラックホールシューター。リキューに対抗して必死こいて作ったはいいが、使い勝手が最悪な上に万が一当たろうものなら文字通り必殺と、一切の使い道のないダメ魔法となったもの。
 ジェダイトの処理能力の限界までと、リンの『同時並行多重発動』を最大限に使った上で発動できる魔法。よって第一部終了後は使うことが二度と出来なくなった。

 トリッパーメンバーズに所属してからもその前からも、必ず最低一ヶ月に一度はアズダート老夫妻の元へと、顔を出しに家へと帰っていたりする。惑星ベジータの代替執政者となってからもこれは変わらず、間隔は置くようになったものの時間が出来れば必ず顔は出していた。アズダート老夫妻没後はその土地や資産など全てを譲り受けることとなるも手を付けることはなく、住んでいた家は手を付けず保管するよう手配する。
 現実帰還派の一人。別に現状に嫌気が差しているという訳ではないが、それ以上に現実に残してきた両親に対して一言ケジメを付けておきたいため。この思いはかなり強く、そのため真面目に“開通係”という仕事に従事していた。
 代替執政官執着後から二十数年後、コルド大王率いるフリーザ軍残党と、それに呼応し反抗を起こした一部のサイヤ人たちによる惑星ベジータ侵攻作戦が勃発。そしてその後立て続けに発生する惑星ベジータ消失事件という事態の最中、時間稼ぎのため囮として果敢に奮戦した結果、死亡することとなる。




 ―――勝田時雄。

 ジョジョの奇妙な冒険の世界にトリップした憑依型トリッパー。トリップしたのは原作第三部開始前の時期。メンバーズ・トップ10の一人。
 自動車事故で両親が死亡した後施設に入れられ、そこで高目枝折と出会う。その後施設から出て、トリッパーメンバーズと接触、所属。ただしこれは特に目的あっての行動という訳ではなく、単純に同じ境遇の人間たちと寄り合いたいという仲間意識と、物珍しさからくる好奇心に動かされてのこと。本人は現実に帰還する気もさしてなく、現状に満足している。
 やがて時雄が組織に出入りするようになって、次第に枝折に構うこと自体が少なくなる。その隙を突くように枝折がDIOに攫われて、時雄は単身救出を決意。エジプトへと赴く。
 そしてスタンドバトル、新たな仲間、枝折の父との出会い、死別、ジョースター一行との接触、NTRなどを経験し、そのスタンドは成長。
 時間と空間を操る能力が統合され一つとなった、本来あるべき真の己のスタンド、“2nd・ブリティッシュ・インヴェイジョン”へと変じ、世界を加速させるDIOへの終止符を打つ決め手となる。

 『ブリティッシュ・インヴェイジョン』

 時間と空間を操る能力を持つ。近距離パワー型。
 破壊力B、スピードE、射程距離E、持続力B、精密動作性D、成長性B。
 主にスタンドの固有時間を加速させる時間操作能力と、スタンド周辺2mの範囲の空間を自由に拡大収束などさせる空間操作能力の二つを持つ。
 スタンドが二つの能力を持っているのはこのスタンドが本来の形ではない“未完成”なものであるためであり、“完成”した時、この二つの能力は一つに統合されその真の姿・能力を見せる。

 DIO打倒その後、精神的な成長を果たしその人格は成熟。落ち着いた人格を持つ。
 そしてスピードワゴン財団に入ってスタンド関連の事件などを追うエージェントとなり、トリッパーメンバーズからは距離を取った生活を送る。
 だが時が経ち、ブロリー・ショックが発生した時には事態収束のために駆け付け協力。暴れ回るブロリーを抑えるための最終手段として、己のスタンドを矢を使ってレクイエム化。全力を用いてブロリー打倒に尽力し、死亡する。




 ―――加田明。

 バイオハザードの世界へとトリップした訪問型のトリッパー。トリップしたのはまさにゾンビパニック真っ最中のラクーンシティであり、丁度ゾンビで包囲されてる状態の広場の中心だった。
 特別美形になっている訳でも特殊能力がある訳でも身体能力が跳ね上がっている訳でも武器が持ち込まれている訳でもない、一切のギフトらしいギフトもない生身一貫なトリッパー。
 むしろギフトを得られないギフトを持っているのではないかというぐらい、加護というか補正というか、そういった類の言葉に縁がない男である。
 リキューらしく悩む暇なぞない状況に追いやられ、何が何だか分からないままに鉄パイプを握ってゾンビを叩き飛ばすところから加田の物語は始まることとなる。
 殴って走って轢いて走って侵入して盗んで撃って逃げて撃って助けて言葉通じなくてゾンビになられてラブして目の前で死なれてウィルス感染してワクチン探して核から逃げようとしてと、ほぼ貫徹状態のまま丸々狂気の三日間を過ごし、力及ばず核ミサイルで吹き飛ばされそうになったところをリンに拾われ、ギリギリ生き延びる。
 その後は行くところもないので組織入り。惨劇の経験からか常に銃器を身に付けておかないと気が休まらないようなり、どこのボルボだと言われる様になる。通称ガンマスター、口癖は銃《こいつら》だけが友達。
 現実帰還派の一人。過去の経験によってなにもしないでいると襲われるような恐怖感が沸いてくるので、危険と分かっていながら“開通係”に就くという訳のわからん暴挙に出る。なお得た収入は全て銃器類の購入に充てられており、突然のサバイバル状態への備えは完璧である。
 そんな彼がトリップする世界は何故かゾンビ系列が多く(デッドライジングなど)、その都度加田は鬱憤のすべてと共にショットガンをゾンビの顔面にゼロ距離からぶち込んでいる。
 ちなみに、本人魔法や忍術など、ファンタジーな超越技能の類に関して憧憬が深く、新たな体系技術などが発見されるたびに気合い入れて本人はそれを習おうとするが、ことごとく適性がないと弾かれ、非常にやさぐれている。

 三大事件の内の一つであるブロリー・ショックにて、死亡する。




 ―――藤戸利光。

 仮面ライダーの世界へとトリップした訪問型のトリッパー。時期は10号ライダーの前。メンバーズ・トップ10の一人。
 そのトリップした場所は、最悪のことに敵組織BADANの秘密基地の中であった。そしてこれが藤戸のその後の運命を地獄へとネジ曲げることに。
 まさにトリップしてきた瞬間を目撃された藤戸は、その特異性を看破され即座に捕縛。連行され生命の無事を度外視された拷問と薬物投与による激しい尋問を受ける。魂を絞り切る様なその過酷な尋問によりありとあらゆる情報を吐き出された後、特異性の有無を確認するためのありとあらゆる実験が行われ、死にかけるたびに無理矢理心臓を動かされながら地獄のラリーを継続される。
 やがて実験が終わり、文字通り全ての情報という情報を抜き取られた藤戸は用済みとされ、再利用と称した新技術を用いた改造人間の試験用テストベッドとして素体にされる。
 そこでかつての原形を留めない、パーフェクトサイボーグレベルの全身改造を受ける。ギフトとして高い改造適性を持っていたために、なおさらにその改造作業は加速することに。
 そうやって散々技術テストとして、マッチングなどを無視した過剰改造を受けた後、藤戸はスクラップとして廃棄処分を受ける。
 その後、処分を待つばかりであったスクラップ置き場で、藤戸は自身と同じような境遇である、拉致され改造手術を受けた被害者たちの姿を目撃。かろうじて息の残っていた生き残りの人々からその身体のパーツを譲り受け、自分で自分を無理矢理修理改造し、脱出。継ぎ接ぎだらけの身体で復讐を決意する。
 さらに後、死別や激闘、仮面ライダーたちとの邂逅を経験し、BADANの壊滅を達成。精神的にも凄まじい成長を遂げ、正義のための行動を心がけてトリッパーメンバーズに組織入りする。

 『仮面ライダーアザー』

 藤戸の変身した姿。最初期は規格も何も無いバラバラの継ぎ接ぎ状態であったために、ライダーというよりも怪人と言った方が良いほどの異形な形態であった。
 幾度かの再改造手術を経て整形していった結果、現在の見た目整った状態へと至る。
 なおその首には、最初のスクラップ置き場にてパーツを託された、多くの犠牲者たちのオイルで染められたマフラーを巻いている。
 その身体の内容は技術の混沌といった様相であり、バランスも用途も無視した無茶苦茶な機構技術が使われ、噛み合うことなく絡み合ってしまっている。そのデタラメ具合は、各関節部のトルク比がめちゃくちゃな状態でしかも予想外の機能とリンクさせているためのに、パンチ一つ打っただけでフレームの一部が破断してしまうというほど。戦うと傷付くどころか、そもそも普通に歩く走るといった行為だけで全身に損傷が発生していく狂気の形態である。
 瞬間的な出力などだけを見ればそこそこ強力な性能を持つが、致命的なまでに継戦能力と安定性が欠けている。
 武装はアシッド・ワイヤーや聴覚を通してダメージを通す超音波、それとその拳や蹴りといった徒手空拳がメイン武装。一応バイクもある。
 再改造と調整作業を重ねる度に少しずつ問題改善されてはいるが、それでも根本的な問題の解決は出来ていないため、なるべくこの形態にはならないことが望ましい。
 しかし藤戸は必要となればすぐに変身してしまうため、この注意が意味をなすことはまずない。
 実は、変身してからそのままの状態で10分も過ごすと戦わずして致命的な損傷が発生するという秘密を持つ、超欠陥改造人間。

 改造手術の後遺症で、慢性的な頭痛や疼痛、全体的な激痛と、痛々しい発作を患っている。
 改善するための再改造手術はトリッパーメンバーズでも何度も行っているが、絡み合った複雑な技術の混沌が積み木のような状態を生み出しており、下手な横入れはそれこそ辛うじて成り立っている生命のバランスすらも崩壊させ死ぬ危険性があったため、抜本的な解決には至っていない。残った僅かな生体部分すらも遺伝子レベルで変質しているために、培養医療といった手段も使えていない。
 後遺症の一種で飲み物しか口から食べられないために、処方してもらった薬を飲むことで栄養補給と鎮痛の両方を行っている。
 これら過去の経験ゆえか、非常に人格的に大成しており、トリッパーの中でも有数の人格者でもある。現在の自分の境遇にも悲観しておらず、率先して他者を助ける行動を取り、また悪を決して許さない正義の行動を志している。彼にとって正義とは別にかっこつけでも何でもなく、力持つものとしてやらなければならない義務だと普通に思っているのである。

 三大事件の一つであるブロリー・ショックにて、事態収束のために尽力し、ブロリーへと挑んだ際に致命的な損傷を被り、植物状態へと陥ることになる。
 その後年月が経ち、時天空クライシスが発生した際に長き眠りから覚め、人命救助に奮闘。その命尽きる時まで人々を助け続けた結果、死亡する。




 ―――紳士

 本名不明であり通称、変態紳士。ストレイト・ジャケットの世界にトリップした、憑依型トリッパー。時期は原作開始前の三十年ほど前。メンバーズ・トップ10の一人。
 見た目がスキンヘッドをしたネグロイドな老人であり、白一色で仕立て上げられた紳士服やシューズに手袋とアンバランスな格好。その見た目のインパクトはかなりのもの。瞳は血の様な紅眼《ルビーアイ》。
 《魔族》でありその特性上、自由自在に魔法を操ることが出来る。トリッパーメンバーズには触手プレイごっこをしていた時に接触。そのまま組織入りする。
 原作を楽しめればいい享楽主義者でもあり、極々自然に会話の中にエロトークを混ぜることを得意とする。リキューにはよくエロトークを振ってやってその反応を遊んでいた。
 タイプの女性は大人な成熟した人であり、巨乳などセクシーでエロティックな特徴を持った人が好み。少女などは好みの範疇外であり、手を出す気にはどうしてもなれない。ただしからかって遊ぶのは別。
 気に入ったセクシーな女性に対して、素面のまま一夜を共にしませんかと礼儀正しく持ちかける変態紳士であり、大抵そのお誘いは上品に、あるいは悲鳴と共に、もしくは拳と共に断られる。
 紳士なために、決して女性には暴力を振るわないと決めている。代わりに触手プレイを行うが。本人はそれを正当防衛と言ってのける。
 かつて藤戸の復讐に手を貸してやり、そのため色々と気心の知れた仲でもある。
 トリッパーメンバーズにおいては特に定職に就いている訳でもなく、神出鬼没且つ自由自在に色んなところに現れては、場を適当に引っ掻き楽しんでいる。

 三大事件の内の一つである時天空クライシスにて、死亡する。




 ―――木月雲雀

 フルメタルパニックの世界へトリップした転生型トリッパー。時期は原作開始の二十年ぐらい前。
 極々自然の家庭に生まれ、過ごす内にここがフルメタルパニックの世界だと気付く。
 自身がウィスパードであることにも早々に気付きこりゃ不味いと思いながら、何か打つ手はないかと思案していた時、その世界にて企業進出していたトリッパーメンバーズの存在を発見。
 接触を図り組織の存在を知った後に、自分の安全のためにも所属を決意。出身世界から家族ごと脱出し、リターン・ポイントにて暮らし始める。
 そうして自身のギフトであるウィスパードの能力を活用して組織に貢献。技術部に所属してそれなりに満足する生活を送っている。
 時折ウィスパード技能を生かすために元の世界へと戻ったりしているが、基本的にリターン・ポイントを活動の拠点としておりほぼ永住の構えを見せているトリッパーの一人である。
 後に結婚し家庭を築き、子も儲ける。

 三大事件の内の一つ、時天空クライシスにて死亡する。




 ―――クロノーズ。

 フォーチュン・クエストあるいはデュアン・サークの世界へとトリップした訪問型トリッパー。
 トリッパーメンバーズという組織を立ち上げた最初期メンバーの内の一人であり、またその中で現在、唯一組織に在籍している者でもある。
 すでに組織運営からは手を引いているとし、実際組織の運営・活動について話し合う部署会議などにも出席することはなく、口出しもしてはいない。
 しかし全く組織に対して影響力がないという訳ではなく、私兵のように直属に動かせる人員や、各部署に融通を利かせられる発言力などを持っていたりする。
 新しく組織に入ってきたトリッパーたちへの組織についての説明役であり、イセカムを渡す役割も担っている。
 神出鬼没に動き回っており、困っているトリッパーなどに若干の手助けなどをするような行動を取ったりしている。
 トリッパーというよりも神の眷属としての意識の方が強いために、なるべく人の組織の組織運営に関わりたくはないという節を見せている。(自分が行うことに問題があるのであって、手助けすることは別にいい)

 後に壊滅し崩壊したトリッパーメンバーズという組織を再編成して、本来の目的へと活動方針を持ち直す。
 そして純粋にトリッパーたちへの援助を目的とした活動に邁進し、ゼロ・ポイントの管理などを行っていく。




 ―――『系譜殺し』

 型月系世界へとトリップした訪問型のトリッパー。若干のサイコパスが入った人格の持ち主。キチガイの境界線を彷徨ってる。
 ギフトで手に入れた『系譜殺し』を使って化け物退治を生業に自堕落な生活をしている。こいつの手によって型月世界の吸血鬼が文字通り半分減り、死徒二十七祖も何人か滅んで裏側の勢力図が一変してしまった。日本語以外一切使えないため、実働戦力と翻訳係として美少女が一人、秘書代わりに侍らせている。
 仕事の受け付けはインターネットを使って行っている。特に難しい条件はなく、入口のパスワードクリアしてホームページに入ると、後は依頼内容と報酬金額を書けば受け付けられる。ただしこのパスワード、トリッパーとしての無駄知識と嫌がらせ気味な細かい注文がふんだんに使われたものであり、裏関係に造詣の深い者でも分からない内容のものがランダムで出題されたりする。(例、ネロ・カオスの死徒になる前の人間だった頃の名前は? ただし日本語、カタカナで答えよ。etc……)




 ―――古代アルティメットクウガ。

 リキューがかつて戦いを挑んだ太古のライダー。この戦いで油断したリキューは本気で死にかけた。
 山脈が二つ三つ吹き飛んだのはリキューの仕業ではなくこいつの仕業。リキュー自身も危うく全身をプラズマに変換されかけるところだった。
 壮絶な戦いの後に封印の眠りにつく。珍しくリキューが原作ブレイクしなかった世界での出来事。
 なおこの世界にもトリッパーはいたが、グロンギに憑依して大量虐殺やらかしたためにクウガにぶっ殺された。




 ―――ツバミ。

 第一部本編五話にて実は登場していた、ヒロインさん。
 サイヤ人ゆえに一見して男勝りな性格をしているが、ちゃんと女らしいところもある。実に健康的な美女。
 そのスタイルは実はかなりのもので、胸も大きかったりする。おぱーい!
 リキューに最終話で、ピンチのところを救われるというヒロインの王道的展開にて再開することになる。その分かれ際にリキューのイセカムを渡される。
 第一部その後では渡されたイセカムを乙女チックに後生大事に身に付けており、いずれ来るだろうリキューとの再会の時を大人しく待ち続けている。




 ―――コンブル。

 リキューの兄。転生型トリッパーであり、分類でほぼ間違いなく悪に区分される人。
 惑星ベジータにリキューよりも一足早く生を受けて、早々に逃げなきゃ不味いと考えながら星を地上げして過ごす日々を送る。
 頃合いを見計らって偽装死を実行し、首尾良く存在をくらました後はエイリア星へと辿り着き、そこでターブルやグレなどと一緒に愉快で楽しい日々を送る。
 偽装死を行うまでにやっていた自分の大量虐殺などは、仕方のなかったことだと割り切り済み。フリーザに消し飛ばされるだろう肉親や同族についても、自分のことは棚に置いて自業自得だと片付けている。
 ギフトによって必要条件を無視し、あっさり超サイヤ人になることが出来る。その戦闘力は最初は真面目に鍛えて5000まで上げるも、すぐに根性が続かなくなりリタイア。超サイヤ人になれることも考えて、別にイーヤとさっさと修行を放り投げている。はっきり言って才能などの面で言えばリキューよりも段違いで上なのだが(リキューの苦労した“気”のコントロールなども簡単にマスターしている)、致命的に向上心にかけるため戦闘力は足元にも及ばない。
 実は最初の最初の最初期にて、作者が考えていた主人公役だったりする。しかしプロットを見直した結果やっぱり止めてリキューを主人公にしたストーリーを製作、彼は物語の本筋から退場することに。
 そのボツになったプロット案では最強主人公らしく淡々と強くなっていき、トリッパーメンバーズという組織もフル活用。一部のバーダックを含んだサイヤ人の一団を扇動し、フリーザ戦の為の捨て駒にするなど、わりと人非道なストーリーが展開されていた。しかしこれら使い捨て20倍界王拳特攻部隊やツバミら女サイヤ人たちを力で屈服させて作ったハーレムなど、数々の構想は日の目を見ることなく眠ることになる。というか主人公が外道過ぎる。

 ちなみにニーラのリキューに対する愛情深い態度などの理由には、こいつの偽装死の存在があるためだったりする。
 失って初めて分かる大切さってのもある訳です。こいつは何にも感じていないが。








 ―――世界設定編。




 ―――トリッパーメンバーズ。

 あらゆる創作物世界間を繋ぎ存在する、超巨大世界間運営組織。
 その始まりは十人前後のトリッパーたちが、現実への帰還と同じ境遇であるトリッパーたちの保護を目的として結成した、ただの一集団でしかなかった。
 しかし活動を続けていく内にどんどん構成人数が増えていき、やがてただ集団からそれなりの力を持つ組織と呼べるだけの規模の団体へと変貌、現在の形へなっていたのである。

 その行動と目的。

 組織としての最終目的は、結成当初から変わらず“現実への帰還”と“トリッパーの保護”の二つである。
 しかしこの目的、特に後者の“トリッパーの保護”においては次第に大量の財力が求められるようになっていき、組織は利益を得るための運営拡大を行う必要が出る様になった。
 この財貨獲得の手段として、組織は技術の売買を主力武器に使うことに選択。SF世界での技術を現実準拠世界でライセンス取って収入を得るなど、まさにボロい商売を行う。しかしこの運営拡大によって、組織全体に求められる負担が激増。対応の限界にまで切迫したために、仕方なく組織は構成員の制限を解放し、組織運営にトリッパー以外の人間を招き入れる。
 このような成り行きを経ていって、トリッパーメンバーズは徐々に巨大・拡大化していくこととなった。利益収入はかなりの額にまで上り、組織の運営面において少なくとも資金面で苦慮することもなくなっていた。“トリッパーの保護”という目的も、一切不自由なく果たせていた。
 だがしかし、これだけ組織の巨大化が進んだこともあって、様々の弊害も出始めていた。それらについては以下に纏める。
 ちなみに、これら組織の最終目的についてはメンバーズ以外の人間には完全に隠匿されており、一般構成員には知られていない。

 現実への帰還のための手段。

 組織は最終目的であり至上命題である“現実への帰還”について、以下の二つの手段を具体的な方法として上げている。
 一つ、トリップ・システムを使った探索による到達。二つ、謎の人物Xを確保する。
 前者はトリップ・システムの特性を利用した手段である。トリップ・システムは特性として、新たな世界を開通するためには、その世界にトリッパーが存在していなければならないというものがある。このトリッパーというのはより詳細を言えば、同郷の人間だということである。つまりトリップ・システムを使い開通を行っていれば、いずれはトリッパーたちと同郷の人間たちがいるところ、すなわち現実の世界へと到達することが出来るということである。このために“開通係”という役職が存在しており、組織がなおも新しい世界の開通を行っているのである。
 後者の、この人物Xというものだが、これはつまり俗に言う神や天使などを自称する存在に対する仮称である。トリッパーの中には、自身がトリップした原因としてこの神、あるいは死神などといった名前を自称する存在を上げており、実際彼らに対して何らかの要求をしてトリップをした結果、その要求通りのトリップが実現したという者たちが複数組織には在籍している。これが正しければ、その存在は自由に創作物世界にトリップなどという、非常識な手段を実行できるだけ力を持っているということを意味する。ゆえに組織では現実に戻るための有効な手段の一つとして、この人物Xとの接触を上げている。

 生じ始めている各種弊害等。

 元々最初期の段階において、現在ほど組織の規模を拡大させることなんてことは、構想には丸っきりなかったものである。
 場当たり的な対応を繰り返してきた結果、現在の様な巨大組織化と多方面への進出の実現という歪な成功を収めたために、組織の中に様々な問題が発生し始めることとなった。これは年月を置き組織がより巨大化していくことにより、より顕在化し現れてくることとなる。
 それら問題の一つとして最も浮き彫りにされていったのが、末端の暴走とトリッパーに与えられる権限の過剰増大であった。
 基本的に組織は、多数の世界に組織の息のかかった人間を使って集団を形成させ、各々に応じた適切な組織形態を好きに取るよう任せて(企業やボランティア団体などetc…)収益をあげるようしており、その活動などに目立った監督や制限などを設けていない。これは各創作物世界ごとに異なる現地の風習制度や文明度など考えて、手法の統一化や制限の存在は害にしかならないだろうという判断から来るものである。そして確かにこの判断は正しく機能し、各創作物世界においてトリッパーメンバーズ傘下の組織は素晴らしい収益の獲得を実現、組織の豊潤な財源を確保することとなった。
 だがしかし、年月が経ち組織規模のさらなる巨大化と絡む利益の増大、傘下組織の増加などによって、監督の存在しないという環境を利用した暴走行為―――非人道的な手法による利益の獲得(死の商人となることで引き起こされる本来ならば発生しない戦争の発生)や、組織運営者による利益の着服など、それら問題行為が深刻化していくこととなる。トリッパーメンバーズにも警務部という組織内の治安を守るための法治機関はあったが、先に言ったように各創作物世界における傘下組織の運営には基本的に不干渉という原則があるため、これが働くこともないのである(そもそも警務部の活動範囲は主にリターン・ポイント内でのことであり、そこ以外のことは業務の範疇にはない)。いってみれば、各傘下組織とは収益の上納という書類上の数値だけの繋がりと知識のパイプラインしかない、半ば独立した組織同士の関係となってしまっているのである。
 そしてもう一つの問題。トリッパーの権限過剰化。
 これはトリッパーに対する組織の目的である“トリッパーの保護”という項目が、その内容を細かく規定するものがなかったために、組織の運営内容が拡大化し増大する毎に無作為に適応され続け、組織の行うあらゆる活動への優先的な特権処置が置かれたために生じたものである。本来一般構成員がそれを行う場合に求められ必要事項などの数々を、トリッパーであるというだけで大部分が免除され、同じ活動を行うことが出来るのである。この結果、一部トリッパーの権限を用いた私用目的の組織の力の乱用などが発生している。
 なおちなみに、第一部本編にてリンが惑星ベジータの代替執政者に就き組織から援助を受けたことも、このトリッパーの過剰権限化の一つの例。本来一般構成員が同じことをしようとすれば、数々の適性検査などのチェックをクリアした上での煩雑な手続きが必要とされる。リンの場合は本人が一応相応の能力を持ってはいたものの、それでもトリッパーというだけで優遇され、本来取るべきとされている一部の工程を省かれていることは動かぬ事実である。
 こうした組織の力を悪用した各種暴走行為が、組織の巨大化と共に発生しているため、トリッパーメンバーズという組織は世界によって悪の代名詞となっていたり、嘘偽りのない慈善団体などになっていたりするのである。
 一部では反抗組織すらも存在していたりする。

 その他備考。

 トリッパーメンバーズには、大別して以下の三つの時期が存在する。
 主に最初期メンバーがまだ在籍し奔走していた、集団から組織へと移り変わっていく過渡期に当たる、組織の黎明期。
 組織としての体裁が整い、最も組織が躍進し拡大し続けていた繁栄期に当たる、組織の黄金期。リキューやリンなどが現役の“開通係”として活動していた時期がこれに当たる。
 そして組織の問題などが深刻化し末端での暴走などが目立ち始めた、組織の黄昏期。
 この黄昏期において三大事件の内、その二つが発生することにより組織は甚大な被害を被る。そして後に完全な崩壊を迎えることに。
 やがてクロノーズの手によって生き残った者たちが集められ、組織の再編成が実行。巨大化し発生していた問題部分の正常化と、組織目的に改めて向き直った運営の見直しが行われる。これに異議を唱える一部の元傘下組織は、完全な独立を宣言し関係を断ち切り、独自の運営を各世界にて行い始める。クロノーズはこれら元傘下組織の行っている一部暴走行為などを自分たちに責任があるとして、取り締まるための行動も再編成後の組織の活動として取り込み、奮闘することになる。




 ―――トリッパー。

 現実から創作物世界へと移動、つまりトリップしてしまった人間たちの総称。トリッパーはトリップした際の形態によって、三つの分類に仕分けられる。
 何らかの原因―――主に死という要因により、その世界の人間として生まれ直すタイプの、転生型トリッパー。
 特定されない様々な理由・原因などで、自身本来の身体を持たず、その世界に存在しているものへ精神あるいは魂などが取り付き乗っ取るタイプの、憑依型トリッパー。
 主に神隠しなど異常らしい異常もなく、気が付けば自分本来の身体を持ってその世界にトリップするタイプの、訪問型トリッパー。
 また極少数だが、これら分類に当て嵌まらない特殊なケースの存在もあったりする。
 非常に様々な世界に様々な境遇で存在しており、一部の者は苛烈極まる環境下に置かれていたりもする。彼ら不本意にもトリップしてしまったトリッパーたちを保護するのが、トリッパーメンバーズの持つ活動目的の一つである。
 トリッパーという存在だけが持つ独自のワールド・ルールが存在しており、それは次の二つ、『絶対死』と『世界開通』。

 トリッパーメンバーズに保護・所属しているトリッパーの中では、その行動目的や思想などによりトリッパー内で派閥が出来ていたりする。
 現実への帰還を目指し真面目に仕事に従事している現実帰還派や、現状を認めず自身たちを創作物世界の住人たちよりも上位の存在とする現状否定派。生きていければどうでもいい中庸享楽派などなど。
 創作物世界にトリップするという事態に対して、一部のオタク造詣の深い者たちや精神的にナイーブな者の間では、自分たちも何か創作物のキャラクターなのではないかという、メタ的な悩みや思考に囚われノイローゼ気味な者も存在しており、潜在的な現状への不満を抱く者は意外と多い。しかしそれと同じぐらい現状を受け入れ、逆に現実の時では考えられないようなハイな人格を形成している者たちもおり、なんにせよ総じて精神的に確固としている者はそう多くなかったりする。
 こういった他者に話せるはずもない悩みに起因するストレスが原因なのか、もしくは過酷な環境に遭遇していたことが原因か、トリッパーの中には良くも悪くもサイコパス的な精神を形成している者も多々いる。しかしトリッパーメンバーズでは特に区別することなく彼らを受け入れ、行動と生存の自由を保障している。これは組織にとって、そんな彼等も保護すべき被害者であり同郷の者だからである。

 一部の過激な現状否定派は、現状を甘んじて受け入れている姿勢を見せているトリッパーや、特にトリッパーらしくない人間などを指して“原作にキャラクターとして取り込まれた人間”といった内容の批判を行っていたりする。(主に、クロノーズやリキュー、藤戸などトリッパーらしくない性格や行動原理の人間を指して言われことが多い)

 一つの世界に複数のトリッパーが、年代を違えて存在するなどというパターンも存在している。
 現実に準拠した世界などでは、トリッパー本人がどこの創作物世界へとトリップしたのかも気付いていないまま過ごしているというパターンもある。(例、少女漫画や推理漫画など)




 ―――リターン・ポイント。

 トリッパーメンバーズの本拠地。元々は衛星サイズの宇宙船であり、内装を好きにぶち抜いたりして中に広大な居住空間を構築している。
 ゼロ・ポイントに位置しており、トリップ・システムの母機が複数基置かれている。各創作物世界間の物流などの中継地点でもある。
 最初期から数百人規模でここに務めている人間は存在していたが、組織発展と共に構成人数も飛躍的に増大。一般構成員らの総数だけで数千人規模にまで膨れ上がり、最終的には構成員の人数は万にまで達する。
 船内に存在している居住空間はとてつもなく広大且つ万全に備えられており、交通機関や各種施設の存在など、もはやスペース・コロニーと同じレベルの環境が整えられている。この居住空間は元はリターン・ポイントに務めている構成員たちの家族ら身内などを住まわせるための施設であったのだが、後々に各創作物世界から難民など住む場所をなくした集団などが誘導されて居住する様になり、そういったことが何度か繰り返された結果、組織黄金期には総人口が3万を突破する街を形成するに至り、リターン・ポイントで新しく生まれた世代なども発生するようになる。
 リターン・ポイントではあらゆる対応にイセカムが使われる。そのためイセカムがないと満足に生活できなく、組織構成員ではない街の住人たちもイセカムを持ち使っている。
 様々な人種が入り混じっており、ファンタジーな服装の人間もいれば未来ファッションな人間もいたりと、実に混沌としてる。
 技術部の趣味心に満ちた暴走などが主な原因だが、なぜか特に外敵が存在しないにもかかわらず整った軍備などが配備されていたりする。持ち込まれたターンタイプのMSを解析してデッドコピー・ターン部隊を製作したりするなど、一歩間違えば洒落にならない事態を招くような行為なども多々あり。しかしこれら過剰と思われた軍備はブロリー・ショックの際、あっさり撃滅される。その後は事態の再来時に備えた本格的な軍備充実が図られるようになり、世界を滅ぼす気かと言われるような兵器開発が強烈に推し進められ、大量に配備される。

 実はその正体はゲッターエンペラーを構築していたゲッター戦艦の一つであり、最初期メンバーの一人が逆支配をかけて強引に強奪したものである。
 その炉心は厳重にシーリング処置を施された結果、あらゆる接続を断たれた状態で秘密裏に隔離されている。が、その意思は死んでおらず、後にブロリー・ショックの際に目覚め、事態を悪化させる要因となる。

 組織黄昏期の終わりにて、時天空クライシスの際、中に存在していたまだ退避出来ていない多くの人間たちごと破壊され、諸共に完全消失することになる。




 ―――ゼロ・ポイント。

 リターン・ポイントの安置されている、特殊空間。トリップ・システムを使って創作物世界を行き来する際に通る必要のある、絶対経由空間。
 白と黒の斑模様が絶えず揺らいでるような光景をしており、通常の空間にはない特殊な性質を幾つか持っている。それを以下に羅列。

 一つ、運動エネルギーの減衰作用。この空間では普通の宇宙空間とは異なり、運動する物体に対して常に、その質量に比例した原因不明の運動エネルギーの減衰が発生する。そのためこの空間では物を放ったとしても、いずれその物体は静止することになる。質量ゼロの光に対してもこの減衰は少なからず発生するために、少なくともこの空間の映す奇妙な光景は光学的な作用によるものではないとされている。

 二つ、各創作物世界との完全隔絶。単純な電波や重力波といった物理現象だけに止まらず、テレパシーや次元間通信といった、各々のワールド・ルールに由来するような絶対性を持った情報伝達関連の技能技術すらも、ゼロ・ポイントにいる限り創作物世界に対して情報交換することは絶対不可能となる。例外はトリップ・システムの使用要請シグナルだけであり、このため、リターン・ポイントでは基本的に連絡員を定期的に派遣し、各創作物世界間との情報のやり取りを行っている。なお余談だが、この性質のため型月世界の魔術師が仮にゼロ・ポイントに来るとなると、一切魔術が使えなくなるという罠がある。

 前者の性質があるため、実はトリッパーメンバーズはこの空間の大きさや状態などの概要を、大して把握できていない。これはレーダーなど使っても一定の距離で電波が静止するし、観測機などを使ってもすぐに物理的な限界がくるため(通信だって電波を使い、その電波は減衰により静止してしまう)。普通の宇宙と同じぐらいの大きさがあるのか、実はそんなに大きくはなく、割かしあっさり端っこに辿り着くのかなどなど………。まあ、そもそも端っこがあるのかどうかも分からないが。

 時天空クライシス発生時、その最終決戦場となり、全ての戦力がここに集結される。
 終結後はクロノーズによって再編成された組織がその管理を担い、その後の世界間交流の中継中心地となる。




 ―――イセカム。

 トリッパーメンバーズにて使われている、多目的兼用携帯端末。正式名称はちゃんと存在してはいたが、開発者の趣味が盛り込まれた馬鹿長い代物であったため、早々に忘れられた。
 リターン・ポイントに居住している者は全員が所持しており、特に同所ではこれがなければ生活できないほど、日常に密接した役割を担う重要なアイテム。同所に限った話だが、道に迷ってもヘルプを使えばリアルタイムで道を案内してくれる空間ディスプレイを表示することも出来る。
 曰く、財布であり身分証でありルームキーであり携帯電話でもありパソコンでもある物。
 手に触れて思考するだけで簡単にそのイメージを読み取り動作し、それが曖昧な疑問でも関連・連想するページなどを表示してくれる親切設計。パソコンで言う画面に相当する動作を持ち主の脳内にて行うため、プライバシー保持も完全である。盗んだところで本来の持ち主以外には使用できないという、セキュリティも完備。おまけに持ち主本人のイメージを借りて内容の適切化をして表示するため、それこそ持ち主が機械と一切無縁な中世出身者だろうが、遥か未来なSF出身者だろうが、誰であろうとも扱えるユーザリティをも確保している。まさに職人芸である。

 メンバーズに渡される黒いイセカムはクロノーズ直々の細工が施されており、直接本人に手渡されることになっている。
 この黒いイセカムには、実は誰も知らない特別な機能が隠されている。
 それは通称“密告機能”と称されるものであり、メンバーズの人間がその語ることを禁じている秘密を誰か別の人間に打ち明けた場合、その情報をクロノーズの元まで伝達する機能である。
 この情報を知ったクロノーズは各部署に働きかけたり、直轄の私兵部隊を動員するなどして、本人たちにも気付かれないよう配置転換や仕事の任命などを行い、当人たちを適当な手段を以って秘密裏に処理する。(別にこれは暗殺するという訳ではなく、文字通りその都度適切なものとして選ばれた手段が実行される。辺境に飛ばすとか厳重注意の上での部署転換とかetc………)

 黒いイセカムにはトリップ・システムを自由に起動させる権限・機能させるシステムの子機が与えられており、メンバーズは本来ならば手続きが必要であるトリップ行為を好きな時に好きなように行う権利が与えられている。




 ―――トリップ・システム。

 最初期メンバーが開発し実用化へとこぎ着けた、トリッパーメンバーズという組織を成り立たせる全ての根幹。
 母機と子機で構成されるシステムとなっており、基本的に母機に対して子機が要請することで子機の座標に入口を形成する。子機に望みの創作物世界を選択し入口を形成する機能はなく、母機だけが自由に行きたい世界をセレクトし入口を形成することが出来る。母機は非常に大型であり、起動に際しては莫大な電力が求められる。ただし莫大な電力が求められるのは起動だけであり、一度入口を開いた後、それを維持する分には電力の消耗は一切ない。だが安全上の問題のため、開いた入口は用途を終えた後には速やかに閉じることが求められている。

 未知の創作物世界へと開通を行うには、トリッパーがトリップ・システムを起動させる必要がある。これはトリッパー独自のワールド・ルールである『世界開通』に由来するもの。そのための人員が探査部に所属する“開通係”であり、この役職に就いている者は給与面で優遇されている。
 開通した世界では、二度目のトリップ・システム起動までにしばしの硬直時間、インターバルが生じる。このインターバルを過ごすまでの間、トリッパーは開通した世界にて時間を潰し生き延びることが要求される。このインターバルの期間は事前に長いか短いかが曖昧に分かるので、開通を行うものはその期間に応じた準備をして開通に挑むことになる。インターバル期間が数ヶ月という長期に跨るものでは、準備が不足して食うものにすら貧困する事態に陥ることがある。無事にインターバル期間を終えてトリッパーが帰還することで、晴れてその創作物世界は道が開放されることになる。
 こうして開通が終えられた世界は以後、トリッパー以外の人員も自由に行き来することが出来る様になる。なお開通を終えられた世界には探査部の別班が偵察機などを放って簡単に情報収集をした後は、データべーズにファイリングされ、以後さして注目されることはなくなる。(別の部署が情報を要求したり、トリッパーがトリップしようと目当ての世界を探さない限り)
 これは単純に人員や機材がいくらあっても足りないからであり、用意されている現実世界かどうかを確かめるチェック項目の探索が済んだ後は、適当に文明レベルを測って探索を終了するためである。一応細々とした未確認トリッパーを探すための別部隊も存在しているが、次々と進められている世界の開通に対して追い付いていけてないのが現状である。

 実はこのトリップ・システムによる開通は、創作物世界に存在している世界間を渡る存在らの使っているそれとは、全く本質の異なる別な代物。
 完全に繋がりのない異なる創作物世界を行き来する行為は、そういった彼らには不可能である。
 あくまでもその彼らが出来るのは、その彼らが存在している“創作物世界”の中における世界であって、創作物世界と創作物世界の間を自由に行き来は出来ないのである。
 具体的に言って、型月の宝石翁は型月世界という自身の属している“創作物世界”の中の並行世界なり何なりを自由に行き来しても、そこから別の“創作物世界”である仮面ライダー世界とかには行けないということである。(型月世界の中の並行世界の中に仮面ライダーみたいな世界があれば行けるだろうが、そんな重箱の隅はいらない)

 ただし、この前提はトリップ・システムによって創作物世界の開通が行われると崩れる。
 開通が行われた世界は道が開放されたことになり、そういった世界間を往来する能力を持つ彼等が行き来することが出来る可能性が発生するようになるのである。




 ―――ギフト。

 トリッパーがトリップした際に手に入れる、容姿や能力、体質、境遇など、現実の時にはなかったもの全てを指して称される。
 別名、トリッパーの僻み妬み。
 あくまでもギフト認定するのは自分ではなく、別のトリッパーたちであり、その判断基準も彼ら独自の観点からによるもの。そのため、本人が全く有難味を持っておらず心底迷惑だとしか思っていないようなものに対しても、周囲のトリッパーたちから妬ましい羨ましいと思われれば、それはギフトと認定される。(例、なぜか行動する先々で会いたくもないのに原作キャラと遭遇する『原作キャラ遭遇体質』や、使えば深刻な反動が来るような使い勝手が激悪な能力に対する『チート能力保有』etc………)

 基本的にギフトによって得られる能力などもワールド・ルールに準ずる能力を持ち、ワールド・ルール相手に拮抗し対抗しあうこととなる。。

 余談だが、このギフト認定でリンは堂々の最多記録を樹立。最多ギフトホルダーの称号を手に入れてチートトリッパーとしての妬み僻みを一身に受けることとなる。(物凄い美形、すンゴイ魔力、高い身体能力、ヘテロクロミアな瞳、真っ白な長髪、吸血鬼並の再生能力、理解のある保護者、裕福な家庭、便利なレアスキル、ロストロギアのデバイス、厨二な戦闘態勢、半不老な身体etc………全部書いていられるか!)




 ―――ワールド・ルール。

 各創作物世界に存在する、その世界のフィクションとしての設定などが、原理や理屈を無視した絶対の法則として姿を変えて適応される、その創作物世界の特徴・特色。
 他者から他者へと伝達される様に広がることがあり、このワールド・ルールが伝達されることを感染すると呼んでいる。感染方法はワールド・ルールごとに異なるが、基本的な法則の様なものは存在している。その基本的な法則とは、そのワールド・ルールが適応されるものを手に入れることである。(『リリカルなのは世界での魔力』を手に入れるには、リンカーコアの有無を確かめる。『スタンド』を手に入れるには、スタンドを手に入れるための手段を使用するetc………)

 作者が考えたクロスに対する解答の一つであり、同時にクロスに必須な設定の擦り合わせや解釈などの一種の完全放棄でもある。
 要するに矛盾する設定だとか相反する能力だとかがぶつかった場合、これこれこうだから通じるとか通じないとかいう面倒事を一切無視して、無理矢理両方適応させるという代物。
 細かい理屈の説明などは、超あとがきのページでもう例とか出してやっちゃってるので、そちらをどぞ。
 以下本編にて出したワールド・ルールを一部解説しておきます。

 『法則侵食』
 絶対である筈のワールド・ルールの存在に干渉し力任せに打ち破るという、ワールド・ルールを破壊するワールド・ルール。
 ただしこれは問答無用であらゆるワールド・ルールを無力化できるという意味ではなく、感染者の“気”が十分な大きさでなければ意味をなさないワールド・ルールである。
 本編においても、フリーザがリキューの使用していた“バリア”を破るのには、戦闘力に換算して6000万に匹敵する“気”が必要とされた。このようにあくまでも『法則侵食』は力任せにワールド・ルールを破壊する代物なのであり、力が及ばなければ一切の効力を発揮しないものである。
 例に思い浮かべてもらうと、『法則侵食』は大量の水をぶっかけるようなものである。そのワールド・ルールが弱く、砂で作られた城程度の強度しかなければ少量の水でも十分押し流せるが、ルールの強い確固としたコンクリート仕立てのビルレベルが相手だと、ただ水をかけるだけでは意味がないと。それを押し流すにはそれこそもっと大量の、津波レベルの水が必要である……という訳である。

 『限界突破』
 勘違いしてはいけないのは、これは火事場の馬鹿力を発揮するワールド・ルールではなく、強さの限界値を鍛え続けることで引き上げ平常時の戦闘力を高め続ける、というワールド・ルールだというところである。
 よって、このルールに感染しただけじゃ実際のところ全く意味はなく、それこそ、このルールを活かす気ならば、感染後からただひたすら一心に身体を鍛え続ける必要がある。コンブルは修行リタイアしたため、全然このルールを活かせてない。
 このルールと上記の『法則侵食』。実は感染方法が“気”の存在を自他どちらからでも良いから感じ取ることであり、そのためリキューが“気”を感じ取る能力を所得すると同時、リターン・ポイントの住人は元より、能力習得後にトリップした対象の世界の住人やらと、軽く数億人以上にルールが感染してしまっていたりする。なんちゅうことを。
 しかし前述のとおり、これらのワールド・ルールはただ感染しているだけじゃ意味がないために、その効力が目立って発揮されることはない。

 『絶対死』
 トリッパーのみが保有する最上位に位置するワールド・ルール。
 あらゆるワールド・ルールを凌駕して上位に存在しているルールであり、一度完全に死んでしまったトリッパーはこれが適応され、以後如何なる手段、能力を用いようとも蘇生することは出来ず、幽霊・魂などといった形でも存在できない。(仮死状態など完全に死んでいない場合は問題ないが、一度完全に死亡状態となり間を置いてから蘇るなどといった能力などは効力をなさない。ただし无などの常に蘇生し続ける存在、能力などならばよい。“一度完全に死亡状態に陥る”というのが問題なのである)
 このルールは絶対に覆すことは不可能であり、仮に『法則侵食』を使おうとしたとしても、超4ゴジータのフルパワーですら小揺るぎしないだけの絶対性を持っている。
 トリッパーの死は絶対。それがこのワールド・ルールの示す意味である。

 『世界開通』
 トリッパーのみが保有する、創作物世界への道を開き、開放させるワールド・ルール。
 このワールド・ルールを持つ者だけがトリップ・システムによる新たなる創作物世界の開通をすることが出来るのである。
 一度開通され道が開かれた創作物世界は、仮にトリップ・システムから座標を消去しその存在を忘れ去っても、いずれ独自に技術発展や特殊能力による世界往来などが果たされた時に、別の創作物世界へと行くことが出来る可能性を得る。
 逆説的に言えば、トリッパーによって開通されない限り、どんだけ物騒な存在がとある創作物世界に存在しようが、そいつが別の創作物世界にまで手を出してくることはないということでもある。(クトゥルーとかクトゥルーとかクトゥルーとか………)




 ―――メンバーズ・トップ10

 トリッパーメンバーズという組織の中において、主にその戦闘能力が上位10位内に位置するだろうと目された存在に与えられる、一種の称号。厳密な判断基準がある訳ではない。
 基本的にメンバーズが対象にこの称号は与えられるが、それ以外にも少数の例外は存在している。組織構成員ならば条件該当すれば誰にでも与えられるもの。
 なお、別にこれは言葉通り10人だけに人数が限られている訳でもなく、同じ称号を持っている人間は他にも何十人と存在している。
 これはワールド・ルールやギフトの存在による相互の相性関係や、戦い毎のその場その場での運など、厳密に強さの序列というものが定まっていないからである。(ジャンケンの様な関係が出来ている実力者の輪などもあったりもする)
 ゆえに実際のところ、博打的な要素の高い一発逆転能力などでも持ってさえいれば、それだけで他の能力が低くてもメンバーズ・トップ10に認定されたりする。
 つまり称号を得ること自体に、特に意味はなかったりする。

 第一部本編終了後では、リキューが超サイヤ人へと覚醒することによってこの称号に変化が発生。一部の人間たちの賛同の元、本来存在しなかったトップワンという固定された地位。つまりトリッパーメンバーズという組織において“最強”を意味する称号が与えられ、実質永遠に変わることのない不変の存在になった。(一種の名誉称号)




 ―――メンバーズ。

 黒いイセカムを持つトリッパーメンバーズ構成員の俗称。
 勘違いしてはいけないが、トリッパー=メンバーズではあるが、メンバーズ=トリッパーではない。
 これはトリッパー以外にも最重要機密である組織の最終目的や、トリッパーたちの存在について知る者が存在しているためであり、その彼らもまた黒いイセカムを渡されるからである。
 黒いイセカムを持つ者はすなわち組織とトリッパーたちについての秘密を知る者であり、つまりは組織運営の中枢に携わる重要人物であるということである。
 基本的に各部署のトップなどは黒いイセカムを保有しており、メンバーズの一員でもある。
 この黒いイセカムを持っているだけで様々な特権の行使が許されており、リターン・ポイントでは単純に生きていくためならば、一切働かずともこれ一つで生存できる。まさにニート必需のアイテム。実際リターン・ポイントには与えられた特権を利用し、全然働かず自堕落に食っちゃ寝しているダメトリッパーなども存在している。
 メンバーズの人間、特にトリッパーに対してはイセカムを渡す際に、注意事項として次のことがクロノーズから語られる。

 創作物世界の住人に対し、貴方達の世界が現実におけるフィクション、創作物であると告げてはいけない。万が一にも知られた場合には、出来る限り早急に自分まで連絡を寄こすように。

 罰則などの有無については語らず、一見して重大事とは思わせぬ言い方だが、これは実際それを意図しての発言。こういった物言いをして本人の行動などを観察し、その人間性を測るテストの一種である。




 ―――トリッパーメンバーズ三大事件。

 トリップ・システムがその内容に深く絡み、複数の創作物世界を跨って展開された三つの大きな事件のこと。このいずれの事件にしてもトリッパーメンバーズという組織は著しい被害を被っており、事件発生後の組織では良くも悪くもその体制・制度の一部に変更が加えられ、在り様が左右された。特に三大事件の内最大にして最後の事件である時天空クライシスでは、これの発生によってほぼ完全に組織が壊滅。解決後に、再編成された全く別の組織へと生まれ変わることへとなった。
 以下にそれぞれの事件の概要を。

 ――ワールド・パニック。
 最初に発生した事件であり、最初期メンバーの大半が組織から脱退・死亡することになる事件。
 トリッパーたちが不用意に漏らした、創作物世界の住人たちに対するトリッパーの秘密の暴露が原因となって発生した。
 “自分たちはフィクションの産物ではなく、トリッパーたちの便利な道具ではない”という主張の反トリッパー思想が各創作物世界の一部にて蔓延し勃発した、一種の戦争。
 この想定などしてもいなかった大事件の発生により、組織は事態収容を図るも上手くいかず、被害はかなりのものにまで上ってしまった。
 最終的には一部主要指導者などの抹殺、及びトリップ・システムのログから該当創作物世界の座標を一部完全削除するなどして、事態は収拾されることになる。
 この事件による人的被害は発生時の対応の拙さから、特にトリッパーに多く発生してしまい、最初期メンバーの内の何人かも巻き込まれて死亡。この事件をきっかけとして、クロノーズを除いた他の全ての最初期メンバーは組織運営から脱退し、各自の道を歩いていくことになる。
 組織の黎明期に発生した事件である。この事件発生後、組織のメンバーズに対する情報隠匿制度などが作られ、クロノーズの手による“密告機能”の設置などが行われるようになった。

 ――ブロリー・ショック。
 二番目に発生した事件であり、リターン・ポイントをはじめとする各創作物世界など、極めて広範囲にわたって莫大な人的物的被害を出した事件。
 ブロリー・ショックには、厳密に分けて第一次と第二次の時期を分けた二つのものがあり、特に広範囲にわたって被害が出たのは第一次となる。
 トリッパーなどにも少なくない被害を出しながら、各創作物世界に存在していた実力者なども危険を承知で集めるなどし、第一次ブロリー・ショックは沈静化される。しかしその後ゲッターの意思が倒したと思われていたブロリーを秘密裏に保護し、後に解放。さらなるパワーアップを遂げたブロリーが目覚め、第二次ブロリー・ショックが発生する。組織はこの事態を解決するための最終手段として、伝説の超サイヤ人には伝説の超サイヤ人をぶつけるしかないと判断。過去の経験に基づいた反省を生かし、総力を上げて時間稼ぎに没頭。先の判断通りの計画を実行し、ようやくの事態の完全終息を認める。
 この事件後、シーリング処置を受けて隔離されていたゲッター炉心は完全に破棄されることとなり、リターン・ポイントでは事態再来を避けるための軍備増強が強烈にプッシュされ、推し進められることとなる。これは各創作物世界を移動する際、どうしてもゼロ・ポイントを経由する必要があり、よってこの世界に戦力を配置することが、強大な存在が現れた時に各創作物世界への被害を食い止められる、最後の防衛線であるということが認識されたためである。

 ――時天空クライシス。
 最後に発生した事件にして、最大規模の被害を出した事件。トリッパーという存在が、全ての創作物世界を滅ぼしかねない事態を引き起こす可能性を、分かり易く示唆した事件でもある。
 時天空の全てが完全にゼロ・ポイントへと顕現し、その猛威を各創作物世界全てへと伸ばそうとした悪夢の事態である。その規模は過去も未来も含めて空前絶後のもの。それを表す一例として、視認した存在のステータスを完全に規定化し認識する、言い換えれば旧支配者や魔導書なども気にしない完全な精神耐性を誇るというギフトを保有するトリッパーが、それを見て、規定化されたそのステータスを見て錯乱するほどのもの。どんだけすごいものを見たのか。
 事件発生の最初期にて、事態の深刻さを看破した指揮官の判断によって即座にリターン・ポイントの全兵力を行使した攻撃と、並行してリターン・ポイントに存在する全ての人員の避難が行われた。しかしこの攻撃はさして効力を発揮することなく、人員の避難も終わり切る前にリターン・ポイントそれ自体が呑み込まれて同化。完全に破壊、消失されることになり、かくしてトリッパーメンバーズという組織は壊滅状態へと陥ることになる。
 その後、被害を拡大し続ける時天空の猛威に対抗するために、生き残ったトリッパーたちは力を結集し、最終手段の実行を決意。新たなる時天空となりうる存在が現れる危険性を理解しながらも、さらなる創作物世界の開通を実行していき、時天空に対抗できるだろう実力者たちを呼び集めることに。そしてゼロ・ポイントを決戦場とし、最終決戦を行う。
 事態終了後、判明したトリッパーやトリップ・システムに関する全ての危険性を認識し、クロノーズはこれの絶対なる管理を決断。トリップ・システムの使用に関する制限などを設け、新たに再編成した組織の活動でも取り締まる要項の一つとして専心していく。






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