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No.4768の一覧
[0] ロードス島電鉄 (現実→ロードス島伝説)[ひのまる](2009/07/11 17:28)
[1] 序章 進め!未来の超英雄[ひのまる](2009/07/11 17:26)
[2] 01 ロードス島へようこそ[ひのまる](2009/01/10 22:15)
[3] 02 食卓にエールを[ひのまる](2009/01/10 22:15)
[4] 03 どらドラ[ひのまる](2009/01/10 22:17)
[5] 04 僕たちには勇気が足りない[ひのまる](2009/01/10 22:17)
[6] 05 戦場のヴァルキュリア[ひのまる](2009/03/01 16:09)
[7] 06 これが私の生きる道[ひのまる](2009/01/10 22:18)
[8] 07 Bの悲劇[ひのまる](2009/01/10 22:18)
[9] 08 バカの壁[ひのまる](2009/01/10 22:19)
[10] 09 僕の小規模な失敗[ひのまる](2009/01/10 22:19)
[11] 10 隠し砦の4悪人[ひのまる](2009/01/10 22:20)
[12] 11 死に至る病[ひのまる](2009/01/10 22:20)
[13] 12 夜空ノムコウ[ひのまる](2009/01/10 22:20)
[14] 13 ベイビー・ステップ[ひのまる](2009/02/19 20:04)
[15] 14 はじめの一歩[ひのまる](2009/01/10 22:21)
[16] 15 僕たちの失敗[ひのまる](2009/01/10 22:21)
[17] 16 傷だらけの栄光?[ひのまる](2009/01/10 22:22)
[18] EXTRA ミッション・インポッシブル[ひのまる](2009/01/10 22:22)
[19] RE-BIRTH ハクション魔神王[ひのまる](2009/01/10 22:23)
[20] 17 命短し、恋せよ乙女[ひのまる](2009/03/18 15:29)
[21] 18 気分はもう戦争[ひのまる](2009/01/19 17:26)
[22] 19 どなどな[ひのまる](2009/01/19 17:27)
[23] 20 屍鬼[ひのまる](2009/01/25 20:11)
[24] 21 残酷な神が支配する[ひのまる](2009/01/25 20:12)
[25] 22 ベルセルク[ひのまる](2009/02/19 20:05)
[26] 23 ライオンキング[ひのまる](2009/02/06 17:10)
[27] 24 激突─DUEL─[ひのまる](2009/02/06 17:11)
[28] 25 ブレイブストーリー[ひのまる](2009/02/13 17:12)
[29] 26 ビューティフルネーム[ひのまる](2009/02/19 20:06)
[30] 27 うたわれるもの[ひのまる](2009/03/07 16:27)
[31] REACT 我が青春のアルカディア[ひのまる](2009/03/14 15:31)
[32] RF 新牧場物語[ひのまる](2009/04/18 18:53)
[33] 28 少年期の終わり[ひのまる](2009/03/18 15:29)
[34] 29 ああ、勇者さま[ひのまる](2009/03/28 13:11)
[35] 30 陽あたり良好[ひのまる](2009/04/12 21:01)
[36] 31 呪縛の島の魔法戦士[ひのまる](2009/04/12 21:02)
[37] 32 ドキドキ魔女審判[ひのまる](2009/04/12 21:02)
[38] 33 Q.E.D.─証明終了─[ひのまる](2009/05/13 16:16)
[39] 34 GO WEST![ひのまる](2009/05/17 10:11)
[40] SUPPLEMENT オリジナル登場人物データ、他[ひのまる](2009/06/06 17:06)
[41] 35 山賊たちの狂詩曲[ひのまる](2009/05/23 19:44)
[42] 36 尋問遊戯[ひのまる](2009/06/06 17:07)
[43] 37 ドリーム・クラブ[ひのまる](2009/06/06 17:07)
[44] 38 笑っていいとも[ひのまる](2009/06/20 18:26)
[45] 39 電鉄の勇者の伝説[ひのまる](2009/06/27 17:57)
[46] DICTIONARY 幻想用語の基礎知識 第一版[ひのまる](2009/07/11 17:27)
[47] RE-BIRTH02 今日からマの付く自由業[ひのまる](2009/07/18 17:58)
[48] RE-BIRTH03 なまえのないかいぶつ[ひのまる](2009/07/18 17:59)
[49] 40 絶望[ひのまる](2009/08/18 19:06)
[50] 41 神々の山嶺[ひのまる](2009/09/01 17:06)
[51] 42 マイ・フェア・レディ[ひのまる](2009/09/01 17:07)
[52] FINAL THE SPIRITS M@STER SASSICAIA[ひのまる](2010/09/18 21:08)
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[4768] 39 電鉄の勇者の伝説
Name: ひのまる◆8c32c418 ID:ab74ed03 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/06/27 17:57
 ティキラ達の呪文の詠唱は幾重にも重なり合い、まるで大きな唸りのよう。かき集められていくマナは、一体一体ではともかく、総量としてはとんでもない規模になるだろう。
 拙い、これは非常に拙い。
 サシカイアは、ティキラ達の詠唱を為す術無く見つめていた。
 先の失敗で精神力は底を尽きかけている。魔晶石を握りつぶしたところで、手持ちのモノではたいした魔法を使えない。使用可能な魔法を使って、ここで一匹二匹落としたところで大勢に変化は期待できない。短剣握りしめての特攻も同様だ。戦いは数。偉い中将閣下の言葉はやっぱり正しい。しかし、尊敬を新たにしたところで、救いにはならない。
 何か、事態を改善するような画期的な手段はないモノか。
 必死で頭を働かせるが、生憎とサシカイアが自分で思っている程に出来の良くない頭、ろくな事を思いつけない。
 ニースに頼るか?
 ニースであれば、マーファ神専用の神聖魔法ピースで強引に引き分けに。あるいは神様呼んで、問答無用に。
 いや、ダメだ。 
 今からそれを行うには時間が足りない。なまじ、サシカイアがトランスファーを要求してしまった事もあり、ここから切り替えて別の奇跡を、となると絶対的に時間が足りない。
 ティキラ達の魔法は、今まさに放たれようとしている。
 手がないのであれば、諦める?
 ティキラ達の言葉を信じるのであれば、彼らの神によって蘇生してもらえると期待できる。何しろ、サシカイアは超絶美少女エルフ。彼らの目的のためには、生き返らせて使う価値は十分以上にあるだろう。そうして、雌伏の時。誰かが助けに来てくれるのを待つ?
 原作では、ティキラの王国がロードスに栄えたという話はない。だから、ティキラ達の計画は頓挫すると期待しても良い?
 サシカイアらの存在で、既に魔神との戦いが原作とは違う流れに向かっている可能性もある。あるが、彼らの王国が大きくなればなるほど、事が露見する可能性は大きくなる。何時までも秘密の村ではいられないはず。
 そして、このあたりは割合放置気味な北部の辺境とは違い、アラニア王国の支配力の強い場所。そこで王権を脅かす存在が誕生したとなれば、流石にアラニア王国も重い腰を上げるだろう。いまいち頼りにならないイメージのあるアラニア王国軍だが、それでもそこは正規軍、ティキラ達を倒してくれることを期待しても良いのでは無かろうか。また、それで敵わずとも、放置と言うことはないだろう。どうやってもアラニア王国の手に余るとなれば、いずれ本物の英雄、ベルドあたりが登場して、きっと何とかしてくれる。
 他力本願、何もしないでも、何とかなる?
 いや、ダメだ。
 サシカイアは即座にその考えを破棄する。
 その場合、救われるまでの期間、ティキラ達に操られるまま、特殊な接客業務に従事することになる。それはダメだ。それだけはダメだ。絶対に。男として、既に大事なモノを無くして久しい。これ以上、無くす物を増やすのは勘弁だ。アッ~!、なんて悲鳴を上げるような事は絶対に嫌だ。結婚するまで、いや、死ぬまで清い身体でいたいのだ。
 ──ならば、絶対に諦めるわけにはいかない。
 しかし、残された猶予は僅か。
 時間の制約。それがまた、サシカイアを追いつめ、思考の停滞を招く。気ばかりが焦り、一行に建設的な思考が出来ない。きっと今の自分は暖かいお布団の中、これはきっと夢なんだ。なんてダメも極まる現実逃避をするあたり、完全に終わっている。
 サシカイアの状況に配慮する必要のないティキラ達の詠唱は、遂に終わりの時を迎え。
 魔法が放たれる。
 その寸前。
 サシカイアは、力の限りに叫んでいた。


「のっぴょっぴょ~ん!」


 ……
 ………
 …………
 世界が、嫌な感じの沈黙に支配された。
  トランスファーを中断。ああ、こいつ、恐怖で逝かれてしまったのか、なんて生暖かい視線をニースに向けられ。
 もの凄くいたたまれない空気が周囲に満ちていた。
 しかし、直後、それは破られる。
「ティキキキキキキキキキキキキ」
 ティキラ達の爆笑によって。
 何その間抜けな語感の叫びは──と、ティキラ達は笑い。魔法を使うどころではないと腹を押さえ、涙まで流して爆笑している。かき集められたマナは、先のサシカイアの精霊魔法失敗時同様、制御を失って霧散していく。
「効いた?」
 サシカイアは疑問系で言って、それから慌てて首を振る。
「計算通りっ!」
 クールな口調を心がけて言い直す。行き当たりばったりが、たまたま上手くいったわけではありません。全ては深慮遠謀、素晴らしくナイスな考えの元に行動した当然の結果です、と言う態度を取ってみせる。
 どうも最近、あほの子だと認識されているようだから、ここで知的キャラにイメージを一新しようと言う試みだが、ニースの目を見る限り、とても成功とは言い難かった。
 それはともかく、サシカイアがぎりぎりの土壇場で思い出したティキラの性質。それは、「笑い上戸」。先のサシカイアの魔法大失敗を見て大笑いしたように、ティキラは人の失敗が大好き。そして、それを見たら笑わずにはいられない。これは有利不利関係のない、そう言う性質を持った生き物なのだ。
 その性質を利用し、期待した起死回生の一打。
 それは渾身の、あるいは捨て身の一発ギャグだった。
 笑いやすい生き物ならば、笑わせてやれと、半信半疑、通じるかどうか自分でも疑問のそれは、見事に通用した。ティキラ達は笑い転げ、こちらに襲いかかるどころではなくなっている。
「今がチャンス!」
「はい」
 ニースに鋭く告げると、気持ちを入れ替えて、鯖目でサシカイアを見るのを止めてくれた。ちょっぴり安堵。ニースにそう言う目で見られるのは結構来るのだ。
「ティキキ……なんの、これしきっ」
 ティキラも、同時に笑いから己を立て直そうとする。
 そこへ。


「がちょ~~ん!」


 サシカイアは二の矢を放つ。
 日本の誇る偉大なコメディアンの必殺ギャグ。このギャグ、一見簡単そうに見えるが、現実にはこの動作を、口調を真似ることは素人には非常に難しい。真似をしようとしても、全く価値のない別物になりかねない高難易度の技なのだ。
 しかし、サシカイアは、これをほとんど完璧にやってのけた。
 そうなれば、数多の実戦をくぐり抜け、その効果を証明されてきた必殺の技である。
「ティ、ティキキキキキキ」
 自分たちに向かってくるサシカイア、ニースに痛烈な反撃を。そう身構えたティキラ達は、他愛なく再びの大爆笑。
 サシカイアはそこへ、容赦なく攻撃を加える。
 魔法の短剣アイス・エッジの一撃を、一番近くにいたティキラの首に突き込む。ゴブリン以来の、生き物に刃物を突き立てる感触に眉を顰めつつ、後悔も反省も余裕が出来てからと切り捨て。左手に握りしめた屑魔晶石を握りつぶしながら光の精霊ウィル・オー・ウィスプを複数召喚。空中で腹を抱えて笑い声を上げるティキラ達に叩き付ける。
 ニースもショートソードを振るってティキラを切り伏せ、一音節の神聖語と共に突き出した掌から不可視の衝撃波を放って打ち据える。
 ティキラ達も笑いながら反撃に来る。が、魔法は使えず、笑いながらではやっぱり力を込め辛いし動きにぎこちなさが出る。本来、近接戦闘の能力ではサシカイアやニースより上の実力を持ちながら、それをうまく発揮することが出来ず、一方的にうち減らされていく。
 逆にサシカイアとニースは即行ながら見事なコンビネーション。お互いの背後をかばい合いながら、確実にティキラを落としていく。
「ティキキ……くっ、みんな、落ち着くティキよ!」
 いち早く笑いから立ち直ったティキラが仲間を叱咤。
 しかし。


「コマネチっ!」


 放つは三の矢。
 がに股になり、くいっ、とレオタードの股間の切れ込みの角度を両の手刀でしめすサシカイア。
 最近は映画監督なんかやってたり屑な弁護士のモデルだったりする人の、これまた必殺ギャグにティキラ達は他愛なく笑い転げる。
 更にサシカイアは容赦しない。
「しぇ~~~~!」
 おフランス帰りのざますな気障男の叫びをポーズまで完璧に再現。
「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」
 必殺だったり人情派だったりする人の決めぜりふ。
「加藤ちゃん、ぺっ」
 落ちそうな突け髭を押さえるふり。
「あっちょんぶりけ」
 もちろん、顔を手で両側から挟みます。
「ヒッジョーにキビシィーっ!」
 手は頭の後ろを回して耳を掴みます。
「ダメだこりゃ」
 下唇を突き出しましょう。
「死刑!」
 ポーズが下品です。気を付けましょう。
「飛びます、飛びます」
 目の小さい方です。
「なんで、そ~なるのっ」
 目の垂れてる方です。
 ティキラ達の笑いがおさまりそうになればサシカイアが必殺のギャグを飛ばし。笑い転げる隙にその数を減らしていく。ティキラ達は為す術無く、一方的に倒されていく。サシカイア達優位に戦いは進んでいく。一見順調、このまま問題なく、ちょっと時間さえかければ殲滅できるように見える。
 しかし。
「ニーーースっ!」
 サシカイアは切羽詰まった声で叫んだ。
「そちらも何かギャグをっ!」
 そう、流石にギャグもそろそろネタ切れ。
 今、サシカイア達が優位に戦えているのは、ティキラ達がまともに戦闘状態にないから。しかし、これが戦闘に注力できるようになれば、あっさり逆転されるだろう。かなり数を減らしたとは言え、その差はまだまだ圧倒的。ネタの切れ目が命の切れ目。だから、この流れを断ち切るのは拙い。
「え?」 
 しかし、ニースは思い切り戸惑いの表情になる。
「わ、私はそう言うのは、ちょっと無理です」
 そう言うキャラではありません、ヨゴレはサシカイアの役目です、と否定してくる。
「無理でも何でも。こっちもいい加減、ネタが切れそうでやばいんだよ」
 人のことヨゴレ言うなと反論。サシカイアは、笑いながら襲いかかってきたティキラの攻撃を身を開いて回避。そのサイドへの踏み込みと同時に短剣を脇腹に突き刺し、更にえげつなくひねりを入れる追撃。人外の血と悲鳴を上げて崩れるティキラ。それを捨て置いて、更に次へ。更にその次へ。
「アジャパー!」
 これ実は、半分は方言で出来てます。
 ギャグを一発はさみ、いくつ目かの魔晶石を握りつぶして精霊召喚。ポーチから抜き取った短矢を、風の精霊に運ばせる。鋭く飛んだ短矢は、ニースの後ろに迫っていたティキラ打ち抜く。
「布団が吹っ飛んだ!」
 更にここでギャグの追加。しかし、咄嗟にこんなモノしか出てこない辺り、本当にネタ切れが近い。
 幸い、それでもティキラは大爆笑。
 しかし、それも何処まで続くか。
 今はいい。
 今は、くだらないギャグでも受けるだろう。今はうまいこと状況が整っている。場が暖まっている。いくつもの必殺ギャグの積み重ねで、何を言っても受けるという空気が作られている。言うなれば、修学旅行や林間学校なんかの消灯時間後の大部屋の雰囲気とでも言うのか。怖い先生が回っている。静かにしなければ廊下で正座なんかの罰則を受ける。しかし、そうしたときに限って、冷静であればちっとも面白くないことが笑えて仕方がない。そんな経験をしたことがないだろうか? 修学旅行なんかの夜は常に女部屋へ行っていたから、あるいは恋人と密会していたから、そんなこと言われてもわからない、とか言う人は死ぬと良いよ。──ともかく、今ならば、勢いだけで押し通せる。それこそ箸が転がるだけでも受けるだろう。
「半鐘はおよしよ、おジャンになるから」
 だが、それでも質の低いギャグを繰り返していれば、場の温度は下がる。
 そして、一度冷静になってしまえば、場が冷め切ってしまえば、最早同じ手は通用しないだろう。リバウンドが来て、今度は逆に、優れたギャグを飛ばしても、容易には受けなくなってしまう。
 兎に角今は場の維持が肝要。間をおかず、優秀なギャグを連続して投入する必要がある。
「おーか喰わねえ、たった一膳」
 しかし、それも厳しい。
 まだ、ティキラの数はたっぷり残っている。対して、引き出しは有限。サシカイアの手持ちは、知っている優秀なギャグは底を尽きかけている。
「お呼びでない? お呼びでないね。こりゃまた、失礼しましたっ」
 クレイジーで猫な、C調でタイミングで無責任な人の決め台詞。
「おめでとうございますっ!」
 可能な限りハイテンションに。こちら頭脳労働、でもギャラは一緒。
 本当に、そろそろネタが無い。それなのに、ティキラの数はまだまだ脅威。
 じり貧。そして、ミスが出る。
「大阪名物ぱちぱち……」
「サシカイア、何を」
 ぎょっとしたようなニースの言葉に、上着を脱ぎかけていたサシカイアは我に返る。ヤバイ。全く抵抗無く胸を晒すところだった。今は女の身であることをすっかり忘れていた。おまけに、極々ささやかとはいえ、サシカイアの胸にもふくらみはある。無駄な見栄を張っているわけではなく、現実の話。ささやかではあるが、本当にふくらみがあるのである。そして、いくらささやかであっても、そこを平手で叩きまくるのは拙いだろう。
 しかし、参った。この後は下も脱いで捨て身の人間打楽器でも──なんて考えていたのだが、これはもっとダメだ。下手をしたら×××版へ移行する事になってしまう。いや、品が無さ過ぎるという以前に、そもそも足りないモノがあって芸として成り立たない。我が家のお稲荷さんは現在行方不明。お稲荷さん不在の女の身では、いくら激しく腰を振っても太股にぶつかるモノが無く、音が鳴りようがない。これでは人間打楽器失格だ。
 兎に角、大至急代わりのネタを──
 思考の助け、発想の弾みになるモノを求めてサシカイアは周囲を見回し。
 そこで、笑い声が止んでいることに気が付く。
「……布団が吹っ飛んだ」
「それは先刻聞いたティキよ」
 酷く冷めた声で生き残りのティキラが言う。
 ネタの重複。これがトドメ。完全に場が冷えた。
 笑いを止めたティキラ達。未だ20以上の数を残している。
 これまでに80近く落とせたのはすごい話だが、その分、疲労もしている。魔晶石の方もほとんど使い潰してしまった。アイス・エッジを構えるが、その重さが疲労した腕に厳しい。
「もう、お前達に手加減するのは止めるティキよ。徹底的にやっつけてやるティキ」
 告げるティキラ達の身体が霞む。
「これまでの地道な努力を台無しにしてくれた貴様らには、残酷な死を与えてやるティキ。恐怖と絶望にまみれて、死ぬが良いティキよ」
 黒い靄となったティキラ達は、集まり、混じり合って一塊の大きな靄になる。そして、その靄は徐々に人型に、そして実体を持ち始める。
 これもまた、ティキラ達の能力。
 群体。
 群体とは、本来はもうちょっとシンプルな生き物──無性生殖によって増殖した個体がそのまま一つの個体のようにひっついているモノのことを指す。たとえば珊瑚。これはもう、ほとんどの種類が群体である。
 ティキラ達の場合の群体は、複数の個体が集まり、あたかも一つの生物の如く変形し、行動する。分かり易く言えばスライムが集まってキングスライムになるようなモノか。あと、ゲショとかサンドウォームとか。他には、国語の教科書にのっていたスイミー。これは見た目だけで違うか?
 とにかく、この群体ティキラを、ティキティキと称す。特殊能力はティキラに準ずるが、モンスターレベルが上がって、大体8~9レベル相当になるのがきつい。体格が大きく重くなった分、近接戦闘の打撃力は増すし、寄らば文殊の知恵なのか、使える魔法のレベルも上がる。
 数が一体になったのはありがたいが、ありがたがってばかりもいられない。
 何しろ、こちらは魔力切れ。おまけに近接戦闘の能力はサシカイア、ニース共にティキラにだって劣ったのだ。より上位のティキティキに比べるまでもない。
「隣の家に塀が出来たって、へ~」
「無駄ティキよ」
 サシカイアのあがきを一言で切り捨て、ティキティキが迫る。
「話せばわかる」
「問答無用ティキ」
 ティキティキが豪腕を一閃。慌てて下がるサシカイアの胸元を掠め、蹈鞴を踏ませる。立ち直る暇を与えないと、更に踏み込み、拳を突き出してくる。
「よっ、ほっ、たわっ」
 変な声を上げながら、サシカイアは回避専念。近接戦闘で明らかにレベルが上のティキティキの攻撃を避けられているのは、素性のよろしい防具の効果が大きい。サシカイアの装備はコールドクローク。+3の魔法の防具で、回避に限れば、シーフレベル5が8相当へ、ティキティキとほぼ同レベルにまでアップするのだ。そうなれば、敏捷度が高くて元々かわすのは得意のサシカイアである。回避専念すれば、おかしなミスをしない限り、なんとかなる。
 しかし、避けてばかりではじり貧なのは間違いない。そうでなくとも、これまでに疲労は蓄積しており、少々足下もおぼつかなくなってきている。
 対して魔神は文字通り人外のタフネスを誇る。あれだけ笑っていたというのに、さしたる体力の消耗もなさそう。
「サシカイア!」
「ダメだ、ニースは来るな」
 こと近接戦闘に限れば、ニースはサシカイアより弱いのである。ニースはファイター3レベル、それではティキティキを相手にするのはきつい。最悪、こうしてサシカイアが相手取っている間に、ニースは逃げるというのもありか。
 しかし、それは本当に最後の手段。
 サシカイアは振り回されたティキティキの腕をかいくぐると、意を決して大きく踏み込む。回避専念から突然の方針転換だったこともあり、ティキティキは虚を突かれた様子。見事にティキティキの間合いの内側に。そのまま身体ごとぶつかるようにしてティキティキの腹に短剣を突き立てる。
「まだまだっ!」
 そのまま、短剣に体重をかけて、強引に切り下げる。
 腹を上から下へ、真一文字に切り裂かれたティキティキの悲鳴を頭上に聞き、しかし、背筋を冷やすモノに命じられるままにサシカイアは大きく飛び退く。
 際どく身体を掠めて過ぎ去るティキティキの腕。
 サシカイアの一撃で、通常の生き物だったら腑をぶちまけているところ。
 しかし、ティキティキは群体。通常の生き物の身体とは大きく異なっていた。あるいは、他の一般的な群体とも。傷口周りが霞んだかと思うとティキラになり、足下に落下。そのティキラは致命傷を負っており、霞んで溶けるように消える一方、周囲から湧き出した靄がティキティキのお腹にぽっかりと空いていた欠損部分をあっさりと埋めた。
「なんてインチキっ!」
 思わず罵るサシカイアに、知ったことではないとティキティキが猛攻をしかける。
「わっ、ほっ、ひっ」
 大慌てで避けるサシカイア。また、先の繰り返し。
 攻撃するティキティキに、攻撃を避けるサシカイア。そして、サシカイアは虎視眈々と攻撃の機会を狙う。
 その図式は。
 にやりと笑ったティキティキによって破られた。
「FALTZ!」
 1音節の神聖語。
 ティキラを中心にして爆発的に周りにぶちまけられた不可視の衝撃波。魔神将ラガヴーリンも使った、暗黒魔法フォースイクスプロージョン。隙間無く、あらゆる方向へ放射されたそれは、避けることなど不可能。唯一可能なのは、精神力抵抗の成功によるダメージ軽減のみ。
「しまっ……」
 全てを言い切ることも出来ずに、サシカイアの身体を衝撃波が打ち据える。体重の軽いサシカイアは、至近で受けたその衝撃波に押されるままにあっさりと足が浮き、そしてそのまますっ飛ばされてしまう。
 後方にあった家の壁にぶち当たり、サシカイアの短い空中遊泳は終わる。
 全身の打撲。背中を強打したせいで呼吸困難。おまけに頭もぶつけて、意識がもうろうとする。
 ほとんど無意識でポーチを探り、魔晶石を探す。ヒーリングを早くしないと、ヤバイ。そんな切羽詰まった思いがあった。
 そこへ、容赦なく迫るティキティキ。
 霞む視界にそれを捕らえ、何とか逃げようとするが、まるで身体に力が入らない。
 ニースが向こうで何か叫んでいるが、耳鳴りがして、その言葉を理解できない。
 兎に角逃げなければと思うのだが、立ち上がることすらおぼつかない。
 そこへ、ティキティキの腕が伸びてきた。
 サシカイアの頭を捕まえると、地面から引っこ抜くみたいに持ち上げる。強制的に立ち上がらせられ、更に持ち上げられてしまう。
 万力みたいに締め付けてくる手のせいで、頭が痛くてしょうがない。その腕に短剣を突き立ててやろうかと思ったが、いつの間にかすっぽ抜けてしまったらしく、手の中にアイス・エッジがない。仕方がないので爪で代用してがんばるが、ティキティキはまるで痛痒を感じていない。そもそも、自らの手に力を込められているのかすら、おぼつかない。
「捕まえたティキよ」
 嬉しそうに、嗜虐的な響きをたっぷりたたえた声がサシカイアに投げつけられる。
「……昆虫顔を近づけるなよ。正直、キモい」
 せめてもと、言い捨てる。
 ティキティキは、もの凄く良い笑顔で笑った。子供が見たら泣き出すこと間違いなしな感じの。サシカイアもちょっぴり後悔したが、最早取り消しも効きそうにない。
「FALTZ!」
 つい先刻痛い目に会わされたばかりの神聖語に、サシカイアは思わず身体を硬くするが、今回打ち据えられたのはティキティキの腕の方。ニースの神聖魔法フォース。この一撃で頭を締め付けていた指が弛み、サシカイアは地面に落下。残念なことに、せっかく解放してもらえたのに、足が萎えて踏ん張れず、そのまま地面に崩れてしまう。
「無駄だったティキなぁっ!」
 今の一撃をくれたニースに笑みを向けつつ、ティキティキは足を引く。
 地面に倒れたサシカイアを蹴りつけようと言うのだろう。
 それがわかっていても、サシカイアは避けられない。ダメージ、そして疲労が大きくて、ろくに動けそうにない。
 自分に迫るティキティキの足──死をサシカイアは為す術無く見つめることしかできない。
「──ぺ」
 遂にティキティキのつま先がサシカイアを蹴り飛ばす。
 その寸前。
 ニースが、力の限りに叫んでいた。


「ペペロンチャ!」


 ……
 ………
 …………
 世界が、嫌な感じの沈黙に支配された。
 完璧に虚を突かれたティキティキの足はサシカイアを外れ、空振りになったのは幸い。
 しかし、ニースはいきなり何を言っているんだ?、このピンチにニースまで逝かれてしまったのか?、それは非常に拙くないか?、とサシカイアがぐるぐる思考を彷徨わせつつ視線を向けると、叫び終わった格好のままで固まっていたニースの顔は徐々に赤くなっていき、最終的には頭から湯気を噴きそうなまでになった。
 もの凄くいたたまれない空気が周囲に満ちていた。
 しかし、直後、それは破られる。
「ティキキキキキキキキ」
 ティキティキの爆笑によって。
 何その間抜けな語感の叫びは──と、ティキティキは笑い。その身が霞んでばらけ、複数のティキラに戻っていた。どうやら、笑いすぎ、群体を維持できなくなったらしい。
「や、やりました!」
 見事に受けを取りました、とニースは喜びの声を上げ。直後に、慌てて首を振る。
「計算通りです」
 そう、これは全て綿密な計算の上で行ったこと。間違っても、追いつめられてのダメ元な、行き当たりばったりではありませんと、クールな口調でニースが言い直す。
 ジト目をそちらに向けてやると、ニースは火照りの残った顔を明後日の方に向け、もにゃもにゃと祈りを捧げてキュアウーンズ。サシカイアの身体から、嘘みたいに痛みが消えていく。
 何でアレが受けるのか。癒してくれてありがとう。色々思うところ、納得いかないこと、言うべき事は山程あるが、今は全部後回し。今現在やらなければならないことは。
 近くに転がっていたアイス・エッジを拾い上げ、疲労を押し殺してサシカイアは立ち上がる。
 ティキラが笑い転げている今がチャンス。それもおそらく最後の。これを逃すわけにはいかない。
「兎に角、こいつらをやっつけるぞ!」
「はいっ」
 ニースは応じ、それから首を振る。
 ん?、とサシカイアが首を傾げるその先で、ニースは表情を改めると、びしりと敬礼の真似事をして言った。
「あらほらさっさ!」


 ロードス島電鉄
 39 電鉄の勇者の伝説


「──ペペロンチャ!
 その絶体絶命のピンチに呼ばわったのは、魔神の天敵、戦乙女の名前。
 その名を聞いたティキラ達は恐怖に囚われて、一目散に逃げ出してしまったのじゃ。
 そうして、このカダフィの村に平和が取り戻されたのじゃ。
 以来、魔神ティキラに出会った時にペペロンチャの名を大声で呼ばわれば、
 戦わずしてきゃつらは逃げ出すと言われるようになったのじゃ」


 カダフィ村の語り部、カルーアさん(64才)の昔語りはこうして締めくくられた。おひねりを貰って退場するカルーアさんを見送り、若い戦士は興奮気味に言った。
「このあたりでも、ペペロンチャが活躍していたのか」
 7英雄の中で、やっぱり男に人気が高いのはペペロンチャ、そしてニースの美少女2人。ベルド、ファーンの強さに憧れるモノも少なくないが、それでもやっぱり美女が好き。特にペペロンチャは種族的に、40年近く経った今でも、伝説にうたわれた美貌を維持しているはず。一度は出会ってみたいと考える男は多い。おまけに、未だ自覚はないが、この若い戦士はエルフスキーの気があったりするから余計にだ。
「まあ、ペペロンチャの出自ははっきりしていませんが、名前が初めて出てきたのはアラニアですからね」
 あるいは彼女が私の探し求める星だったらいいかもしれない、なんて感じで、顔色の悪い魔術師が相づちを打つ。それから、仲間のエルフ娘の様子に首を傾げる?
「どうしましたか? そう言えば、あなたも迷いの森出身でしたね。あるいは、ペペロンチャと同郷とか?」
「知らない。ペペロンチャなんて聞いたことも無いわ」
 水を向けられたエルフ娘は、首を振る。
「──と言うか、そのペペロンチャって、本当に存在したの? もの凄く胡散臭いんだけど」
「胡散臭いって、何がさぁ?」
 興味なさそうな顔で酒を喰らっていたが、実は耳を傾けていたらしい。頬にばってん傷のある盗賊が尋ねる。
「だって、あたしより若いって言うのに、四大の精霊王を自在に使いこなしたって、どんな天才よ」
 このエルフ娘は村に帰れば若木──子供呼ばわりされている。その自分と同い年くらい、つまりは伝説時代にはさらに40も若いとなれば、本当に子供と言っていい年齢。それで精霊王を行使できるなんて絶対に嘘だと、エルフ娘は言う。
「大体、精霊王を従えられるなんて、あたしたちの村の長老くらいよ」
 これは、単純にこのエルフ娘が世間知らずと言うだけの話。マーモ島のダークエルフの長老はもちろん、彼女の許嫁だって、実は精霊王の力を借りることが出来たりするくらいだから。──最近、森から出てきたばかりだから、世間知らずも仕方がないのだが。
「ふん、自分が出来ないからと言って、他人にもできんと言うことはあるまい?」
 馬鹿にしたように口を挟むのは、ドワーフの戦士。一般的に、ドワーフとエルフはあんまり仲が良くない。このまま冒険を重ねれば、気心も知れてこういった対立も解消されるだろうが、今はまだパーティを結成したばかり。このドワーフとエルフ娘も、やっぱりその例に倣う。
「何ですって?」
「まあまあ、落ち着いて」
 激昂するエルフ娘を宥めたのは、本当は一行の中で一番ハンサムなはずのに、挿絵のせいで太っちょザビエルとしか見てもらえないファリス神官。その高い魅力値の前には、悪者にさらわれた王女様だっていちころなのに。
「──確かに、ペペロンチャについては、色々異説がありますからね」
 口を挟むのは先の顔色の悪い魔術師。彼は、賢者に共通することの多い、うんちくを語らずにはいられないという悪癖を当然のように持っていた。
「名前の残されていない魔法戦士に次いで、謎の多いのがペペロンチャです。出自はもちろん、魔神戦争以前の経歴は不明。更に、魔神戦争後にはまるで名前が出てきません。彼女の活躍が確認されたのは、本当に魔神戦争の極々短い時期だけですからね。これはまあ、森の奥に引っ込まれてしまえば、人には調べようがありませんから、ただ、それだけの話かも知れませんが」
 口ではそう言いつつ、魔術師も今ひとつ納得できないでいる風だ。
 なにしろ、ほとんどターバ村、マーファ本神殿から出てこないニースや、石の王国の奥に引っ込んでしまったフレーベ王、最も深き迷宮のそばに塔を建てて隠棲しているウォート。この三人だって魔神戦争以後の露出はほとんど無い。無いが、それでもこの程度の情報は出てきている。しかし、件の魔法戦士とペペロンチャだけは、何処へどう消えたのか、本当に欠片程の情報もない。
「それこそ、ペペロンチャなんてエルフは最初から存在しない、なんて話もあるくらいですからねえ」
 実は、ペペロンチャの功績とされるモノは、別のエルフの功績を纏めたモノだ、なんて話すらある。同じく百の勇者でエルフの精霊使いであるサシカイアとかスパゲッチャとかナポリーとかカルボナラとかの働きが、すべてペペロンチャの功績とされて伝えられている、なんて話もあると魔術師が告げる。
 ほら、と勝ち誇るエルフ娘だが、ドワーフの方が首を振った。
「ペペロンチャは本当におるぞ」
「往生際が悪いわね」
「儂じゃなく、ニースが言うたんじゃから、嘘はないぞ」
「そう言えば、ペペロンチャはニース様の親友とか?」
「うむ」
 と、魔術師の言葉にドワーフが頷く。伝説でもうたわれているが、その2人は魔神戦争時、一緒に行動していたことが多いとされている。そのニースの言葉であれば、疑う余地はないだろう。
「ただ……」
「ただ、何ですか?」
「いや、何でもない」
 ドワーフが何かの機会にその名を出したときに、ニースは何とも言いようのない顔で苦笑した。その反応は相当に微妙な感じがしたのだが、それをわざわざ伝える必要は無かろうと、ドワーフはそれ以上の質問を拒むように、自分のジョッキを取り上げて飲み干しにかかる。
「いつか俺も、ペペロンチャや他の英雄達のように、このロードス中に名前が知れ渡るような英雄になってみせる」
 酔いが回ってきたのか、若い戦士が力強く宣言する。
「がんばってね、僕は君の親友だから、信じてあげることにするよ」
「少なくともゴブリン相手で死んでしまうようでは無理じゃな」
「まずは、3無い主義を返上して欲しいわね」
「夢を見るのは、自由さぁ」
「冷静に考えて、その可能性はかなり低いかと」
 ところが周囲からフルぼっこ。
 がっくり項垂れる若い戦士。
 しかし。
 彼は将来、この島の名を冠する騎士になる──のだが、それはこの物語とはあんまり関係のないお話。




5th STAGE カダフィ村解放戦
    MISSION COMPLETE

獲得経験点 1000


特殊成長
 ニースが、新たな称号「男殺し」を取得しました。
 サシカイアが、一般技能:ヨゴレ芸人を取得しました。


 成長
  シュリヒテ 成長無し 残り経験値5500
  ブラドノック 成長無し 残り経験値10000
  ギネス プリーストLV5→6 残り経験値0
  サシカイア 一般技能:ヨゴレ芸人LV0→1 生命力10→11 残り経験値500





(注)
ティキラの笑い上戸が発動するのは、人の失敗を見たとき、即ち1ゾロを振ったときです。
本来は上質なギャグを飛ばしたからと言って、その性質が発動することはありません。
要するに、拡大解釈どころか、ルール無視、捏造だったりします。
実は、このモンスターを見た時に連想したモノがGS美神の悪魔ヴァイパーでした。
以来、このネタを使ってみたくてたまらず、ルール無視を承知でこのようなエピソードをやってしまいました。
申し訳ありませんが、そう言うことで、温い目で見て頂けると幸いです。
今回ホントに好き放題、こんなんばっかりで申し訳ないです。


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