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No.43796の一覧
[0] もしも乱馬が感情の別れ方が極端だったら[キャキャロット](2021/11/22 00:00)
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[43796] もしも乱馬が感情の別れ方が極端だったら
Name: キャキャロット◆b194b2d1 ID:6896a34a
Date: 2021/11/22 00:00
こんにちは、こんばんは、キャキャロットです。
リニューアル後初の短編のつもりだった長編SSです。IF系統で今回は「第○巻より ○○」という形で書いていきます。IF系統で原作のワンシーンをテーマにするのではなく、全体を通して文章になるパターンはまた別のSSで。タイトル通り、今回は色々な場面によって感情が極端に変わる素直な乱馬が主人公です。ややこしいけど、解説は最後に入れます。基本原作ベースですが、作中に多少改変が入ります。それではどうぞ。

ーーーーー
第1巻より らんまが来た

あかね「ねー、道場見に行かない?」

あかね「あたしあかね。仲良くしようね。」

らんま「…………」

あかね「あなた、拳法やるんでしょ?」

らんま「うん…少し。」

あかね「ね、ちょっと手合わせしようよ。」

らんま「え?」

あかね「軽くよ、軽く。大丈夫、本気出さないから。」

らんま「本当?」

あかねは構え、一気にらんまに走り出す。

あかね「せいっ!!」

らんまに正拳突きを放つも、らんまは軽い跳躍で躱す。

次は蹴り。これもらんまは両手両足を広げ躱す。

そして着地し、再び正拳突きも蹴りも体を反らしたり頭を下げて躱す。

あかね「どうしたの?打ってらっしゃい。」

そして連続で正拳突きを放つも、汗一つかかず、息も切らさず無表情のまま躱すらんま。
一方あかねは息を切らし始めていた。

あかね(あ…当たらない。見切られてる…?)

目つきが鋭くなるあかね。

あかね(ほ…本気で…)「いくわよっ!!」

そして走り出し、らんまに正拳突きを本気で放つ。

しかしらんまはこれも避け、軽く跳躍する。あかねの拳は道場の壁を壊し、ガラ空きになったあかねの後頭部にらんまは飛び蹴りを食らわせる。

らんまの蹴りをモロに食い、倒れるあかね。

らんま「へへへー。」

と、倒れているあかねに向けて笑みを浮かべるらんま。
しかしあかねは立ち上がって来ない。

らんま「ん?おーい、大丈夫かー?」

らんまがあかねを起こすと、見事に気絶してしまっていた。

らんま「あり?」

ーーーーー
第2巻より 笑うとかわいいよ

あかね「ちょっとは打ってきてよ。」

乱馬「だーって。」

ほねつぎ屋さんから帰った後、ストレス解消のため乱馬と手合わせしているあかね。

怒りながら蹴りや突きを放つあかねに対して、乱馬は無表情で躱し続ける。

あかね「本気でやらなきゃ、ストレス解消にならないでしょっ。」

乱馬「おまえさー、そんなに怒ってばっかいて疲れねーか?」

あかね「よけーなお世話よ。」

会話をしながら攻撃を続けるあかねと躱し続ける乱馬。

乱馬「だけどおめー…笑うとかわいいよ。」

あかね「え…」ドキ…

微笑みながら言う乱馬。

それに対しドキドキするあかね。

その時。

乱馬「スキあり。」ガンッ

あかねの額に正拳突きを食らわす乱馬。その衝撃であかねは倒れる。

乱馬「おーい、大丈夫かー?」
〜〜
あかね「ん…痛ったあ〜…」

乱馬「あ、起きた?」

あかね「ん…あんたが布団まで運んでくれたの?」

乱馬「流石に道場に寝かせとくのもちょっとなと思って…あと、オデコ大丈夫か?」

あかね「あーっ!!そういえばあんた私の頭殴ったわね!あーあ、コブになっちゃったじゃない!どうしてくれんのよ!」

乱馬「ゴメンゴメン…でも、本気でやらなきゃ、ストレス解消にならないんだろ?」

と、デリカシーの欠片も無い発言をする乱馬。

あかね「あんたのせいで余計ストレス溜まったわよ!バカーーーっ!!」

と、乱馬を屋根ごとぶっ飛ばしたあかね。

あかね「あいつと手合わせするのもう止めよ…」

ーーーーー
第2巻より 乱馬を追って来た男 続・対決 けがはなくとも

乱馬「ここまでおーいで。」

あかね「もおっ。」

いつものように喧嘩している二人。そこへ突然、

乱馬(ん!?殺気!)

???「乱馬!!覚悟っ!!」

上空から傘を持った謎の男が現れた。
その男が着地すると同時に、地面にぼこっと小さいクレーターが出来る。

乱馬も着地すると、

乱馬「おまえは…」

???「ふっ…相変わらず、逃げるのがうまいな、乱馬。」

あかね「知り合い?」

知り合いのような空気を出しておきながら、全然名前が出てこない乱馬。

乱馬「ほらっ。あのっ。なあっ。」

あかね「…早く思い出してあげなさいよ。」

???「ひとつだけ聞かせろ、乱馬。なぜ、あの時勝負に来なかった!!」

乱馬「あ〜っ、思い出した!!おまえ前の高校で同級生だった…
響 良牙だっ。久しぶりだなあ。」

良牙「質問に答えろ!」

(だいぶ省略)

あかね「乱馬!そいつの腕力、化物並よ!!早くはなれてーっ!!」

重い傘を軽々と扱う良牙の腕力の凄さに気づき、乱馬に呼びかけるあかね。

良牙「ふっ…今頃気づいても、遅…」

良牙が乱馬の頭に摑みかかろうとしたその時、
フ…と乱馬が消えた。と思いきや、バンダナで結ばれた手をそのままにしながら、良牙の股の間をフワ…とくぐり抜け、両足を良牙の肩にガキッと掛けた。

良牙「あ!?」

そして乱馬がドンと上に乗り、ズシャと音を立てて良牙が四つん這いになった。

乱馬「さー良牙、どうしてほしい?」

良牙「…」

乱馬「あれ?おーい、良牙ー?」

良牙は気絶してしまっていた。乱馬が上に乗ったとき、地面に頭を打ったのだ。

乱馬「あーらら…気絶してやーんの、つまんねー。」

それをみてあかねは、

あかね(やっぱりあいつとは金輪際手合わせしないようにしよう…)

と密かに思ったのだった…
〜〜
学校にて良牙より再戦を挑まれた乱馬。その最中に良牙に「女みたい」と言われた乱馬は激昂し誤って水道管を壊し、女になる。乱馬が女になる体質を不幸と扱う事に対しきさまの不幸はその程度かと良牙は激昂し、バンダナや傘で次々とらんまに容赦なく攻撃を仕掛ける。乱馬が女のままだと不利と見たあかねはバンダナが飛び交う中、お湯を取りに向かう。しかし木の根につまづき、それを庇おうとしたらんまに良牙は再び傘とバンダナを使い攻撃を仕掛ける。しかし、らんまは傘を使いバンダナを防御し、あかねを抱え一度引き、自転車置場の屋根に着地する。そこで余計な事をするな、心配しているのになんだと口喧嘩を始めてしまう。そんな事を意にも介さずベルトを棒のようにし自転車置場の屋根の支えを一本軽々と切る良牙。らんまは完全に倒壊するギリギリのところであかねを抱え飛び上がり、それよりも高く飛び上がった良牙の攻撃を傘で防御する。
その後またあかねと口論になってしまい、離すことを促すあかねに自分だって好きで抱いてるわけじゃない、ばかと言ってしまったらんまは着地と同時にあかねから平手打ちをもらってしまう…
ーー

ぱんっ

あかね「し、心配するのがそんなに迷惑なら…もう…」

らんまの一言が相当ショックだったのか、涙目になっているあかね。そのままらんまの横を通り、ざっざっと立ち去ろうとする。

らんま「え…あかね…」

らんまもその様子を気にして、あかねの方を向く。そこへ良牙が、

良牙「どこ見てんだあっ!!」

と再び攻撃を仕掛けてきた。しかし

らんま「やかましいっ!!」

と良牙の腕に蹴りを食らわせる。良牙の手から離れたバンダナはぎゅるるるる…と飛んで行ってしまう。

らんま「あかね!」たたたっ

あかねの後を追いかけるらんま。

らんま「あ、あの…ごめん」るるる…

あかね「…」ピクッ

無言ながら、らんまの謝罪に反応したのか、足取りを止める。

らんま「おまえがそんなに心配してくれてるなんてよ…おれは、その気持ちを蔑ろにしちまう事を言って…自分のほうがよっぽどばかだったぜ…」

あかね「…だから?許してほしいわけ?」

少し肩を震わせながら、静かに答えるあかね。

らんま「い、いや…そうじゃなくて…ただ単に謝っておきたくてさ…許さなくてもいいから、おれの気持ちを知っておいて欲しくて…勝手だけど、改めて言わせてくれ、ごめん。この通りだ。」

と、深々と礼をするらんま。

あかね「乱馬…」くるっ

と、その時だった。先ほど良牙の手を離れ、飛んで行ったバンダナが再び向かって来た。

ルルル…

らんま「!」ピクッ

それにいち早く気付き、

らんま「あかね、危ねえっ!」バッ

あかね「へ?」

あかねを抱き寄せるらんま。しかし、ギリギリのところで、

シパ…

あかねの髪が切れてしまった。

パサ…

あかねの束ねた髪がまとめて地面に落ちる。周りの女子生徒も

「あ、あかね…」

と心配の声を漏らす。

しばらく辺りに流れる静寂。

らんまは呆けているあかねを見ている事しか出来なかった。前に聞いたことがある。女は伸ばしている髪を切られるとものすごいショックなのだと。そこへ、

良牙「なんだ、髪が切れただけか。ケガが無くて良かったじゃないか。」

と良牙が空気を読まずにデリカシーが無さすぎる発言をした。
その言葉に周りの女子生徒は激昂して、次々と良牙を攻める。
「なに言ってんのよ!女の子が髪切られるってものすごいショックなのよ。」

「そもそもあんたがやったんでしょうが!」
と叱咤の声ばかり。しかしその中で唯一、良牙に近づいていた人物がいた。
それは、らんまだった。

バコッ

パンッ

拳を握り左の頬を殴った後、その手で右の頬に平手打ちを食らわせる。
らんま自身、なぜここまで頭に来たのか分かっていなかった。自分が今は女なせいか、あかねがショックを受けるところを見ていたからか定かでは無い。
しかし確かに言えるのは、後から聞いた事だが、この時自分は良牙との決闘で一番怒りをあらわにした顔だった事。良牙自身にも女になった後なら、この時の一撃が一番力がこもっていたらしい事。つまり自分は怒っていたという事だ。
再び辺りに静寂が流れる。あかねも顔を上げ、らんまの方を見ている。そして、らんま自身も信じられないくらい、腹の底からの本音が静かに、しかし確かに響き渡った。

らんま「いいか?次そんな事言ってみろ、てめえを本当にぶっ殺してやる」

実際は男だが、女なのに男の様な威圧感に全員が恐怖を覚えた。さっきまで居たはずの早乙女乱馬が居なくなり代わりに謎の女が出てきたという疑問も頭から消えていた。良牙に至っては、これまでの人生で一番死を身近に感じていた。らんまが男ということも知ってはいたが、胸ぐらを掴み上げられて睨まれる様子は本当に男、いや修羅さながらだった。

らんまは良牙を突き飛ばすと、良牙は地面に倒れてしまった。あかねに近寄るらんま。

らんま「あかね、ごめんな…」

あかねは何故か冷静だった。ここまで怒った乱馬をみるのは始めてだった事、乱馬は自分の事で怒っているという事、自分に対してしっかり謝罪の辞を述べている事、責任感を感じている事。混乱したり色んな感情が溢れ出して来てもおかしく無い事ばかりだったのに。しかもここまで伸ばした髪が切れたというショックよりも乱馬の事ばかりが頭に浮かぶ。気が付けば涙だけが溢れていた。

周りもそれ以上何も言う事が出来なかった。

いつのまにか良牙も立ち上がって来ており、一緒に謝っていた。

良牙「無神経な発言、済まなかった。」

あかね「…」ボロボロ

らんま「そうだあかね、こいつを殴れ。」

良牙「俺も良いぜ、気晴らしに一発…って俺だけか!?」

らんま「そりゃーそうだろ、おれは決闘に巻き込んじまったけどお前は髪を切った上無責任な事言ったんだからな」

良牙「お前にも責任があるだろうが!!」

と、らんまと良牙があーだこーだ言ってるのを見て、あかねは笑っていた。
涙は流れたまま。

あかね「フフッ…アハハハハ…」ボロボロ

その様子に二人は口論を止め、あかねの方を向く。

あかね「あんたったら本当そういうところは変わらないのねー。」

らんま「な、なんだよ。」

あかね「ねえ、もう一発だけビンタさせて。」

らんまは、なんでおれがっ…と思ったが、自分の責任もあるし、あかねの意思を汲んで言葉を飲んだ。

らんま「い、いいぜ。ドンと来い」

そういうと、あかねは構え、

ぱんっ

再びらんまの頬に平手打ちがされた。

あかね「はい、次は乱馬ね。」

らんま「痛っち〜…って何でおれも?」

あかね「私が二回もやったんじゃ少しくらい罪悪感があるわよ。ほら、早く」

らんま「大丈夫か?本当にいいのか?」

あかね「早くしてよ。私もスッキリしたいし。」

らんま「んじゃ行くぞ…」

パンッ

あかね「痛った〜…あんたまた本気でやったわね!」

らんま「だってこういう時は本気だろ?」

あかね「ったく〜…プッ、本当そういうところだけは変わらないわね」

らんま「なんだよ…フッ」

そして、二人で笑い合うらんまとあかね。
他の面々は、消えた早乙女乱馬と「乱馬」と呼ばれる女の事が気にかかるが、その場から空気を読んで退散した。

あかね「あ、そうそう。良牙君…だっけ?」

良牙「は、はいっ!」

あかね「ちょっと来てもらえる?」

10分後

顔を腫らした良牙。

良牙「…素直な女だ」

ーーー
プールのシャワー室で温水を浴び、男に戻った乱馬。

乱馬「あかね、大丈夫か?」

あかね「別に…あ、痛っ」

乱馬「どうした?」

あかね「つまづいた時に捻ったみたい。」

乱馬「大丈夫か?おんぶしてやろうか?」

あかね「優しくしないでよ、気持ち悪い。」

乱馬「なぬう〜?」

あかね「…と言いたいとこだけど、お願いしよっかな」

乱馬「どっちだよ…ほれ、乗っかれ」

あかね「でも、男と女でおんぶって嫌じゃなかった?」

乱馬「俺が男のまま女におんぶされんのが嫌なだけだ。早くしろ。」

あかね「はいはい。」

乱馬「…ところで、あの拳がめり込んだよーな跡がある折れた大木はなんだ?」

あかね「…ほ、ほら!早く行って!」

乱馬「やっぱ、まだ怒ってる?」

あかね「…ちょっとね。」

乱馬「ま、とりあえず一回帰ったらほねつぎ屋さんだな。」

と、二人分の荷物を持ちあかねを背負って歩き出す乱馬。

あかね「いつもなら重いとかずん胴とか言うのに今日は言わないのね。」

乱馬「…言ってられる気分じゃないからな。」

しばらく沈黙が続く。

あかね「…髪ね、東風先生に好かれたくて伸ばしてたんだ。」

ふとあかねが口を開く。

あかね「昔は短くしてたんだけど、かすみおねえちゃんみたいに髪を伸ばせば女の子らしくなるかなって。」

乱馬「…」

あかね「って、こんな事あんたに話す事じゃないわね。」

乱馬「お前、東風先生の事好きなんだな」

あかね「うん。でも東風先生、かすみおねえちゃんが好きだから…」

乱馬「…ほら、家着いたぞ」

二人で家の中に入る。

あかね「わたし、おねえちゃんに髪整えてもらうね。」

乱馬「…おう」

台所。

かすみ「うん、おいしい。」

夕飯の支度をしているかすみ。

かすみ「あらあかね、帰ってたの…」

あかねを見ると同時にフライパンや菜箸を食材ごと投げるかすみ。
それを慌てて受け止める乱馬。

あかね「かすみおねえちゃんオーバーなんだから。」

かすみ「どうしたのよ、その髪。」

乱馬「俺が…」

あかね「ちょっと気分変えよーと思って。おねえちゃん、きれーに切ってよ。」

乱馬が事情を説明しようとしたが、遮るようにあかねが喋る。

そして数十分後。

あかね「ほら、行きましょ」

乱馬「おう…って、大分印象違うな。」

あかね「ま、大分軽くもなったしね。」

ほねつぎ屋さん。

東風先生「あかねちゃん…」

あかね「こんにちはっ、東風先生。」

乱馬「…………」

東風先生「へえ、また短くしたの。」

あかね「はい。」



東風先生「ああ、これは軽い捻挫だな。」

あかね「先生…」

東風先生「うん?」

あかね「似合う…かな…」

東風先生「うん、とってもかわいいよ。それに、短い方があかねちゃんらしいね。」

あかね「へへ。やっぱり。」

東風先生「はい、これで終わり。大丈夫だと思うけど、一応気をつけといてね」

あかね「はい、ありがとうございました。」

東風先生「お大事に。」

再び一緒に歩く二人。

あかね「どうしたのよ。乱馬…?」

乱馬「かわいい……って、先生いってた…よかったな。」

あかね「関係ないよ、もう。」

乱馬「関係ないってことねーだろ。」

あかね「東風先生はかすみおねえちゃんが好きなんだもの。」

あかね「いいんだ、もう。やっと気持ちの整理がついた。」

乱馬「そうかぁ?まだ何かモヤモヤしてるって顔してるけど。」

あかね「…そんなことないわよ。」

乱馬「いや、何かあったな。」

あかね「……わたしね、全然ドキドキしなかったの。」

乱馬「へ?」

あかね「東風先生の事が好きなはずなのに、全然…気持ちの整理がついたって事にしたかったんだけど、やっぱりそうじゃないよね」

家に着く二人。

乱馬&あかね「ただいまー。」

かすみ「おかえり。あかね、足どうだった?」

あかね「軽い捻挫だって。すぐに治るみたい。」

かすみ「そう、なら良かった。」

あかね「……」

あかねの部屋。

コンコン

あかね「はーい?」

乱馬「よっ。」

あかね「何よ?」

乱馬「あのさ…言い忘れてたんだけど…」

あかね「早く言いなさいよね。」

乱馬「似合ってるぜ、その髪。」

あかね「…!」ドキ…

乱馬「あっ、べ、別に熱があるとか、なぐさめてるとか、そーゆーんじゃねーからな。普通にほめてるだけだからな!」

あかね「乱馬…ありがとう。」

ポロ…

乱馬「!おい、俺にほめられるのはそんなに嫌か?」

あかね「あれ?おかしいな…あれ、止まらない…」

乱馬「あかね…」ポン

あかねの肩に手を置く乱馬。

あかね「乱馬ーっ!!」

あかね「ううっ…うっ…」

乱馬の胸の中で思い切り泣き叫ぶあかね。
泣いてる中で、あかねは一つの疑問が解けた。

東風先生にドキドキしなかったのはしっかり気持ちの整理がついていたからだ。自分は乱馬の事が好きになっていた。格闘では全く容赦しないところあるけど、自分のために怒ってくれて、自分の事を考えてくれて、自分の事を素直にほめてくれて…そんな乱馬の事が好きなんだと。


乱馬「落ち着いたか?」

あかね「うん。あーっ、泣いたらスッキリした。」

乱馬「おっ、本当だ、スッキリした顔してる。」

あかね「乱馬…」

乱馬「ん?」

あかね「これからよろしくね。」




ーーーーー
まず最初に、ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。自分の悪い癖が出てしまいました。短編のつもりが、まあまあ長くなってしまいました。あれもこれも入れたいって長くなっちゃうんですよね…
そして、タイトルですが、本来のタイトルは「もしも乱馬が血も涙も無かったら」と、乱馬が原作の戦闘シーンで手加減したり本気でやっていないところを本気でやらせようとしていました。しかし、書いているとドンドンずれて行って、最終的に今のタイトルになりました。なので、戦闘ではヤバイけど、他は優しい、キレると怖いという謎の戦闘狂乱馬が生まれてしまいました。次はもっとヤバイサイコパスも書いてみたいです。
それと、執筆スタイルですが、今回みたいに原作コミックス片手に書き原作とセリフや擬音を同じにするともんのすごく時間がかかっちゃうので自分の頭の中にある内容をメインで書いてこうと思います。
あとテーマは、今回最後に関しては完全に乱あだったのできっちり構想を練ってから書きます。じゃ無いと数時間かかるのでね…


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