「こ、心音ちゃん!!良かった~」
ミクルは心音に抱き着き涙を流した。心音は彼女の背中を軽く摩った。
「受賞おめでとう心音ちゃん」
「ありがとうミクルちゃん」
ミクルと別れた後、小松たちの元にやってきた。
「心音さん受賞おめでとうございます!」
「ありがとう小松君」
全員からそう言われた。
「そうだ、心音。勿論俺と一緒にグルメ界に来てくれるよな」
「はぁ!?何言ってんだトリコお前!お前にはマツがいるだろ」
トリコに対してサニーは言った。
「馬鹿野郎。コイツは俺に適応してるんだ」
二人に対してゼブラは口を挟んだ。
「いや僕に適応してると思うよ」
ココまでそう言って入っていく。四人が言い争いを始めてしまった。
「ど、どどど、どうするんですか!?心音さん!」
「どうするって言われても…四人は優しいし、誰と一緒でもリラックス
出来るというか楽しいから誰って言われると何とも言えないし…かといって
最終的に自分で決めなきゃだけど…決められないよぅ」
「なら四天王のコンビって事にしちゃえばいいんじゃない?」
ミクルは口を挟んだ。
「そうだね。よし、そうしよう!解決解決!」
心音が無理矢理言い争いを丸く収め切ってしまった。不服そうな人物も
いるが心音が言うならと納得してくれた人物もいる。
おめでとう心音。
柔らかい男女の声が心音の耳にだけ確かに聞こえた。心音の眼から大粒の
涙が流れ出した。