広瀬「lady、、、Go!」石田の机で石田と島田の腕相撲対決が開催。
石田と島田は握り合う手を白くなるまで力ませ相手の手を倒そうとしている。
石田「ぐ、、、」「ぅ、、、、、クソぉ、、」
石田「、、、、、おらぁっ!!」石田が荒れた声を張ると石田の手が上に、
島田の手が下にあった。
石田「うっしゃ!」石田が勝利の雄叫びを上げる。島田は悔しそうであり
ながら石田の勝利を素直に祝っているかのような顔であった。
広瀬「うし!石田、次は俺と、、、」広瀬が勝負を売りかけると担任が
六年二組に入ってきた。「席につけぇ」の声で周りの奴らがぞろぞろと
椅子を引く音を立てて座り始める。石田達も休み時間に再開しようと
約束し二人が席に戻っていく。
全員が席に座り静けさが戻ってきた六年二組に先生が咳払いを落とす。
担任「えー新しい仲間を紹介する。入れ、西宮。」
担任がその西宮?に教室には入れと言う。だが、教室には誰も入って来ず教室の静けさが再び戻ってきた。不意に「あ、、。」と担任がつぶやく。そして思い出したかの様に教室のドアを開け教室の中を指差す。それによってその噂の転校生が入ってきた。その転校生はボーイッシュで赤いパーカーを着た可愛らしい少年が入って来た。
教卓の前まで歩いてきて担任は転校生の肩を人差し指で突く。すると転校生は何やらノートを出して予め用意してたかのようにページをめくる。そのページには、
『はじめまして、西宮結弦です。』と書いてあった。教室が少しだけざわつく。『俺はこのノートを通してみんなと話したいと思っています。』と次ページに書いてあった。次にめくると『俺と話す時はどうかこのノートにお願いします。』。その最後には『耳が聞こえません』と書いてあった。
今まで微かな話し声しか聞こえなかった教室がいきなりどっと話し声で包まれる。その声は石田には届かず石田は思わず、口をぽかーとあけ
石田「やっべぇっ!!!」と言ってしまった。視線がイシダによる。