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No.3855の一覧
[0] 銀凡伝2[あ](2009/09/20 20:08)
[1] 銀凡伝2(気絶篇)[あ](2010/02/17 20:56)
[2] 銀凡伝2(追跡篇)[あ](2010/02/17 22:02)
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[9] 銀凡伝2(両雄篇)[あ](2008/10/04 17:19)
[10] 銀凡伝2(天空篇)[あ](2011/01/01 18:18)
[11] 銀凡伝2(選挙篇)[あ](2008/10/19 17:32)
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[14] 銀凡伝2(地獄篇)[あ](2008/12/28 20:29)
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[16] 銀凡伝2(逃走篇)[あ](2009/01/02 22:08)
[17] 銀凡伝2(抱擁篇)[あ](2009/01/03 17:24)
[18] 銀凡伝2(手紙篇)[あ](2009/01/03 17:25)
[19] 銀凡伝2(日記篇)[あ](2009/01/03 22:28)
[20] 銀凡伝2(新年篇)[あ](2009/01/11 16:43)
[21] 銀凡伝2(辞職篇)[あ](2009/01/12 21:16)
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[24] 銀凡伝2(暗殺篇)[あ](2009/01/25 19:14)
[25] 銀凡伝2(開幕篇)[あ](2009/01/29 23:07)
[26] 銀凡伝2(起動篇)[あ](2009/09/21 17:51)
[27] 銀凡伝2(無頼篇)[あ](2009/11/15 11:52)
[28] 銀凡伝2(辺境篇)[あ](2010/02/28 18:03)
[29] 銀凡伝2(出撃篇)[あ](2010/04/03 20:59)
[30] 銀凡伝2(悔恨篇)[あ](2010/04/18 19:30)
[31] 銀凡伝2(帝王篇)[あ](2010/05/01 20:16)
[32] 銀凡伝2(原始篇)[あ](2010/05/30 19:38)
[33] 銀凡伝2(凋落篇)[あ](2011/02/21 20:49)
[34] 銀凡伝2(烈将篇)[あ](2011/05/04 17:45)
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[3855] 銀凡伝2(抱擁篇)
Name: あ◆2cc3b8c7 ID:95e0420a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/01/03 17:24
帝国領侵攻作戦における最後の戦いアムリッツァ会戦
この会戦に参加した同盟及び帝国の戦力は史上最大のものとなる


■アムリッツァ会戦■


同盟軍は最反攻作戦の結集地点としてイゼルローン回廊に近い
アムリッツァ星系を選択した。


敗色濃厚の中、再度決戦を選ぶと言う無謀な総司令部の選択に
各艦隊の提督は猛然と抗議を行ったが、黙殺されてしまう。

ここで起死回生の勝利を得なければ選挙の勝利と自身の首が繋がらない
政府と軍上層部も必死だったのだ

また、帝国の急襲前後から艦隊提督達による抗議の矢面に立たされた
フォーク准将は心労のため、病気療養中の予備役准将へとジョブチェンジを果たしていた


最初から最後まで問題続きの同盟軍であったが
ボロディン率いる第12艦隊の犠牲や、第10、第11艦隊の奮戦によって
生み出された貴重な時間によって、帝国との対陣前に敗残兵の再編成を終える事に成功する


以下、この会戦に参戦した同盟軍の陣容について記す

第5艦隊、司令官ビュコック(艦艇数14,000)、第8艦隊、司令官アップルトン(艦艇数11,500)
第10艦隊、司令官ウランフ(艦艇数12,500)、第11艦隊、司令官ブジン(艦艇数(15,500)
第13艦隊、司令官ヤン(艦艇数15,500)の五個艦隊、総数69,000隻が決戦に挑む事になる

数の上でも未だ大軍と称するに相応しい陣容であったが、
帝国領侵攻当初は、総艦艇数が14万に届こうかとしていた状況を鑑みると
どうにも寂寥感が拭えない陣容と言わざるを得なかった

また、ボロディンを始めとして、ルフェーブル、ホーウッド、
それに重態のアル・サレムがイゼルローンへの帰路の途中に逝き
実働部隊の司令官の四割以上が既に冥府への門をくぐっていたことが
同盟軍将兵の寂寥感と悲壮感を更に募らせていた


これに対する、ラインハルト率いる陣営は、若干の苦戦を強いられたものの
概ね圧勝か大勝を重ね、意気揚々とアムリッツァへ布陣することになり、
その陣容の厚さにおいても既に同盟軍のそれを上回っていた

ローエングラム艦隊(艦艇数16,000)、ロイエンタール艦隊(13,000)、
ミッターマイヤー艦隊(13,000)、ケンプ艦隊(12,000)、ビッテンフェルト艦隊(11,000)
メックリンガー艦隊(11,000)の六個艦隊、総数76,000隻が同盟の正面に布陣する

また、それ以外にもワーレンとルッツを副将としてキルヒアイスに
率いられた別働隊32,000が、同盟軍が後方に大量に配置した機雷源を
指向性ゼッフル粒子発生装置を利用して突破するため、大きく迂回行動を取っていた



■果たせなかった再会■


 「ヘイン、どうやらお互い生きてここまでは来られたようだね
もっとも、このあと無事に生きて帰れる保障はなさそうだけど」


いやなことを言わないでくださいよ!
はっきり言って俺がこの先生きのこれるかは
先輩の魔術次第なんですから!!しっかり給料分働いて下さいよ!


『いやいや、先輩風を吹かしてかわいい後輩の活躍の場を奪っては申し訳ない』

なにいってるんすか!長幼の序を守ってこそ秩序は保たれるんです!!
 ここは先輩に花道を譲って、俺は端の方で大人しくさせて貰いますよ


「まったく、ヤン先輩とヘインは相変わらず怠けることしか頭にないですね
そうそう、帝国に対して絶望的な決戦を挑む哀れな俺たちに総司令官閣下が
激励のメッセージを贈って下さったみたいですよ。諸君等の勇戦に期待するって」

『やれやれ、この状況で一体なにを期待すると言うんだい?そもそもこの侵攻作戦自体が
 戦力構想の第一段階から間違っていたんだ。それを緒戦の勝利に驕った軍上層部は
 アスターテと同じ兵力分散の愚を犯して各個撃破される体たらくだ。だいたい私は・・・』


ええっと、アッテンボローあれだ!あれしなきゃいけないな?な?

「ああ、そうだな!こんなところで油を売っている場合じゃないな」


じゃ、先輩!俺らはここらで一度旗艦に戻りますんで、失礼します!


『それから・・、ん?なんだ、もう行くのかい?まぁ、忙しいなら仕方がないな』





ヤンのエンドレスな愚痴を発動しかけたため
ヘインとアッテンボローはクイックリーにその場をゴウアウエイする


ただでさえ気が滅入る決戦の前に、
わざわざヤンの愚痴に付き合うほど彼等は物好きではなかった


こうして、少々短い先輩と後輩の再会を果たしていた彼等であったが
それと似たような光景があちこちで見ることが出来た。
死線を潜り抜けて再会できた喜びを分かち合う光景が・・・


中でもフレデリカと無事再会を果たすことが出来た
アンネリーは彼女を目視するやいなや、目にも映らぬ速さで抱きつき
最高の笑顔で喜びを表現していた。


その、余りに無邪気で子供っぽい笑顔に毒気を抜かれた
フレデリカは押し倒された時に打ったお尻の痛みに対する小言を
何とか飲み込み込んで親友を力いっぱい抱きしめ返すことに成功する



■■


再会できた者がいる一方、再会できなかった者も当然いた
ウランフとボロディン、共に同盟随一の勇将と讃えられた名将であった

また、彼等は士官学校時代から優劣を競い合った仲だった
そんな彼等には長年守り続けた一つのルールがあった
一方が先に武勲を立てて階位を進めたら酒を奢ると言うルールが



「俺が先に大将に昇進して悔しがるお前に奢らせる予定だったのだが
 まったく、他人に奢る酒が不味いのは学生時代から変わらんな・・・」


減ることの無いグラスに逸品物ウィスキー注いだ勇将は
二度と勝つことが出来なくなった戦友を惜しみつつ一人飲み明かし
数年ぶりに酔い潰れてしまうという失態を演じることになる


翌日、遅れて艦橋に姿を見せた司令官を
参謀長は咎められることはなかった。


どんなに戦歴を積んだとしても、
直ぐに新しい一歩を踏み出せる訳ではないことを彼は知っていた
また、敬愛する司令官が既にその一歩を踏み出していることも知っていた


決戦を前にした第10艦隊に死角はない・・・




■最強の・・・■
 

決戦を前にした艦隊司令官による会議において
ヘインは開口一番で帝国の新兵器、指向性ゼッフル粒子による
機雷源の突破を帝国軍別働部隊が画策していると主張するが

それを聞いた会議の出席者の反応を例えるならば
1543年以前に鉄砲を購入しようとした際の商人の反応その物であった


『しこうせいぜっふる粒子はっせい装置とは?』


そこからの会議は長かった・・・
ラインハルトによる帝国巡航艦侵入事件において
ヘインの補佐を務めていたラオが記録したデータが無ければ
その存在すら、認めさせることは出来なかったかもしれない


ただ、帝国軍の別働隊が後方から攻撃を仕掛けようとしているが分かっても
『同盟軍にはそれに対応する兵力がないのではないか?』と
第8艦隊司令のアップルトン中将が意見を述べると
また会議は重苦しい空気に支配され、議論は止まりかけてしまう


だが、その流れはある男によって大きく変えられる
英雄でもなんでもない、ただの凡人によって


■■


「そうだ!俺たちにそんな戦力は無い。それどころか勝機すらない」

『ほう、戦う前から勝機が無いなどと言っては、兵に何といって戦わせればいい
 まさか、同盟の理念と正義の為に死んでくれという訳にもいかんのであろう?』


勝算0と全面敗北宣言をするヘインに厳しい問いかけをしたのは
同盟の宿将として名高いアレクサンドル・ビュコック中将であった
彼自身も勝機が少ないのは十分承知していたが、

ヘインの言う余りにも消極的な考えに基いて基本戦略を立てれば
萎縮した軍事行動を取り、より悪い結果を生むのではないかと危惧したのだ


「提督、勝機が無くたって戦えますよ。兵たちには家に帰ろう
 そう言えば充分な筈です。あとは敵を振り切って逃げるだけです」

『最初から逃亡を目的とするなど、それでは総司令部の命に反する!!』




         「それが、どうした!!!!!」



戦って勝てという総司令部の命令を完全に無視した
ヘインを咎めるようなアップルトンの発言をヘインは一喝して黙らし
一呼吸を置くと、ゆっくりとだが力強く自身の考えを続けて言葉にした



「もう充分だろ?もう充分すぎる以上に俺たちは戦ったはずだ
 その結果がこれだ!多くの戦友を無くした。帝国の民衆に地獄を見せた
 これ以上は俺はいやだ!!命令無視でもなんでいい、処罰だって好きにしろ
 だけど、勝利なんて下らない物の為に部下を殺させる気は俺には無いからな!」



普段はどこか飄々として威厳の欠片すらない男の
信じられない気迫に列席した歴戦の軍人達は言葉を失わされた

一般人の常識が軍人の固定観念を打ち破った瞬間であった


『わたしもヘイン、ブジン中将の意見に賛成ですね。この状況から戦局を覆すことは
 不可能に近いですし、例えそれが実現したとしても戦略的に意味があるとも思えません』

『たしかに、いま現在進めている負傷兵と損傷艦の後方への移送が完了すれば
 我々がこの宙域に留まる理由は、無意味な戦果を手に入れるためだけになるな』


ヤンに続き勇将の誉れ高いウランフまでも
ヘインの意見に同調するような発言をしたため
もとより主戦論者が皆無な会議の方向性はあっさりと決した


同盟軍の取る戦術は、帝国軍別働隊の到着前に
敵陣を突破し、イゼルローン要塞に撤退することとなる

もっとも、負傷者と損傷艦の移送が完了していないため
ある程度の時間は帝国軍の攻勢に耐える必要はあるが



■■



「ウランフ提督とヤン先輩のお陰で助かりました。正直なところ
 俺の意見だけじゃ、敵前逃亡論なんか通らなかったと思います」

『いや、たとえお前らしい姑息な根回しが無くとも、俺も皆もお前に従っただろう
 皮肉なことに戦いの悲惨さがお前を成長させたようだ。良い顔をするようになったな』

『私もウランフ提督と同意見だ。気持ちが篭っていてなかなかいい演説だったよ』


「いや、勘弁してくださいよ先輩!!全然柄じゃないことしたって
 俺だって思ってるんですから。今日の事は他言無用でお願いしますよ」


『そいつは残念、アッテンボローあたりに聞かせてやりたかったんだが』

「勘弁して下さいよ。アイツに知られたりしたらからかわれるだけじゃなく
無断使用料だとかなんとか難癖つけられて、酒代をたかられちゃいますよ」


『まぁ、今日を後日の酒の肴にできるように、互いに足掻くとしよう』



■兵どもの夢のあとに・・・■


アムリッツァ会戦の勝敗は帝国に軍配があがることになる


開戦当初、同盟軍は帝国軍の猛攻にじっと耐え続け
後方へ移送されている部隊が安全宙域に到達するであろう時間を迎えると
猛然と攻勢を帝国軍に仕掛けて次々と敵の陣を突破し、
敵の追撃を振り切りながら、イゼルローン回廊を目指した


その結果、大半の同盟艦隊はキルヒアイス率いる別働艦隊が到着する前に
戦闘宙域を離脱する事に成功するが、会戦の前半で指揮官を失って
統率が乱れていた第8艦隊とその撤退を援護した第10艦隊は
大きな損害を受けることとなる。


結局、この戦いにおいて帝国軍は功に逸って突出し、同盟軍に離脱の好機を与えた
黒色槍騎兵艦隊以外は大きな損害をだすことが無かったのに対し、
同盟軍は二万隻近くの艦艇とアップルトン中将を失っていた。


こうして、同盟軍による帝国領侵攻作戦は多くの犠牲を出しながら、ようやく終結する

動員された約14万隻のうち、再びイゼルローンに帰還を果たしたのは
損傷艦を入れてようやく6万隻に手が届く程度で、
動員された兵の未帰還率は六割に達しようとするほどの被害であった


政治家達の利己心と軍人による功名心によって始まった
史上最悪の作戦は史上最大の被害を生み出して終わった




■戦後処理■


アムリッツァ会戦に先立って、帝国の皇帝が崩御したのと
予想以上に辺境の星系の被害が大きかったため
帝国軍によるイゼルローン要塞への侵攻は行われなかった


一方、同盟においては敗戦の責任を取り現政権メンバーの多くが辞表を出し
無謀な遠征に反対した識見に富む国防委員長が暫定議長に就任する

また、軍部においても大きな人事刷新が行われる
敗戦の責を取る形でロボスは退役し、またシトレも遠征自体には反対であったが
制服組トップとして責任を取らぬわけには行かず、退役することとなった。
また、グリーンヒル大将も査閲部本部長へと左遷される


彼等の後任には第一艦隊司令官のクブルスリー中将が
大将に昇進し統合作戦本部長に就く
宇宙艦隊司令長官にはビュコックが同じく大将に昇進し、その任に就く
また、宇宙艦隊総参謀長にはオスマン中将が新たに就任した

また、生き残った三人の中将もそれぞれ大将に昇進し
ウランフは統合作戦本部幕僚総監と第10艦隊司令官を兼務することになったが
ヤンとヘインは大将昇進の辞令のみが渡され役職については保留される


また、艦隊についても再編成が行われ
第一艦隊には元第二艦隊司令官のパエッタ中将が、
また、第10、11、13艦隊に再編後も余った艦艇を
第二艦隊に再編しなおし、その提督にルグランジュ中将が就任し

同盟軍宇宙艦隊は通常時の半数以下の五個艦隊編成となる


こうして、同盟は大きな変革を強いられることとなったが
新たな政府と軍首脳の前途は厳しく、多くの困難が彼等を待ち受け
同盟の衰退は以後、さらに加速していくことになる



■予想外の人事■


『どういうことだ!!!』


普段静かな同盟軍人事本部において、声を荒げる高官がいた
新たに大将に昇進を果たしたヘイン・フォン・ブジンその人である

彼が珍しく激怒した理由は不可解ではないが、理不尽な辞令によるものであった


『アンネリー・フォーク中佐、惑星ネプティス補給基地駐在を命ず』


そう、アンネリーが昇進後に、第11艦隊の副官の任を解かれたのだ
帝国ほどではないが、同盟軍においても副官人事については
将官に大きな裁量権があったため、激しくヘインは抗議を人事部に対して行ったが

しつこく食い下がるヘインへの返答は厳しく辛い現実を告げるものであった
『あのフォークの妹を英雄の傍に配置する事は認められない』と


その理不尽さに、さらに文句をつけようとしたヘインであったが
後ろで泣きじゃくるアンネリーに『もう、もういいんです』と言われ
振り上げた拳を力なく下げ、人事部を後にする



■■


『アンネリー、本当にいいのか?なんならビュコックの爺さんや
 ウランフの旦那に頼んででも、こんな馬鹿げた辞令を取り消して・・』

「いいんです大将。そこまで皆さんにご迷惑はかけられませんから
 それに、新しい勤務先で頑張って必ず大将の副官に戻って見せます」


そう!わたしは負けない。絶対自分の力でまた大将の横の席を勝ち取ってみせる
じゃないと、愛しい貴方の横に胸を張って立つことが出来なくなっちゃう


『でも、アンネリーになら迷惑かけられても構わないし
 なんなら、そう・・いっそのこと軍なんかやめて俺と・・』

「だめです!お願いです大将それ以上は言わないで下さい。せっかくした決意が
 ぐらぐら~ってあっさり揺らいじゃいますから♪わたし、負けたくないんです!」

『そっか、分かった。でも、無理だけはしないでくれよ?』
「分かってます!それに大将こそわたしがいなくなっても大丈夫なんですか~?」


『大丈夫じゃない。君がいてくれないと困る』


もう、大将かわいすぎです!!その困った顔でそんな嬉しいこと言われちゃったら
ぎゅっとするしかないじゃないですか!


『ちょっ、アンネリー!!さすがにこんなとこで抱きつくのは拙いって!!』


駄目で~す♪絶対放しませんよ~だ!

そう、どんなことしたって貴方を絶対離さないんだから・・・






大きな敗北による痛手はじわじわと同盟を蝕み
新たな騒乱の火種となっていく

その近づく、悲劇を凡人は変えることが出来るのだろうか



・・・ヘイン・フォン・ブジン大将・・・銀河の小物がさらに一粒・・・・・

               ~END~




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