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No.3718の一覧
[0] 大艦巨砲主義の幻想郷(東方Project×Navy field neo)[テネシー改](2008/08/12 10:42)
[1] 大艦巨砲主義の幻想郷 第ひと話[テネシー改](2008/09/09 22:12)
[2] 大艦巨砲主義の幻想郷 第ふた話[テネシー改](2008/08/12 10:43)
[3] 大艦巨砲主義の幻想郷 第さん話[テネシー改](2008/08/12 10:43)
[4] 大艦巨砲主義の幻想郷 第よん話[テネシー改](2008/08/12 10:45)
[5] 大艦巨砲主義の幻想郷 第ご話[テネシー改](2008/09/09 22:13)
[6] 大艦巨砲主義の幻想郷 第ろく話[テネシー改](2008/09/21 09:46)
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[3718] 大艦巨砲主義の幻想郷(東方Project×Navy field neo)
Name: テネシー改◆979e50bf ID:bbd67e43 次を表示する
Date: 2008/08/12 10:42
まえがき

東方Project側は、公式設定とは異なる点が多数ございます。(主にキャラ設定や性格など)
公式設定がお好きな方は、其処の所ご理解の上お進みください。

尚、同性愛である百合も取り扱っておりますので
百合をどうしても受け付けられない方は、引き返されることをお勧め致します。

クロス対象であるNavy field neoについては、ご存知無い方が多数と思いますが
ご存知無くとも楽しめるよう努めます。
ですが、これを機会にNavy field neoに興味を持っていただければ幸いです。

まえがきを読了いただきありがとういございます。
以下から本編が始まります。











 大艦巨砲主義の幻想郷 第まる話



<???>



それは、ある深夜の出来事。


「いけっ!」


青年がキーを叩くと十二の砲身が火を噴き、十二の砲弾が風を切り
標的の甲板に吸い込まれ…


「いよっしゃ! 蒸発!」


巨大な水柱が上がると同時に、まるで蒸発したかのように標的が画面から消える。


「ふっ、のこのこ前に出るのが悪い」


本人はニヒルに決めたつもりらしいが、てんで様になっていない。


「って、うげ! もうライオン2の射程内!?」


別の標的を相手にしていた隙を突かれたらしい。
ウィンドウを移動させると、大英帝国最強戦艦、ライオン2がその巨砲を
青年の操る戦艦に向けて固定していた。

急いでキーを操作し、照準を合わせようとするが
時既に遅く、青年の目前で砲撃が開始された。


「ちっ!」


舌打ち一つで青年の操る戦艦も応射するが、先に撃ったのは相手であり
その凶弾が先に命中するのは紛れも無く青年の船だった。

液晶モニターに齧り付くようにして自分に向かう砲弾を見つめる青年。
凶弾は綺麗な放物線を描きそして…


「げぇっ! じょ、蒸発…」


綺麗に全弾が戦艦の後部甲板に直撃し、即座に撃沈した。
このゲームでは、実際の撃沈のように沈みきるまで数十分から数時間かけるなどという
悠長なことは、一切ない。船の生命力とでもいうべきDPが0の値を指した瞬間、海の藻屑と消えるのだ。

まあ、船に乗り込んでいる兵員等は全員無事であるし、沈められた船も
戦闘が終了し、各国のドック画面に戻れば既に修理済みなので、さほど気にすべきことではないのだが。


「ライオンは!? ライオンはどうなった!?」


自分が沈んだことによって表示された、戦闘部屋から退出するか否かを問う内容に否定を下し
ウィンドウを沈めてくれた相手へ移動させると、黒煙を上げ、航行速度が著しく低下しているのが確認できた。

どうやら相打ちにはできないまでも、深手を負わせることは出来たらしい。
青年はチャットで『ライオン2瀕死』と味方陣営に伝えると、相手の観察に戻った。

ライオン2は速度が低下しながらも必死に自陣営深くを目指し後退していた。
青年はライオン2が後退すれば後退するほど、焦りの色を顔に浮かべていく。

このゲームには自分の船を戦闘中に回復させるアイテム、魔法の類は存在しないが
修理兵という兵科の兵士を乗せることにより、戦闘中に自分の船を修理することが可能となっている。

兵士のレベルが低いうちは大した効果を発揮できないが
高レベルになり、その高レベルが数名おれば、瀕死になっても数分後にはピンピンしてる。
なんてとんでもない回復力を誇るまでにもなる。

そしてその修理兵の能力は、英国の兵が一番高く、強力なのだ。


「ああ…終わった…」


青年はうな垂れ、そう呟いた。

味方に追撃をする余裕がなかったのか、それともする気がなかったのかどうかは分からないが
ライオン2は追撃を受けることなく、自陣に戻り、青年の攻撃を受けてから1分少々が経過すると
吹き上げていた黒煙が止まった。青年が与えた重傷の修理が終わったのだ。

そして次は、短くなったDPのバーがみるみる長く延びてゆく。
あと2分も経たないうちに全快することは疑いようもない。

最大のチャンスを失ったことに気落ちした青年は、戦闘部屋から退出し
自分のドックに戻ったところでゲームをログアウトして、布団に寝転がった。
PCの電源を落としておくのも忘れてはいない。


「あーくそ、もうちょっとだったのに。つーか、誰か一人くらい突撃しろよなまったく」


あと一発小突くだけで沈んだのによ。とグチグチ言いながら目を閉じる。
どうやら不貞寝を決め込んだらしい。

数分後、青年は規則正しい寝息を立て始めた。
それがこの世界との今生の別れとなるのも知らず…

その別れを悲しんだのか、主が命令していないにもかかわらず
傍らに鎮座していたPCのモニターに火が灯る。
いや、もしかしたらこのPCこそが別れの原因だったのかもしれない。
何故ならば、その画面には、その後の青年の姿が映し出されていたのだから…





<霊夢>



「…何度見ても、入ってるわけないわよねぇ」


中身があるわけないのに、何度も開け閉めを繰り返す自分に、一人ごちる。
うん。どう見ても空だ。見事なくらいに空。清々しいくらいに空。
小銭はおろか、紙切れ一枚、落ち葉一枚入っていない。
そのなんにぃも、入っていないモノの名前は、賽銭箱。

一週間前に開けて見て、今日で当たり前のように一週間目。
入ってるわけないわよね。と、思いつつ、裏切られ続けている淡い、淡い期待を胸に
開けてみたものの、当然また裏切られた。


「はぁ…」


毎度毎度、本当に毎度毎度のことながら、溜息しか出てこない。

何故? 何故なの? Why!?

どこかの半獣のように貼り付いて人里を守っているわけじゃない。
けど私だってちゃんと人里を守ってる。
大きな異変を解決してるのは主に私なわけだし。

紅霧異変、春雪異変、永夜異変、六十年周期の大結界異変。
これらは、全て私の手で解決させた事件だ。

なのに、参拝客が増える気配は一向に無い。
変なのはどんどん勝手に増えていくのに肝心の参拝客はゼロ。

働けど働けど、なおわが暮らし楽にならざり、じっと手を見る。


「はぁ…たまには空から賽銭でも降ってこないかしら?」


我ながら馬鹿だなぁ。と思いながら空を見上げる。

なんか、うすらデカイ黒いのが賽銭箱目指して、落ちてきていた。

悲鳴も一緒に聞こえたような気がする。




あとがき

ちょっと短いのは導入部ということでご容赦ください。

霊夢はやっぱり貧乏巫女です。
別に貧乏じゃなくてもいいんですが、腋巫女は守銭奴の方がネタになるので…w

Navy field neoの部分については、本編中で随時解説を加えるつもりですが
わかりずらい部分がありましたらご指摘ください。
ゲームそのものについての質問も受付ておりますのでお気軽にどうぞ。

では、また次話でお会いしたいと思います。


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