「な、なんじゃこりゃあ!?」
お、やっと来たのかねウソップ君。
ずいぶんと遅かったじゃないか…。
こっちはもうとっくに限界だよ(主に睡魔と闘うのが)。
だからもう、ゴールしてもいいよね?俺、がんばったから…。
まあ流石に坂の上の戦地ど真ん中で寝るほど勇者じゃないけどさ。
うんでもすごい状況だよね、坂の上で仁王立ちする少女に坂の下ですでに満身創痍の男達。
さらに男達は少女に「ば…化け物…」とか言っちゃってる始末だし。
俺が化け物?違う、俺はあややだ…!
しっかし化け物は酷くないかい?いや実際化け物というかあやかし物だけどね。
しかも天狗とかその妖怪の三大悪に入ってるしね。
まぁ幻想郷では天狗と河童が同じ地域に住んでて更に極まれに鬼が出ることもあるしね。
まぁ鬼の力で粉砕されたり河童に尻子玉抜かれるよりよっぽど良心的だと思うがね。
そういや天狗ってあんまりそういう特徴思い浮かばないな…。
鼻が高い位かな思いつくのって。
うんどうでもいいや、眠い。
現在眠すぎて全てがどうでもいいや。
「ではウソップさん、後はお任せします」
「へ?」
唖然とするウソップをガン無視で隣の森にダイブ。
そのまま少し大回り経由で海岸に止めてあるクロの船に乗り込む。
うんここならゆっくり眠れそう…。
「なんだ?お前」
ファッキンシット、神よ…あんたは俺の睡眠時間を削るのがお好きなようだ…。
鴉は海に夢を馳せる
第十二話 本当に眠いと首って持ち上がらないよね
すっかり忘れてたわ、えーと、なんとかキャッツ?だっけ。
レディーキャッツ?キャッツアイ?あれ、思い出せない。
まぁキャッツ何とかの…こいつはシャムだったかな。
どうしようかなー、どうやって乗り切ろうかなー。
「通りすがりの新聞記者です」
「…新聞を取った覚えはねーなぁ」
「こちらも取られた覚えはありませんねー」
「…シャム、誰だそいつ」
うげ、新手。
こいつは確か…いやブチだ、絶対ブチだわ。
そんな感じがするもん、何だよその姿妖怪よりよっぽど人間離れしてんじゃん。
あのバギー海賊団の…モッチーとかいう奴も大概だったけどさ。
何で耳がそんなに下についてるんだよ…いや頭の上にも耳?
え?それ何?髪の毛?
なんか人外ファッションみたいなのが海賊ブームと共に到来してるの?
いやだわそんなブーム、あ~でもあややの羽もそれみたいなもんか。
強いて違うところを挙げれば本物ってとこかな。
「こいつどうするよ?」
「どうするったって、なあ?」
「できることならほっといてください…眠いです」
ふーっ、とりあえず横になるか。
しっかしなんにもないなこの甲板、枕になる物ロープくらいしかないよ。
もう少しサービス良かったっていいのにさ。
無駄にだだっ広いくせにさ、こんなんじゃお客来ないよ。
来るとしても仕方なく近いからここで寝るかって人くらいだよ。
何を隠そう私です。
「いやいやおれ達船の番人なわけだし…」
「ああ、寝てもらっても困るっていうか…」
「あと二時間したら起こしてください」
うへー、ねむねむ。
くそう海風が寒いし潮臭い、小船のほうが寝心地いいぞ。
あーでも意外とロープが枕の役割を果たしてくれてる。
朝日が昇ってあまりたってないから明るさもちょうどいいくらいだし。
もうちょいで寝れそう…。
.....zZZ。
『いやだから起きろって!!』
「五月蝿い!!!」
ふー良く寝た。
…え?何この惨状、甲板が半分無くなってるんだけど。
ていうかここどこだ?…えーと。
そうだ、クロの船だ思い出した。
で?どうしてこうなっているんだ、まるで意味がわからんぞ。
うわーひどいなこれは、もう船って言うよりも歪な木の塊?
いやそれは言いすぎだとしても船上部の横半分が抉れて無いって。
マストも傾いてるし船首もないし…うん。
ガレーラにこれもっていっても苦笑いで帰れって言われるわ。
なんというか、ご冥福をお祈りします。
あーそろそろ決着ついてるころかね、日の昇り的に一時間も眠ってなさそうだけど。
チラッと船の上から観戦、おおルフィがクロを捕まえてた。
杓死をやぶったところだったっけ?
この調子じゃもうすぐだな、んじゃ恒例の敵船あさりといきますか。
んー…軽く見積もって一千万ベリーくらいかな?
やっぱりナミさんみたいには行かないもんだね。
えーと?今俺が船に持ってるのが二千万ベリーだからしめて大体三千万ベリーだね。
最初のルフィの手配額か、まぁ敵船二つでここまで集められるとはね。
おいしいおいしい、これだから海賊は(ry。
ていうか宝の中にブレスレットとかネックレスとかあるけど宝で一括りにして誰も使わないよね。
アイテムは装備しないと意味ないって言うのに。
っておお、黒猫海賊団がすごい勢いで走って戻ってきた。
こりゃ決着がついたな、ってことで俺はこの宝の袋持って退散退散。
「船長、お疲れ様です」
おとと、危ないな。
倒れそうになるルフィを難なくキャッチ、バランス崩して押し倒しなんてラノベ展開は無いぜ。
ていうかふらふらじゃんルフィ、っていうか頭からものっそい血が出てるんだけど。
あれ?その傷誰にやられたんだ?クロ?
まあいいか…ってうお、腹からも血がでとるやんけ。
「ん?アヤか、お前どこいってたんだ?」
自分の状況わかってるのかねこの人は。
わかってないだろうなー、まあしかたないねゴム人間だもの。
関係ないか、まぁ肉食えば大抵の怪我治すしね。
…RPGの薬草とかポーションとかじゃないんだからさ。
もう少し人間らしくしてほしいぜ…無理か。
あ、そういやどこ行ってたかだっけ。
「私は神出鬼没なのですよ」
「そっか」
誰かツッコミ要員をつれてきてください、計算ボケと天然ボケでバランスが取れません。
さすが船長、人のペースを崩すのがうまいぜ。
いいな、俺も真似したいな~。
人のペースを削ぎつつこちらのペースに乗せなおかつ人を煽る…素敵やん?
ていうか今回俺寝てただけじゃん、くそうせっかくカメラ手に入れたというのに。
まぁ次の機会のお楽しみかな…人がぶっ飛ぶ写真は取れたけどね。
まあこの世界だと(ry。
「あれ?アヤじゃない、どこにいたの?」
おおツッコミ役が来た、ていうかナミさんもどこにいたんだ?
とか思ったら向こうにゾロたち発見、おそらくあの二人と…子供三人とお嬢様をつれてきてたのかね。
「私は神出鬼没なのです」
「…アヤがいうと冗談に聞こえないわ」
裏方係はいろいろ忙しいんですよナミさん。
というかひどいな、人外扱いですか。
間違ってはいないんだけど精神的には貧弱貧弱ゥな一般人だからメンタルダメージは勘弁してください。
煽り耐性はあるんだけどね、仕方ないねあの掲示板にいたからね。
「お前たちがいなかったら村は守れなかった、ありがとう」
…そうやって正面きって礼を言われると、なんか恥ずかしいね。
照れるわー。
「何言ってやがるんだ、お前が何もしなきゃおれは動かなかったぜ」
「おれも」
「まぁ私は何もしてないも同然ですがね…」
「まぁまぁ、お宝も手に入ったしいいじゃないそんなこと!」
まぁ一件落着…だね。
まぁ右手のカメラは次の島で火を噴いてもらうとしましょうかね。
「おれはこの機会にひとつ、ハラに決めたことがある」
「なにやってるんですか…」
「…!!」
現在定食屋で昼飯なう。
今ウソップはあの子供三人に話を付けに言ったので現在四人。
みんなで同じ魚定食を頼んだはいいものの、ルフィが魚を骨ごと食ってのどに刺さった小骨を必死に取ろうとしている。
ていうかなんで魚を骨ごと食べるんだぜ?カルシウム不足か?
食い意地の張りすぎ…とか思ったんだけどゾロも骨ごと食ってるし。
なんなの?ワイルドなの?わけがわからないよ。
「ふーっ!取れた」
「バカだなのどを鍛えねェから魚の骨なんかひっかかるんだ」
「あんたらに言っとくけどね、フツー魚を食べたらこういう形跡が残るもんなのよ」
「ていうか誰かのどの鍛え方を私に教えてください」
そこ人間の鍛えられる部位じゃねーから!
まぁそれはおいといて、みんな食い終わったか。
んーそろそろかなー。
「メシも食った、行くか」
「そうだな」
まてまて若い衆、俺の見込みだとそろそろ…。
おお来客を告げるベルの音、きたかな?
「みなさん、ここにいらしたんですね」
「ようお嬢様っ」
キター!カヤお嬢様!
いやお嬢様を待っていたというか…ねぇ?
きましたよ、ついにやっとこのときが来ましたよ!
My ship…いやour shipか!
ヒャッハー!船だー!やっと小船で雑魚寝する生活が終わる!
ふかふかベッドで寝れるよ!やったな俺!おめでとう俺!
なんかお嬢様が話してるけどごめんなさい、テンションがあがりすぎて聞こえてません。
いやー長かった!ていうか狭かったわ!
あんな小船で三人だったからな!息苦しさで死んでしまうわ!
いやー楽しみだな!
後書きコーナー
はいこんにちわ、こんばんわの人はこんばんわ!
作者のきな粉餅と申します
えー勢いで始めた小説が…え?桁がひとつ多い?
五万って…え?
そんな感じの日々が続いております。
感想のほうも返信しきれない程皆さんたくさんの感想をありがとうございます!
楽しみにしています!とかおもしろかったです!とかそういう感想一つ一つで次の話書こー!とかなったりします
いや構成は妄想できるんですがね…文字になるとどうも難しいですね
精進はしていきますが…
さて、いろいろと感想で載せられている質問にいくつか気になることがあったので返答していきたいと思います。
といっても一人の質問を切り取るといいますか、皆さんが気になってることをでっかく返していく、という形ですが
まぁ作者の私が答えてもいいのですが…自身の小説のことですし自身のキャラに片をつけてもらうとしますかね!
アヤ「と、言う訳でここから先台本形式となっていきまーす」
アヤ「いやー一人きりの台本形式ほど寂しいもんはありませんね」
アヤ「…質問返信、いってみたいと思います」
Q:あややってどのくらい強いの?
アヤ「あややって公式で幻想郷最強レベルって明言されてるんですよねー」
アヤ「太陽砕いたり隕石粉砕したり幻想郷囲む大結界作ったりと同レベルって…」
アヤ「まぁ少なくとも油断しなくても六式レベルまでなら何とかなります」
アヤ「大将レベルになると…さすがにきついものがありますがね」
アヤ「え?まずはこれだけですか?」
アヤ「少なすぎじゃありません?ていうか本編でも台詞少ないんですけど」
アヤ「メインキャラとはいったい…うごご!」
アヤ「まぁ気になったことがあり次第返答いたしますので感想よろしくお願いします」
アヤ「…しかし露骨な感想ねだりだ、いやらしい」