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No.35488の一覧
[0] 【ワンピース・TS転生】鴉は海に夢を馳せる【東方project】[きな粉餅](2012/10/13 22:52)
[1] 第一話 テンプレじゃなくって王道って言った方がなんかカッコイイ[きな粉餅](2012/11/23 15:25)
[2] 第二話 海上ぶらり二人旅~序盤は緊張感ないね~[きな粉餅](2012/11/23 17:13)
[3] 第三話 二人の夢、一人の生き様[きな粉餅](2012/11/23 23:40)
[4] 第四話 三人揃えば文殊の知恵って言うけど馬鹿三人集まってもうるさいだけ[きな粉餅](2012/10/14 15:08)
[5] 第五話 別れと新たな島、あと本気で航海の心配[きな粉餅](2012/10/17 07:34)
[6] 第六話 自由なのと常識にとらわれないことは紙一重[きな粉餅](2012/10/28 15:02)
[7] 第七話 暴走(意味深)と航海士、まぁまだ重要じゃないけどね[きな粉餅](2012/10/17 07:36)
[8] 第八話 さくせん>気楽に行こうぜ[きな粉餅](2012/10/24 06:42)
[9] 第九話 ちょっと目覚めてきたかもしれない[きな粉餅](2012/10/24 06:41)
[10] 第十話 誇りと夢と自由と、いるかもしれない神様と[きな粉餅](2012/10/24 06:40)
[11] 第十一話 活躍が欲しい…俺今メインキャラなのに表舞台に立てないって…[きな粉餅](2012/10/27 00:07)
[12] 第十二話 本当に眠いと首って持ち上がらないよね[きな粉餅](2012/10/31 15:54)
[13] 第十三話 海の半分を渡る船と『三人目』の仲間[きな粉餅](2012/10/28 13:19)
[14] 第十四話 やりたかっただけなんだ、すまない。仏の(ry[きな粉餅](2012/10/31 15:49)
[15] 第十五話 カラスって近くで見ると可愛いんだね、初めて知った[きな粉餅](2012/10/31 16:44)
[16] 番外part1 刃九郎と我が仲間[きな粉餅](2012/11/04 10:24)
[17] 第十六話 自分の思考がジブンのしこうがじぶ んが[きな粉餅](2012/11/04 11:00)
[18] 第十七話 一匹鴉[きな粉餅](2012/11/04 15:25)
[19] 第十八話 世界はさ…厳しいよな、俺に[きな粉餅](2012/11/05 22:39)
[20] 第十九話 私怨と名上げと召喚…いやなんでもない[きな粉餅](2012/11/13 20:33)
[21] 第二十話 俺TUEEは無いと言ったな、アレは嘘だ[きな粉餅](2012/11/24 15:19)
[22] 第二十一話 その男の名はニック[きな粉餅](2012/11/22 18:20)
[23] 第二十二話 念願の船奪還大作戦![きな粉餅](2012/11/23 20:28)
[24] 第二十三話 道に迷うとなんか一周回って楽しくなってくる[きな粉餅](2012/11/24 15:59)
[26] 第二十四話 さぁ真の海賊団の結成だ[きな粉餅](2012/11/30 05:40)
[27] 第二十五話 幼女と少女の違いとアウトとセーフの境界を誰か教えてください[きな粉餅](2012/12/15 14:45)
[28] 第二十六話 『気に入らない』[きな粉餅](2012/12/30 10:28)
[29] 第二十七話 男子三日会わざれば刮目して一ヶ月くらい会わないと「お前だれ?」ってなる[きな粉餅](2013/01/20 17:34)
[30] 第二十八話 遠くを目指す前に中継地点を決めとかないと大体やる気が無くなる[きな粉餅](2013/03/26 22:25)
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[35488] 第十話 誇りと夢と自由と、いるかもしれない神様と
Name: きな粉餅◆264e7e68 ID:fbc467fd 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/10/24 06:40
いやはやどういうことでしょう、子供三人が俺の半径二メートルに入ってきません。
うわーショックだわー、今俺のガラスのハートにひびが入ったよ。
この心の傷は何とかして治さないといけないよねゾロ君。
もちろん協力してくれるよねゾロ君。
まぁそれはさておいて現在カヤ様のお屋敷の前に来ています。
なんでかっていうとうちのキャプテンが船貰いに行こうとか言い出したからです。
たぶんお嬢様に嘘吐きにいってるウソップを勧誘するための口実だろうけどね。
流石にドンだけうちのキャプテンが馬鹿でも病気のお嬢様に船よこせとは言いにいかんでしょ。
多分ね、多分ね!
うん、でもってそこそこ大きめの村(マサラタウン基準)から綺麗に整地された道を歩いて八分弱。




でけぇ。
どの位これ?
ていうか村から見えてたけどさ、五階建て(屋根裏&展望台付き)でさ?
学校くらいの広さでさ?高校野球やってるようなグラウンドくらいの広さの敷地?
ないわーないわー、ありえないわー。
だって村って広かったけどさ、三十数件くらいの一戸建てが疎らに建ってただけだよ?
何で同じ島にこれだけの格差があるのか…SHIT!
まぁ村でのカヤお嬢様の評判はかなりよかったけどね、村の人もいい人ばっかだったし。
病弱お嬢様って萌えるね、まぁ俺の(ry


「こんにちはーっ、船くださーい…さあ入ろう」

「あいさつした意味あんのか…」

あんたは本当にずれないなキャプテン、流石だぜキャプテン。
しかし鉄柵門を開けずによじ登るという発想はすごいね、五メートル近くあるのに。
お前の呟きはもっともだと思うよピーマン、だがこの世の中常識なんてものケツを拭く紙にもなりゃしねぇぜ。
大体海賊だしね、俺たち。
何かルフィと行動してると海賊だって忘れそうになるわ、海賊っぽいことしたっけ?
自由が海賊、規律が海軍って感じなのかね。
ガッチガチの規律の中生きてくくらいなら、せっかくだから俺はこの乱世を選ぶぜ。


あぁ考えてるうちにさっさと入ってっちゃうし、ルフィ気が早いよ。
てかゾロもナミさんも止めようよ、俺はどうせ無駄だから止めないけど。

「ああ…止めてもムダなのね」

「ムダだな、つきあうしかねェだろ」

二人も同じ考えでした、ドンマイ。
分かりやすい性格してるんだなルフィ、単純で単細胞だもんね。
いや単細胞は言いすぎか、ごめん単細胞。
まぁさっさと後を追いますかね、てか暴走する船長を止められない船員ってのも結構やばいかも。
ルフィを制御する方法ねぇ…あ、今の食卓事情俺が握ってるじゃん。
金銭面も大体俺だし、もしかして俺今実質この一味の裏支配者?
なんかテンションあがってきたうっひょい。




















鴉は海に夢を馳せる
第十話 誇りと夢と自由と、いるかもしれない神様と

















見っけたぜ、ウソップ&カヤお嬢様。
開いている窓越しに笑いあう二人、ピンク色のオーラ、死ねばいいのにね。
畜生…このあややの体かわいいけど寄ってくるの男じゃないですかやだー!
レズでもなんでもいいからかわいいお姉さんとイチャコラしたいです。
少なくとも男にアッーされるのは勘弁、本気と書いてマジで。
くそうどうやって邪魔を…

『キャプテーン』

「そう、キャプテ…」

餓鬼共ナイス、マジでナイス話の流れ壊されたウソップざまぁ。
ピンク色のふいんき(なぜか(ry)をぶち壊す空気の読めない子供を私は全力で応援します。
べ、別に悔しいわけじゃないんだからね!勘違いしないでよね!
ああ愛しのロビンちゃん早く来てくれ、ビビちゃんでも全然可。
ナミさんも可愛いけどね、こうなんとなく暴力のイメージが。
うう、世間は冷たいな…俺には。

「げっ!お前ら何しに来たんだ!」

『この人が連れて来いって…』

「誰?」

「おお、おまえがお嬢様か!」

もちろん子供三人が指差すのは我らが船長。
どうでもいいけど不法侵入だね、どうでもいいけど。
ていうか見知らぬ人に警戒も抱かず誰?で済ますカヤお嬢様かなり強かだね。
不法侵入されてるのに、どうでもいいけどね(三回目)。
自分がお嬢様である自覚は…まぁ見たところウソップと大体同じくらいだしな。
お嬢様であるが前に未成年の子供か。
…これから起こることを考えるとな、かといってルフィにはどんどん戦ってもらわないといけないし。
畜生、鬱イベント回避しつつ原作キャラの戦いを最低限邪魔しないってのはかなりきついぜ。
まぁこの世界に来た以上やるけどね、やり遂げるよ!
まぁ今回は特に介入もなにもないかな、ヘタこいたら船&狙撃主がいなくなるし。
うう、せめてあそこだけでも…。
ていうか船長、まず質問に答えようか。
いやここで海賊ですって言われても困るけどさ。

「あーこいつらは俺の噂を聞きつけ遠路はるばるやってきたウソップ海賊団の新たな一員だ」

「いや!違うぞおれは!!」

そんな強く否定しなくても、口裏あわせときゃ楽なのにさ。
さすがだね、なんかもう突っ込むの面倒くさくなってきたぜ。
カヤお嬢様もそんなに笑わなくても、何だこの不思議空間。
常識人はやくきてくれ…あれうちの一味で仲間になる奴でまともなのいたっけ。
どうして?涙が止まらない。
いやいきなり泣き出しても変人だから心の中でね?
十分変人だね、畜生初めてこの船下りたいと思ったよ。
とか何とか思ってたら早速うちの船長お嬢様に頼みがあるとか切り出したよ。
本当に強請る気だったのか、やっぱり海賊なのかね。

「頼み?私に?」

「ああ、俺たちはさでっかい船がほしいん「君たちそこで何をしている!!」」

うおうるさい、きたか黒猫野郎。
たしかこいつの杓死って速さだけなら六式とどっこいどっこいだっけ?
それを序盤から捕まえたルフィって結構すごかったんだな、今思えば。
まぁあややの力にはかなわんだろうという確固たる自信はあるがね。

「困るね勝手に屋敷に入ってきてもらっては!」

「げっ、執事…」

「クラハドール…」

「なんだあいつ」

屋敷には入ってません、まだ庭先です。
領地には入ってるけどね、不法侵入だけどどうでも(ry。
おーしっかり執事やってるなクラハドールさん、いまキャプテンクロって呼んだらどんな反応するかな。
いややりませんよ?この島では原作クラッシュは少ししかしません。
ああーでもうずくわー、俺の禁じられた口先(バージョン.2ch)がうずくわー。
いやいや仲間を失う気は…でも面白そう…。
く、ビアンカかフローラか位悩むわー。
まぁビアンカ一択でしたがね、あのちょうどいい位のツンデレが最高でした。
最近のツンデレときたらね、ネタにするくらいですようん。
てかみんな反応ひどいな、今は一応仕事やってんのになにこの空気。
でもかわいそうとは思えない不思議、むしろ腹のそこからスカッと&ざまぁ。
まぁ本人は気にしてないだろうがね、チッ。

「あのねクラハドール、この人たちは…」

「今は結構!理由なら後できっちり聞かせていただきます!」

こうやってみると案外はまってるねクラさん、海賊より天職じゃね?
少なくとも戦ってるときよりは違和感ないね、それが演技なら尚更すげえ。
まぁ明日には計画もおじゃんになる運命だがね、本当にざまぁに事欠かんな。

「さあ君達、帰ってくれたまえ。それとも何か言いたい事があるかね?」

「あのさおれでっかい船が欲しいんだけど「だめだ」」

綺麗な即答ですね、とりあえずルフィの肩をゾロと共に叩く、ドンマイ。
本気で落ち込んでるって事は本気で言ってたんだなあれ、馬鹿かこの子。
馬鹿の世界チャンピオンだよ、初対面で数分とたたずに船強請るとか。
あ、クラさんがウソップに気づいた。
いやいやウソップそんな顔そらしても意味ないだろ、どうせならもっと堂々としないと。
不法侵入だけ(ry。

「君は…ウソップ君だね、君の噂はよく聞いてるよ。…村で評判だからね」

「あ…ああ、ありがとう。あんたもおれをキャプテン・ウソップと呼んでくれてもいいぜ。俺をたたえるあまりに」

声が震えてますぜウソップさん、へたれ乙。
まぁウソップはこんな感じが平常運転だしね、へたれ乙。
そのままの君でいいと思うよ、へたれ乙。
まぁ口に出したりはしないけどね、ていうかさっきからしゃべる暇がなくてつまんないんだけど。
いやゾロとナミさんも傍観に徹してるけどさ、私は我慢弱い男だ。

「門番が君をちょくちょく見かけると言うのだが、この屋敷に何か用でもあるのかね?」

「あ、ああそれはだな…この屋敷に伝説のモグラが入っていくのを見かけてだな、そいつを追って…」

なんだよ伝説のモグラって、あの番長モグラか?
それともブチ消しをすると説教しにやってくるあの伝説のモグラか、そりゃ追いたくなるね。

「フフ…よくもそんなにくるくると舌が回るもんだね、君の父上の話も聞いてるぞ」

「何!?」

「君は所詮『ウス汚い海賊の息子』だ、何をしようと驚きはしないが…ウチのお嬢様に近づくのだけはやめてくれないか!」

「……ウス汚いだと…!?」

よくもそんなくるくると自虐が出てくるもんだね、ウソップが薄汚い海賊の息子だったらおまえ薄汚い海賊そのものじゃん。
ああーつっこみたいわーめちゃくちゃつっこみたいわー。
でもここでこの雰囲気ブレイクして空気読めないやつと思われるのも心外だしな。
人を煽るのも正論言うのも空気を呼んでから、ってのはこの世界では結構面倒くさい道理だね。
俺の無理でこじ開けてもいいけど、なかなかままならないものだよ。

「君とお嬢様では住む世界が違うんだ、目的は金か?いくら欲しい」

「!!言い過ぎよクラハドール!!ウソップさんに謝って!!」

「この野蛮な男に何を謝ることがあるのですお嬢様、私は真実を述べているだけなのです!」

本日のお前が言うなスレはここですか?
ていうかクラさんさりげなく全部自分に当てはめて言ってないかい?
野蛮だとか薄汚いだとか目的が金だとか住む世界が違うとかさ、主に目的は金って所とか。

「君には同情するよ…さぞ恨んでいる事だろう、君ら家族を捨てて海に飛び出した『財宝狂いのバカ親父』を!」

「クラハドール!!」

三年かけてお嬢様の財を手に入れようとしている狂人が何を言うか。

「てめェ!それ以上親父をバカにするな!!」

「何を怒っているんだ?こういうときこそ得意の嘘をつけばいいだろう、親父は旅の商人だとか実は血がつながっていないとか」

「……!!!うるせェ!!」

言うやいなやクラはドールを殴り飛ばすウソップ、うわ痛そう。
何でそうやって人を逆上させることをわざわざ言うかね、わけがわからないよ。
まったく理解ができないよ俺は、馬鹿だとしか言いようがないね。
案の定殴り飛ばされてるし、馬鹿みたいだね。
え?俺は違うよ、だって殴られないという核心の元やっているし。
たち悪い?外道?いやだなそんなに褒めてもらっては。

「う…く!ほ、ほらみろすぐに暴力だ。親父も親父なら息子も息子というわけだ」

「黙れ!!俺は親父が海賊であることを誇りに思ってる!!勇敢な海の戦士であることを誇りに思ってる!!それだけは偽わるわけにはいけねェんだ!!」

勇敢な海の戦士…ね。
そういえばウソップの夢は勇敢なる海の戦士になることだったか。



「俺は海賊の息子だ!!」






















































あの後ウソップは屋敷を追い出された、いや自分から出て行ったんだけど。
その後俺たちも屋敷を追い出され、そのまま村で解散って形になった。
ルフィはそのままウソップを追いに行ったし、ナミさんとゾロは村でのんびりするらしい。
子供たちは…わかんね、追い出された後『キャプテーん!』って叫びながら見当違いの方へ走って行ったし。
んでもって俺は現在船の上で一人、することもなくボーっとしていた。
いかんな、そろそろウソップが村に海賊が来るって知らせに行く頃なのに。
せめてウソップがメリーに撃たれる所くらいは阻止しないとって思ってたのに、体が動かない。






誇りって、夢ってなんだろ。
そういやここに来てそんなことまったく考えてなかったな。
ただ流されるままここに来て、適当に恩を返すという名目の元仲間になって。
七光りの息子と悪徳大佐ぶっ飛ばして、でかっ鼻煽って。
船に乗って、ルフィと、ゾロと、ナミさんと話して酒飲んで飯食って笑って。







俺は何がしたいんだろう。
頭が痛い、気持ちが悪い。
自由って…自由って何だろ、外にいるだけじゃ自由じゃないのか?
海賊ってのは自由なもんじゃないのか?
だってここから先はストーリーが進んで、俺はそれに沿って進むだけ。
原作を壊す?無理だ、できるわけない。
変えることはできるかもしれないけど、鬱イベントを回避することはできるかも知れないけど。
それって自由なのか?





頭が痛い。
おかしいな、飯食ってからそんなに時間たってないのに。
水分もちゃんととってあるのに、熱中症かな。
夢ってなんだ?俺は今いったい何を目指しているんだ?
鬱イベントを回避してどうなる?自分が優越感に浸りたいのか?スッキリしたいってだけか?
ああ、くそ、そろそろ夕方になるじゃん。
早く行かないと。



どこへ? ウソップが撃たれるのを阻止しないと。
なんで? …なんで?
それをしてどうなる? 鬱イベントを回避するのが俺の夢か?
誇りか?誇りって何だ?
誇りってのは、さっきウソップが見せたみたいにかっこいいものだろうが。
俺の誇りがそんなにかっこいいか?
そもそもこれが誇りなのか?



そもそも俺がいなくたって原作は進むんだ。
だったら俺は、俺がここにいることにいったい何の意味がある?
俺が生きて麦わら海賊団に入って、海を冒険してそれで終わりか?
そんなことをしていったい何になるんだ、馬鹿みたいじゃないかそんなの。



自由ってなんだ、誇りってなんだ、夢ってなんだ。
気持ち悪い思考に頭が飲まれそうになる。
考えをやめないと、自分が狂ってしまいそうでおかしくなってしまいそうで自分が変わってしまいそうで。






逃げるのか?今ここで考えをやめてもまた同じことが繰り返されるだけなのに。
また次も同じことを考えて、逃げ出すだけじゃないのか。











欲しい。
誇りが欲しい、自分だけが持っていて、自分を証明できるような誇りが欲しい。
夢が欲しい、自分の生き様が、自分を変えられるような夢が欲しい。
自由が…欲しい、目の前のどんなこともぶち壊してしまえるような自由が欲しい。






カランと、音が聞こえた。
船の上に響き渡る硬い音、何かが落ちてきたようなそんな音。

ああきっと神様ってのがいるなら、俺のさっきの戯言を聞いていたのだろう。
同情か、それともあざ笑っているのか。
それでも船の上に落ちてきたそれは――。












船の上に落ちてきたカメラは、まるで今の自分を変えてくれるような気がして。


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