お詫び・えーどうも皆さん、お久しぶりです。作者です。この半年間、更新が全く出来ずどうもすみませんでした。自分の様な者が描いた拙い作品をいつも楽しみにしている読者の方々、本当に申し訳ありませんでした。とりあえず、作者自身の事情によって今まで更新できませんでした。去年の暮れの頃から、作者のリアルの事情がリアル修羅場を迎えていまして、それでこの半年間、更新ができませんでした現状の報告としましては、作者はこのSSを投げ出した訳ではありません。更新する気は満々です。ですが、現状としては少し厳しい状態です。今回は更新は出来ませんが、近日中には最新話は更新する予定です。自分の作品をいつも読んでくれている方々へ、本当にありがとうございます。そして本当に申し訳ありませんでした。出来ればこれからも、「君が主で忍が俺で」の応援を宜しくお願いします。作者より。注意 この作品は「NARUTO」のコミックス派の方々にとってはネタバレを含む内容になっています。「それでも構わん、バッチコーイ!!」という方々のみお読み下さい。///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////・・・降りしきる雨・・・・・・砕かれた大地・・・・・・横たわる二人の人間・・・その二人の人間を、うちはマダラは見下ろしていた。「・・・遅かったな。」「アンタじゃないんだから、そんなに早く移動出来ないよ。」溜息と共に呟く。周囲の惨状と未だ倒れ伏す二人の男達を見ればここで何があったかは明らか倒れているのは、血塗られた因縁で今日までを過ごしてきた兄弟うちはサスケとうちはイタチそして、倒れている片割れ・・・うちはイタチは既に事切れていた。「見ていたなら、ちゃんと録ってあるだろうな?」「安心シロ、全て記録シテアル。」マダラの背後、地面より頭部のみを出してゼツが答える。それを聞いて、マダラは満足気に頷いた。「後でじっくり見させてもらおう。」再び、二人の男に眼をやりゼツに言う。「イタチの死体を持っていく・・・・直ぐに行くぞ。」サスケとイタチを担いで、マダラはその場を後にする。目指す先は、隠れ家の一つイタチは既に手遅れだが、サスケはまだ息がある。しかし、イタチとの戦闘による極度の疲労と出血が、戦闘が終わった今でもサスケを死に追い遣ろうとしていた。マダラは駆ける。その後を数瞬遅れて、ゼツが追う。「・・・イタチ・・・」既に物言わぬ体となったイタチに、マダラが言う。「・・・俺と思考、生き方が違えど・・・お前は、尊敬に値する忍だった。」仮面に隠れて表情は見えないが、その声には確かな敬意と・・・僅かな哀れみがあった。「俺は、サスケが目を覚ましたら・・・全てを話す。」仮面から僅かに覗かせる紅の写輪眼に決意の光を宿し、マダラはイタチに語りかける。「・・・お前が今まで守ってきた物、今でも守ろうとした物・・・・お前の忍としての生き様、お前が今まで背負ってきた物を全て・・・サスケに話すつもりだ。」マダラは言う、お前が命を掛けて守り通した物に、自分の全てを掛けて守ろうとしたサスケに、全てを話すと・・・「だが、これはサスケにとって必要な事だ。」全てを語り終えて、マダラは再び口を閉ざす。イタチという男の亡骸を背負い、この男の在り方を思い出し、これから自分が行う事について、僅かな罪悪感の様な物が脳裏に過ぎったからだ。「・・・もしも、来世というモノが存在したなら・・・」再び、マダラはイタチに問いかける。「今度は、平和なる世に生まれてくるんだな。」それは、マダラなりの追悼の言葉だったのだろうか・・・「・・・戦争もない、争いもない・・・平和なる世に生まれ、平穏と安らぎの中で生きるといい・・・」言葉は雨の中に消える。今日はいつになくセンチだと、マダラは心の中で舌打ちをする。これ以上、余計な事を考えるのは止めよう。・・・在りもしない、下らない願望を前提とした絵空事・・・・・・その絵空事が現実になる、なんて事は・・・・・・有り得ないのだから・・・プロローグ・・・・・・・・?・・・・・・・なんだ、ここは?コールタールの様に混沌とした思考のみが、脳裏に響く他に感じるものはない・・・そうか、サスケは生き抜いたか・・・・・・・天照も授ける事ができた・・・・・・あれならば、サスケ自身の万華鏡写輪眼に目覚める日も、そう遠くないだろう・・・・・・・サスケは本当に強くなった・・・・・・・アレならば、もう俺が居なくても生きていけるだろう・・・・・・・俺の役目は、もう終わった・・・・・・・流石に、疲れた・・・・・・・ココから抜け出れば、冥府の入り口だろうか?・・・・・・・この消耗しきった体では、途中の三途の川で力尽きるかもな・・・・・・・・・・・・・案外、それでも良いかもしれない・・・・・・・また、会ってしまうかもしれんしな・・・・・・・父上、母上、シスイ・・・・・・・俺が手にかけた一族の皆・・・・・・・流石に、気が重いな・・・・・・・ふう、肩の荷が下りたばかりだと言うのに気が滅入る・・・・・・・・・・・・・・俺は、許されないだろうな・・・・・・・どんな理由があろうとも、両親を殺し、親友を殺し、仲間を殺した・・・・・・・償い切れぬ罪、許しがたい咎・・・・・・もとより、許されない事だと承知している・・・・・・・だから、せめて祈る・・・・・・・次にこの世に生まれ出でる時は、平穏なる世に生まれたい・・・・・・・平和なる世に生まれ、安らぎの中で生きたい・・・・・・・誰も彼もが幸せな世に生まれたい・・・・・・そんな、世、に・・・・・・・う・・・ま・・・・・れ・・・・・・・・・・「・・・・っ!!」それは、唐突の目覚め。体中を蝕む激痛に、イタチの意識は覚醒した。「・・・ぐ、ああ・・ぐ、はぁ・・・!」焼ける全身が焼ける「・・・あ!・・ぐ、ああ・・!!」軋む骨が軋み、骨格が歪む「・・・う、あ・・・ぐ・・・!!」裂く裂かれる、皮膚が切れ、肉が捌かれ、肉体が八つ裂きにされる。「・・・が!・・ああああ、ああぁ・・・!!」脳髄に叩き込まれる、激痛のノイズ消えかかる自我に幾千幾万の刃が刺さり、消滅を許さない朧の様な意識が、強制的に引き摺り出され、覚醒する。この身は、まだ朽ち果てていないと実感させる。「く!は・・・はあ、はあ・・・いき・・・て、るのか?」徐々にクリアになる視界万華鏡写輪眼の後遺症で低下しきった眼でも、周囲の状況と自分の状況は確認できる。体を起こそうと、僅かに四肢に力を込めるが・・・再び激痛が体を蝕む。「・・・流石に、いきなりは無理があったか・・・」唯でさえ病に蝕まれた体サスケとの戦闘のダメージ万華鏡写輪眼とスサノオの使用天照の譲渡・・・それら全てが要因となり、イタチの体を蝕んでいた。「・・・暫くの間は、まともに体を動かせんだろうな・・・」痛みに慣れ、思考に余裕が生まれた頃に再び新たな疑念が過ぎる。「・・・ここは、どこだ?」激痛に耐えながら身を起こす。そこは、月明かりで照らされるソコは丸で庭園手入れされた木々色取り取りの花が咲き誇る花壇明らかに自分が先程までいた場所ではない。(・・・木の葉の里?・・・いや、木の葉にこの様な場所があるなどとは聞いた事がない・・・砂か?・・・もしくは雨隠れの里か?・・・いや、霧隠れという事も・・・)そして、更なる疑問(・・・!・・・サスケは!!?)周囲に視線を走らせるが、その姿が発見できない。幾通りのマイナス思考がイタチの脳裏を駆け巡り、イタチを思考の海に追い遣る。「・・・まさか・・・・マダラの仕業か?」想定され得る中で、最も危険視される可能性。「・・・ぐ!お!・・・うおおおぉぉ!!」筋組織が悲鳴をあげながらも、体中を蹂躙する激痛に耐えながらも、イタチは立ち上がる。如何にサスケには天照の保険を授けたとはいえ、相手はあのマダラだ。自分の仕込みに気付き、対策を講じてサスケに接触する事も有り得る。ソレだけは絶対に避けねばならない。今までの苦労が、自分が背負い守ってきた物が最後の最後で、壊されるなど有ってはならないからだ。「二人を・・・追わね・・ば・・・」ここが何処だろう関係ない。二人の後を追い、最悪の事態だけは回避せねば!!木に背中を預けながらも、立ち上がる。呼吸を整え、足を地に立たせ、行動を起こす正にその瞬間だった。「おい貴様!この久遠寺家の庭園で何をしている!!」続く後書き やっちまった・・・どうも、のっけから懺悔しがちな掃除当番です。ここ数週間のナルトを読んで、株を急上昇させたイタチで、有りえないクロスネタを描きたいと思い、投降させていただきました! 流石にやっちまった感が否めませんが、寛大な心をもって読んで頂きたいと思います!!