「お嬢ちゃんたち、この辺りで怪物見なかった?」見滝原という町の名前をそのまにま冠した中学校の付近で、何処か気まずいままに居た女学生二人に掛けられた質問が、それだった。問いの主の名は、伊達明。ゴリラのカンドロイドに急かされるままに、ヤミーの姿を求めてこの場所までやってきたのだが……周囲にそれらしき影が無かったために、通行人に聞いたというわけだ。既に日が傾きかかった下校路には、既に人の影も少なかったため、他に声をかけるべき人間が見つからなかったのである。だがしかし、人がまばらという事は、異形の怪物が居ればすぐに目につく環境だという事でもある訳で……「それなら、」案の定、女学生二人組のうちの小さい方が、期待させてくれる声を出してくれた。その身を包んでいる制服は見滝原中学のものでは無く、何処かの高校だったはずだ、と伊達はおぼろげに思う。特段に制服に詳しいわけでも無いが、同じ見滝原という町に居れば、嫌でも目に入ってくる景色の一部なのである。「ちょっと待った」だが、大きい方の子が、その言葉に歯止めをかけた。こちらは見滝原中学の制服を纏っていて、紛うこと無く見滝原中学校の生徒なのだろう。重ねて言うが、伊達さんは別にその手のマニアでは無い。例え、見滝原中学校のそれにそっくりな制服が出てくる恋愛ゲームがこのクロス世界に存在していたとして、そんなことは伊達の知るところでは無いのだ。「その怪物、見つけてどうすんの?」「倒すんだよ。人間を傷つけてるし、な」実は、伊達の思い描く怪人と、先程この場を訪れたヤミーは別個体だったりするのだが、そんなことはお互いに知る由も無い。しかし、何故そんなことを聞かれるんだろう、と伊達としては思わないでもない。伊達の身を心配してくれているのだ、などというポジティブな考えで事を済ませられる程、伊達の頭の中はお花畑ではないのだ。もちろん、そうだったら嬉しい、ぐらいにはその考えを捨て切れても居ないが。「教えること無いよ、梨恵さん!」「でも……」どうやら、小さい方の子は、梨恵という名前らしい。敬称から察するに、やはり小柄な子の方が年上のようだ。梨恵という子は大きい子の言葉に戸惑っているようだが、つまりそれは、怪人の情報を教えたくないという気持ちもあるということだろう。流石に、力ずくで聞き出すという選択肢は取りたくないところである。「全部、あいつがぶち壊してくれるのを待てば良い。あたし達には、義務も責任も無いんだよ!」大きい方の子は……伊達と、目を合わせる気配を見せない。困ったように伊達とその子に交互に視線を向けている梨恵も、素直に情報を吐き出してくれるとは思い難くなっていた。そしてこの状況だけでは、伊達は何かを判断することなど、出来るはずも無い。だからこそ伊達は……心からの言葉を贈ることでしか、コミュニケーションを始める事が出来なかった。「良いんじゃない? 壊したけりゃ、壊せば」その言葉に驚いたのか、ようやく伊達の方に、二人の女学生が向き合ってくれる。梨恵の手を引いて歩き出そうとしていた中坊の方も、足を止めてしまっていて。そんな二人に、伊達は言葉を継ぐ。「ただし、自分の手でだ」一億円を稼ごうとしている伊達自身もどろどろの欲望塗れだ、そう、伊達は続ける。でも、と己の信念を乗せて。「二つ、決めてることがある。それを稼ぐのに、他人の手は借りない。あともう一つは、絶対に自分を泣かせることはしない」伊達には、この少女たちの抱える問題など、全くと言って良いほど分かっていない。それでも。伊達は、信じてみたいと思っていた。梨恵の疎んでいる何かを怪物が壊してくれると分かっていて、尚、梨恵は伊達に問いかけられた時に素直には答えようとしてくれたのだから。虫が良すぎると思いつつも、そちらが梨恵の泣かない方の道だったらお互いに幸せだ、と。「他の誰でも無い、自分だ。それだけ言っとこうと思ってな」「……ごめん、さやかちゃん」一瞬、その言葉を聞いたさやかは、その意味を理解しかねた。梨恵の手を掴んでいたさやかの手が振り切られたその時になって、ようやく、梨恵の言葉の意味に頭が追い付く。その時には既に、梨恵の足は回り出していて。さやかが咄嗟に差し出したもう片方の手は……走り出した梨恵の背中には、届かなかった。「……なんで」「行かせてやれって。自分を助けに行ったんだろ。多分な」負け犬仲間だと、思っていたのに。少なくとも、ただ通り掛かっただけの中年男よりは、遥かに白鳥梨恵という人間の考えを理解していると、さやかは今でも信じて疑わないのに。それなのに、梨恵の足を動かしたのは、目の前の男の言葉で。釈然としない、納得できない、そんな気持ちがさやかの中に渦巻いていた。「それと、よ」そんなさやかの心情を理解しているとも思えない伊達の態度が、さやかには何処か偉そうに見えて癪に障ってしまう。「お前さんも、自分を泣かせるタイプに見えるぞ?」それじゃあな、と最後に一言残して、梨恵の後を追う伊達。その背中をも、結局さやかは見送るだけとなったのだった……。――良いんじゃない? 壊したけりゃ、壊せば。ただし、自分の手でだどこかムカつく筈の相手の言葉なのに……その響きが、何時までも頭の中に残ってしまって。さやかは、いつの間にか足を向けていた。先程上条恭介と志筑仁美が語らい合っていた場所へ、と……『その欲望を開放して魔法少女になってよ』第六十三話:ヤミーがこうなったのは私の責任だ……だが私は謝らない佐倉杏子は……これ以上無いぐらいに勢い付いていた。銃弾を放つクワガタ怪人の攻撃をしゃがんでかわして、次の瞬間にはその胴にカウンターの突きをぶち込んでやって。「どうした? それでお終いか!」敵が角を使おうとすれば、槍の石突を伸ばして宙に上がって、頭上からの振り下ろし攻撃を叩き込む。殴りかかってくるものなら、槍を半ばから節昆へと変化させて、その身を捉えて投げ飛ばして。「これは……本当に、俺の手助けは要らないかもしれないな」もう、あいつ一人で良いんじゃないかな。後藤は、そう思わずには居られなかった。むしろ、下手に援護射撃をしようものならば逆効果になってしまうかもしれない、というレベルである。接近戦に限っては、オーズを相手取っても善戦できるのではないかと思えるほどの猛攻を見せつけられれば、そう思ってしまうのも仕方が無いのかもしれない。だがしかし、そこで終わる筈も、無かった。フラグ過ぎる台詞を吐いた杏子がそのまま勝利するなんて、そんなの絶対お約束が許さない!案の定……それは、起こることとなる訳だが。「わっ? げぶっ!!?」突然身体のバランスを崩した杏子が、まるで吸い込まれるかのようにヤミーの元へと突っ込み、カウンターのヘッドバッドを貰ったのだ。強靭な角から繰り出される頭突きは、傍から見ている後藤でさえも痛いと思ってしまう程の、強烈な一撃だった。「貴様だけハ生かしてハおかなイ……ッ!」赤くなってヒリヒリと痛む額をさすりながら、涙目のままに異変の原因を探る杏子の視界は、ようやくその理由を捉えていた。杏子の足に、絡まっていたのだ。緑色の、海藻と思しき縄が。そして、その縄の出所を探って、直ぐに気付いた。怪人の背中から生えた3対6本の海藻が……まさに、杏子に絡みつこうとしていたのだから。「どういうことだ、オイ!?」……どう考えても、アタシは触手受けヒロインなんて柄じゃない!そう、思わずには居られない。だが、現実問題として命と貞操の危機が目前に迫っているのは間違いない訳で……乾いた音が、杏子の意識を現実へと引き戻す。連続する発砲音が、佐倉杏子の後方から発せられていたのだ。放たれた弾丸を、怪人は背後から伸びた海藻で防御するが……その隙を突いて、足に絡まった一本を断ち切った杏子は、転がるように撤退する。「大丈夫か?」「アタシ一人でも逃げられたっての」銃弾を防ぎ続けるそいつの姿を、離れた場所からもう一度観察してみる杏子。クワガタムシを思わせる本体は、やはり先ほどから変化していないが……やはり特筆すべきは、その背後から伸びた6本の海藻だろう。それは、偶然の産物だった。昆虫系の緑コアを取り込んだメズールがカブトムシのヤミーを作ったのちに、それは起こったのだ。恋敵の排除という表面的な「欲望」と直接的に相手を求める「欲望」による二重構造が……カブトムシのヤミーから、クワガタの個体を分裂態として誕生させたのだ。そして、慣れない緑の力に微量の青が混ざり合ったことによって生まれてしまった存在こそ、この世界における初めての合成ヤミーという訳である。名を……クワガタモズクヤミーと言った。もっとも、その名はこの世界で呼ばれるためでは無く、便宜上のものにすぎないが。「戦えル……ッ! こノ全身を貫く喜びビが力にナって俺ノ体にみなぎルンだァ!!……別にクライマックスでも無いのに、確変が起こるという理不尽な現象が起こっていた。もっとも、もしメズールの手元に赤メダルがあったのなら、おそらく世界の修正力によってクワガタクジャクヤミーが誕生していたのだろう。だが、クジャクを混ぜると何故か逆に弱くなるようにも思われるので、これで良かったのではないだろうか?そんなことは、さておき。後藤の撒いている銃弾は、一時的にモズクを千切ることこそ出来ているものの、次から次へと延びてくるモズクの前には、足止め程度の意味しか持つことが出来ていなかった。そして、忘れてはならないのが、後藤の銃弾は触手しか止めることが出来ていないという点である。当然、クワガタであるヤミー本体は動けるのだ。従って、当然杏子がそれに対処しなければならない。「何だコイツ!? 急に強くなりやがって!?」「俺ハ、花火のようニ生きたいッ!」接近戦を仕掛けてきたかと思いきや、腰に備えた銃を抜き放ち、かと思えば角を使ってこちらの攻撃をガードして。先程とは同じヤミーとは思えない行動力を、見せ始めていた。これは、実際には、杏子の動きが少しだけ鈍っているという事情もあったりする。ヤミーのモズク攻撃を払いのけるための銃弾が飛び交っているため、機動力を活かして派手に動き回ることを、どうしても躊躇ってしまっているのだ。もちろん、触手を思う存分に使われたらあっという間に負けてしまうのだから、後藤の援護はあるに越したことは無いのだが……やはり、銃声というものは人間に恐怖を与えるのである。「何か手はねーのか!?」そう叫びながら、杏子は思い始めていた。何でコイツと戦ってんだっけ、と。思い返してみれば、昨日はメダルの怪物から撤退した身の上だったはずだ。それが何故、退かずに怪物と戦い続けているのか。……その思考の全てを、ヤミーの放つ弾丸と共に、切り捨てる。巴マミの身体を触った時の不快な感触を、思い出してしまったのだから。そして、後藤はライドベンダーの収納物の中に現状打破の手段が無いかと、必死に頭を回転させていた。タカやバッタのカンドロイドは、死角からの囮に一回ぐらいは使えそうだが、直接的な攻撃力は皆無だ。事実上制御不可能なトラに頼るのは運の要素が強すぎるので、却下。残るは、ウナギとタコだが……どちらも足止め用という感は否めない。と、そこまで考えてから、気付いた。あのヤミーを突破するための手段に。ベンダーを自販機モードへ移行し、後藤は即座に幾つものカンドロイドを購入し始める。幸いにして、杏子が善戦していた際に撒き散らされたセルメダルを回収できていたため、回数制限など無いも同然である。そして、後藤が取った行動は……「佐倉! 選手交代だ!」「なっ……!?」前線に出る、事だった。只管に銃弾を撃ちながら敵に突っ込み、佐倉杏子を引かせるとともに、自身が前衛になることを選んだのだ。そして当然、6本のモズクに加えて本体の繰り出す打撃を捌き切ることは、出来るはずも無い。あっという間にその手足にはモズクが絡み付き、引き付けられたその身体に……ヤミーの強靭な拳が、突き立てられる。「……かかったな!」……が、人間にならば簡単に致命傷を負わせる筈の拳は、而して後藤を斃すことは無かった。甲高い金属音が、打撃の瞬間に響き渡ったのである。ヤミーの爪が人肉を引き裂く時のものとは思えない、硬金属が互いを削り合う時に特有の、音が。そして、破れた後藤の服の間から姿を現した青い物体が、カブトヤミーにその理由を教えてくれた。後藤は、服の中に、変形済みのウナギとタコのカンドロイドを大量に巻いていたのだ。それによって防御力を上げ、ヤミーの腕が身体に刺さるのを防いだという訳である。もっとも、衝撃を完全に殺せるわけでは無いはずなのだが、その程度にはライドベンダー小隊の隊長様の腹筋が優れているのだという事にさせて欲しい。そして、青系カンドロイドの足を伸ばして、後藤が目標と見定めたモノは……クワガタヤミーの持つ、銃だった。それを奪い取り、狙いが逸れないように相手へ密着したまま、クワガタのヤミーに向けて構える。いわゆる、『この距離ならバリアは張れないな!』戦法と呼ばれる伝統的な戦い方である。……次の瞬間にはセルメダルが飛び散る音が、木霊した。「なにっ!?」だが、その驚愕の声も……後藤慎太郎の口から飛び出たもので。セルメダルが零れ落ちた元も、クワガタのヤミーからでは無かった。先程の音は、後藤の操るカンドロイドの先に握られていた巨大な銃器が、ヤミー本体から離れたことによって形を失ったことによるモノだったのだ。これは後藤にとって予想外の事態だったが、それを見たクワガタのヤミーの反応は、ごく自然なものだったに違いない。「薄汚ネぇ野郎だッ!!」直後、後藤の作戦失敗を見て取ったらしいクワガタヤミーが、四肢を絡め取られて動けない後藤に対して、追撃を始めようとしていた。しかも、ウナギカンの巻かれていない頭部への打撃という、致命傷になりかねない攻撃を試みていたのだ。それを防ぐ手段は、後藤には残されていない。……そう、『後藤に』は。後藤の目には、確りとその光景が、見えていた。佐倉杏子が、槍の石突から伸びた鎖によって自販機モードのライドベンダーを釣り上げている、姿が。杏子に作戦を求められた時から、既に考えていたことだったのだ。火力の無い後藤に出来る仕事はオトリが関の山であり、トリは魔法少女である杏子に託すべきだ、と。そのための作戦は……後藤がベンダーの傍らに残したバッタのカンドロイドの録音機能によって、遅れて佐倉杏子へと伝わっていたのである。複数の槍と鎖を用いて地面へと自身の身体を固定して、足りない体重分の踏ん張りを補いながら。縛り上げたライドベンダーを棒の先に釣ってブン回すという、人間離れした行為をやってのけた杏子は、「よいせっ!」そのまま力任せに、ライドベンダーを……投げつけた。「ウワアアアアアッ!!」クワガタのヤミーへ向けて、一直線に。その音は、酷いものだった。小銭が零れ落ちるようなメロディも響いたが、それよりも先に、人身事故の時のそれに近い響きが夢見公園跡を占拠したのだ。大質量のモノが軽いモノを跳ねる、そんな理不尽な低音である。ライドベンダーの下敷きになったヤミーだが、すぐさま復帰しようとそれを力任せに持ち上げようとしていた。人間離れした筋力を持つヤミーならば、然程苦労せずともその程度は可能なのだ。だが、どさくさに紛れてヤミーの拘束モズクから逃れた後藤は……とあるリモコンを、懐から取り出していた。かつて後藤がライドベンダーの遠隔操作に使ったことのある、例の優れモノである。「望み通り、花火のように逝け!」そして当然、後藤のとるべき行動は、追撃以外に有り得なかった。リモコンのボタンの一つを、後藤は躊躇なくぶっ放す。ライドベンダーの直撃という強烈なダメージを貰っているヤミーならば倒せるだろうと見込める、一撃を。直後、眩い光が、佐倉杏子の視界を覆い尽くした。「……自爆はロマン、ってか?」荒れ狂う爆風とセルメダルが四散し……その爆心地に居たヤミーの命運など、考えるべくも無かった。後藤が推したスイッチは……ライドベンダーの自爆用の、それだったのである。器用な触手を持つクワガタモズクヤミーに対抗するためには、圧倒的な火力で一気にカタを付けるしかない。そう考えた結果の、機能の選択であった。後藤としては、鴻上財団から請求書が来ないことを祈るばかりである。最悪、この赤い魔法少女に口裏を合わせて貰って、ヤミーが破壊したことにすれば何の問題も無いはずだ。そんな益体も無い考えを、杏子が鎖で編んでくれた網に受け止められながら、つらつらと流している後藤さん。何気なく爆心地の近くに居たため、一瞬前までは吹き飛ばされて宙を舞っていたのである。「無茶苦茶だな、アンタ……。アタシが受け止めなかったらどうするつもりだったんだよ?」後藤がバッタカンを通して伝えた指示には……ライドベンダーを投げるところまでしか、示されていなかったのだ。だがしかし、ベンダーを自爆させるという荒業を計画していたのなら、ヤミーの近くに居る筈の自身の危険は考えていて然りである。「その時は、俺が救えた世界がその広さだったと思うだけだ」「世界を救うって……そんな大それたこと、よく言えるもんだよ。アンタ、何か恥ずかしい奴だな……」臆面も無く言い放つ後藤に対して呆れたように毒づいて見せる杏子だが……当の後藤は、特に怒る様子も無い。何故なら後藤は、かつての彼自身よりも更に大きな世界を救おうとしている男の名前を、知っているのだから。そいつは自身の手の届く範囲しか救えないと口では言いながら、出来ればグリードさえも救いたいと思ってしまっている大馬鹿野郎で、倒されてしまった彼らに対する後悔まで背負ってしまう始末なのだ。だからこそ……子供が後藤如きの欲望を大き過ぎると呼んだとしても、腹など立つはずも無かった。「いや、世界には俺なんかよりもっと大それた奴も居るぞ」「……何か、アンタと話してると疲れる」嫌味に対して真顔で返して来る後藤は……ひょっとすると、一番杏子の苦手なタイプなのかもしれない。それはともかく。こうして、色々な意味で亡霊だった感の否めないクワガタのヤミーさんは、漸くウヴァさんの元に旅立つことが出来たのだった。「あのヤミー……ああいうのも、面白そうだね」そして後藤達は、気付く筈も無かった。合成ヤミーの存在を知ってしまった、一体の猫型グリードがこっそりと去って行った事に……・今回のNG大賞「加勢するよ、ヤミー君」「俺ノ邪魔をするナラ例えグリードでもッ!」カザリさんが空気を読まずに乱入していたら、多分こうなっていた筈。ヤミーは基本的に創生者以外のいう事は聞かないので。・公開プロットシリーズNo.63→どこかで一度は、原作に居なかった植物のヤミーを出したいと思っては居たんです。だが……どうしてこうなった。