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No.28794の一覧
[0] IS 幼年期の終わり  [のりを](2013/09/12 00:14)
[1] NGS549672の陽のもとに[のりを](2011/09/07 04:10)
[2] 彷徨える一夏/ vs銅[のりを](2011/12/26 09:53)
[3] 学園の異常な校風 Mr.strength love[のりを](2011/10/03 22:14)
[4] 織斑一夏はアイエスの夢を見るのか?[のりを](2012/03/27 00:49)
[5] 英国の戦士 / VSセシリア(2/10)[のりを](2011/12/26 09:55)
[6] Take Me[のりを](2011/12/14 21:03)
[7] ASIAN DREAMER / vs箒[のりを](2011/09/19 21:11)
[8] FIGHT MAN / ときめき セシリアVS箒[のりを](2011/12/26 09:57)
[9] La Femme Chinoise ラファールVS甲龍[のりを](2011/12/26 09:56)
[10] BREEZE and YOU  とあるアメリカ製ISの一日[のりを](2012/01/10 17:39)
[11] domino line[のりを](2012/06/03 19:19)
[12] Omens of love(前)[のりを](2012/03/31 16:34)
[13] 【番外編】 GALACTIC FUNK[のりを](2011/12/14 21:04)
[14] 【設定集】ファウンデーション [のりを](2011/12/27 10:33)
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[28794] 【番外編】 GALACTIC FUNK
Name: のりを◆ccc51dd9 ID:e7d0f7e6 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/12/14 21:04
ISが467騎じゃ足りないんじゃないかと思ったあなた、リミッターを外したISがどうなるかを知りたいあなたへ

















































































******** この話の描写は半径100万光年に他のISが居ない場合です **************

******** IS管理部に同等以上の火力で制圧されます。絶対に真似をしないでください *******


































ガラス玉を埋め込んだ肉塊に赤い肉質の毛を無数に生やして、二本脚を取り付けた、そう表現するほかない20メートルを超える醜悪な生物。
その足元には、ガラス玉を二つに増やし、それが肉塊から飛び出そうとするのを、無理矢理に皮と肉とで繋ぎとめようとするような、3メートルほどの、二足歩行生物。
それが、地平を覆いつくすまでずらりと並んでいる。

それらの間にところどころ、高さ直径共に60メートルを優に超える、紫色の肉塊が、アクセントをくわえていた。

その生理的嫌悪を催さずにはいられない群れの中心には、鋭利な断面をした金属板を、積み木のように雑然と積み重ねたような、全高1.5kmを優に超える構造体。

突如、それらはその巨大な目にも似た照射粘膜で空のある一点を見上げ、一斉に光らせた。


構造体の真上、地上から25km、その粘膜から照射された光子の焦点に、それは悠然と宙に浮いていた。

背の高さは1.6mほどの、全身を白亜の滑らかな素材で覆った人間そのもののように見えた。
そして、それは、女性的な特徴、すなわち二つの胸の膨らみ、くびれた腰まわり、丸く柔らかそうな臀部、ほどよく肉のついた太もも。
さらに、頭部には長い二つの上を向く耳に、顔面には二つの赤いつぶらな瞳、お尻には丸い尻尾。
ラバースーツのバニーガールという倒錯的なビジュアルだった。

それは、ゆっくりゆっくりと、上空25kmを降下していく。

眼下で粘膜を光らせたそれらはなんだのだろうか?
無論、そのバニーガールへ、とてつもないエネルギー密度で光子は殺到し続けている。

しかし、ご存じだろうか、あらゆる光子は見分けをつけられないということを。
すなわち、それがバニーガールが放出した光子か、醜悪な肉塊が放出した光子か、判別することが出来ない。

ゆえに、バニーガールが、光子を放出する手順と全く逆のことを行って、それらの光子を分解することはまったく容易な事だった。


1時間程かけて上空10kmまで降下したとき、相変わらず目を光らせるだけだった群れに変化が現れる。
紫の肉塊が、ドクンと脈打つと、肉塊が一本の腸のようにほどけ、その先端がすぐ傍にぼっかりと開いた穴へと侵入する、
先端に備えられた、長く、6節ある三本の指で、15メートルほどの、打製石器を思わせる殻から乳白色の6本足を突き出した生物を掴み、引き摺り出してくる。

肉塊の高さと直径は、折りたたまれていた鞭のような腕で稼いだものであり、肉塊は、地面に半分埋まる直径20メートルほどの肉塊に、
直径10m,長さ80mほどの肉鞭が生えた形状へと変化していた。

それは、ぎりぎりぎりと大気を震わせる音とともに引き絞られ、そして開放される。
その先端の速度は大気のマッハ速の10倍を軽く超え、投げ出された殻付きの生物は、大気との摩擦で一瞬でその表面を赤熱させる。

バニーガールに、そうやって投射された生物は優に100を超える。
しかし、それはバニーガールの50m手前で瞬時に停止する。それが、あまりに正確に50mであったために、補間機能を有する人間の目と脳には、空中に描かれた球がはっきりと見える。

バニーガールが、手をくいと上にやると、それらは一斉に宇宙へと落下していく。
万有引力をそちらから受けたのだ、そのような落下はごく自然だった。

肉鞭たちはは30秒ほどで装填と弾性エネルギー充填を終え、第二射を行う。
今度は生物は停止しない。

ただ、バニーガールにぶつかって、破片をその延長線上に、円錐状にばら撒くだけだ。
空中に散らばる肉塊が焦げることで、やっと光子が照射されていたことを思いだすほどの効果はあった。

バニーガールは今、慣性質量にして1億トンほどの剛体なのだ。そのような投石に微塵の効果もない。
影響で言えば、丸めた紙を100kgの鉄塊にぶつけるときの鉄塊の変形のほうが、はるかに大きい。

第二射を受けたバニーガールは、ちらりと下を見る。
一本足をすっとそちらに伸ばして、もう一方を曲げ、どこかのヒーローのようにポーズを決める。
瞬間、万有引力定数が書きかえられ、1億トンの慣性質量は、1兆トンの重力質量となって、落下する。
構造体をどんな液体よりも抵抗無く突き破り、巨大な縦穴に密集する醜悪な生物達に孔をあけながら、一瞬おくれてやってくる分子運動による摩擦熱で焼き尽くす。
その孔はあまりに硬度と速度が違い過ぎるために、まるでギャグ漫画のようにきれいに型抜きされる。それも、数瞬しか見ることは叶わないが。

縦穴が急激に広がり、巨大な空間が現れた。バニーガールは、その床に、すたと着地する。
このときの慣性質量は55kg、地重力質量は30kg。
上空から瓦礫と汚物が落下してくる前に、バニーガールは地面をけり、あきらかに周囲の壁と異質な、タコの口を思わせる部分へと飛翔する。
やはり一蹴でそれを打ち破ると、その先空間に鎮座する、青く光る巨大な卵のようなものの先端に、一気に駆け上がる。

その頂上から延びる6つのガラス玉を備えた肉鞭の先端に、腕を突き入れる。
瞬間、青い光は輝きを失い、肉鞭は壊死したように、どろりと溶ける。

「う~ん、学習してるな~」

バニーガールは、その内側でつぶやく。

「スタンドアローンへの移行速度、攻勢防壁、自壊速度、やるな~」

腕にへばりついた細胞片を、うでを振るって掃い、顔が見えなくとも体の動きだけでわかるように笑ってそう独り言う。

「さて、そろそろ帰りますかな」

それだけ言って、もと来た道を引き返す。
空間には、ピクリとも動かなくなった生物が、絨毯のように敷き詰められている。
それを無視して、縦穴を上昇し、そのまま大気圏を突破する。


彼女を衛星軌道上で迎えたのは、全長1kmほどの白亜の舟だった。
二等辺三角形をした船体の下半分は、曲面を形成し、角度によっては白い人参に見えなくもない。
上面には、まるで、幾何学の教科書をひっくり返して振りかけたように、びっしりと構造物が張り付いている。

彼女はその上部中央部らしき部位にある、少し背の高い艦橋のように見える塔へと降り立ち、そのまま床を降下させて、舟の中へといく。
その床に導かれるまま、その舟のまさしく中心、舟を剛体と見なした時の重心の位置へと彼女は到達した。

そこには、直径4Mほどの球体が存在し、彼女がその中心で浮遊した瞬間、その球体の内側が輝く。
無数の光のラインが球の内部を周回し、その一部が彼女へと繋がる。

彼女は、舟の隅々まで感覚が行きわたるのを感じる。
あらゆる部位は、惑星への降下前となんら変化はない。ただ、軌道上で捕獲し、疑似情報と疑似エネルギーによって生かされている“生物”以外は

舟は、それまでただの金属の塊だった。しかし、動力炉と演算装置を再び組み込まれ、その役目を与えられ、その歓喜に身を震わせる。

「さ、おそうじおっそうじ~♪」

球体正面に直径二十センチの穴があく。そこを望遠鏡でのぞきこめば、正面の惑星がすんなりと見えるだろう。
それは、球体から先端までに物理的に空いた穴だった。

それに向かって、彼女は並行に二本の腕を伸ばし、お互いに手のひらを向ける。
その間に形成される、黒い穴としか言えない、直径5cmほどの球体。

それは、音もなくすっとその穴へとすいこまれ、その穴の中で時間を凍結されて、秒速100kmほどで舟の先端から飛び出す
地殻にくっきり5cmの孔をあけながら一直線に飛翔し、その惑星の中心部に到達した瞬間時間凍結解除、時空間に空けられた孔に、時空ごと全てが呑まれていく。
三次元空間が、螺旋を描いてねじれていく。恒星の自転軸の傾きを感知した。この恒星系の終焉は間もなくだ。

それまでの僅かな時間の間に、舟は質量を虚数化、物理演算推進で光速の約8倍に加速して、その恒星系を離脱する。

どうしてわざわざこのような舟を、木星型惑星三つ、地球型惑星16個を破壊してまで作ったのだろうか?
この程度のことならば、彼女だけでも易々と行えることである。

それに対する回答としては、疲れるから嫌だ、が全てであった。

その舟は、ISの延長部品に過ぎない。打鉄の浮遊装甲とほぼ同じ扱いである。
ISが無ければ価値は全く同じといっても過言ではない。すなわち、平等に意味が無い。

この舟の機能としては、ISによる物理法則書き変えの省力化、高速化、安定化、量子容量増大化、そして暇つぶしの空間しかない。
1kmという全長は、小型化に小型化を進め、一ミリも無駄の無い空間設計を実現しての大きさである。

巡航速度にある船内で、バニーガールは、その頭部を開くと中から麗しい美女が現れる。ただその頭部のウサミミは、頭蓋に突き刺さったままであった。

<<あ、ちーちゃん?わたしよわたし!………最愛の束さんからのラブコールだよ?もっと喜んでくれてもいいんじゃないかな>>
<<いまね、アンドロメダ銀河にいるの。でもぜんぜんつまんな~い。どこの光景もちっとも変わらないんだもん>>
<<でもね、少しづつ近づいてってるよ!>>
<<じゃあねちーちゃん!愛してる!>>
虚空への投げキス。

「う~ん、きられちゃった…なんでかな、わたし何かわるいことした?」
首をかしげ、むむむと唸る。

「ま、いいや!ち~ちゃんがツンデレなのは今に始まったことではないのだ」

「ささ、実験じっけ~ん」

球体の下部に穴があき、彼女はそこに吸い込まれるように入る。
生物が捕獲されたゲージへと向うために。










































物理法則を書きかえられる、という意味がわかっていただけただろうか。

これに似たことは、リミッターを切ったすべてのISが行うことができる。

しかし、IS同士が対峙すれば話は別だ。
自分の慣性質量を1億トンにしたとしても、相手方のISからの慣性質量関渉によって、それは500kgほどまで容易に減退させられる。
体を剛体で覆っても、剛体をぶつけられればダメージを負う。
ISが発射する実体弾が、ISに非常に有効なのはこのためである。
表面に散布された絶対防御こそが、最大の武器なのだ。

また、絶対防御も無駄に分厚く塗りたくれば、他のISからの関渉で容易に剥離してしまう。
ISが決闘において地面などからも衝撃を受けるのはこのためだ。


重力崩壊を地球表面で起こしたいとしよう。IS単体で太陽系を消滅させるブラックホールを形成するのに約三時間ほどかかる。
他のISは、ニュートリノ、ビックス粒子の挙動、時空間の曲率半径変化、その兆候を敏感に感じ取る。

三十分あれば世界中のISが集結し、そのような愚行を行おうとするISを数の暴力で滅殺できる。

自分に足し算をするだけでなく、相手に引き算を強要できるのが、ISの強みであるのだ。


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