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No.24592の一覧
[0] とある世界達の反逆戦争(とある×シャナ×東方×ネギま)[雷](2011/04/02 15:36)
[1] 第一話『焰と時』[雷](2011/02/14 17:36)
[2] 第二話『焰と時・Ⅱ』[雷](2011/02/14 17:36)
[3] 第三話『焰と時・Ⅲ』[雷](2011/02/14 17:37)
[4] 第四話『焰の悩み・道と神』[雷](2011/02/14 17:38)
[5] 第五話『時と道の激突』[雷](2011/02/14 17:39)
[6] 第六話『最凶と最弱』[雷](2011/02/14 17:40)
[7] 第七話『世界と全ての生き物よ』[雷](2011/02/14 17:42)
[8] 第八話『灼熱の揺らぎ』[雷](2011/02/14 17:43)
[9] 幻想郷・プロローグ『始動』[雷](2011/02/14 17:34)
[10] 幻想郷・第一話『地の人形』[雷](2011/03/01 15:36)
[11] 幻想郷・第二話『虹の翼』[雷](2011/03/06 12:03)
[12] 幻想郷・第三話『天さえも知らぬ思いを』[雷](2011/03/09 16:19)
[13] 第九話『子供に振り回されるのは大人の役目』[雷](2011/03/25 17:47)
[14] 第十話『すれ違い都市』[雷](2011/03/31 14:00)
[15] 第十一話『電撃姫と木の演奏者』[雷](2011/04/02 15:37)
[16] 第十二話『炎と時』[雷](2011/04/06 16:50)
[17] 第十三話『そして物語は加速する』[雷](2011/04/12 16:59)
[18] 第十四話『ジャッジメント』[雷](2011/04/18 14:44)
[19] 第十五話『龍族とジャッジメントと』[雷](2011/04/30 12:31)
[20] 第十六話『悪人と善人』[雷](2011/05/04 17:56)
[21] 第十七話『──前の平和』[雷](2011/05/08 16:31)
[22] 第十八話『自覚』[雷](2011/05/12 11:57)
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[24592] とある世界達の反逆戦争(とある×シャナ×東方×ネギま)
Name: 雷◆c4b80eb2 ID:10285d3b 次を表示する
Date: 2011/04/02 15:36



OPMusic Bad Apple!! feat.nomico














プロローグ『始まりの刻』













「さて、アレイスター・クロウリー」

学園都市に存在する、窓の無いビル。
その中の空間は漆黒の闇。
機械の光が星の如く点滅し、闇を照らす。
ぼやけた視界の中、中心にそびえ立つ巨大な培養機の中に居る人間は、"ソレ"を見る。
逆さまの瞳が映す"ソレ"は、一言で述べるなら蜃気楼。
金の色を放つ、光の歪み。
決まった形を持たず、ユラユラと、ただそこに不安定に存在しつ続ける、何か。

「今回の"戦場"はここに決まった訳だが……私は楽しみでたまらない」
「……」

歪みがある空間から、空気の振動では絶対に発することの出来ない、そう思わせる言葉が放たれる。
培養機の中で逆さまに浮かぶ、緑色の手術着を着た彼は無言で返した。
彼のそんな友好が欠片も感じられない態度に、歪みが左右に首を振ったように動く。

「つれないな。何か喋ってくれればいいのに」
「貴方を喜ばせて、私に何の利益がある?」
「やれやれ……君は少し無駄な行動が持つ、楽しさという物を理解すべきだね」

何処までも上から目線の言動。
ほんの少し苛つきながら、アレイスターは言葉を返した。

「もう用は済んだのだろう?早く帰ればどうだ?」
「帰れとは……酷いな。私は一応『神』なのに」
「世界を生み出して起きながら、遊びのために使い潰す存在が『神』か。どうしようも無いな、この世界は」
「ふむ。確かにそうだな」

声の主は否定しなかった。

「そういえば、こんなセリフがあったな。『世界はいつだってこんな筈じゃないことばかりだ』と」
「その言葉に私は全力で同意しよう」
「おぉ、ひどいひどい……」

歪みは、光を失い、闇へと溶けてゆく。

「ではアレイスター。また会おう……『戦い』の後、君が生きていたならば」
「出来れば会いたくは無いな。貴方の存在は、私を酷く不愉快にさせる」
「ふふっ……ならば尚更会いたくなるな」

声がプツリと、突然切れた。
歪みも消え、まるでそこには、最初から何も無かったかのようだった。

「……」

声が消えてから、彼は暫しの間沈黙を守る。
やがて、
空間が横一閃に"開かれ"た。
何も無い、ほのかな光が満たす空間なのに、まるで"隙間(スキマ)"の如く、それは切れ目を広げてゆく。
縦に二メートル程裂け、暗いぽっかりとした扉のような空間。
暗闇の奥に、何かの目が光った。
ギョロリと、単眼の眼は百を超え、暗闇からアレイスターを見る。

「は~い♡お久しぶり」

ニョキリと、空間から誰かが顔を出した。
気楽そうな声を発したのは、美女。
黄金を伸ばしたような金色の髪に、紫の結晶を思い浮かばせる瞳。
貴婦人のドレスを着て、部屋の中なのに日傘をさすその姿は美しい。
こんな意味不明の出現さえしなければ、だが。
女性の出現の仕方は特に気にしてないのか、アレイスターは彼女に普通に話しかける。

「八雲紫、そちらはどうだ?」
「まぁまぁ、って所かしら?こちらの神やら幽霊やらの力を使ってある程度は世界も安定してるわね」
「そうか。ならば余り強力な者達は出せないか」
「そうねぇ……いざとなったら幻想郷に無理矢理何人か叩き込むわ」

彼等の会話は、第三者から見れば訳の分からないものだ。
だが、彼等以外に居る人間も居ないため、第三者に分かるように会話する必要は無い。

「手は?」
「結構揃ったわね。『贄殿遮那』に『零時迷子』。『黄昏の姫御子』に『闇の魔法』。そして私の所の『博麗の巫女』に」
「こちらの『幻想殺し』だ」

彼女の言葉を引き継ぐように、最後の手の名前を述べた。
日傘をさした女性……八雲紫は美貌を呆れで歪めながら、

「……普通の神々なら十回は殺せそうな戦力ね」
「相手が普通ならば、な」

即答。
彼等は他にも大量の戦力を持っている。
だが、だがそれでも、あの『神』に勝てるかと言われると、首を傾げざるを得ない。

「頼りになるのは貴方の所の『幻想殺し』かしら?むしろ彼が居たからこそ、貴方は『反逆』などする気になったのでしょうけど」
「否定はしない。が」
「?」
「いい加減、『終わらせる』べきだろう?」
「……クスッ。その通りね」

そう同意してから、


紫の纏う雰囲気が、変わった。


まるで、今すぐに火がつきそうな油を瞬時に身に纏ったかのような、緊迫感というのを肌が焼けるかのように放ってくる。
その姿に、先程までの淑やかな美女の姿は無い。

「じゃあ、踊りましょうか。まずは私を従えなければお話しになりませんわ」
「君は賛同してくれているだろう」
「何も無しに女性を陥そうだなんて、男性としてどうなのでしょうね?」

芝居がかかった敬語。
紫は口元を怪しく歪め、日傘を畳んだ。
心無しか、隙間から覗く目が光を増す。

「全く、他にも説得しなければならない者達がいるというのに……」
「そういうのは若い者達に任せましょう。面倒ですし」
「……まぁ、いい。プランに問題は無い」

声が、紫の"後ろから"聞こえた。
紫は其方を向かない。
ただ"目の前の"培養機に入ったアレイスターを見る。
彼女の背後に出現した"二人目"の彼は、手を前に差し出し、何かを掴み取る。

「……では」
「踊りましょう」


瞬間、二人の姿は掻き消え、




窓の無いビルを揺るがす程の震動が、『外』から伝わった。






夜の街、"何故か誰も居無い"大通りのど真ん中で、二人は対峙していた。

「なるほど、術式を設置することで莫大な力を出すタイプの魔法か……相手に不足は無いぜ」

少女の声は、"空中から"響く。
月を背景に、箒に跨り浮く姿は、魔女。
黒い三角帽子を抑え、浮かぶ金髪の少女は"男口調"で告げる。

「……やれやれ。何でこんなことになっているのやら……まさか学園都市で魔術師と会うなんてね」

宙に浮く少女を見上げるのは、身長二メートルの男だった。
"黒い親父服"に身を包んではいるが、神父さんというには余りにも姿が無気味過ぎる。
指輪や香水、紅く染めた髪が目立つ彼は、面倒そうに、

「まぁ、"焼き尽くす"だけなんだけど」
「へへっ、そう簡単に行くかな?」

箒の上で少女は、歯を見せて笑いつつ、

「私に勝ったら、色々教えてやるぜ?"普通の魔法使い"たる私のこととか、何でこんなことになっているのかとかな」
「あぁ、じゃあ無理だね」
「んっ?」

少女は不信気に男を見下ろす。
何時の間にか取り出したタバコを咥えつつ、彼は、

「だって、灰とどうやって会話すればいいんだい?」

そう、タバコの先端に火を灯しながら言った。
暫くぽかんとしていた少女だが、言葉の意味を理解してとびっきり凶悪な笑みを浮かべる。

「言ってくれるなオッサン神父……!」
「僕は十四歳なんだけどね、時代遅れの魔女」

"太陽のような閃光"が、少女の手元から漏れ出す。
それを大して気にかけず、男はタバコを横合いに投げ捨てた。

「後悔しても遅いぜっ!?」
「生憎と、後悔するような行動はしていない」

少女の手から光が放たれ、男の手に"炎剣"が生まれた。


そして、衝突。






ギィィィィンッ!!
と、甲高い金属音が鳴り響く。
音源は打ち合わされた二本の"刀"からだった。
ただし、刀は長い。刀身二メートルはある。
それらを軽々振るうのは、二人の"剣士"。

「若いのに中々、やりますね……」
「それはどう、も!」

"サイドポニーの少女"の刀から、雷撃が迸った。
金色に光るそれを瞬時に察知し、白い腹出しTシャツに片側を限界まで切り裂いたジーンズを履いた女性が飛び退く。

「"魔術"では無い……?」

衝撃波が襲いくる中、彼女は呟き、今は考える時では無いと思考を変える。

「すみません……ですが、切らせてもらいます」
「そう言われて簡単に切られる程、馬鹿ではありませんよ?」
「はい、分かってます……今のは、私の自己満足のためです」

サイドポニー少女からの言葉に、彼女は少しだけこの少女と仲良くなれるような気がした。
だがしかし、今は戦う時だ。

「"神鳴流"──」
「……」

少女が言葉を紡ぎながら、大地を蹴って迫る。
対抗するため、彼女は刀を鞘に納め、

「雷光、剣!」
「フッ!」

己の力を込め、一閃。


そして、衝突。





「チッ……」
「なる程、君は完璧に無敵じゃないんだな」
「うっせェンだよ。"蛇"なンぞに跨りやがって」

ビルの上で、白い髪に紅い目の彼は文句をかます。
文句を言われた当の本人は苦笑して、

「仕方が無い。何せ余は"祭礼の蛇"なのだから」

口調が変わっている。
遠くから響いてくるような、男の声。
見た目高校生の彼には全くもって合わない声だが、彼が立つ足場の蛇は答えるように甲高い音を上げる。

「はっ、随分と趣味が悪ィな」
「そう?結構気にいってるけどね」

自分のセンスが否定されたのが悲しかったのか、彼は右手に持つ大剣を肩に担ぐ。
片手持ちのそれは、ビルの屋上に居る彼を傷付けたものだ。

「時間もねェ。とっと終わらすぞ」
「そうだね。時は金なり、だ」

血を流しながらも、彼はその歪んだ敵意の表情を緩めない。
彼等は、戦いの最後の会話を終わらせる。

「行くぞ、"悪党"」
「行くよ、"超能力者"」


そして、衝突。






「あーあ、面倒くさいことに……」
「大丈夫?」
「誰に言ってんのよ」

突然、建物が崩壊したにもかかわらず、"三人"が居る場所は無事だった。
まるで、見えない壁に阻まれたかのように瓦礫が周辺に落ちている。

「"れいむ"ちゃん、助かったわぁー」
「ちゃん言うな。第一あんた、馬鹿みたいな量の"魔力"があるんだから自分で防ぎなさいよ」
「え、えへへ……」
「笑って。誤魔化した」
「ウチ、そういう戦い関係の"魔法"は苦手なんよぉ……」

苦笑いする少女に、巫女服を着た黒髪の少女が突っ込む。
二人共黒髪のロングで、綺麗な髪だった。
そんな二人を横目に見つつ、何故か"脇の露出した"巫女服を着た少女は、

「……仕方無い。サービスよ」
「えっ?」

バラバラと、"札"が突然現れ、少女の周囲をクルクルと舞い始める。

「情報代と、ご飯代。感謝しなさいよ。普段ならツケにするんだから」
「借金は。余り褒められないと思う」
「借金じゃない、ツケ」
「同じことじゃ……」

札は宙で"霊力"による力を放出してゆく。
そんな中で、彼女は後ろの二人の言葉を無視しつつ、

「さ、てと。私に喧嘩売ろうってのは何処のどいつ?」

"巫女"とは思えない、交戦的な笑みを浮かべた。





「ぐ、がぁぁっ!?」

ビルの壁面に叩きつけられ、彼は壁を突き破り、ゴミのように吹き飛ぶ。
吹き飛びながら、なんとか体勢を立て直す。

「なんで、"雷化"が……?」
「信じられねぇって顔だな」
「!」

彼が吹き飛んで来た穴から現れたのは、"赤い学生服"に身を包んだ"ホスト風"の若者。
茶髪をかき揚げつつ、彼は"赤い髪"の少年に教えてやった。

「雷になっての移動……理論は分からねぇけど、雷として動くってことはだ。充分科学の力で抵抗出来るよなぁ?」
「あ、なたは……」
「一つ、教えてやる」

"木製の杖"を強く握り締めている少年を、立って見下ろしながら、

「俺の"未元物質"に常識は通用しねぇ」

白く、巨大な"翼"を広げた。








「ふーん。あんた等使えそうね。ちょっと力貸しなさい」
「ふぇぇぇっ!?ま、待って下さい!わ、私"ネギせんせー"を探さないと……」
「ミ、"ミサカ"もあの人を探さなきゃって"ミサカはミサカ"は~!?」
「我が非情なる拉致人、"マージョリー・ドー"、もうちっと優しくしてやればいいんじゃねぇか?」


「テメェなんだ!?なんで私の"原子崩し"が防がれる!?」
「悪いわね。私、普通じゃないの」
「チッ!化け物が!」
「……"黄昏の姫御子"だったときから、知ってるわよ。そんなこと」


「小僧……何処に"隠れて"いた?」
「へへっ、敵にんなこと教える訳無いやろオッサン」
「ちょ、"小太郎"君!」
「……なるほど、その"女の力"か。ならば其方から片付けるとしよう」
「やらせるか!"夏美姉ちゃん"には触れさせんわ!」
「"千変"を舐めるなよ、小僧」


「"悠二"と、戦う」
「……それで、いいのかよ」
「うん。戦って、私は一緒に進む」
「そっか。んじゃ、俺も手貸すよ」
「……貴様は女子を見たら助けずにいられないのか?」
「えっ?いや、だって……」
「「…………ハァ」」
「何故に息ピッタシのため息!?」







誰もが戦い、誰もが思う。
真実を知り、彼等は前を向く。
とある小さな世界で、大きな戦いが起こる。


とある世界達の反逆戦争 ~The world a crossing.










世界と

人々が


交差する時




物語は始まる














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