0079年12月1日。ズム・シティ公王官邸。
「地上からの敵前逃亡、如何責任を取る、キシリア」
ギレンは冷たく言った。地上からの撤退に関する詳しいデータが既にギレンの元にまで届いていたことを、彼女は予測できていなかった。地上攻撃軍は彼女の軍であり、軌道上に打ち上げた際に、時間や航路データが一定時間を経るとウィルスによって破壊されるよう、プログラムを組んでいたからだ。
これは、機密保持のためとされていた。実際、取り残された地上軍では航路データの破損により軌道上の経路が予測出来ずに打ち上げが11月28日を境に止んでおり、宇宙攻撃軍の回収も現在まだ続いているが、一両日中には終了する―――打ち切ることが決定されていた。
「貴様が航路データを損じたおかげで、地球からの兵力撤退が阻害され、我がジオンは多くの戦力を地上に失う結果となった」
「既にオデッサからはジオンが10年戦えるほどの鉱物資源を上げております。兄上」
キシリアは言った。視線にひるんだ様子はない。
「我が艦隊で用意させている新型の投入もあれば……連邦に大打撃を与えることも可能でありましょう」
航路データの消去、か。敵前逃亡を楽に進める思惑もあるだろうが、航路データを消去した最大の理由は他にある。恐らく、軌道上へ打ち上げた物資がジオン本国に届けられた物資と量が異なるのだろう。キシリアが地上に降下した後も、サイド6の民間会社を通じてジオン本国への資源輸送に協力させたことは伝わってきている。書類上は徴用したこととなっているが、キシリア機関のダミー会社であることは疑いないだろう。
そして、運び去られた物資の行き先は、追った限りではグラナダ。しかし、グラナダの港湾部を探させても、そしてグラナダ市の何処を見渡しても、そんな資源はなかった。確かにまわされた資源はグラナダ市のジオニック社でリック・ドムやゲルググ、艦船となっているが、それは書類に乗っている方だ。
気になって追跡調査をさせたところ、驚くべき場所に資源が集積されていた。月の裏側、ゼブラ・ゾーンだ。
ゼブラ・ゾーンとは月の裏側にあるサイド3を更に離れ、地球・月間ほどの距離にある重力だまりのことである。歴史においては木星へ向け地球圏を脱出する船団が中継基地としていた廃棄コロニー改造の基地、「アンブロシア」がおかれていた宙域である。宇宙世紀0122年あたりには、シルエット・フォーミュラの舞台ともなった所だ。
宇宙世紀初期に計画され、今は軌道上に観光名所として残されている、旧地球連邦首相官邸コロニー「ラプラス」に代表されるスタンフォード・トーラス型やベルナール型のコロニーは、各サイドに設置されるコロニーが島三号型コロニーになることが決まると、まだそれほど数が揃っていなかったこともあり、月の裏側から外宇宙へ向けて投棄された。
この投棄されたコロニー群が、L3ポイントより更に離れたアステロイドベルトの重力に掴まったのがゼブラ・ゾーンだ。既に「アンブロシア」の建造は終わっているらしく、ミラージュコロイドを搭載させたアステリオン、ベガリオンによる偵察では、運用が行われてから久しいようだ。継続しての諜報を行わせているが、流石に中にまで侵入を行うのは、ここの存在が公表されていないため、厳しい。
そして、地球から持ち去られた資源は、8月から始まった、島三号型コロニー設置にあわせて、搬入され始めたのである。手順は簡単で、コロニー落しの際に被害を受けた、サイド2首都島行政区のコロニーやサイド5、ルウム戦役で被害を受けたコロニーなどをリサイクルする名目の下、第二次ブリティッシュ作戦が無期限延期となった段階で2基のコロニーを確保。ゼブラ・ゾーンへ輸送し基地コロニーとすると共に、廃棄コロニーの中に資源を溜め込み、秘匿していたというわけだ。
こりゃあ、キシリアもこの戦争の先行きに見切りはつけ始めているな。実際、マ・クベがア・バオア・クーを脱出するとき、キシリア派の人間が迷わずアクシズに逃げる算段をしていることからも、この時点で、地球を失った時点で戦争の敗北と判断して、アクシズ逃亡の準備を進めているのだろう。
となると、Zのハマーンの立場が実はキシリアだった可能性もあるわけか。こりゃ、木星に関しては少し考えなきゃいけないかもしれない。キシリアは臆病者だが、軍人ではなく陰謀家や政治家として考えるなら、臆病はむしろ必須の要件だ。宇宙に戻ったことでまたぞろなにかやりださなきゃいいが。
「ガラハウ少将」
「はっ」
ギレンの言葉に敬礼を返す。
「連邦軍の攻撃第一波は何処に来ると思うか?」
「……ソロモンでしょう。ア・バオア・クーとグラナダは、それぞれサイド3やNシスターズなどの基地の援護を受けやすい位置にあります。ソロモンは、現在食料や民生品をサイド1に頼っていますが、逆に言えばそれだけで、援軍の投入がしにくい位置にありますから」
ギレンは頷いた。
「私も同感だ。キシリア、貴様はグラナダで再編した戦力をドズルの下に届けるようにせよ。地球失陥の責任を取り、貴様を准将に降格する。しかし、ソロモンへの戦力移送には権限を要する為、今この場で貴様を少将に戻す」
どういうことだ?一旦准将にした上で少将に戻す?そりゃ降格処分で准将にすれば、グラナダに対する指揮権を失うし、当然キシリア派がうるさくなるだろうから、少将に戻さなきゃならん。けど、そんなことなら降格を言い渡す必要はない。
「ガラハウ。グラナダに対する指揮権をお前に移譲し、先任権限で貴様の下にキシリアをつける」
……はーい、死亡フラグ来ました。
第25話
ギレンの前を退室した私は、新しく配下となったキシリア閣下を従えて公王官邸の廊下を歩いていた。
下にキシリアを抱えるなんてどんな死亡フラグだよそれ!毎日が鉄火場!?ああ、これからジオンで過ごす際には絶対に姉さんズと一緒かよ、とか思っていたら、あっちもあっちのほうで私なんかの下につく気はさらさら無い様子。
「私に命令しようなどと考えるほど、ガラハウ少将殿も考え無しではありますまい?」
とか言ってきましたよコンチクショウ。そりゃ命令なんぞするつもりもないけど、そう面と向かって言われるとムカツク。まぁ、実際キシリアをNシスターズに入れるわけにもいかない。本音を言えば彼女にはさっさと死んでほしいのだが、それはそれで困るのだ。
「殿って、閣下、其処までなさらなくとも」
「今の私は少将の指揮下にありますので、言葉の上で地位は明らかにしておきませんと。それで?」
「まぁ、そうですね。部下とするにも問題がありますし」
「どうされる、少将殿?」
キシリアが試すように聞いてくる。
「あなたの下についている考え無しのバカどもはどうにか出来ますか?」
キシリアはマスクの下の口元をゆがめた。
「既に少将殿の部下でありましょう。部下の把握をなさらないとでも?」
おう、そう来たか。バカな部下の責任をすべてこっちに推し被せる気マンマンですね。主にマレットとかマ・クベとかシャアとか。
「把握はしているつもりです。ニュータイプ部隊を如何使われるおつもりですか?」
キシリアがついて来いという仕草をし、公王官邸の中に用意されているらしい、彼女の部屋に入る。応接間のソファに座り、ガラス棚からグラスを、ワイン専用らしい冷蔵庫からワインを出してくる。勿論断る。この女性と飲んだ後に死亡とかありえすぎる。
「ガラハウは酒を嗜まぬか」
口調が変わった。表向き配下に入るが、実際そうではないということを言いたいらしい。
「むしろタバコですかね。宜しい?」
キシリアはムッとしたようだが頷いた。よし、いいぞ。一発反撃は出来た。むなしいけど。
「ガラハウ、貴様ならフラナガンの研究がどういうものかを知っているはずだけど、如何思う?」
ため息を吐いた。証拠こそないが、こちらが定期的にフラナガンの研究施設を襲撃しているのは知っているらしい。まぁ、現状で襲撃をかける勢力が我々しかいないのもあるが。
「無茶振りが過ぎますよ、少将。私が「そんなことを知っているはずがありません」」
「ガラハウ、ここに盗聴器は仕掛けられていない。緊張する必要はないぞ」
私は鼻で笑った。NT能力はあるし、相手がこちらにどういう感情をもっているかも大体は理解できる。だからといって目の前の女性を信用する気にもなれないし、必要以上の情報を洩らすつもりもない。それに、この女性の先ほどのセリフの意味は、盗聴器を使ってはいないが別のものを使っているということを意味している。
携帯電話が振動を始めた。メールが届いたようだ。内容は「配管の工事が終了しました。次回も是非わが社にお申し付けください!サービス一番、合資会社マリオ・ドカン建業」、とのこと。同時にキシリアにも何かが届いたようで、先ほどまで親密そうだった顔が一気に険悪になった。
まぁ、そりゃそうだろうなぁ。盗聴チームがまた一つ消えたわけだし。あとで聞いたところによると、盗聴器そのものは使っていないが、FBIなどが良く使う、窓の振動などで音声を読み出す機械を使っていたようだ。
状況がどうなっているのか理解したようで、口調が元に戻る。
「少将殿は私を信用していないようだな?」
「キシリア閣下を信用するとは……無謀な方もいたものですな。鏡を見たら額に肉とか書いてありませんか?そういう方って」
キシリアの顔が引きつる。いかんなー。負け続けなのはわかるけど、耐性無いよ?うちのミツコさんなんか、何回スパロボの主人公たちに辛酸を舐めさせられたことか。それでもめげずに悪巧み続けてらっしゃるんだから見習ってもらわないと。アレ?もしかして結構毒されてきた?
「……少将殿は面白いことをおっしゃる。私のところにもそうした人材がほしかったのだがな」
「いても使わなかったらおしまいですよね」
空気を読まずにうんうん頷き、一人で結論を出した風を装って話を逸らした。こんなことを続けていたら、いつまでたっても話が始まらない。
「キシリア閣下の所にも、地球から撤退した部隊が帰還を開始しているはずですので、ソロモン、ア・バオア・クー、月面の戦力が2対2対1になるように配備させていただきます。実質的に突撃機動軍の編成ですね、規模小さいですが。我が親衛第2軍団はNシスターズより撤退。本拠を移します。できるなら三拠点すべてに援軍をまわすことが出来るところへ」
「Nシスターズはどうなさるおつもりで?」
「条約どおり中立化させます。まぁ、後々のことを考える時期にも来ていますし」
そういうとキシリアの表情が変化した。瞑目し、鼻を鳴らす。
「少将殿、シャア少佐のニュータイプ部隊を連邦のニュータイプ部隊にぶつけようと思うのだが、どうだ?」
「無駄遣いもいいところですね」
キシリアは窓に体を向けた。こちらの話を聞く気はないようだ。
「独立300戦隊、という名前で編成しようと考えている。少将殿お気に入りのフラナガンから、何名かパイロットを回して」
其処まで言ってこちらを振り向いた。
「少将殿のところからも出してほしい。フラナガンからの要望もあるし、何よりもジオンの勝利のために」
「目的は。どのように運用されますか。あなたが人間をどういう風に扱うかについては仄聞するところが多くありますが、あまりいい噂を聞きません。大事な部下を派遣して、使い潰されたりしたらたまったものじゃありません」
私は言った。冗談じゃない。下手を打てばせっかく作った自軍の戦力同士で戦闘をかけなければならん。要求してくるのは恐らくセレイン。下手をしたらセレインVSアムロとか、どこのGジェネDSだよ!?な展開になることは必至だ。勝てるとも限らないし。乗せるのもエルメスなんて微妙な代物だしなぁ。
「第一、私への見返りは?」
「人の革新」
私は鼻で笑った。
「失礼致します。夢想家と話す口を持たないもので」
キシリアの眼光が鋭さを増す。ふん、ザビ家の人間が何処かしら、ジオニズムに対して何かを感じているという感覚はやはり当たりか。思えば末期のジオン・ダイクンの後継者がギレンであり、若きジオン・ダイクンの理解者がデギンである、と。となれば、キシリア・ザビは『どのジオン・ダイクン』を好むのだろう。なんとなく笑えてきた。誰もが彼の本質を知る事無く、誰もが自分の望む彼を見る、か。どこの真っ裸だ?
「少将殿……何が可笑しい?」
「いいえ、なんとなく。話が無いのでしたら、失礼致しますが……よろしいでしょうか?」
キシリアは言った。
「独立300戦隊の設立は兄上も御承知だ。確認してくれて良い」
なるほど、手配りはおさおさ怠りは無いということか。いや、そろそろ私も旗幟を明らかにすべきなのかもしれない。
「承知しました。指揮権は当然いただきます。編成もまぁ……考えましょう。シーマ艦隊も併せますので。少将、今週中に師団級の部隊をソロモンへ。人員とMSは揃っているはずですので」
キシリアは頷いた。
「了解した、少将殿」
部屋を退室するとドアの前に秘書官のアイリーン女史が立っていた。どうやら、御丁寧に出てくるのを待ってくれていたらしい。
「閣下、お時間宜しいでしょうか?」
「急ぎの用件のようですね」
アイリーンは頷くと冊子を取り出す。表題は新設機動艦隊の司令官職に新補。一枚めくるとキシリア少将をグラナダ司令として根拠地司令の任に据え、ソロモンへの援軍を編成次第、移動としている。
受け取って冊子を開く。新設機動艦隊は現在、キシリア艦隊所属となっているグワジン級戦艦アサルムを接収後旗艦とし、親衛第2軍団所属巡洋艦を以て編成。またキシリア艦隊のうち、グラナダ防衛に用いるもの以外をも戦力とす。母港はカラマ・ポイントに設営の宇宙乾ドック「ネクタル」、もしくはゼブラ・ゾーン設営の公国軍基地「アンブロシア」を使用のこと。
「「アンブロシア」?初めて聞く名前ですが」
「キシリア閣下設営の基地です。以前は木星公社からのヘリウムを積み替えていた積み替え港でした」
なるほど、あの基地に関してはジオンの最高機密だったわけだ。無酸素発電設備にヘリウム3の安定供給は不可欠。MSのジェネレーターにも、だ。それに用いるヘリウムをあそこでどうにかしていたと。……そうならなんでこちらの耳に届かない?木星公社なんて結構うちの手が入り込んでいるから、ヘリウムの積み下ろしなんてやっていたらどこかで引っかかるぞ?
不信感はアイリーン女史にも伝わったようだ。
「表向きはそうなっておりますが、実際はキシリア様設営の木星への逃走用施設です。ジオンの敗北を示唆するような行いは許せませんが、設営を行ってしまった以上、有効活用せねばならないと総帥はお考えです」
ふむ、総帥府直轄の諜報機関がキシリア機関を出し抜いたのか。地上に何もかもをおいてきた身の上とあっては仕様が無いのかもしれない。しかし今度は今度で困ったことになった。キシリアとギレンのパワーバランスを図り、その間で泳ぐことで生き残りをしてきたが、パワーバランスが崩れてギレンが暴走する危険性を考えなくてはならなくなってきた。
いや、違うか。絶大な自信家のギレンだ。ソーラ・レイの件もあるし、宇宙に上がった連邦軍に大打撃を与えることぐらいは考えているはずだ。ソロモンを如何扱うかだが、キシリア艦隊の戦力を接収するとなると……グラナダをもらったほうが良いのだが、それだとキシリアがいる場所が無くなる。カラマ・ポイントにせよ「アンブロシア」にせよ、月が本拠……そうか。
流石ギレン。優秀だ。うっすらとではあるが気づき始めたのか?いや、もう気づいているのかもしれない。いかん、ヤバいぞ。だましおおせるとは思っていなかったが、まさかキシリアを押し付けてくるなんて考えもしていなかった。
「どうされました、閣下?」
声に反応してセシリアを見る。なんとなく、髪型が残念な気がしたので指摘してみた。
「髪は後ろに流すか、編んだ方が映えると思うよ、女史」
「はぁ、……ありがとうございます」
あっけにとられたのか、セシリアはそうですか、とだけ、この女性には珍しい、呆け顔で言ってくれた。
キシリアの権力が低下し、ギレンがこちらの動きに気づいて月と私を切り離す動きに出た以上、私のほうもどうにか対応を考えなければならない。幸い、キシリアの権力と保有する艦隊戦力が低下したおかげで、ゼブラ・ゾーンの「アンブロシア」基地がこちらの管轄下に入ったのは幸いだった。
流石に民生用区画を備える「アンブロシア」にプラントを設営することは出来ず、また恒久的にゼブラ・ゾーンにプラントを設置するわけでもないため、移動可能なプラントを有する基地として、不要になっていた小惑星ペズンを接収。ここに移送可能な小プラントを設置した。一年戦争が終了次第廃棄するつもりなので、RPを変換するというよりは、ポイントを使用するための施設だ。
この小惑星ペズンをゼブラ・ゾーンに配し、艦隊母港として運用することとして何とか勢力圏の構築が完了した。Nシスターズからの撤退が完了すると早速ギレン、キシリア系の諜報部隊が暗躍するが、ジオン側に協力して久しい、レンジ・イスルギ社長率いる太洋重工のお膝元では動きにくい。連邦側も、ジオンの勢力が後退する分にはかまわない、との判断を下したようで、月条約の発効と共に月面の3分の2が中立地帯となった。
シャア率いる独立300戦隊が指揮下に入り、またキシリアからグワジン級アサルムを旗艦とする―――あとで知ったが、回されて来た艦隊はマ・クベのものとなる予定だったらしい―――艦隊を奪い取ることになった結果、キシリアの艦隊戦力はドズルの支援に部隊を回すと、ほぼ原作結末どおりの戦力にまで減少した。
ここまで勢力が減少すれば、副官トワニングの言もあろうし、キシリアの動きは戦争終結まで、予想外の行動が出来ないほどには抑えられたといってよいだろう。おかげでキシリアの代わりに色々とやる羽目になってしまったが。というか、キシリアから正式に配置換えになったことで、さっさとホワイトベースとやらせろとシャアから矢のような催促が来ている。
同様の内容がフラナガン機関からも寄せられており、強化人間であるシャリア・ブル、シムス中尉を使ってのブラウ・ブロの実験を行いたいらしい。第13独立戦隊は予定では明日打ち上げ、3日後の4日にはルナツーに入港予定のはずだ。フラナガンの情報は既に渡っているらしいから、恐らくソロモンが終わったあたりで、か。
仕方ない。あまりいい感じはしないが……シャアにはある程度、好きにやらせるより他にあるまいな。
今回のポイント使用はシーマ艦隊の使用MSをアップグレード。シーマ艦隊用MSはRFゲルググとした。これによって生じた余剰のゲルググMと、キシリア艦隊や本国防衛隊から回ってきた艦船で分遣隊を作り、カーティス大佐を艦長としてダニガン予備役中将に司令官を御願いした。詳しい編成は設定集に譲るが、ソロモンやア・バオア・クーに回す艦隊と、サイド3およびゼブラ・ゾーンの防衛に回す艦隊の2つとなった、という訳だ。それに、いい機会だから姉さんの生き残りを掛けて、カスタム機を生成しておこう。中身別物は基本だけど、シーマ・ガラハウとなるとやっぱりアレだよね。
この二つの艦隊であと一ヶ月を戦い抜く、か。気は抜けないな、やはり。姉さんたちと合流したら、相談の上で戦力の向上を考えなくちゃいけないな。
ポイント表を見たら、キシリアのおかげでこれからポイントが-30000されるらしい。呪いのアイテムか何かか、あの紫。
悲しくなった。