躍動し始めた宇宙は貴賎に関わらず人々を巻き込んでいく・・・
そして、平穏無事を誰よりも好むヘイン・フォン・ブジン伯も時代の渦中に飲み込まれようとしていた。
赤髪「星を見ておいでですか…」
金髪「ああ、星はいい」
なんかお二人さん、また背が伸びたとかどうとか、下らん会話でストロベッてやがるよ
この会話で察しのいい人は今がアスターテ会戦直前の艦橋ということがお分かりいただけたと思う。
仲良く金赤が戦況を分析している間は、手持ち無沙汰になるので、こいつ等との付き合いを振り返ってみることにする。
少し、後ろを振り返ってみることが人には必要だと俺は思うんだ。前しか見てない暴走野郎の横にいるとなおさらな
~幼年学校時代~
いや、最悪だったね!ラインハルト派と思われたせいでクラスからは総スッカン。よく喧嘩もしたしな。もちろん全勝だった。
クラスメイトをバッタバッタなぎ倒す赤金コンビ。その時、俺は複数人に関節技をかけられ、タコ殴り…
嫌になって登校拒否しようとしても赤金に腕をつかまれ、連行される宇宙人のように毎日学校へ
~一軍人時代~
晴れて軍人になり疫病神とオサバラとは行かず、三人仲良く腐れ縁
食料も燃料もない極寒の作戦で死にかけたり、更年期障害の始まった女の刺客に狙われるなんてしょっちゅうよ!
あげくに、赴任先でお決まりの乱闘やるわで俺だけタコ殴り状態はもう日常茶飯事でまいっちゃう♪
たまに火曜サスペンスの乗りで安心してると上から小麦粉袋に押しつぶされ全治三ヶ月(赤髪はいつも金髪しか助けません)
ようやく戦地から開放されて、久々のセレブな晩餐会…金髪もたまには良いところに呼んでくれるぜ
と、思ったら…例の爆発テロ晩餐会ですよ!もちろん、赤髪は「ラインハルト様~」と連呼で俺は眼中に無し
でも、救助隊に翌日瓦礫の山から掘り返されるまで気付かないって、友達としてどうよ?
その後、金銀たらしと疾風助けに行くときは、なぜか俺だけ拷問係さんの電気鞭でビリビリされるわで、いままでホントろくなことない
ヘイン大将はここに宣言する。あの二人は大嫌いだ!!!ささっと死んでしまえ!!!
・・・ヘイン・フォン・ブジン伯・・・銀河の小物がまた一粒・・・・・
~END~