北部方面西側空域
ファットアンクルを含む数十機ものヘリの編隊が、東から西へと移動を行っていた。というのも、陸路での撤退だと時間が掛かる場所にいた部隊は空路にて撤退していた。部隊ごとに少数のヘリが派遣されていたが、西に撤退するときは合流し大規模な輸送ヘリの編隊が形成されていた。その姿はある意味で圧巻だった。
が、連邦軍がそんな部隊を見逃すはずも無かった。輸送機とはいえヘリよりも遥に速い固定翼機のオルコスや鹵獲ミデアは敵機の襲撃を受けずに済んだが、足の遅いファットアンクルや戦闘ヘリ部隊は連邦軍戦闘機部隊の襲撃を受けて少なくない損害を出していた。
ジオンの戦闘ヘリはMi-24 ハインドのように機体に兵員や物資を乗せる事が可能であり、更に言えば戦闘ヘリである為にある程度攻撃を受けても自衛できるだけの性能を持っていた。そのため今回のような人員を輸送する際には重宝する機体だった。
・・・とはいえ、相手が戦闘機となると話は違う。人員を乗せている為に運動性は低下しており、頼みの武装も基本的に対地用なので後ろから迫ってくる戦闘機を撃つ様にはできていない。故に、必死に逃げ回るくらいしか戦闘ヘリには打つ手は無かった。
とはいえジオンも馬鹿じゃない。戦闘ヘリの護衛として戦闘機部隊をつけているので、ある程度ならば対処できると予想していたのだ。連邦軍も自身の撤退に忙しく、仮に戦闘機を差し向けてきたとしても、その数は少数だと判断していた。が・・・
『捕捉した。これより敵ヘリ部隊に攻撃を開始する』
「こちらヘリ部隊、限界以上に人員を積んでいるので速度が出ない! 支援してくれ!」
「敵機がヘリ部隊に攻撃を仕掛けています!」
「ヘリを攻撃させるな、各機ヘリを狙う敵機を優先しろ!」
輸送部隊の護衛についている戦闘機部隊はドップ9機、ジャベリン9機の18機のみ。一方攻撃を加えてきている連邦軍戦闘機部隊は40機を超えている。2倍以上の兵力の前に苦戦せざるを得ない。戦闘機部隊も手一杯だったのだ。
「味方の数が足りん、俺達だけじゃ守りきれんぞ」
『敵機を突破した隊はヘリを狙え。生かして返すな』
「て、敵の攻撃を受けた、高度が下がる!」
「エンジン不調!? さっきの攻撃のせいか・・・このままだと落ちるぞ、総員対衝撃体勢をとれ!」
「くそ、また1機ヘリが落とされた! 敵の追撃が激しい、誰でもいいから助けてくれ!」
『ファットアンクルを落としたが、敵機が後ろに付いた!』
『慌てるな、打ち合わせ通りにやれ。制空部隊は敵護衛機を撃墜し安全を確保せよ』
「畜生、ヘリ護衛という足枷が無ければもう少しはうまく戦えるのに・・・被弾した、脱出する!」
『敵機撃墜! 一撃離脱をすることができないフィッシュもどきを優先的に狙え!』
更に、ヘリの護衛という枷が付いているせいで自由に戦う事ができず、そのせいで護衛の戦闘機部隊も敵機の数に押されて撃墜されていく。
特に不幸なのはジャベリン戦闘機だろう。格闘戦に優れたドップはともかく、一撃離脱戦法に優れたジャベリンは本来の戦い方ができずに翻弄され、1機、また1機と容赦なく落とされていく。気がつけばドップは4機、ジャベリンは全機が撃墜されていた。
『敵機はドップのみだ、一気に叩き落せ』
「くそ、ジャベリンが全部落とされてるぞ! このままだと全滅だ!」
そう悲鳴を上げるドップ戦闘機部隊だったが、そこでようやく待ち望んだ知らせが入ってきた。そう、友軍部隊の到着だった。
「戦闘空域の各機へ、こちらはオルコス改空中指揮管制機のアジルエだ。現在そちらに友軍戦闘機部隊の増援が接近中、到着まで1分を切った。部隊名は地球方面軍第156航空隊、アクィラ隊だ」
アクィラ、その単語を耳にした瞬間、戦闘機部隊とヘリ部隊からは歓声が上がった。
「アクィラ・・・黄色中隊か!?」
「黄色中隊が来てくれたか・・・各機、エースにばかり働かせるなよ!」
彼らが見つめる先には急速に接近する5機のジャベリン戦闘爆撃機の姿があった。それもただのジャベリン戦闘爆撃機ではなく、主翼両端と機体下部を黄色に塗装された機体だった。
『13より全機、連邦軍機を始末しろ』
『了解。撃墜します』
5機の黄色いジャベリンは散開し、連邦軍戦闘機部隊に向かっていった。その数分後・・・連邦軍航空隊で撤退できたのは、両手の数で数えられる程度だった。
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最終防衛ライン
ジオンが構築した最終防衛ラインは殿部隊が展開を完了していた。あちらこちらにデコイが設置され、両腕に75mmガトリング砲を取り付けた弾幕形成専門の旧ザクや、両肩に180mmカノン砲を取り付け両腕にマシンガンを構えたザクタンク、モビルスーツ用の即席塹壕に身を潜め狙撃体勢をとるザクスナイパーに、同じく即席塹壕から砲塔だけを覗かせるマゼラアタック・・・そして航空攻撃によって破壊され、黒煙を立ち上らせ炎上する兵器群。
そう、既に最終防衛ラインは連邦の航空攻撃を受けていたのだ。その攻撃は激しく、高高度からはデプ・ロックの絨毯爆撃、低空からは75mm自動砲を持つ対地攻撃機のAF-01 マングースの編隊からの一斉射撃、その中間、高度4000m前後からフライマンタによる急降下爆撃が防衛陣地に対して行われたのだから。防御陣地を築いていたとはいえ、出し惜しみなしといえる圧倒的な航空戦力の前に部隊は半壊したのだった。
もちろんウェイパに展開していた殿の戦闘機部隊が迎撃戦闘に参加し、地上部隊も対空砲火によって多数の敵機を撃墜したが、それでもウェイパ方面に敵機を通さないようにするのが精一杯といった状況だった。
そしてその十数分後、今度は連邦軍の自走ロケット砲や自走砲による準備砲撃が数分間続き、その最中に連邦の地上戦力が彼らの視界に飛び込んできた。61式戦車を先頭に進撃し、その後を歩兵戦闘車や装甲車が続き、遥か後方からは砲撃が行われていた。61式の射程に入るまで砲撃を続けるつもりなのだろう。
そうこうしているうちに射程に入ったのか61式戦車は射撃を開始した。その射撃の多くは分かりやすいデコイに向かって放たれており、なおかつ移動しながらの射撃な為に命中精度は低下していたが、それでも被弾し破壊された本物の兵器が出てきた。そして連邦軍部隊が彼らの視界に入ってしばらくしてから、展開する部隊に通信が入った。
「・・・決死隊各機へ告ぐ、我々がここで時間を稼がねば撤退行動中の友軍が全滅する。我々の任務は友軍の撤退完了まで時間を稼ぐ事だ、それまで連邦を通すな! ・・・最後に、この任務に志願してくれた事を感謝する。各個に攻撃始め!!」
その言葉が伝わると同時に一斉に陣地の部隊が発砲した。MS-05L ザクスナイパーが135mm狙撃用レールガンやビームライフルで狙撃し、モビルスーツを優先的に破壊していく。ここを突破されたら撤退作業中の友軍を攻撃される事になるのだから彼らも必死だった。だが、相対する連邦軍も必死だった。ここを突破しなければ戦死か降伏かを選ばなければならないという背水の陣な為に攻勢も激しい。
1機、また1機と防衛部隊が減っていく。その消耗率は当初の予想をはるかに上回るスピードで、戦闘開始から1時間経過した時、防衛戦力は当初の10%程度まで低下していた。軍事用語ではなく一般的なイメージでの、文字通りの全滅だった。
が、彼らが命を賭してまで稼いだ時間は無駄ではなかった。1つの通信が防衛部隊の指揮を取る隊長機に入ってきたからだ。
その内容は『ウェイパから脱出船団出航完了。ユーコン級潜水艦2隻とオルコス及び鹵獲ミデアが君達の為に待機している。陣地を放棄し速やかに撤退されたし』
「たった今ウェイパを輸送船団が出発したそうだ、我らの任務は果たした。・・・皆良くやってくれた、これより各自の判断で行動せよ。ウェイパには我々を回収する為の部隊がまだ残っているそうだ。私は最後の突撃を敢行し、1人でも多くの敵兵を道連れにして諸君が撤退する時間を稼ぐ。 ・・・・・・皆は撤退しろ」
そう部隊の指揮官が述べた数秒間、沈黙が漂った。そしてそれを打ち破ったのはこの死地にいる部下達の返答だった。
「・・・こちらザクJ第5小隊、隊長1人だけ行かせるわけにはいきませんよ、我々も御供させていただきますよ」
「そうそう。決死隊として・・・いえ、必死隊として死ぬ事前提で志願してるんですから、ここで降伏なんて不完全燃焼もいいとこですよ。ザクF第11小隊も突撃に加わります」
「今更ですね。突撃の際に支援射撃は必要でしょ? 残弾僅かなれど、我らザクキャノン第17小隊は支援射撃を行います」
「こちらワッパ隊。我々の仕事はこれからですよ? 敵陣に突入してミサイルや爆薬を仕掛ける時を待っていたのに、それをせずに撤退しろと? それはお断りしますよ」
「あ~あ、皆熱いですねぇ。この流れだと断れませんし、どの道我々の足では撤退できませんし、捕虜になれるかどうかも疑問です。マゼラアタック第17中隊残存機、吶喊します」
「・・・どいつもこいつも死に急ぐ馬鹿ばっかだ。だけど、仲間の為に散るっていう心意気は嫌いじゃないですよ。部隊の仲間も散ったし、さっき被弾して脚部が逝かれたんで動けません。自分だけとなってますが第107独立狙撃部隊所属、ザクスナイパーは狙撃を続行します」
「・・・・・・らしいですよ隊長? せめて我々は我々を回収する為に、今もウェイパに留まり続けている連中を逃がす為に時間を稼ぎましょうや」
次々と寄せられる返答は言い方は様々だったが、その全てが最後の突撃に参加するという内容だった。もし仮に降伏したとしても連邦軍が彼らを捕虜にするかと聞かれると、その答えは限りなくNOといえる。彼らも脱出に専念しており、捕虜という余分な荷物はもてないのだから。そんな中で降伏してきた場合、連邦がとるだろう手段は2つある。1つはそのまま武装解除してその場に解き放つ事。だがこれは武装解除する時間が掛かるのが問題だった。よって可能性が高いのはもう一方、降伏を無かった事にし、敵として一掃することだった。当然ながら南極条約違反だが、切羽詰っているときにそんな事を気にするとは思えない。これが彼ら必死隊の考えだった。どうせ死ぬなら1人でも道連れに、そう考えても不思議ではなかった。
それに・・・予想より激しい消耗率のせいで、今となっては撤退を開始してもそのまま前進し続ける連邦軍にやられるというのが現状だった。今ここで生き残っている兵達は、それを理解していたのだった。
「・・・すまんな皆。よし、これより突撃する! 我等の死様、連邦に見せつけよ!」
「ジークジオン!!」
「ジオン公国に、栄光あれ!」
そう言いながら部隊は最後の突撃を敢行した。とはいえ、遮蔽物から飛び出して突撃を行った事で、連邦軍の火力を正面からまともに浴びる事となった。戦車砲弾が、ミサイルが、砲撃が、ありとあらゆる火器が彼らに放たれた。散り際に何かを叫ぶ者もいれば、一言も発することができずに死んでいく者もいる。とはいえ、彼らからの攻撃で連邦軍も少なくない被害を負った。走りながらマシンガンやバズーカを撃っていた為命中率こそ低かったが、それでもまとめてバズーカで歩兵が吹き飛ばされ、スクラップ一歩手前の半壊したザクが最後の力で跳躍し低空を飛行していたマングース攻撃機と差し違えたり・・・特に隊長機は最後の通信をウェイパに送信した後にシールドを構えてスラスター全快で敵陣に突入し、敵の密集しているところで盛大に自爆を行って、周辺に展開していた戦車や装甲車を吹き飛ばした。
そして防御陣地に残って攻撃を続けていた部隊も、これでもかと言わんばかりの砲弾やロケット弾によって殲滅されていった。最後の突撃を開始してから十数分後、そこにジオン側の生存者はいなかった。
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船舶は既に出航しており、ウェイパの港に残っているのはユーコン級潜水艦2隻とその護衛についているズゴックが3機、先程出航して西へ進路を取る輸送船とそれを護衛する鹵獲フリゲート艦1隻だけだった。ただし空路の方はまだまだ残っており、鹵獲ミデアやオルコス輸送機が野戦滑走路で殿部隊を回収すべく待機しており、その護衛にマゼラアタックから派生した対空戦車のマゼラフラックや、設置型の対空機関砲及び対空高射砲が展開していた。その一方、持ってきたはいいが積み込めなかった物資があちらこちらに山とつまれており、それらには自爆用に地雷や各種砲弾薬といった爆薬が設置されていた。
そんな中、臨時の北部方面軍の指揮所にされた潜水艦に通信が飛び込んできた。
「報告します、殿部隊より通信が着ました!」
「そうか、合流まで後どのくらい掛かると言っている? それと敵の侵攻状況もだ」
だがその問いに通信兵は表情を曇らせながら続けた。
「それが・・・・・・読み上げます。『我残存戦力極僅か、現時点で撤退は不可能と判断し、死して友軍撤退の礎にならん。今すぐ撤退されたし、撤退部隊の幸運を祈る』以上です・・・」
「・・・・・・あの馬鹿野郎共め。絶対回収してやると言ったのに逝きやがったか」
しばらく指揮官は黙祷を捧げた後、全部隊に通信を入れた。
「全部隊へ告げる、最終防衛ラインの部隊は我々を逃がす為に玉砕した。これより我々最終便は撤退に移る。彼らの死を無駄にせず、残る全員が無事に撤退できるよう死力を尽くせ」
その命令後、対空戦車を急いで回収した輸送機部隊はすぐさま離陸を開始し、同時に護衛についていたズゴックをユーコン級が回収して出航、港外へ出たのを確認した直後に潜行していった。
時間にすれば30分にも満たない時間であるが、これでもギリギリだったといえる。その十数分後、連邦軍の先遣隊がウェイパを射程に捕らえ、その数時間後には連邦軍の本体がウェイパに到着したのだから。
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ウェイパを占領した連邦軍は即座に戦車や装甲車といった陸上兵器を放棄し、脱出用に待機していたミデア輸送機やベヒーモスを含む陸上戦艦に多くの将兵が乗り込んでいった。それこそベヒーモスの航空機用甲板にも人が溢れるほどに。そしてその結果、離着艦できなくなったベヒーモスの艦載機は他の連邦軍航空機と同様にジオン軍が使っていた野戦滑走路に着陸していた。流石に直前まで使用していただけあって、滑走路への破壊工作はできなかったのだ。
ビッグトレー艦内
「報告します、展開していた地上部隊の人員、全員の乗艦が終了しました。モビルスーツ隊を除く陸戦兵器は全て放棄しましたが、時間が足りず爆破等の適切な処置ができなかったのが少なくない数あるとの報告です・・・後、陸上戦艦の甲板上にも兵を乗せているので艦砲射撃はできません」
「残っていた戦車砲やミサイルで破壊するという案は弾切れで実行不可能な部隊も少なくないか・・・まぁ仕方あるまい。多少の通常兵器が鹵獲されるのも織り込み済みだ。東南アジア方面の友軍におこなった支援要請の結果は?」
「シンガポール周辺地域が攻撃された為に混乱していますが、クパン海軍基地から駆逐艦1隻、フリゲート艦2隻が我々の支援の為に出航。ソエ空軍基地からフライアローとTINコッドの混成部隊1個中隊と空中給油機が出撃した模様です」
「そうか・・・ベヒーモスの飛行甲板も人で埋まったから空中給油機はありがたい。後方の航空基地は?」
「既に補給を終えた航空隊全機は離陸、補給整備に関わっていた人員もミデアに全員搭乗完了、こちらも離陸したとのことです。ですが基地の破壊は時間が無いので中途半端にしかできなかったとのことです」
「わかった。ジオンの追撃が無かったのが幸いだったな。ジオンの動きは?」
「強行偵察機フラットマウスが1時間前に偵察した時点では北部の包囲のみに留めているようです。あちらも我々が逃げるという事は分かっていると思われますので、恐らくは追撃して窮鼠猫を噛む、になりたくないのでは?」
「それはありがたいが上空警戒及び対潜警戒は怠るなよ? 全軍に通達、我々は一気に撤退するぞ。追撃はあるものと思って行動せよ!」
その十数分後、連邦軍は渡海を開始し東南アジア方面へと脱出。そしてそれを止める術を、ジオン及びVFは保有していなかった。
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「連邦軍はオーストラリア大陸からの脱出に成功した・・・か。まさか両方取り逃がす事になるとは思わなかったよ」
「仕方あるまいガルマ、こちらも予想外のことが多すぎた。今は北部戦線にいた部隊の多くを脱出させる事ができ、想定以上の被害が出ずにオーストラリア全土を制圧できた事を喜んでおこう」
「・・・それもそうだなシャア。ところで、トリントン基地の核はどうなっている?」
「まだガウに積載中だが、予定通り48時間以内にはブースター装備のコムサイに搭載できるとの報告が来ている。とりあえずは順調だな」
「そうか・・・わかった。すると問題は地上側ではなく宇宙側か・・・予定よりも早く終わったせいで、核の運搬部隊とその護衛が到着するのに時間が掛かるからな」
「そういえばこの作戦、KG-82の予定が一部変更になったらしいな」
「ああ、この書類を見てくれれば色々分かるよ・・・色々とね。護衛部隊を一部変更するとのことだ。ツィマッド社の依頼で開発した新装備を運用する部隊を投入するらしい」
「・・・ふむ、新型装置搭載のモビルスーツ3機を搭載した輸送艦を中心とした部隊か。・・・良く分かった、しかしこの部隊も哀れだな。茶番に付き合わされる事になるのだから」
「ああ、これがまさか偽装工作だなんて思わないだろう。エルトランも思い切った事をする・・・・・・さて、それじゃあ私は通信室に行って来る。キシリア姉さんにトリントンに核兵器が存在し、それをこちらが無事確保した事。そしてそれを核貯蔵施設のあるグラナダに運搬する事についての報告をしないといけないからね」
そう言ってガルマはガウの通信室へと足を進めていった。茶番劇の開始を合図する為に・・・