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No.2193の一覧
[0] 機動戦士ガンダム ツィマッド社奮闘録(現実→UC)[デルタ・08](2007/12/29 19:02)
[1] 第2話[デルタ・08](2006/08/07 23:26)
[2] 第3話[デルタ・08](2006/08/08 14:00)
[3] 第4話[デルタ・08](2006/09/05 16:19)
[4] 第5話[デルタ・08](2006/08/11 22:36)
[5] 第6話[デルタ・08](2006/08/21 12:27)
[7] 第8話[デルタ・08](2006/09/05 16:16)
[8] 第9話[デルタ・08](2006/10/06 09:53)
[9] 第10話[デルタ・08](2006/10/06 09:54)
[10] 第11話[デルタ・08](2006/11/07 11:50)
[11] 第12話[デルタ・08](2006/12/26 13:42)
[12] 閑話1[デルタ・08](2008/01/01 20:17)
[13] 13話(別名前編)[デルタ・08](2007/07/01 00:29)
[14] 14話(別名中編)[デルタ・08](2007/07/01 00:22)
[15] 15話(別名中編2)[デルタ・08](2007/07/01 00:27)
[16] 16話(別名やっと後編)[デルタ・08](2007/07/01 00:31)
[17] ツィマッド社奮闘録 17話[デルタ・08](2007/07/30 11:55)
[18] ツィマッド社奮闘録18話[デルタ・08](2007/08/16 12:54)
[19] 19話[デルタ・08](2007/08/31 13:26)
[20] 簡単な設定(オリ兵器&人物編) [デルタ・08](2007/08/31 13:47)
[21] 20話[デルタ・08](2007/10/11 19:42)
[22] 21話[デルタ・08](2010/04/01 01:48)
[23] 22話[デルタ・08](2007/12/25 15:59)
[24] 23話[デルタ・08](2007/12/31 18:09)
[25] 閑話2[デルタ・08](2008/01/01 20:15)
[26] 24話[デルタ・08](2008/02/24 17:56)
[27] 閑話3[デルタ・08](2008/05/23 11:31)
[28] 25話[デルタ・08](2008/07/29 14:36)
[29] 26話[デルタ・08](2008/10/18 17:58)
[30] 27話[デルタ・08](2008/10/31 22:50)
[31] 28話[デルタ・08](2009/01/18 12:09)
[32] 29話[デルタ・08](2009/03/18 17:17)
[33] 30話(又は前編)[デルタ・08](2009/04/02 16:07)
[34] 31話(別名後編)[デルタ・08](2009/05/14 22:34)
[35] 閑話4[デルタ・08](2009/06/14 12:33)
[36] 32話[デルタ・08](2009/06/30 23:57)
[37] 33話 オーストラリア戦役1[デルタ・08](2010/04/01 01:48)
[38] 34話前半 オーストラリア戦役2-1[デルタ・08](2010/04/01 01:45)
[39] 34話後半 オーストラリア戦役2-2[デルタ・08](2010/04/01 01:46)
[40] 35話 オーストラリア戦役3[デルタ・08](2010/08/26 00:47)
[41] 36話前半 オーストラリア戦役4-1[デルタ・08](2010/08/26 00:40)
[42] 36話後半 オーストラリア戦役4-2[デルタ・08](2010/08/26 00:40)
[43] 37話[デルタ・08](2010/12/24 23:14)
[44] 38話[デルタ・08](2010/12/26 01:19)
[45] 閑話5[デルタ・08](2011/01/04 12:20)
[47] 39話 前編[デルタ・08](2012/09/30 17:14)
[48] 39話 後編[デルタ・08](2012/09/30 17:23)
[49] お知らせとお詫び[デルタ・08](2015/04/03 01:17)
[50] ツィマッド社奮闘禄 改訂版プロローグ[デルタ・08](2016/03/11 19:09)
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[2193] 20話
Name: デルタ・08◆d442d9e1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2007/10/11 19:42
8月21日

・・・・・・・・・・・・あ、久しぶり。社長のエルトランです、なんとか生きてます。 
・・・・・・1ヶ月近く意識不明なってましたが(汗
いや~今も病院のベッドの上なんだが退院までもう一週間くらいかかるらしい。まぁ今月末には退院できるだろうといわれてるよ。

え? あれからどうなったんだって? ・・・う~ん、簡単に言えばなんとか撃退(っていうか撤退してくれた?)できたとしか言いようがないよ。
あの時秘書が庇ってくれなかったら艦橋のすぐ近くで爆発を起こしたセイバーフィッシュの爆風で死んでただろうし、ミサイルのほうもハイネセンが横から割り込んで盾になっていなかったら確実に戦死してたな。 ・・・秘書を含めアウロラの艦橋にいた者の大半は戦死か重症を負ったんだ。秘書は背中に多くの破片が刺さり即死だったといわれている。
そして私は爆風の衝撃で盛大に庇ってくれた秘書ごと吹っ飛ばされて全身を強打、意識を刈り取られてそのまま病院直行だったんだが意識を取り戻したのがつい先日のことだったんだ。1ヶ月近く意識不明だったことには驚いたけど幸い会社は重役の面々がなんとか現状維持でがんばってくれてたみたいだ。正確に言えば私を支持している社長派と呼ばれる者達ががんばってくれたんだ。社長派以外の派閥、まぁ明言はしないけどVFを解体すべしという意見もかなり出ていたみたいだ。まぁ一番過激な意見はVFを軍に編入させて人件費と設備の大幅な削減をしようってのだし、しかもその編入先はギレン派閥とキシリア派閥に分かれいてガルマ・ドズル派にはほとんど戦力を回さないっていう意見だったから聞いたときには呆れたけどね。 ・・・後でその重役のスキャンダルを送りつけたら次の日に辞表を提出して出て行ったけど。

話を戻そう。後で今回の報告をまとめた書類を見たんだが、それにはマゼラン1隻とサラミス2隻、ミサイルフリゲート4隻を撃沈しサラミス1隻を大破ないし中破させることに成功、敵機(セイバーフィッシュとパブリク、それにボール等)を最低でも30機以上は撃墜したと書かれていたけどこっちの被害のほうが甚大だよ・・・鹵獲戦艦トータチスとレダ級のハイネセンが沈没。空母エウロパ、防空艦アブキール、実験艦アウロラは辛うじて沈没だけは免れたというレベルの大破で、再戦力化はかなり時間がかかりそうらしい。一番被害が少なかったのが中破で収まった護衛艦のレダっていうのはなんだかなぁ~・・・それに加えモビルスーツ隊の損害は装備を含めて見なかったことにしたいくらいだし(涙)まぁデータはなんとか回収できたからいいけどね。

しかし、例の連邦艦隊はルナツーを発進した艦隊だったらしい。しかも調査したら私を狙った暗殺であるという証拠が出てきてスパイ探しにうちの諜報部はやっきになってたよ。連邦軍に潜り込ませている『草』からの報告では今回の襲撃作戦の目的は何れかの艦船に搭乗しているジオン重要人物の暗殺であるといわれていたらしい。まぁ艦を特定されなかったのは不幸中の幸いだろうね。だから敵機は満遍なく艦隊全てを攻撃していたわけだし、艦が特定されていたら間違いなくパブリクのミサイル全てがアウロラに降り注いでいたことだろう。
で、その情報源なんだがどうも調べれば調べるほど作戦の発案者はエルラン中将あたりみたいなんだ。そう、マ・クベと内通しているスパイのエルランなんだ。もうこれはキシリア派の仕業と考えて間違いないだろうってことでうちの諜報部は捜査を進めていたらしいけど、調べてみると事前にこういうルートを進みますよってわざわざサイド3の港湾管制局に通達した馬鹿がいたみたいなんだ。申告するのにそんな詳しい予定航路と目的を申告する必要はないっていうのにだ。

で、調べた結果・・・その申告した人物ではなく港湾管制局の人間が黒だったよ。どうも管制局の方から詳しい航路や予定を聞かれたらしく、ついそれに答えてしまったというのが真相らしい。 ・・・その管制局員なんだが詳しいことを聞こうとしたらしいんだが、傷ついた艦隊がサイド3に入港したその日に『偶然』事故にあって死んでいたことが分かったんだ。
・・・どう考えても口封じです、本当にありがとうござい(略) まぁそれは置いといて、それが判明した時点でうちの諜報部は昏睡状態の私を搬入した病院(ツィマッド社直営病院)の警備を増強させていたらしい。まぁ何事もなくすんだけど、何があるか分からない状態だから油断はできないよ。

しかも・・・艦隊の襲撃と同時にサイド6においてあった研究施設が連邦の特殊部隊に襲撃されて初期型のビームライフルと少なくない数の研究者を誘拐されるとは思ってもいなかったな。しかもザニーの改造型を使ってまで・・・連邦版サイクロプス隊かよといいたいところだがこっちは逃亡に成功してるってのが気に入らないな。民間船にカモフラージュした高速艦で潜入&逃亡されたから追撃が間に合わなかったらしい。
あ、ちなみにミノフスキー博士が連邦に亡命したのが72年、さすがにこちらにきてすぐだった為ツィマッド社の足元が固まってなかったから亡命を防ぐことはできなかったんだ。だから史実通りにガンダムは開発されていると思って間違いないだろうね。

しかし放置プレイ(核爆)してたルナツーのせいで痛手を被るとは・・・ツィマッド社の戦略上放置していたほうがメリットがあるから放置していたんだが攻略すべきなのかなぁルナツー? あれがあるおかげでVFの宇宙軍は軍に編入されずに済んでいるんだし、護衛艦艇とかの拡張もスムーズに行えたんだが。
まぁ連邦はルナツーにいる友軍を助ける為に絶えず地球から物資を打ち上げていて、それを襲撃・強奪することで敵の戦力を低下させツィマッド社は奪った物資で少し楽ができるっていう一石二鳥だったわけなんだが・・・意外とこの強奪した物資っておいしいのよね~食料や日常生活で必要な物資に加え軍事物資も多く、中にはルナツーの将兵に渡す軍資金(軍票)とかも積んでたりするわけだし。まぁ鹵獲できるのは稀だけどね。

・・・・・・で、意識失ってた間に起こった最大の問題点は、先月末に行われた暫定主力機選定試験だろうね。予想通りジオニック社はザク改を出してきたわけだが、危うくドムがザク改に負けかけたみたいなんだ。
曰く、『宇宙でも地上でも使えるザク改の方がコストパフォーマンスがよく、汎用性も大きい』『既存の生産ラインの改修だけで量産が可能だ』『機体に(若干の)余裕が持たせてあり、今後の改修でビーム兵器の運用も十分可能』とのことだ。ちなみにそれを主張した者の多くはギレン派かキシリア派だった。

・・・うん、どう考えても陰謀です。本当に(略) ・・・ごほん、とにかく、たしかにザク改の『既存の生産ラインが流用可能』っていうのはメリットだろう。汎用性が大きいのもドムの価格が高いことも認めよう。
だけどドムシリーズの、正確に言えば地上用のドムと宇宙用のドムとの変更点っていうのはほとんどないんだ。ただ大まかに言えば地上用は熱核ジェットエンジンだけど宇宙用は熱核ロケットエンジンに変更し、防塵処理等の地上戦用装備を廃し脚部と腰部にスラスターを増設したものがリックドムといっても過言ではない。まぁ簡単に言えば部品の互換性は高いということだ。
次に『既存の生産ラインの流用』だけど、そもそも開戦直前にはプロトタイプとはいえドムシリーズは実戦配備されており、既に生産ラインは存在するということだ。それにザク改だって従来のザクから流用できる部品は限られている。話では従来のザクから流用できる部品は公式では6割未満、酷い話だと2割以下だと言う話だ。
後、『機体に余裕が持たせており今後の改修でビーム兵器の運用も可能』 ・・・もうドムシリーズのパンフレット見たのか疑いたくなるね。元々ドムシリーズは将来の発展性を持たせる意味合いで機体には十分な余裕を持たせて設計されている。まぁその性で若干史実のよりは大型化したっぽいけどコンセプトとしては連邦のジムのように発展性があるってことだ。更に言えば完成したリックドム、及びドムには『ビーム兵器の運用が可能』なように設計されている。エネルギーチャージの長いビームバズーカも試作品だが存在するし、試作ビームライフルも欠点の洗い出しが完了している。まぁ量産を優先させたから攻撃力は低いかもしれないけど、十分な射程と威力を持っているものができている。
更に言えば『宇宙でも地上でも使える』これについてだが、ドムF型、通称ドム・フュンフだが、宇宙でも地上でも使用可能という機体が開発プランに存在する。これは教育型コンピューターに地上・宇宙の機動を入力されており、戦場を選ばずに戦闘行為が可能となっている機体だ。もちろん熱核ロケットエンジンだから長時間のホバー走行はできないが、代わりに脚部ロケットブースターによる高機動戦闘が可能になっている。まぁぶっちゃけた話リックドムは地上では機動力が(ホバー走行できないだけ)減少するが、最低でも旧ザクを上回る運動性は発揮できるのだ。まぁこれはもちろん地上用の機体制御ソフトをインストールしてあるという前提条件がつくけど、あの足は飾りではないのだよ。 ・・・まぁ宇宙専用機として脚部丸ごとスラスターに換装したタイプも存在するんだけどね。
とにかく、ドムの発展性は折り紙付で性能もザク改よりも上だ。だけどやたらキシリア派とギレン派が難癖つけてきて(ドムまたは両方を採用すべしって言う人もいたがギレン及びキシリア派では少数派だった)危うくザク改に負けかけたんだけど、ドズル&ガルマ派の擁護とビーム兵器で廃棄処分の戦艦を撃沈してみせたことが救いになって、今回のコンペでは一般兵にザク改を、熟練兵にドムシリーズを配備するというハイ・ローミックス方向で決着がついたよ。 ・・・まぁ妥当というべきか判断に迷うけどね。ただ、ザク改とドムシリーズの性能が高かったために次のコンペは未定になって、実質今回のコンペが次期主力モビルスーツ選定試験になったということは予想外だったな。未定とはいえ次のコンペではジオニック社はやっぱりゲルググをだしてくるのか疑問だが・・・今度タクマ社長にカマかけてみるか。まぁそうなってもギャンは開発しない予定だし、作っても実験機扱いだろうけど。 ・・・個人的にギャンマリーネとかかっこいいなぁとは思ってるが(爆)

まぁそれはさておき、現時点での最大の問題は・・・・・・有能だった秘書が戦死したことによる圧倒的な仕事量の増加ってことだな(号泣)もう病室でも仕事におわれる日々ってのは勘弁してほしいよ、早く新しい秘書雇わなきゃ身が持たない・・・・・・それはさておき今度の秘書はかわいい女の子がいいなぁ、早速募集しとくか(核爆)

まぁ今回の襲撃は反省すべき点が幾つもあるからなぁ。まず第1に情報の流出に対する問題。どんなところから洩れるか分からない以上、情報の流出は完全には防げないって事だな。後はそれをどう致命傷にさせないかってことだ。第2に艦隊の防空面だ。空母は1発の直撃が命取りになる、それを改めて思い知ったよ。あれが酷くなったのがミッドウェー海戦ってことかそうですか。第3に、他方向からの飽和攻撃に迎撃が追いつかなかったって事かな。いくら多くのCIWSを装備していてもそれを上回る量の攻撃部隊を完全に食い止めることは不可能だということがわかった。あれだね、物事に完璧という言葉は無いって奴だ。まぁこれは護衛艦艇の増強と艦載機を運用した防空網の構築ってことである程度は解決するだろう。問題は・・・

「社長、我が社のHPにまたハッカーが。現在修復作業中ですがこれで今週だけで3回目です」

「・・・仕立て人はやはり?」

「はい、優秀なハッカーを破格の高額で雇って調査させただけあって、分かりました。星は公国の情報機関です」

「・・・・・・何やってんだかこの国の情報機関は、戦争相手の連邦ではなく身内の企業に攻撃を仕掛けるって」

「まぁうちが目障りなのは分かりますけど嫌がらせもいい加減にして欲しいですよ。うちの企画広報はうんざりしてます、自分も含めて」

「まぁ一応抗議だけはやっとくけどあんまり効果ないだろうな・・・すまんな、苦労を掛けて」

そう、派閥争いだよこんちきしょう! こればっかはなぁ・・・(涙) あ、ちなみに報告してるこの人はうちの企画広報課のトップね。一応秘書の真似事をしてもらってる。もちろん臨時報酬はだしてるけど。

「まぁ仕方ないですけどね。 ・・・ところで社長、この前言っていた企画ですが通りましたよ」

「・・・・・・企画?」

「ええ、ひとつは社長が襲撃される直前に前秘書が送ってきたもので、『72時間働けますか!?』という名前の栄養ドリンクです。ツィマッド社社員から社長までもが愛用しているという触れ込みで販売しようということになりました」

「・・・・・・アレか、あのなかばヤケクソになって作成した企画書の」

「基本は疲労回復と目の疲れ等に効くということですが、サイド3では手に入りにくい漢方薬等をサイド6経由で輸入し為に高価になりましたが現在市販されている合成型栄養ドリンクよりも効能は高くでたので十分ペイすると思われます。用法ですが疲れてると思ったときに飲むように開発された為、一日に5本以下なら特に体に影響はあまりありません。後、味が若干あれですが後に残らない仕上げとなってますので問題ないかと思われます」
「試供品ができたら持ってきてくれ。後色々と忙しい部署に差し入れとして持ってってやれ。疲労回復と試供品の感想を聞ける一石二鳥だからな。っと、聞き忘れたが人体に悪影響はないよな?」

「十分安全であることは既に確認されております。空腹時に飲んでも大きな影響はでないことがこれまでの試験の結果判明しております。後差し入れ先の感想が良好でしたら社内で先行発売でいいですか?」

「頼む。で、もう一つの案とは?」

「社長が提案したゲームセンター設置型の実物と同じ操作方法のモビルスーツアクションゲームです。機密情報の流出を恐れたので操作システムは旧ザクと同じに設定しており、旧ザクをモデルにしている為開発元のジオニック社との共同開発ということで開発は進んでおります。またサイド3限定設置ですので連邦のスパイが使用すると言うのはほぼ考えられないと思われます。プレイヤーは旧ザクに乗ったパイロットという設定でカタリナ戦役における宙間戦闘ミッション、第1次降下作戦時におけるオデッサでの戦い、第2次降下作戦におけるニューヤークでの戦闘で最後にキャリフォルニアベース攻略作戦でラストとなっております。機体は作戦前に武装の選択、作戦終了後に機体のカスタマイズができるようにし、戦闘中は友軍としてVFやジオン正規軍が登場します。ラスボスはスコアによって連邦のビッグ・トレー2台と、停泊中の連邦軍太平洋艦隊主力という2つのヴァリエーションを考えており、裏技でヅダを選択可能にしています。後技術部では新米パイロットの最新シミュレーターを流用しプロトドム等の操作方法にしてはどうかという案がありますが・・・」

「流石にそれは流出した場合洒落にならんからな。もうある程度流出してしまった旧ザクと同じ操作方法なら万が一流出しても被害は最小限で収めれる。よって却下だ。それとアップデートできませんってことはないだろうな?」

「それは大丈夫です。将来的にはゲームセンター同士を繋ぐネットワークを構築しオンライン対戦が可能なように設計に余裕をもたせてありますのでアップデートも容易でしょう。なお企画課ではこのアーケードゲームの名前を『ジオン独立戦争記~序盤h「ブバッ!」』だ、大丈夫ですか社長?」

「ゴ、ゴッホゲホゴホ・・・い、いや。もう大丈夫だ、心配は無用だ」

ごめん、思いっきり飲んでたお茶噴いた。元いた世界からクレームきそうなタイトルだったんでつい・・・

「あ~・・・すまないがそのタイトルは変更してくれ。そうだな・・・・・・『スペースノイド独立戦争~序盤編~』『戦場の巨人』とかにでも変更しておいてくれ、この戦いには多くの他サイドから義勇兵が参加しているし。後ミッションの中に地球からの義勇兵が活躍するシーンもいれるように開発部に言っておいてくれ、彼らの働きも決して無視できるものではないから。タイトル決まったら報告してくれ」

「はぁ・・・分かりました。後、序盤と銘打ってますがこれはプレイヤーに続きがあると思わせる為の仕掛けですが、今後の戦況がどう展開するかどうか分からないのである種の賭けになりますが・・・」

「まぁ問題ないだろう。余程の失策をしない限り・・・・・・訂正、あほな派閥争いとそれに付随する無謀な戦略を立てなければ大丈夫だと思いたい」

「・・・・・・社長、帰って不安になったんですが」

「気にするな、俺は気にしない(滝汗) まぁそれはさておき、何時ごろできそうだ?」

「そうですね・・・栄養ドリンクのほうは今月中に試供品が社内に行き渡ると思いますので速ければ来月にでも限定販売はできるかと思います。アーケードゲームのほうは既にプレゼンテーションをしてありますがその反響は高く、ネットで話題を呼んでいます。試作品であれば来月にでも発表できるかと思いますが正式版はどんなに速くても再来月ですね」

「分かった、なるべく早く完成できるように頑張ってくれ。特別ボーナスも考慮しておこう」

「分かりました、それでは失礼します」

そう言って企画広報のトップは病室から出て行った。

・・・いや~まいった、まさかそんなタイトルに変更されていたとは。まぁ変更させたけど提案したのも結構やばそうなタイトルだしなぁ・・・急だったんでいい名前が思いつかん。っと、さっきのゲームの話なんだけど元の世界に似た奴があったからその案をリアルにしただけなんだよねぇ。たしか戦場の・・・なんだっけ? 微妙に思いだせん。まぁいいとして、この企画には2つ重要なポイントがある。1つはゲーセンに通う若者が旧ザクとはいえ本物のモビルスーツと同じ操作方法で操縦するということ。これは若者にモビルスーツの操作方法を楽しみながら覚えることで、軍に入隊する前にこれで遊んでいればある程度の操作方法は分かるだろうし、最悪学徒動員になっても生き残る可能性は高くなる。そして2つめはVFの慢性的な人材不足を補う策ということだ。このゲームで上位にランクインした人をスカウトできれば訓練期間が短くてすむパイロットを確保できるっていう思惑だ。
まぁ実際は操作面はある程度簡略化しているけどね。でも実際の機体と同じ反応速度をシミュレーター内で再現できる。まぁクリアできるかは分からないけどね。うちのエースパイロットにテストさせるけどそれで苦労するようだと難易度下げないといけないし。まぁこの2つは販売の際のおまけみたいなものだしあまり期待はしていないが・・・こけたら本気でまたいくつかの新技術の売却をしなけりゃいけないな。ただでさえ新兵器開発とか無茶して危険な経営状況なのにこれで更に経営悪化したら洒落ならんよなぁ~頭痛い(泣)倒産しないようにがんばらないと。







連邦本部 ジャブロー地下ドック

「・・・ようやく完成したか」

「正確には竣工でまだ艤装せねばなりませんが・・・それも1週間程度で完了する見込みです」

「つまり今月中にこの2隻は就航するわけだ」

会話する連邦軍高官の眼前には2隻の宇宙戦闘艦が鎮座していた。それは『ペガサス級強襲揚陸艦』1番艦の『ペガサス』と3番艦『アレイオン』だった。
火力はマゼラン級よりも下だがV作戦の一環で建造された本格的なモビルスーツ運用母艦ということで軍部の注目を浴びている艦で、搭載すべきモビルスーツはサイド7で実験機がテストを行っておりジャブローでも生産ラインが準備されていた。

「サイド6でジオンの研究所にいた研究者達を亡命させることに成功したのが一番大きかったな。ただジオン高官を暗殺できなかったのは気になるが」

「そうですな(ってか特殊部隊を使ってサイド6から連れてくるってのは拉致っていわね?)まぁこの作戦のおかげでジオンのビームライフルの試作品を手に入れることができたのですから特殊部隊の連中は勲章モノですよ」

「ジオンの戦力強化も気になるがビンソン計画をはじめこちらの軍備増強計画も順調だ。マゼランKやサラミスKの量産に、それらに搭載させるモビルスーツ及びモビルポッドの開発、色々と忙しいがもうすぐ反撃のときは来る」

「一番割を食っているのは海軍でしょうな。太平洋艦隊がハワイ奪還を目論み水中ポッド・・・名前はたしかフィッシュアイだったかな? それを多く展開し敵水中用モビルスーツを迎撃するつもりだったらしいのですが・・・その前に航空攻撃の奇襲を食らって大損害、作戦は無期延期で艦隊はシンガポールにまで避退したらしいです」

「水中ポッドなど気休めに過ぎん。だがそれに頼らざるを得ないのが今の連邦軍だからな・・・忌々しい」

そう言ってその将官は手に持っていたパック入りのコーヒーを音を立てて一気に飲み干した。

「・・・下品ですよ中将、音を立てるのは」

「気にするな、この後は大量の書類とにらめっこせにゃならんのだ。それよりも問題はこちらの派閥争いとジオンの軍事増強だ」

「今はレビル将軍が率いているおかげでなんとか一枚岩といえないことは無いですが水面下では凄まじいことになってますからね」

「反レビル勢力も色々と画策しているからな。後奪取に成功したジオンのビームライフルだが、連射性能こそ劣っているが他はこちらのRX-78用の試作型に匹敵する性能だそうだ。亡命した研究者達の話では改良を施されて一部部隊に実戦配備されていると言っている。どこまで信頼できるかは分からんがホワイトベースのサイド7行きは早められそうだな」

「ですがペガサス級のエンジンの欠陥は・・・」

「分かっている。そのせいで竣工が遅れたのだからな。幸い2番艦のホワイトベースは建造途中だったから改装の手間が少なく既にルナツー付近で慣熟航行しているが、ネームシップであるペガサスのほうは遅れに遅れ、後から建造が開始された3番艦のアレイオンとほぼ同時に就航だからな。これを鑑みて4番艦からは設計を変更した改ペガサス級として建造予定だ。当然そのしわ寄せは戦力化の時期がずれ込むという結果となって我々の前に立ちふさがる」

「ですがルナツーではトラファルガ級の改修型、トラファルガ後期型の建造が急ピッチで進められております。これは航宙機母艦ですが、いざとなればそちらからモビルスーツを発進させることが可能です。後3ヶ月もあれば開戦前を上回る宇宙艦隊の再建が達成されます」

「まぁまずはジオンの快進撃を食い止めねば話にならん。幸い奴等は補給が追いつかなくなっているからしばらくは膠着状態だろう。我々は後方で書類と格闘し前線の将兵を少しでも楽にすることが仕事だ、気合をいれろ!」

そう言って2人の将官は立ち去っていった。後に残ったのはゴミ箱に投げ捨てられたコーヒーのパックと何十隻もの戦闘艦の建造音だけだった。







あとがき
なんか月間になってるなぁ~としみじみ思ってたり。季節の変わり目なので皆様お大事に(自分? 思いっきり体調崩してますorz 数年前から続くアトピー性皮膚炎が結構つらいです)おかげで今回も作品の調子が微妙?

ペガサス級3番艦『アレイオン』ですが3番艦の名前が資料を見るとホワイトベースジュニアとか書いてあったんですが作者の都合で勝手に変えましたw
秘書はいっそカードビルダーのあのキャラ引っ張ってくるべきか結構悩んでます(ってかまだ200戦いってないから隠し秘書手に入れてないから性格とか口調知らないが)

次の投稿は私用で少し間が開くと思いますのであらかじめご報告させていただきます。後感想掲示板ですがまた消えてます^^;もし誤字脱字があればお手数ですが感想掲示板で報告お願いします orz(土下座)

後一応お知らせとしてここに投稿していた『鋼鉄の咆哮 異世界からの艦隊』ですが書き直す為に削除しました。再投稿は未定です。


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