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No.1873の一覧
[0] 真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/12 17:04)
[1] Re:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/13 23:46)
[2] Re[2]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/14 23:08)
[3] Re[3]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/15 19:19)
[4] Re[4]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/17 01:07)
[5] Re[5]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/18 15:53)
[6] Re[6]:真っ白なキャンパス《side scientist》[仮名はめは](2006/03/18 18:00)
[7] Re[7]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/18 22:31)
[8] Re[8]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/20 10:15)
[9] Re[9]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/21 21:00)
[10] Re[10]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/23 00:51)
[11] Re[11]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/24 01:50)
[12] Re[12]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/24 23:58)
[13] Re[13]:真っ白なキャンパス(改訂始めました680)[仮名はめは](2006/03/26 16:17)
[14] Re[14]:真っ白なキャンパス(改訂始めました680)[仮名はめは](2006/03/28 01:52)
[15] Re[15]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/03/29 00:04)
[16] Re[16]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/04 22:00)
[17] Re[17]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/06 23:16)
[18] Re[18]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/07 21:10)
[19] Re[19]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/09 07:25)
[20] Re[20]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/11 17:43)
[21] Re[21]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/14 00:52)
[22] Re[22]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/16 23:40)
[23] Re[23]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/19 00:31)
[24] Re[24]:真っ白なキャンパス[仮名はめは](2006/04/21 16:25)
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[1873] 真っ白なキャンパス
Name: 仮名はめは 次を表示する
Date: 2006/03/12 17:04
5年
言葉にすればコレほど短い言葉もその中身を言えば最低だったといえる
オルタネイティブ5発動し移民船団が地球を離れ5年
人類はその最大の生活圏である北半球の全てを失いその生活圏の主を南半球に移していた
多くの衛士の命が散り消えていった
戦う理由を見出せない者も居た
星の彼方に避難して行った友を思いながら死んでいった者もいた
多くの思いも誓いも等しく破壊されつくされた世界において人類は未だ滅亡せず戦い続ける
だが……連日連夜前進してくるBETAに人類は疲弊しきっていた
・ ・

『ブラボーリーダーより各機、編隊はβ。兵器使用自由』
『ブラボー1了解』
『ブラボー2……
『ブラボー…

放たれる銃弾は地面を穿ち強固な突撃級BETAを120mm滑空砲弾が打ち貫く
後退が遅れた戦術機前衛が突撃級によってひき潰されて行く
互いにかける言葉は皆無、通信機越しに聞こえるのは砂嵐の様な音と誰かの絶叫ばかり
そんな地獄ともとれる世界で白銀武の戦術機は戦っていた
所々錆がついている74式近接戦闘長刀で要撃級の手を切り飛ばし数発の36mmを撃ちこみ黙らせる
5年という歳月はオルタネイティブ5の中核である宇宙船開発によって疲弊した人類の兵糧を危険域にするには十分な時間だった
さび付いた武装に継ぎ接ぎだらけの戦術機。白銀が乗る戦術機も基本は激震であるがその両腕はF-15Eの物を無理矢理繋ぎ合わせて運用しているのが現状だ
推進剤も出撃時には展開場所までの行き返りとそれに若干余分に足した分しか燃料は補給されない
南アメリカ第一次防衛ライン、其処には死と腐臭が充満した世界が広がっていた

『此方チャーリー3、敵郡とエンゲージ。至急救援』
『光線級確認、これより』

切迫した状況だ、通信機から聞こえてくる声は幾重にも重なり識別も難しい程に互いを侵食し有っている
手近か突撃級を踏み台にして跳躍、機体の上下を反転させ逆さまの格好から36mmを乱射。的確とは言えないが数体の突撃級を背後から撃ち殺す事に成功

―バスン―

軽いブースターの使用で姿勢を正常に戻し更に足元の突撃級を踏み台に飛び上がる
操縦席にかかる殺人的なGに耐えながらその戦闘とも呼べない行為をひたすらに繰り返す白銀
既に帰還分の燃料も使っての戦闘はイコール死を意味している……いや、前線基地からの命令が途絶えた時点で既に後退という選択肢は消え去った。求められるのはひたすらの前進のみ、この一面のBETA郡を凌ぎきり、その後方に控えているであろう要撃級や光線級、重光線級を抜けた先にしか生存という二文字は存在しない

(死に掛けてるってのに…ったく、こんな時に思い出すのが皆じゃなくてよりによって元の世界のアニメ映画の一場面ってのはな)

頭を巡るのは遠くに居る懐かしい戦友達ではなくよりにもよってそんな思考。思い出された情景は一面の虫が画面を覆う場面。だがおかげで未だ手は動くし恐怖は薄い

「は!思考が袋小路じゃ無えんならまだ余裕が有るって事だ」

嘘だ。自身を奮い立たせるための虚言だ
だが操縦桿を握る手に力が宿り
思考が加速しより機動が俊敏になる
しかし敵は強大にして認識の無限を行く物達
刀が折れ
腕が吹き飛び
踏み砕かれる装甲は死を知らせる
空が暗くなって行く
聞こえてくる銃声も既に無く
目の前に犇いていたBETA郡は消え去り
残った物は須らく風化していくだろう
人類はその日、何時ものように多くの死者と新たに異常重力に汚染された土地を残して僅かに生を伸ばした
その日、他の人間よりも少し戦術機の操縦が上手い人間が死んだ
只それだけの日
日々の大局の中の流れのたった一つに過ぎない日
たった一つの世界での出来事
多くの世界で彼は死に、僅かな世界でその思いを成就させた
死は呪いになり新たな白銀武に呪を刻む
莫大な思いは人間の認識限界を超越し脳はソレを記録しきれない
多くの戦場を駆けた記憶は
多くの経験は零れ落ち
ソレ等が有った事だけがおぼろげに記憶する
目覚めを感じ、視界が光に満たされる
数多の思いを受けようとしてソレを受けられなかった彼は見覚えの有る部屋のベットから上半身を起し周囲を見回す

「此処は?」

思考が定まらない。目線が泳ぎ何処か見覚えの有る白い服に半ば無意識だが袖を通し着る
見覚えの有る扉を開き
見覚えの有る階段を下りていく

「寂しい所だ」

何故か知らない
判らないが……主の居ないその居間に酷く喪失感を感じる

「判らない」

記憶に薄くこびり付いた誰かの姿を探す
寂しい
寂しい

「何で……誰も居ないんだよ」

頭を駆け巡るのは全身像がボヤケ判別も出来ない何人かの人間
思い出せない
同時に襲う感情は酷い喪失感。自身の半身ごと無くした様な虚脱感
ふと気付く

「俺は……誰だ?」

数多の思いによって彩られた一枚のキャンパスは混沌を選ばずに無垢へと還った

後書き
あぁ~~!何やってんだ俺は!タチコマ書こうと思ってリハビリ相手に選んだ作品にのめり込んでしまい挙句の果てに妄想全開でタチコマが手につかない…自爆
取り合えず吐き出すでけ吐き出してすっきりしてからタチコマに移ります。まっていた皆様、真に済みません
ついでに私はやっても平気な年齢なので


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