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No.14803の一覧
[0] ある皇国の士官の話【皇国の守護者二次創作・オリ主・】  各種誤字修正[mk2](2010/06/12 21:06)
[1] 第二話[mk2](2010/06/19 17:45)
[2] 第三話[mk2](2010/06/19 17:45)
[3] 第四話[mk2](2010/06/19 17:46)
[4] 第五話[mk2](2010/06/19 17:46)
[5] 第六話[mk2](2010/06/19 17:46)
[6] 第七話[mk2](2010/06/19 17:46)
[7] 第八話[mk2](2010/06/19 17:50)
[8] 第九話[mk2](2010/06/19 17:47)
[9] 第十話[mk2](2010/06/19 17:48)
[10] 第十一話[mk2](2010/03/10 01:31)
[11] 第十二話[mk2](2010/03/26 05:57)
[12] 第十三話[mk2](2010/06/19 17:50)
[13] 第十四話[mk2](2010/06/19 17:50)
[14] 第十五話[mk2](2010/04/24 13:20)
[15] 第十六話[mk2](2010/05/12 21:52)
[16] 第十七話[mk2](2010/06/12 20:32)
[17] 設定(色々減らしたり、整理したり)[mk2](2010/06/12 01:32)
[18] アンケート結果です。[mk2](2010/01/25 22:55)
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[14803] 第四話
Name: mk2◆1475499c ID:9a5e71af 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/06/19 17:46
「戦争なんてくだらねぇぜ!俺の歌を聴けぇ!!!」



むかし、そう発言した歌手がいた。
2009年に起きた第一次星間大戦を終結に導いたリン・ミンメイと並んで、戦争を終結させた英雄と称される人物である。
しかし、この発言はどうなのだろうか。
たしかに彼は人間の死を目の当たりにし衝撃を受け、時に兵器の力に頼らなければいけない自分を苛んだりもする普通の精神を持った人間でもある。
しかし、流石にこの発言はどうであろうか?
ちょっとばっかし行き過ぎではないだろうか?
人が死んでいるにも関わらず、この発言はけっこう人の神経を逆なでするのではないだろうか?


そんな黒歴史の話はいいだろうとか、ギャグアニメに突っ込むなとか様々な意見はあるだろうが、とりあえずこの発言をできる彼は大人物には違いない、少なくとも俺はそう思う。





2月6日現在、第11大隊は真室大橋より数里ほど北に前進した地点にある開念寺に大隊本部を置いている。
一方の近衛衆兵第5旅団は3000人以上の規模を持つため、同じ地点に部隊を集結させることができず、もう少し西寄りの村落を一時的に間借りしているらしい。

俺たちがこの地点に布陣し、未だ撤退しそこねている理由というのは、天狼原野からなんとかして脱出したらしい独立砲兵旅団を含めた、5000人以上の部隊の撤退支援である。
俺たちが救出すべき友軍は、様々な装備を消耗し軍としての形を失いながらも、真室大橋へと南下している。
これらの部隊の真室大橋の通過は、10日過ぎまでかかると見込まれており、それまでの間は橋の爆破が許可されていない。


結果として、第11大隊と近衛衆兵第5旅団は、真室大橋前方での布陣という防御体制を取っている。
近衛衆兵第5旅団は、真室大橋へ西側からアプローチしている路南街道という比較的大きな街道を、第11大隊は、この街道の東にある側道を、共に封鎖するように陣取っている。


ただ、封鎖といっても、帝国はどうやらまだ兵站が本格的には整っていないらしく、積雪による妨げも重なり追撃はあまり行われていない。
幸いという言い方もできるだろうが、どうせ9日あたりになったら本格的な追撃が始まるのを知っているので、ただの嵐の前の静けさなのかもしれない。


第3中隊は原作よりも早く到着したため、1日ほど休息をとってから威力偵察へと出立した。
剣虎兵計3個中隊の中から、第3中隊が選ばれたのは、やはり新城の存在らしい。
まあ、威力偵察って言ったら、攻めの精神と、引き際を見極める能力の二つが要求されるし、この中では一番妥当な人選だろう。
たしか第3中隊は原作では本隊から20里ほどの地点にいたが、今回はもう少し北にいっているかもしれない。


いずれにしても、天龍の坂東さんとは是非とも出会った上で戻ってきてもらいたいものである。
もしあそこで坂東さんに会ってなかったら、新城が虎城の戦いで死んじゃうしね。


それに、原作における帝国との戦争の終結には、天龍も大きく関わっている可能性があるため、ひょっとしたら坂東さんの存在はかなりのフラグなのかもしれない。
若菜は……いいや。


助けられる人間を見捨てるのは、精神的に来るものがあるが、もしあいつが生きていたら、俺たちどころか北領鎮台まで危険にさらされる。
新城に原作通り戦ってもらうには、若菜の死が前提条件なのだ。
こういう時つくづく思う、相手が、死んで行く人間が知り合いでなくてよかったと。




そんなフラグと行軍続きの第3中隊とは違い、こっちは楽なものである。
真室大橋防衛のために開念寺には大隊主力がまるまる残っている。


剣虎兵2個中隊に、捜索剣虎兵1個中隊、原作には名前が登場しないが、当然存在する銃兵1個中隊、撤退に成功したため無傷で残っている大隊軽臼砲や、第3中隊を含む各中隊の所持している騎兵砲もここにある。
機動力の求められる偵察行為を、馬のいない騎兵砲部隊によって制限されることを伊藤少佐が嫌ったためだ。


そんなわけで偵察がしっかりと行われているため、基本的にこの地点に敵は存在しておらず、少しばかり暇を持て余している感がある。
敵兵が接近しているとしても、導術の監視と、剣牙虎の嗅覚を逃れて接近するのは不可能に近く偵察もおざなりだ。
よって、大隊本部での会議を除けば、部下と雑談をしている時間がもっとも多い。


「暇だ。なんか暇っていうことに罪悪感を覚える。」

「罪悪感ですか?少なくともそれは自分たちよりも上の地位の人間が持つべきものの気がします。」

第3中隊が危険にさらされているにも関わらず、のんびりしているというのが気になった発言だったが、隣の西田少尉から皮肉めいた返答が帰ってくる。

「噂によると、司令長官が真っ先に逃げ出したとか……」

漆原少尉がいたずらめいた顔で相槌を打つ。
たしかにそれは真実なのだが、いったいどこからその話が広がったのやら。

「そんな話を聞いたら、ただでさえ低い士気がさらに下がるから広めないでくれよ?」

「士気が下がる、ですか。あまりにもいまさらですね。」

鼻で笑われる。
漆原少尉って原作では青臭い理想を言ったり、上官の命令に反発したり、結構若さの目立つキャラだったけど、うん、まさにそのものだ。
それでも、年齢の近い俺には結構親近感を持っているらしく、かなり親しげに話しかけてくる。
うん、戦場でこれやると上官不敬罪になりかねないんだけどね。

なお、この場における順位にはこうなっている。
俺(中尉)>西田(漆原より先に少尉になった)>漆原


「ひょっとしたらもう一度、生きて内地を踏めるかもしれないって思ったんですけど、天狼開戦の後の撤退が滞りなく行われただけに残念です。」

西田少尉が、本当に残念そうに零す。
まるで生き残ることを半分諦めているかのように。
西田少尉がそう語る反面、生きて皇都に帰りたがっていることを俺は知っている。

「それほど悲観した話でも無いだろ。案外運が良ければ生き残れるかもしれないぜ?」

「そうはいっても、さっきの大隊長の話だと帝国軍は4万だそうですよ?対してこっちは近衛とうちを合わせても4000にも届かないんです、さすがに無理ですよ。」

全く悪気はないのだろうに、余計なことを言うのはやはり原作通りだ。
この優等生君め、正論述べて生きて行けるほど世の中は甘くないぞ。

「まあ、剣虎兵は嫌われているからな。装備も無傷で兵員もほとんど消耗していないし、生け贄にするには絶好の部隊だったんだろ。」

西田少尉も漆原少尉に同調する。


嫌われている、か。
定数874人に対して、現在の兵員は870人、当然剣牙虎は無傷だ。
この4名も、一人が戦死、残りの3名も脱走に敵前逃亡、そういった理由で減った人員なので、幾度かの戦闘を行ったにしてはこの大隊の消耗は恐ろしく少ない。


もしこの国に正当な評価システムが存在しているならばこれは前代未聞どころか奇跡的な数値なので、軍内部における剣虎兵の地位は大きく向上するのであろうが、そこら辺はなかなか信用できないのがこの国の上層部である。
もっとも、死んだら評価も何もないのだが。

「だが、俺たちは不幸だけれども一番不幸な部隊じゃない。うちの大隊の前には遅滞防御部隊がいるんだぜ?あそこに組み込まれるよりはましさ。」

俺のネガティブでもあり、ポジティブでもある発言に二人とも苦笑する。

「もしかしたら遅滞防御部隊に組み込まれたりして、第3中隊は帰ってこないかもしれませんね。」

「そうはならないよ。あそこには新城中尉がいる。」

漆原少尉の問いに、西田少尉は即答する。

「新城中尉か、あの方には剣虎兵学校にいたときに様々な事を教えていただきました。たしかにあの方なら……」

一人で合点がいったのか、少し楽しそうに笑う。
漆原少尉と俺の年齢は2つほど違うが、剣虎兵学校では同期として机を並べた仲である。
共に剣虎兵として切磋琢磨し、そこで新城直衛から軍事に関して様々なことを教わったのはそれほど昔のことではない。


未だ皇国には前時代的価値観と体制が、根強く残っている。
それは時代的に日本の明治時代に近いのではないだろうか。
武士道なんていう考え方や、露骨な貴族制が残っている所を考えると部分的にはさらに古い価値観が残っているかもしれない。
第二次大戦前後の日本も、大和魂という名の人命軽視や一部将校の質は目にあまるものがあったが、ここまでひどくはない気がする。


そういった体制そのものを一言のもとに切り捨てる新城の言葉は、漆原少尉にかなり強い印象を与えたらしい。






「中隊長殿、馬とそりの用意ができました。いつでもいけますよ。」

しばらくの間三人で雑談を交わしていると、高橋曹長が俺を呼びに来た。

「わかった、人員は?」

「はい、気のきくやつを5人ほど。」

「真室大橋の方に、北領鎮台が捨ててった装備がかなりあるらしいんだよ。」
俺たちの会話の内容が理解できず、怪訝そうな顔をしている二人に、理由を説明してやる。
そりは一つ、馬は2頭しか確保できなかったらしいが、日にちはだいぶある。

「4万と殴り合うことを考えたら、砲もいろいろと欲しいところだが、使える人間がいないな。」

そうひとりごちる。
独立砲兵旅団を取り込み真室大橋後方に陣取れば、小苗川で新城が行ったものよりもより大規模なものが出来るかもしれない。
そんなことを考えたこともある。
しかし権限が無い。
独立砲兵旅団の指揮官は少将、俺が4階級特進しても同列だ。

「まあいい、行くぞ曹長。」

「中隊長殿も行かれるので?」

「大隊長殿から許可を得る際に、報告書の提出を義務付けられた。一度自分の目で見ておきたかったし、欲しいものもある。」

「数刻後には戻る。すまないが西田少尉、神崎中尉に中隊指揮の代行を頼む旨を伝えておいてくれ。」

原作の決戦までの短い時間では、それほど多くのものを見つけることもできなかっただろう。
決戦まではまだ数日ある。
それまで、可能な限り装備を見つけたい。
ライフル銃がいくつあるのか、北領鎮台1万2000の捨てていった装備だ。ひょっとしたら擲射砲や臼砲、平射砲等もあるのかもしれない。
擲射砲や臼砲は、夜間戦闘で素人が使えるものではないが、平射砲ならなんとかなるかもしれない。
まあ、どっちにしろ行ってからだな。




新城が戻ってきたのは原作通りの2月9日だった。
結局、第3中隊はそれほど北には行かなかったらしい。
若菜が導術の範囲外に出ることによって、大隊との連絡を取れなくなることを恐れたことが原因だとか。


大隊本部から40里ほど北の地点で帝国の偵察騎兵中隊と接触、殲滅はできず帰還。
大隊への帰還途中、森林部にて天龍を救助、なお、交戦中に若菜大尉他3名が戦死。


とのことでほぼ原作をなぞったらしい。










あとがき
すいません。今までと比べると、かなり投下が遅れました。
別にFFをやっていたわけじゃないです。
書く意欲や、執筆時間などは変わっていないのですが、状況把握が難しくって。

真室大橋を通過していないのって、独立砲兵旅団だったんですね。
あと、新城たちの偵察時の位置とか。
特に、実仁親王がどこで何やってんのかとかwwwww

そういったこと考えてたら自然と時間が過ぎてしまいました。

あと、キャラが把握出来ません。
もともと難しい新城は置いておくにしても、他の士官が空気過ぎて……。
漆原、西田、妹尾、兵藤、全員かなり早く死にましたからね。
特にお前ら下の名前なんだよとwwwwwww

一番わかりやすいのは、保胤さんと笹嶋さんです。
あの皇国で、まともな人こいつらくらいしかいないんじゃねーかと。

とりあえず次が山場です、戦闘シーンうまく書けますかね~?


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