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No.14058の一覧
[0] 化物語SS こよみハーレム 【完結】[鬱川](2010/01/07 20:45)
[1] こよみハーレム1 (神原編)[鬱川](2009/11/19 11:21)
[2] こよみハーレム2 (神原編)[鬱川](2009/11/20 12:57)
[3] こよみハーレム3 (戦場ヶ原編)[鬱川](2009/11/25 10:29)
[4] こよみハーレム4 (戦場ヶ原編)[鬱川](2009/11/25 23:14)
[5] こよみハーレム5 (間話) [鬱川](2009/11/27 17:00)
[6] こよみハーレム6 (千石編)[鬱川](2009/12/01 13:39)
[7] こよみハーレム7 (千石編)[鬱川](2009/12/04 12:13)
[8] こよみハーレム8 (八九寺編)[鬱川](2009/12/08 12:15)
[9] こよみハーレム9 (八九寺編)[鬱川](2009/12/10 12:36)
[10] こよみハーレム10 (火憐・月火編)[鬱川](2009/12/14 22:38)
[11] こよみハーレム11 (火憐・月火編)[鬱川](2009/12/16 12:08)
[12] こよみハーレム12 (忍編)[鬱川](2009/12/19 23:15)
[13] こよみハーレム13 (忍編)[鬱川](2009/12/21 17:25)
[14] こよみハーレム14 (羽川編)[鬱川](2009/12/25 22:35)
[15] こよみハーレム15 (羽川編)[鬱川](2009/12/29 18:32)
[16] こよみハーレム16 (後日談前編)[鬱川](2010/01/06 12:11)
[17] こよみハーレム17 (後日談後編)[鬱川](2010/01/07 15:08)
[18] こよみハーレム18 (外編)[鬱川](2010/07/30 17:31)
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[14058] こよみハーレム16 (後日談前編)
Name: 鬱川◆64b94883 ID:a5f38f7b 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/01/06 12:11
035

 後日談というか、今回の話全てに対するオチ。

「兄ちゃん、朝だぞ」
「お兄ちゃん、朝だよ」
 僕の布団を引きはがそうとする力に対し、僕は自分に向けて力を拮抗させるように、強く布団を握りしめていた。

 まだ眠い。
 まだ起きたくない、と言う。防衛本能のなせる技というか、殆ど無意識にいつも僕がとっている行動だった。

「今日は彼女さんの家に行くんだろ!?」
「だから早く起こしてって言ってたでしょ!」
 もう少し寝かせろ。そんな意味の言葉をこれもまた無意識に吐いた僕に対して、妹ズの返した言葉に、僕の脳は一気に覚醒した。
 そうだった。

「やばっ」
 慌てて掴んでいた布団ごと、僕は身体を起こした。
「ウギャ」
「キャ」

 二人の妹達は、今まで拮抗していた力が解けて、短い悲鳴を上げながらそのままひっくり返っていった。
 どうでも良いけど、火憐ちゃん、ウギャはないよね。ウギャは、女の子の悲鳴じゃないよ。

 とにもかくにも、そんな二人を無視して、時計を見る。
 約束した時間までまだ結構あった。
 それなりに遠い戦場ヶ原の家でも、自転車を使えば余裕過ぎる時間が残るはずだ。

「なんだよ。こんな早く、まだ時間余裕じゃないか」
 軽くため息を吐きながら、布団を出ようとしてそれに気がついた。
 布団ごと身体を起こした反動でひっくり返り、その上に僕が布団を投げ出したものだがら、二人分の足、合計四本の女子中学生の生足が、布団から飛び出しバタバタと、揺れていた。

 何してるんだコイツら。
 さっさと出ればいいのに。
 あ、僕が布団を押さえているから出られないのか。

「……よし」
 まだ時間はあるんだ。
 コイツらのせいでちょっと早起きしてしまったことだし、ここは少しお仕置きも込めて……足でも舐ってみよう。

「兄ちゃん。さっさと布団離せよ!」
 くぐもった火憐ちゃんの声。
「お兄ちゃん……きゃあ!」
 続けて月火ちゃんが非難の声を上げようとしたが、その前に僕に足を捕まれたことに驚いて悲鳴を出した。
 月火ちゃんの悲鳴は良いな。火憐ちゃんとは大違いだ。

「に、兄ちゃん! 何すんだよ。離せよ!」
「お、お兄ちゃん? な、何しようとしてるの」
「なーに、気にするな。朝の挨拶だ」
 言いながら捕まえた足を僕の元に近づける。

「ちょ、兄ちゃん、ひゃあ!」
「ちょっと、お兄ちゃん、ひゃあ!」
 悲鳴だけが重なり合う。
 阿良々木家の朝の日常風景がそこにはあった。


「妹の足を舐める兄の姿が朝の日常風景があって溜まるか!」
「そうだそうだ」

「ああ、悪い悪い。寝ぼけてた」
 やや時間経過後。出かける準備をしていた僕の元に、再び妹達が現れた。
 火憐ちゃんはジャージ。月火ちゃんは和服。いつもの服装だがそれは家の中にいるときの普段着というよりは余所行き用の服として二人が好んで着る服だった。

「なんだよ。お前らもどっか行くのか?」
 またファイヤーシスターズの活動じゃないだろうな。いい加減止めろよ実際。
 僕の言葉に、二人は顔を見合わせてから、にんまりと笑う。邪悪な笑みだった。

「兄ちゃん!」
「お兄ちゃん!」
 だからお前ら微妙に声が揃って無くて気持ち悪いんだよ。

「あたし達を」
「私達を」
 もう何も言うまい。

「一緒に彼女さんの家に連れて行って!」
「一緒に彼女さんの家に連れて行って!」
 珍しく、声がぴったりと揃った。

「却下だ」
 ばっさり切って落とし、勉強道具をいつものようにバッグに詰め込んで僕は入り口を塞いでいる妹達の前に立った。
 退けるつもりはないらしい。

「兄ちゃん。ここを通りたければ、あたし達を倒してみろ!」
「そう言うと思ったよ」

「火憐ちゃん。はい」
「おうさ!」
 呆れの息を吐く僕を前にして、月火ちゃんが取り出し、火憐ちゃんに渡した物。なんのことはない、最近見慣れた例のあれ。
 歯ブラシ(何故か今日は僕の物だ)だった。

「と言う訳で勝負だ!」
 ここのところ、ことあるごとに勝負を挑んでくる二人だ。今のところ戦績はほぼ互角。けれどかなりどうでも良いことに対してまで勝負を挑んでくる辺り、コイツら単に歯磨きしたいだけじゃないのか。という気もしてくる。

「はあ。分かった、いいよ。じゃあさっさとしよう」
 これに対して僕はもう諦めている。何せコイツら勝負を断ると、いつまでも勝負勝負言いながらまとわりついてくるのだ。だったらさっさと済ませた方が良いに決まっている。
 それに、今日の僕は負ける要素が皆無だった。

「よし! じゃあ、いつも通り三回勝負だ!」
「はいはい」
 さっさとベッドに移動する二人。バカめ。お前達に勝ちの目などは有りはしない。今日の僕は今までの僕とはもはや根本から違うのだ。

 羽川さんの眼球を舐めてパワーアップした僕からすれば、今のお前らなんてスライム以下の存在だってことを教えてやろう。
 さあ、来い! とベッドに横になっている二人に、近づきながら僕は気づかれないようにほくそ笑んだ。



036

「うぅ」
「はぁ、ぅ」
 なにやら艶めかしい吐息を付いている二人を前に僕は僅かに乱れた服装を正し、バッグを手にすると部屋の出口に向かった。

「じゃあな、お前ら。約束通り大人しくしてろよ」
 声を掛けるが返答はない。
 相手との力量差も読めないからそうなるんだ。
 バッグを担いで、部屋を後にし、僕はそのまま玄関に移動した。

 まだ時間には結構余裕があったが、やはり自転車ではなく、歩いて行くことにした。言い訳ではないが、戦場ヶ原に昨日のことをどう話したらいいか、少し考えながら行こうと思ったのだ。
 今から歩いていけば約束した時間にちょうどぐらいで辿り着けるだろう。

「よし」
 気合いを入れ、いざ、と玄関に手を掛ける。
 そうしてドアを開いたその先の光景に、僕は言葉を失った。

「良い朝だな、阿良々木先輩」
「おはよう、阿良々木くん」
 敷居の外、ようやく新しくなった家の門柱、その左右それぞれに、見たことのある人物が立っていた。
 と言うか、神原駿河と羽川翼の両名が、にこやかな笑顔で手を振っていたのだった。

「……何してるんだ。二人とも」
「ふふふ。愚問だな、阿良々木先輩がいるところに、私がいることがどこか不思議なところでもあるのか?」
 不思議だらけだよ。
 常に僕の傍にいても不思議がないのは忍くらいだ。

「常に阿良々木先輩のお傍にいれるとは、羨ましいな忍ちゃんは」
 あっさり心を読んでんじゃねえよ。
「そして阿良々木先輩も羨ましいな、いつでもあんなに可愛い幼女と一緒にいれるとは」
 どっちも羨ましいか、相変わらずお前は性的なことに関しては無敵だな。

「神原はいいや、分かった。羽川。お前はどうしたんだ、こんな朝早く」
 今日は普通に戦場ヶ原に勉強を教えて貰う日だ。と言うかまた制服だ。何で、何でお前は私服を着ないんだよ。本当に何かブラックな理由でもあるのか。だったら言えよ。僕が服をプレゼントするから。

「んん。阿良々木くん今から戦場ヶ原さんのところに行くんでしょう? 多分、謝りに」
「む、何か謝らなければならないようなことでもしたのか、阿良々木先輩」
 神原に言っても怒りそうだな。戦場ヶ原との約束を破ったという意味でも、自分を相手にしなかったという意味でも。
 だから僕は神原を軽く無視しながら、羽川にいつものように声を掛けた。

「お前は何でも知ってるな」
「何でもは知らないわ、知ってることだけ」

「おお! これが噂の羽川先輩の決め台詞か、いいな、阿良々木先。輩是非とも、是非とも私にも決め台詞を言わせる機会をくれ。新しいのを考えたんだ。私に向かって、お前は誰だ。と聞いてみてくれ」

 簡単に話題を変えた神原。大きな瞳が爛々に輝いている。言いたくないなあ。返ってくる答えなんて決まっているようなものじゃないか。どうせ変態のエキスパートとか、僕のエロ奴隷とか言い出すに決まっている。

「んで、羽川も付いてくるのか?」
 どうするか。と言われればこうするしかないだろう。スルー一択。

「何故スルーするのだ! 酷いではないか阿良々木先輩!」
「黙れ神原。お前が言い出すことなんて分かりきってる。そんなこと羽川に聞かせられるか!」
 真面目な羽川さんは神原の言葉を信じてしまうかも知れない。そうなると色々と怖い。
 言われたとうの羽川は、私? なんて首を傾げていたが、じきに神原を見て、言った。言ってしまった。

「んー。神原さんは何者なの?」
 何でお前は偶にこんなにもノリが良いんだよ。ほら、神原の瞳が光り輝いているじゃないか。

「よくぞ聞いてくれた羽川先輩。何を隠そうこの神原駿河、阿良々木ハーレムの二人目にして、阿良々木先輩のセカンドキスを奪い、阿良々木先輩の自転車のサドルで自慰行為を行い、家宝に阿良々木先輩の下着を持つ、阿良々木先輩専用のエロ奴隷なのだ!」
 爽やかな朝に、神原の声が木霊する。

 声でけえよ。ご近所さんに不審がられるだろ。つーか、決め台詞も何も今まであったことをただ説明しているだけじゃないかよ。そんな長ったらしい決め台詞を毎度毎度口にする気かよ。
 そして何より。

「……」
 羽川さんの無言が怖かった。
「さ、さて、オチが付いたところで行くか」

「うん。ずっと考えていた決め台詞を言えてスッキリした。長いかとも思ったのだが、私と阿良々木先輩の間にあった大切な思い出とも言える出来事をこれ以上削ることも出来なかった」
 何とかジョークにしようという僕の心を読んでくれ神原。頼むから。

「ん?」
 僕の熱視線を受けて、神原は首を傾げて見せた。だから、こんな時だけテレパスを封印するなよ。使えよ! 後、その首傾げるの可愛いな、おい。

「阿良々木くん」
「はい!」
「戦場ヶ原さんに謝った後、少し話があるから」
「はい……」

「よし! では戦場ヶ原先輩のお宅にいざ行こう! 当然私もお供させて頂くぞ」
 晴れ晴れとした笑顔は、爽やかな朝によく似合っていたけれど、今の僕には全く似合っていなかった。



037

 結局、三人で並んで歩きながら、僕らは戦場ヶ原の家に向かっていた。
 正確には僕と羽川が並んで歩き、その少し前を神原が例の僕の名前を連呼する謎の歌を歌いながら歩いているという図だ。

「本当に懐かれてるんだね、阿良々木くん」
「ん。ああ、そうだな。本当なら僕には分不相応って言うか。神原はあれでも学校のヒーローみたいなところあるからな、多分戦場ヶ原とのことがなければ絶対に関わることがなかったんだろうけど」

「でも、関われて、知り合いになって、慕ってくれてるのが阿良々木くんは嬉しいんでしょ?」
 恥ずかしいことを簡単に聞くなよ。前を行く神原をちらりと見る。おい今、阿良々木先輩じゃなくて、阿良々木変態って言わなかったか? 訂正しろ神原。誰になんと言われようと動じない僕だが、お前に変態扱いされることだけは我慢ならない。

 けれど僕達の会話は聞こえてないようだ。
「まあ、な。悪くはないと思ってるよ」
 神原と知り合えたことも、神原に慕われていることも、分不相応だと分かりながら、それでも悪くはないと思っている。

「本当か! 阿良々木先輩!」
 聞いてやがった! いや、この場合はテレパスかも知れない。
 ご機嫌に歌っていた神原は突如として歌を止め、僕を見た。
 先ほどとは比べものにならない程に、瞳が輝いている。

「まさか阿良々木先輩に、そのように言っていただけるとは、ああ、今日は良い日だ。この日、今日この日を人生最高の日と位置づけても良いかもしれない。いやいや、まだだ。まだ先がある、この先に性交記念日、妊娠記念日、出産記念日、ああ、記念日が目白押しではないか! だが少なくとも、現時点での最高日であることには違いない! 阿良々木先輩。嬉しいから私は一足先に戦場ヶ原先輩の家に行って自慢してくる!」
 一気にまくし立てて、神原はその場から走り去っていった。
 口を挟むことも出来ず呆然としている僕らを置いて。

「神原さんって……」
「言うな! 言わないでくれ羽川」
 既に見えなくなった後輩が消えた先を見ながら呟く羽川を止めて、僕は歩き出した。
 戦場ヶ原に自慢とか、いつかの仕返しのつもりか? と言うか、あれだけのことであそこまで喜ぶとは、そう言われてみれば確かに、ツッコミの為とはいえ、僕は今まで神原に対して好意的なことを殆ど言ったことはない。

 勿論、心の中で本当に罵倒していた訳ではないし、好意的なことを考えているときもある。エスパーM女を自認する神原なら、それぐらい気づいていて当然なのだけれど、言葉にされるとやっぱり嬉しいものなのだろうか。

 そして、残った問題は一つ。
 図らずも羽川と二人切りになってしまった。
 昨日の夜、別れてから実のところまだ数時間しか経っていない。つまり非常に気まずい。

「……よく分かったな、羽川。僕が戦場ヶ原のところに謝りに行くって」
 取りあえず黙っていても仕方がないと、歩き始めた僕に、羽川はうん。と言うように頷いた。

「阿良々木くんの性格を考えれば、まあこうなるだろうなって、予想しただけ。出来るだけ早いうちに、もしかしたら昨日、そのまま戦場ヶ原さんの家に行くかな。とも思ったんだけど、流石に家の人にも悪いって思うだろうし」
 本当に、何でも知ってるな、コイツは。

 それは僕が昨日考えた思考そのままだ。
 頭が良いとこんなことも出来るのか、特別羨ましいとも思わないし、羽川自身そう思われたくもないだろうが。

「だったらやっぱり、私も一緒に謝った方が良いんじゃないかって、思ったから」
「それは……」
 違う。とそう言ってやりたかった。
 あれは僕が勝手にしたことであり、羽川が気を止む必要はないんだと、戦場ヶ原に謝るのも怒られるのも僕だけで良い。

 そう思うものの、そんなことを言って簡単に羽川が納得するはずない。そんなこと思考を読める程の頭がなくても、テレパスを使えなくても、分かる。

「助かるよ」
 だから、それだけ口にした。
 少なくとも、羽川がいれば、僕が戦場ヶ原に殺されることだけはないだろう。僕は戦場ヶ原のためにも死ぬ訳にはいかないのだから。

「うん」
 当然のように僕の考えていることなど、理解しているに違いない羽川は、目を伏せて小さく頷いた。
 再び場に奇妙な沈黙が流れ始めた頃。
 唐突に、突然に、それは僕らの耳に届いた。

「キャー! キャー! キャー!」
 耳に響く、甲高い子供の少女の幼女の声。
 僕がこの声を聞き違えることなどあるはずが無かった。

「八九寺!」
「真宵ちゃん」
 僕と羽川は同時に顔を見合わせ、同時に走り出した。

 八九寺の悲鳴。なんだ、何が起きた。そしてあの悲鳴のトーンがいつかどこかで聞いたことがあるのは気のせいか? 具体的には僕が八九寺とスキンシップをとるときに良く聞いているような気がするのは、気のせいなのか?
 声の聞こえた方向に向かって曲がった後、僕はそれを見た。

「良いではないか。良いではないか」
「キャー! キャー! キャーっ!」
 幼女の手足を押さえながら、その小学生にしては適度に育っている青い果実に顔を埋めている、女子高生が、そこにはいた。
 というか、神原駿河だった。
 だから、それは僕のだって言ってるだろうが!

「神原! その幼女は僕専用だ!」
 感情が理性を超えて、僕の口から言葉が漏れる。
 今、それを口にしてはいけなかったのに、なにせ。

「……阿良々木くん」
 僕の後ろには、真面目すぎる程真面目な、委員長の中の委員長、僕の大好きな羽川翼さんが、いるのだから。

「い、いや。違うんだ羽川。今のは言葉の綾というか」
「何でも良いから、この方を早く退かして下さい!」
 僕が言い訳を始めようとしたその矢先、八九寺の絶叫が轟いた。
 僕とスキンシップしているときとは違い、完全に押さえつけられている現状では、噛み付くことも出来ないのだろう。
 僕も今度ああやってみようかな。

「阿良々木くん」
 釘を刺されてしまった。
 眼鏡が反射して怖い。



 思った以上に長くなりそうなので、ここで一度切ります。
 次回で完結です。


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