021
「それで? お前達は何が望みなんだ?」
忍のことは後回しにして、取りあえず二人に話を聞いてみる。
僕の両手両足を拘束している火憐も僕が抵抗を止めると力を緩めた。
「だから……責任取れ!」
「そうだそうだー」
「つまり結婚か」
「だから、何で兄ちゃんの責任は結婚一択何だよ、そんなことで責任取るなら、兄ちゃんはいったい何人と結婚しないといけないと思ってんだよ!」
神原に何を聞いた?
自身で神原と自分は合うと語っていたように、思考形態が神原と似ているのだろうか。いつかの神原と同じこと言ってやがる。
「そう言う直接的なことじゃなくて、私達が言いたいのは、もっと私達に構えって話」
「そうだ。あたしと兄ちゃんはあの朝を境にちょっと仲良くなったはずだろ?」
僕の地の文を読み取りやがった。それはどういう能力だ火憐ちゃん。
「あ、その事も聞き忘れてた。二人にちゃんと聞いてなかったけど、結局あれ、何であんなことになってたの?」
僕だけではなく、火憐ちゃんもビクリと体を震わせた。あの日の朝、あの三本勝負は僕達の中でちょっとした秘密と言うか、月火ちゃんにも内緒になっていたのだ。
「いや、あれは、その……」
「兄ちゃんと勝負してた! 意地と意地、誇りと誇りのぶつかり合う、熱い勝負だった。まあ、結果あたしが勝った訳だけどな」
胸を張り堂々と口にする火憐。お前の中ではそう言う風に保管されたのか。
いいけど。
「ふーん。勝負か、ならいいや」
でっかい方だけかと思ったらちっちゃい方も馬鹿だった。おい月火ちゃん! お前参謀担当だろ。そんな軽いノリで納得していいのか?
「構う、ねえ?」
両手足を拘束されたまま、ジッと妹たちを見上げる。なんて屈辱的な光景だ。ただでさえ僕は身長の関係上、視界の上下には拘る方だというのに、こんなちっこいのにまで見下ろされているとは。
「兄ちゃん。最近はちょっと回復してきたけど、それでも昔より全然構ってくれなくなったし」
「そうだよね。去年までの方がまだ構ってくれてた」
苛められてたとか言っていた癖に。
だが、確かにそう思い直してみると、ここ最近。本当に最近は怪異の影響もあり、この二人の姿が視界の中にチョロチョロ見えていた気がするけれど、それよりさらに前、三年生になった当初の頃など、二人揃って眼中に無かった。
それほど忙しかったと言うことなのだが、二人の会話から見るに、どうやらそれが気に入らなかったらしい。
最近になって少し会話するようになったから調子に乗ってこんな行動に出たのだ。
「よし。分かった。じゃあこれから出来るだけ前みたいに構ってやる」
「前みたいにって、それじゃあ苛められるだけでしょ! そうじゃなくて、もっとこう、ラブい感じで構ってよ」
「そうだ! 毎日勝負しようぜ!」
何が悲しくて妹相手にラブらなければならないのか。
今の僕にはドロったガハラさんを始め、外に出るだけで元気よく後輩が駆け出して来て、町を歩けば幼女を見つける。更には可愛らしい女子中学生が家に呼んでくれたりするんだぜ。お前達如きとラブってる暇なんかないんだよ。
そう言ってやろうと、口を開き駆けた途端。
「お前ら……ガハッ!」
鳩尾に抜き手を喰らった。でっかい妹の仕業だ。
「なんかむかつくこと言われる気がした」
こいつは勘かよ。本当に僕の意志は様々な方法で周りに伝わっていくな。と言うか息出来ないし! 超痛い。
「そんな風に私達のこと、軽く見てられるのも今のうちだよ。ね、火憐ちゃん」
「おうさ! 月火ちゃん、あれ出して」
「はい」
そう言いながら、月火ちゃんが和服の内側から出したものは(どこに入れてるんだ)どこかで見覚えのある柄がオレンジ色で毛先が細めの……火憐ちゃんの歯ブラシだった。
まさか、と血の気が急速に下がっていくのを感じた。
まさかこの妹達は。
「その歯ブラシを僕の尻に突き立てる気か!」
恐怖で震える声を出しながら、僕は言う。
あの日、火憐ちゃんから聞いたちっちゃい妹の伝説、クラスメートの女子につきまとっていたストーカーに加えたという伝説の制裁。それをこの兄にしようというのか!
「何、その発想。お兄ちゃん流石にそれは無いでしょ?」
「変態の発想だ。大体、これあたしの歯ブラシだぞ。兄ちゃんの尻なんかに入れたらもう使えねーじゃん」
なんて冷たい妹だ。
まあ、そんなことした後にでっかい妹がそのまま歯ブラシを使ったりしたら、僕は即座に神原を殴りに行くが(その場合うちの妹を変態にしたのは間違いなく神原の悪影響だ)それでも、そんなにはっきり拒絶しなくてもいいじゃないか。
「と言うか! その発想元々、月火ちゃんがやったネタなんだろ! そんな喰らったら確実トラウマの出来事をあっさり忘れてんじゃねえよ!」
尻に歯ブラシを突き立てられた男子はきっと今でも、コンビニや薬局で歯ブラシコーナーを見るたびに震え上がっていることだろう。
「? そんなことあったっけ?」
「さあ? あたしは覚えてねーけど」
僕の妹が、二人揃って記憶力を失っていた。火憐ちゃんなんかちょっと前に自分が言っていたことなのに。
「じゃなくて! これはちゃんと本来のやり方で使うんだよ」
「はあ?」
「うん。これで私達が兄ちゃんの歯、磨いてやるからな!」
捻りも何もあったものじゃない。
そのまんまじゃねえか。
僕と火憐ちゃんの勝負そのまま、それなら僕に勝てるつもりか。確かにあの時は僕の負けだったが、残念だったな。今の僕をあの時の僕と一緒にするなよ。
あの時、火憐ちゃんに負けたのはワザとだ。
そうしないと話が進まないから、ワザと負けてやったと言うのに。勘違いしやがって。
そう言えば、話を進めたのに、僕のところには給料が振り込まれなかった。八九寺め。今度会ったら、給料代わりに揉みしだいてやる。
大体、僕はお前と勝負する以前に、その技を開発した神原プロと熾烈な磨き合い合戦を繰り広げているんだぞ。変態のサラブレッド神原と互角に戦うこの僕が、今更小娘二人相手にしても、勝負にもならんわ!
と思いはしたが、これもまた良い機会だ。ここは仕方なく勝負を受けたフリをして完膚無きまでに叩きのめし、妹たちを諦めさせよう。
僕は妹に欲情する変態では無いんだからな。
「何黙ってるの?」
「兄ちゃん顔が怪しい。なんか良からぬことを考えてるな」
「何だよ良からぬことって、まあ良い。妹ズよ。その挑発に兄として乗ってやろうじゃないか。勝負方法は前と同じで良いな? 五分間の三本勝負……」
「何言ってんの?」
「は?」
不思議そうに首を傾げる火憐ちゃん。その横で歯ブラシを持ったまま、ニコニコと笑う月火ちゃんの笑顔が怖い。
「これ勝負じゃねーし」
「え?」
「お兄ちゃん。これはね、勝負じゃないの。ただ、お兄ちゃんが諦めるまで。私達とラブってくれるって言うまで。私達がずっと磨き続けるだけ。つまりね、勝負は初めからついてるんだよ?」
中学生相応の可愛い笑顔のはずが、何故だろう。その瞳だけは異常に怖い。
なんてことを考えるんだ。勝負という奴は特に我慢系の勝負は、後何分、とゴールが決まっているからこそ耐えられる。けれどコイツらはそのゴールを定めないつもりだ。
これは磨いている方も確かに気持ちいい。それは僕も知っている。けれどコイツらは二人、つまり休みながら交互に歯を磨くことが出来る。
一方僕は一人。ただ磨かれ続けるだけ。
しまった! 嵌められた。
「せ、正義の味方がそんな一方的な蹂躙を許して良いのか!」
「これは正義の行使じゃない。兄妹のじゃれ合いだ!」
胸を張って火憐ちゃんが僕の言葉を遮る。
くそう。馬鹿の癖に正論を。
「さ、お兄ちゃん。口開けて、まずは私から」
「あたしの番まで耐えてくれよー」
「くそう。やめろ! 妹たち」
「駄目だ!」
「駄目だよ?」
だから声を揃えるな!
022
そんな僕の言葉が発せられる前に、僕の口の中に、歯ブラシが入れられた。
その段階で思いついた。ああ、口を閉じてれば良かったんじゃないか。もちろん、ワザとじゃない。妹達に弄られることにちょっと興味があって、口ではやめろと言いつつも、抵抗はしなかった訳では、勿論ない。
「む……むぐぉっ!」
思わず声が出てしまった開始してまだ三十秒程度。火憐ちゃんでも一分ほど経ってからだったと言うのに僕の耐久力が弱いのか? いや違う。この妹、出来る!
「うわー。兄ちゃん気持ちよさそう。月火ちゃんは?」
「……ふえ? あっ、いや、私は別に」
開始三分程だろうか、月火ちゃんの方も目がトロンとしてきた。馬鹿め。既に経験済みの火憐ちゃんはともかく、初体験の月火ちゃんも初めての経験に戸惑ってやがる。
「……代わろうか?」
僕の体の動きを奪っていた火憐ちゃんが呟く。
「え?! いや、まだ大丈夫だよ。もうちょっと、もうちょっと……」
しめた。これはチャンスだ。参謀担当が聞いて呆れるぜ。このちっちゃい妹。あろう事か磨くことを止められなくなっている。いつか僕がタバコで喩えたように、いけないものだからこそ。人は溺れてしまう。
快感という奴もそれに当たる。いけないと分かっているからこそ。続けたくなる。ギリギリまで、もう少し、もう少し、と思ってしまう。
今の月火ちゃんの状態はそれだ。
「つ、月火ちゃん?」
火憐ちゃんがようやく月火ちゃんの状態に気がついたようだ。馬鹿め、もう遅い。お前の妹は快楽に溺れている。
「ふぅ……う、ぅう、……んぐっ」
しまった。溺れてるのは僕も一緒だった。
僕を見下ろしながら、ふやけた瞳のまま、一心不乱に手を動かす月火ちゃん。ただでさえ垂れ目の月火ちゃんは更に目尻が下がり、自らもだらしなく口を開けている。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」
壊れたように舌足らずに僕を呼び続ける。
あれ? 僕の妹って可愛くね? ふやけた声が耳をくすぐり、動かし続ける手が口の中を刺激し、可愛らしく惚けた表情が目を奪う。
いつか、火憐ちゃんが世界一可愛いと思ったことがあるけど、これ、互角じゃね? 月火ちゃんも火憐ちゃんに負けず劣らず、世界一可愛くね?
「お兄ちゃん……いいよね?」
歯ブラシが一度口から抜けて、月火ちゃんは、そう呟きながら、ゆっくりと僕に顔を近づけてくる。
あ、キスか。
そう思って、そう理解したと言うのに、僕は。阿良々木暦は、近づいてくる月火ちゃんを拒むことはせず、頷いて、もう目の前まで迫った月火ちゃんの閉じられた唇に、妹の、いやただの妹じゃない。
愛する妹の唇に、そっとキスを……
「って! 何してんだ! コラァっ!」
「ふぎゃ!」
怒声が響き、次の瞬間。間の抜けた声と共に、月火ちゃんの体が横飛びで僕から離れていった。ああ、と思わず離れゆく月火ちゃんに手を伸ばして、あれ? 手が使える。
「兄ちゃんも兄ちゃんだ! 何うっとりしてんだよ」
月火ちゃんを突き飛ばした火憐ちゃんが肩を怒らせながら僕を睨み付けていた。
僕ではなく月火ちゃんに攻撃を加えるとは、珍しい光景だった。
「って。うお! 僕は何をしていたんだ。うっとりしながら妹のキスを受け入れるところだったぜ……ってほら、月火ちゃんも合わせろよ。僕とシンクロしながら火憐ちゃんに言い訳する場面だろ?」
「もうちょっとだったのに」
ベッドから転げ落ちた月火ちゃんは頭でも打ったのだろう、手を当てながら、むっとした表情で体を起こした。
何でも良いけど、当初の目的忘れてないか? 火憐ちゃん。
「次はあたしの……」
番だ。と言いながら歯ブラシに手を伸ばす手はずだったのだろう。けれどその前に、動きを取り戻した僕がベッドの上に転がっていた歯ブラシを掴んだ。
そもそも何で僕の歯ブラシじゃなくて、妹の歯ブラシで歯を磨かれてうっとりしてるんだ僕は。
いや、それはもうどうでも良い。今は。
「しまった! 兄ちゃんに歯ブラシが」
「今度は僕の番だな。月火ちゃん。邪魔されたお返しだ、火憐ちゃんを押さえつけろ」
「何言ってんだ兄ちゃん。あたし達ファイヤーシスターズが同士討ちなんてするはず……」
「了解!」
「な、なにー! 月火ちゃん、何すんだよ!?」
「何すんだじゃないでしょ! もうちょっとでお兄ちゃんを堕とせたのに、火憐ちゃんが邪魔するから、ペナルティーだよ」
堕とされはしないけどな。
「うがー! 離せよ」
身をよじって抜け出そうとするでっかい妹。
「おいおい。ちっちゃい妹にまた暴力振るう気か?」
「うぐっ」
火憐ちゃんとしても、感情的になって月火ちゃんに手を出したことには負い目を感じているのだろう、抵抗が止んだ。さて、じゃあお仕置きだな。
「ほら、口開けろ火憐ちゃん」
「ヤダよ。それ今まで兄ちゃんの口に入ってた奴じゃんか。汚いし」
顔を逸らす火憐ちゃん。
汚いとはなんだ汚いとは。
「実力行使だ! 月火ちゃん、擽ってやれ」
「了解!」
「おわっ、ちょっ。月火ちゃん! 駄目、あっ、ふあ……あ、ああ!」
擽られてるんのに何で喘いでんだこの妹は。コイツ擽りフェチだったのか?
まあ、それは良い。そんなことよりも今の僕がしなくてはいけないことは大口を開けている火憐ちゃんにこの歯ブラシをつっこんで間接キスをさせてやることだけだ。
「今だ!」
「む、むぐぐ!」
口の中に歯ブラシが差し込まれ、反射的に口を閉じようとする火憐ちゃん。その状態で僕は再び、あの日のように、火憐ちゃんの口の中を歯ブラシの先端でもって蹂躙する。
「あふっ……ふぁ……あ、あう、ううん」
早っ。
既に僕らのやりとりで高ぶっていたのか、入れて十秒も経たないうちに目から光が薄れ、トロンとなり始める。
「うわー。火憐ちゃん凄い、私もこんなんだったの?」
押さえている月火ちゃんが少し引いてしまっている程だ。
なおも僕は磨き続ける。磨かれる方では不覚を取ってしまったが、今更そんな喘ぎ声に似た声だけじゃ、僕は高ぶらないぜ。これも神原との合戦の成果か。
「ふぁ、あ……神原、せんせえ、より……気持ちいぃ……」
今コイツなんて言った?
「火憐ちゃん。お兄ちゃんの質問に答えてみようか?」
「ふえ?」
「神原とも磨きっこした?」
僕の問いかけに、火憐ちゃんは顔を赤らめたまま、小さく、けれど確実に頷いてみせるのだった。
神原ーッ!!
あいつ、僕の妹に手ぇ出して開発してやがった。通りで墜ちるのが早い訳だよ。今度会ったら、いきなりドロップキックかましてやる。
いや、それだと喜ばれるか?
「に、兄ひゃん」
「ん?」
考えごとしていて、手が止まっていた。火憐ちゃんの声に、視線を戻すと。火憐ちゃんは目に涙を貯めたまま、僕に訴えかけるような視線をぶつけてきた。
「もっと、して?」
潤んだ瞳とふやけた口調、あれ? やっぱり勘違いじゃないよね。僕の妹って可愛くね? これ世界一可愛いだろ。
火憐ちゃんと月火ちゃんが二人が世界のツートップ。
二人合わせたら、羽川さんを超えるんじゃ……いやいやいや。何を考えている阿良々木暦。羽川さんは至高だろ? 羽川さん以上の女の子なんて、いるはずが。
「兄ひゃん」
舌足らずな火憐ちゃんの口調がまた、僕を呼んだ。
ああ、もういいや。いいだろ? こんな可愛いんだぜ。妹がどうとか、関係無いだろこれは。
「火憐ちゃん……」
名前を呼んで、今度は僕から、僕の方から火憐ちゃんに口付けようと、体を前のめりに……
「ちょっとー! するなら私が先!」
僕と火憐ちゃんの間に月火ちゃんが顔を入れた。
「な、何すんだ、月火ちゃん」
「邪魔はお互い様でしょ?」
なんて珍しい光景だ。妹が、あの気持ち悪い程仲が良いファイヤーシスターズが喧嘩を始めてしまった。兄としてはそう言うのは望ましくない。
ここは一つ。
「てりゃ」
「ふぎゃ!」
またも間の抜けた声を上げた月火ちゃんを、今度は火憐ちゃんの横に並べる。
「に、兄ちゃん?」
「お兄ちゃん?」
「僕をなめるなよ。妹達くらい、二人同時に、相手してやらぁ!」
その言葉と共に、僕は並んでベッドに横になっている妹達に覆い被さって行った。
023
後日談、というか今回のオチ。
「何してんだ僕」
色々と暴走した結果か、妹達は揃って僕のベッドの上で眠ってしまった。
言っておくが、戦場ヶ原を裏切るような真似はしていない。ちょっと過激なスキンシップを取ったが、それだって八九寺と大差無いから、これはセーフ。
いくら戦場ヶ原がデレたからと言って、裏切るような真似は出来ない。
ベッドの上で幸せそうに眠りこける妹ズを眺めながら、僕は小さく息を吐いた。
「まったく、コイツらは」
互いに手を繋ぎ合って眠っている二人、僕の大切な妹達。
妹である以上、それ以外には見えないと言ったのは今でも同じだ。
でも、コイツらが、この二人がそうではなく、本当に僕のことを兄以上に見ていると言うのなら、それに応えてやるのもまた、兄としての使命のはずだ。
「兄ちゃん……」
「お兄ちゃん……」
寝言だろう。二人が揃って口を開く。
寝言まで合わせんなよ。本当に気持ち悪いな。
そんな妹達に苦笑しながら、僕は二人の唇にそれぞれ触れるだけのキスをした。
「おやすみ」
一声かけて、立ち上がる。
あれは妹だ。妹達だ。だと言うのに何故だろう。ちょっと、ほんのちょっとだけドキドキしたのは。
何も感じなかった以前より、僕の心臓は少しだけ早かった。
と言う訳で火憐ちゃんと月火ちゃん終了。
後は忍と羽川さん、どっちからにするか。まあ思いついた方から書きます。