【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第123話成都入城を果たした孫家征西軍であったが、したらしたで頭を悩ませる事案が多くあった。まず、食料。これは高順が買い集めた結果であるが、食糧不足が顕著であった。劉璋がいいとこ持っていったせいでもあるが、市民の分まで収奪したらしい。そんな理由で、まず最初にやるべき事が食糧配給・炊き出しの類である。南中軍も入城したので更に食料消費が早まってしまうのだが、軍事行動を起こさなければ一応は賄える。次に、これまた劉璋が兵士を多く連れて行った事で、一時的ではあるが兵力不足に陥っている。現状で兵士募集をするのはイコール働ける成人男子が少なくなる事を意味し、生産力の低下に繋がってしまう。となると暫くは自前の兵力で乗り切らなければならないわけだが、暫くは内政に専念するのだし対外戦力はさほど必要も無い。守るだけの兵力なら、この件に関しては然程の問題にはならない。後はこれはこれで大きな問題だが・・・恩賞である。黄蓋始め、今回の戦に従軍した武将にはそれぞれに恩賞が与えられている。それは成都の倉に納められていた財物で支給されたが、孫権は当初「諸将にどう分配するか」で悩んでいた。最終的に、一番骨折りをした高順や実質的に今戦役で全軍の指揮を執った黄蓋が第一等として扱われる事となり、相応の財物が与えられる。その中身は「黄金五百斤、銀千斤、銭五千万、絹千匹」という、個人に与えるには莫大なものであった。功績のあった者にも同じように賜与(しよ)されたが、この2人に匹敵する者はいない。黄蓋も高順もこの財宝を受け取ったが、黄蓋は「それよりも酒が欲しいのぅ」とのたまい、高順は高順で「こんな場所ばっか必要な物を貰ってもなぁ・・・交州の倉庫にぶちこむか」と、随分与え甲斐の無い事を考えていたのであった。高順は「それより、うちの麗羽さんがこっちでも新しい商売したいらしいので、許可頂けます?」と申し出てきて、孫権も「その程度の事でいいのかしら」と思いつつ許可を出している。その商売が、塩鉄関係だと知るのは少し先の話だ。それと、ついでというのは少し酷だが、援軍として出撃してきた南中軍にも謝礼として幾ばくかの資金が流れている。孟獲では解らない話なので、折り合いを付けたのは従軍していた孟節だが、今回の戦で援軍としてやって来た彼女たちは一時的に成都で暮らす事になっているそこは然程重要ではなく、重要なのは「それだけの財宝を成都に蓄えてあった」ことだろうか。これを劉備達に奪われていたら大変な事になった、と誰もが考えていたし、またこれだけの財物を放出してもまだ余裕があるのだ。益州は天府の国、と呼ばれる土地だが、成程間違っていない。と孫権は考えていた。後は来るべき時の為に兵を養い鍛え、食糧の増産に務めよう。幸いにも、近頃は資金繰りに困るような事は無い。袁術を倒した時期ならいざ知らず、今は上納・交易で多額の資金が孫家に流れているのだ。最後に、家臣団の整理・・・とするべきか、劉璋について行かず降伏した「益州派」の者も孫家に仕える事となり、それをどのような役職に就けてすりあわせをしていくか、だ。冷遇も出来ないし、かといって厚遇すれば高順のような立場と追いやられかねない。難しい問題ではあるが、それでも人がいないよりはマシ、と孫権は好意的に解釈する事にしている。武では黄蓋・甘寧。孫家からは孫瑜・孫皎・孫奐。高順一党。孫権本人の側には諸葛瑾・歩隲・張承・厳畯らがいる。呂蒙は参謀と言ったほうがしっくり来るかもしれないが・・・実際には武将としても文官としても働ける万能型で、孫権にこきつかわれる運命だったりする。文官も張紘や虞翻。有名ではないものの陳瑞・秦松・孫邵・劉基・谷利など、文武の層は厚いのだ。政治・軍事・・・やる事が多すぎて忙しい成都孫家。その中で高順は何をしていたのか。「にゃははははっ! ととしゃまにはわかるまいー!」「わかるまいー♪」『にゃー!』×3「・・・えーっと」孟獲と共に、当然のように成都へやってきた義娘達に振り回される毎日を過ごしていた。彼らが今何をやっているのか、と言えば、トラが自分に似た仲間達を4人ほど引き連れて「どれがほんものかあててみろー」と、高順に甘えているのだ。その場に居た趙雲や周倉は内心で(さすが量産型・・・まったく区別がつかぬな)とか(ひ、一人欲しい・・・愛でて良し撫でて良し!)と・・・まあ、解るといえば解る事を考えている。事実、趙雲達には全く見分けが付かないこの5人だったが、以下、高順の反応。(>ω<) (>ω<) (>ω<) (>ω<) (>ω<)<あててみるのにゃー (’’)<・・・。(>ω<) (>ω<) (>ω<)Σ(・ω・) (>ω<) (’’)<右から2番目がトラです。「なんでわかったのにゃー!?」「!!?」一瞬で見破っていた。あっさり当てられたトラと、それに良く似た4人は一斉に高順を囲み大騒ぎだ。「こんなばかにゃ!」「あっけなしゃすぎる!」「すぐにわかるとかすごいにゃー」「あこがれちゃうにゃー♪」と騒ぎ立てるだけ騒いでから、トラは「じゃあ次はかかしゃま(蹋頓の事)にちょーせんにゃー!!!」と叫び、少し離れた場所にいた蹋頓へダイレクトアタック。しかし近づいていった瞬間、「あら、トラちゃん。(トラを抱き上げ)それに、良く似た可愛い子が沢山・・・ふふ、お友達かしら?」「ちょーせんするまでもなく!?」『すごいのにゃー(*>ω<*)』それを遠めで見ていた趙雲と周倉は高順を突っついて「こ、高順殿・・・あれ、見分けが付くのですか」「実は適当こいて当てたんじゃないか大将」とか質問をしている。「付くって言うか、普通に解るよ?」「え?」二人の疑問に、高順は「何を言ってるんだ?」とばかりの反応である。後に2人は蹋頓にも同様の質問をして、これまた高順同様「見分け? 普通に解りますよ?」と返答している。これには流石の趙雲も「いやはや・・・世の中には解らぬ事が多々あるもの」と感心しているのか呆れているのか、微妙な反応をするばかりであったそうな。こんな脱力系のイベントを挟みつつも、事態は動いていく。まず、成都占領から間も無く五斗米道の主、張魯が曹操へと降伏。劉璋と劉備が手を組んで、しかも漢中まで直接攻めてくると聞いて勝ち目は無いと踏んだからだ。一部の者からは「曹操に対抗する為に劉備と通じる、という手もありますぞ」という声もあったが、張魯は「劉備の上客になど絶対にならん! 曹操の奴隷になるほうがまだマシだ!」と聞き入れず、長安守将の夏侯淵に使者を送り降伏の意思を示した。夏侯淵1人の判断ではどうする事も出来ないので、彼女は曹操に判断を仰ぎ、曹操から「白蓮(公孫賛)と共に向かいなさい」と返事が返ってきて直ぐに出立。張魯の降伏は恙無く終り、漢中も曹操の勢力圏に入った。これにより張魯率いる五斗米道は解体されるも、張魯は鎮南将軍・閬中侯に封じられ、曹操は漢中を版図に加えた事を功績と見なされ「魏王に就任せよ」と劉協からの要請を受け、乗り気ではなかったが魏王へと昇っている。そして、張魯と言う共通の敵がいなくなってしまった為に、劉璋と劉備は間を置かずに仲間割れを引き起こす。劉璋は劉備を邪険に扱い始め、しかも援軍を頼んだ立場にもかかわらず謝礼も何も無しに荊州へ追い返そうとすらしたのだ。これをやられれば誰だって怒る。諌める者は多かったが、成都を追い出された状況で内輪揉めをする劉璋に見切りをつける者も少なくは無かった。劉備に通じていた法正・張松・孟達が扇動を開始。それにより劉璋の元から黄忠・厳顔・魏延を始め数々の将兵が劉備に参じ、劉備は劉璋に対して宣戦を布告。最初からこうするつもりだったので、劉備としてはありがたい位であった。対するに、兵士は少なくなったといえ劉璋の元に人材がいない訳ではなく、張任・黄権・王累・李厳・呉懿・費観など、侮れない者ばかり。・・・だったのだが。両軍は、梓潼北部で開戦。攻め込んできた劉備に対して劉璋は李厳・費観・呉懿を派遣したのだが、李厳が「いや勝ち目無いから。こっち兵士少ないから」と戦う事すらせず降伏。その説得を受けた費観も劉備に降伏したため、どうにも仕様が無くなり呉懿も投降してしまった。こうなると頼みの綱は張任と黄権くらいしかいないのだが、肝心の張任が「主君への忠義、魏延たんのムチぱい・ムチ尻・・・ワシは、どっちを選べばいいんじゃあああああああああ! ・・・・・・パウッ!?(胸押さえ転倒」・・・。・・・・・・そのまま亡くなってしまった。なんぼなんでもこれは無いと言いたいところだが、本当に亡くなってしまったのだ。これで戦争継続意思(そこまで長期間戦っていないが)が完全に折れた劉璋、黄権が「まだ戦えます!」と止めるのも聞かず降伏の意思を固め、本当に降伏してしまう。その時に「天下統一できたら大国に封じますよー」と劉備に言われたが、当然そんなつもりなど全く無い。戦後、孫家との国境付近に配置された劉璋だが「生かしていても害毒にしかならない」と判断した龐統・法正が差し向けた刺客に暗殺され、更に領地へ向かう途中で賊に襲われて死亡と言う扱いにされてしまった。残された劉璋の臣も殆どが劉備に降る事になったが、黄権はその場で劉備の元へ向かう事はせず自宅に引き篭もり劉備直々の訪問を受けてから仕えている。孫家が成都に入城して半年もしないうちに、これだけのイベントが発生していたのだ。孫家は内政に専念していた為、これらに一切関わりを持たなかったが。当初は脱力系な流れの高順でも、この間にそれなりには忙しい日々を送っている。娘達の為に大きめな館を設営したり、いつの間にかそこが孤児院っぽくなってしまったり、馬騰の様子を見に行く為に外に出る予定があったり、等。だが、それなりに大きな出来事は起こるもので・・・。~~~成都~~~「今日も一日成都は平和、と」「油断しないでください・・・」成都市街地。高順は楽進・周倉と一緒に警邏をしている。人の多さは流石だが、荊州や交州などには少し及ばない。それなりに大変であった時期もあるが、皆すぐに慣れて当たり障りの無い毎日を送っている。時折練兵などもするが、それは趙雲の仕事として少しずつ移行されてる。高順が政治事に介入しないからでもあるが、基本的に警邏の毎日だ。「そんなつもりは無いさ。ただ、俺達が入城した時よりは余程マシになった・・・随分と混乱してたからなあ、成都の人々」「それは当然でしょう。良く解らないうちに孫家が支配者となったのですから。何をされるか、民衆の生活を締め上げたりしないか、とか」「重税を課されていた、ってわけでも無かったみたいだしな。劉璋は無難に益州を統治していたらしい」「ええ。・・・そういえば」「む?」「麗羽殿が・・・その」「麗羽殿がどうかしたか?」「・・・。新たな鉱脈を見つけたり、塩の生産、馬の買い付け、西域との交易路の開拓・・・これほど短期間でどれだけの仕事をこなすのか、と」「(遠い目」「相変わらずすげーな、アイツ・・・」麗羽はこれでもかというほど仕事を(自分で)増やし、民間の雇用を増やし、成都内でもその影響力を着実に増やしている。孫家内で影響を増やされては困るから目立つ真似をしないように、という条件の1つとして助命された彼女だが、その資金力はちょっと半端じゃない。危険視されないのは領土とかそういった方面に野心を持たず、孫家の武将連とも付き合いを持たず、孫家に対しての上納がえらい事になっているから、でもある。「鉱脈ってどうやって見つけたんだよ、麗の字」「勘だ、とか」「勘で見つけるもんかよ、それって」「・・・勘で鉱脈見つけているのは・・・働き口が増えて鉱石採取量が増えて、鉄生産量が増えれば儲けも出るだろうし、色々と作成も捗るから李典も喜ぶだろうけど。」でも、やりすぎだよなー・・・と後悔してもアホ、じゃなく、阿斗いや後の祭りである。「アイツの強運ってどーなってんだよ。ま、暫くは戦で動かねぇみてーだし、ゆっくりできるんじゃねえ? な、大将」「ああ、そう・・・ゴホッ」言いかけた高順だが、途中で咳き込んでしゃがみ込んでしまう。(なんだコレは・・・胸が熱い・・・痛み? )「おい、大丈夫かよ」「隊長、やはりお体の具合が優れないのでは」「すまな、ゲホッ、ゲホッ! すまないな」二人が高順の背を撫でるが、咳が一向に収まらない。その上、ここは往来だ。中には「あの兄さん大丈夫か」とか「風邪かしら、いやねえ・・・」とかそんな事を思ったり言ったりする人がいる。「大将、ちっとそこらで休んでから帰ろうぜ・・・」「ゲホッ! ゴホッゴホッ! ぐ、ぅ・・・しかしだな」「しかし、じゃありませんよ。どう見ても不調です。大人しく帰りましょう」「む・・・グ、ガフッ・・・ゲフッ!!!」二人に支えられて立ち上がるが、また咳が出始めて慌てて右手で口を押さえる高順。「おいおい、しっかりしてくれ・・・って、大将!」「血・・・? 隊長、口から・・・と、吐血? 喀血(かっけつ?)!?」押さえた手から溢れる血。高順はそっと掌を見て「・・・ああ」と納得したかのような溜息をつく。頭がクラクラする。視界がぼやける。意識を保たないと。気絶しそうな高順の姿に、これはヤバイ、と周倉が立ち上がった。「おい、楽の字! 華陀呼んでくっから、大将担いで早く帰れ!」「解った!」~~~間~~~あれから2刻ほど。高順の部屋の前には、人だかりが出来ている。蹋頓、趙雲、李典、沙摩柯、周倉・・・高順隊の主将全てに、留賛や潘濬、孟節と言った、娘や馴染みの深い人々もいる。到着した華陀は直ぐに治療を開始。楽進も手伝い高順の部屋にいるが、中々外に出てこない。大丈夫だろうか・・・と皆が不安そうにしている。それから更に時間が経過。漸くに華陀と楽進が部屋から出てきた。「楽進さん、華陀殿・・・高順さんの具合は?」「なあ、高順にーさん大丈夫なんやろ? すぐ復帰できるよな?」「・・・今は何とも言えない。小康状態ではあるけどな」「そうですか・・・」「小康って、それ治ってへんってことやんか! ちゃんと・・・」「真桜、静かにしないか。怒鳴ったところで高順の具合が良くなるわけじゃない。逆に悪化したらどうする」「むぅー」「かまわない。治せていないのは俺の力不足だからな」楽進に嗜められて頬を膨らませる李典に華陀は答え、楽進に「済まなかったな、感謝する」と頭を下げた。「いえ。ですが、あそこまで治りが遅いのは・・・」「ああ、俺の方でも調べてみる。高順の喀血は止まったが、どうにも判断が付かない。暫く休ませたほうが良いな。」皆も早めに休んだほうが良い、と促され、全員が納得したわけではないが渋々その場を後にする。留賛達が「なあ、義親父大丈夫だよな・・・?」と蹋頓に聞くが、蹋頓にもそれは解らない。蹋頓が振り向いて華陀に少し頭を下げてから、娘達を促して帰っていく。お願いします、と言う意味だろう。華陀は頷き、皆を見送ってから部屋に入るが、その彼に声をかける者がいた。「よう、随分賑やかだったな」「何だ、起きていたのか。麻沸散の効きが薄かったか」「これくらいに起きれるように調整してたんじゃないのか? まあ、あそこまで五月蝿ければ目も覚めるさ」よっこいせ、と寝台から起きようとする高順だが、華陀がその肩に手を置いて止める。「身体に無理をさせるな。そのまま寝ているんだ」「へいへい。まったく、皆のおかげで体の具合が良くなる一方だよ」悪態をつきつつも、高順は大人しく寝転がった。二人とも、そこで少しの間黙っていたが、高順は静かに質問を始める。「なぁ、華陀。今の俺の身体はどうなっている? 何で急に喀血なんてしたんだ」「ふむ・・・何と言うべきか。回復力が落ちていると言えば解るか?」回復力? と高順は聞き返す。「例えばだ、お前くらいの年齢なら多少の怪我や風邪、病気を患ったとして、適切な処置をしてしまえば短期間で快癒するものだろう」「不治の病、とかでなければそうだろうな」「だが、今のお前にはそれが無い。この頃、傷の治りが遅いと感じた事はなかったか? 当てはまるのならそういう事だ。」「それなら、回復力、というより生命力のほうが正しいかも知れんなあ。少しの事で命に関わるのか」「俺の鍼も楽進の癒術も、人の持つ回復力を増大させて治癒を早め促すものだ。だが、今のお前には回復させようという力が殆ど失われてしまっている。お前の身体は、頑健ではあっても中身が脆いんだよ。」「ふーむ・・・で・・・これは治るものなのか?」高順の問いに、華陀は暫く無言であった。隠そうとしているわけではなく、伝えて良いものかどうかで悩んでいる風情だ。「別に恨んだりはしないさ。教えてくれよ。あと、原因も」「・・・・・・。治しようが無い、残念だが。原因は胸の傷もだが、お前の左手だな」胸と手か・・・と、高順は寝台に寝そべったまま左手をゆっくりと上げた。親指を覗く4本が失われ、掌も半ばが無い・・・孫策の代わりに毒を受けた左手。暗殺されかかったときに付けられ、戦の中で拡がった胸の傷。「胸の傷が何度も開くような攻撃を受け、臓腑にも損傷があったのだろう。それが完治していないのに、その毒だ」「外からと言うより、内からか・・・全てはこの胸の傷から、だな」「ああ。その傷だけならまだ良かった。しかし、毒を受け、それを治したときに・・・高順、お前は自前の回復力をほぼ使い切ったんだよ。これはどうにも手のうちようが無い」済まない、と華陀は肩を落とした。彼にも治せないものは多くある。「華陀のせいじゃないからなあ、謝られても俺が困るさ。で、だ。あと1つ教えて欲しい」「ん?」「俺の身体は、あと、どれくらい保つ。20年か? 10年か、それよりも少ないか」質問に、華陀はまた押し黙った。さっきよりも長く、沈黙した。この反応だけで、教えないほうが良いのだと思っているのは高順にも理解できた。だが、他ならぬ自身の事だ。知らん振りをして良いものではない。「教えてくれよ。言っただろ、恨んだりしないって。」それでもなお迷った華陀だが、意を決めたのか、ゆっくりと話し始めた。「・・・・・・・・・・・・・・・良いか、高順。」「?」「お前の意思を聞いておく。後悔はしないな? 結果を知っても、自棄を起こしたりしないと誓えるか?」「ああ」「そうか・・・・・・解った。教えておく。お前に残っている時間。どれだけ長く見積もっても・・・」そこで言葉を切り、すぅ、と華陀は深呼吸をして続ける。「さっきお前が言った10年の半分以下。4年も保てば御の字といったところだ」~~~楽屋裏~~~いや! 物を投げないで! あいつです(挨拶明確なタイムリミットが発生シマシタヨー。そこまでもつのか、それより早くその時が来てしまうのか。知っているのは駄作者のあいつのみ。漢中争奪は次回以降ですが、数行で終わらせます多分。きっと。おそらく。今回も幕間みたいなものでしたが、劉備らの戦は大したイベントじゃないのです(劉備から見れば大きいですが漢中にしても、曹操劉備からすれば大きいのですが、孫家としては然程の重大事ではないですしね。むしろ、大きいのはその後に起こるイベント・・・そういえば、今回は随分と接続不良期間が長かったですね。話は出来ていたのに投稿ができないのは少し辛いものがwでは、PSO2系で暴れる系の仕事があるのでこれで!(ぇ