ふぅ・・・、私ともあろうものが情けない。いくら手加減していたとはいえ人間二人と亀一匹に負けてしまうなんて。いま思い出すだけでも腹が立つ・・・・・・亀に乗っていた紅白に箒に跨った黒白。館を荒らし、私の眠りを妨げた上に寝起きを容赦なく強襲。そこまでされては優しく、温厚かつ慈悲にあふれた私といえども怒らざるえないというものよね。そこからは当然のように私からの一方的な攻撃の雨霰・・・・・・もちろん私は優しいから一撃で死ぬような攻撃はせずにじわじわ、じわじわと急所に当たらないよう丁寧かつ細心の注意を持って弾幕を当て続けていたんだけど・・・残念なことに狙いがずれてしまい亀が気絶してしまった。こうなっては空の飛べない紅白を攻撃するのは苛めになってしまう。慈悲深い私は仕方がないからとどめの一撃にとっておきを使おうと思ったそのとき、紅白が自力で飛び上がった。自力で飛べるくせに亀を使うなんて・・・・・・酷い紅白だと私は思ったわ。だから少しお仕置きするつもりでいくつか弾をぶつけたのに紅白の体をすり抜けてしまってまったくのノーダメージ。とっておきを使っても結果は同じ。そして私がどういう事か少し距離を置いて考えようとした瞬間・・・あの黒白が・・・なにが「魔法」よ・・・なにが「うふふ」よ・・・なにが「やりましたわ」よ・・・完全に忘れていたところに全力の不意打ち。その結果、私が目覚めると館は半壊状態、元通りになるまで住めなくなってしまった。それもこれもあいつ等のせい。温厚で知られる私といえども文句の一つも言わなければ収まりがつかないというものだ。しかし『魔法』・・・ね・・・。最近はほとんど拳骨で始まる会話からとっておきで終わる会話ばっかりだったし。ここで新しい技術を手に入れるのも吝かではない。しかしながら一人で手に入れに行くのもどこか味気ない・・・と、思っていたんだけど・・・・・・。そう考えていた私の目の前にはちょうどいいお供が一人で歩いている姿が。『魔法』を手に入れる道中は楽しいものになりそうだと私はひとり笑みを浮かべるのだった。<おまけに対するおまけ>・とある里人による証言どうしたんですか?「俺、見たんだ・・・」なにを見たんですか?「たまに里へやってくる薬売りが妖怪に襲われるとこをだよ!」なんと!それは本当ですか?「嘘じゃねぇよ!あの妖怪はあれだ、ひまわり畑に出てくるやつだよ」ひまわり畑って・・・あそこは太陽の丘ですよ?「んなことどうでもいいんだよ!周りに背の高い草むらがあってよかったよ・・・・・・じゃなかったらきっと俺がやられてた」どうでもいいって・・・・・・まぁ、いいですけど・・・・・・「何で残念そうなんだよ?しかし、思い出しただけで身の毛がよだつぜ」それほどだったのですか?「あぁ、あの男に襲い掛かる直前に浮かべた笑み・・・・・・まさしく凶笑ってやつだったぜ。まったく、惜しい男を亡くしたよ」えっと・・・たぶん大丈夫だと思いますよ?「ん? どういうことだ??」いえいえ、こちらのことです。取材協力、ありがとうございました。「あ、あぁ」はいはい。以上、新聞記者(笑)による取材風景----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書き+次回予告どうも、感想を喜ぶお手玉の中身です。行方不明だったバックアップデータが外部HDから見つかったよ。やったねお手玉君。でもバックアップデータ古かったから保管しないと使い物にならないよorzとりあえずは後書きを・・・・・・今回は前回分に入ってなかったおまけ部分になります(おまけの中にもおまけがあるけど・・・)そんなわけで短いです・・・ものっそ短いです。まぁ、おまけだから短いのだということでご容赦をorzでは、次回予告です。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------次回予告・・・それこそが・・・・・・毛玉の生きる道・・・・・・すなわち『毛玉道』A「不毛の荒野に」B「降臨」C「せしご近所最強」D「その傍らで転がるものは!?」ABCD「次回 毛玉のキャラがB以外分からなくなったorz」ACD「なん・・・だと・・・!?」B「っふ・・・笑止!」 っで、誰がご近所最強ですって? by.風見さん家の幽香さん