前書き・・・というか御免なさいorzまずは、感想掲示板を楽しくごらんの皆様に謝罪の言葉を・・・お手玉の中身が要らんこと書いたせいで混乱を与えてすみませんでしたorz幽々子様に関してですがキチン(言い方が悪いが)と死んでます。ちょっとしたコメ返しから洒落にならない誤解が広がってしまいました。ホント、改めてすみませんでしたorzでは、本編をお楽しみください----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------「どうぞ、お茶です」「あ、どうも」白玉楼の居間へと通された俺は幽々子に促がされるまま席に付くと見知らぬ少女よりお茶を渡された。見知らぬ少女は小学校低学年ほどで割烹着に身を包み、ショートの白髪をヘアバンド?のような物でまとめていた。俺が小さな家政婦だなと思っていると幽々子が紹介をしてくれた。「その子は妖忌の孫で妖夢って言うのよ。可愛いでしょうけどあげないからね」「ゆ、幽々子様~」そう幽々子が告げると少女、もとい妖夢は慌てながら幽々子へと言い寄った。妖忌の孫と言うことはアレがあるはずと妖夢の周りを見てみると・・・いた。先ほどは気付かなかったが妖夢の傍らにも半霊が漂っている。大きさも妖忌の半霊よりも幾ばくか小さいものの妖夢にはちょうどいい大きさだろう。そう結論付けた俺は幽々子の発言に呆れながらも先ほどから疑問に思っていた事を尋ねることにした。「なぁ、確か西行寺さん・・・でよかったよな?」「あら、気安く幽々子でいいでわよ」「それじゃあ幽々子さんで。幽々子さんは冥界の管理人って聞いてたんだけどそれで良いんだよな?」「えぇ、此処の幽霊達はみ~んな私が管理してるのよ。凄いでしょう」俺の疑問に幽々子は胸を張りながらいかにも偉そうにに答えてくれた。子供かこの人はと思ったのは間違いでは無いはず。その傍らにいる映姫と妖夢はそれぞれ額を抑えて諦めたように目を閉じている。あえてその光景を無視すると俺は話を続けた。「なら、さっきの光景は?」「さっきの光景??」「ほら、庭でそこの・・・四季さんでよかったよな?に説教されてたじゃないか」「え、え~と・・・それは~・・・」「ふぅ、西行寺幽々子。自分の非を認めるべきですよ」「っう、閻魔様・・・」幽々子が言いよどんでいると映姫が割って入ってきた。先ほどから思っていたことだが、どうやら幽々子は映姫に対して頭が上がらないらしい。閻魔と冥界の管理人・・・上司と部下のような関係なんだろうか?俺がそんなことを考えている間も映姫の話は続いた。「アスカさん、その件に関しては私から貴方へ説明するとしましょう」「四季さんがですか?」「えぇ、何か不満でも?」「いえ、説明してもらえるなら誰からでも構いませんよ」「よろしい。それと私の事は映姫で構いません。中途半端に敬われても気味が悪いだけですので」「随分酷い言い草ですね・・・」「事実ですから。さて、先ほどの件はこの西行寺幽々子が冥界の管理を怠ったが故の一言で纏められます」「っは?管理人なのに?」「そ、そんな言い方は無いと思うな~」「西行寺幽々子、貴方は黙ってなさい!ごほん、貴方が冥界に訪れる切欠となった人魂、アレは元々冥界で管理されていた幽霊達です」「ふむふむ」「ですが、西行寺幽々子が自分の楽を考えくだらない計画を立て実行してしまい幽霊達を外界へ出してしまったのです」「計画?」「えぇ、幽霊移民計画です」なんだそれ?幽霊移民って・・・幽霊って移民できるものだったのか?俺に計画の名前を語った映姫でさえ信じられないと言った呆れた表情をしている。その隣では幽々子が良い仕事をしたと言うような満足気な表情を作っている。心なしか自慢気だ。俺はあえて見なかったことにして話の続きを促がした。「えっと・・・よく分からないんだが、幽霊移民計画ってなんだ?」「それは、「説明しましょう!」・・・西行寺幽々子・・・・・・」「幽霊移民計画、それは冥界に溢れかえってしまった幽霊達を外界に放つことで冥界に余裕をつくり、更には幽霊達にも外界を楽しんでもらおうと言う一石二鳥の計画よ」「何をたわけたことを言ってるのですか西行寺幽々子!!」「っひ!え、閻魔様?」「貴方は何度言わせれば気が済むのですか!貴方には自覚が足りなすぎる!!そもそも死者の魂、幽霊を外界に解き放つなど言語道断!そのせいで外界では幽霊を見ものにしようとする者も出てくる始末!これは全て、冥界の管理者としての自覚が足りない貴方の引き起こした事ですよ!解っているのですか!!!」「ご、ごめんなさ~い」なるほど、つまりは冥界が手狭になったから幽霊を追い出して空間を作ろうと考えたわけか。しかし管理者として幽霊を放り出すのはいかがな物なんだろうか?そう考えた俺は、再び説教を始めた映姫と正座をしたまま泣いている幽々子に一つの提案をしてみることにした。「なぁ、映姫さん」「だから貴方は・・・ん?なんでしょうかアスカさん」「冥界の大きさを変える事は出来ないのか?」「あぁ、その事ですか。今回の件は私達、閻魔の間でも一度議論することとなり結果、冥界の拡張が決まっています」「なるほど。という事は余計な話でしたね」「いえ、貴方のように西行寺幽々子が最初からそのことに気付き私達へ申し立てれば今回のような事は起こらなかったのですから・・・まぁ、西行寺幽々子もこれで少しは懲りることでしょう」そういうと映姫は満足したように頷いた。幽々子には先ほどまであった余裕など欠片もなく煤けているのが見える。そして映姫はこちらへ身体を向け直すと更に口を開いた。「では、アスカさん。貴方にも一つ忠告とそしてお礼の言葉を」「っへ、忠告?お礼??」何の話だ?そう俺が疑問に思っていると映姫は更に言葉を続けた。「はい、まずは忠告を。貴方は大層長生きのようですがそれは本来の人としてのあり方から大きく外れるもの。そのままでは死んだときの罪の深さは人間としては推し量れぬ物になるでしょう。貴方はいつか死を迎えるにあたり善行を積むべきです。差し当たっては、現在の日課を絶やすことなくより信心深く行うことでしょうか」「日課って言うと散歩中にしている祠掃除とかのことか?」「はい。そのような細かな行いを普段から欠かさぬことが一つの美徳となり善行となるのです。ですから、死んだときに地獄行きの裁定をされたくなければしっかりと善行を積んでくださいね」「ん~、まぁ肝に銘じときます」「よろしい」俺からの返事を聞くと映姫は満足したように大きく頷いた。生きている内から閻魔に説教されるなんて・・・いよいよ警備兵の二人と同格になってきたのかもしれない。そうやって落ち込んでる中、映姫は少し言いよどみながら言葉を続けた。「そ、それとですねお礼の件なのですが」「はぁ、俺は映姫さんに何かお礼を言われるような事しましたっけ?」「はい。この格好では分からないのも無理ありませんが私は元々地蔵だったんです」「地蔵?」「えぇ、そして地蔵の時によく私に対して拝み掃除をしてくれたのが・・・」「あぁ、人里の近くにあったお地蔵様かって・・・お地蔵様!!」「まぁ、そうです。その節はありがとうございました」映姫のびっくり発言に俺は固まってしまい、映姫は恥ずかしいのかその頬を紅く染めながら丁寧に腰を折ってくれた。しかしまぁ恥ずかしいのかも知れないが俺としては地蔵が閻魔になるほうがよっぽど驚きだ。とは言え、あの時のお地蔵様は盗まれていたわけでは無いと分かり一安心である。そう考えた俺はとりあえず口を開くことにした。「なんというか・・・驚きはしましたが良かったですよ」「へ?どういうことですか?」「お地蔵様、映姫さんが誰かに盗まれた物と思ってましたからね。そうじゃないと分かって一安心です」「それは、ご心配をおかけしました」「いえいえ、構いませんよ」そう話し合い俺と映姫はお互いに笑い合った。其処から先は幽々子と食事を持ってきた妖忌、妖夢を交えての雑談となった。ただ・・・幽々子の食べる量が明らかにおかしいと思うのは俺だけなんだろうか。誰もそのことを気にして無いのでまったく突っ込めない。後からこっそり妖忌にそのことを聞いてみると、幽々子は亡霊だから食事の量は関係ないんだとか。亡霊が食事を取るものなのかとは聞くべきではないのだろう。そうして楽しい食事を終えるとふと気付いたことをたずねてみることにした。「そうだ、映姫さん」「はい?なんですかアスカさん」「映姫さんは元は人里付近にあったお地蔵様ですよね?」「えぇ、そうですが・・・それがなにか?」「でしたら幻想郷の場所を知りませんか?博麗大結界を張るときの騒動で外にはじかれてしまって・・・・・・」俺がそうやって尋ねると映姫どころか幽々子、妖忌、妖夢の全員がおかしな物を見るような顔でこちらを見てきた。俺が如何したんだと身構えると妖夢がおずおずと答えてくれた。「えっと、アスカ様。白玉楼へ御出でになる前に結界を飛び越えませんでしたか?」「あぁ、上から飛び越えられるよく分からない結界だな」「その先が幻想郷ですよ」「っへ?」「ですからその先が幻想郷なんです」「・・・・・・ホントでしょうか」「うむ」「ホントよ~」「嘘偽りはありません」妖忌、幽々子、映姫の順で答え、言い方は違う物も全員が同じことを言った。つまり俺は・・・・・・「とっくに幻想郷に帰ってきてたってことか?」「そうなりますね」俺の言葉に妖夢が頷きながら同意した。しかし、だとするならやることは決まった。「よし、そうと分かったなら話は早い。慌しくてすみませんが、俺はこれで失礼させてもらいます」「あら、もう少しゆっくりしていけばいいのに」「久しぶりに友人の顔も見たいんで」「ん~、それじゃあ仕方ないわね」幽々子は俺の帰る宣言に寂しげな表情を浮かべたものの、その後に続く言葉に少し悩みながらも納得してくれたようだ。妖忌と妖夢は最初から何も言う気はないのか先ほどからその体勢を変えていない。ただ、映姫は少し残念そうな顔をし口を開いた。「そうですか。私としてはもう少し話がしたかったんですが、それでは仕方ありませんね」「すみません。俺としてももう少し話をしてみたいんですが長く家を開けすぎてるもので」「いえ、構いませんよ」「幻想郷に来ることがあれば是非、妖怪の山にある家にたずねて来て下さい。閻魔様をとめられるような存在はいませんし」「そうですね。そちらに行くことがあればお邪魔させてもらいます。」そう言うと、映姫はこちらに笑顔を向けた。俺はその笑顔を受けながら場の面々に短く別れを告げ白玉楼を出発した。そうして階段を飛び結界を飛び越えその先の雲を下へ潜り越えると懐かしの幻想郷へと帰ってきた。そして飛び続けて見えてくるのは妖怪の山。すると山の麓、ちょうど自分の真下辺りで騒ぐ声が聞こえた。目を向けると見覚えのある白狼天狗が四人、烏天狗が一人、河童二人に狐と猫が一人・・・猫は知らないや・・・・・・なにやらもめている様だが・・・俺は一人離れておろおろしている猫の傍に降りると聞いてみることにした。他のメンバーは議論に熱中しているのか誰も俺に気付かない。猫は尻尾が二本に分かれているで猫又のようで、全体的に赤い基調の服装に黄緑色の潰れた帽子を被っている。これほど近くに下りたのに全く気付いていないようなのでとりあえずは声を掛ける事にした。「なぁ」「如何しよう如何しよう・・・っにゃ?!あ、あんたは誰!!」「とりあえず落ち着け。あそこにいる奴ら何を争ってるんだ?」「・・・・・・藍様~怪しい奴です~~~!!」猫娘は人の質問に答えることなく狐、藍の元に走っていってしまった。藍は猫娘を抱きとめると慌てて聞き返した。「橙!どうしたんだ?怪しい奴って言うのは??」「あいつです!藍様」そう言って猫娘が俺を指差すとその場にいた全員がこちらを振り向いた。計9対の目が一斉にこちらを見ると言うのはなかなか怖い物がある。その場にいた全員はこちらを向くとそれぞれが目を擦ったり遠くの空を見たりなどした。そうしてもう一度こちらを見るとその場にいる猫娘以外の全員が驚きの表情を浮かべて一斉に叫んだ。「「「「「「「「あ、アスカ様~!!」」」」」」」」「よっす、久しぶり」俺の返事を聞きそれぞれが目に涙を浮かべながら走り寄って来た。始めには飛びついてきたのは茜。「あずがざま~~~!!」「あ~心配かけたな」次にきたのは田吾作。「信じてたでやすよ。アスカ様」「あんがとな」其処からは誰が来たのかも分からない。全員が飛びついてくるものだから重みに耐え切れず潰れてしまった。何とか上に乗っている奴をおろすと全員が笑顔で口を開いた。「「「「「「「「お帰りなさい(でやす)。アスカ様」」」」」」」」「?????????」一人、猫娘だけが場の展開についていけずに混乱しているようだ。俺はそんな猫娘の頭を撫で回しながら言葉を返した。「おう、ただいま。宴会の準備は出来てるか?」<おまけ>その日の永遠亭「ねぇ、永琳」「なんですか姫様」「明日はイナバ達を連れて散歩に行こうと思うんだけど如何思う?」「っは?いいとは思いますが・・・突然ですね?」「ん~、アスカの事ずっと探してもらってるからね。この辺りで一旦休憩しても良いと思ったのよ」「はぁ、姫様はそれで良いのですか?」「確かに探しては貰いたいけど・・・今まで見つからなかったのが明日見つかるとも思えないし。気分転換よ、気分転換」「分かりました。となると鈴仙は如何しますか?」「今回は留守番をしてもらいましょう。こればっかりは何もしてなかった鈴仙を連れて行くのはおかしいでしょうし」「そうですね」これが後の惨事を引き起こす----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------お願い+リクエスト+次回予告どうも、お手玉の中身です。鋭い方は気づいてる可能性があるのでここで言い訳というかお願いをしておきます。博麗大結界作成から幽霊移民計画の間は約百年・・・この間に外の世界、第1、2次世界大戦が勃発してることに一切触れてませんが、あえて無視してください。物語の進展上、何も問題は無いのですが突っ込まれるとお手玉の中身は困ってしまいます。何卒、よろしくお願いします。次にリクエストになるんですが今回のリクエストはお手玉の中身が誰を使うか迷ってしまったので、読者の方々に選んでもらおうと思って設置しました。今回選ばれたキャラクターが何処で使用されるかはまだ秘密ですが、結構重要なところで使われることをお約束します。投票方法は感想掲示板への投票で投票数の多いキャラが使用されます。なお、今回に限りはお手玉の中身が指定したキャラ以外は無効となるのでご了承ください。では、次のキャラから選択をお願いします。1.田吾作 2.茜 3.才&塁 4.黒陽 5.影月以上です。この中から上位3キャラを選定させていただきます。このリクエストが反映されるのはかなり後の話になってしまいますがそれだけ重要なポイントということで納得をお願いします。追伸・選択されたキャラはバトル要員です。追伸2・投票終了は次の投稿までです(途中に書くのを忘れてた)では、次回予告をどうぞ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------やったでやす。アスカ様が帰ってきたでやす!!懐かしの幻想郷そこで再会する友は変わりなく皆一様に喜んでくれるそのとき、迷いの竹林で惨劇が!!次 回 「結構予想しやすいかもしれないが・・・・・・」 田吾作さん、お酒が入って変なこと言ってますよ by.塁