それから俺は周囲に集まっていた後輩もふもふ達に先輩もふもふを罰する事は無いことを告げ解散させた。その場には先輩もふもふと刀もふもふ、河童少女にいまだ眠っている天狗少女が残った。とりあえず俺はいつまでも、もふもふだと困るので名前を確認することにした。「あ~っと、俺のことを知らないのも多いみたいだし自己紹介させてもらうぞ?そこの先輩もふもふから少しは聞いたことあるかもしれないが鬼の薬師、羅豪の弟子のアスカだ」「先輩もふもふって・・・確かに名前を言ったことはありませんでしたがそんな酷な事はないでしょう。私の名前は、白rげふげふ改めまして『茜』と申します」「わりぃ、今まで名前知らなかったからな。まぁこれからよろしくって訳でそっちのは?」「は、はい!妖怪の山、哨戒班、13班の『椛』です。お噂はよく聞いております。薬ありがとうございました。それと刀を向けて申し訳ありません。えっと、それとそれと・・・・・・」「あ~分かった、もういいよ。過ぎた事だし気にするな。それで、そっちの震えてる河童の君は?」「ひゃ、ひゃい、わ、私はかかか河童のに、にに、にと、『にとり』です!!」「えっと~・・・、彼女どうしたの?」「にとりは鬼が苦手でして、鬼の仲間として名高いアスカ様に緊張してるんです・・・」「・・・・・・・・・さよか。んで最後は俺に喧嘩を売ってきた黒いのだが・・・、まだ目を覚まさないか?」茜は落ち着いて(やや凹んで)、椛は慌てて、にとりは緊張しながら自己紹介を終えた。最後に天狗少女・・・めんどくさいから黒いので良いや。黒いのの自己紹介が残っているがどうやらまだ目が覚めないらしい。それなりに手加減はしたつもりなんだが・・・・・・・・・だいたい萃香を殴るときの力ぐらいに(手加減と言わない)「ん~それじゃ、家に移動しようか?いつまでもこんな所いてもしょうがないし。茜、俺の家、まだ無事だよね?」「へ?!は、はいそれは、たまに河童の田吾作さんが掃除しに行ったりしてましたし」「放置していた数百年もか?なんつ~義理堅い・・・、流石は盟友だな」「ほへ?」「ん?どうした、にとり?」「い、いや・・・今盟友って?」「なんだそんなことか、河童と人間は盟友なんだろ?何より俺は田吾作とは友人同士のつもりだぞ?」「っへ?!う、うん、うんうんそうだね。河童と人間は盟友だ~♪」よく分からんがにとりが元気になった。そんなこともあったが俺達一行は蝦蟇の池を越えて懐かしの我が家へと向かった。ちなみに蝦蟇の池でとても大きな蝦蟇がこちらを懐かしそうに見ていた。これからは大蝦蟇の池と呼ぶことにしよう。・・・青年一行移動中・・・・・・・・・・・・・・・イベントエンカウント?!「酔っぱらい共があらわれた!」「何言ってるんだい?アスカ??」「いや、気にするな勇儀・・・疲れてるだけだ・・・」「久しぶりだね~、あすか~」「おう、久しぶりだな萃香、勇儀」あれから家に辿り着いた俺達を待っていたのは酔っぱらい・・・もとい勇儀と萃香だった。昼間から飲んでいたらしくその顔は多少赤らんでいる。「ゆ、勇儀様に萃香様!お二人ともなぜここに?」「なに、侵入者の知らせを聞いてみれば、人間だって言うじゃないか。もしかしてアスカが帰ってきたのかな~っと見に来たわけなんだが・・・、どうやら当たってたみたいだねぇ」「そ~そ~、友達は迎えに行かないと♪」「そ、そうなんですか」茜は多少緊張しながらもそう答えた。ってかおまえら、迎えに来るならもっと早くに来いよ!!と、俺が考えていると萃香が黒いのに気づいたようだ。「ん~?その目を回してるの文?また、派手にやられたんだね~」「へ~、文の能力は結構な強さなはずだったけど・・・、アスカも何か能力を手に入れたのかい?」「残念なことにまだ能力は手に入ってないよ。こいつはただぶん殴っただけだ」俺が素振りをしながら答えて見せると、「・・・・・・文生きてるのかい?」「よくもアスカに殴られて怪我だけですんだよね~」「失礼な奴らだ、手加減はしたぞ?」「「アスカのは手加減と言わないよ(ね)!!」」「そ、そうか・・・・・・」ちょっとショックだった。そうして萃香と勇儀はみんなに知らせてくると言い、萃香は煙となって、勇儀は歩いて去っていった。相変わらず便利そうな能力だ。そうして家の中に入ると微妙に記憶と食い違う・・・・・・居間には電話?もどきと以前は無かったはずの座りやすそうな椅子。台所に目を向ければ銀色に輝いている。田吾作・・・・・・・・・またおまえか・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず文を適当なところへ寝かせると記憶を頼りにお茶の準備をした。緑茶のいい香りが広がる。田吾作はいい物を揃えているようだ。そうしてお茶を楽しみながら雑談していると黒いのが目を覚ましたようだ。「ん・・・、むぅ・・・、頭が痛い・・・・・・ここは?」「あ、文様?!目を覚ましたんですね!よがっだよ~~~~~!!」「お、文、目を覚ましたのかい?いや~よかったよかった」「へ?!椛?にとり?えっ?!ここは?何であなた達がここに??」「何で、とはご挨拶ね文、椛もにとりもあなたを心配してきたのよ」「あ、茜さん、そうなんですか?それでここは?」「ん」茜は短く答えると体をずらし黒いのの視界に俺を入れるようにした。「あ~おまえは~~~~!!ちょっと茜さん?!侵入者ですよ侵入者~!!」「うるさい文、黙れ!そして謝れ!平身低頭にして米つきバッタの如く!!」「へぅ?!」茜の一喝により騒ぎ出した黒いのは身を竦ませた。「っひ!ど、どうしたんですか茜さん・・・怖いですよ?」「あのね~文、あなたが喧嘩を売ったこの人はね・・・・・・・・・」そうやって茜が説明しているのを横で聞きながら俺はお茶を飲んでまったりしていた。はぁ~~~、茶がうまい、癒される。「えぇ~~~~~?!、あの人間にして鬼の友人、羅豪様の弟子、人外なる人間のアスカですか~~~~~?!」黒いのは顔を青くさせながら茜の言葉に反応した。人外なる人間って何だよ?俺は人間だ・・・・・・・・・・・・「ということは・・・・・・、もしかして私、凄くまずい方を怒らせちゃいましたか?」「そうだね」「そう、なりますね」「そうだよ」黒いのが気まずそうに聞いてみると言い方は違うものの3人全員が同じ答えを返した。それを確認し、顔を青く、を通り越して白くさせた黒いのは痛みも忘れたのか飛び起きこちらに跳び掛ってくると、茜の言葉通り平身低頭にしてコメつきバッタの如く頭を下げてきた。「す、すみませんすみませんすみませんすみませんすみません・・・・・・・・・」エンドレス危なかった、茶がこぼれるところだった・・・・・・・・・。こいつ・・・・・・・・・、なんて奴だ・・・・・・。「・・・・・・うるさい」「「「「へぅ?!?!」」」」「ずずずぅ」多少の怒気を滲ませながら俺が答えると黒いの以外も固まってしまったが・・・・・・・・・やっとゆっくり茶が飲める茶を飲みながら俺は考えた。「(さて、この状況をどうしたものか・・・・・・)」<おまけ>もふもふA「先輩は赦してもらえるみたいだし良かったよね~」もふもふB「そうだね~もふもふA」もふもふA「そういえば私達は何でもふもふ?」もふもふB「さぁ?それよりもアスカ様って人間なんだよね?あれだけ長生きして文様を倒すなんて仙人か妖怪の間違いじゃないのかな~?」田吾作 「アスカ様が帰ってきたと聞いてきました」もふもふA・B「「田吾作さん?!」」田吾作 「みんな勘違いしているようだし、ここであっしが訂正しておくでやす」もふもふA・B「「訂正?」」田吾作 「でやす。仙人はともかくとして、そもそも人間と妖怪との境界は何か?単純に言ってしまえば種族の違いでやす」もふもふA「ならアスカ様は人間?」田吾作 「最後まで話を聞くでやす。ならば人間が総じてアスカ様ほど強いかといえばそうでもないでやす。アスカ様は既に人から外れた強さを持ってるでやす」もふもふB「ならアスカ様は妖怪?」田吾作 「だから最後まで聞くでやす。なら質問でやすが人から外れて生まれた人外と生まれたときから妖怪と言われたあっしら、これはどう違うでやすか?」もふもふA「っへ?う~んと、え~っと??」もふもふB「う~ん??人外は結局は人間で妖怪は妖怪?」田吾作 「そうでやすね。しかし正解とも言えないでやす。次にあっしら河童とお嬢さんら白狼天狗は同じように妖怪と呼ばれやすが、これはなぜでやす?」もふもふA「それなら分かる!生まれたときから妖怪だから」もふもふB「おぉ~」田吾作 「残念ながら違うでやすよ」もふもふA・B「「えぇ~~~」」田吾作 「答えはもっと単純でやす。もしかしたら一番最初からこれを言えばよかったかも知れやせんが・・・・・・」もふもふA「それじゃあなんなんですか?」もふもふB「田吾作さん」田吾作 「それは、人間を襲うかどうかでやす。あっしら妖怪は生まれたときより何らかの方法で人間を襲っているでやす。こう言っては何でやすが、運命といっても過言じゃないでやす」もふもふA「でも私達、山から出ないから人間を襲ったことなんて・・・・・・」もふもふB「うん・・・襲ったことなんてないですよ?」田吾作 「本当でやすか?でしたら今日、襲いにいったのは?」もふもふA・B「「!!」」田吾作 「そういうあっしも餓鬼の頃に人間を襲ったことがあるでやす。河童と人間は盟友でやすのに・・・・・・。だからあっしを友達といってくれるアスカ様のことをあっしは大好きでやす。」もふもふA・B「「・・・・・・・・・・・・」」田吾作 「もしも、もしもでやすよ?アスカ様が人間でなくまた人外でもない妖怪になるのでやしたら、それはアスカ様が人間を・・・・・・・・・」哨戒任務に戻ったもふもふAの日記より抜粋----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書+報告+次回予告どうも、お手玉の中身です。先輩もふもふには名前ありのオリキャラへと昇格してもらいました。今回は後から考えたおまけに力が入るといった状況に・・・。さて、報告です。ドS様の話が半分以上、完成しました。しかしその結果、下手すると主人公君が死んでしまう流れに。思えばクロノ・トリガーの主人公が死んでもクリアできるシステムに感動した覚えが・・・この際、田吾作を・・・・・・まぁ、この件に関しては本編を読み進めて皆様の目で確かめて下さい。でわ、次回予告どうぞ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------次回予告へ?私が次回予告ですか?!分かりました、任せてください目を覚まして真実を知った烏天狗だからといってその所業は赦されない!しかし憎みきれないアスカさんは一計を案じる!アスカさんが下した処罰とは?!?!ってこんな酷いことホントにするんですか?次 回 「名前を呼んで、お願いだから。結構つらいんです」 中国!寝言を言ってないで仕事をしなさい!皆様は次回を是非お読みください