Warningお手玉の中身より注意が一つ。今回使用されているローマのネタは読む人が読むと不快になったり、気分を損ねる可能性があります。少しでもそのような気配を感じたらすぐに飛ばして読んでください。お手玉の中身は完全にネタとして使っただけで悪意やローマに恨みなどは一切ありません。また、お手玉の中身はこのネタを15Rと認めたくない。以上、お手玉の中身からの警告でした。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------こ、怖かった~~~~~?!ローマへ行った俺に起こった事をありのままに話すぜ。ローマへ行った俺はいつの間にやら美丈夫に流し目を送られていたんだが、そんな気の無い俺は当然無視をしたんだ。しかし、あいつはいつの間にか俺の後ろにぴったりと張り付いていやがった。な・・・何を話しているのか分からないかもしれないが、俺はナニをされるかが分からなかった。頭がどうにかなっちまいそうだった。阿○さんだとか衆○だとかそんなちゃちなもんじゃ断じてねぇ!最も恐ろしいものの片鱗を肌に感じたぜ・・・・・・・・・。そんな訳でローマから一気に飛んで日本に帰ってきました。あの恐怖は味わったものにしか分からない、平気で流し目を流してくる男共にそれを受ける男共・・・・・・・・・路地裏から聞こえる野太い嬌声、頭がほんとにどうにかなりそうだった。結局美鈴と分かれた後、ローマに向かったのはいいのだがまったく懲りることを知らない俺は再び迷子となった。さらには何とか国境を越えたと思ったら今度は言葉の壁が・・・・・・結局、迷子+言葉の壁+のんびり観光ツアー+移動手段徒歩+恐怖の飛び帰り=数百年の時を過ごしてしまった。俺はここまで方向音痴だったのか・・・俺の家・・・・・・・・・虫が湧いてないといいな・・・・・・そう考えながら俺は足を妖怪の山、我が家へと向けた。・・・青年移動中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辿り着いたのは幻想郷。以前と同じように鈴蘭の畑を訪れて、その地に眠る者達へ黙祷を奉げた。以前にも奉げていたことがあったがこれには一応訳がある。今でこそ不老の存在となり日常を生き、友と仲間を得ることができたが、一歩間違えれば師匠に食われていたかもしれない。何かが違えば師匠の弟子になることができなかったかもしれない。判断を誤っていれば紫に撃ち殺されていたかもしれない。そして最もたるは、あの日、あの時、あの森でなければ師匠と出会わなかったかもしれない・・・・・・。そんな、『かもしれない』の世界にいた俺がここにいる者たちのような、そんな気がしてならないからだ。黙祷を終えた俺は妖怪の山へ帰る前に人間側での最近の情報を仕入れようと人里へ入っていった。情報収集は昔から変わらない方法、余った薬草を処分する際に仕入れる。噂話曰く、鬼退治屋が徒党を組んで鬼退治をするようになり退治がしやすくなった(そんな酷な事は無いだろう・・・)曰く、冥界に大きな屋敷がいつの間にか出来ていた(誰だ?誰が見てきたんだ一体?!)曰く、白髪の炎を操る妖怪退治屋が活躍を見せている(妖怪退治屋が単身で行動するとは・・・よっぽどの自信家なのか?)曰く、竹林の中で道があるのに迷ってしまい帰って来れない者がいる(竹林の中に新しい妖怪でも住み始めたのか?)曰く、竹林で兎の妖怪を見つけると帰ってこれた(兎?竹林でなぜ兎??)などなどだ。特に興味深いのは白髪の妖怪退治屋と竹林の話だ。妖怪退治屋も結局は人間、そのポテンシャルはどう足掻いても妖怪に敵うものではないのだがそれをあえて一人で行動するとは・・・・・・、一度会ってその辺りを聞いてみたいものだ。竹林に関しては妖怪の山で聞いたほうが詳しく分かりそうだし今は放っておくとしよう。次に鬼退治屋、実力が落ちてきているのは風の噂で知っていたがとうとうそこまで落ちたか・・・・・・、せめて卑怯な手を使わないことを祈ろう。最後に冥界の話だが・・・・・・、誰だ言い出したのは?冥界に屋敷が立って誰が住むんだよ?完全な眉唾話である。気になる話はこのぐらいか・・・・・・・・・。俺はそう考えを纏めると、師匠たちへの土産に酒を買い、再び妖怪の山への道をたどりだした。しかしその時、遥か上空より見つめる黒い翼がいたことに俺はまだ気づいていなかった。ちなみに、道中に竜神の石造があったので一応手を合わせてみるとなぜか石造の目の色が白に変色した・・・・・・田吾作・・・・・・・・・・・おまえの仕業か?・・・青年帰宅中・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかし、相変わらず険しい山道だ。俺は現在、妖怪の山を自分の家まで登っている最中だ。ちなみに俺の家は蝦蟇の池から半刻ほど奥に行った場所にある。そのためまずは、蝦蟇の池に行って久しぶりにあそこの水を飲もうと考えていた。「そこの人間、待ちなさい!!」・・・・・・・・・どうやら平和なのもここまでのようだ。もう疲れたよと思いながら俺は声の聞こえた方向、空を見上げた。そこには太陽を背に、黒い翼を広げた一人の少女がいた。間違いなく天狗だ。「人間、ここは妖怪の山!あなたのような存在が来る場所ではない!早々に立ち去れ!!」・・・・・・・・・・・・・・・何処までも高圧的な言い方だった。師匠といい勝負じゃないだろうか?とりあえず俺は自分の意見を言っておくことにした。「俺の家はこの山にあるんだが?」「何をとぼけた事を?人間如きが妖怪の山に住めるわけ無いだろう。何より!私はこの山に住み着き百年以上になるがお前のようなものは一度も見たことが無い!!」「それはだ「だまれ!!」・・・」「お前の意見など聞いてはいない!おとなしく去らぬと言うのなら・・・・・・・・・私の『風を操る程度の能力』で消し飛ばしてくれる!!」・・・・・・・・・・・・・・理不尽だ。しかし、ここまで喧嘩を売られた、もとい否定されたのなら買わない訳にもいかないな。妖怪の山に住むのは仲間の証、それを否定されるのは・・・・・・、あいつらや師匠との絆を否定されたも同じ!!「・・・・・・・・・・・・・・・・・・その喧嘩、買った!!」「馬鹿な人間、天狗との戦いを喧嘩と呼ぶなんて・・・その思い上がり私の風で消し飛ばしてくれる!!」先制はやはり少女からだった。少女がその手に持った団扇を扇ぐと強風が吹き荒れた。しかし、たかが強風ごときで吹き飛ばされるほど俺も柔ではない。「どうした天狗、風を起こす程度の能力で俺を消し飛ばせるとでも」少女は吹き飛ばなかった俺に対して驚いたのか一瞬呆けた後に顔を引きつらせ、「たかが人間が、私を嘲るか!」と、怒りをあらわにしてきた。「いいだろう、私の風がただの強風かどうかその身に刻め!!」「?!!」少女が再び団扇を扇いだ時、俺はとっさに横っ飛びで傍の木へと身を隠した。先ほどまで俺の立っていた位置にある木は見事な輪切り状態に・・・・・・・・・・かわせて良かった。これが、風を操る程度の能力か・・・・・・どうやら少女は怒りのあまりに俺の姿を見失っているらしくキョロキョロと辺りを見渡しながら罵詈雑言を吐いていた。流石は天狗、語呂が豊富なだけに悪口も一級品だ。それはともかく作戦を立てないことにはどうやっても勝てないなこれは・・・。俺はそうやって考えながらどう攻めるべきかをシミュレートした。そもそも空を飛べない俺が空を飛んでいて更にはそこから攻撃できる相手に対して不利なのは最初から分かっていたことだ。現状の俺の法力であの高さまで攻撃しようと思ったらそれこそ跳んだ方がまだましだ。しかし、そこで馬鹿みたいに跳べば・・・・・・間違いなく輪切りの木と同じ運命を辿る事になる。とは言え、あそこまで言われて引き下がっては俺を仲間として認めてくれた師匠や友との絆を自分から否定する事になる。最初から俺に残された選択肢は一つだけ・・・・・・・・・闘って勝つ、ただそれのみ!!<おまけ>妖怪の山の川付近「かっぱっぱ♪かっぱっぱ♪に~とり~♪」「うるさいぞ、にとり。気が散る。」「だって椛~、もう随分になるよ、そうやって考えてるの、早く次の手を打ってよ?」「ま、待ってくれにとり、後5分・・・、いや!3分でいい?!」「ぶ~、さっきも同じ事言ったよね~?もう待たないよ」「っぐ・・・・・・・・・・・・参りました」「ん♪でも椛も強くなったよね~」「ホントか?!」「ホントホント♪あたしは友達に嘘を付いたりしないよ」「そっか~、強くなってるのか~♪ん?これは?!」「どしたの?」「侵入者だ!しかも文様が戦ってる?!」「っは?あの文が?!ちょっとそれ大事じゃない」「っく、今まで気づかなかったとは・・・、にとりすぐにみんなに知らせてくれ。私は先に行く?!」「うん、あたしも他の天狗に知らせたらすぐに行くからね」段々と大事になる主人公の帰宅風景より----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書+次回予告どうも、お手玉の中身です。いよいよガチバトルを書いてみようとタイピングしました。天狗は友好的ではなく人間を基本的に見下してます。そのため、顔で笑って心で嗤ってがデフォルト。それが無いのは仲間か友人、上位者へだけ。コメ返しにも書きましたがもう少し先で田吾作に主人公の種族を確定させます。田吾作意外と活躍するな・・・・・・・・・でわ、次回予告です。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ん?あたしが次回予告かい?いいよ、山の四天王たるあたしがしっかり予告してあげよう突如始まった真剣勝負!ぶつかるは黒き風とアスカの力!決着が付いた時に現れたのは何者か?!そして、成長した古の魂を継ぐもの?!?!次 回 「アスカの闘い、そして、そのときのあたし達は?」 一人で出るなんてずるいよ~・・・、みんな、次回も読んでいってね?